JPH05206703A - 半導体移相器 - Google Patents

半導体移相器

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JPH05206703A
JPH05206703A JP1502492A JP1502492A JPH05206703A JP H05206703 A JPH05206703 A JP H05206703A JP 1502492 A JP1502492 A JP 1502492A JP 1502492 A JP1502492 A JP 1502492A JP H05206703 A JPH05206703 A JP H05206703A
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Yoshitada Iyama
義忠 伊山
Kenji Ito
健治 伊東
Mitsuhiro Shimozawa
充弘 下沢
Shuji Urasaki
修治 浦崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 半導体移相器の広帯域化、量産生の向上およ
び高周波数化を図る。 【構成】 高域特性の改善のために、誘導性リアクタン
スを呈するようにキャパシタ8とインダクタ7とを並列
接続してなる回路9を、ハイブリッド回路1と半導体素
子11を用いてなるインピーダンス可変の回路との間に
設けた。低域特性の改善のために、半導体素子を用いて
なるインピーダンス可変の回路に抵抗が並列接続される
ようにした。高周波数化、および量産性の向上のために
は、インピーダンス可変の回路を構成する半導体素子と
して電界効果トランジスタを用い、かつ、上記電界効果
トランジスタと並列にキャパシタを装荷した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体移相器に係わ
り、特に、半導体移相器の広帯域化および高周波化に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、たとえばS.HOPFE
R,”Analog Phase Shifter f
or 8−18 GHz”MICROWAVE JOU
RNAL,March,1979 PP.48−50に
示された、従来の半導体移相器の構成の一例を示す等価
回路図である。図において、ハイブリッド回路1の第一
の出力端子2と第二の出力端子3とにはそれぞれ一端を
接地したバラクタダイオード4が接続されている。バラ
クタダイオード4には、外部よりバイアスが印加される
が、ここではそのためのバイアス回路等は図示を省略し
ている。
【0003】次に動作について説明する。入力端子5よ
り入射した信号は等分配されて第一の出力端子2と第二
の出力端子3に現れ、ダイオード4により反射されて第
三の出力端子6に現れる。この際に、バラクタダイオー
ド4に印加するバイアスを変化させると、バラクタダイ
オード4の呈するインピーダンスが変化してインピーダ
ンス可変の回路として機能する。この結果、2つのバラ
クタダイオード4に印加するバイアスを同時に変化させ
ると、これらのバラクタダイオード4より反射されて第
三の出力端子6に現れる信号の位相が変化して移相器と
して動作させることができる。
【0004】図17は、動作をさらに詳細に説明するた
めの等価回路図である。バラクタダイオード4には逆バ
イアスを印加して使用するが、この際のバラクタダイオ
ード4の抵抗成分は十分小さいので、バラクタダイオー
ド4は等価的にキャパシタであらわすことができる。そ
こで、ここでは、印加バイアスを変化させた場合のバラ
クタダイオード4をそれぞれキャパシタC1,C2とで
あらわしている。
【0005】図18は、C1>C2として、中心周波数
で所要の移相量Φを実現するようにC1,C2を選んだ
場合に、C1,C2が呈する反射係数Γ1,Γ2を示し
たものである。Γ1の移相θ1とΓ2の移相θ2との差
がΦである。次に、Γ1,Γ2の周波数特性を考える。
中心周波数より低域側に周波数が変化する場合について
まず述べる。低い周波数ではC1,C2とが呈するイン
ピーダンスはともに高インピーダンスとなり位相が進
む。この際、θ1の変化がθ2の変化より大きい結果、
低域においてC1,C2が呈する反射係数Γ1L ,Γ2
L は、それぞれ図19に示すようになり、移相量ΦL は
Φより小さくなる。一方、中心周波数より高域側に周波
数が変化する場合には、C1,C2とが呈するインピー
ダンスはともに低インピーダンスとなり、かつ、θ1の
変化がθ2の変化より小さい結果、高域でC1,C2が
呈する反射係数Γ1h,Γ2hはそれぞれ図19に示す
ようになる。この場合にも、移相量ΦhはΦより小さ
い。この結果、従来のこの種の移相器の移相量の周波数
