JP4034512B2 - ギアードモータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に、洗濯機の排水弁や換気扇のシャッター等を駆動する駆動機構として利用されるギアードモータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より洗濯機の排水弁や換気扇のシャッター等の駆動源となるギアードモータは、モータ駆動によって負荷部材(ワイヤーやレバー等)を巻き上げ、その巻き上げ位置で所定時間負荷部材を保持し、かつこの保持状態から負荷部材を元の位置まで戻すことが可能なように構成されている。このようなギアードモータは、駆動源となるモータのロータと負荷部材が連結された出力軸との間にクラッチを備えている。そして、このクラッチを連結した状態で上述した巻き上げ及び保持を行い、クラッチを切断することにより負荷部材の負荷力によって負荷部材が元の位置まで戻るようになっている。
【0003】
なお、上述したクラッチとして、磁気誘導方式を利用したものが提案されている(特開平3−198638号参照)。この装置では、ロータと出力軸間を連結する減速輪列内に永久磁石と誘導部材を対向配置させ、誘導部材が磁気誘導によって永久磁石に追従して回動する動作を利用してクラッチ切り換えを行う操作片を動作させるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したギアードモータでは、非接触で構成された磁気誘導力をクラッチのオンオフを行う操作機構の駆動源として利用しているため、その駆動力がそれ程強くなく、クラッチ操作機構を十分に動作させられないという問題が生じる。なお、磁石や誘導部材を強力なもので構成すれば動作させられないという問題は解消できるが、装置全体が大型化してしまったりあるいは材料コストが高騰化してしまう等の問題が生じる。
【0005】
本発明は、クラッチ手段のオンオフを行うクラッチ操作機構として磁気誘導方式を用い、かつ磁石や誘導部材を大型化せずに磁気誘導力を強化し、これによってクラッチのオンオフを確実とすることが可能なギアードモータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のギアードモータは、ロータに連結されて回転駆動される出力軸と、この出力軸とロータとの連結を継断するクラッチ手段と、このクラッチ手段を継断操作するクラッチ操作機構を有し、クラッチ操作機構は、ロータに連動回転する磁気誘導用のマグネットもしくは非磁性導電部材のいずれか一方と、磁気誘導によって当該一方に追随して回転する他方とを備え、追随回転する他方に連動してクラッチ手段を継するように構成されると共に、マグネットはロータを構成するロータマグネットと別体で、かつロータに対して同心円上に固定配置されたことを特徴としている。
【0007】
上述した発明によれば、磁気誘導用のマグネットをロータに対して同心円上に固定配置したため、従来の減速輪列中に磁気誘導機構を配置するものに比べて装置全体が非常にコンパクトなものとなる。加えて、磁気誘導用のマグネットをロータマグネットと兼用させずに、独立して別体のマグネットで構成しているため、ロータマグネットにはモータ駆動用としての最良の(あるいは最低限の)特性を持たせると同時に、磁気誘導用のマグネットには非磁性導電部材を磁気誘導するための最良の特性を持たせることができる。
【0008】
すなわち、ロータマグネットを磁気誘導マグネットと兼用させる構成も考えられるが、そうした場合、磁気誘導力を強化して磁気誘導によるトルクを向上し、クラッチの継断を確実な動作とする必要がでてくる。その場合、ロータマグネットの磁力を単に強化すると、例えば、脱調を起こしたり等の不具合が生じる危険がある。上述の発明によれば、磁気誘導用マグネットとロータマグネットとを別体で構成したため、両マグネットをその用途に応じてそれぞれ最良のマグネットで構成することができる。したがって、マグネットの磁力を強力なものとし磁気誘導力を強化しても、それがモータ特性には影響しないように構成することができる。これによって、クラッチ手段の継断を行うクラッチ操作機構の動作の確実性を向上させることが可能となり、クラッチ手段の継を確実に行える。
【0009】
また、他の発明は、上述のギアードモータにおいて、マグネットをロータマグネットに直接固定し、かつ両マグネットの周方向への着磁幅を一致させると共に、両マグネットの隣接する磁極同士が異なるように構成されたことを特徴としている。そのため、装置全体がさらにコンパクトな構成となると共に、両マグネットから出力される各磁束が、相手方のマグネットに対してより影響を与えないものとなる。
