JPH0520728A - 回転ヘツド型デイジタルオーデイオ・テープレコーダ用テープ巻込防止装置 - Google Patents
回転ヘツド型デイジタルオーデイオ・テープレコーダ用テープ巻込防止装置Info
- Publication number
- JPH0520728A JPH0520728A JP3171258A JP17125891A JPH0520728A JP H0520728 A JPH0520728 A JP H0520728A JP 3171258 A JP3171258 A JP 3171258A JP 17125891 A JP17125891 A JP 17125891A JP H0520728 A JPH0520728 A JP H0520728A
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- JP
- Japan
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- rotary head
- tape
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- tension
- winding
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は回転ヘッド型ディジタルオーディオ
・テープレコーダに関し、回転ヘッドに結露が生じた場
合に、磁気テープが回転ヘッドにより巻込まれるのを防
止することを目的とする。 【構成】 モータ (14) により駆動され、磁気テープ
(1)の記録・再生を行う回転ヘッド(4)と、ピンチ
ローラ(6)を具備し、安定テープ速度を得るためのキ
ャップスタン(5)と、テープを巻取るリール(3)と
を有する回転ヘッド型ディジタルオーディオ・テープレ
コーダにおいて、磁気テープ(1)のテンション変化又
は回転ヘッド(4)の回転情報変化から結露が発生した
回転ヘッド(4)による巻き込みを検知する巻込検知手
段(11,15) を設け、この巻き込みの検知により回転ヘ
ッド(4)のモータ(14)に逆トルクを加える。結露が
発生した回転ヘッド(4)による巻き込みを検出して、
ピンチローラ(6)を解除して、巻取るリール(3)の
回転数を増加するようにしてもよい。
・テープレコーダに関し、回転ヘッドに結露が生じた場
合に、磁気テープが回転ヘッドにより巻込まれるのを防
止することを目的とする。 【構成】 モータ (14) により駆動され、磁気テープ
(1)の記録・再生を行う回転ヘッド(4)と、ピンチ
ローラ(6)を具備し、安定テープ速度を得るためのキ
ャップスタン(5)と、テープを巻取るリール(3)と
を有する回転ヘッド型ディジタルオーディオ・テープレ
コーダにおいて、磁気テープ(1)のテンション変化又
は回転ヘッド(4)の回転情報変化から結露が発生した
回転ヘッド(4)による巻き込みを検知する巻込検知手
段(11,15) を設け、この巻き込みの検知により回転ヘ
ッド(4)のモータ(14)に逆トルクを加える。結露が
発生した回転ヘッド(4)による巻き込みを検出して、
ピンチローラ(6)を解除して、巻取るリール(3)の
回転数を増加するようにしてもよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転ヘッド型ディジタル
オーディオ・テープレコーダに関する。特に本発明では
回転ヘッドに結露が生じた場合に、磁気テープが回転ヘ
ッドにより巻込まれるのを防止することを目的とする。
オーディオ・テープレコーダに関する。特に本発明では
回転ヘッドに結露が生じた場合に、磁気テープが回転ヘ
ッドにより巻込まれるのを防止することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】音の波形を“1”と“0”の2進数で表
すディジタル信号を録音テープに記録再生する回転ヘッ
ドを具備する回転ヘッド型ディジタルオーディオ・テー
プレコーダ(R-DAT:Rotary Head Digital Taperecorde
r) は磁気テープ、磁気テープを供給する供給リール、
磁気テープを巻き取る巻取リール、磁気テープへの記録
・再生を行う回転ヘッド、ピンチローラを具備し、安定
テープ速度を与えるキャップスタン、磁気テープのガイ
ドローラ等を含み、これらに結露センサを付加して、磁
気テープが結露により回転ヘッドに付着して巻き込まれ
るのを防止していた。結露センサとしては、例えば吸湿
性樹脂とカーボン粒を混合し、クシ歯電極を印刷したセ
ラミック基板に塗布した構造を持ち、表面結露により樹