特性は図20に示すように広帯域な場合に帯域内での移
相量変化の大きな単峰性の特性となる。また、半導体素
子としてバラクタダイオードを用いるために固有の半導
体プロセスが必要であることから、電界効果トランジス
タ等の増幅機能を有する素子を用いる増幅器と一体に形
成することができず、量産化を阻む要因となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体移相器は
以上のように構成されているので、移相量の周波数特性
が単峰性となり、動作帯域が広い場合には帯域の高域、
低域の両端付近で移相量が急激に減少し、移相量誤差が
増大する問題があった。また、量産性向上のために、バ
ラクタダイオードに変えて増幅器と同一のプロセスで形
成できる電界効果トランジスタを用いる場合には、バラ
クタダイオードに比べて適切な容量を実現しにくい問題
点があった。また、高周波に適した不要な寄生リアクタ
ンスの小さい小形の電界効果トランジスタを使用できな
いという問題があった。さらに、電界効果トランジスタ
では、インピーダンス変化に伴う抵抗変化が大きいた
め、損失変動が大きい問題があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、半導体移相器の広帯域化を目的
とする。また、半導体移相器の量産性の向上、および、
高い周波数まで良好な性能を備えた半導体移相器を得る
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の半
導体移相器は、ハイブリッド回路と、上記ハイブリッド
回路の第一の出力端子と第二の出力端子にそれぞれ一端
が接続され、誘導性リアクタンスを呈するようにキャパ
シタとインダクタとを並列接続してなる回路と、上記そ
れぞれの回路の他端に接続され、バイアス電圧によりイ
ンピーダンス可変の半導体素子を用いてなるインピーダ
ンス可変回路と、上記半導体素子にバイアス電圧を印加
するバイアス手段とを備えたものである。また、この発
明の請求項2の半導体移相器は、ハイブリッド回路と、
上記ハイブリッド回路の第一の出力端子と第二の出力端
子にそれぞれ一端が接続され、バイアス電圧によりイン
ピーダンス可変の半導体素子とキャパシタを有する第一
のブランチとバイアス電圧によりインピーダンス可変の
半導体素子と抵抗を有する第二のブランチとの並列接続
でなり、上記半導体素子を低インピーダンスとするバイ
アス状態で上記第一のブランチがキャパシタ、第二のブ
ランチが上記抵抗と等価となるインピーダンス可変回路
と、上記半導体素子にバイアス電圧を印加するバイアス
手段とを備えたものである。この発明の請求項3の半導
体移相器は、ハイブリッド回路の第一の出力端子と第二
の出力端子にバイアス電圧によりインピーダンス可変の
半導体素子を用いてなるインピーダンス可変回路をそれ
ぞれ電気的に接続してなる半導体移相器において、上記
半導体素子としてゲート電極以外の一電極を接地した電
界効果トランジスタを用い、上記電界効果トランジスタ
のゲート電極にバイアス電圧を印加するバイアス手段を
有し、上記電界効果トランジスタのドレインとソース間
にキャパシタを接続したものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明においては、高い周波数で、誘
導性のリアクタンスが容量性のリアクタンスに直列装荷
されるため、原理的な反射位相の変化範囲を従来の18
0度から360度に拡大できる。この結果、高い周波数
での移相量の減少を押さえることができ、広帯域化を図
ることができる。また、請求項2の発明においては、比
較的位相の遅れる状態において、インピーダンス可変の
回路と並列に抵抗を装荷することにより、この状態にお
けるインピーダンスが低下してさらに位相が遅れる。こ
の結果、この抵抗装荷による影響の大きい低い周波数に
おいて移相量の減少を押さえることができ、広帯域化を
図ることができる。また、請求項3の発明においては、
不要な寄生リアクタンスの小さい小形の電界効果トラン
ジスタが使用可能となる結果、高い周波数まで良好な性
能を実現できる。
【0010】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の一実施例を示す
回路構成図である。結合線路形ハイブリッド等のハイブ
リッド回路1の第一の出力端子2と第二の出力端子3と
には、誘導性リアクタンスを呈するようにインダクタ7
と第一のキャパシタ8とを並列接続してなる回路9が接
続されている。上記回路9にはさらに、第二のキャパシ
タ10を介して、第一の電界効果トランジスタ11のド
レインが接続されている。第一の電界効果トランジスタ
11のソースは接地されており、ゲートにはバイアス回
路(図示せず)を介してバイアスを印加する構成であ
