JPH05202929A - 自動車の走行機構部分に用いられる半径方向と軸方向とで荷重を受ける回転滑り軸受け - Google Patents
自動車の走行機構部分に用いられる半径方向と軸方向とで荷重を受ける回転滑り軸受けInfo
- Publication number
- JPH05202929A JPH05202929A JP4164618A JP16461892A JPH05202929A JP H05202929 A JPH05202929 A JP H05202929A JP 4164618 A JP4164618 A JP 4164618A JP 16461892 A JP16461892 A JP 16461892A JP H05202929 A JPH05202929 A JP H05202929A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thrust bearing
- bush
- bearing
- axial
- rotary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G7/00—Pivoted suspension arms; Accessories thereof
- B60G7/02—Attaching arms to sprung part of vehicle
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F1/00—Springs
- F16F1/36—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
- F16F1/38—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers with a sleeve of elastic material between a rigid outer sleeve and a rigid inner sleeve or pin, i.e. bushing-type
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Support Of The Bearing (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車の走行機構部分に用いられる半径方向
と軸方向とで荷重を受ける回転滑り軸受けにおいて、半
径方向と軸方向との互いに無関係なばね特性曲線を備え
させ、しかも片側および両側での異なる軸方向緩衝作用
を有する回転滑り軸受けを構成するためにできるだけ多
くの構成部分を利用可能にし、これによって弾性特性や
変化形のためのできるだけ大きなオプション性が損なわ
れることなく製造コストを少なく保持する。 【構成】 内側ブシュ1に設けられたフランジ突起6
と、該フランジ突起に隣接した外側ブシュ2の端部との
間に、環状のスラスト軸受けが挿入されており、該スラ
スト軸受けが滑り板7と、外側ブシュ2の隣接した端部
に固定可能なクランプリング8とから成っており、前記
滑り板と前記クランプリングとが、エラストマー材料9
によって互いに結合されて、軸方向と半径方向とで弾性
的な、前製作可能な1つの構成部分を形成している。
と軸方向とで荷重を受ける回転滑り軸受けにおいて、半
径方向と軸方向との互いに無関係なばね特性曲線を備え
させ、しかも片側および両側での異なる軸方向緩衝作用
を有する回転滑り軸受けを構成するためにできるだけ多
くの構成部分を利用可能にし、これによって弾性特性や
変化形のためのできるだけ大きなオプション性が損なわ
れることなく製造コストを少なく保持する。 【構成】 内側ブシュ1に設けられたフランジ突起6
と、該フランジ突起に隣接した外側ブシュ2の端部との
間に、環状のスラスト軸受けが挿入されており、該スラ
スト軸受けが滑り板7と、外側ブシュ2の隣接した端部
に固定可能なクランプリング8とから成っており、前記
滑り板と前記クランプリングとが、エラストマー材料9
によって互いに結合されて、軸方向と半径方向とで弾性
的な、前製作可能な1つの構成部分を形成している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の走行機構部分
に用いられる半径方向と軸方向とで荷重を受ける回転滑
り軸受けであって、剛性的な内側ブシュが外側ブシュに
回転可能に配置されており、該外側ブシュが、同外側ブ
シュに強固に付着したエラストマー体に配置されてお
り、前記両ブシュが、少なくとも1つの軸方向外側の端
部で、半径方向に向けられた各1つのフランジ突起に設
けられたスラスト軸受け面を有していて、外側ブシュに
配属されたスラスト軸受け面が、別のエラストマー体に
軸方向で弾性的に支持された滑り板に構成されている形
式のものに関する。
に用いられる半径方向と軸方向とで荷重を受ける回転滑
り軸受けであって、剛性的な内側ブシュが外側ブシュに
回転可能に配置されており、該外側ブシュが、同外側ブ
