JP3961875B2 - ギヤードモータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯機の排水弁や換気扇のシャッタなどの駆動機構に利用されるギヤードモータに関するものである。さらに詳しくは、ギヤードモータに対する電力供給の瞬間停止時における誤動作防止技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
洗濯機の排水弁や換気扇のシャッタなどの駆動機構に利用されるギヤードモータでは、例えば、図5に示すAC同期モータ本体10が用いられ、このAC同期モータ本体10では、ロータマグネット111がステータ(図示せず)に対向するように構成されたロータ11に対して、その内周側に磁気誘導マグネット112も形成されている。また、磁気誘導マグネット112の内側には、磁気誘導回転体13が配置されている。この磁気誘導回転体13には、磁気誘導マグネット112と対向する磁気誘導リングとしてのバックヨークリング13cと、制動ピニオン13aとが形成されている。従って、ステータコイル(図示せず)に給電されると、ロータ11が回転し、それに磁気誘導された磁気誘導回転体13が回転することになる。
【0003】
ここで、制動ピニオン13aの回転は、ロータと出力軸(図示せず)との連結を継断するためのクラッチ機構を作動させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のギヤードモータでは、電源に瞬停が発生し、ステータコイルへの電力供給が瞬時でも停止してロータ11が停止すると、磁気誘導回転体13の回転も停止してしまう結果、クラッチ機構が働いてしまうという問題点がある。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、瞬停時にクラッチが誤作動することのないギヤードモータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、ステータ、および該ステータに対向配置されたロータマグネットを備えたモータ本体と、該モータ本体のロータに連結されて所定の負荷に抗して回転駆動される出力軸と、該出力軸と前記ロータとの連結を継断するためのクラッチ手段と、該クラッチ手段に継断動作を行わせるクラッチ作動手段とを有し、前記クラッチ作動手段は、前記ロータに連動して回転可能な磁気誘導マグネットと、該磁気誘導マグネットによって磁気誘導される誘導リング、および該誘導リングと一体に回転して前記出力軸と前記ロータとの連結状態を保持する制動ピニオンを備えた磁気誘導回転体とを有するギヤードモータにおいて、さらに、前記ステータコイルへの給電が停止した際でも前記磁気誘導回転体の回転を所定時間、維持させるための回転維持手段を設けたことを特徴とする。
【0007】
本発明において、前記回転維持手段は、前記磁気誘導マグネットとして、前記ロータに弾性体を介して支持された第1の磁気誘導マグネットと、該第1の磁気誘導マグネットと前記磁気誘導回転体との間で前記ロータと独立して回転可能に配置され、前記誘導リングを磁気誘導するための第2の磁気誘導マグネットとを用いて構成され、前記回転維持手段では、前記ロータマグネットの回転時には遠心力によって前記第1の磁気誘導マグネットが前記第2の磁気誘導マグネットの方に移動して前記第1の磁気誘導マグネットと前記第2の磁気誘導マグネットとを連動させる一方、前記ロータマグネットが停止した際には、前記弾性体の形状復帰力により前記第1の磁気誘導マグネットが前記第2の磁気誘導マグネットから離間することにより前記第1の磁気誘導マグネットと前記第2の磁気誘導マグネットとの連動を解除する。
【0008】
本発明では、ステータコイルに給電すると、ロータが回転し、それに磁気誘導された磁気誘導回転体が回転することになる。その結果、制動ピニオンの回転が出力され、クラッチ手段を作動させる。ここで、ステータコイルへの電力供給が瞬間的に停止してロータが停止しても、本発明では、回転維持手段が磁気誘導回転体の回転を所定時間、維持させるため、瞬停期間中も制動ピニオンが所定期間、回転し続けるので、クラッチ手段は、誤作動を起こさない。
【0009】
