JPH083160Y2 - モータアクチュエータ - Google Patents

モータアクチュエータ

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JPH083160Y2
JPH083160Y2 JP1989096245U JP9624589U JPH083160Y2 JP H083160 Y2 JPH083160 Y2 JP H083160Y2 JP 1989096245 U JP1989096245 U JP 1989096245U JP 9624589 U JP9624589 U JP 9624589U JP H083160 Y2 JPH083160 Y2 JP H083160Y2
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富男 北澤
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、洗濯機の排水弁や換気扇のシヤッタ、洋式
トイレの便座、便蓋、窓のブラインド、洗濯機の自動洗
剤投入器の投入口蓋、あるいは冷蔵庫用ダンパなどの駆
動源として好適なモータアクチュエータに関する。
(従来の技術) 従来、例えば洗濯機の排水弁の開閉用駆動源としてモ
ータアクチュエータを用いたものがある。この種モータ
アクチュエータは、同期モータのロータに減速歯車列を
連結させると共にその最終段を出力軸とし、コイル巻線
への通電により上記同期モータのロータを回転させ、上
記出力軸に設けたプーリで、例えば閉方向に付勢された
弁体に連結したワイヤを巻取り、上記排水弁を開かせる
ように構成されている。排水弁を閉じる場合には、コイ
ル巻線への通電を遮断し、上記弁体の閉方向への付勢力
により排水弁を閉状態に復帰させる。このとき弁体と連
結された出力軸も空転して元位置に復帰する。
(考案が解決しようとする課題) 上に述べたような従来のモータアクチュエータによれ
ば、排水弁等の被駆動機構を駆動操作したのち、被駆動
機構を復帰させるとき、被駆動機構が付勢力により急激
に元位置に復帰して大きな衝撃力を発生し、この衝撃力
によって大きな衝撃音を発生したり、コイル巻線の断線
を生じたり、構造部品の破壊を生じたりすることがあっ
た。
本考案は、かかる従来技術の問題点を解消するために
なされたもので、被駆動機構の復帰時に出力軸に作用す
る回転力を制動することにより衝撃力の発生を防止し、
もって、大きな衝撃音の発生やコイル巻線の断線や構造
部品の破壊等を防止することができ、また、制動機構が
被駆動機構の操作時にモータの負荷とならず、あるいは
負荷となっても極小さな負荷となるようにしたモータア
クチュエータを提供することを目的とする。
本考案はまた、モータアクチュエータの薄型化を図
り、モータアクチュエータの機器への組み込み上の制約
をなくすことを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、コイル巻線への通電により回転するロータ
と、ロータの回転を伝達する伝達歯車列と、伝達歯車列
に連結されると共に被駆動機構を駆動操作するための出
力軸と、上記伝達歯車列中の一つの軸に、軸方向に相対
移動して互いに接離可能に設けられた2つの歯車を有
し、この2つの歯車が接離するのに応じて上記ロータと
上記出力軸との間で回転力を伝達可能にし、また回転力
の伝達を遮断するクラッチ手段と、このクラッチ手段よ
り出力軸側の上記伝達歯車列中の軸であって、上記クラ
ッチ手段を構成する歯車の軸とは別の軸上に設けられ、
出力軸の回転速度が一定の速度以上になると動作して制
動をかける制動手段とを具備し、上記被駆動機構側から
の負荷により上記出力軸が回転されるとき、上記クラッ
チ手段を構成する上記2つの歯車は、軸方向に相対移動
して離間し上記ロータへの回転力の伝達を遮断し、かつ
上記制動手段は上記出力軸の回転力に制動をかけること
を特徴とする。
(作用) コイル巻線に通電するとロータが回転し、伝達歯車列
及びクラッチ手段を介して出力軸が回転駆動され、被駆
動機構が駆動操作される。復帰時は、被駆動機構側から
の負荷により出力軸が回転するが、この出力軸の回転に
伴って制動手段が動作し、出力軸の回転速度が一定の速
度以上にならないように制動をかける。制動手段はクラ
ッチ手段よりも出力軸側の軸であって、クラッチ手段を