シュに強固に付着したエラストマー体に配置されてお
り、前記両ブシュが、少なくとも1つの軸方向外側の端
部で、半径方向に向けられた各1つのフランジ突起に設
けられたスラスト軸受け面を有していて、外側ブシュに
配属されたスラスト軸受け面が、別のエラストマー体に
軸方向で弾性的に支持された滑り板に構成されている形
式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許第3804886
号明細書に基づき、このような形式の、特にホイールリ
ンクのために規定された軸受けが公知である。この公知
の軸受けでは、ゴム/金属接着体から成る外側ブシュ
が、その内側の金属スリーブで内側ブシュの外側の滑り
面に直接に配置されていて、その外側のゴム体で自動車
部分の支承アイに挿入されている。内側ブシュは片側
に、半径方向に延びるフランジ突起を有しており、この
フランジ突起は軸方向の軸受け面を備えている。この軸
受け面の軸方向の対応軸受け面は滑り板に構成されてお
り、この滑り板は軸方向で、このスラスト軸受け面を外
側で取り囲むように係合したゴム体に弾性的に支持され
ている。このような回転滑り軸受けは鏡像対称的にずら
された位置で対になって組み込まれて、前記内側ブシュ
に貫通係合したピンによって互いに緊定される。上記ド
イツ連邦共和国特許第3804886号明細書からは、
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)から成る被覆
体を備えた滑り面も公知である。
号明細書に基づき、このような形式の、特にホイールリ
ンクのために規定された軸受けが公知である。この公知
の軸受けでは、ゴム/金属接着体から成る外側ブシュ
が、その内側の金属スリーブで内側ブシュの外側の滑り
面に直接に配置されていて、その外側のゴム体で自動車
部分の支承アイに挿入されている。内側ブシュは片側
に、半径方向に延びるフランジ突起を有しており、この
フランジ突起は軸方向の軸受け面を備えている。この軸
受け面の軸方向の対応軸受け面は滑り板に構成されてお
り、この滑り板は軸方向で、このスラスト軸受け面を外
側で取り囲むように係合したゴム体に弾性的に支持され
ている。このような回転滑り軸受けは鏡像対称的にずら
された位置で対になって組み込まれて、前記内側ブシュ
に貫通係合したピンによって互いに緊定される。上記ド
イツ連邦共和国特許第3804886号明細書からは、
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)から成る被覆
体を備えた滑り面も公知である。
【0003】ドイツ連邦共和国特許出願第P40379
66.3−21号明細書に開示されている装置では、外
側ブシュと、この外側ブシュに対応した半径方向のフラ
ンジ突起とが、これら両者に強固に付着した中間部材に
よって互いに結合されているので、半径方向のばね特性
曲線とは無関係の軸方向のばね特性曲線を備えた軸受け
を構成することができる。
66.3−21号明細書に開示されている装置では、外
側ブシュと、この外側ブシュに対応した半径方向のフラ
ンジ突起とが、これら両者に強固に付着した中間部材に
よって互いに結合されているので、半径方向のばね特性
曲線とは無関係の軸方向のばね特性曲線を備えた軸受け
を構成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の回転滑り軸受けを改良して、半径方向と
軸方向との互いに無関係なばね特性曲線を備えていて、
しかも片側および両側での異なる軸方向減衰作用を有す
る回転滑り軸受けを構成するためにできるだけ多くの構
成部分が利用可能であり、これによって弾性特性や変化
形のためのできるだけ大きなオプション性が損なわれる
ことなく製造コストが少なく保持されるような回転滑り
軸受けを提供することである。
で述べた形式の回転滑り軸受けを改良して、半径方向と
軸方向との互いに無関係なばね特性曲線を備えていて、
しかも片側および両側での異なる軸方向減衰作用を有す
る回転滑り軸受けを構成するためにできるだけ多くの構
成部分が利用可能であり、これによって弾性特性や変化
形のためのできるだけ大きなオプション性が損なわれる
ことなく製造コストが少なく保持されるような回転滑り
軸受けを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、内側ブシュに設けられたフランジ
突起と、該フランジ突起に隣接した外側ブシュの端部と
の間に、環状のスラスト軸受けが挿入されており、該ス
ラスト軸受けが前記滑り板と、外側ブシュの隣接した端
部に固定可能なクランプリングとから成っており、前記
滑り板と前記クランプリングとが、エラストマー材料に
よって互いに結合されて、軸方向と半径方向とで弾性的
な、前製作可能な1つの構成部分を形成しているように
した。
に本発明の構成では、内側ブシュに設けられたフランジ
突起と、該フランジ突起に隣接した外側ブシュの端部と
の間に、環状のスラスト軸受けが挿入されており、該ス
