JPH0529561Y2 - - Google Patents

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JPH0529561Y2
JPH0529561Y2 JP1987029391U JP2939187U JPH0529561Y2 JP H0529561 Y2 JPH0529561 Y2 JP H0529561Y2 JP 1987029391 U JP1987029391 U JP 1987029391U JP 2939187 U JP2939187 U JP 2939187U JP H0529561 Y2 JPH0529561 Y2 JP H0529561Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は球面摺動型ブツシユ組立体に係り、特
に製造が容易で、且つ優れた摺動性能が安定して
得られる球面摺動型ブツシユ組立体に関するもの
である。
(従来技術) 従来から、振動伝達系を構成する枢軸と筒状部
材との間に介装されて、それらを防振連結するブ
ツシユ組立体の一種として、それら枢軸と筒状部
材との間に加えられるブツシユ軸心周りのねじれ
方向の力およびブツシユ軸心に対して傾斜したこ
じれ方向の力を吸収する球面摺動機構を内蔵し
た、所謂球面摺動型ブツシユ組立体が知られてお
り、例えば自動車サスペンシヨンを構成する各種
のアームやロツド、リンク等の懸架部材におけ
る、車体側または車軸側への枢支連結部などに、
好適に用いられている。
そして、このような球面摺動型ブツシユ組立体
にあつては、一般に、軸心方向の中間部外周面に
球状凸面を有する内筒金具と、該内筒金具の外側
に所定の距離を隔てて同心的に配置された筒状の
レース金具との間に、かかる内筒金具に対して軸
心方向両側からそれぞれ外挿せしめられて、その
内周面において該内筒金具の球状凸面に摺接され
る球状凹面を構成すると共に、その外周面におい
てレース金具の軸心方向中間部内周面に嵌入せし
められる一対の筒状の摺動部材が介装せしめられ
る一方、かかるレース金具の外周に筒状の弾性部
材が配設されてなる構造とされており、内筒金具
の中心孔内に挿通される枢軸と、弾性部材の外周
面に外嵌される筒状部材とを、内筒金具の球状凸
面と摺動部材の球状凹面との間における摺動と、
弾性部材における弾性変形によつて、相対回動可
能に防振連結せしめるようになつている。
ところで、このような構造の球面摺動型ブツシ
ユ組立体にあつては、内筒金具のレース金具に対
する軸心方向の相対的な変位を阻止するべく、該
内筒金具を相対摺動可能に保持せしめる一対の筒
状の摺動部材を、レース金具に対して位置固定に
保持せしめる必要があるのであり、そのために従
来においては、通常、一対の押えスリーブがレー
ス金具の軸心方向両端部の内周面にそれぞれ嵌入
せしめられて、かかる摺動部材を、それらの押え
スリーブによつて軸心方向に固定的に挟持せしめ
るようになつている。
(問題点) しかしながら、このような摺動部材にあつて
は、通常、樹脂等の低弾性材料にて形成されると
共に、その軸心方向両側端部に及ぼされる挟持力
の増加に伴つて、その内周面に形成される球状凹
面と内筒金具の球状凸面との間に生ずる当接圧が
増大せしめられることとなるところから、上述の
如く、かかる摺動部材を、その軸心方向両側か
ら、押えスリーブにて直接挟持せしめてなる構造
のものにあつては、摺動部材に対する挟持力の設
定が難しく、押えスリーブによる挟持力が摺動部
材に対して直接及ぼされるために、一般に摺動ト
ルク(摺動抵抗)が大きくなる傾向にあり、良好
な摺動性能が得られ難いといつた問題を内在して
いたのである。
一方、このようなブツシユ組立体において、摺
動抵抗の低減を図るべく、押えスリーブによる摺
動部材に対する挟持力を小さく設定することが考
えられるが、かかる摺動部材が低弾性材料にて形
