JPH0520632U - 机における衝立パネルの取付け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 衝立パネル２を机天板１に立設するに際して
用いる取付け金具３を、机天板１にビスなしで、簡単な
作業で装着する。 【構成】 取付け金具３の水平片５の先端舌部７を段付
状に形成する一方、これから離れた水平片５の部位に内
向きに突起１０と補助舌片９とを設ける。先端舌部７を
机天板１の側面板４に穿設した係止穴１１に外側から挿
入して後、水平片５が側面板４に沿うように回動させる
と、当該水平片５が前後にずれたり、傾くことがなく、
且つ脱落不能に装着できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、机の天板上に立設する衝立パネルを取付ける装置の構造に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術および考案が解決しようとする課題】

机天板上の後部側に衝立パネルを立設する場合、本出願人は先に実開昭６３− ３２３１号公報において、側面視Ｌ字状の取付け金具における下水平片を机天板 の左右両側面（垂直面）にビス止めする。そして、前記取付け金具における垂直 片を、衝立パネルの左右両側面（垂直面）に同じくビス止めする構成を提案した 。

【０００３】 このように、机天板の左右両側面に予め立設した取付け金具に対して、衝立パ ネルを後付けするものであり、衝立パネルの下端面が机天板の上面に接当して搭 載しているから、当該衝立パネルの荷重は取付け金具に掛からない。従って、前 記左右両両取付け金具は、その水平片が机天板の左右両側面に前後長手方向に沿 うように配設し、且つ、倒れ不能に装着できれば良いのに拘らず、前記先行技術 においては机天板に対してもビス止めするので、取付け金具の取付け作業が面倒 となるという問題があった。 本考案は、前記技術的課題を解決することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、本考案は、机天板の側面板に添設する水平片から上 向き突出する支柱部を、机天板上に立設する衝立パネルの側面に取付けするよう に構成してなる取付け金具において、前記水平片の先端舌部を、机天板の側面板 に穿設した係止孔に挿入したのちその裏面側に当接するように段付状に形成する 一方、前記先端舌部から離れた部位の前記水平片には、机天板側面板に穿設した 係合孔に嵌合係止するための突起または補助舌片を内向きに突設したものである 。

【０００５】

【考案の作用及び効果】

前記の構成によれば、取付け金具における水平片の先端舌部を段付状に形成し て、側面板の係止穴に挿入して当接させるための、先端舌部を段付状に形成する 一方、この先端舌部から離れた部位の水平片に突起または補助舌片を内向きに突 設して、これを側面板における係合穴に嵌合係止するので、水平片が傾いたり前 逆回転ずれ移動することがなく、取付け金具を机天板に装着できる。

【０００６】 従って、従来のようにビス止めすることなく、至極簡単に取付け金具を机天板 に装着できて、取付け作業を迅速化することができる効果を奏する。

【０００７】

【実施例】

次に実施例について説明すると、符号１は机天板、符号２は机天板１の上面後 部に立設する衝立パネルを示し、符号３は金属板製の取付け金具である。取付け 金具３は、机天板１の左側面板又は／及び右側面板４の外面に沿って前後方向に 延びる板状の水平片５と、該水平片５から上向きに突出する同じく板状の支柱部 ６とから成り、側面視Ｌ字状に形成されている。

【０００８】 取付け金具３の第１実施例は、図１から図４までに示し、取付け金具３におけ る水平片５の先端舌部７は、水平片５の幅寸法（Ｈ１）より細幅（寸法Ｈ２）で あり、該先端舌部７は、図２及び図４に示すように、水平片５に対して段付状に 屈曲形成されている。また、前記先端舌部７の広幅面には外面に膨出突出する補 助突起８を一体成形してある。符号９は前記水平片５において、先端舌部７から 離れた部位で内向きに屈曲（略９０°）させた幅寸法（Ｈ３）の補助舌片であり 、符号１０は同じく先端舌部７から離れた部位で内向きに膨出突出させてなる突 起である。

【０００９】 他方、机天板１における側面板４には、前記取付け金具３における先端舌部７ を外側から挿入係止させる縦長矩形状の係止孔１１と、前記補助舌片９を外側か ら嵌合係合させる同じく縦長矩形状の係合孔１２と、前記突起１０及び補助突起 ８を係合するための係合孔１３，１４とを所定の間隔で穿設してある。前記係止 孔１１及び係合孔１２の縦寸法は、前記先端舌部７及び補助舌片９が上下にガタ つかないように設定する。

【００１０】 この構成において、図４の実線で示すように、取付け金具３の先端舌部７を机 天板における側面板４の矩形状の係止孔１１に外側から挿入し、水平片５を側面 板４の外面に沿うように略９０°回動させる（図４の矢印参照）。すると、段付 状の先端舌部７は前記係止孔１１近傍の裏面（内面）に当接し、該先端舌部７に おける補助突起８は係合孔１４に嵌合係止する。また、先端舌部７から離れた部 位での補助舌片９は側面板４における矩形状の係合孔１２に外側から嵌合し、同 様に突起１０は係合孔１３に外側から嵌合する。

【００１１】 そして、前記先端舌部７と補助舌片９とが側面板４における係止孔１１と係合 孔１２とに各々係止、係合するので、水平片５は前後に傾動することも、前後に 水平に移動することも阻止されて姿勢保持できる状態のもとで、取付け金具３が 側面板４に対して脱落不能となる。なお、突起１０および補助突起８が各々係合 孔１３，１４に嵌合係止することで、水平片５の姿勢保持が一層確実となる。

【００１２】 前述のようにして机天板１の左右両側に取付け金具３を装着し、該左右両取付 け金具３，３間に衝立パネル２を挿入し、各支柱部６，６箇所と衝立パネル２の 側面とを接当した後、ビス１５止めする。なお、これらの取付け金具３の外側を 覆うカバー体（図示せず）を側面板４及び衝立パネルの側面に着脱自在に装着す るようにしても良い。

【００１３】 図５は第２実施例を示し、この実施例では、前記第１実施例における補助舌片 ９を省略し、突起１６を、先端舌部７から離れた部位に内向きに膨出突出させる のである。 この実施例でも、前記実施例と同様に、取付け金具３における先端舌部７を係 止穴１１に挿入して側面板４の外面に添設すれば、水平片５が傾いたり、前後に ずれ移動することはない。

【００１４】 本考案の取付け金具は側面視逆Ｔ字状であっても良いことはいうまでもなく、 また、支柱部は板状でなく、衝立パネル２の左右両端部の嵌挿穴に上から挿入す るタイプであっても良いのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の要部斜視図である。

【図２】図１のII−II矢視断面図である。

【図３】図２の III−III 矢視側面図である。

【図４】取付け作業の説明図である。

【図５】第２実施例の要部斜視図である。

【符号の説明】

１ 机天板 ２ 衝立パネル ３ 取付け金具 ４ 側面板 ５ 水平片 ６ 支柱部 ７ 先端舌部 ８ 補助突起 ９ 補助舌片 １０，１６ 突起 １１ 係止穴 １２，１３，１４ 係合穴 １５ ビス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】机天板の側面板に添設する水平片から上向
   き突出する支柱部を、机天板上に立設する衝立パネルの
   側面に取付けするように構成してなる取付け金具におい
   て、前記水平片の先端舌部を、机天板の側面板に穿設し
   た係止孔に挿入したのちその裏面側に当接するように段
   付状に形成する一方、前記先端舌部から離れた部位の前
   記水平片には、机天板側面板に穿設した係合孔に嵌合係
   止するための突起または補助舌片を内向きに突設したこ
   とを特徴とする机における衝立パネルの取付け装置。