ラスト軸受けが前記滑り板と、外側ブシュの隣接した端
部に固定可能なクランプリングとから成っており、前記
滑り板と前記クランプリングとが、エラストマー材料に
よって互いに結合されて、軸方向と半径方向とで弾性的
な、前製作可能な1つの構成部分を形成しているように
した。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、半径方向でばね緊縮す
る構成部分と、軸方向でばね緊縮する構成部分との別個
の構成が得られるので、軸方向におけるばね特性曲線は
半径方向におけるばね特性曲線とは異なるようになる。
外側ブシュと、エラストマー体と、別の構成部分とは軸
方向の減衰なしの回転滑り軸受けのためにも利用可能で
あり、これによって、製作上の大きな合理化利点が得ら
れる。このような回転滑り軸受けは組立ての完了した状
態で供給されて、組み込まれ得るので極めて有利であ
る。
る構成部分と、軸方向でばね緊縮する構成部分との別個
の構成が得られるので、軸方向におけるばね特性曲線は
半径方向におけるばね特性曲線とは異なるようになる。
外側ブシュと、エラストマー体と、別の構成部分とは軸
方向の減衰なしの回転滑り軸受けのためにも利用可能で
あり、これによって、製作上の大きな合理化利点が得ら
れる。このような回転滑り軸受けは組立ての完了した状
態で供給されて、組み込まれ得るので極めて有利であ
る。
【0007】前記滑り板と前記クランプリングとが、こ
れら2つの部分に強固に付着したエラストマー材料から
成る支持リングによって互いに結合されていると有利で
ある。このような構成には、スラスト軸受けが別個の構
成部分として製造されて、この軸受けに作用する運転条
件に合わせて構成され得るという利点がある。このこと
は、種々の異なる特性を有するスラスト軸受けを使用す
るだけで、その他は全く不変の構成部分を使用して、軸
方向における種々の異なるばね特性曲線を有する回転滑
り軸受けを構成することを可能にする。大きな利点は次
の点に認められる。すなわち、両側にスラスト軸受けを
備えた回転スラスト軸受けの場合に、互いに異なる特性
を有するスラスト軸受けの使用により、両支承側で軸方
向における互いに異なったばね特性曲線を得ることがで
きる。
れら2つの部分に強固に付着したエラストマー材料から
成る支持リングによって互いに結合されていると有利で
ある。このような構成には、スラスト軸受けが別個の構
成部分として製造されて、この軸受けに作用する運転条
件に合わせて構成され得るという利点がある。このこと
は、種々の異なる特性を有するスラスト軸受けを使用す
るだけで、その他は全く不変の構成部分を使用して、軸
方向における種々の異なるばね特性曲線を有する回転滑
り軸受けを構成することを可能にする。大きな利点は次
の点に認められる。すなわち、両側にスラスト軸受けを
備えた回転スラスト軸受けの場合に、互いに異なる特性
を有するスラスト軸受けの使用により、両支承側で軸方
向における互いに異なったばね特性曲線を得ることがで
きる。
【0008】できるだけ簡単な構成と組立てとを得るた
めには、別個に製造されたスラスト軸受けのクランプリ
ングが、対応して成形された段状切欠きを備えた前記外
側ブシュの隣接した管状の端部に装着され、これによっ
て組立て時に、スラスト軸受けを適正に嵌合させるため
のセンタリングが自動的に得られる。
めには、別個に製造されたスラスト軸受けのクランプリ
ングが、対応して成形された段状切欠きを備えた前記外
側ブシュの隣接した管状の端部に装着され、これによっ
て組立て時に、スラスト軸受けを適正に嵌合させるため
のセンタリングが自動的に得られる。
【0009】さらに、スラスト軸受けのラジアル軸受け
面がシールべローズによってカバーされ得るという別の
利点も得られる。このシールべローズの一方の端部はラ
ジアル軸受け面の外側で内側ブシュに固定されていて、
他方の端部は前記クランプリングの周面に固定されてい
る。これによって、軸方向のばね緊縮のために用いられ
るエラストマー体の製造が著しく簡単になる。
面がシールべローズによってカバーされ得るという別の
利点も得られる。このシールべローズの一方の端部はラ
ジアル軸受け面の外側で内側ブシュに固定されていて、
他方の端部は前記クランプリングの周面に固定されてい
る。これによって、軸方向のばね緊縮のために用いられ
るエラストマー体の製造が著しく簡単になる。
【0010】本発明による構成の使用は片側および両側
の軸方向減衰作用を有する回転滑り軸受けのために適し
ている。
の軸方向減衰作用を有する回転滑り軸受けのために適し
ている。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく
説明する。
説明する。
【0012】図1および図2に示した実施例では、半径
方向で有効となる軸受け部分が内側ブシュ1と外側ブシ
ュ2とから成っている。外側ブシュ2はエラストマー体
3の内側に配置されている。このエラストマー体は収容
ブシュ4に強固に固着するように挿入されている。滑り