る。ここで、回路9、第二のキャパシタ10、および第
一の電界効果トランジスタ11とからなり、第一の出力
端子2と第二の出力端子3とに装荷される回路を、反射
移相可変回路12と呼ぶ。
【0011】次に動作について説明する。図2、図3は
図1に回路構成を示した半導体移相器の動作を説明する
ための等価回路図である。第一の電界効果トランジスタ
11のゲートに印加するバイアス電圧を0Vとピンチオ
フ電圧とに切り替えることにより、第一の電界効果トラ
ンジスタ11のドレイン、ソース間を抵抗とキャパシタ
とに切り替えることができる。この抵抗、キャパシタを
それぞれRa、Caと表す。ここで、抵抗Raの大きさ
が第二のキャパシタ10の呈するインピーダンスに比べ
て十分小さいとするとこの抵抗は無視できるので、第二
のキャパシタ10は直接接地されると考えてよい。した
がって、印加バイアスが0Vの場合には、回路9には第
二のキャパシタ10が装荷される。一方、印加バイアス
がピンチオフ電圧の場合には、回路9には第二のキャパ
シタ10と第一の電界効果トランジスタ11が呈する等
価的なキャパシタCaとが直列に装荷される。この結
果、第一の出力端子2と第二の出力端子3とに装荷され
る反射位相可変回路12は、第一の電界効果トランジス
タ11への印加バイアスを変えることによりインピーダ
ンス可変の回路として機能して、移相器の位相を変化さ
せることができる。
【0012】ついで、回路9の効果について述べる。図
4に、インダクタとキャパシタを並列接続した回路9の
リアクタンスの周波数特性を実線で示し、インダクタ単
体のリアクタンスの周波数特性を破線で示す。図中Fr
は回路9の共振周波数である。回路9を用いることによ
り、低い周波数での誘導性リアクタンスをほとんど増加
させること無く、Fr近傍の比較的高い周波数で大きな
誘導性リアクタンスを実現できる。ここで、第二のキャ
パシタ10の容量を従来例で示したC1の容量と同一と
し、第二のキャパシタ10とキャパシタCaとの直列容
量を従来例で示したC2の容量と同一とするようにし
て、第二のキャパシタ10と第一の電界効果トランジス
タ11を選ぶと、図2、図3に示した回路は図5に示す
回路で表すことができる。一例として、このように回路
定数を選んだ場合の、反射位相可変回路12の反射係数
を図6に示す。帯域の中心周波数では回路9により直列
に装荷される誘導性リアクタンスが小さいため、反射係
数Γ1,Γ2は従来とほとんど同一となる。一方、高域
においては、比較的大きな誘導性リアクタンスがC1,
C2の呈する容量性リアクタンスに直列に装荷される。
ここで、C1装荷の状態における反射係数Γ1hを誘導
性とし、C2装荷の状態における反射係数Γ2hを容量
性となるようにしてインダクタ7と第一のキャパシタ8
との値を選んだ場合を図6中に示している。Γ1hの位
相変化範囲が180度以上となる結果、移相量の減少が
押さえられ、高域においても中心周波数と同程度の移相
量が得られる。なお、周波数がさらに高くなった場合に
は、C1装荷とC2装荷の両状態での反射係数がともに
誘導性になる結果、移相量は再び減少していき、回路9
の共振周波数において第一の出力端子2と第二の出力端
子が開放となって、移相量は零となる。したがって、こ
の発明による移相器の移相量の周波数特性は図7の例に
示すように双峰性となり従来の単峰性の場合に比べて広
帯域となる。
【0013】実施例2.図8は、この発明により低域特
性を改良した半導体移相器の一実施例を示す回路構成図
である。ハイブリッド回路1の第一の出力端子2と第二
の出力端子3とには、第二のキャパシタ10を介して、
第一の電界トランジスタ11のドレインが接続されてい
る。第一の電界効果トランジスタ11のソースは接地さ
れており、ゲートにはバイアス回路(図示せず)を介し
てバイアスを印加する構成である。ハイブリッド回路1
の第一の出力端子2と第二の出力端子3とには、さら
に、R1で示す第一の抵抗13を介して、第二の電界効
果トランジスタ14のドレインが接続されている。第二
の電界効果トランジスタ14のソースは接地されてお
り、さらにゲートにはバイアス回路(図示せず)を介し
てバイアスを印加する構成である。第二のキャパシタ1
0、第一の抵抗13、第一の電界効果トランジスタ1
1、第二の電界効果トランジスタ14とにより、反射位
相可変回路12が構成される。
【0014】次に動作について説明する。図9は図8に
示した回路構成図の動作を説明するための等価回路図で
ある。第一の電界効果トランジスタ11、第二の電界効
果トランジスタ14は先に述べたように、ゲートへの印
加バイアスに応じてキャパシタと抵抗とに切り替わり、
この抵抗値は移相量の変化に関しては無視できるほど小
さい。したがって、R1で示す第一の抵抗13に直列接
続される第二の電界効果トランジスタ14が呈する容量