構成する歯車の軸とは別部位に設けられた軸上に配置さ
れているので、クラッチ手段としての2つの歯車が軸方
向に移動しても、このクラッチ手段の移動が制動手段を
悪影響を与えることはなく、また制動手段の動作によっ
てクラッチ手段が影響を受けることもないから安定した
クラッチ動作を得ることができ、さらにモータアクチュ
エータ本体の薄型化を図ることができる。
(実施例) 以下、洗濯機の排水弁開閉用として構成された図示の
実施例について説明する。
第1図乃至第3図において、ケース1とこのケース1
に被せられかつタッピングねじ3でケース1に締め付け
られたカバー2とによってアクチュエータの箱体が形成
されている。ケース1の底部にはカップ状のモータケー
ス21(第2図参照)が固定されている。モータケース21
の底部内周部にはモータボビン23が嵌められている。モ
ータボビン23にはモータ巻線25が施されている。モータ
ボビン23の内周側にはロータ31が配置されている。ロー
タ31は、モータ軸27と、このモータ軸27にブッシュ33及
び保持体49を介して固着されたロータマグネット32とを
有してなる。このようなロータ31やモータ巻線25等を有
してなるモータは周知の単相同期モータを構成してお
り、単巻の巻線25に単相交流を供給することによりロー
タマグネット32を取り囲む櫛歯状の極歯が一つおきにN
極とS極に交互に磁化されて交番磁界が発生し、交番磁
界に同期してロータ31が回転する。ロータ31とモータケ
ース21との間にはばね30が介装され、ばね30がロータ31
をスラスト方向に付勢している。ロータ31には第4図に
も示すように半径方向に突出した係合突起50が一体に形
成させると共に歯車48が一体に形成されている。
第3図に示すように、ケース1の内底面には地板22が
固着され、また、ケース1の上方にはケース1に対し一
定の間隔をおいて中間板65が配置されている。上記地板
22と中間板65の間には上記モータの歯車48の近傍におい
て軸28が支架されており、さらに軸39,47,29が支架され
ると共に出力軸44が支架されている。出力軸44はそれ自
体回転可能である。上記軸28には歯車48とかみあう歯車
34が回転可能に嵌められ、その下に一方向規制レバー35
が回動可能に嵌められている。レバー35は歯車34の回転
に伴い摩擦力により歯車34の回転方向に回転することが
できるが、ストッパによって回動範囲が規制される。よ
り具体的には、第4図(a)に示すようにレバー35の先
端部35aが前記突起50のボス部に当接して時計方向への
回動が規制され、第4図(b)に示すようにレバー35の
ピン35bがストッパ68に当接して反時計方向への回動が
規制される。そして、第4図(a)に示す位置では前記
突起50の反時計方向への回転通路上にレバー35の一端部
35aが進出して突起50がそれ以上反時計方向へ回転する
のを阻止し、第4図(b)の示す位置ではレバー35の先
端部35aが突起50の回転通路外に逃げる。上記レバー35
は同期モータのロータ31の回転方向を一方向に規制する
ためのもので、ロータ31が所定の向きとは反対の向きに
回転しようとすると第4図(a)のように突起50のレバ
ー35の先端部35aに当接し、その反動でロータ31の回転
の向きが反転し、所定の向きに回転する。ロータ31が所
定の向きに回転すると、歯車34の回転に伴いレバー35が
第4図(b)のように反時計方向に回動し、その一端部
35aが突起50の回転範囲から逃げ、ロータ31の所定の向
きへの回転を許容する。
前記軸28には歯車34とその上方に歯車37がそれぞれ回
転自在に設けられ、さらに歯車37の上に作動部材92が軸
28方向に摺動可能に設けられている。歯車34と歯車37と
の間には反発ばね36が介装されている。歯車37の下端に
は歯車34の係合孔34aとの係合突部37aが形成されている
が、通常はばね36の弾力により歯車37が押し上げられて
係合突起37aは歯車34の係合孔34aから離間している。上
記作動部材92は一対の突出部を有し、この突出部が中間
板65を貫いている。中間板65を貫いた作動部材92の上記
突出部の上端には、ソレノイド機構の可動鉄心72の操作
部72bが乗っている。ソレノイド機構は、横向きの鉄心
7と、その周りにボビン6を介して巻き回された巻線10
と、鉄心7の一端部に固着されると共に中間板65等に固