成されているために、良好な挟持力を得るために
の、押えスリーブのレース金具に対する押し込み
量の許容誤差範囲が狭く、そのために製造に際し
ての寸法精度がきびしく、量産管理が困難となる
と共に、使用に際して惹起される部材のヘタリに
よつてガタツキが発生し易くなるといつた問題が
惹起されることとなるのであり、有効な解決手段
と言い得るものではなかつたのである。
(解決手段) ここにおいて、本考案は、上述の如き事情を背
景として為されたものであつて、その目的とする
ところは、製造が容易であると共に、優れた摺動
性能が安定して発揮され得る球面摺動型ブツシユ
組立体を提供することにある。
そして、かかる目的を達成するために、本考案
の特徴とするところは、前述の如く、振動伝達系
を構成する枢軸と筒状部材との間に介装されて、
それらを防振連結する球面摺動型ブツシユ組立体
において、(a)軸心方向の中間部外周面に球状凸面
を有する、前記枢軸が挿通せしめられる内筒金具
と、(b)該内筒金具の外側に所定の距離を隔てて同
心的に配置される、両端部の内周面にそれぞれ段
付部が設けられて、端部側部位の内径がそれぞれ
大径とされた筒状のレース金具と、(c)前記内筒金
具に対して軸心方向両側からそれぞれ外挿せしめ
られて、その内周面において該内筒金具の球状凸
面に摺接される球状凹面を構成すると共に、その
外周面において前記レース金具の軸心方向中間部
内周面に嵌入せしめられる一対の筒状の摺動部材
と、(d)軸心方向の一端面において前記レース金具
の段付部に当接する部分を残して設けられた、該
軸心方向に突出する押圧ゴムと、内周面において
周方向に連続して形成されたシールゴムとを有
し、前記レース金具の軸心方向両端部にそれぞれ
嵌入せしめられて、前記段付部に直接に当接させ
られた状態において、前記一対の摺動部材を該押
圧ゴムを介して軸心方向に固定的に挟持すると共
に、前記内筒金具との間の環状の間隙を該シール
ゴムにてそれぞれシールする、一対の押えスリー
ブと、(e)前記レース金具の外側に配設されて、該
レース金具を前記筒状部材に対して弾性的に保持
せしめる筒状の弾性部材とを、含むように構成せ
しめたことにある。
(考案の効果) すなわち、このような本考案に従う構造とされ
た球面摺動型ブツシユ組立体にあつては、内筒金
具を球面摺動可能に保持する摺動部材が、レース
金具に嵌入される一対の押えスリーブによつて、
該押えスリーブに一体的に設けられた押圧ゴムを
介して挟持せしめられることとなるのである。
従つて、このような球面摺動型ブツシユ組立体
にあつては、押圧ゴムの弾性変形によつて、押え
スリーブの摺動部材に対する押し付け量のばらつ
きに起因する挟持力の変化(ばらつき)が有効に
吸収、緩和され得るのであり、それ故量産に際し
ても、部品の寸法精度の厳密な管理が要求される
ことなく、その挟持力を低く設定することができ
ると共に、その使用に際して発生するヘタリによ
るガタツキが、かかる押圧ゴムによる弾性によつ
て効果的に防止され、優れた耐久性が発揮され得
ることとなるのである。
しかも、押えスリーブをレース金具に直接に当
接させながら、摺動部材を軸心方向両側から押圧
ゴムにて挟持する構造となつているところから、
レース金具への押えスリーブの圧入位置(管理)
及び/又はレース金具のカシメ部のカシメ力(管
理)等の固定操作(管理)により生じるバラツキ
を有効に回避することが出来ることとなり、以て
安定した低い摺動トルクを有する製品を量産する
ことが出来ることとなつたのである。
また、かかる球面摺動型ブツシユ組立体にあつ
ては、押圧ゴムが、加硫接着等によつて、押えス
リーブと一体的に形成されることとなるところか
ら、部品点数の増加およびそれによる組付作業性
の低下等が効果的に防止され得るのであり、上述
の如き優れた摺動性能を有する製品を安定して且
つ良好なる製造性をもつて製造することができる