本発明において、前記第2の磁気誘導マグネットにおける前記第1の磁気誘導マグネットと対向する面には前記第1の磁気誘導マグネットによって磁気誘導される誘導リングが取り付けられている構成を採用することができる。
【0010】
ここで、回転維持手段は、さらに、前記磁気誘導回転体、あるいは前記第2の磁気誘導マグネットの慣性力を高めるための錘体を備えていることが好ましい。
【0011】
本発明において、前記弾性体としては、バネあるいはゴムを利用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
[参考例]
図1は、本発明の実施の形態を説明するための参考例に係るギヤードモータの概略構成を示す平面図である。図2は、図1に示すギヤードモータの動作を説明するための説明図であり、上側にAC同期モータ本体のロータが駆動する減速歯車輪列を示し、下側に磁気誘導回転体と連動する増速歯車輪列を示してある。図3は、図1に示すAC同期モータ本体のロータおよび磁気誘導回転体の縦断面図である。なお、図2は、図1に示す各機構部品の動作を説明するためのものであるため、図1に示すレイアウトとは相違している。
【0014】
図1および図2において、本形態のギヤードモータ1は、ロータ11がステータ15(図2参照)に対向するAC同期モータ本体10と、その駆動力を出力軸16に伝達する減速歯車輪列12と、ロータ11に連動して回転し、差動クラッチを構成する遊星歯車機構17と、この遊星歯車機構17の作動を切り換えて出力軸16を制御するクラッチ作動機構40とを有しており、これらの構成部分は、ケース18に収納されている。ケース18には、外部からAC同期モータ本体10に電源を投入する端子19が構成されている。出力軸16は、レバー30(図2参照)を介して外部と接続されるようになっている。
【0015】
AC同期モータ本体10において、ロータ11の回転支持部11aの先端には駆動クラッチ爪11bが形成され(図3を参照)、この駆動クラッチ爪11bは、ロータ11と同軸でロータ支軸24に回転自在に支持されたクラッチピニオン20下面の受動クラッチ爪20aに対向する。クラッチピニオン20は、圧縮コイルバネ21により受動クラッチ爪20aがロータ11の駆動クラッチ爪11bから離間する方向に付勢されている。
【0016】
クラッチピニオン20の付勢方向には、クラッチレバー22のカム面22aが臨んでおり、クラッチピニオン20は、常時、カム面22aに押圧されている。カム面22aは、圧縮コイルバネ21の付勢力に抗してクラッチピニオン20をロータ11の方向に押動し、受動クラッチ爪20aをロータ11の駆動クラッチ爪に咬合させる山面22bと咬合を解除する谷面とを備える。
【0017】
クラッチレバー22は、出力軸16を駆動する伝達歯車23と同じ支軸23aに回転自在に支持されている。クラッチレバー22は、クラッチピニオン20に当接するカム面22aに沿って穿設された弧状の長孔22cにロータ支軸24を遊嵌し、所定の範囲を揺動可能である。クラッチレバー22の一部は、出力軸16の出力歯車16aの側面に形成されたクラッチレバー操作溝16bに相対し、操作用突起22dを咬合させている。従って、出力歯車16aの回転に伴ってクラッチレバー操作溝16bに追動する操作用突起22dがクラッチレバー22を回動させて、カム面22aの山と谷を切り換える。これにより、駆動クラッチ爪11bと受動クラッチ爪20aとは、咬合または離間し、ロータ回転支持部11aからクラッチピニオン20への回転の伝達を継断する。
【0018】
図3に示すように、AC同期モータ本体10において、ロータ11は、回転支持部11aの外周側にリング状マグネット11cが固定された構造を備えている。回転支持部11aには、ロータ支軸24(図1参照)が挿通する孔24aが形成されている。
【0019】
リング状マグネット11cは、フェライトマグネットあるいはネオジウム−鉄−ボロン(Nd−Fe−B)系マグネット等で構成され、軸方向端部は、回転支持部11aに形成されたフランジ部11dに当接して軸方向に位置決めされている。
【0020】