特性を改善する目的で外側ブシュ2には、滑りブシュ5
が配置されており、この滑りブシュの内面は、場合によ
っては滑り特性を改善する目的で被覆体を有している。
この滑りブシュの内面は内側ブシュ1の外周面に形成さ
れた対応滑り面と直接に接触している。外側ブシュに続
いて、図1の実施例では両端部に、図2の実施例では片
側の端部だけに、それぞれスラスト軸受けが設けられて
いる(図3に拡大して示す)。このスラスト軸受けは内
側ブシュ1の半径方向に延びるフランジ突起6と協働す
るようになっているので、図1に示したようにスラスト
軸受けが両側で配置されている場合には、両外側からの
内側ブシュ1の組付けを可能にする目的で、この内側ブ
シュが分割されていなければならない。ピン(図示しな
い)はこの内側ブシュに貫通係合して、両部分を互いに
緊定している。図3に示したスラスト軸受けは滑り板7
とクランプリング8とから成っている。この滑り板とク
ランプリングとはエラストマー材料から成る支持リング
9によって互いに強固に結合されている。滑り板7は外
面にスラスト軸受け面を形成しており、このスラスト軸
受け面は内側ブシュ1のフランジ突起6に設けられたス
ラスト軸受け面と協働する。クランプリング8は組付け
時に、段状の切欠きを備えた外側ブシュ2の隣接した管
端部にプレス嵌め可能であって、これによって自動的に
センタリングされる。片側または両側でスラスト軸受け
が組み付けられた後に、1つもしくは2つの内側ブシュ
が差し込まれる。外側ブシュの長さは、組付け時に僅か
なプレロードが生ぜしめられるように、プレス嵌めされ
たスラスト軸受けおよび両内側ブシュの長さと調和され
なければならない。これによって、軸方向の負荷交番時
のゼロ点通過における遊びのない滑らかな特性線経過が
得られる。このような長さ補償に基づき、構成部分の製
作誤差を特に制限する必要はなくなる。軸方向で負荷さ
れると、押圧負荷される方のスラスト軸受けは前記ばね
特性線に相応して内側ブシュ1の軸方向運動を可能にす
る。滑りブシュ5と内側ブシュ1との間では、軸方向の
滑り運動が生じる。エラストマー体3の軸方向剛性は作
用しない。負荷作用とは反対の側のスラスト軸受けは、
軸方向の緊張が減少した後にフランジ突起6のスラスト
軸受け面から持ち上がる。したがって、軸方向のばね弾
性率は押圧負荷されたスラスト軸受けの剛性によってし
か規定されなくなる。スラスト軸受けのばね緊縮によっ
て生ぜしめられる体積変位は内側ブシュ1と支持リング
9もしくはクランプリング8との間に形成されたすき間
10によって可能となる。スラスト軸受けの軸方向ばね
弾性率は環状の切欠き11によって著しく高めることが
できる。この切欠きの側方制限部は、規定された軸方向
変位が行われた後に互いに接触して、ストッパとして働
く。軸受け面へのダストの侵入は、両軸受け端部におい
てシールべローズ12によって阻止される。このシール
べローズの一方の端部は内側ブシュ1に設けられた環状
の切欠きに固定されていて、他方の端部はクランプリン
グ8に設けられた環状の切欠きに固定されているか、も
しくは外側ブシュ2の端部に直接固定されている。この
ようなシールべローズ12はスラスト軸受け、特に互い
に接触したスラスト軸受け面に被さるので、内側ブシュ
におけるシールべローズの固定は半径方向に向いたフラ
ンジ突起の外側で行われる。べローズ端部の固定は公知
の手段によって固定されていてよい。
方向で有効となる軸受け部分が内側ブシュ1と外側ブシ
ュ2とから成っている。外側ブシュ2はエラストマー体
3の内側に配置されている。このエラストマー体は収容
ブシュ4に強固に固着するように挿入されている。滑り
特性を改善する目的で外側ブシュ2には、滑りブシュ5
が配置されており、この滑りブシュの内面は、場合によ
っては滑り特性を改善する目的で被覆体を有している。
この滑りブシュの内面は内側ブシュ1の外周面に形成さ
れた対応滑り面と直接に接触している。外側ブシュに続
いて、図1の実施例では両端部に、図2の実施例では片
側の端部だけに、それぞれスラスト軸受けが設けられて
いる(図3に拡大して示す)。このスラスト軸受けは内
側ブシュ1の半径方向に延びるフランジ突起6と協働す
るようになっているので、図1に示したようにスラスト
軸受けが両側で配置されている場合には、両外側からの
内側ブシュ1の組付けを可能にする目的で、この内側ブ
シュが分割されていなければならない。ピン(図示しな
い)はこの内側ブシュに貫通係合して、両部分を互いに
緊定している。図3に示したスラスト軸受けは滑り板7
とクランプリング8とから成っている。この滑り板とク
ランプリングとはエラストマー材料から成る支持リング
9によって互いに強固に結合されている。滑り板7は外
面にスラスト軸受け面を形成しており、このスラスト軸
受け面は内側ブシュ1のフランジ突起6に設けられたス
ラスト軸受け面と協働する。クランプリング8は組付け
時に、段状の切欠きを備えた外側ブシュ2の隣接した管
端部にプレス嵌め可能であって、これによって自動的に
センタリングされる。片側または両側でスラスト軸受け