【0010】
また、他の発明は、上述のギアードモータにおいて、マグネットをロータマグネットから離間させて配置し、その離間部分に非磁性導電部材を配置したことを特徴としている。そのため、両マグネットから出力される各磁束が、さらに確実に、相手方のマグネットに対して影響を与えないものとなる。
【0011】
また、他の発明は、上述のギアードモータにおいて、ロータマグネットの着磁を極異方性に配向して当該ロータマグネットから当該ロータマグネットに対向配置されるステータ部側に正弦波の磁束を出力すると共に、マグネットの着磁を等方性に配向して当該マグネットから非磁性導電部材側に矩形波の磁束を出力するように構成したことを特徴としている。そのため、ロータマグネットがよりモータ特性を向上させるような構成となると共に、マグネットはより磁気誘導力を発揮するものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のギアードモータの実施の形態の例を、図1から図5に基づき説明する。
【0013】
図1は、本実施の形態のギアードモータの内部機構を説明するための図で、特に駆動輪列及びクラッチ操作機構を構成する各部材同士の関係を詳細に示すための展開断面図である。図2は、本発明の主要部分となる磁気誘導用のマグネット、ロータマグネット及びその周辺部を説明するための部分拡大断面図である。図3は、図2を上面から見た平面図である。図4は、磁気誘導用のマグネットとロータマグネットのそれぞれの着磁に関して説明するための模式図である。図5は、レバーを覆うためのカバー及び駆動機構部を覆うためのケース上蓋を取り外して示した平面図である。
【0014】
本発明の実施の形態のギアードモータは、図1に示すように、駆動源となるACモータ1と、ACモータ1のロータ11に駆動輪列2を介して連結されて回転駆動される出力軸3と、出力軸3とロータ11との連結を継断する第1のクラッチ手段となる遊星歯車機構22と、第1のクラッチ手段を継断操作するクラッチ操作機構5と、出力軸3とロータ11との連結を継断する第2のクラッチ手段4と、この第2のクラッチ手段4を継断するクラッチレバー41とを有している。そして、これらの各機構は、ケース本体12a及びケース上蓋12bからなるケース体12内に収納されている。
【0015】
このギアードモータは、第2のクラッチ手段4を継(繋がっているの意味=オン)とすることによりACモータ1の駆動力を出力軸3側へ伝達し、出力軸3の先端に圧入固定されたスライダピニオン7を回動させることにより、所定の負荷が課されたレバー8を引っぱるようになっている。そして、上述の第2のクラッチ手段4を断(切れているの意味=オフ)してロータ11と出力軸3との間の連結を断ち、かつロータ11に対してフリーとなったクラッチピニオン21をクラッチレバー41でロックすることにより、駆動輪列2の各部が逆方向(レバー8を引き上げるのと反対方向の意味)へ回転するのを阻止し、レバー8を所定位置まで引き上げた後の位置でレバー8を保持するようになっている。なお、この状態は、すべてACモータ1への通電を維持することによりなされる。また、この状態からさらにACモータ1への通電を停止することにより、第1のクラッチ手段が断となりレバー8を保持するための保持力が解除されるため、レバー8自身に課された負荷に伴いレバー8を引き上げ前の位置まで戻すようになっている。
【0016】
以下、その動作を実現するための構成について詳述する。
【0017】
ケース本体12a内の底面側には、レバー8を動作させるための駆動源となるACモータ1が配置されている。ACモータ1は、カップ状に形成されたモータケース13内に配置されたステータ部14と、このステータ部14のさらに内周にステータ部14に対して対向配置されたロータ11と、このロータ11を回転自在に支承するロータ軸15を備えている。なお、ロータ軸15は、その一端がモータケース13の底面を貫いてケース本体12aの底面に当接していると共に、他端がACモータ1の上方に突き出てケース上蓋12bに形成された軸受け孔12e内にはまり込んでいる。
【0018】
以下に、ロータ11及びロータ11の内側に配置された誘導回転体16について、図2及び図3を用いて説明する。
【0019】