定されてソレノイド機構を固定するためのL字鉄心71
と、上記可動鉄心72とを有してなる。可動鉄心72はL字
状に形成されていて、垂直片の上端部が鉄心7の他端面
に対向する吸着部72aとなっており、水平片の先端部が
上記操作部72bとなっている。また、可動鉄心72の折曲
部近傍の垂直片に支点73があり、この支点73を中心にし
て可動鉄心72が垂直面内において回動できるようになっ
ている。巻線10が励磁されると、第3図に示すように可
動鉄心72の吸着部72aが鉄心7に吸引されて可動鉄心72
が時計方向に回動させられ、その操作部72bが作動部材9
2を下方に押す。作動部材92の下方への移動により歯車3
7はばね36に抗して下方に移動させられ、その係合突部3
7aが歯車34の係合孔34aに係合して歯車34と一体的に歯
車37が回転駆動される。上記ソレノイド機構、歯車37、
歯車34及びばね36によってクラッチ機構を構成してい
る。
歯車37は軸39に回転自在に設けられた大径歯車40aと
かみあい、歯車40aと一体に形成された小径歯車40bが軸
47に回転自在に設けられた大径歯車41aとかみあい、歯
車41aと一体に形成された小径歯車41bが軸29に回転自在
に設けられた大径歯車42aとかみあい、歯車42aと一体に
形成された小径歯車42bは出力軸44に一体に設けられた
歯車43にかみあっている。以上述べた歯車列48-34-37-4
0a-40b-41a-41b-42a-42b-43は、ロータ31の回転力を出
力軸44に伝達するための減速歯車列を構成している。
出力軸44は前記中間板65の上方に突出し、さらにカバ
ー2の下方に突出している。出力軸44には中間板65とカ
バー2との間においてカム11が一体に嵌められ、その上
にプーリ18が一体に嵌められている。プーリ18は、その
ボス部がカバー2の軸孔に嵌められると共に、止めばね
20によって抜け止めがなされている。第1図に示すよう
に、カム11のカム縁をなす外周部には凹部11aが形成さ
れている。カム11のカム縁には接点板12の折曲部12aが
摺接し、接点板12の先端部に固着された接点14に接点板
13の先端部が対向している。接点板12,13は前記モータ
への通電を制御するスイッチを構成しており、接点板12
の折曲部12aがカム11の凹部11aに落ち込んだとき上記ス
イッチがオフとなってモータへの通電を遮断する。この
ように二つの接点板12,13が離間してスイッチがオフと
なるのは、被駆動機構を所定の位置まで駆動したときで
ある。
第1図において、上記接点板13と今一つの接点板15と
の間に外部から単相交流電源が供給され、この交流電源
はダイオード16で整流され、コンデンサ17で平滑されて
前記巻線10の励磁するための直流電源として供される。
上記プーリ18は、第10図に示すように、被駆動機構を
駆動操作するためのワイヤ19の一端部を嵌合させて連結
するための軸方向の孔18aと、これに続く半径方向の溝1
8bと、さらにこれに続く円周状の巻取り溝18cを有す
る。ワイヤ19の一端部は孔18aに嵌合されたあと溝18bに
沿って曲げられてプーリ18に連結され、さらに巻取り溝
18cに沿って巻きつけられる。巻取り溝18cは略270度の
範囲でワイヤ19を巻きつけることができ、また、第10図
に示すようにワイヤ19の巻きつけ角度が大きくなるに従
って半径が小さくなる。
プーリ18に一端部が連結されたワイヤ19の他端部は、
第9図に示すように仲介板51及び連結体58を介して被駆
動機構としての洗濯機の排水弁機構63のロッド57に連結
されている。排水弁機構63は、ケーシング53と、その蓋
体56と、ケーシング53内に配置されたベローズ55と、ロ
ッド57を付勢してベローズ55の円錐状の端部55aをケー
シング55の傾斜壁53aに押圧するためのばね59とを有し
てなる。ケーシング55には入水口52と排水口54が形成さ
れ、ばね59の付勢力でベローズ55の端部55aがケーシン
グ53の傾斜壁53aに押圧された状態では入水口52と排水
口54との間が閉鎖される。一方、プーリ18の回転駆動に
よりワイヤ19がプーリ18に巻き取られると、ロッド57が
ばね59の付勢力に抗し引っ張られてベローズ55の端部55
aがケーシング53の傾斜壁53aから離間させられ、入水口
52から導入される水が排水口54を通じて排水される。
第3図において、軸39は、前記クラッチ手段を構成す