といつた利点をも有しているのである。
(実施例) 以下、本考案を、更に具体的に明らかにするた
めに、、本考案の一実施例について、図面を参照
しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、第1図には、本考案に従う構造とされた
球面摺動型ブツシユ組立体である自動車サスペン
シヨン用のサスペンシヨンブツシユの一例が示さ
れている。この図に示されているように、本実施
例におけるサスペンシヨンブツシユは、円筒状の
内筒金具10と、その内筒金具10の外側に所定
の距離を隔てて同心的に配置された円筒状のレー
ス金具12と、そのレース金具12の外周面に一
体的に設けられた弾性部材としてのゴムスリーブ
14と、そのゴムスリーブ14の外周面に配設さ
れた円筒状の外筒金具16と、上記レース金具1
2と内筒金具10との間に配設されて内筒金具1
0を球面摺動可能に保持する摺動部材としての一
対の摺動スリーブ18,18と、レース金具12
の軸心方向両端部の内周面にそれぞれ装着され、
摺動スリーブ18,18をレース金具12に対し
て軸心方向に固定的に挟持する金属製の一対の押
えスリーブ20,20とから構成されている。そ
して、内筒金具10の内孔22において、振動伝
達系を構成する図示しない枢軸に外挿して取り付
けられると共に、外筒金具16の外周面におい
て、同じく振動伝達系を構成する筒状部材として
の、図示しないサスペンシヨンアームのアームア
イに挿入して取り付けられ、それら枢軸とサスペ
ンシヨンアームのアームアイとを防振連結するよ
うになつている。
ここにおいて、前記内筒金具10は、第1図に
示されているように、その軸心方向の中央部外周
面に球状凸面24を備えており、またその球状凸
面24の軸心方向両側に位置する両端部外周面が
円筒面26,26とされている。
また、前記レース金具12は、第2図におい
て、そのブツシユ組付け前の形状が示されている
ように、その軸心方向の両端部に薄肉のカシメ部
28,28を備えると共に、その内周部の軸心方
向中央部に、前記内筒金具10の球状凸面24の
形成幅よりも僅かに大きな長さ部位にわたつて、
その内径が軸心方向両側部位のそれよりも小さく
された小径部30を有しており(第1図参照)、
またその小径部30と軸心方向両側部位の大径部
32,32との間に、それぞれ軸心方向外向きの
段付面34を有している。
そして、かかるレース金具12の外周面に対し
て前記ゴムスリーブ14が、更に該ゴムスリーブ
14の外周面に対して前記外筒金具16が配設せ
しめられており、該ゴムスリーブ14によつて、
それらレース金具12および外筒金具16が加硫
接着乃至は後接着等により固着せしめられて、一
体的に構成されているのである。
一方、前記一対の摺動スリーブ18,18は、
第1図及び第3図に示されているように、それぞ
れ、前記内筒金具10の球状凸面24の形成幅の
略半分に相当する軸方向長さをもつて、略円筒形
状にて形成されていると共に、その内周面は、該
内筒金具10の球状凸面24に対応した球状凹面
36とされている。そして、第1図に示されてい
るように、これら一対の摺動スリーブ18,18
は、内筒金具10に対して、その軸心方向両側か
らそれぞれ外挿せしめられて、該内筒金具10の
軸心方向中央部における球状凸面24の外周面上
に位置せしめられることにより、協働して、該内
筒金具10の球状凸面24に摺接される球状凹面
36を構成すると共に、その外周面において、前
記レース金具12の小径部30に圧入せしめられ
るようになつている。
すなわち、かかる内筒金具10が球状凸面24
において、摺動スリーブ18,18によつて構成
される球状凹面36にて摺動可能に保持せしめら
れることにより、該内筒金具10とレース金具1
2、ひいては内筒金具10に挿通せしめられる枢
軸と前記外筒金具16の外周面に嵌挿されるサス
ペンシヨンアームのアームアイとが球面摺動可能