リング状マグネット11cは、外周部分および内周部分の各々が着磁され、外周側は、ステータ15と対向するロータマグネット111を構成し、内周側は、磁気誘導マグネット112を構成している。外周側のロータマグネット111と、内周側の磁気誘導マグネット112は、周方向においてN極とS極とに交互に着磁され、かつ、周方向での着磁幅は、N極とS極とで同一である。また、外周側のロータマグネット111と、内周側の磁気誘導マグネット112とでは、磁極が反対になっている。
【0021】
本形態では、クラッチ作動機構40に磁気誘導回転体13が用いられている。この磁気誘導回転体13は、磁気誘導マグネット112の内側でロータ11の回転支持部11aに回転自在に支持され、ロータ11上で回転可能である。すなわち、ロータ11の回転支持部11aの上端近傍部分の外周面は、磁気誘導回転体13の制動ピニオン13aの内周面を回転自在に支持するラジアル軸受部11eであり、回転支持部11aの下端近傍の外周部分には、磁気誘導回転体13の筒状部13dの下端部分をスラスト方向に受けると共にラジアル方向の軸受を兼ねるスラスト軸受部11fが形成されている。
【0022】
磁気誘導回転体13は、外周に銅やアルミニウムまたは同等の非磁性体金属で構成された非磁性導電リング13bと、その内側に圧入された鉄などの磁性体からなるバックヨークリング13c(誘導リング)とを備えている。磁気誘導回転体13は、非磁性導電リング13bおよびバックヨークリング13cがインサート成形されたもので、その樹脂部分によって、上面側には制動ピニオン13aが形成されている。
【0023】
また、磁気誘導回転体13は、筒状部13dの周りで環状凹部131が下方に向けて開口しており、本形態では、環状凹部131の内側に金属製のリング状錘体130(回転維持手段)が固定されている。
【0024】
このように構成したAC同期モータ本体10では、ステータコイル150に給電すると、ロータ11が回転し、磁気誘導マグネット112に磁気誘導された磁気誘導回転体13がロータ11上で回転することになる。その結果、制動ピニオン13aの回転は、図1および図2を参照して後述するように、クラッチ作動機構40の扇形歯車28を介して係止円板26に伝達され、増速歯車輪列14の回転を拘束し、その結果、クラッチ機構としての遊星歯車機構17のリング歯車17f、すなわち内歯歯車17eの回転を阻止する。
【0025】
これに対して、ステータコイル150への通電を断つと、ロータ11と共に磁気誘導回転体13は回転を停止し、制動ピニオン13aも回転を停止する。従って、後述するように、扇形歯車18は復帰バネ27の付勢力で初期状態に戻るので、係止円板26は回転自在となり、増速歯車輪列14の拘束を解除する。その結果、クラッチ機構としての遊星歯車機構17のリング歯車17f、すなわち内歯歯車17eの拘束が解除される。
【0026】
但し、本形態では、磁気誘導回転体13に対して金属製のリング状錘体130が付加されているため、磁気誘導回転体13が重い。このため、ステータコイル150への電力供給が瞬間的に停止してロータ11が停止しても、磁気誘導回転体13の慣性力が磁気誘導マグネット112の影響に打ち勝つ。従って、瞬停期間ぐらいであれば、慣性力で磁気誘導回転体13が回転する。それ故、瞬停期間中であれば、扇形歯車18が復帰バネ27の付勢力で初期状態に戻ることがないので、増速歯車輪列14は拘束されたままであり、クラッチ機構としての遊星歯車機構17のリング歯車17f、すなわち内歯歯車17eの拘束が解除されることがない。そして、ステータコイル150への電力供給が再開されるまでの間、この状態が持続される。
【0027】
なお、上記形態では、リング状の錘体130を用いたが、例えば、円弧状の錘体を用いて、磁気誘導回転体13を偏心構造としてもよい。
【0028】
[ギヤードモータ全体の動作]
このように構成したギヤードモータ1において、ステータ15が通電された初期状態では、駆動クラッチ爪11bと受動クラッチ爪20aとは咬合状態にあり、ロータ11の回転はクラッチピニオン20に直接伝達される。
【0029】
クラッチピニオン20は、遊星歯車機構17の入力歯車17aに回転を伝達する。遊星歯車機構17の公転歯車17bは、伝達歯車23を介して出力歯車16aに連結しており、出力軸16にかかっている外部負荷の抵抗によって回転が阻止されている。
【0030】