が組み付けられた後に、1つもしくは2つの内側ブシュ
が差し込まれる。外側ブシュの長さは、組付け時に僅か
なプレロードが生ぜしめられるように、プレス嵌めされ
たスラスト軸受けおよび両内側ブシュの長さと調和され
なければならない。これによって、軸方向の負荷交番時
のゼロ点通過における遊びのない滑らかな特性線経過が
得られる。このような長さ補償に基づき、構成部分の製
作誤差を特に制限する必要はなくなる。軸方向で負荷さ
れると、押圧負荷される方のスラスト軸受けは前記ばね
特性線に相応して内側ブシュ1の軸方向運動を可能にす
る。滑りブシュ5と内側ブシュ1との間では、軸方向の
滑り運動が生じる。エラストマー体3の軸方向剛性は作
用しない。負荷作用とは反対の側のスラスト軸受けは、
軸方向の緊張が減少した後にフランジ突起6のスラスト
軸受け面から持ち上がる。したがって、軸方向のばね弾
性率は押圧負荷されたスラスト軸受けの剛性によってし
か規定されなくなる。スラスト軸受けのばね緊縮によっ
て生ぜしめられる体積変位は内側ブシュ1と支持リング
9もしくはクランプリング8との間に形成されたすき間
10によって可能となる。スラスト軸受けの軸方向ばね
弾性率は環状の切欠き11によって著しく高めることが
できる。この切欠きの側方制限部は、規定された軸方向
変位が行われた後に互いに接触して、ストッパとして働
く。軸受け面へのダストの侵入は、両軸受け端部におい
てシールべローズ12によって阻止される。このシール
べローズの一方の端部は内側ブシュ1に設けられた環状
の切欠きに固定されていて、他方の端部はクランプリン
グ8に設けられた環状の切欠きに固定されているか、も
しくは外側ブシュ2の端部に直接固定されている。この
ようなシールべローズ12はスラスト軸受け、特に互い
に接触したスラスト軸受け面に被さるので、内側ブシュ
におけるシールべローズの固定は半径方向に向いたフラ
ンジ突起の外側で行われる。べローズ端部の固定は公知
の手段によって固定されていてよい。
【図1】両側にスラスト軸受けを備えた本発明による回
転滑り軸受けを上半部で断面して示す図である。
転滑り軸受けを上半部で断面して示す図である。
【図2】片側にのみスラスト軸受けを備えた本発明によ
る回転滑り軸受けを上半部で断面して示す図である。
る回転滑り軸受けを上半部で断面して示す図である。
【図3】図1および図2に示したスラスト軸受け構成の
拡大図である。
拡大図である。
1 内側ブシュ、 2 外側ブシュ、 3 エラストマ
ー体、 4 収容ブシュ、 5 滑りブシュ、 6 フ
ランジ突起、 7 滑り板、 8 クランプリング、
9 支持リング、 10 すき間、 11 切欠き、
12 シールべローズ
ー体、 4 収容ブシュ、 5 滑りブシュ、 6 フ
ランジ突起、 7 滑り板、 8 クランプリング、
9 支持リング、 10 すき間、 11 切欠き、
12 シールべローズ
Claims (5)
- 【請求項1】 自動車の走行機構部分に用いられる半径
方向と軸方向とで荷重を受ける回転滑り軸受けであっ
て、剛性的な内側ブシュが外側ブシュ内に回転可能に配
置されており、該外側ブシュが、同外側ブシュに強固に
付着したエラストマー体に配置されており、前記両ブシ
ュが、少なくとも1つの軸方向外側の端部で、半径方向
に向けられた各1つのフランジ突起に設けられたスラス
ト軸受け面を有していて、外側ブシュに配属されたスラ
スト軸受け面が、別のエラストマー体に軸方向で弾性的
に支持された滑り板に構成されている形式のものにおい
て、内側ブシュ(1)に設けられたフランジ突起(6)
と、該フランジ突起に隣接した外側ブシュ(2)の端部
との間に、環状のスラスト軸受けが挿入されており、該
スラスト軸受けが前記滑り板(7)と、外側ブシュ
(2)の隣接した端部に固定可能なクランプリング
(8)とから成っており、前記滑り板と前記クランプリ
ングとが、エラストマー材料(9)によって互いに結合
されて、軸方向と半径方向とで弾性的な、前製作可能な
1つの構成部分を形成していることを特徴とする、自動
車の走行機構部分に用いられる半径方向と軸方向とで荷
重を受ける回転滑り軸受け。 - 【請求項2】 前記滑り板(7)と前記クランプリング
(8)とが、これら2つの部分に強固に付着したエラス
トマー材料から成る支持リング(9)によって互いに結
合されている、請求項1記載の回転滑り軸受け。 - 【請求項3】 前記支持リング(9)が、対応して成形
された段状切欠きを備えた前記外側ブシュ(2)の隣接
した管状の端部にプレス嵌めされている、請求項1また
は2記載の回転滑り軸受け。 - 【請求項4】 スラスト軸受け面に被さるシールべロー
ズ(12)の一方の端部がスラスト軸受け面の外側で内
側ブシュ(1)に固定されていて、他方の端部が前記ク
ランプリング(8)の周面に固定されている、請求項1
から3までのいずれか1項記載の回転滑り軸受け。 - 【請求項5】 スラスト軸受けが片側にしか配置されて
いない場合に、前記シールべローズ(12)が、内端部を
備えた他方の支承側で、外側ブシュ(2)の隣接した端部