に連結せしめられるようにされているのである。
そして、本実施例では、第1図に示されている
ように、これら一対の摺動スリーブ18,18
は、その軸心方向の内方端面において互いに当接
された状態で、レース金具12の小径部30内に
嵌入せしめられて、内筒金具10の球状凸面24
の外周面上に配設されることとなると共に、かか
る配設状態下においては、その軸心方向両側の外
方端面が、それぞれ、レース金具12の小径部3
0の段付面34よりも、僅かに軸心方向内方に位
置せしめられるようになつている。
なお、このような摺動スリーブ18としては、
一般に、ナイロン樹脂やポリアセタール樹脂、或
いは含油樹脂等の、低摩擦係数の樹脂材料にて形
成されたものが望ましい。また、内筒金具10の
球状凸面24と摺動スリーブ18の球状凹面36
との摺動面間には、必要に応じて、グリース等の
潤滑剤が塗布され、介在せしめられることとな
る。
また、前記一対の押えスリーブ20,20は、
第1図及び第4図に示されているように、それぞ
れ、レース金具12に形成された段付面34の高
さよりも大きな肉厚をもつて形成された円筒形状
を呈しており、その軸心方向の一端面が、該段付
面34に当接する状態で、かかるレース金具12
の大径部32に圧入せしめられ、そして該レース
金具12の両端部に設けられたカシメ部28のロ
ールカシメ加工により、レース金具12に対して
固定されるようになつている。即ち、かかる押え
スリーブ20,20は、このようにレース金具1
2に対して固定されることにより、摺動スリーブ
18,18を、軸心方向に固定的に挟持して、該
摺動スリーブ18,18をレース金具12に対し
て固定せしめるようになつているのである。
そして、ここにおいて、このような押えスリー
ブ20,20にあつては、それぞれ、レース金具
12の段付面34に当接される側の軸心方向端面
において、該軸心方向に所定高さで突出する押圧
ゴム38と、その内周面において径方向内方に突
出するシールゴム40とが、加硫接着乃至は後接
着等により、周方向に連続して一体的に設けられ
ている。
より詳細には、かかる押圧ゴム38は、押えス
リーブ20におけるレース金具12の段付面34
に当接される側の軸心方向端面のうち、径方向内
側部分において周方向に形成されており、該押え
スリーブ20が、前述の如く、レース金具12の
大径部32に嵌入されて、その端面が段付面34
に当接された状態で固定せしめられた際、該押え
スリーブ20とレース金具12の小径部30内に
嵌入された前記摺動スリーブ18の軸心方向外側
端面との間に介在せしめられるようになつてお
り、それによつてかかる摺動スリーブ18,18
が、押圧ゴム38,38を介して、一対の押えス
リーブ20,20にて軸心方向に挟持せしめられ
るようになつているのである。
また、シールゴム40は、それぞれ、周方向に
延びる2条の突条にて構成されており、前述の如
く、かかる押えスリーブ20が、レース金具12
に対して嵌入、固定せしめられた際、その径方向
内方への突出側先端面が、前記内筒金具10の円
筒面26に対して弾性的に押し付けられるように
なつている。そして、かかるシールゴム40によ
つて、それら押えスリーブ20,20と内筒金具
10の円筒面26,26との間の環状の隙間を閉
塞せしめることにより、前記球状凸面24と球状
凹面36との間の球面摺動部位を、外部空間に対
してシールするようになつているのである。な
お、各シールゴム40の径方向内方の突出先端面
は、内筒金具10の円筒面26に対して平行とな
る状態で、且つ所定の押圧力をもつて押し付けら
れるようになつており、前記球状凸面24と球状
凹面36との球面摺動に基づいてレース金具12
と内筒金具10とが相対変位した場合において
も、その先端面が周方向全周に亘つて適当な押圧
力をもつて内筒金具10の外周面(円筒面26)
に押し付けられるようになつている。