脂が膨張し、カーボン粒間を拡げ電極間のインピーダン
スを高くすることで検出を行うものがある。
すディジタル信号を録音テープに記録再生する回転ヘッ
ドを具備する回転ヘッド型ディジタルオーディオ・テー
プレコーダ(R-DAT:Rotary Head Digital Taperecorde
r) は磁気テープ、磁気テープを供給する供給リール、
磁気テープを巻き取る巻取リール、磁気テープへの記録
・再生を行う回転ヘッド、ピンチローラを具備し、安定
テープ速度を与えるキャップスタン、磁気テープのガイ
ドローラ等を含み、これらに結露センサを付加して、磁
気テープが結露により回転ヘッドに付着して巻き込まれ
るのを防止していた。結露センサとしては、例えば吸湿
性樹脂とカーボン粒を混合し、クシ歯電極を印刷したセ
ラミック基板に塗布した構造を持ち、表面結露により樹
脂が膨張し、カーボン粒間を拡げ電極間のインピーダン
スを高くすることで検出を行うものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の結
露センサを用いた回転ヘッド型ディジタルオーディオ・
テープレコーダ用テープ巻込防止装置では、結露に対し
て樹脂が内部まで膨張する時間が必要であり、検出に遅
れが発生し、この遅れは低温になるほど増加し例えば約
10℃では1分程度になるため、結露が時間的に非常にゆ
っくり生ずれば問題はないが、結露が時間的に急速に生
ずれば、結露センサが結露を検出するまでに磁気テープ
はドラムに巻き取られ、相当なダメージを受けるという
問題があった。
露センサを用いた回転ヘッド型ディジタルオーディオ・
テープレコーダ用テープ巻込防止装置では、結露に対し
て樹脂が内部まで膨張する時間が必要であり、検出に遅
れが発生し、この遅れは低温になるほど増加し例えば約
10℃では1分程度になるため、結露が時間的に非常にゆ
っくり生ずれば問題はないが、結露が時間的に急速に生
ずれば、結露センサが結露を検出するまでに磁気テープ
はドラムに巻き取られ、相当なダメージを受けるという
問題があった。
【0004】また、結露センサにおいて結露水が氷って
しまうと検出不能となり巻き込み防止策を実施すること
もできなくなる。したがって本発明は上記問題点に鑑み
て、結露を早期に検出してテープの巻き込みを防止する
ことを目的とする。
しまうと検出不能となり巻き込み防止策を実施すること
もできなくなる。したがって本発明は上記問題点に鑑み
て、結露を早期に検出してテープの巻き込みを防止する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するためにモータにより駆動され、磁気テープの記録
・再生を行う回転ヘッドと、ピンチローラを具備し、安
定テープ速度を得るためのキャップスタンと、テープを
巻取るリールとを有する回転ヘッド型ディジタルオーデ
ィオ・テープレコーダに、結露が発生した回転ヘッドに
よる巻き込みを検知する巻込検知手段を設け、この巻き
込み検知により、回転ヘッドのモータに逆トルクを加え
て回転ヘッド型ディジタルオーディオ・テープレコーダ
用巻込防止装置を構成する。
決するためにモータにより駆動され、磁気テープの記録
・再生を行う回転ヘッドと、ピンチローラを具備し、安
定テープ速度を得るためのキャップスタンと、テープを
巻取るリールとを有する回転ヘッド型ディジタルオーデ
ィオ・テープレコーダに、結露が発生した回転ヘッドに
よる巻き込みを検知する巻込検知手段を設け、この巻き
込み検知により、回転ヘッドのモータに逆トルクを加え
て回転ヘッド型ディジタルオーディオ・テープレコーダ
用巻込防止装置を構成する。
【0006】さらにピンチローラを解除して、巻取るリ
ールの回転数を増加するようにしてもよい。
ールの回転数を増加するようにしてもよい。
【0007】
【作用】本発明における回転ヘッド型ディジタルオーデ
ィオ・テープレコーダ用巻込防止装置によれば、巻込検
知手段により、磁気テープのテンション変化又は回転ヘ
ッドの回転情報変化から結露が発生した回転ヘッドによ
る巻込みが早期に検出されるようになった。この早期に
検出された巻込み信号により回転ヘッドのモータに逆ト
ルクを加えるので、結露の発生から遅れなしに回転ヘッ
ドを停止できるので回転ヘッドによる磁気テープの巻込
量を最小限に抑制できる。さらに、ピンチローラを解除
して巻取リールを高速回転させるので磁気テープの巻込
量を減少でき、磁気テープがからんでダメージを受ける
のを防止できる。
ィオ・テープレコーダ用巻込防止装置によれば、巻込検
知手段により、磁気テープのテンション変化又は回転ヘ
ッドの回転情報変化から結露が発生した回転ヘッドによ