る軸28とは別部位の出力軸44側に設けられた軸であり、
軸39上の歯車40の上側のボス部にはゴムなどによって作
られた摩擦制動体38の中心孔が嵌合固着されている。摩
擦制動体38は、第6図に示すように歯車40のボス部に嵌
合するための孔38aと、この孔38aを囲むボス部38bと、
このボス部38bから半径方向に延びた一対のアーム部38d
と、このアーム部38dから円周方向に延びた一対のウェ
ート部38eと、このウェート部38eと上記アーム部38dを
繋ぐ幅狭の円周方向のアーム部38cとを有してなる。摩
擦制動体38は非回転時にそのウェート部38eが垂れ下が
らないように歯車40の鍔状の部分に乗せられている。歯
車40には棒状の係止部が形成され、この係止部が摩擦制
動体38の係止孔に係合することにより、摩擦制動体38は
歯車40と一体に回転するようになっている。摩擦制動体
38は、中間板65に一体に形成された摺動室46内に配置さ
れ、摩擦制動体38が回転駆動されてウェート部38eが遠
心力によりアーム部38cから拡開したとき、ウェート部3
8eの先端外周部38fが上記摺動室46の内周面である摩擦
壁46aに摺接する。ここで、同期モータのロータ31が所
定の向きに回転駆動され、出力軸44が所定の向きに回転
駆動されてワイヤ19がプーリ18に巻き取られ、被駆動機
構としての排水弁機構63が開かれるときは、摩擦制動体
38は第6図の実線の矢印の向きに回転し、そのウェート
部38eが拡開してもその先端外周部38fは摩擦壁46aに対
して滑りやすい向きに摺接するため、モータの回転に対
して大きな制動力が加わることはない。これに対して排
水弁機構63がばね59の弾力により原位置に復帰するとき
は、プーリ18、出力軸44、前記歯車列を介して摩擦制動
体38が第6図に破線の矢印で示すように逆向きに回転駆
動され、遠心力で拡開してウェート部38eの先端外周部3
8fが摩擦壁46aに対して食い込む向きに摺接するため、
大きな制動力が作用し、排水弁機構63の復帰が比較的緩
徐に行われる。上記摩擦制動体38と円筒部46とを含む構
成部分は制動手段64を構成している。
なお、制動手段の形式は特に限定されるものではな
い。例えば第7図、第8図に示すような形式のものでも
よい。第7図、第8図において、符号60で示す摩擦制動
体は歯車40のボス部に嵌合すべき孔60aを有すると共
に、同孔60aの周りのボス部から半径方向に延びた一対
の薄肉のアーム部60bと、同アーム部60bから外方に延び
たウェート部60cと、同ウェート部60cの上端に一体に突
設された摺接部60dとを有してなる。ウェート部60cの重
心はアーム部60bよりも下側にある。歯車40と共に摩擦
制動体60が回転すると、ウェート部60cに作用する遠心
力によりアーム部60bが上方に向かって反り返り、摺接
部60dが摩擦板61に摺接して制動力を生じる。
次に、上記実施例の一連の動作を説明する。
二つの接点板15,17間に交流電源が供給されない初期
の状態では、カム11は第1図に示す位置から回転してお
り、カム11の大径カム縁により接点板12の折曲部12aが
外方に押されて接点板12,13が導通している。そこで
今、脱水作業を開始しようとするときは、所定のスイッ
チ操作により接点板15,17間に交流電源を供給し、接点
板15,17でなるスイッチを通じて同期モータのコイル巻
線25に単相交流電源を供給し、ロータ31を回転させる。
このときロータ31が所定の向きとは逆向きに回転しよう
とすると、第4図について説明した通り係合突起50がレ
バー35の一端部35aに当接し、その反動でロータ31は正
規の回転の向きに反転し、以後正規の向きに回転しつづ
ける。
また、交流電源の供給と同時にダイオード16で整流さ
れ、コンデンサ17で平滑された直流電源がソレノイド巻
線10に供給され、第3図のように可動鉄心72の吸着部72
aが鉄心7に吸引されて可動鉄心72が時計方向に回動さ
せられ、ばね36の付勢力に抗して作動部材92及び歯車37
が下方に移動させられる。これにより歯車37の係合部37
aと歯車34の係止孔34aが係合して歯車34,37が一体的に
回転し、ロータ31の回転力が前記減速歯車列を介して出
力軸44に伝達され、出力軸44が回転駆動される。このと
き摩擦制動体38も回転するが、このときの摩擦制動体38