従つて、上述の如き構造とされた、本実施例に
おけるサスペンシヨンブツシユにあつては、内筒
金具10がその外周部の球状凸面24において、
摺動スリーブ18の球状凹面36に摺動可能に保
持されることから、振動伝達系を構成する枢軸と
サスペンシヨンアームのアームアイとの間に加え
られるねじれ方向やこじれ方向の力は、それらの
球面摺動によつて効果的に吸収され得ることとな
るのであり、それによつてそのようなねじれ方向
やこじれ方向の力の有無に拘わらず、それら枢軸
とアームアイとの間に入力される振動に対して、
ゴムスリーブ14の弾性変形作用に基づいて良好
な防振効果を得ることができるのである。
そして、特に、このようなサスペンシヨンブツ
シユにあつては、内筒金具10の球状凸面24を
球面摺動可能に保持する摺動スリーブ18,18
が、該摺動スリーブ18,18の軸心方向外方の
両側部分において、レース金具12に対して位置
固定に嵌入せしめられた押えスリーブ20によつ
て、押圧ゴム38を介して、即ち該押圧ゴム38
の弾性力に基づいて、軸心方向に挟持せしめられ
ることとなるところから、かかる押えスリーブ2
0の挟持力を低く設定することが可能となり、そ
れによつて内筒金具10と摺動スリーブ18との
間の摺動トルク(摺動抵抗)が小さくされ得、優
れた摺動性能が発揮され得るのである。
すなわち、かかるサスペンシヨンブツシユにあ
つては、摺動スリーブ18,18に対する押えス
リーブ20,20による挟持力が、押圧ゴム3
8,38の弾性変形によつて、効果的に緩和さ
れ、調節され得るのであり、またレース金具12
や摺動スリーブ18の寸法誤差などによる、該押
えスリーブ20の摺動スリーブ18に対する押し
付け量のばらつきに起因する挟持力の変化(ばら
つき)が、かかる押圧ゴム38によつて有効に吸
収、緩和され得るところから、部品の寸法精度の
厳密な管理を必要とすることなく、低い摺動トル
クを有する製品を、安定して量産することが可能
となるのである。
また、かかるサスペンシヨンブツシユにおいて
は、押圧ゴム38が、圧縮変形せしめられた状態
で、押えスリーブ20と摺動スリーブ18との間
に介在せしめられることとなるところから、その
使用に際して発生されるヘタリによるガタツキ
が、かかる押圧ゴム38の弾性によつて効果的に
防止され得るのであり、それによつて優れた耐久
性が発揮され得るのである。
さらに、かかるサスペンシヨンブツシユにあつ
ては、このような押圧ゴム38およびシールゴム
40が、それぞれ、加硫接着乃至は後接着等によ
つて、押えスリーブ20に対して一体的に設けら
れていることから、部品点数の増加およびそれに
よる組付作業性の低下等が効果的に防止され得る
のであり、上述の如き優れた摺動性能を有する製
品を安定して且つ良好なる製造性をもつて、低コ
ストにて製造することができるといつた利点をも
有しているのである。
以上、本考案に従う構造とされた球面摺動型ブ
ツシユ組立体の一実施例について詳述してきた
が、これは文字通りの例示であつて、本考案は、
かかる具体例にのみ限定して解釈されるものでは
ない。
例えば、前記実施例における押圧ゴム38にあ
つては、それぞれの押えスリーブ20の軸心方向
の一端面において、周方向に連続して形成されて
いたが、周方向に分断された形態をもつて形成す
るようにしても良い。
また、前記実施例におけるシールゴム40は、
押圧ゴム38と一体的に、それぞれの押えスリー
ブ20の内周面において、周方向に延びる2条の
シールリツプによつて構成されていたが、その形
状は限定されるものではなく、また押圧ゴム38
とは別体にて形成するようにしても良い。
さらに、前記実施例にあつては、各押えスリー
ブ20が、レース金具12のカシメ部28のロー
ルカシメ加工によつて、該レース金具12に固定
せしめられるようになつていたが、その他、例え
ば単なる圧入等によつて固定せしめるようにする
ことも可能である。