図2に示すように、ロータ11は、ロータ軸15(図1参照)を挿通する孔を備えた回転支承部11aと、この回転支承部11aの外周側に上端側が上方へ突出するように固定された略リング状のロータマグネット11bを有している。このロータマグネット11bは、フェライトマグネットで構成されている。そして、このロータマグネット11bの内周面には、当該ロータマグネット11bの磁力よりも強力な磁力を備えるネオジウム−鉄−ボロン(Nd−Fe−B)系マグネットで構成された磁気誘導用のリング状マグネット11cがはめ込まれている。このリング状マグネット11cの軸方向端部は、回転支承部11aに形成されたフランジ部11a1に当接している。これによって、リング状マグネット11cは、軸方向に位置決めされている。
【0020】
このように、リング状マグネット11cは、別体で構成されたロータマグネット11bの同心円上となる内側部分に直接的に接着固定され、ロータマグネット11bと一体的に回転するように構成されている。さらに詳しく述べると、図3に示すように、ロータマグネット11bの内周面には、4つの小さな凹部11mが等間隔に形成され、リング状マグネット11cの外周面に形成された4つの小さな凸部11nをこれら4つの凹部11mに位置合わせしながらリング状マグネット11cがロータマグネット11bに対して軸方向にはめ込まれる。
【0021】
なお、ロータマグネット11bの内周面には、熱硬化性の接着剤が予め塗布されている。そして、両マグネット11b,11cは、熱にかけられることによりその位置で上述の接着剤が硬化し一体化する。この位置決めは、両マグネット11b,11cが互いの磁束の影響を最も受けない角度となるように決められることとなる。
【0022】
なお、本実施の形態では、熱硬化性の接着剤としたが、接着剤は紫外線硬化タイプや嫌気性の接着剤等、他の種類のものでも良い。また、本実施の形態では、ロータマグネット11bに対してリング状マグネット11cをはめ込むようにしたが、逆とし、リング状マグネット11cにロータマグネット11bをはめ込むようにしても良い。
【0023】
なお、図4に示すように、上述したように一体化されたロータ11は、両マグネット11b,11cの周方向への着磁幅を一致させると共に、隣接する磁極同士が異なるように構成されている。そして、外周側に配置されたロータマグネット11bは、極異方性に配向されている(図4中の点線参照)。そのため、このロータマグネット11bは、当該ロータマグネット11bの外側に対向配置されるステータ部14(図1参照)側に対して、内側に隣接配置されたリング状マグネット11c側に対するより強い正弦波の磁束を出力するように構成されている。この結果、ロータマグネット11bは、内側に隣接するリング状マグネット11cの磁気の影響を受けずに効率よく磁束をステータ部14側に出力することができ、ACモータ1の駆動特性を引き出すことができる。
【0024】
一方、ロータマグネット11bの内側に配置されたリング状マグネット11cは、等方性に配向されている(図4中の矢印x,y参照)。そのため、当該リング状マグネット11cの内側に対向配置される非磁性導電部材(以下、非磁性導電リングという)16a(図2参照)側に対して外側に隣接配置されたロータマグネット11b側に対するよりも強い矩形波の磁束を出力するように構成されている。このため、リング状マグネット11cは、外側に隣接するロータマグネット11bの磁気の影響を受けずに効率よく磁束を非磁性導電リング16a側に出力することができ、磁気誘導力をより強固なものとしている。
【0025】
上述したように本発明は、リング状マグネット11cをロータマグネット11bと別体で構成することにより、各マグネットの性質、具体的には磁力や着磁方向を両マグネット11b,11cで異ならせることができる。そのため、ロータマグネット11bへの影響を考えずに、リング状マグネット11cに磁力の大きいマグネットを使用して非磁性導電リング16aを追従回転させるための磁気誘導力を強化することができる。このことにより、リング状マグネット11cの磁気誘導力によって回転動作する誘導回転体16の動作の確実性が向上する。その結果、後で詳述するクラッチ操作機構5の動作の確実性が向上する。
【0026】
また、リング状マグネット11cの構成に関係なく、ステータ部14に対向配置されるロータマグネット11bには、ACモータ1を駆動させるために最低限の機能を有する廉価なマグネット、もしくは反対にモータ特性を向上させるために最良の機能を有するマグネットを使用することが可能となる。
【0027】
図2に示すように、上述したリング状マグネット11cのさらに内側には、当該リング状マグネット11cに対向配置された非磁性導電リング16a及びバックヨークリング16bが取り付けられかつピニオン部16dを有する誘導回転体16が、回転自在に配置されている。なお、この誘導回転体16は、ロータ11の回転によりリング状マグネット11cが回転すると、このリング状マグネット11cの回転に磁気誘導によって非磁性導電リング16aが追従回転することにより当該誘導回転体16が全体として一体的にロータ11に追従回転するものとなっている。なお、リング状マグネット11c及び非磁性導電リング16aは、後で詳述するクラッチ操作機構5を動作させるための駆動源部となっており、誘導回転体16のピニオン部16dが後述する扇歯車25に噛合している。誘導回転体16の構成については、後で詳述する。
