JPH0520312Y2 - - Google Patents

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JPH0520312Y2
JPH0520312Y2 JP1989096246U JP9624689U JPH0520312Y2 JP H0520312 Y2 JPH0520312 Y2 JP H0520312Y2 JP 1989096246 U JP1989096246 U JP 1989096246U JP 9624689 U JP9624689 U JP 9624689U JP H0520312 Y2 JPH0520312 Y2 JP H0520312Y2
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detergent
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば、全自動洗濯機の洗剤供給機
などとして利用可能な供給装置に関する。
(従来の技術) 例えば、全自動洗濯機の洗剤供給機に見られる
ように、粉体や液体等の被供給物を自動的に必要
量だけ供給する装置が知られている。第9図は全
自動洗濯機の洗剤供給機構の例を示す。第9図に
おいて、洗濯機本体51の上部には洗剤供給機構
52が設けられている。洗剤供給機構52は洗剤
を収容するホツパー53を有し、ホツパー53の
底部には、モータ56で回転駆動されるスクリユ
ーコンベア55が配置され、ホツパー53の底部
の一側部には、スクリユーコンベア55で搬送さ
れる洗剤を洗濯層に供出するための供給口54が
開口している。この供給口54の外方近傍には、
供給口54を開閉するための蓋19が設けられて
いる。蓋19の一端部は駆動源60に連結されて
いる。蓋19はばね58により上記供給口54を
閉じる向きには付勢されている。駆動源60は、
蓋19をばね58の付勢力に抗して供給口54を
開く向きに回動させることができる。洗剤を洗濯
層に供出するときは、スクリユーコンベア55を
モータ56で回転駆動すると同時に、駆動源60
で蓋19をばね58の付勢力に抗し回動させ、供
給口54を開く。所定量の洗剤を供給したらモー
タ56及び駆動源60を停止させる。蓋19はば
ね58により駆動されて時計方向に回動し、供給
口54を閉じる。
(考案が解決しようとする課題) 上に述べたような従来の供給装置によれば、供
給口54に対して開状態にある蓋19を閉状態に
復帰させるとき、蓋19がばね58の付勢力によ
り急激に閉状態に復帰して大きな衝撃力を発生
し、この衝撃力によつて大きな衝撃音を発生した
り、洗剤が周辺に飛び散つたりする。
本考案は、かかる従来技術の問題点を解消する
ためになされたもので、蓋がばね力により復帰す
るときの駆動力を制動することにより衝撃力の発
生を防止し、もつて、大きな衝撃音の発生や洗剤
の飛散を防止することができる洗濯機の洗剤供給
装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、筐体に開口している洗剤の供給口
と、この供給口を開閉する蓋と、この蓋に連結さ
れかつ蓋を開くための駆動源と、蓋が閉状態とな
るように付勢する付勢手段とを備え、蓋が開状態
にあるとき筐体内の洗剤を供給口から供給する洗
濯機の洗剤供給装置であつて、付勢手段により蓋
が閉状態へ駆動されるときこの蓋の動きを緩徐に
行わせる制動手段を設けたことを特徴とする。
(作用) 駆動源により蓋が開状態に駆動されることによ
つて洗剤が供出され、付勢手段により蓋が閉状態
に駆動されることによつて洗剤の供出が停止す
る。蓋が付勢手段によつて閉状態へ駆動されると
き制動手段が有効に機能して蓋が緩徐に動く。
(実施例) 以下、本考案にかかる洗濯機の洗剤供給装置の
実施例について図面を参照しながら説明する。
第1図ないし第6図は、本考案にかかる洗濯機
の洗剤供給装置に適用される駆動源の一例を示
す。第1図乃至第3図において、ケース1とこの
ケース1に被せられかつタツピングねじ3でケー
ス1に締め付けられたカバー2とによつてアクチ
ユエータの箱体が形成されている。ケース1の底
部にはカツプ状のモータケース21(第2図参
照)が固定されている。モータケース21の底部
内周部にはモータボビン23が嵌められている。
モータボビン23にはモータ巻線25が施されて
いる。モータボビン23の内周側にはロータ31
が配置されている。ロータ31は、モータ軸27
と、このモータ軸27にブツシユ33及び保持体
49を介して固着されたロータマグネツト32と