の回転速度は比較的遅く、そのウェート部38eに作用す
る遠心力は小さく、摩擦壁46aとの摩擦負荷は極小さ
い。
出力軸44の回転駆動によりカム11とプーリ18も第10図
において反時計方向に回転駆動される。プーリ18の回転
によりその巻取り溝18cにワイヤ19が巻き取られ、第9
図に示す排水弁機構63のロッド57がばね59の付勢力に抗
して引っ張られ、ベローズ55の端部55aがケーシング53
の傾斜壁53aから離間して入水口52と排水口54とを連通
させ、入水口52から導入される水を排水口54から排出す
る。
また、上記カム11の回転により、第1図に示すように
接点板12の折曲部12aの摺接位置がカム11の凹部11aに達
すると、接点板12が接点板13から離間して同期モータへ
の電源の供給が遮断され、ロータ31の回転が停止する。
しかし、ソレノイド巻線10への通電は継続されるため歯
車34と歯車37は一体的に連結されている。上記モータが
停止することにより排水弁機構63のばね59の付勢力でワ
イヤ19が原位置にの方に向かって引き戻され、これに伴
ってプーリ18が逆転しようとし、前記歯車列を介してモ
ータのロータ31が逆向きに回転駆動されようとする。し
かし、上記歯車列は出力軸44側から見れば増速歯車列と
なって歯車48を回転させようとするトルクは極小さく、
しかもロータ31を回転させるためには一定のトルクが必
要であり、さらに、歯車34が逆転しようとするとこの歯
車34に摩擦係合しているレバー35が回転してその一端部
35aがロータ31の係合突起50の回転通路上に進出してロ
ータ31の逆転を阻止するため、上記歯車列及びプーリ18
は回転することができず、排水弁機構63も原位置に復帰
することはできず、排水弁を開いた状態に保持され、こ
の状態で脱水作業が行われる。
脱水作業が終了すると、端子13,15間への電源の供給
を停止し、ソレノイド巻線10への通電を停止する。巻線
10への給電の停止により、可動鉄心72、作動部材92及び
歯車37はばね36の付勢力により第5図に示す原位置に復
帰し、歯車34と歯車37とが軸方向に離間して係合が解除
され、モータ負荷による歯車列の回転停止及びレバー35
と係合突起50との係合による歯車列の回転停止が解除さ
れ、排水弁機構63のばね59の付勢力によりプーリ18、出
力軸44を介して歯車列43-42b-42a-41b-41a-40b-40a-37
が逆向きに空転する。上記歯車列は出力軸44側から見れ
ば増速歯車列を構成しているため、歯車40が高速で回転
駆動されようとする。しかし、歯車40の回転により第6
図に示す摩擦制動体38のウェート部38eに遠心力を生
じ、アーム部38cから拡開し、出力軸44の回転速度、従
って歯車40の回転速度が一定の速度以上になると上記ア
ーム部38cの先端外周部38fが摩擦壁46aに摺接し、制動
力を生じる。しかも、このときの摩擦制動体38の回転の
向きは第6図に破線の矢印で示すように、先端外周部38
fが摩擦壁46aに対して食い込む向きであるため、制動力
が有効に発生する。こうして歯車40が高速で回転しよう
とすると、制動力が作用して歯車40が略一定の速度に制
御され、排水弁機構63の復帰動作が緩徐に行われる。一
方、歯車40の速度が低下すると摩擦制動体38に生じる遠
心力が小さくなり先端外周部38fが摩擦壁46aから離間し
制動力を解除するので、排水弁機構63の復帰が途中で停
止することはない。
出力軸44が逆転するのに伴いカム11も原位置に向かっ
て回転し、そのカム縁の大径部に接点板12の折曲部12a
が摺接して接点板12,13でなるスイッチをオンにし、排
水弁機構63が原位置に戻ってワイヤ19にかかる引っ張り
力がゼロとなる位置で停止する。
以上述べた実施例によれば、排水弁機構を開いたのち
排水弁機構の付勢力で閉じるときは、排水弁機構側から
の負荷即ち付勢力により出力軸44が逆向きに回転すると
き、制動手段64によって出力軸44及びこれにつながる排
水弁機構63に制動がかけられ、排水弁機構63が緩徐に原
位置に復帰するため、排水弁機構63の復帰に伴う衝撃力
が小さく、よって、衝撃音を小さくすることができると
共に、衝撃力に伴うコイル巻線の断線や構造部品の破壊
を防止することができる。また、制動手段64は排水弁機
構63をモータの回転力により開くときはモータの負荷に
なることはなく、負荷となっても極小さな負荷となるに