にスライド式に接触している、請求項4記載の回転滑り
軸受け。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4120772.6 | 1991-06-24 | ||
DE4120772A DE4120772C2 (de) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | Radial und axial belastbares Drehgleitlager für Fahrwerksteile in Kraftfahrzeugen |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05202929A true JPH05202929A (ja) | 1993-08-10 |
JP2510811B2 JP2510811B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=6434598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4164618A Expired - Fee Related JP2510811B2 (ja) | 1991-06-24 | 1992-06-23 | 自動車の走行機構部分に用いられる半径方向と軸方向とで荷重を受ける回転滑り軸受け |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5224783A (ja) |
EP (1) | EP0520187B1 (ja) |
JP (1) | JP2510811B2 (ja) |
DE (1) | DE4120772C2 (ja) |
ES (1) | ES2067979T3 (ja) |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4429102A1 (de) * | 1994-08-17 | 1996-02-22 | Lemfoerder Metallwaren Ag | Radial und axial belastbares Buchsenlager für Fahrwerksteile in Kraftfahrzeugen |
DE4430037C2 (de) * | 1994-08-24 | 1996-12-12 | Metzeler Gimetall Ag | Lagerbuchse |
DE19613212C2 (de) * | 1996-04-02 | 2000-06-21 | Vorwerk & Sohn | Hinterachslager für eine Verbundlenker-Hinterachse für Kraftfahrzeuge |
US6170812B1 (en) | 1997-11-13 | 2001-01-09 | Btr Antivibration Systems, Inc. | Slipper bushing incorporating sealing and torque-reducing characteristics |
DE10018776C1 (de) * | 2000-04-15 | 2001-07-26 | Porsche Ag | Lagerung für einen Stabilisator einer Radaufhängung für Kraftfahrzeuge |
DE10031335A1 (de) * | 2000-07-03 | 2002-01-17 | Valeo Auto Electric Gmbh | Antriebsvorrichtung |
DE10153799A1 (de) | 2001-11-05 | 2003-05-15 | Zf Lemfoerder Metallwaren Ag | Kraftverbindungsstrebe |
DE10155490A1 (de) | 2001-11-13 | 2003-05-22 | Zf Lemfoerder Metallwaren Ag | Kraftverbindungsstrebe |
DE10338356B4 (de) * | 2003-08-21 | 2009-02-05 | GM Global Technology Operations, Inc., Detroit | Verbundlenkerhinterachse für ein Kraftfahrzeug |
DE102004003887A1 (de) * | 2004-01-27 | 2005-08-11 | Bayerische Motoren Werke Ag | Einzelradaufhängung eines Kraftfahrzeugs mit mehreren Lenkern und zumindest einem Drehgleit-Gummilager |
DE102004024269A1 (de) | 2004-05-15 | 2005-12-22 | Daimlerchrysler Ag | Radial und axial belastbares Rotationsgleitlager |