を有してなる。このようなロータ31やモータ巻
線35等を有してなるモータは周知の単相同期モ
ータを構成しており、単巻の巻線25に単相交流
を供給することによりロータマグネツト32を取
り囲む櫛歯状の極歯が一つおきにN極とS極に交
互に磁化されて交番磁界が発生し、交番磁界に同
期してロータ31が回転する。ロータ31とモー
タケース21との間にはばね30が介装され、ば
ね30がロータ31をスラスト方向に付勢してい
る。ロータ31には第4図にも示すように半径方
向に突出した係合突起50が一体に形成されると
共に歯車48が一体に形成されている。
第3図に示すように、ケース1の内底面には地
板22が固着され、また、ケース1の上方にはケ
ース1に対し一定の間隔をおいて中間板65該配
置されている。上記地板22と中間板65の間に
は上記モータの歯車48の近傍において軸28が
支架されており、さらに軸39,47,29が支
架されると共に出力軸44が支架されている出力
軸44はそれ自体回転可能である。上記軸28に
は歯車48とかみあう歯車34が回転可能に嵌め
られ、その下に一方向規制レバー35が回動可能
に嵌められている。レバー35は歯車34の回転
に伴い摩擦力により歯車34の回転方向に回転す
ることができるが、ストツパによつて回動範囲が
規制される。より具体的には、第4図aに示すよ
うにレバー35の先端部35aが前記突起50の
ボス部に当接して時計方向への回動が規制され、
第4図bに示すようにレバー35のピン35bが
ストツパ68に当接して反時計方向への回動が規
制される。そして、第4図aに示す位置では前記
突起50の反時計方向への回転通路上にレバー3
5の一端部35aが進出して突起50がそれ以上
反時計方向へ回転するのを阻止し、第4図bに示
す位置ではレバー35の先端部35aが突起50
の回転通路外に逃げる。上記レバー35は同期モ
ータのロータ31の回転方向を一方向に規制する
ためのもので、ロータ31が所定の向きとは反対
の向きに回転しようとすると第4図aのように突
起50がレバー35の先端部35aに当接し、そ
の反動でロータ31の回転の向きが反転し、所定
の向きに回転する。ロータ31が所定の向きに回
転すると、歯車34の回転に伴いレバー35が第
4図bのように反時計方向に回動し、その一端部
35aが突起50の回転範囲から逃げ、ロータ3
1の所定の向きへの回転を許容する。
前記軸28には歯車34の上方に歯車37が回
転自在に設けられ、その上方に作動部材92が軸
28に沿つて摺動自在に設けられている。歯車3
4と歯車37との間に反発ばね36が介装されて
いる。歯車37の下端部には歯車34の係合孔3
4aとの係合突部37aが形成されているが、通
常はばね36の弾力により歯車37が押し上げら
れて係合突部37aは歯車34の係合孔34aか
ら離間している。上記作動部材92は一対の突出
部を有し、この突出部は中間板65を貫通してい
る。中間板65を貫通した作動部材92の突出部
の上端には、ソレノイド機構の可動鉄心72の操
作部72bが乗つている。ソレノイド機構は、横
向きの鉄心7と、その周りにボビン6を介して巻
回された巻線10と、鉄心7の一端部に固着され
ると共に中間板65等に固定されてソレノイド機
構を固定するためのL字鉄心71と、上記可動鉄
心72とを有してなる。可動鉄心72はL字状に
形成されていて、垂直片の上端部が鉄心7の他端
面に対向する吸着部72aとなつており、水平片
の先端部が上記操作部72bとなつている。ま
た、可動鉄心72の折曲部近傍の垂直片に支点7
3があり、この支点73を中心にして可動鉄心7
2が垂直面内において回動することができる。巻
線10が励磁されると、第3図に実線で示すよう
に可動鉄心72の吸着部72aが鉄心7に吸引さ
れて可動鉄心72が時計方向に回動させられ、そ
の操作部72bが作動部材92の突出部を下方に
押す。作動部材92が下方に移動させられること
により、歯車37はばね36に抗して下方に移動
させられ、その係合突部37aが歯車34の係合
孔34aに係合し、歯車34と一体的に歯車37
が回転駆動される。上記ソレノイド機構、歯車3
7、歯車34及びばね36によつてクラツチ機構
を構成している。
歯車37は軸39に回転自在に設けられた大径
歯車40aとかみあい、歯車40aと一体に形成
された小径歯車40aが軸47に回転自在に設け
られた大径歯車41aとかみあい、歯車41aと
一体に形成された小径歯車41bが軸29に回転
自在に設けられた大径歯車42aとかみあい、歯
車42aと一体に形成された小径歯車42bは出
力軸44に一体に設けられた歯車43にかみあつ
ている。上記歯車列48−34−37−40a−