過ぎない。また、上記実施例によれば、ソレノイド機構
等からなるクラッチ手段を設け、このクラッチ手段より
出力軸44側であって、クラッチ手段を構成する軸28とは
別部位に設けられた軸39上に制動手段64を配置したた
め、クラッチ手段としての歯車37が軸方向に移動して
も、このクラッチ手段の移動が制動手段64に悪影響を与
えることはなく、また制動手段64の動作によってクラッ
チ手段が影響を受けることもないから安定したクラッチ
動作を得ることができ、さらにアクチュエータの高さ寸
法を小さくすることができると共に、所定の高さ寸法内
での設計の自由度を向上させることができるし、クラッ
チ手段の構成及び制動手段の構成を単純化することがで
き、クラッチ手段と制動手段の組付けがそれぞれ容易に
できる。
なお、摩擦制動体はクラッチ手段より出力軸側の軸で
あって、クラッチ手段とは別の回転部材の軸上であれば
どこに設けてもよい。
(考案の効果) 本考案によれば、被駆動機構を操作したのちこれを復
帰させるときは、被駆動機構側からの負荷により出力軸
を逆向きに回転させ、そのとき制動手段によって出力軸
及びこれにつながる被駆動機構に制動がかけられ、被駆
動機構が緩徐に原位置に復帰するため、被駆動機構の復
帰に伴う衝撃力が小さく、よって、衝撃音を小さくする
ことができると共に、衝撃力に伴うコイル巻線の断線や
構造部品の破壊を防止することができる。また、上記制
動手段は被駆動機構をモータの回転力により開くときは
モータの負荷となることはないから、トルクの小さいモ
ータを用いることができる。そのほか、制動手段がクラ
ッチ手段と同一軸上でなくクラッチ手段を構成する歯車
の軸とは別部位に設けられた軸上に配置されているた
め、クラッチ手段としての2つの歯車が軸方向に移動し
ても、このクラッチ手段の移動が制動手段に悪影響を与
えることはなく、また制動手段の動作によってクラッチ
手段が影響を受けることもないから安定したクラッチ動
作を得ることができ、さらにモータアクチュエータ本体
の薄型化を図ることができ、薄型化に伴いモータアクチ
ュエータの機器への組み込み上の制約が減少し、制動手
段に対する設計上の自由度が増すというような効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるモータアクチュエータの実施例
を示す一部断面平面図、第2図は同上一部断面側面図、
第3図は第1図中の各点OABCDEを結ぶ線に沿う断面展開
図、第4図は上記実施例中の一方向規制機構部を異なる
動作態様ごとに示す平面図、第5図は上記実施例の異な
る動作態様を第3図に準じてし示す断面展開図、第6図
は上記実施例中の摩擦制動体の平面図、第7図は摩擦制
動体の別の例を示す斜視図、第8図は同上摩擦制動体を
用いた制動手段の例を示す側面図、第9図は被駆動機構
の例を示す一部断面平面図、第10図は上記実施例中のプ
ーリを示す平面図である。 25……コイル巻線、31……ロータ、44……出力軸、63…
…被駆動機構、64……制動手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイル巻線への通電により回転するロータ
    と、 このロータの回転力を伝達する伝達歯車列と、 この伝達歯車列に連結されると共に被駆動機構を駆動操
    作するための出力軸と、 上記伝達歯車列中の一つの軸に、軸方向に相対移動して
    互いに接離可能に設けられた2つの歯車を有し、この2
    つの歯車が接離するのに応じて上記ロータと上記出力軸
    との間で回転力を伝達可能にし、また回転力の伝達を遮
    断するクラッチ手段と、 このクラッチ手段より出力軸側の上記伝達歯車列中の軸
    であって、上記クラッチ手段を構成する歯車の軸とは別
    の軸上に設けられ、出力軸の回転速度が一定の速度以上
    になると動作して制動をかける制動手段とを具備し、 上記被駆動機構側からの負荷により上記出力軸が回転さ
    れるとき、上記クラッチ手段を構成する上記2つの歯車
    は、軸方向に相対移動して離間し上記ロータへの回転力
    の伝達を遮断し、かつ上記制動手段は上記出力軸の回転
    力に制動をかけることを特徴とするモータアクチュエー
    タ。
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