更にまた、前記実施例におけるサスペンシヨン
ブツシユにあつては、弾性部材としてのゴムスリ
ーブ14の外側に、更に外筒金具16が設けら
れ、かかるサスペンシヨンブツシユが、この外筒
金具16によつて、サスペンシヨンアームのアー
ムアイに取り付けられるようになつていたが、本
考案は、かかる構造に限定されるものではなく、
ブツシユ弾性部材(ゴムスリーブ14)の外周面
において、アームアイ等の筒状部材に直接取り付
けられる形式のブツシユ等に対しても、良好に適
用され得るものである。
加えて、前記実施例では、自動車サスペンシヨ
ン用のサスペンシヨンブツシユに本考案を適用し
たものの一例を示したが、本考案はこれに限定さ
れるものではなく、振動伝達系を構成する枢軸と
筒状部材とを防振連結するブツシユ組立体に対し
て、広く適用することが可能である。
その他、一々列挙はしないが、本考案は当業者
の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、ま
たそのような実施態様が、本考案の趣旨を逸脱し
ない限りにおいて、何れも本考案の範囲内に含ま
れるものであることは、言うまでもないところで
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に従う構造とされたサスペンシ
ヨンブツシユの一例を示す縦断面図であり、第2
図はかかるブツシユに用いられるレース金具の組
付前の状態を示す縦断面図であり、第3図はかか
るブツシユに用いられる摺動スリーブを示す縦断
面図であり、第4図はかかるブツシユに用いられ
る押えスリーブを示す縦断面図である。 10……内筒金具、12……レース金具、14
……ゴムスリーブ、16……外筒金具、18……
摺動スリーブ、20……押えスリーブ、22……
内孔、24……球状凸面、36……球状凹面、3
8……押圧ゴム、40……シールゴム。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 振動伝達系を構成する枢軸と筒状部材との間に
    介装されて、それらを防振連結するブツシユ組立
    体にして、 軸心方向の中間部外周面に球状凸面を有する、
    前記枢軸が挿通せしめられる内筒金具と、 該内筒金具の外側に所定の距離を隔てて同心的
    に配置される、両端部の内周面にそれぞれ段付部
    が設けられて、端部側部位の内径がそれぞれ大径
    とされた筒状のレース金具と、 前記内筒金具に対して軸心方向両側からそれぞ
    れ外挿せしめられて、その内周面において該内筒
    金具の球状凸面に摺接される球状凹面を構成する
    と共に、その外周面において前記レース金具の軸
    心方向中間部内周面に嵌入せしめられる一対の筒
    状の摺動部材と、 軸心方向の一端面において前記レース金具の段
    付部に当接する部分を残して設けられた、該軸心
    方向に突出する押圧ゴムと、内周面において周方
    向に連続して形成されたシールゴムとを有し、前
    記レース金具の軸心方向両端部にそれぞれ嵌入せ
    しめられて、前記段付部に直接に当接させられた
    状態において、前記一対の摺動部材を該押圧ゴム
    を介して軸心方向に固定的に挟持すると共に、前
    記内筒金具との間の環状の間隙を該シールゴムに
    てそれぞれシールする一対の押えスリーブと、 前記レース金具の外側に配設されて、該レース
    金具を前記筒状部材に対して弾性的に保持せしめ
    る筒状の弾性部材とを、 含むことを特徴とする球面摺動型ブツシユ組立
    体。
JP1987029391U 1987-02-28 1987-02-28 Expired - Lifetime JPH0529561Y2 (ja)

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