40b−41a−41b−42a−42b−43
は、ロータ31の回転力を出力軸44に伝達する
ための減速歯車列を構成している。
出力軸44は前記中間板65の上方に突出し、
さらにカバー2の上方に突出している。出力軸4
4には中間板65とカバー2との間においてカム
11が一体に嵌められ、その上には第9図で説明
した蓋19が一体に嵌められている。蓋19はそ
のボス部がカバー2の軸孔に嵌められると共に、
止めばね20によつて抜け止めがなされている。
第1図に示すように、カム11のカム縁をなす外
周部には凹部11aが形成されている。カム11
のカム縁には接点板12の折曲部12aが摺接
し、接点板12の先端部に固着された接点14に
接点板13の先端部が対向している。上記二つの
接点板12,13は前記モータへの通電を制御す
るスイツチを構成し、接点板12の折曲部12a
がカム11の凹部11aに落ち込んだとき上記ス
イツチがオフとなつてモータへの通電を遮断す
る。このように二つの接点板12,13が離間し
てスイツチがオフとなるのは、蓋19を所定の回
動位置まで駆動したときである。
第1図において、上記接点板13と今一つの接
点板15との間に外部から単相交流電源が供給さ
れ、この交流電源はダイオード16で整流され、
コンデンサ17で平滑されて前記巻線10を励磁
するための直流電源として供される。
第3図において、軸39上の歯車40の上側の
ボス部にはゴムなどによつて作られた摩擦制動体
38の中心孔が嵌合固着されている。摩擦制動体
38は、第6図に示すように歯車40のボス部に
嵌合するための孔38aと、この孔38aを囲む
ボス部38bと、このボス部38bから半径方向
に延びた一対のアーム部38dと、このアーム部
38dから円周方向に延びた一対のウエート部3
8eと、このウエート部38eと上記アーム部3
8dを繋ぐ幅狭の円周方向のアーム部38cとを
有してなる。摩擦制動体38は非回転時にそのウ
エート部38eが垂れ下がらないように歯車40
の上に乗せられている。歯車40には棒状の係止
部が形成され、この係止部が摩擦制動体38の係
止孔に係合することにより、摩擦制動体38は歯
車40と一体に回転するようになつている。摩擦
制動体38は、中間板65に一体に形成された摺
動室46内に配置され、摩擦制動体38が回転駆
動されてウエート部38eが遠心力によりアーム
部38cから拡開したとき、ウエート部38eの
先端外周部38fが上記摺動室46の内周面であ
る摩擦壁46aに摺接する。ここで、同期モータ
のロータ31が所定の向きに回転駆動され、出力
軸44が所定の向きに回転駆動されて第9図で説
明した蓋19がホツパー53の供給口54を閉じ
る向き回動するときは、摩擦制動体38は第6図
の実線の矢印の向きに回転し、そのウエート部3
8eが拡開してもその先端外周部38fは摩擦壁
46aに対して滑りやすい向きに摺接するため、
モータの回転に対して大きな制動力が加わること
はない。これに対して第9図における蓋19がば
ね58の弾力により原位置即ち供給口54を閉じ
る向きに復帰するときは、蓋19、出力軸44、
前記歯車列を介して摩擦制動体38が第6図に破
線の矢印で示すように逆向きに回転駆動され、遠
心力で拡開したウエート部38eの先端外周部3
8fが摩擦壁46aに対して食い込む向きに摺接
するため、大きな制動力が作用し、蓋19の復帰
が比較的緩徐に行われる。上記摩擦制動体38と
円筒部46とを含む構成部分は制動手段64を構
成している。
なお、制動手段の形式は特に限定されるもので
はない。
次に、上記実施例の一連の動作を説明する。
二つの接点板15,17間に交流電源が供給さ
れない初期の状態では、カム11は第1図に示す
位置から回転しており、カム11の大径カム縁に
より接点板12の折曲部12aが外方に押されて
接点板12,13が導通している。そこで今、洗
剤を供給しようとするときは、所定のスイツチ操
作により接点板15,17間に交流電源を供給
し、接点板15,17でなるスイツチを通じて同
期モータのコイル巻線25に単相交流電源を供給
し、ロータ31を回転させる。このときロータ3
1が所定の向きとは逆向きに回転しようとする
と、第4図について説明した通り係合突起50が
レバー35の一端部35aに当接し、その反動で
ロータ31は正規の回転の向きに反転し、以後正
規の向きに回転しつづける。
また、交流電源の供給と同時にダイオード16
で整流され、コンデンサ17で平滑された直流電
源がソレノイド巻線10に供給され、第3図のよ
うに可動鉄心72の吸着部72aが鉄心7に吸引
されて可動鉄心72が時計方向に回動させられ、