このため、遊星歯車17cは、入力歯車17aと一体で回転する太陽歯車17dによって自転し、外接して噛合する内歯歯車17eに回転を伝達する。内歯歯車17eと一体で回転するリング歯車17fは増速歯車輪列14の小歯車14aに噛合し、小歯車14aと一体の大歯車14bに噛合するピニオン26bが一体に形成された係止円板26を高速回転させる。
【0031】
一方、磁気誘導回転体13と一体形成された制動ピニオン13aが、復帰バネ27の張設によって付勢された扇形歯車28と噛合する。
【0032】
磁気誘導回転体13は、磁気誘導によりロータ11の回転に連動して旋回し、扇形歯車28を復帰バネ27の付勢力に抗して回動する。扇形歯車28の一部を構成する回転規制部28aは扇形歯車28と共に回動して高速回転している係止円板26の突起26aの回転軌道内に入り、突起26aと係合して係止円板26の回転を規制し、増速歯車輪列14の回転を拘束する。
【0033】
増速歯車輪列14に拘束されたことによって、遊星歯車機構17のリング歯車17fすなわち内歯歯車17eの回転が阻止されるので、遊星歯車17cは公転を開始する。遊星歯車17cの公転で、遊星歯車機構17の公転歯車17bは、噛合する減速歯車輪列12に回転を伝達し、伝達歯車23の大径歯車23bから小径歯車23cを経て出力歯車16aを回動する。出力歯車16aが所定の角度回動すると、クラッチレバー操作溝16bに咬合するクラッチレバー操作用突起22dでクラッチレバー22が回動され、クラッチピニオン20を押圧から解放する。駆動クラッチ爪11bと受動クラッチ爪20aとの咬合は解除され、クラッチピニオン20は自由になる。自由になったクラッチピニオン20は、出力軸16の外部負荷による回転力が減速歯車列12に逆伝達されて増速された逆転に移行する。
【0034】
但し、押圧を解かれて圧縮コイルバネ21の付勢力で上方に移動したクラッチピニオン20は、突設された係合突起20bがクラッチレバー22の回動位置に形成された阻止部材(図示せず)に当接してクラッチピニオン20を拘束する。
【0035】
ロータ11が回転を継続する限り、磁気誘導回転体13は回転して扇形歯車28を復帰バネ27の付勢力に抗して回転規制部28aと係止円板26の突起26aとの係合を維持し、増速歯車輪列14を介して遊星歯車機構17のリング歯車17fすなわち内歯歯車17eの拘束を継続する。
【0036】
一方、遊星歯車機構17は、クラッチピニオン20の拘束によって太陽歯車17dが回転を阻止されているから、公転歯車17bは回転不能となって減速歯車輪列12の停止状態を保持し、出力軸16の外部負荷は拘束部分が支持することになる。
【0037】
ステータ15への通電を断つと、ロータ11と共に磁気誘導回転体13は回転を停止する。扇形歯車18は復帰バネ27の付勢力で初期状態に戻る。係止円板26は回転自在となり、増速歯車輪列14の拘束を解除する。支持を失った出力軸16の外部負荷は、出力歯車16aによって減速歯車輪列12側から公転歯車17bを回転し、まだ回転が拘束されている太陽歯車17dを固定側として遊星歯車17cが公転し、リング歯車17fが増速歯車輪列14を介して回転する係止円板26は自由であるから、出力軸16は外部負荷に従って回動する。
【0038】
出力軸16の外部負荷による回転で、共に回転する出力歯車16は、クラッチレバー操作溝16bが係合する操作用突起22dによりクラッチレバー22を回動してカム面22aの山面22bを回帰させ、クラッチピニオン20を押圧して駆動クラッチ爪11bと受動クラッチ爪20aとの咬合を回復する。
【0039】
本発明に係わるギヤードモータの動作としては、ステータ15への通電によって、出力軸16に取付けたレバー30は、一方向にクラッチレバー操作溝16bで設定される所定の角度まで一方向に回動し、ロータ11に連動する磁気誘導回転体13の回転で、電磁的な無接触のスリップ作用による牽引力を機械的拘束に連動させて所定の停止位置を保持し、通電が停止すると外部負荷の作用で初期状態に復帰する。機械的な摩擦部分がないので、摩擦によるトラブルが発生することはない。
【0040】