【0028】
ロータ11の回転支承部11aの上端部分には、爪11dが形成されている。この爪11dは、後述するように駆動輪列2の一部を構成しかつ第2のクラッチ手段4の一部となるクラッチピニオン21の下端に形成された爪21dと係合し、ロータ11の回転力をクラッチピニオン21に伝達するためのものとなっている。そして、これらの爪11d,21dが係合し、ロータ11の回転力がクラッチピニオン21を介して出力軸3側に伝達された状態を第2のクラッチ手段4が継の状態とする。一方、これらの爪11d,21dが非係合でロータ11の回転力が出力軸3側へ伝達されない状態を、第2のクラッチ手段4が断の状態とする。すなわち、ロータ11の上端部の爪11dとクラッチピニオン21の下端の爪21dと、これら両爪11d,21dを係脱させる機構が、第2のクラッチ手段4となっている。
【0029】
回転支承部11aの上端内周側部分には、図2に示すように、ロータ11とクラッチピニオン21とを係脱させるための第2のクラッチ手段4の一部となる圧縮コイルバネ18をはめ込むための溝11fが形成されている。また、回転支承部11aの上端近傍部分の外周面は、誘導回転体16のピニオン部16dの内周面を支承するラジアル軸受け部11gとなっている。さらに、回転支承部11aの下端近傍の外周側部分には、誘導回転体16の筒状部16cの下端部分をスラスト方向に受けると共に誘導回転体16のラジアル方向の軸受けを兼ねているスラスト軸受け部11eが設けられている。
【0030】
また、図3に示すように、ロータ11のロータマグネット11bの軸端面には、凹部11kが周方向に均等に4箇所設けられている。これらの凹部11kは、起動時にロータ11が逆回転をし始めた場合、この逆回転を阻止するために扇歯車25に形成された突起25c(図5参照)がはまり込むものとなっている。この構成により、ロータ11が逆回転すると、ロータ11に追随する誘導回転体16が正規の方向と逆になる逆回転し、扇歯車25が正規の方向と逆方向に回転した場合に、突起25cが凹部11k内にはまり込む。これにより、ロータ11は、一時的にロック状態となり、その直後に衝突時の反動によって正方向回転に変換される。
【0031】
誘導回転体16は、その最外周に銅製等で構成された非磁性導電リング16aが配置され、非磁性導電リング16aの内側に磁性体(具体的には、鉄製等)で構成されたバックヨークリング16bが圧入され、樹脂によるインサート成形で構成される。
【0032】
このように構成された誘導回転体16の最外周に配置される非磁性導電リング16aは、上述したロータ11に取り付けられたリング状マグネット11cの半径方向内側に対向配置されることとなる。非磁性導電リング16aは、上述したようにリング状マグネット11cに追従回転する部材となっており、非磁性でかつ導電性を有する非磁性誘導部材、具体的には銅やアルミ等の金属で形成された部材で構成されている。
【0033】
これにより、リング状マグネット11cに非磁性導電リング16aを従動回転させる磁気誘導力が発生し、非磁性導電リング16aが外周面に固定された誘導回転体16がロータ11の回転に追随してロータ11と同方向に回転する。すなわち、上述のリング状マグネット11cと誘導リング16aとは、磁気誘導によってロータ11に対して誘導回転体16を従動回転させるための磁気誘導回転手段となっており、誘導回転体16は磁気誘導によってロータ11に従動回転する回転体となっている。
【0034】
なお、本実施の形態では、磁気誘導回転手段の一方となるロータ11側にリング状マグネット11cを取り付け、磁気誘導回転手段の他方となる誘導回転体16側に非磁性導電リング16aを取り付けたが、リング状マグネット11cと非磁性導電リング16aを逆の配置としてもよい。すなわち、ロータ側に非磁性導電リングを取り付け、誘導回転体側にリング状マグネットを取り付けても良い。
【0035】
次に、ACモータ1の駆動力を出力軸3に伝達する駆動輪列2及びこの駆動輪列2中に配置された第1のクラッチ手段の切り替えを行うためのクラッチ操作機構5について、図1及び図5を用いて説明する。
【0036】
駆動輪列2は、展開断面図である図1の右側半分に記載されており、クラッチピニオン21と、このクラッチピニオン21と係合する受け歯車32bを備えた遊星歯車機構22と、この遊星歯車機構22の回転力を受ける伝達歯車23と、伝達歯車23と噛合する出力歯車部3aを備えた出力軸3から構成されている。この駆動輪列2は、ロータ11の回転を減速して出力軸3に伝達する減速輪列となっている。
【0037】
駆動輪列2を構成する各部についてさらに詳述する。駆動輪列2の第1段目の歯車となるクラッチピニオン21は、上述したように、ロータ11と同軸に配置されている。すなわち、クラッチピニオン21は、ロータ軸15に回動自在に遊嵌されており、その下面がロータ11の上端面に対向配置されている。このクラッチピニオン21の下端面には、ロータ11の上端に形成された爪11dに係脱自在な爪21dが形成されている。また、クラッチピニオン21は、圧縮コイルバネ18を挟んでロータ11上に載置されるようになっており、圧縮コイルバネ18のバネ付勢力によって図1における上方に付勢されている。
【0038】
このクラッチピニオン21の上端部分には、クラッチレバー41のカム面41aが臨んでいる。このため、クラッチピニオン21は、常時、圧縮コイルバネ18の付勢力によってカム面41aに押し付けられている。このカム面41aは、山となる押し下げ部41cと谷となる部分とから構成されている。クラッチレバー41は、一端側が伝達歯車23を支承している軸に回動自在に支承されている。また、クラッチレバー41の他端側、すなわちカム面41aを備えた側は、長孔41b(図5参照)を有し、この長孔41bにロータ軸15が嵌まり、所定範囲のみ揺動するように構成されている。
【0039】
また、さらに、クラッチレバー41は、出力歯車部3aの対向面側に形成されたクラッチレバー操作溝3b内に入り込む操作用突起41e(図1参照)を備えている。このため、ロータ11の回転力が出力歯車部3aに伝達されるか負荷によって出力軸3がいずれかの方向に回転すると、操作用突起41eがクラッチ操作溝3bに案内され、これによってクラッチレバー41が回動するようになっている。すなわち、クラッチレバー41は、出力軸3の回動角度に対応して、上述のカム面41aの山と谷とが切り換わることにより第2のクラッチ手段4の継断切り換え動作を行うように構成されている。
【0040】
なお、押し下げ部41cは、通電がなされていない初期状態から通電がなされてレバー8を所定の位置に引き上げるまでの間においてクラッチピニオン21をロータ11側に押し下げる。これにより、クラッチピニオン21の爪21dとロータ11の爪11dが係合し、ロータ11とクラッチピニオン21とが一体的に回動する。すなわち、第2のクラッチ手段4が継状態となる。
【0041】
そして、出力歯車部3aが所定の回転を終えると、クラッチレバー操作溝3bの案内によりクラッチレバー41が回動してカム面41aの山と谷が切り換わる。これにより、クラッチピニオン21は圧縮コイルバネ18のバネ付勢力により上方へ移動し、クラッチピニオン21とロータ11との連結が外れるようになっている。すなわち、第2のクラッチ手段4が断状態に切り換わる。
【0042】
これにより、ロータ11と出力軸3間の連結は断たれる。このため、駆動輪列2を構成する各歯車は、レバー8の負荷力を受けて逆方向に回転しようとする。しかし、上述したようにクラッチレバー41が回動することによって、クラッチピニオン21の上部に設けた係合突起(図示省略)の回転軌跡内に、クラッチレバー41の下面部に設けた阻止部材が入り込み、クラッチピニオン21をロックする。このため、クラッチピニオン21に噛合している遊星歯車22の太陽歯車32がロックされる。さらに、この状態に加え、ACモータ1への通電は継続しているため、磁気誘導力によってリング歯車33もロックされる。この結果、駆動輪列2の各歯車はロックされ、レバー8の負荷力を受けても逆方向に回転しない。
【0043】
そして、ACモータ1への通電を断つと、誘導回転体16への誘導力が無くなり、バネ部材39の付勢力によって扇歯車25が戻され、クラッチ歯車27と扇歯車25の回転規制部26との係合が外れる。これによって、クラッチ歯車27がフリーとなり、この結果、遊星歯車機構22のリング歯車33がフリーとなる。これによって、駆動輪列2を構成する各歯車が、レバー8の負荷力によってレバー8を引き出す方向、すなわちモータ駆動時とは逆方向に回転される。逆回転の途中で、駆動輪列2中の出力歯車部3aの逆回転に追従して上述のクラッチレバー41がレバー8を引き上げる前の位置側へ回動する。これにより、クラッチレバー41のカム面41aの山と谷とが切り換わる。この結果、クラッチレバー41の押し下げ部41cがクラッチピニオン21をロータ11側へ押し下げ、第2のクラッチ手段4が継となるが、第1のクラッチ手段が断となっているため、レバー8を引き上げる前の位置へ移動できる。
【0044】
また、遊星歯車機構22は、クラッチピニオン21に噛合しロータ11側からの駆動力を受ける受け歯車32b及び遊星歯車36に駆動力を伝達する伝達歯車32aを備えた太陽歯車32と、遊星歯車36に噛合する内周歯車部33a及びクラッチ操作機構5の最終部の増速歯車28に噛合する外周歯車部33bを備えたリング歯車33と、遊星歯車36をそれぞれ回転自在に支承する支承板34a及び伝達歯車23と噛合するピニオン部34bを備えた遊星歯車支持歯車34から構成されている。
【0045】
このため、扇歯車25の回転規制部26とクラッチ歯車27との間を係合させてクラッチ操作機構5の各部材の動作を停止させることにより、増速歯車28に噛合するリング歯車33の回転を止めると、太陽歯車32と遊星歯車支持歯車34との間が継状態となり、クラッチピニオン21を介して太陽歯車32に伝達されたロータ11の回転力が、遊星歯車支持歯車34に噛合している伝達歯車23を介して出力歯車部3aに伝達され、出力軸3がスライダピニオン7と共に回転するようになっている。この結果、スライダピニオン7と噛合するスライダ歯車(図示省略)を備えたレバー8が、レバー8自身に課された負荷に抗してACモータ1の駆動力によって引き上げられる。
【0046】
一方、クラッチ操作機構5は、上述した駆動輪列2中に配置された第1のクラッチ手段の継断を行うためのものとなっている。すなわち、クラッチ操作機構5は、展開断面図である図1の左側半分に記載されており、上述したリング状マグネット11cにより誘導回転される誘導回転体16と、誘導回転体16に噛合すると共にバネ部材39によってクラッチ歯車27との係合を外す方向に付勢されている回動部材となる扇歯車25と、この扇歯車25に形成された回転規制部26と係脱自在な係合突起27aを外周面に備えたクラッチ歯車27と、このクラッチ歯車27の小径歯車27bと噛合すると共に遊星歯車機構22のリング歯車33に噛合する増速歯車28から構成されている。遊星歯車機構22は、上述したように、駆動輪列2における減速輪列の一部であって、しかもクラッチ操作機構5の最終部となる増速歯車28に噛合し、クラッチ操作機構5の所定の動作によって切り替えがなされる第1のクラッチ手段となっている。
【0047】
このクラッチ操作機構5は、ACモータ1の通電時には磁気誘導を利用して扇歯車25をバネ部材39の付勢力に抗して回転させることにより回転規制部26を所定位置まで移動させ、この回転規制部26とクラッチ歯車27とを係合させるように構成されている。そして、この係合により、クラッチ操作機構5を構成する各部材は、それまでの動作がロックされる。すると、第1のクラッチ手段となる遊星歯車機構22では、リング歯車33の回転にロックがかかり、太陽歯車32と遊星歯車支持歯車34との間が継となる。
【0048】
なお、このように太陽歯車32と遊星歯車支持歯車34との間を継とした状態において、上述した第2のクラッチ手段4も継となっている場合は、ロータ11の回転が遊星歯車機構22の太陽歯車32及び遊星歯車34を介して出力軸3側に伝達される。これによって、レバー8の巻き上げ動作をすると共に、上述のクラッチレバー41がこの動作に連動して回動する。巻き上げ動作終了後、第2のクラッチ手段4だけが断となり第1のクラッチ手段が継状態を維持する。これにより、磁気誘導力によってクラッチ操作機構5を構成する各歯車がロックされたままの状態を維持する。この結果、上述したように回動されたクラッチレバー41が、クラッチピニオン21をロックする位置に回動された状態でロックされる。このため、上述したようにレバー8は、巻き上げ位置で保持される。
【0049】
そして、この状態からさらに、ACモータ1への通電を断ち、ロータ11と誘導回転体16間の磁気誘導力が殆ど消滅すると、扇歯車25がバネ部材39のバネ力によって先ほど説明した方向とは反対方向に回動し、回転規制部26とクラッチ歯車27との係合が外れる。これによって、クラッチ操作機構5の各部のロック状態が解除となる。このため、リング歯車33と遊星歯車支持歯車34とが断となり、外部負荷により逆回転しようとする出力軸3の回転力が、駆動輪列2を逆行するように伝達されて遊星歯車機構22及び増速歯車28を介してクラッチ歯車27と伝達され、クラッチ歯車27がフリーに回転することとなる。この結果、太陽歯車32側がロックされているのにかかわらず、レバー8の保持状態が解除される。
【0050】
クラッチ操作機構5を構成する各部についてさらに詳述する。
【0051】
扇歯車25の支点部25aを中心として扇の1つの辺の反対側に延出された回動力付与部25bの先端部分には、モータケース13に立設されたピン38に一端が固定されたバネ部材39の他端が固定されている。扇歯車25は、バネ部材39の付勢力によってACモータ1の正回転による回動と反対方向(図5において矢示A方向)へ回動する回動力を与えられている。しかしながら、ACモータ1のロータ11に追従回動する誘導回転体16の回転トルクが、バネ部材39の駆動トルクに勝るため、誘導回転体16がロータ11に追従して回動する場合はバネ部材39のバネ力に抗して扇歯車25は上述の矢示A方向と反対方向へ回動するようになっている。
【0052】
上述したように、回転規制部26とクラッチ歯車27との係合はACモータ1への通電を断つとバネ部材39の付勢力によって外れるが、その際、上述したクラッチレバー41の阻止部材(図示省略)が依然としてクラッチピニオン21の回転阻止を継続し、これによってクラッチピニオン21に噛合している太陽歯車32の回転を阻止している。しかし、回転規制部26とクラッチ歯車27との係合状態が解除されたことにより、太陽歯車32の回転を阻止しても、レバー8の負荷力による回転力が遊星歯車機構22を介して増速歯車28側に伝達され、クラッチ歯車27を空回りさせることとなる。その結果、レバー8はケースの外側へ引き出されていき、これに伴って駆動輪列2を構成する各歯車は逆方向へ回転する。
【0053】
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施可能である。例えば、上述したように本実施の形態では、ロータマグネット11bの内周面にリング状マグネット11cを直接的に接着固定し、リング状マグネット11cのされに径方向内側に非磁性導電リング16aを配置する構成とした。しかし、図6に示すように、リング状マグネット11cをロータマグネット11bから径方向内側に離間させて配置するようにし、この離間部分(図6中のG部分参照)に非磁性導電リング16aを配置するようにしても良い。このようにすると、両マグネット11b、11cが離れているため、互いに磁力が影響し合わないものとなる。したがって、磁力の影響を考慮しての位置決めの必要も無くなる。
【0054】
また、上述の実施の形態では、リング状マグネット11cとロータマグネット11bの周方向における着磁幅を合わせるように構成したが、特に着磁幅を合わせなくても良い。
【0055】
また、上述の実施の形態では、ロータマグネット11bと磁気誘導用のリング状マグネット11cとを別体としたため、例えば、モータトルクをそれ程大きくする必要がない用途に使用する場合、ロータマグネット11bのサイズを小さくして装置のコンパクト化を図ることもできる。
【0056】
また、上述の実施の形態では、ロータマグネット11bとリング状マグネット11cとを接着により固定している。しかし、図7に示すように、リング状マグネット11cの外周部上端に複数の突出部51を設け、この突出部51に形成された孔にロータマグネット11bの上端部分に形成された複数のボス52をはめ込んだ後、熱カシメを行うことにより両マグネット11b,11cを固定するようにしても良い。
【0057】
また、上述の実施の形態では、ロータマグネット11bとリング状マグネット11cとをはめ合わせると共に接着固定する際、凹部11mと凸部11nを利用するようにした。しかし、このような凹部11mと凸部11nとのはめ合わせを利用するのではなく、両マグネット11b,11cを治具で位置決めしながら固定しておき、その状態で接着固定するようにしても良い。
【0058】
また、上述の実施の形態では、ロータマグネット11bをフェライトマグネット、リング状マグネット11cをNd−鉄−ボロン系のマグネットで構成したが、各マグネット11b,11cの材料はこれらに限定されるものではない。またさらに、上述の実施の形態では、誘導磁気力を高めるためにバックヨークリング16bを設けたが、これを無くしても良い。しかし、Nd−Fe−B系のマグネットを磁気誘導用として用いると共に、このバックヨークリング16bを設けることにより、さらに誘導磁気力を高め、クラッチ操作を確実なものとすることができる。
【0059】
また、上述の各実施の形態では、バネ部材39の付勢力により、磁気誘導を利用した駆動方向とは反対方向に扇歯車25を付勢する構成としたが、扇歯車25を付勢する構成としなくても良い。加えて、付勢する手段としてバネ部材39を用いるのではなくゴムのような弾性のある材質を用いても良い。
【0060】
また、上述の各実施の形態では、クラッチ手段を遊星歯車機構を利用するものとしたが、特にこのような構成としなくても良い。本発明は、クラッチ手段の継断を行うクラッチ操作機構に、ロータマグネットと同心円上に別体で構成された磁気誘導用のマグネットを有する磁気誘導回転手段を備えたギアードモータ全般に適用可能である。
【0061】
また、上述の各実施の形態では、リング歯車33の回転を停止させ太陽歯車32と遊星歯車支持歯車34とを継とし、ACモータ1の回転力を出力歯車部3a側へ伝達するように構成している。しかし、遊星歯車支持歯車34の回転を停止させ、太陽歯車32とリング歯車33とを継とし、ACモータ1の回転力を出力歯車部3a側へ伝達するように構成しても良い。
【0062】
また、上述の各実施の形態では、出力軸3に連結されたスライダピニオン7の回転をレバー8に伝達し、レバー8をスライド移動させる構成としたが、出力軸3にレバー部材を直結し、このレバー部材を回動させることによりワイヤーを引っ張るような構成にする等、他の構成としても良い。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ロータマグネットとは別体の磁気誘導用のマグネットをロータに対して同心円上に固定配置したため、装置全体が非常にコンパクトで、かつロータマグネットにはモータ駆動用としての最良の(あるいは最低限の)特性を持たせると同時に、磁気誘導用のマグネットには非磁性導電部材を磁気誘導するための最良の特性を持たせることができる。すなわち、ロータマグネットの特性に関係なく磁気誘導用のマグネットの磁気力だけを強化することができ、クラッチ手段の継断を行うクラッチ操作機構の動作の確実性を向上させることが可能となるため、クラッチ手段の継を確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のギアードモータの内部機構を説明するための展開縦断面図である。
【図2】図1のギアードモータの主要部となる磁気誘導用のマグネットが取り付けられたロータ及び非磁性導電部材が取り付けられた誘導回転体を示した断面図である。
【図3】図2を矢示III方向から見た平面図である。
【図4】ロータマグネット及び磁気誘導用のマグネットのそれぞれの着磁に関して説明するための模式図である。
【図5】図1のギアードモータからカバー及びケース上蓋を外した状態の平面図である。
【図6】本発明の実施の形態の変形例となるギアードモータの主要部となる磁気誘導用のマグネットが取り付けられたロータ及び非磁性導電部材が取り付けられた誘導回転体を示した断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の他の変形例となるギアードモータの主要部となる磁気誘導用のマグネットが取り付けられたロータ及び非磁性導電部材が取り付けられた誘導回転体を示した平面図である。
【符号の説明】
3 出力軸
5 クラッチ操作機構
11 ロータ
11b ロータマグネット
11c リング状マグネット(磁気誘導用のマグネット)
11e スラスト受け部
16 誘導回転体
16a 非磁性導電リング(非磁性導電部材)
22 遊星歯車機構(クラッチ手段)
Claims (4)
- ロータに連結されて回転駆動される出力軸と、この出力軸と上記ロータとの連結を継断するクラッチ手段と、このクラッチ手段を継断操作するクラッチ操作機構を有し、上記クラッチ操作機構は、上記ロータに連動回転する磁気誘導用のマグネットもしくは非磁性導電部材のいずれか一方と、磁気誘導によって当該一方に追随して回転する他方とを備え、追随回転する上記他方に連動して上記クラッチ手段を継するように構成されると共に、上記マグネットは上記ロータを構成するロータマグネットと別体で、かつ上記ロータに対して同心円上に固定配置されたことを特徴とするギアードモータ。
- 前記マグネットを前記ロータマグネットに直接固定し、かつ前記両マグネットの周方向への着磁幅を一致させると共に、前記両マグネットの隣接する磁極同士が異なるように構成されたことを特徴とする請求項1記載のギアードモータ。
- 前記マグネットを前記ロータマグネットから離間させて配置し、その離間部分に前記非磁性導電部材を配置したことを特徴とする請求項1記載のギアードモータ。
- 前記ロータマグネットの着磁を極異方性に配向して当該ロータマグネットから当該ロータマグネットに対向配置されるステータ部側に正弦波の磁束を出力すると共に、前記マグネットの着磁を等方性に配向して当該マグネットから前記非磁性導電部材側に矩形波の磁束を出力するように構成したことを特徴とする請求項1,2または3記載のギアードモータ。
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