ばね36の付勢力に抗し作動部材92と歯車37
が下方に移動させられる。これにより歯車37の
係合部37aと歯車34の係合孔34aが係合し
て歯車34,37が一体的に回転し、ロータ31
の回転力が前記減速歯車列を介して出力軸44に
伝達され、出力軸44が回転駆動される。このと
き摩擦制動体38も回転するが、このときの摩擦
制動体38の回転速度は比較的遅く、ウエート部
38eに作用する遠心力は小さく、摩擦壁46a
との摩擦負荷は極小さい。
出力軸44の回転駆動により蓋19も第9図に
おいてばね58に抗し反時計方向に回転駆動され
て供給口54を開き、ホツパー53から洗剤を供
出する。
また、上記カム11の回転により、第1図に示
すように接点板12の折曲部12aの摺接位置が
カム11の凹部11aに達すると、接点板12が
接点板13から離間して同期モータへの電源の供
給が遮断され、ロータ31の回転が停止する。し
かし、ソレノイド巻線10への通電は継続される
ため歯車34と歯車37は一体的に連結されてい
る。上記モータが停止することにより第9図に示
す供給機構のばね58の付勢力で蓋19が原位置
即ち供給口54を閉じる向きに駆動され、これに
伴つて前記歯車列を介してモータのロータ31が
逆向きに回転駆動されようとする。しかし、上記
歯車列は出力軸44側から見れば増速歯車列とな
つて歯車48を回転させようとするトルクは極小
さく、しかも、ロータ31を回転させるためには
一定のトルクが必要であり、かつ、歯車34が逆
転しようとするとこの歯車34に摩擦係合してい
るレバー35が回転してその一端部35aがロー
タ31の係合突起50の回転通路上に進出してロ
ータ31の逆転を阻止するため、上記歯車列及び
蓋19は原位置に復帰することはできず、供給口
54を開いた状態に保持され、この状態で洗剤が
供出される。
所定量の洗剤が供給されると、端子13,15
間への電源の供給を停止し、ソレノイド巻線10
への通電を停止する。巻線10への給電の停止に
より、可動鉄心72、作動部材92及び歯車37
はばね36の付勢力によつて第5図に示す原位置
に復帰し、歯車34と歯車37との係合が解除さ
れ、モータ負荷によじる歯車列の回転停止及びレ
バー35と係合突起50との係合による歯車列の
回転停止が解除され、供給機のばね58の付勢力
により蓋19、出力軸44を介して歯車列43−
42b−42aー41b−41a−40b−40
a−37が逆向きに空転する。上記歯車列は出力
軸44側から見れば増速歯車列を構成しているた
め、歯車40が高速で回転駆動されようとする。
しかし、歯車40の回転により第6図に示す摩擦
制動体38のウエート部38eに遠心力を生じ、
アーム部38cから拡開して洗端外周部38fが
摩擦壁46aに摺接し、制動力を生じる。しか
も、このときの摩擦制動体38の回転の向きは第
6図に破線の矢印で示す向きであつて、先端外周
部38fが摩擦壁46aに対して食い込む向きで
あるため、制動力が有効に発生する。こうして歯
車40が高速で回転しようとすると制動力が作用
して歯車40が略一定の速度に制御され、蓋19
の復帰動作が緩徐に行われる。一方、歯車40の
速度が一定の速度よりも低下すると、摩擦制動体
38に生じる遠心力が小さくなり先端外周部38
fが摩擦壁46aから離間し制動力を解除するの
で、蓋19の復帰が途中で停止することはない。
出力軸44が逆転するのに伴いカム11も原位
置に向かつて回転し、そのカム縁の大径部に接点
板12の折曲部12aが摺接して接点板12,1
3でなるスイツチをオンにし、供給機構が原位置
に戻つてワイヤ19にかかる引つ張り力がゼロと
なる位置で停止する。
以上述べた実施例によれば、蓋19が供給口5
4を開いたのちばね58の付勢力で供給口54を
閉じるときは、供給機構側からの負荷、即ちばね
58の付勢力により蓋19及び出力軸44が逆向
きに回転するとき、制動手段64によつて出力軸
44及びこれと一体の蓋19に制動がかけられ、
蓋19が緩徐に原位置に復帰するため、蓋19の
復帰に伴う衝撃力が小さく、よつて、衝撃音を小
さくすることができると共に、衝撃力に伴う洗剤
の周囲への飛散を防止することができる。また、
制動手段64は蓋19をモータの回転力により開
くときはモータの負荷になることはなく、負荷と
なつても極小さな負荷となるに過ぎない。また、
上記実施例によれば、ソレノイド機構等からなる
クラツチ手段と、制動手段64とを、伝達歯車列
中の別部位に配置したため、アクチユエータの高
さ寸法を小さくすることができると共に、所定の
高さ寸法内での設計の自由度を向上させることが