が小さいとすると、第二の電界効果トランジスタ14は
理想的なスイッチと考えることができる。したがって、
たとえば第二のキャパシタ10と第一の電界効果トラン
ジスタ11とを図5の説明におけるものと同一とする
と、第二の電界効果トランジスタ14のゲートへの印加
バイアスを切り替えることにより、第一の出力端子2と
第二の出力端子3とに装荷される反射位相可変回路12
を、キャパシタC1と抵抗R1の並列回路とキャパシタ
C2とに切り換えることができる。
【0015】ついで、第一の抵抗13の効果について述
べる。図10に、キャパシタC1に抵抗R1を並列接続
した回路の反射係数をキャパシタC1のみの反射係数と
あわせて示す。図中、Γ1L 、Γ2L 、およびΓ3L は
低域においてC1,C2、および、C1とR1との並列
回路がそれぞれ呈する反射係数である。また、Γ1、Γ
2、およびΓ3は中心周波数においてC1,C2、およ
び、C1とR1との並列回路がそれぞれ呈する反射係数
である。低域ではキャパシタC1の呈するインピーダン
スが比較的大きいため、C1とR1とを並列接続した回
路の反射係数Γ3L はR1の影響を大きく受けて、キャ
パシタC1のみの場合に比べて位相が遅れる。この結
果、抵抗R1がない場合に比べて移相量は増加する。一
方、中心周波数ではキャパシタC1の呈するインピーダ
ンスが小さくなるため、C1とR1とを並列接続した回
路のインピーダンスは、キャパシタC1の呈するインピ
ーダンスが支配的となって相対的に抵抗R1の影響が小
さくなる。この結果、上記並列回路の反射係数Γ3はΓ
1とほとんど同一となり、抵抗R1による移相量の変化
は小さい。さらに、高域では抵抗R1の影響はいっそう
小さくなるため、移相量は抵抗R1がない場合とほとん
ど同一となる。したがって、この発明による移相器の移
相量特性は、図11に示すように低域での移相量が大き
くなって移相量変化がゆるやかとり、従来に比べて広帯
域化を図ることができる。
【0016】実施例3.上記実施例1では、反射位相可
変回路12が、回路9、第二のキャパシタ10と、第一
の電界効果トランジスタ11とを直列接続してなる構成
を示した。しかし、これに限らず、図12に示すよう
に、第一の電界効果トランジスタ11にさらに並列に第
三のキャパシタ15を接続する構成として、第一の電界
効果トランジスタ11の容量設定の自由度を増すような
構成としても良い。
【0017】実施例4.また、上記実施例1では、第二
のキャパシタ10と、第一の電界効果トランジスタ11
とを直列接続した構成を示した。しかし、これに限ら
ず、図13、図14に示すように、さらに並列に第四の
キャパシタ16を接続して、不要な寄生リアクタンスの
小さい小形な形状の第一の電界効果トランジスタ11を
使用可能とし、高い周波数まで良好な性能を実現できる
構成としても良い。
【0018】実施例5.また、上記実施例1では、反射
位相可変回路12が、第二のキャパシタ10と、第一の
電界効果トランジスタ11とを直列接続してなる構成を
示したが、これに限らず、図15に示すように、第一の
電界効果トランジスタ11にさらに並列に第二の抵抗1
7を接続する構成として、第一の電界効果トランジスタ
11のゲートに印加するバイアスを変えて抵抗とキャパ
シタとに切り替えた場合の損失変動を小さくする構成と
しても良い。
【0019】なお、上記実施例3、実施例4、実施例5
では、実施例1で示した高域特性を改良した半導体移相
器への適用例を示したが、これに限らず、実施例2で示
した低域特性を改良した半導体移相器へも適用できるこ
とは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
誘導性のリアクタンスが容量性のリアクタンスに直列装
荷される構成とし、原理的な反射移相の変化範囲を従来
の180度から360度に拡大したので、高域周波数で
の移相量の減少が抑制された広帯域な半導体移相器を得
られる。また、請求項2の発明によれば、抵抗装荷によ
り低域周波数でのインピーダンス可変回路のインピーダ
ンスを低下させて位相をさらに遅らせる構成としたの
で、低域周波数での移相量の減少が抑制された広帯域な
半導体移相器を得られる。さらに、請求項3の発明によ
れば、不要な寄生リアクタンスの小さい小形の電界効果
トランジスタの使用を可能とする構成としたので、高い
周波数まで良好な性能を備えた半導体移相器を得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の回路構成図である。
【図2】この発明の実施例1の動作説明のための等価回
路図である。
【図3】この発明の実施例1の動作説明のための等価回
路図である。
【図4】この発明の実施例1の動作説明のためのリアク
タンス特性図である。