る巻込みが早期に検出されるようになった。この早期に
検出された巻込み信号により回転ヘッドのモータに逆ト
ルクを加えるので、結露の発生から遅れなしに回転ヘッ
ドを停止できるので回転ヘッドによる磁気テープの巻込
量を最小限に抑制できる。さらに、ピンチローラを解除
して巻取リールを高速回転させるので磁気テープの巻込
量を減少でき、磁気テープがからんでダメージを受ける
のを防止できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の実施例に係る回転ヘッド型
ディジタルオーディオ・テープレコーダ用テープ巻込防
止装置を示す図である。まず本図の構成を説明する。本
図の回転ヘッド型ディジタルオーディオ・テープレコー
ダ用テープ巻込防止装置は、磁気テープ1と、磁気テー
プ1を供給する供給リール2と、磁気テープを巻き取る
巻取リール3と、磁気テープ1の記録再生を行う回転ヘ
ッド4と、安定なテープ速度を与えるキャップスタン5
と、キャップスタン5と磁気テープ1を挾むピンチロー
ラ6と、磁気テープのガイドローラ7,8,9及び10
と、その一端の接触部11aが図中のガイドローラ9及び
10間の磁気テープ1のテンションに応じて矢方向A及び
Bに移動し、その中央部11bが回転支点となり、その他
端11cに永久磁石が設けられ、前記矢方向A及びBに応
じて矢印C及びDに移動して、磁石下方、シャーシ上に
設けたホール素子が永久磁石からの磁界の強さ(磁束密
度の変化)を検出して接触部11aにおける磁気テープ1
のテンションを検出するテンション検出装置11と、ピン
チローラ6がキャップスタン5と磁気テープ1を挾み、
又はこれを解除するピンチローラ駆動部12と、巻取リー
ル3を駆動する巻取リール駆動部13と、回転ヘッド4を
駆動する回転ヘッド駆動部14と、回転ヘッド15の回転速
度及び位相を検出する回転速度・位相センサ15と、テン
ション検出装置11及び回転速度・位相センサ15からの信
号を入力して、ピンチローラ駆動部12、巻取リール駆動
部13及び回転ヘッド駆動部14と制御する制御部16とを含
む。
て説明する。図1は本発明の実施例に係る回転ヘッド型
ディジタルオーディオ・テープレコーダ用テープ巻込防
止装置を示す図である。まず本図の構成を説明する。本
図の回転ヘッド型ディジタルオーディオ・テープレコー
ダ用テープ巻込防止装置は、磁気テープ1と、磁気テー
プ1を供給する供給リール2と、磁気テープを巻き取る
巻取リール3と、磁気テープ1の記録再生を行う回転ヘ
ッド4と、安定なテープ速度を与えるキャップスタン5
と、キャップスタン5と磁気テープ1を挾むピンチロー
ラ6と、磁気テープのガイドローラ7,8,9及び10
と、その一端の接触部11aが図中のガイドローラ9及び
10間の磁気テープ1のテンションに応じて矢方向A及び
Bに移動し、その中央部11bが回転支点となり、その他
端11cに永久磁石が設けられ、前記矢方向A及びBに応
じて矢印C及びDに移動して、磁石下方、シャーシ上に
設けたホール素子が永久磁石からの磁界の強さ(磁束密
度の変化)を検出して接触部11aにおける磁気テープ1
のテンションを検出するテンション検出装置11と、ピン
チローラ6がキャップスタン5と磁気テープ1を挾み、
又はこれを解除するピンチローラ駆動部12と、巻取リー
ル3を駆動する巻取リール駆動部13と、回転ヘッド4を
駆動する回転ヘッド駆動部14と、回転ヘッド15の回転速
度及び位相を検出する回転速度・位相センサ15と、テン
ション検出装置11及び回転速度・位相センサ15からの信
号を入力して、ピンチローラ駆動部12、巻取リール駆動
部13及び回転ヘッド駆動部14と制御する制御部16とを含
む。
【0009】次に磁気テープ巻込み防止動作を説明す
る。通常時には回転ヘッド4は図1のテープ通常時走行
テープ方向に例えば 2000rpmで回転しているが、結露が
回転ヘッド4に発生すると、磁気テープ1が回転ヘッド
4から非常に大きな力を受け、その引き出し量が多くな
りかつキャップスタン5及びピンチローラ6により磁気
テープ1が巻取リール方向へ移動するのが阻止されるた
め点線のように磁気テープ1が回転ヘッド4により巻き
込まれ正常な通路からはみ出すことになり、このまま放
置すると磁気テープ1がからみ合いダメージを受けるこ
とになる。この磁気テープ1の巻込みは次のようにして
防止される。
る。通常時には回転ヘッド4は図1のテープ通常時走行
テープ方向に例えば 2000rpmで回転しているが、結露が
回転ヘッド4に発生すると、磁気テープ1が回転ヘッド
4から非常に大きな力を受け、その引き出し量が多くな