できるし、クラツチ手段の構成及び制動手段の構
成を単純化することができる。
以上述べた実施例では、駆動源としてモータの
回転力を利用していたが、駆動源としてはソレノ
イドを利用してもよい。第7図、第8図はその例
である。第7図、第8図において、ソレノイド7
4のプランジヤ76の先端には連結部材90が連
結され、また、プランジヤ76の先端部側方には
プランジヤ76と平行にラツク77が固着されて
いる。連結部材90は、それ自体が供給口を開閉
する蓋を構成するものとしてもよいし、連結部材
90の直線運動を回転運動に変換する機構を介し
て第9図に示す蓋19に連結されているものとし
てもよい。上記ラツク77には歯車78がかみあ
つている。歯車78はその軸89と一体にラチエ
ツト爪88を有している。軸89の周りには大径
歯車79が回転自在に設けられている。歯車79
は内周側にラチエツト87を有している。ラチエ
ツト87と爪88とが係合して一方向クラツチを
構成している。この一方向クラツチは、歯車78
が時計方向に回転するときは回転力を歯車79に
伝達し、歯車78が反時計方向に回転するときは
回転力を伝達しないようになつている。歯車79
の回転力は、増速歯車列80−81−82−83
を介して歯車84に伝達される。歯車84は摩擦
制動体85を一体に有している。摩擦制動体85
は機能的には第6図のものと実質同一であり、反
時計方向に回転するとき拡開し、適宜の周壁に摺
接して制動力を発生する。上記像祖間歯車列と摩
擦制動体85を含む構成部分は制動手段75を構
成している。
いま、ソレノイド74に通電されると、プラン
ジヤ76が吸引され、連結部材90が移動させら
れて第9図に示す蓋19が開状態へと駆動され
る。このときラチエツト爪88は反時計方向に回
転するため、回転力は歯車79に伝達されず、軽
負荷の状態で蓋19が駆動される。ソレノイド7
4に通電されている間は蓋19の開状態が保持さ
れる。次に、ソレノイド74への通電が停止する
と、蓋19が付勢手段により閉状態に駆動され、
プランジヤ76は原位置にに復帰しようとする。
このときラチエツト爪88は時計方向に回転する
から、回転力を歯車79に伝達し、歯車79の回
転力は制動手段75に伝達されるため、制動手段
75が蓋19の閉状態への駆動に対して制動をか
け、蓋19の閉動作を緩徐に行わせ、衝撃力を緩
和して衝撃音を防止する。
なお、摩擦制動体はクラツチ手段より出力軸側
の回転部材のうちどこに設けてもよい。
(考案の効果) 本考案によれば、供給口を開閉する蓋を駆動源
で開いたのちこれを付勢手段により閉状態に復帰
させるときは、制動手段によつて出力軸及びこれ
につながる蓋の動きに制動がかけられ、蓋が緩徐
に原位置に復帰するため、蓋の復帰に伴う衝撃力
に小さく、よつて、衝撃音を小さくすることがで
きると共に、衝撃力に伴う洗剤の周囲への飛散を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる洗濯機の洗剤供給装置
に適用する駆動源の例を示す一部断面平面図、第
2図は同上一部断面側面図、第3図は第1図中の
各点OABCDEを結ぶ線に沿う断面展開図、第4
図は上記駆動源中の一方向規制機構部を異なる動
作態様ごとに示す平面図、第5図は上記駆動源の
別の動作態様を第3図に準じて示す断面展開図、
第6図は上記駆動源中の摩擦制動体の平面図、第
7図は本考案装置に適用する駆動源の別の例を示
す一部断面正面図、第8図は同上駆動源中のクラ
ツチ機構の平面図、第9図は本考案の思想を適用
可能な供給装置の例を示す一部断面正面図であ
る。 19……蓋、53……筐体としてのホツパー、
54……供給口、58……付勢手段、60……駆
動源、64,75……制動手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筐体に開口している供給口と、この供給口を開
    閉する蓋と、この蓋に連結されかつ蓋を開くため
    の駆動源と、上記蓋が閉状態となるように付勢す
    る付勢手段とを備え、上記蓋が開状態にあるとき
    筐体内の洗剤を供給口から供給する洗濯機の洗剤
    供給装置であつて、上記付勢手段により上記蓋が
    閉状態へ駆動されるときこの蓋の動きを緩徐に行
    わせる制動手段を設けたことを特徴とする洗濯機
    の洗剤供給装置。
JP1989096246U 1989-08-17 1989-08-17 Expired - Lifetime JPH0520312Y2 (ja)

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