JP2510811B2 - 自動車の走行機構部分に用いられる半径方向と軸方向とで荷重を受ける回転滑り軸受け - Google Patents
自動車の走行機構部分に用いられる半径方向と軸方向とで荷重を受ける回転滑り軸受けInfo
- Publication number
- JP2510811B2 JP2510811B2 JP4164618A JP16461892A JP2510811B2 JP 2510811 B2 JP2510811 B2 JP 2510811B2 JP 4164618 A JP4164618 A JP 4164618A JP 16461892 A JP16461892 A JP 16461892A JP 2510811 B2 JP2510811 B2 JP 2510811B2
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- JP
- Japan
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- bush
- bearing
- sliding
- thrust bearing
- outer bush
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G7/00—Pivoted suspension arms; Accessories thereof
- B60G7/02—Attaching arms to sprung part of vehicle
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F1/00—Springs
- F16F1/36—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
- F16F1/38—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers with a sleeve of elastic material between a rigid outer sleeve and a rigid inner sleeve or pin, i.e. bushing-type
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Support Of The Bearing (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の走行機構部分
に用いられる半径方向と軸方向とで荷重を受ける回転滑
り軸受けであって、剛性的な内側ブシュが外側ブシュに
回転可能に配置されており、該外側ブシュが、同外側ブ
シュに強固に付着したエラストマー体に配置されてお
り、前記両ブシュ{{、少なくとも1つの軸方向外側の
端部で、半径方向に向けられた各1つのフランジ突起に
設けられたスラスト軸受け面を有していて、外側ブシュ
に配属されたスラスト軸受け面が、別のエラストマー体
に軸方向で弾性的に支持された滑り板に構成されている
形式のものに関する。
に用いられる半径方向と軸方向とで荷重を受ける回転滑
り軸受けであって、剛性的な内側ブシュが外側ブシュに
回転可能に配置されており、該外側ブシュが、同外側ブ
シュに強固に付着したエラストマー体に配置されてお
り、前記両ブシュ{{、少なくとも1つの軸方向外側の
端部で、半径方向に向けられた各1つのフランジ突起に
設けられたスラスト軸受け面を有していて、外側ブシュ
に配属されたスラスト軸受け面が、別のエラストマー体
に軸方向で弾性的に支持された滑り板に構成されている
形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許第3804886
号明細書に基づき、このような形式の、特にホイールリ
ンクのために使用される軸受けが公知である。この公知
の軸受けでは、ゴム/金属接着体から成る外側ブシュが
設けられている。この外側ブシュの内側の金属スリーブ
は内側ブシュの外側の滑り面に直接に配置されており、
外側ブシュの外側のゴム体は自動車部分に設けられた支
承アイに挿入されている。内側ブシュは片側に、半径方
向に延びるフランジ突起を有しており、このフランジ突
起は軸方向の軸受け面を備えている。この軸受け面に対
応する軸方向の対応軸受け面は滑り板に形成されてお
り、この滑り板は軸方向で、このスラスト軸受け面を外
側で取り囲むゴム体に弾性的に支持されている。このよ
うな回転滑り軸受けは対になって、鏡像対称的にずらさ
れた位置で組み込まれて、内側ブシュを貫通するピンに
よって互いに緊定される。上記ドイツ連邦共和国特許第
3804886号明細書からは、ポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)から成る被覆体を備えた滑り面も公
知である。
号明細書に基づき、このような形式の、特にホイールリ
ンクのために使用される軸受けが公知である。この公知
の軸受けでは、ゴム/金属接着体から成る外側ブシュが
設けられている。この外側ブシュの内側の金属スリーブ
は内側ブシュの外側の滑り面に直接に配置されており、
外側ブシュの外側のゴム体は自動車部分に設けられた支
承アイに挿入されている。内側ブシュは片側に、半径方
向に延びるフランジ突起を有しており、このフランジ突
起は軸方向の軸受け面を備えている。この軸受け面に対
応する軸方向の対応軸受け面は滑り板に形成されてお
り、この滑り板は軸方向で、このスラスト軸受け面を外
側で取り囲むゴム体に弾性的に支持されている。このよ
うな回転滑り軸受けは対になって、鏡像対称的にずらさ
れた位置で組み込まれて、内側ブシュを貫通するピンに
よって互いに緊定される。上記ドイツ連邦共和国特許第
3804886号明細書からは、ポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)から成る被覆体を備えた滑り面も公
知である。
【0003】ドイツ連邦共和国特許出願第P40379
66.3−21号明細書に開示されている装置では、外
側ブシュと、この外側ブシュに配属された半径方向のフ
ランジ突起とが、これら両構成部分に強固に付着した中
間部材によって互いに結合されているので、半径方向の
ばね特性曲線とは無関係の軸方向のばね特性曲線を備え
た軸受けを構成することができる。
66.3−21号明細書に開示されている装置では、外
側ブシュと、この外側ブシュに配属された半径方向のフ
ランジ突起とが、これら両構成部分に強固に付着した中
間部材によって互いに結合されているので、半径方向の
ばね特性曲線とは無関係の軸方向のばね特性曲線を備え
た軸受けを構成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の回転滑り軸受けを改良して、半径方向の
ばね特性曲線と軸方向のばね特性曲線とが互いに無関係
であって、しかも片側および両側での異なる軸方向減衰
作用を有する回転滑り軸受けを構成するためにできるだ
け多くの構成部分が利用可能であり、これによって弾性
特性や、種々の実施態様を実現するためのできるだけ大
きな選択性が損なわれることなく製造コストが低く保持
されるような回転滑り軸受けを提供することである。
で述べた形式の回転滑り軸受けを改良して、半径方向の
ばね特性曲線と軸方向のばね特性曲線とが互いに無関係
であって、しかも片側および両側での異なる軸方向減衰
作用を有する回転滑り軸受けを構成するためにできるだ
け多くの構成部分が利用可能であり、これによって弾性
特性や、種々の実施態様を実現するためのできるだけ大
きな選択性が損なわれることなく製造コストが低く保持
されるような回転滑り軸受けを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、内側ブシュに設けられたフランジ
突起と、該フランジ突起に隣接した、外側ブシュの端部
との間に、環状のスラスト軸受けが挿入されており、該
スラスト軸受けが、前記滑り板と、隣接した外側ブシュ
の端部に固定可能なクランプリングとから成っており、
前記滑り板と前記クランプリングとが、エラストマー材
料によって互いに結合されているようにした。
に本発明の構成では、内側ブシュに設けられたフランジ
突起と、該フランジ突起に隣接した、外側ブシュの端部
との間に、環状のスラスト軸受けが挿入されており、該
スラスト軸受けが、前記滑り板と、隣接した外側ブシュ
の端部に固定可能なクランプリングとから成っており、
前記滑り板と前記クランプリングとが、エラストマー材
料によって互いに結合されているようにした。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、半径方向でばね緊縮す
る構成部分と、軸方向でばね緊縮する構成部分とが別個
に構成されているので、軸方向におけるばね特性曲線は
半径方向におけるばね特性曲線とは異なっていてよい。
外側ブシュと、エラストマー体と、別の構成部分とは軸
方向の減衰作用なしの回転滑り軸受けのためにも使用可
能であり、これによって、製作上の大きな合理化利点が
得られる。このような回転滑り軸受けは組立ての完了し
た状態で提供されて、組み込まれるので極めて有利であ
る。
る構成部分と、軸方向でばね緊縮する構成部分とが別個
に構成されているので、軸方向におけるばね特性曲線は
半径方向におけるばね特性曲線とは異なっていてよい。
外側ブシュと、エラストマー体と、別の構成部分とは軸
方向の減衰作用なしの回転滑り軸受けのためにも使用可
能であり、これによって、製作上の大きな合理化利点が
得られる。このような回転滑り軸受けは組立ての完了し
た状態で提供されて、組み込まれるので極めて有利であ
る。
【0007】本発明の有利な構成では、滑り板とクラン
プリングとが、これら2つの構成部分に強固に付着した
エラストマー材料から成る支持リングによって互いに結
合されている。このような構成には、スラスト軸受けが
別個の構成部分として製造されて、この軸受けに作用す
る運転条件に合わせて構成され得るという利点がある。
このことは、種々の異なる特性を有するスラスト軸受け
を使用することにより、軸方向における種々の異なるば
ね特性曲線を有する回転滑り軸受けを可能にし、しかも
この場合、使用されるその他の構成部分は不変である。
さらに、大きな利点は次の点に認められる。すなわち、
両側にスラスト軸受けを備えた回転滑り軸受けの場合
に、互いに異なる特性を有するスラスト軸受けの使用に
より、両軸受け側において互いに異なる軸方向ばね特性
曲線を得ることができる。
プリングとが、これら2つの構成部分に強固に付着した
エラストマー材料から成る支持リングによって互いに結
合されている。このような構成には、スラスト軸受けが
別個の構成部分として製造されて、この軸受けに作用す
る運転条件に合わせて構成され得るという利点がある。
このことは、種々の異なる特性を有するスラスト軸受け
を使用することにより、軸方向における種々の異なるば
ね特性曲線を有する回転滑り軸受けを可能にし、しかも
この場合、使用されるその他の構成部分は不変である。
さらに、大きな利点は次の点に認められる。すなわち、
両側にスラスト軸受けを備えた回転滑り軸受けの場合
に、互いに異なる特性を有するスラスト軸受けの使用に
より、両軸受け側において互いに異なる軸方向ばね特性
曲線を得ることができる。
【0008】できるだけ単純な構成と組付けとを得るた
めには、別個に製造されたスラスト軸受けのクランプリ
ングが、隣接する前記外側ブシュの管状の端部に、対応
して成形された段付切欠きを介して装着され、これによ
って組立て時に、スラスト軸受けを適正に嵌合させるた
めのセンタリングが自動的に得られる。
めには、別個に製造されたスラスト軸受けのクランプリ
ングが、隣接する前記外側ブシュの管状の端部に、対応
して成形された段付切欠きを介して装着され、これによ
って組立て時に、スラスト軸受けを適正に嵌合させるた
めのセンタリングが自動的に得られる。
【0009】さらに、スラスト軸受けの半径方向の軸受
け面をシールベローズによってカバーすることができる
という別の利点も得られる。このシールベローズの一方
の端部は半径方向の軸受け面の外側で内側ブシュに固定
されていて、他方の端部は前記クランプリングの周面に
スライド式に接触している。これによって、軸方向のば
ね緊縮のために用いられるエラストマー体の製造は著し
く簡単になる。
け面をシールベローズによってカバーすることができる
という別の利点も得られる。このシールベローズの一方
の端部は半径方向の軸受け面の外側で内側ブシュに固定
されていて、他方の端部は前記クランプリングの周面に
スライド式に接触している。これによって、軸方向のば
ね緊縮のために用いられるエラストマー体の製造は著し
く簡単になる。
【0010】本発明による構成の使用は片側および両側
の軸方向減衰作用を有する回転滑り軸受けのために適し
ている。
の軸方向減衰作用を有する回転滑り軸受けのために適し
ている。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく
説明する。
説明する。
【0012】図1および図2に示した実施例では、半径
方向で働く軸受け部分が内側ブシュ1と外側ブシュ2と
から成っている。外側ブシュ2はエラストマー体3の内
側に配置されている。このエラストマー体3は収容ブシ
ュ4内に強固に固着するように挿入されている。滑り特
性を改善する目的で外側ブシュ2には、滑りブシュ5が
配置されており、この滑りブシュ5の内面は、場合によ
っては滑り特性を改善する目的で被覆体を有している。
この滑りブシュ5の内面は内側ブシュ1の外周面に形成
された対応滑り面と直接に接触している。外側ブシュ2
に続いて、図1の実施例では両端部に、図2の実施例で
は片側の端部だけに、それぞれスラスト軸受けが設けら
れている(図3に拡大して示す)。このスラスト軸受け
は内側ブシュ1に設けられた、半径方向に延びるフラン
ジ突起6と協働するので、図1に示したようにスラスト
軸受けが両側で配置されている場合には、両外側からの
内側ブシュ1の組付けを可能にする目的で、この内側ブ
シュ1は分割されていなければならない。この分割され
た内側ブシュ1には、ピン(図示しない)が貫通係合し
て、両分割部分を互いに緊定する。図3に示したスラス
ト軸受けは滑り板7とクランプリング8とから成ってい
る。この滑り板7とクランプリング8とはエラストマー
材料から成る支持リング9によって互いに強固に結合さ
れている。滑り板7は外面にスラスト軸受け面を形成し
ており、このスラスト軸受け面は内側ブシュ1のフラン
ジ突起6に設けられた対応するスラスト軸受け面と協働
する。クランプリング8は組付け時に、隣接した前記外
側ブシュ2の管端部に段状の切欠きを介してプレス嵌め
可能であリ、これによって自動的にセンタリングされ
る。片側または両側でスラスト軸受けが組み付けられた
後に、1つもしくは2つの内側ブシュが差し込まれる。
外側ブシュ2の長さを、プレス嵌めされたスラスト軸受
けと両内側ブシュ1とに調和させることにより、組付け
時に僅かなプレロードが生ぜしめられなければならな
い。これによって、軸方向の負荷交番時のゼロ点通過に
おける遊びのない滑らかな特性線経過が得られる。この
ような長さ補償に基づき、各構成部分の製作誤差を特に
制限する必要はなくなる。軸方向で負荷されると、押圧
負荷される側のスラスト軸受けは前記ばね特性線に相応
して内側ブシュ1の軸方向運動を可能にする。滑りブシ
ュ5と内側ブシュ1との間では、軸方向の滑り運動が生
じる。エラストマー体3の軸方向剛性は作用しない。負
荷作用とは反対の側のスラスト軸受けは、軸方向の緊張
が減少した後にフランジ突起6に設けられたスラスト軸
受け面から離れる。したがって、軸方向のばね弾性率は
押圧負荷された側のスラスト軸受けの剛性によってしか
規定されない。スラスト軸受けのばね緊縮によって生ぜ
しめられる体積変位は、内側ブシュ1と支持リング9も
しくはクランプリング8との間に形成されたすき間10
によって可能となる。スラスト軸受けの軸方向ばね弾性
率は環状に延びる切欠き11によって著しく高めること
ができる。この切欠き11を側方で仕切る制限部は、規
定の軸方向変位が行われた後に互いに接触し、ストッパ
として働く。軸受け面へのダストの侵入は、両軸受け端
部においてシールベローズ12によって阻止される。こ
のシールベローズ12の一方の端部は内側ブシュ1に設
けられた環状の切欠きに固定されていて、他方の端部は
クランプリング8に設けられた環状の切欠きにスライド
式に装着されているか、もしくは外側ブシュ2の端部に
直接、スライド式に装着されている。このようなシール
ベローズ12はスラスト軸受け、特に互いに接触するス
ラスト軸受け面に被さるので、内側ブシュ1におけるシ
ールベローズ12の固定は半径方向に向いたフランジ突
起6の外側で行われる。ベローズ端部の取付けは公知の
手段によって行なうことができる。
方向で働く軸受け部分が内側ブシュ1と外側ブシュ2と
から成っている。外側ブシュ2はエラストマー体3の内
側に配置されている。このエラストマー体3は収容ブシ
ュ4内に強固に固着するように挿入されている。滑り特
性を改善する目的で外側ブシュ2には、滑りブシュ5が
配置されており、この滑りブシュ5の内面は、場合によ
っては滑り特性を改善する目的で被覆体を有している。
この滑りブシュ5の内面は内側ブシュ1の外周面に形成
された対応滑り面と直接に接触している。外側ブシュ2
に続いて、図1の実施例では両端部に、図2の実施例で
は片側の端部だけに、それぞれスラスト軸受けが設けら
れている(図3に拡大して示す)。このスラスト軸受け
は内側ブシュ1に設けられた、半径方向に延びるフラン
ジ突起6と協働するので、図1に示したようにスラスト
軸受けが両側で配置されている場合には、両外側からの
内側ブシュ1の組付けを可能にする目的で、この内側ブ
シュ1は分割されていなければならない。この分割され
た内側ブシュ1には、ピン(図示しない)が貫通係合し
て、両分割部分を互いに緊定する。図3に示したスラス
ト軸受けは滑り板7とクランプリング8とから成ってい
る。この滑り板7とクランプリング8とはエラストマー
材料から成る支持リング9によって互いに強固に結合さ
れている。滑り板7は外面にスラスト軸受け面を形成し
ており、このスラスト軸受け面は内側ブシュ1のフラン
ジ突起6に設けられた対応するスラスト軸受け面と協働
する。クランプリング8は組付け時に、隣接した前記外
側ブシュ2の管端部に段状の切欠きを介してプレス嵌め
可能であリ、これによって自動的にセンタリングされ
る。片側または両側でスラスト軸受けが組み付けられた
後に、1つもしくは2つの内側ブシュが差し込まれる。
外側ブシュ2の長さを、プレス嵌めされたスラスト軸受
けと両内側ブシュ1とに調和させることにより、組付け
時に僅かなプレロードが生ぜしめられなければならな
い。これによって、軸方向の負荷交番時のゼロ点通過に
おける遊びのない滑らかな特性線経過が得られる。この
ような長さ補償に基づき、各構成部分の製作誤差を特に
制限する必要はなくなる。軸方向で負荷されると、押圧
負荷される側のスラスト軸受けは前記ばね特性線に相応
して内側ブシュ1の軸方向運動を可能にする。滑りブシ
ュ5と内側ブシュ1との間では、軸方向の滑り運動が生
じる。エラストマー体3の軸方向剛性は作用しない。負
荷作用とは反対の側のスラスト軸受けは、軸方向の緊張
が減少した後にフランジ突起6に設けられたスラスト軸
受け面から離れる。したがって、軸方向のばね弾性率は
押圧負荷された側のスラスト軸受けの剛性によってしか
規定されない。スラスト軸受けのばね緊縮によって生ぜ
しめられる体積変位は、内側ブシュ1と支持リング9も
しくはクランプリング8との間に形成されたすき間10
によって可能となる。スラスト軸受けの軸方向ばね弾性
率は環状に延びる切欠き11によって著しく高めること
ができる。この切欠き11を側方で仕切る制限部は、規
定の軸方向変位が行われた後に互いに接触し、ストッパ
として働く。軸受け面へのダストの侵入は、両軸受け端
部においてシールベローズ12によって阻止される。こ
のシールベローズ12の一方の端部は内側ブシュ1に設
けられた環状の切欠きに固定されていて、他方の端部は
クランプリング8に設けられた環状の切欠きにスライド
式に装着されているか、もしくは外側ブシュ2の端部に
直接、スライド式に装着されている。このようなシール
ベローズ12はスラスト軸受け、特に互いに接触するス
ラスト軸受け面に被さるので、内側ブシュ1におけるシ
ールベローズ12の固定は半径方向に向いたフランジ突
起6の外側で行われる。ベローズ端部の取付けは公知の
手段によって行なうことができる。
【図1】両側にスラスト軸受けを備えた、本発明による
回転滑り軸受けを上半部で断面して示す図である。
回転滑り軸受けを上半部で断面して示す図である。
【図2】片側にのみスラスト軸受けを備えた、本発明に
よる回転滑り軸受けを上半部で断面して示す図である。
よる回転滑り軸受けを上半部で断面して示す図である。
【図3】図1および図2に示したスラスト軸受け構成の
拡大図である。
拡大図である。
1 内側ブシュ、 2 外側ブシュ、 3 エラストマ
ー体、 4 収容ブシュ、 5 滑りブシュ、 6 フ
ランジ突起、 7 滑り板、 8 クランプリング、
9 支持リング、 10 すき間、 11 切欠き、
12 シールベローズ
ー体、 4 収容ブシュ、 5 滑りブシュ、 6 フ
ランジ突起、 7 滑り板、 8 クランプリング、
9 支持リング、 10 すき間、 11 切欠き、
12 シールベローズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−28521(JP,A) 実開 昭54−60135(JP,U)
Claims (5)
- 【請求項1】 自動車の走行機構部分に用いられる半径
方向と軸方向とで荷重を受ける回転滑り軸受けであっ
て、剛性的な内側ブシュが外側ブシュ内に回転可能に配
置されており、該外側ブシュが、同外側ブシュに強固に
付着したエラストマー体に配置されており、前記両ブシ
ュが、軸方向外側の少なくとも片側の端部で、半径方向
に向けられた各1つのフランジ突起に設けられたスラス
ト軸受け面を有していて、外側ブシュに配属されたスラ
スト軸受け面が、別のエラストマー体に軸方向で弾性的
に支持された滑り板に構成されている形式のものにおい
て、内側ブシュ(1)に設けられたフランジ突起(6)
と、該フランジ突起(6)に隣接した、外側ブシュ
(2)の端部との間に、環状のスラスト軸受けが挿入さ
れており、該スラスト軸受けが、前記滑り板(7)と、
隣接した外側ブシュ(2)の端部に固定可能なクランプ
リング(8)とから成っており、前記滑り板(7)と前
記クランプリング(8)とが、エラストマー材料(9)
によって互いに結合されていることを特徴とする、自動
車の走行機構部分に用いられる半径方向と軸方向とで荷
重を受ける回転滑り軸受け。 - 【請求項2】 前記滑り板(7)と前記クランプリング
(8)とが、これら2つの構成部分に強固に付着したエ
ラストマー材料から成る支持リング(9)によって互い
に結合されている、請求項1記載の回転滑り軸受け。 - 【請求項3】 前記支持リング(9)が、隣接した前記
外側ブシュ(2)の管状の端部に、対応して成形された
段付切欠きを介してプレス嵌めされている、請求項1ま
たは2記載の回転滑り軸受け。 - 【請求項4】 スラスト軸受け面に被さるシールベロー
ズ(12)が設けられており、該シールベローズ(1
2)の一方の端部がスラスト軸受け面の外側で内側ブシ
ュ(1)に固定されていて、他方の端部が前記クランプ
リング(8)の周面にスライド式に接触している、請求
項1から3までのいずれか1項記載の回転滑り軸受け。 - 【請求項5】 スラスト軸受けが片側にしか配置されて
いない場合に、前記シールベローズ(12)の内端部
が、スラスト軸受けを有しない他方の軸受け側で、隣接
した前記外側ブシュ(2)の端部にスライド式に接触し
ている、請求項4記載の回転滑り軸受け。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4120772A DE4120772C2 (de) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | Radial und axial belastbares Drehgleitlager für Fahrwerksteile in Kraftfahrzeugen |
DE4120772.6 | 1991-06-24 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05202929A JPH05202929A (ja) | 1993-08-10 |
JP2510811B2 true JP2510811B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=6434598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4164618A Expired - Fee Related JP2510811B2 (ja) | 1991-06-24 | 1992-06-23 | 自動車の走行機構部分に用いられる半径方向と軸方向とで荷重を受ける回転滑り軸受け |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5224783A (ja) |
EP (1) | EP0520187B1 (ja) |
JP (1) | JP2510811B2 (ja) |
DE (1) | DE4120772C2 (ja) |
ES (1) | ES2067979T3 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001354021A (ja) * | 2000-04-15 | 2001-12-25 | Dr Ing H C F Porsche Ag | 自動車用車輪懸架装置のスタビライザ用の支承装置 |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4429102A1 (de) * | 1994-08-17 | 1996-02-22 | Lemfoerder Metallwaren Ag | Radial und axial belastbares Buchsenlager für Fahrwerksteile in Kraftfahrzeugen |
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