りかつキャップスタン5及びピンチローラ6により磁気
テープ1が巻取リール方向へ移動するのが阻止されるた
め点線のように磁気テープ1が回転ヘッド4により巻き
込まれ正常な通路からはみ出すことになり、このまま放
置すると磁気テープ1がからみ合いダメージを受けるこ
とになる。この磁気テープ1の巻込みは次のようにして
防止される。
【0010】図2は磁気テープ巻込み時に回転ヘッドの
停止制御を説明するホール素子の図である。本図(b)
に示すようにホール素子を具備するテンション検出装置
11によりテンションがホール素子の電圧値に変換され、
磁気テープ1のテンションが検知され、この信号は制御
部16に包含されるアナログ・ディジタル(A/D)変換
器161 によってディジタル化されて、この信号を入力す
るマイコン162 によって回転ヘッド4を駆動する駆動部
例えば回転ヘッド駆動部14を介して直流モータの電機子
電流を制御して直流モータのトルクを調整し、通常時に
は回転むらを除去する。本図(b)に示すようにこの回
転むらを除去する系統を利用して通常の変動するテンシ
ョンレベルの例えば約10倍のレベルに巻込阻止レベルを
設け、時刻t1 で結露が発生すると、磁気テープ1が回
転ヘッド4にはりついて供給リール2側では送出テープ
のテンションが増加し、時刻t2 でこのレベルを越え
て、マイコン162 より回転ヘッド駆動部14に逆トルクを
印加するように制御される。よって従来と比較して早く
確実に磁気テープ1の巻き込みを検知できるようになっ
た。
停止制御を説明するホール素子の図である。本図(b)
に示すようにホール素子を具備するテンション検出装置
11によりテンションがホール素子の電圧値に変換され、
磁気テープ1のテンションが検知され、この信号は制御
部16に包含されるアナログ・ディジタル(A/D)変換
器161 によってディジタル化されて、この信号を入力す
るマイコン162 によって回転ヘッド4を駆動する駆動部
例えば回転ヘッド駆動部14を介して直流モータの電機子
電流を制御して直流モータのトルクを調整し、通常時に
は回転むらを除去する。本図(b)に示すようにこの回
転むらを除去する系統を利用して通常の変動するテンシ
ョンレベルの例えば約10倍のレベルに巻込阻止レベルを
設け、時刻t1 で結露が発生すると、磁気テープ1が回
転ヘッド4にはりついて供給リール2側では送出テープ
のテンションが増加し、時刻t2 でこのレベルを越え
て、マイコン162 より回転ヘッド駆動部14に逆トルクを
印加するように制御される。よって従来と比較して早く
確実に磁気テープ1の巻き込みを検知できるようになっ
た。
【0011】図3は図2のモータ駆動部を示す図であ
る。本図に示す回転ヘッド駆動部14は磁気ヘッド1を負
荷とする電機子141 と、電磁誘導を生じさせるための励
磁部142 と、電機子141 へ電機子電流を供給するための
可変電圧源143 と、可変電圧源144 の極性を反転するス
イッチ144 からなる。マイコン162 からの信号により可
変電圧源の電圧の制御及び電機子の回転の制御を介して
回転ヘッド4の回転制御が行われる。マイコン162 から
の信号によりスイッチ144が切り換えられて、電機子電
流の流れが逆転して電機子に逆トルクが発生し、回転ヘ
ッド4が停止する。これにより従来と比較して磁気テー
プ1の巻込量を最小限に抑制することが可能になる。
る。本図に示す回転ヘッド駆動部14は磁気ヘッド1を負
荷とする電機子141 と、電磁誘導を生じさせるための励
磁部142 と、電機子141 へ電機子電流を供給するための
可変電圧源143 と、可変電圧源144 の極性を反転するス
イッチ144 からなる。マイコン162 からの信号により可
変電圧源の電圧の制御及び電機子の回転の制御を介して
回転ヘッド4の回転制御が行われる。マイコン162 から
の信号によりスイッチ144が切り換えられて、電機子電
流の流れが逆転して電機子に逆トルクが発生し、回転ヘ
ッド4が停止する。これにより従来と比較して磁気テー
プ1の巻込量を最小限に抑制することが可能になる。
【0012】図4は磁気テープの巻込量を低減させる制
御を説明する図である。本図に示すようにテンション検
出装置11からの信号がA/D変換器161 を介してマイコ
ン162 へ入力しマイコン162 から巻込阻止信号が出力す
ると、ピンチローラ駆動部12によってピンチローラ6が
解除され、同時に巻取リール駆動部13である直流モータ
の電源電圧を制御して巻取リール3の回転数を上昇させ
て、回転ヘッド4によって巻込まれる磁気テープ1を巻
取リール3に回収して巻込まれる磁気テープ1の量を低
減してそのダメージを防止する。