【図5】この発明の実施例1の動作説明のための等価回
路図である。
【図6】この発明の実施例1の反射位相可変回路の反射
係数を示す特性図である。
【図7】この発明の実施例1の移相量を示す特性図であ
る。
【図8】この発明の実施例2の回路構成図である。
【図9】この発明の実施例2の動作説明のための等価回
路図である。
【図10】この発明の実施例2の装荷抵抗の効果を示す
ための特性図である。
【図11】この発明の実施例2の移相量を示す特性図で
ある。
【図12】この発明の実施例3の回路構成図である。
【図13】この発明の実施例4の回路構成図である。
【図14】この発明の実施例4の実施例3への適用を示
す回路構成図である。
【図15】この発明の実施例5の回路構成図である。
【図16】従来の半導体移相器の回路構成図である。
【図17】従来の半導体移相器の動作説明のための等価
回路図である。
【図18】従来の半導体移相器の動作説明のための特性
図である。
【図19】従来の半導体移相器の動作説明のための特性
図である。
【図20】従来の半導体移相器の移相量を示す特性図で
ある。
【符号の説明】
1 ハイブリッド回路 2 第一の出力端子 3 第二の出力端子 4 バラクタダイオード 5 入力端子 6 第三の出力端子 7 インダクタ 8 第一のキャパシタ 9 回路 10 第二のキャパシタ 11 第一の電界効果トランジスタ 12 反射位相可変回路 13 第一の抵抗 14 第二の電界効果トランジスタ 15 第三のキャパシタ 16 第四のキャパシタ 17 第二の抵抗
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の一実施例を示す
回路構成図である。結合線路形ハイブリッド等のハイブ
リッド回路1の第一の出力端子2と第二の出力端子3と
には、誘導性リアクタンスを呈するようにインダクタ7
と第一のキャパシタ8とを並列接続してなる回路9が接
続されている。上記回路9にはさらに、第二のキャパシ
タ10を介して、第一の電界効果トランジスタ11のド
レインが接続されている。第一の電界効果トランジスタ
11のソースは接地されており、ゲートにはバイアス回
路(図示せず)を介してバイアスを印加する構成であ
る。ここで、回路9、第二のキャパシタ10、および第
一の電界効果トランジスタ11とからなり、第一の出力
端子2と第二の出力端子3とに装荷される回路を、反射
位相可変回路12と呼ぶ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦崎 修治 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社電子システム研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイブリッド回路と、上記ハイブリッド
    回路の第一の出力端子と第二の出力端子にそれぞれ一端
    が接続され、誘導性リアクタンスを呈するようにキャパ
    シタとインダクタとを並列接続してなる回路と、上記そ
    れぞれの回路の他端に接続され、バイアス電圧によりイ
    ンピーダンス可変の半導体素子を用いてなるインピーダ
    ンス可変回路と、上記半導体素子にバイアス電圧を印加
    するバイアス手段とを備えたことを特徴とする半導体移
    相器。
  2. 【請求項2】 ハイブリッド回路と、上記ハイブリッド
    回路の第一の出力端子と第二の出力端子にそれぞれ一端
    が接続され、バイアス電圧によりインピーダンス可変の
    半導体素子とキャパシタを有する第一のブランチとバイ
    アス電圧によりインピーダンス可変の半導体素子と抵抗
    を有する第二のブランチとの並列接続でなり、上記半導
    体素子を低インピーダンスとするバイアス状態で上記第
    一のブランチがキャパシタ、第二のブランチが上記抵抗
    と等価となるインピーダンス可変回路と、上記半導体素
    子にバイアス電圧を印加するバイアス手段とを備えたこ
    とを特徴とする半導体移相器。
  3. 【請求項3】 ハイブリッド回路の第一の出力端子と第
    二の出力端子にバイアス電圧によりインピーダンス可変
    の半導体素子を用いてなるインピーダンス可変回路をそ
    れぞれ電気的に接続してなる半導体移相器において、上
    記半導体素子としてゲート電極以外の一電極を接地した
    電界効果トランジスタを用い、上記電界効果トランジス
    タのゲート電極にバイアス電圧を印加するバイアス手段
    を有し、上記電界効果トランジスタのドレインとソース
    間にキャパシタを接続したことを特徴とする半導体移相
    器。
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