US7097169B2 (en) * | 2004-08-04 | 2006-08-29 | Skf Usa Inc. | Elastomeric bearing with modified cylindrical core |
DE102005042821B4 (de) * | 2005-09-09 | 2014-03-27 | Audi Ag | Aktor für eine Radaufhängung |
DE102006036053B4 (de) * | 2006-08-02 | 2008-07-03 | Carl Freudenberg Kg | Buchsengleitlager |
WO2008141218A2 (en) * | 2007-05-11 | 2008-11-20 | Shiloh Industries, Inc. | Composite component and method of manufacturing the same |
DE102015109533B4 (de) | 2015-06-15 | 2019-03-21 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | Gummi-Feststofflager zur Anordnung an einer Kraftfahrzeugachse |
DE102017111668B4 (de) | 2017-05-29 | 2021-06-02 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | Lagerbuchse |
US10422372B2 (en) * | 2017-10-27 | 2019-09-24 | Mf Ip Holding, Llc | Rotatable bushing |
CN115046878B (zh) * | 2022-06-14 | 2023-06-20 | 燕山大学 | 非金属材料双形式摩擦磨损检测装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5460135U (ja) * | 1977-10-04 | 1979-04-25 | ||
JPH0328521A (ja) * | 1989-03-01 | 1991-02-06 | Kurashiki Kako Co Ltd | 摺動型ブッシュ組立体及びそれに用いる樹脂金属複合摺動スリーブ |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2341497A (en) * | 1939-11-22 | 1944-02-08 | Chicago Pneumatic Tool Co | Impact tool |
US3239286A (en) * | 1962-06-21 | 1966-03-08 | Gen Tire & Rubber Co | Low-torque bushing assembly |
DE2342990C3 (de) * | 1973-08-25 | 1978-10-26 | Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart | Gleit/Gummi-Torsionslagerung zur Aufnahme von axialen und radialen Kräften |
DE2365798A1 (de) * | 1973-08-25 | 1976-05-06 | Daimler Benz Ag | Gleit/gummitorsions-lagerung zur aufnahme von axialen und radialen kraeften |
EP0182480A3 (en) * | 1984-11-15 | 1987-08-19 | Ford Motor Company Limited | Automotive suspension control arm |
US4809960A (en) * | 1987-03-26 | 1989-03-07 | Nissan Motor Co., Ltd. | Bushing assembly |
DE3740310A1 (de) * | 1987-11-27 | 1989-06-08 | Porsche Ag | Hinterachsaufhaengung fuer ein kraftfahrzeug |
DE3800314A1 (de) * | 1988-01-08 | 1989-07-27 | Lemfoerder Metallwaren Ag | Gleitlager mit dauerschmierung zur lagerung von fahrwerksteilen in kraftfahrzeugen |
DE3804886A1 (de) * | 1988-02-17 | 1989-08-31 | Freudenberg Carl Fa | Buchsenlager |