御を説明する図である。本図に示すようにテンション検
出装置11からの信号がA/D変換器161 を介してマイコ
ン162 へ入力しマイコン162 から巻込阻止信号が出力す
ると、ピンチローラ駆動部12によってピンチローラ6が
解除され、同時に巻取リール駆動部13である直流モータ
の電源電圧を制御して巻取リール3の回転数を上昇させ
て、回転ヘッド4によって巻込まれる磁気テープ1を巻
取リール3に回収して巻込まれる磁気テープ1の量を低
減してそのダメージを防止する。
【0013】図5は磁気テープの巻込みを検出する別の
検出装置を示す図である。本図に示す検出装置15には回
転ヘッド4の回転がサーボ回路により速度・位相制御さ
れており、回転ヘッドの回転周期に異常が発生した場合
にはその異常が目標回転状態に対する速度あるいは位相
誤差として検知するために、位相検出センサ151 と、周
波数検出センサ152 と、水晶発振器から作られる規準信
号生成部153 と、位相検出センサ151 と規準信号生成部
153 との出力信号を比較する位相比較回路154と、周波
数検出センサ152 を入力する速度比較回路155 と、その
入力が位相比較回路154 と速度比較回路155 とに接続さ
れ、その出力が図4と同様の役割を果すマイコン162 に
接続されるOR回路156 が備えられる。マイコン162 が
ピンチローラ6、巻取リール3を駆動する条件は、位相
比較回路154 の位相ずれΔp、速度比較回路155の周波
数ずれΔfにより判断されこれらの位相ずれΔp及び周
波数ずれΔfは、R−DAT の1つのトラック上には通常
再生時、再生エンベロープの前後に11ブロックづつのマ
ージン領域が存在し、この前後の二領域にはさまれる部
分に再生データが存在するため、磁気テープ1の巻込み
によって正常再生位置(信号処理による制約)から時間
軸の前後方向に±11ブロック以上の位相のづれが生じた
時、再生データに欠陥部分が生じ、正常な再生状態では
なくなるから、磁気テープ1の巻込の判断として再生
時、通常再生位置から±11ブロック以上の相対位置づれ
を基準とする。
検出装置を示す図である。本図に示す検出装置15には回
転ヘッド4の回転がサーボ回路により速度・位相制御さ
れており、回転ヘッドの回転周期に異常が発生した場合
にはその異常が目標回転状態に対する速度あるいは位相
誤差として検知するために、位相検出センサ151 と、周
波数検出センサ152 と、水晶発振器から作られる規準信
号生成部153 と、位相検出センサ151 と規準信号生成部
153 との出力信号を比較する位相比較回路154と、周波
数検出センサ152 を入力する速度比較回路155 と、その
入力が位相比較回路154 と速度比較回路155 とに接続さ
れ、その出力が図4と同様の役割を果すマイコン162 に
接続されるOR回路156 が備えられる。マイコン162 が
ピンチローラ6、巻取リール3を駆動する条件は、位相
比較回路154 の位相ずれΔp、速度比較回路155の周波
数ずれΔfにより判断されこれらの位相ずれΔp及び周
波数ずれΔfは、R−DAT の1つのトラック上には通常
再生時、再生エンベロープの前後に11ブロックづつのマ
ージン領域が存在し、この前後の二領域にはさまれる部
分に再生データが存在するため、磁気テープ1の巻込み
によって正常再生位置(信号処理による制約)から時間
軸の前後方向に±11ブロック以上の位相のづれが生じた
時、再生データに欠陥部分が生じ、正常な再生状態では
なくなるから、磁気テープ1の巻込の判断として再生
時、通常再生位置から±11ブロック以上の相対位置づれ
を基準とする。
【0014】また、記録時にはEIAJ規格により、通常記
録エンベロープ位置から±2ブロック以上のづれが発生
したときをもって巻込みと判断する。なお、テンション
検出装置11又は回転速度、位相センサ15の巻込み検出に
より回転ヘッド4の逆トルク、ピンチローラ6のオン解
除、巻取リール3の回転数上昇制御を同時に行うように
してもよい。
録エンベロープ位置から±2ブロック以上のづれが発生
したときをもって巻込みと判断する。なお、テンション
検出装置11又は回転速度、位相センサ15の巻込み検出に
より回転ヘッド4の逆トルク、ピンチローラ6のオン解
除、巻取リール3の回転数上昇制御を同時に行うように
してもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば回
転ヘッドに結露が発生した場合に、磁気テープにかかる
テンション又は回転ヘッドの回転データから磁気テープ
の巻込みが容易に検出され、この検出信号を用いて磁気
テープの巻込みの抑制、低減対策を確実にとることがで
き、磁気テープのダメージを防止することができる。
転ヘッドに結露が発生した場合に、磁気テープにかかる
テンション又は回転ヘッドの回転データから磁気テープ
の巻込みが容易に検出され、この検出信号を用いて磁気
テープの巻込みの抑制、低減対策を確実にとることがで
き、磁気テープのダメージを防止することができる。
【図1】本発明の実施例に係る回転ヘッド型ディジタル
オーディオ・テープレコーダ用テープ巻込防止装置を示
す図である。
オーディオ・テープレコーダ用テープ巻込防止装置を示
す図である。
【図2】磁気テープ巻込時に回転ヘッドの停止制御を説
明する図である。
明する図である。
【図3】図2のモータ駆動部を示す図である。
【図4】磁気テープの巻込量を減少させる制御を説明す
る図である。
る図である。
【図5】磁気テープの巻込みを検出する別の検出装置を
示す図である。
示す図である。
1…磁気テープ
2…供給リール
3…巻取リール
4…回転ヘッド
5…キャップスタン
6…ピンチローラ
7,8,9,10…ガイドローラ
11…テンション検出装置
12…ピンチローラ駆動部
13…巻取リール駆動部
14…回転ヘッド駆動部
15…回転速度・位相センサ
16…制御部
Claims (2)
- 【請求項1】 モータにより駆動され、磁気テープの記
録・再生を行う回転ヘッドと、ピンチローラを具備し、
安定テープ速度を得るためのキャップスタンと、テープ
を巻取るリールとを有する回転ヘッド型ディジタルオー
ディオ・テープレコーダにおいて、 磁気テープのテンション変化又は回転ヘッドの回転情報
変化から結露が発生した回転ヘッドによる巻き込みを検
知する巻込検知手段を設け、この巻き込みの検知により
回転ヘッドのモータに逆トルクを加えることを特徴とす
る回転ヘッド型ディジタルオーディオ・テープレコーダ
用テープ巻込防止装置。 - 【請求項2】 請求項1において結露が発生した回転ヘ
ッドによる巻き込みを検出して、ピンチローラを解除し
て、巻取るリールの回転数を増加することを特徴とする
回転ヘッド型ディジタルオーディオ・テープレコーダ用
テープ巻込防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3171258A JPH0520728A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 回転ヘツド型デイジタルオーデイオ・テープレコーダ用テープ巻込防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3171258A JPH0520728A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 回転ヘツド型デイジタルオーデイオ・テープレコーダ用テープ巻込防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0520728A true JPH0520728A (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=15919989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3171258A Pending JPH0520728A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 回転ヘツド型デイジタルオーデイオ・テープレコーダ用テープ巻込防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0520728A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7405895B2 (en) | 2006-03-01 | 2008-07-29 | Sony Corporation | Recording-reproducing apparatus and method of detecting dew condensation in recording-reproducing apparatus |
KR101598173B1 (ko) * | 2014-08-25 | 2016-02-26 | 박윤자 | 쿨링 덕트 제조 장치 |
-
1991
- 1991-07-11 JP JP3171258A patent/JPH0520728A/ja active Pending
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