例えば、洗濯機の排水弁に適用した場合は、開弁して排水が完了するまで開弁状態が保持される。また、換気扇のシャッタあるいは空調機のダンパーに適用した場合は、換気扇あるいは空調機と同時に通電され、換気扇の回転あるいは空調機作動でシャッタあるいはダンパーが開き、換気扇の回転中あるいは空調機作動中はシャッタあるいはダンパーは開いた位置に保持される。そして排水完了、換気扇あるいは空調機停止で通電を停止したときは、排水弁は閉止され、換気扇シャッタあるいは空調機ダンパーは閉じられる。
【0041】
[実施の形態]
図4は、本発明の実施の形態に係るギヤードモータに用いたAC同期モータのロータおよび磁気誘導回転体の縦断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、参考例と同様であるため、共通する機能を有する部分には同一の符号を付して説明するとともに、ここではAC同期モータのロータおよび磁気誘導回転体の構成のみを説明する。
【0042】
図4に示すように、本形態のギヤードモータに用いたAC同期モータ本体10において、ロータ11は、支軸24が嵌る軸孔を備えた内側筒部114と、ステータ15に対向する外側筒部115とが底部において環状連結部116で連結された構造を有しており、外側筒部115の外周面は、周方向においてN極とS極とが交互に着磁されてロータマグネット116を構成している。
【0043】
また、ロータ11の回転支持部11aには、クラッチ作動機構40の磁気誘導回転体135が回転可能に支持されている。この磁気誘導回転体135では、外周側に誘導リング136が配置され、かつ、上面には制動ピニオン13aが形成されている。
【0044】
磁気誘導回転体13の内側において、ロータ11の回転支持部11aには、磁気誘導マグネット121(第2の磁気誘導マグネット)が誘導リング136の内周面に対向するように配置され、かつ、この磁気誘導マグネット121は、ロータ11の内側筒部114にも対向している。
【0045】
ロータ11の内側筒部114には、バネ137(弾性体)を介して磁気誘導マグネット122(第1の磁気誘導マグネット)が取り付けらている一方、磁気誘導マグネット121において、磁気誘導マグネット122と対向する側の面には、誘導リング123が取り付けられている。
【0046】
ここで、磁気誘導マグネット121、122の外周面にも、周方向においてN極とS極とが交互に着磁されている。
【0047】
このように構成したAC同期モータ本体10において、ステータコイル150に給電すると、ロータ11が回転し、その遠心力によって、バネ137が伸びて磁気誘導マグネット122が外側に移動し、磁気誘導マグネット121を回転させる。従って、磁気誘導マグネット121に磁気誘導された磁気誘導回転体13もロータ11上で回転することになる。その結果、制動ピニオン13aが回転する。
【0048】
これに対して、ステータコイル150への通電を断つと、ロータ11が回転を停止する結果、バネ137が縮んで磁気誘導マグネット122が内側に移動し、磁気誘導マグネット121、122の磁気的な連結が解除されるので、磁気誘導回転体13の回転が停止する。
【0049】
但し、本形態では、磁気誘導マグネット121、122、バネ137、誘導リング123を利用した回転維持手段が構成されている。このため、ステータコイル150への電力供給が瞬間的に停止してロータ11が停止しても、この状態において、磁気誘導マグネット121、122の磁気的な連結が解除されるので、磁気誘導マグネット121、および磁気誘導回転体13は、磁気誘導マグネット122の影響を受けない。従って、瞬停期間ぐらいであれば、慣性力で磁気誘導マグネット121および磁気誘導回転体13が回転し続ける。それ故、瞬停期間中も、制動ピニオン13aも暫くの間、回転するので、図1および図2を参照して説明したクラッチ機構が誤動作することはない。
【0050】
なお、上記形態では、弾性体としてバネ137を用いたが、ゴムなどを用いてもよい。また、磁気誘導マグネット121、あるいは磁気誘導回転体13に垂体を付与しておけば、慣性力を大きくできるので、瞬停期間中、慣性力で磁気誘導マグネット121および磁気誘導回転体13を確実に回転し続けさせることができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、ステータコイルに給電すると、ロータが回転し、それに磁気誘導された磁気誘導回転体が回転することになる。その結果、制動ピニオンの回転が出力され、クラッチ手段を作動させる。ここで、ステータコイルへの電力供給が瞬間的に停止してロータが停止しても、本発明では、回転維持手段が磁気誘導回転体の回転を所定時間、維持させるため、瞬停期間中も制動ピニオンが所定期間、回転し続けるので、クラッチ手段は、誤作動を起こさない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を説明するための参考例に係るギヤードモータの概略構成を示す平面図である。
【図2】図1に示すギヤードモータの動作を説明するための説明図である。
【図3】図1に示すAC同期モータのロータおよび磁気誘導回転体の縦断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係るギヤードモータに用いたAC同期モータのロータおよび磁気誘導回転体の縦断面図である。
【図5】従来のギヤードモータに用いたAC同期モータのロータおよび磁気誘導回転体の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ギヤードモータ
10 AC同期モータ本体
11 ロータ
11c リング状マグネット
13 磁気誘導回転体
13a 制動ピニオン
13c バックヨークリング(誘導リング)
15 ステータ15
16 出力軸
17 遊星歯車機構(クラッチ手段)
40 クラッチ作動機構(クラッチ作動手段)
111 ロータマグネット
112 磁気誘導マグネット
116 ロータマグネット
121 磁気誘導マグネット(第2の磁気誘導マグネット)
122 磁気誘導マグネット(第1の磁気誘導マグネット)
123、136 誘導リング
137 バネ(弾性体)
150 ステータコイル

Claims (4)

  1. ステータ、および該ステータに対向配置されたロータマグネットを備えたモータ本体と、該モータ本体のロータに連結されて所定の負荷に抗して回転駆動される出力軸と、該出力軸と前記ロータとの連結を継断するためのクラッチ手段と、該クラッチ手段に継断動作を行わせるクラッチ作動手段とを有し、
    前記クラッチ作動手段は、前記ロータに連動して回転可能な磁気誘導マグネットと、該磁気誘導マグネットによって磁気誘導される誘導リング、および該誘導リングと一体に回転して前記出力軸と前記ロータとの連結状態を保持する制動ピニオンを備えた磁気誘導回転体とを有するギヤードモータにおいて、
    さらに、前記ステータコイルへの給電が停止した際でも前記磁気誘導回転体の回転を所定時間、維持させるための回転維持手段を有し、
    前記回転維持手段は、前記磁気誘導マグネットとして、前記ロータに弾性体を介して支持された第1の磁気誘導マグネットと、該第1の磁気誘導マグネットと前記磁気誘導回転体との間で前記ロータと独立して回転可能に配置され、前記誘導リングを磁気誘導するための第2の磁気誘導マグネットとを用いて構成され、
    前記回転維持手段では、前記ロータマグネットの回転時には遠心力によって前記第1の磁気誘導マグネットが前記第2の磁気誘導マグネットの方に移動して前記第1の磁気誘導マグネットと前記第2の磁気誘導マグネットとを連動させる一方、
    前記ロータマグネットが停止した際には、前記弾性体の形状復帰力により前記第1の磁気誘導マグネットが前記第2の磁気誘導マグネットから離間することにより前記第1の磁気誘導マグネットと前記第2の磁気誘導マグネットとの連動を解除することを特徴とするギヤードモータ。
  2. 請求項1において、前記第2の磁気誘導マグネットにおける前記第1の磁気誘導マグネットと対向する面には前記第1の磁気誘導マグネットによって磁気誘導される誘導リングが取り付けられていることを特徴とするギヤードモータ。
  3. 請求項1または2において、前記回転維持手段は、さらに、前記磁気誘導回転体、あるいは前記第2の磁気誘導マグネットの慣性力を高めるための錘体を備えていることを特徴とするギヤードモータ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記弾性体は、バネあるいはゴムであることを特徴とするギヤードモータ。
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