DE3842003A1 (de) * | 1988-12-14 | 1990-06-21 | Joern Gmbh | Gelenklager, insbesondere fuer die lagerung eines achslenkers eines kraftfahrzeugs |
DE4037966C2 (de) * | 1990-11-29 | 1995-04-13 | Lemfoerder Metallwaren Ag | Elastisches Gleitlager für Fahrwerksteile |
-
1991
- 1991-06-24 DE DE4120772A patent/DE4120772C2/de not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-05-21 ES ES92108553T patent/ES2067979T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1992-05-21 EP EP92108553A patent/EP0520187B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1992-06-23 JP JP4164618A patent/JP2510811B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1992-06-23 US US07/902,962 patent/US5224783A/en not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5460135U (ja) * | 1977-10-04 | 1979-04-25 | ||
JPH0328521A (ja) * | 1989-03-01 | 1991-02-06 | Kurashiki Kako Co Ltd | 摺動型ブッシュ組立体及びそれに用いる樹脂金属複合摺動スリーブ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0520187B1 (de) | 1994-12-28 |
US5224783A (en) | 1993-07-06 |
EP0520187A1 (de) | 1992-12-30 |
ES2067979T3 (es) | 1995-04-01 |
DE4120772C2 (de) | 1994-11-24 |
JP2510811B2 (ja) | 1996-06-26 |
DE4120772A1 (de) | 1993-01-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05202929A (ja) | 自動車の走行機構部分に用いられる半径方向と軸方向とで荷重を受ける回転滑り軸受け | |
JP2647814B2 (ja) | 自動車の走行機構部分に用いられる、半径方向と軸方向とで荷重を受けるブシュ軸受け | |
US3801209A (en) | Resilient bushing | |
JPH0751967B2 (ja) | 弾性的な滑り軸受け | |
JPH04266612A (ja) | エラストメリックスライドベアリング | |
JP2008506908A (ja) | 軸受装置 | |
JPH04302726A (ja) | 滑りブッシュ構造 | |
US6817599B2 (en) | Vibration damping bushing | |
JP4587249B2 (ja) | ばね脚支承部 | |
JP2680280B2 (ja) | ねじり弾性的なカップリング | |
JPS6060340A (ja) | 車両の板ばね末端弾性支持装置 | |
JPH01126415A (ja) | 球面摺動型ブッシュ組立体 | |
JPS6318842Y2 (ja) | ||
JPH0425610A (ja) | 球面すべりブッシュ | |
JPH03194230A (ja) | 摺動型ブッシュ組立体 | |
JPH06129460A (ja) | 防振ブッシュ | |
JP2902462B2 (ja) | 摺動ブッシュ組立体 | |
JP2000329180A (ja) | 防振ブッシュ | |
KR20000055515A (ko) | 차량의 현가장치용 부시 | |
JPH0453456Y2 (ja) | ||
JPH0529561Y2 (ja) | ||
JPH0237286Y2 (ja) | ||
JPS609045Y2 (ja) | 車両サスペンシヨンのラバ−ブツシユ | |
KR20240028244A (ko) | 크로스 액시스 볼조인트 및 이의 제조방법 | |
JPH0861357A (ja) | ピロボールブッシュ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |