JPH05202025A - ビス(12−クラウン−4−メチル)ジアルキルマロネートの製造方法 - Google Patents

ビス(12−クラウン−4−メチル)ジアルキルマロネートの製造方法

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JPH05202025A
JPH05202025A JP4190312A JP19031292A JPH05202025A JP H05202025 A JPH05202025 A JP H05202025A JP 4190312 A JP4190312 A JP 4190312A JP 19031292 A JP19031292 A JP 19031292A JP H05202025 A JPH05202025 A JP H05202025A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (S)(+)−ヒドロキシメチル−12−ク
ラウン−4、(R)(−)−ヒドロキシメチル−12−
クラウン−4又はその混合物と、ドデシルメチルマロニ
ルジクロリドとを反応させて、光学活性ビス(12−ク
ラウン−4−メチル)ドデシルメチルマロネートの製造
方法。 【効果】 ナトリウム特異性イオノホアとして有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学活性ビス(12−
クラウン−4−メチル)ジアルキルマロネートの製造方
法に関する。これらのキラルなビスクラウンエーテルは
ナトリウム特異性イオノホア(ionophore) として特に有
用である。本発明はまた、ヒドロキシメチル−12−ク
ラウン−4の製造方法に関する。これらは、イオノホア
を製造するための中間体として有用である。
【0002】
【従来の技術】序説 水性イオン濃度の測定は、水処理及び医学のような多く
の分野において必要である。例えば、血液中のナトリウ
ム及びカリウム濃度の測定は多くの診断における重要な
補助手段である。試料溶液からイオンを選択的に単離す
る化合物及び組成物を用いることによって、イオン濃度
を測定する種々の方法が提供されている。これらの化合
物はイオノホアとして知られており、疎水性雰囲気中に
おいて特定のイオンと選択的にコンプレックスを形成
し、他のイオンを実質的に排除することができる。イオ
ノホアを用いることによって、5種類の基本的な分析方
法、すなわち、イオン選択電極、液/液分配、螢光増
加、発色団標識イオノホア複合体及び試験片が与えられ
る。
【0003】イオノホアとしては、その環式鎖中にドナ
ー原子を有する多座環式化合物が挙げられる。かかる多
座化合物は単環又は多環式のものであってよい。電子過
剰のドナー原子を有し、特定のカチオンとコンプレック
スを形成しうる単環式多座化合物はコロナンド(corona
nds)として知られている。代表的なコロナンドは、単環
鎖がドナー原子として酸素を有しているクラウンエーテ
ルである。コロナンドの多環式類縁体はクリプタンドと
して知られている。クリプタンドとしては二環及び三環
式多座化合物が挙げられる。クリプタンドにおけるドナ
ー原子の環状配列は三次元のものであり、その結果、ク
リプタンドはカチオンを実質的に包囲することができ
る。イオノホアの第3のクラスは、ポダンド(podands)
として知られているものである。ポダンドは、例えば、
酸素のような電子過剰原子の規則的配列を有する開裂鎖
イオン特異性化合物である。
【0004】ナトリウムイオノホア これまでに、多くのイオノホアがナトリウム検出方法に
おいて有用であると報告されている。トリポダンド、
1,1,1−トリス[1−(2´−オキサ−4´−オキ
ソ−5´−アザ−5´−メチル)ドデカニル]プロパン
が、ナトリウムイオンの測定に特に有用であることが分
かっている。ここで参照として示す、Charltonらに与え
られた米国特許第4,645,744号を参照。
【0005】ナトリウムの測定に有用であると報告され
ている他のイオノホアとしては、N,N´−ジベンジル
−N,N´−ジフェニル−1,2−フェニレンジオキシ
ジアセトアミド、6,7,9,10,18,19−ヘキ
サヒドロ−17−n−ブチルジベンゾ[b,k][1,
4,7,10,13]ペンタオキシシクロヘキサデカン
−18−イル−オキシ酢酸及び15−クラウン−5が挙
げられる。
【0006】ビス(12−クラウン−4−メチル)ドデ
シルメチルマロネートは、ナトリウムに関する選択性を
有するイオノホアであると報告されている。イケダらの
“Synthesis of Ester Type Bis-12-Crown-4 Esters an
d Their ComplexingAbilities Toward Sodium Catio
n”,TETRAHEDRONLETTERS, vol.22, no.37, pp.3615 〜1
6(1981)を参照。重要なことは、イケダ及び彼の共同研
究者らは、12−クラウン−4−エーテル環上のキラル
な原子の存在による立体化学の影響は小さいであろうと
主張している。この文献において開示された合成法で
は、光学不活性な異性体混合物しか生成されない。純粋
なエナンチオマー及びその合成方法は開示されていな
い。同様に、特開昭58−92852号公報において
は、ドデシルメチルマロネートエステルをはじめとする
ビス(12−クラウン−4)エステルが開示されてい
る。開示された合成法では光学不活性な異性体混合物し
か生成されない。純粋なエナンチオマー及びその合成方
法は開示されていない。
【0007】ヒドロキシメチル−12−クラウン−4及
びビス(12−クラウン−4−メチル)ジアルキルマロ
ネートの合成 ビスクラウンエーテルの合成において官能性クラウンエ
ーテルを用いる必要があることから、官能性クラウンエ
ーテルを製造するためのいくつかの合成方法が開発され
た。アリルグリシジルエーテル及びオリゴエチレングリ
コールから出発してヒドロキシメチルクラウンエーテル
を合成する方法がイケダらの“Facile Synthesis of Hy
droxymethyl Crown Ethers”, SYNTHESIS, 73 〜76(198
4)において開示されている。この文献において開示され
ている合成法の中に、ヒドロキシメチル−12−クラウ
ン−4の合成法が含まれている。ヒドロキシメチル−1
2−クラウン−4をはじめとするヒドロキシメチルクラ
ウンエーテルは、対応する置換オリゴエチレングリコー
ルの分子内環化によっても製造することができる。イケ
ダらの“Synthesis of Substituted CrownEthers from
Oligoethylene Glycols ”,JOURNALOF ORGANIC CHEMIST
RY, vol.45, pp.53, 55 〜58(1980)を参照。これらの方
法は全て、ヒドロキシメチル−12−クラウン−4のラ
セミ体混合物を製造するものである。純粋なエナンチオ
マー及びそれらを製造するための合成方法は開示されて
いない。
【0008】ビス(12−クラウン−4−メチル)ジア
ルキルマロネートの合成方法が、イケダらの上記の特開
昭58−92852号、TETRAHEDRON LETTERS,22にお
いて開示されている。開示されているこれらエステルの
製造方法は、ヒドロキシメチル−12−クラウン−4の
ラセミ体混合物から出発するものであり、ビス(12−
クラウン−4−メチル)ジアルキルマロネートのは光学
不活性な異性体混合物しか生成されない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ヒド
ロキシメチル−12−クラウン−4の純粋なエナンチオ
マーの製造方法、及びビス(12−クラウン−4−メチ
ル)ジアルキルマロネートの光学活性な異性体の合成方
法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、(S)
(+)−ヒドロキシメチル−12−クラウン−4及び
(R)(−)−ヒドロキシメチル−12−クラウン−4
から選択される化合物と、一般式:
【0011】
【化3】
【0012】(式中、XはCl、OH又はOR3 であ
り、R3 は炭素原子1〜4の低級アルキルであり、R1
はメチルであり、R2 は炭素原子数約4〜約20のアル
キルである)を有する化合物とを反応させる光学活性ビ
ス(12−クラウン−4−メチル)ジアルキルマロネー
トの製造方法である。
【0013】本発明の第二は、図2に示すように、
(S)(+)−1,2−イソプロピリデングリセロール
と臭化アリルとを反応させて(S)(+)−1−アリル
−2,3−イソプロピリデングリセロールを生成させ;
該(S)(+)−1−アリル−2,3−イソプロピリデ
ングリセロールを(R)(+)−1−アリルグリセロー
ルに転化させ;該(R)(+)−1−アリルグリセロー
ルとビス−クロロエトキシエタンとを反応させて(R)
(+)−1−アリルオキシメチル−12−クラウン−4
を生成させ;該(R)(+)−アリルオキシメチル−1
2−クラウン−4を(S)(+)−ヒドロキシメチル−
12−クラウン−4に転化させることを特徴とする
(S)(+)−ヒドロキシメチル−12−クラウン−4
の製造方法である。
【0014】本発明の第三は、図3に示すように、
(R)(−)−1,2−イソプロピリデングリセロール
と臭化アリルとを反応させて(R)(−)−1−アリル
−2,3−イソプロピリデングリセロールを生成させ;
該(R)(−)−1−アリル−2,3−イソプロピリデ
ングリセロールを(S)(−)−1−アリルグリセロー
ルに転化させ;該(S)(−)−1−アリルグリセロー
ルとビス−クロロエトキシエタンとを反応させて(S)
(−)−1−アリルオキシメチル−12−クラウン−4
を生成させ;該(S)(−)−1−アリルオキシメチル
−12−クラウン−4を(R)(−)−ヒドロキシメチ
ル−12−クラウン−4に転化させることを特徴とする
(R)(−)−ヒドロキシメチル−12−クラウン−4
の製造方法である。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。本明細書
において用いる「低級アルキル」という表現は、1〜4
個の炭素原子を有するアルキル基を意味する。低級アル
キルの意味に含まれるものとしては、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、 sec−ブチ
ル、tert−ブチルをはじめとする、直鎖又は分岐鎖のも
のが挙げられる。
【0016】(S)(+)−ヒドロキシメチル−12−
クラウン−4の合成 (S)(+)−ヒドロキシメチル−12−クラウン−4
を製造するための一般反応式を図2に示す。アルカリ性
塩基の存在下で(S)(+)−1,2−イソプロピリデ
ングリセロール(5)を臭化アリルと反応させることに
よって(S)(+)−1−アリル−2,3−イソプロピ
リデングリセロール(6)を製造する。次に(S)
(+)−1−アリル−2,3−イソプロピリデングリセ
ロール(6)をろ過及び蒸留によって単離する。
【0017】次に、化合物(6)を無機酸の存在下で加
熱することによって(R)(+)−1−アリルグリセロ
ール(7)に転化する。中性にした後に、化合物(7)
を単離し、ろ過及び蒸留によって精製する。次に、化合
物(7)をハロゲン化リチウムの存在下でビス−クロロ
エトキシエタンと反応させて(R)(+)−アリルオキ
シメチル−12−クラウン−4(8)を生成する。反応
混合物を中性化して、化合物(8)を抽出によって単離
し、次に蒸留によって精製する。次に、化合物(8)
を、酸の存在下、炭素中10%パラジウムで処理し、
(S)(+)−ヒドロキシメチル−12−クラウン−4
(9)を生成する。次に、化合物(9)を蒸留によって
回収する。
【0018】
【実施例】実施例1 (S)(+)−1−アリル−2,3−イソプロピリデン
グリセロール(6)の製造 トルエン150ml中の、水酸化ナトリウム(12g、
0.3モル)、炭酸カリウム(10.7g、0.15モ
ル)及び硫酸水素トリブチルアンモニウム(1.5g)
の混合物に、(S)(+)−1,2−イソプロピリデン
グリセロール(5)(39.6g、0.3モル)及び臭
化アリル(46.8g、0.36モル)を加えた。混合
物を室温で30分間撹拌した後に80℃で5時間撹拌し
た。混合物を室温に冷却した。不溶の固形分をろ去し
た。ろ液を濃縮し、油状の残査を減圧下で蒸留した。5
4〜56℃/5mmHgにおいて全量42.4g(収率80
%)の化合物(6)が回収された。
【0019】 NMR (60 MHz, CDCl3) δ: 1.38 (s, 3H, -CH3); 1.45
(s, 3H, -CH3);3.48-4.40 (m, 7H), 5.10-6.30 (m, 3H,
アリル) IR (CHCl3) cm-1:3000, 2880, 1380, 1230, 1080 MS (CI): (m+1) = 173 [α]Na = +21.4 (適正値)
【0020】(R)(+)−1−アリルグリセロール
(7) 化合物(6)(40g、0.23モル)をアセトン30
ml及び1.0N−HCl 90mlと混合した。混合物を
蒸気浴上で30分間加熱した。蒸発によって混合物から
アセトンを除去した後に、濃KOHによって溶液のpHを
7.0に調節した。次に蒸発によって水を除去した。残
査をエーテル100mlと混合した。沈殿をろ取した。ろ
液からエーテルを蒸発させた後、油状物を減圧下で蒸留
した。78〜85℃/0.5mmHgにおいて生成物(2
8.5gの油状物、収率93%)が回収された。
【0021】 NMR (60 MHz, CDCl3) δ: 3.50-4.10 (m, 9H), 5.10-6.
30 (m, 3H,アリル)IR (CHCl3) cm-1:3400, 3000, 2860,
1080, 940 MS (CI): (m+1) = 133 [α]Na = +5.84 (適正値)
【0022】(R)(+)−アリルオキシメチル−12
−クラウン−4(8) 金属リチウム(4g、0.57モル)を、t−ブタノー
ル1000mlと共に無水条件下で一晩還流した。溶液を
室温に冷却した後、臭化リチウム(17.4g、0.2
モル)、化合物(7)(26.4g、0.2モル)、ビ
ス−クロロエトキシエタン(38.57g、0.2モ
ル)及び水(3.56ml)を加えた。混合物を100℃
に1週間加熱した。反応終了後、溶媒を蒸発によって除
去した。次に氷(200g)を加えた。固形分が全て溶
解した後、5N−HClで溶液のpHを7.0に調節し
た。混合物をエーテルで抽出した。エーテル溶液を無水
Na2SO4 上で乾燥し、蒸発させて油状物にし、次
に、減圧下で蒸留することによって精製した。85〜1
10℃/0.1mmHgにおいて化合物(8)(28.2g
の油状物、収率57%)が回収された。
【0023】 NMR (60 MHz, CDCl3) δ: 3.40-4.05 (m, 19H, -OCH
2-),5.10-6.30 (m, 3H, アリル) IR (CHCl3) cm-1: 3000, 2910, 2860, 1130 MS (FAB): (m+1) = 247 [α]Na = +27.7 (適正値)
【0024】(S)(+)−ヒドロキシメチル−12−
クラウン−4(9) 化合物(8)(26g、106ミリモル)を50%エタ
ノール100ml中に溶解した。溶液を炭素中10%Pd
(2.5g)及びpートルエンスルホン酸(1g)で処
理した。混合物を80℃で一晩撹拌した。次に、固形分
をろ去した。ろ液中のエタノールを蒸発によって除去し
た後、水200mlを加え、溶液をエーテル100mlで2
回洗浄した。溶液のpHを濃NaOHで7.0に調節し
た。次に溶液を蒸発させ、残査を減圧下で蒸留した。1
15〜120℃/0.1mmHgにおいて化合物(9)(1
8.1gの油状物、収率83%)が回収された。
【0025】 NMR (60 MHz, CDCl3) δ: 3.00 (ブロード s, 1H, OH),
3.65-3.90 (m, 17H, -OCH2) IR (CHCl3) cm-1: 3400, 3000, 2910, 2860, 1140 MS (FAB): (m+1) = 207 [α]Na = +31.9 (適正値)
【0026】(R)(−)−ヒドロキシメチル−12−
クラウン−4の合成 出発物質を代えた他は(S)(+)−ヒドロキシメチル
−12−クラウン−4に関して記載したのと同様の方法
によって(R)(−)−ヒドロキシメチル−12−クラ
ウン−4を製造した。(R)(−)−異性体を製造する
ためには、(R)(−)−1,2−イソプロピリデング
リセロールを用いて合成を開始した。
【0027】実施例2 (R)(−)−ヒドロキシメチル−12−クラウン−4
の合成 (R)(−)−1−アリル−2,3−イソプロピリデン
グリセロール(11) トルエン50ml中の、水酸化ナトリウム(4g、0.1
モル)、炭酸カリウム(6.9g、0.05モル)及び
硫酸水素トリブチルアンモニウム(0.5g)の混合物
に、(R)(−)−1,2−イソプロピリデングリセロ
ール(10)(13.5g、0.2モル)及び臭化アリ
ル(15.6g、0.12モル)を加えた。混合物を室
温で30分間撹拌し、次に80℃で5時間撹拌した。混
合物を室温に冷却した。不溶の固形分をろ去した。ろ液
を濃縮し、油状の残査を減圧下で蒸留した。54〜56
℃/5mmHgにおいて、全量で14gの化合物11が回収
された(収率80%)。
【0028】NMR (60 MHz, CDCl3) δ: 1.38 (s, 3H, -
CH3); 1.45 (s, 3H, -CH3);3.48-4.40 (m, 7H),5.10-6.
30 (m, 3H, アリル) IR (CHCl3) cm-1:3000, 2880, 1380, 1230, 1080 MS (CI): (m+1) = 173 [α]Na = -20.4 (適正値)
【0029】(S)(−)−1−アリルグリセロール
(12) 化合物(11)(13.5g、78ミリモル)を、アセ
トン10ml及び1.0N−HCl 30mlと混合した。
混合物を蒸気浴上で30分間加熱した。蒸発によって混
合物からアセトンを除去した後に、溶液のpHを濃KOH
によって7.0に調節した。次に蒸発によって水を除去
した。残査をエーテル100mlと混合した。沈殿をろ取
した。ろ液からエーテルを蒸発させた後、油状物を減圧
下で蒸留した。78〜85℃/0.5mmHgにおいて生成
物(8.0gの油状物、収率78%)が回収された。
【0030】 NMR (60 MHz, CDCl3) δ: 3.50-4.10 (m, 9H);5.10-6.3
0 (m, 3H, アリル) IR (CHCl3) cm-1:3400, 3000, 2860, 1080, 940 MS (CI): (m+1) = 133 [α]Na = -5.49 (適正値)
【0031】(S)(−)−アリルオキシメチル−12
−クラウン−4(13) 金属リチウム(1.2g、0.17モル)を、無水条件
下、t−ブタノール300mlと共に一晩還流した。溶液
を室温に冷却した後に、臭化リチウム(5.22g、6
0ミリモル)、化合物(12)(7.92g、60ミリ
モル)、ビス−クロロエトキシエタン(11.5g、6
0ミリモル)及び水(1ml)を加えた。混合物を100
℃に1週間加熱した。反応後、溶媒を蒸発によって除去
した。次に氷(100g)を加えた。全ての固形分が溶
解した後に、溶液のpHを5N−HClによって7.0に
調節した。混合物をエーテルで抽出した。エーテル溶液
を無水Na2 SO4 上で乾燥させ、蒸発させて油状物と
し、次に減圧下で蒸留することによって精製した。85
〜110℃/0.1mmHgにおいて、化合物(8)(8.
0gの油状物、収率54%)が回収された。
【0032】NMR (60 MHz, CDCl3) δ: 3.40-4.05 (m,
19H, -OCH2-),5.10-6.30 (m, 3H, アリル) IR (CHCl3) cm-1:3000, 2910, 2860, 1130 MS (FAB): (m+1) = 247 [α]Na = -25.0 (適正値)
【0033】(R)(−)−ヒドロキシメチル−12−
クラウン−4(14) 化合物(13)(8.0g、32.5ミリモル)を50
%エタノール40ml中に溶解した。溶液を、炭素中10
%Pd(1g)及びp−トルエンスルホン酸(0.4
g)で処理した。混合物を80℃で一晩撹拌した。次
に、固形分をろ取した。ろ液中のエタノールを蒸発によ
って除去した後に、水100mlを加え、溶液をエーテル
100mlで2回洗浄した。溶液のpHを濃NaOHで7.
0に調節した。次に溶液を蒸発させ、残査を減圧下で蒸
留した。115〜117℃/0.1mmHgにおいて化合物
(14)(5.0gの油状物、収率76%)が回収され
た。
【0034】NMR (60 MHz, CDCl3) δ: 3.00 (ブロード
s, 1H, OH),3.65-3.90 (m, 17H) IR (CHCl3) cm-1:3400, 3000, 2910, 2860, 1140 MS (FAB): (m+1) = 207 [α]Na = -26.7 (適正値)
【0035】キラルなビス(12−クラウン−4−メチ
ル)ジアルキルマロネートの合成 上記方法によって得られたヒドロキシメチル−12−ク
ラウン−4 エナンチオマーを用いて、キラルなビス
(12−クラウン−4−メチル)ジアルキルマロネート
を製造することができる。該エステルは、ジアルキルマ
ロン酸、ジアルキルマロネート又はジアルキルマロニル
ジクロリドから製造することができる。該マロン酸化合
物の構造は、次式:
【0036】
【化4】
【0037】(式中、XはCl、OH又はOR3 であ
り、R3 は炭素原子数1〜4の低級アルキルであり、R
1 はメチルであり、R2 は炭素原子数4〜20のアルキ
ルである)で表わすことができる。
【0038】例えば、適当な触媒を用いて、ジアルキル
マロン酸から出発してビスクラウンエーテルを製造する
ことができる。好ましい出発物質はジアルキルマロニル
ジクロリドである。当業者であれば、どの出発物質を選
択するかに関係なく、エステルの生成を容易にするため
の適当な触媒の必要性を認識するであろう。
【0039】ナトリウムイオノホアとしての最良の性質
は、マロネートが、メチル基及び炭素原子数約4〜約2
0のアルキル基によってジ置換されている場合に見られ
る。好ましいイオノホアは、(R),(R)−(+)ビ
ス(12−クラウン−4−メチル)ドデシルメチルマロ
ネート(1)、(S),(S)−(−)−ビス(12−
クラウン−4−メチル)ドデシルメチルマロネート
(2)及びこれら二つの化合物の混合物である。
【0040】図1は、化合物(1)及び(2)の構造、
並びに、メソ−(R),(S)−ビス(12−クラウン
−4−メチル)ドデシルメチルマロネート(3)及びメ
ソ−(S),(R)−ビス(12−クラウン−4−メチ
ル)ドデシルメチルマロネート(4)の構造を表わす。
以下に示すように、化合物(1)及び(2)、又は化合
物(1)及び(2)の混合物は、驚くべきことに、化合
物(3)及び(4)の混合物又は化合物(1)、
(2)、(3)及び(4)の混合物と比較すると、ナト
リウムイオノホアとしての最良の性質を与えることが見
い出された。
【0041】実施例3 (R),(R)−(+)−ビス(12−クラウン−4−
メチル)ドデシルメチルマロネート(1)の合成 塩化メチレン80ml中の、化合物(9)(6.18g、
30ミリモル)及びトリエチルアミン(3.35g、3
3ミリモル)の冷溶液(−30℃)に、ドデシルメチル
マロニルジクロリド(4.28g、12ミリモル)を加
えた。混合物を室温で2時間、次に40℃で3日間撹拌
した。反応後、溶媒を蒸発によって除去した。残査をエ
ーテル100mlと混合し、沈殿をろ取した。ろ液を濃縮
し、次に、溶媒としてクロロホルム中2%メタノールを
用いたシリカゲルフラッシュカラム500gによって精
製した。所望の生成物を含有するフラクションをプール
し、蒸発させて、化合物(1)3.2g(40%)を得
た。
【0042】 NMR (60 MHz, CDCl3) δ: 0.90 (5, 3H, -CH3), 1.30
(s, 22H, -CH2-),1.45 (s, 3H, -CH3), 3.60-4.20 (m,
17H, -OCH2) IR (CHCl3) cm-1:3000, 2910, 2850, 1730, 1460, 124
0, 1120 MS (FAB): (m+Na) = 685 [α]Na = +12.2 (メチレンクロリド中)(c=3.06)
【0043】実施例4 (S),(S)−(−)ビス(12−クラウン−4−メ
チル)ドデシルメチルマロネート(2)の合成 塩化メチレン25ml中の、化合物(14)(2.06
g、10ミリモル)及びトリエチルアミン(1.12
g、11ミリモル)の冷溶液(−30℃)に、ドデシル
メチルマロニルジクロリド(1.78g、5モル)を加
えた。混合物を室温で2時間、次に40℃で3日間撹拌
した。反応後、溶媒を蒸発によって除去した。残査をエ
ーテル100mlと混合し、沈殿をろ取した。ろ液を濃縮
し、次に、溶媒としてクロロホルム中2%メタノールを
用いたシリカゲルフラッシュカラム200gによって精
製した。所望の生成物を含有するフラクションをプール
し、蒸発させて、化合物(1)0.85g(26%)を
得た。
【0044】 NMR (60 MHz, CDCl3) δ: 0.90 (t, 3H, -CH3), 1.30
(s, 22H, -CH2-),1.45 (s, 3H, -CH3), 3.60-4.20 (m,
17H, -OCH2-) IR (CHCl3) cm-1:3000, 2910, 2850, 1730, 1460, 124
0, 1120 MS (FAB): (m+Na) = 685 [α]Na = -12.0 (メチレンクロリド中)(c=2.34)
【0045】参考例1 メソ−(R),(S)−ビス(12−クラウン−4−メ
チル)ドデシルメチルマロネート(3)及びメソ−
(S),(R)−ビス(12−クラウン−4−メチル)
ドデシルメチルマロネート(4)の混合物の合成 塩化メチレン25ml中の化合物(9)(1.03g、5
ミリモル)及びトリエチルアミン(0.56g、5.5
ミリモル)の冷溶液(−30℃)に、ドデシルメチルマ
ロニルジクロリド(1.78g、5ミリモル)を加え
た。混合物を室温で一晩撹拌した。次に、化合物(1
4)(1.03g、5ミリモル)及び更にトリエチルア
ミン(0.56g、5.5ミリモル)を加えた。混合物
を40℃に2日間加熱した。反応後、溶媒を蒸発によっ
て除去した。残査をエーテル40mlと混合し、沈殿をろ
取した。ろ液を濃縮し、次に、溶媒としてヘキサン−ア
セトンを用いてシリカゲルフラッシュカラム200gに
よって精製した。所望の生成物を含有するフラクション
をプールし、蒸発させて、化合物(3)及び(4)の混
合物0.8g(24%)を得た。
【0046】 NMR (60 MHz, CDCl3) δ: 0.90 (t, 3H, -CH3), 1.30
(s, 22H, -CH2-),1.45 (s, 3H, -CH3), 3.60-4.20 (m,
17H, -OCH2-) IR (CHCl3r) cm-1: 3000, 2910, 2850, 1730, 1460, 12
40, 1120 MS (FAB): (m+Na) = 685 [α]Na = 0 (メチレンクロリド中)(c=2.14)
【0047】試験法 上記記載の新規イオノホアを、イオン選択電極、液/液
分配、螢光増強、発色団標識イオノホア複合体及び試験
片を利用した技術において用いることができる。以下の
記載は、ナトリウム濃度を測定するためのイオノホアの
試験片における使用を示している。
【0048】試験片 本発明のイオノホアは、イオノホア及びレポーター物質
の両方を疎水性担体中に含む試験系において用いるのに
よく適している。例えば、かかる系を紙中に含浸せしめ
るか又は支持体上に載置して試験片を形成させることが
できる。水性試料中のナトリウムは、マトリクス中に浸
入してイオノホアとコンプレックスを形成することがで
きる。イオン−イオノホアコンプレックスはレポーター
物質と相互作用して検出可能な応答を生成する。
【0049】本発明を利用した試験片は、米国特許第
4,645,744号において開示された形態、すなわ
ち、イオノホア及びレポーター物質を含む試験手段を、
実質的に非極性の非孔質担体マトリクス中に包含させる
形態をとることができる。一方、試験片は、イオノホア
及びレポーター物質を含有する均質な疎水性組成物を含
浸した多孔性支持体マトリクスの形態をとることができ
る。かかる試験片は、本出願人に譲渡され、ここで参照
として示している米国特許第4,670,218号に記
載されている。ここで示す多孔性支持体マトリクスは、
上記特許において記載されている多孔性担体マトリクス
と同様のものである。
【0050】非イオン性及び水不溶性 担体マトリクスは、非イオン性、水不溶性の材料から製
造される。これらの材料は全て疎水性の特性を示す。か
かる材料の例は、ポリフッ化ビニル、ポリ塩化ビニル、
塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー、塩化ビニル/塩化
ビニリデンコポリマー、塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニ
ルアルコールターポリマー、塩化ビニリデン/アクリロ
ニトリルコポリマー、ポリアクリレート、ポリメタクリ
レート及びポリウレタンのようなポリマーのフィルムで
ある。シリコーンポリマーのような更なる疎水性ポリマ
ー材料もまた担体マトリクスとして用いるのに好適であ
る。
【0051】担体マトリクスは、水性試験試料がマトリ
クスに実質的に浸透しない材料でなければならない。イ
オノホア及びレポーター物質のいずれも、それらが担体
マトリクス内に保持されることによって水性試験試料に
実質的に不溶のものでなければならない。担体マトリク
スを非孔質とすることによって、イオノホア又はレポー
ター物質の実質的な溶解又は滲出が防止され、イオン性
分析対象物以外の試料成分が試験系を透過することが防
止される。
【0052】試験系、すなわち、イオノホア、レポータ
ー物質及び担体マトリクスを、ゼラチン、アガロース、
ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(プロピレンイミ
ン)、カラゲーナン及びアルギン酸のような親水性材料
中に分散させることもできる。これらの水溶性又は水湿
潤性ポリマーは、乾燥状態において水性媒体による著し
い湿潤性を示す。かかる場合においては、上記記載の担
体マトリクス材料に加えて、イオノホア及びレポーター
物質を疎水性液中に溶解することもできる。かかる液は
比較的非揮発性、すなわち、少なくとも約150℃の沸
点を有していなければならない。この範疇に入る代表的
な液は、トリクレシルホスフェート、2−ニトロフェニ
ルオクチルエーテル、2−ニトロフェニルブチルエーテ
ル、ジオクチルフタレート、トリス−2−エチルヘキシ
ルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルセバケート及
びn−ブチルアセチルリシノレートである。
【0053】多孔性支持体マトリクス 一方、イオノホア及びレポーター物質を含有する疎水性
組成物を多孔性支持体マトリクス中に含浸せしめること
によって試験片を製造することができる。均質な疎水性
組成物が包含せしめられている支持体マトリクスは、水
性試験試料が容易に移動できる状態に乾燥された後に実
質的な開口が存在するように疎水相を保持しうる、すな
わち多孔性のものでなければならない。
【0054】好適な材料としては、紙、木及び他のセル
ロース系、焼結セラミックガラス、並びに、疎水性組成
物が包含せしめられ、水性試料と連続的に接触した際に
マトリクスの寸法安定性が保持される多孔性ポリマー材
料が挙げられる。更に、マトリクス材料は、検出可能な
応答の生成を妨害するように疎水性組成物と相互作用し
てはならない。
【0055】好ましい支持体マトリクスは紙である。例
えば、ろ紙に均質な疎水性組成物を包含せしめて乾燥す
ることができる。また、紙に緩衝物質を包含せしめるこ
とができる。試験手段を水性試験試料と接触させること
によって、イオンが、紙の開口格子中に流れこむことに
よって容易に疎水性相に到達することができる。緩衝剤
が試験手段中に直接包含せしめられているので、適当な
pHを与えるために試料を希釈する必要がない。
【0056】疎水性物質 疎水性担体として示される疎水性物質の主な機能は、試
験試料と接触させることによって生成する水性相からイ
オノホア及びレポーター物質を遊離することによって試
験手段の検出可能な応答を増加せしめることである。こ
の点においては、その機能は上述の非孔質担体マトリク
スのそれと同一である。したがって、材料は、イオノホ
ア−イオンコンプレックス及びレポーター物質が均質な
疎水性組成物中に共存する能力を向上せしめるものであ
れば、液体、固体又はこれらの組み合わせであってもよ
い。疎水性物質が、荷電イオンが水性相を好む通常の傾
向を阻害し、疎水性組成物中でコンプレックスが形成さ
れた際にコンプレックスを安定化させるようにイオノホ
ア−イオンコンプレックスと相互作用すると考えられ
る。コンプレックスとレポーター物質との相互作用を妨
害しない疎水性物質として作用するように、物質及び成
分の配合を選択するよう注意を払うべきである。しかし
ながら、本記載を与えることによって、当業者が好適な
疎水性物質を与える多くの化合物又はそれらの組みあわ
せから選択することができるであろう。
【0057】疎水性担体として有用な物質としては、イ
オノホア及びレポーター物質の両方を溶解しうる液が挙
げられる。液が水性試験試料中に溶解するか又は到達す
る可能性を有するので、液は対象とする試験試料中にお
いて比較的不溶性であることが好ましい。好ましい液
は、比較的非揮発性、すなわち少なくとも約150℃の
沸点を有するものである。かかる液は、通常、エーテ
ル、エステル、アミドなど、又はこれらの組みあわせの
ような、官能基を有する酸素供与体である。
【0058】この範疇に入る代表的な液としては、トリ
クレシルホスフェート、ジオクチルフタレート、トリス
−2−エチルヘキシルホスフェート、ジ−2−エチルヘ
キシルセバケート、n−ブチルアセチル−リシノレー
ト、並びに、2−ニトロフェニルオクチルエーテル、2
−ニトロフェニルブチルエーテル、ジベンジルエーテル
及びo−ニトロフェニル−2−(1,3,3)−トリメ
チル−ブチル−5,7,7−トリエチルオクチルエーテ
ルのようなニトロフェニルエーテルである。これらの液
の混合物を用いることができる。2−ニトロ−フェニル
オクチルエーテルが好ましいものである。
【0059】有用な固体としては、セルロースアセテー
ト、セルロースプロピオネート、並びに、スチレン/無
水マレイン酸コポリマー、塩化ビニリデン/アクリロニ
トリルコポリマー、スチレン/アリルアルコールコポリ
マー及びポリ(メチルメタクリレート)のようなポリマ
ーが挙げられる。他の有用なポリマーは、ポリ(塩化ビ
ニル)、ポリ(フッ化ビニリデン)、ポリスチレン、ポ
リカーボネート、ポリ(4−クロロスチレン)、ポリ
(酢酸ビニル)、塩化ビニリデン/塩化ビニルコポリマ
ー、塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー、塩化ビニル/
酢酸ビニル/ビニルアルコールターポリマー、ポリエチ
レン、ポリプロピレン及びポリウレタンである。ポリメ
チルメタクリレートが好ましい。もちろん、多くの他の
ポリマー材料が使用に適している。かかる材料の同定は
当業者のよく知るところであり、本明細書中に示してあ
る。
【0060】疎水性物質として、高沸点の液のみを用い
て、又は固体の疎水性物質のみを用いて、あるいはかか
る成分の配合物を用いて、臨床的に有用なイオン試験系
を製造するのに充分な感度を有する配合物を得ることが
できる。例えば、前述の、光学的に活性なイオノホアを
含有する均質な疎水性組成物、レポーター物質、及び、
疎水性担体としてポリマー固体を用いて、ナトリウム試
験手段として作用する配合物を製造することができる。
いくつかの配合物においては、ポリマー及び高沸点液の
配合物によって系の応答性を向上せしめ、視覚測定をイ
オン濃度に半定量的に関連させることができる。
【0061】レポーター物質 試験溶液中に対象とするイオン(ナトリウム)を存在さ
せた際に、イオノホア/イオンコンプレックスと相互作
用する結果として検出可能な応答を与えるものがレポー
ター物質である。レポーター物質は、組成物中におい
て、イオノホア/イオンコンプレックスの生成に応答し
てイオン化しうる単一の化合物から、その反応鎖がコン
プレックスによって反応を開始させられると検出可能な
生成物を生成する反応性種の混合物まで、幅広い態様を
とることができる。したがって、イオン−分析対象物が
存在していないと、レポーター物質は不活性のままで残
留し、検出しうる応答が観察されない。一方、対象とす
る特定のイオンが存在していると、イオノホアによって
担体マトリクスに浸入し、コンプレックスを生成するこ
とが可能となる。このコンプレックスはレポーター物質
と相互作用し、検出可能な変化が起こることを誘起す
る。
【0062】レポーター物質が単一の化合物である場合
は、解離によって生成するイオン種が、非解離種と異な
る色を示すような解離可能な基を有する。ナトリウムの
ようなカチオンの測定のために特に好ましいレポーター
物質は、イオノホア−カチオンコンプレックスとレポー
ター物質との相互作用によってレポーター物質がプロト
ンを放出するような解離可能なプロトンを有する中性化
合物である。このプロトン放出によって、マトリクス中
の検出可能な応答における変化、又はその発現が起こ
る。テトラブロモフェノールフタレインアルキルエステ
ルが有用なレポーター物質である。p−ニトロフェノー
ルのような、非イオン化状態においては比較的無色であ
るが、イオン化によって呈色するフェノール系化合物も
また有用である。電子の荷電の変化によってより高いか
より低い螢光を生成するもののような他の化合物を用い
ることもできる。本発明において有用な螢光指示薬及び
その誘導体の種としては、フルオレセインの誘導体、特
にフルオレセインエステル、7−ヒドロキシクマリン、
レソルフィン、ピレン−3−オール及びフラボンが挙げ
られる。
【0063】レポーター物質は、他の成分と共に検出可
能な応答を開始させうるものであってもよい。例えば、
レポーター物質として有用な反応経路は、フェノールへ
のプロトンの解離、したがって呈色生成物を生成する結
合反応の開始を包含するものである。いわゆる Gibbs反
応がかかる反応経路の代表例であるが、これは、2,5
−シクロヘキサジエン−1−オン−2,6−ジハロ−4
−ハロイミンがフェノールと結合して呈色反応生成物を
生成する。これ、及び他のレポーター物質並びにそれら
の化学特性に関する更に詳細な説明を、参照として前述
した米国特許第4,645,744号において見ること
ができる。好ましいレポーター物質は次式:
【0064】
【化5】
【0065】(式中、R* は中鎖アルキル基、すなわち
5〜15個の炭素原子を有するアルキル基であり;R′
はH又は炭素原子数1〜7の低級アルキル基であり、X
はハロゲン又は擬ハロゲンである。)を有する化合物で
ある。これらのような化合物が、試験試料中の血清アル
ブミンの存在による妨害の可能性に対して特に耐性を有
することが分かっている。最も好ましいレポーター物質
は、この種の化合物であって、R* がn−デシルであ
り、Xがクロロ基であり、R′がメチルであるものであ
る。この化合物、すなわち、7−(n−デシル)−2−
メチル−4−(3′,5′−ジクロロフェン−4′−オ
ン)インドナフトールは、以下、7−デシル−MEDP
INと称する。かかる化合物の製造及び使用に関する更
なる情報は、参照としてここに示す米国特許第4,55
2,697号において見ることができる。
【0066】場合によって用いる成分 試験系に、場合によって、検出可能な応答の生成を妨害
しないならば、光化学安定剤、増粘剤、防腐剤などをを
含ませてもよい。本開示によって、かかる成分の選択は
当業者の良く知るところである。
【0067】試験系成分の濃度範囲 イオノホア及びレポーター物質の濃度が、所望の検出し
うる応答を生成せしめるのに充分なものであれば、試験
系成分の濃度は本発明にとって重要なものではない。定
性結果に関しては、イオノホアの濃度も、レポーター物
質の濃度も、測定すべきイオン−分析対象物の濃度範囲
を束縛するものではない。最適濃度の決定は、本開示を
与えることによって、当業者が良く知るところである。
しかしながら、以下の指針を与える。イオノホアがレポ
ーター物質よりもモル過剰量存在する(すなわち、イオ
ノホア:レポーター物質のモル比が1:1よりも大き
い)ことが好ましい。イオノホアの実用濃度は2gm/l
〜飽和状態の間で変化させてよい。
【0068】ナトリウムイオンに対して応答性を有する
試験手段のための、実用の、かつ好ましい濃度範囲を以
下に示す。好ましい範囲は、Ames Seralyzer(登録商
標)反射光度計における反射率による血清ナトリウムの
測定のために与えられる。
【0069】 試 薬 実用濃度 好ましい濃度 疎水性混合物 (gm/l(有機溶媒) で与えられた濃度) イオノホア 2 〜200gm/l 5〜30gm/ l (3〜300mm) (7.5〜4.5mm) レポーター物質 0.5〜50gm/ l 1.5〜6gm/l (1〜100mm) (3〜13mm) 疎水性ポリマー 0.01〜50gm/ l 0.02〜30gm/ l 緩衝剤混合物 緩衝剤 0.1 〜1.0M 0.1 〜0.8M
【0070】試験具 上述の試験系は、それ自体用いることも、多層形態中で
調製することも及び/又は伸長支持部材の一端に載置す
ることもできる。更に、試験系をろ紙のような吸収性材
料中に包含せしめることができる。好ましいタイプのろ
紙は、重量分析法のような定量分析技術において用いる
ことを可能にするのに充分な高い純度を有する定量ろ紙
である。単一及び多層支持試験具の詳細な説明は米国特
許第4,645,744号において見ることができる。
本発明のイオノホアは、これらの文献において記載され
ているような試験具中に包含せしめるのに好適である。
【0071】ナトリウム試験片の製造 ろ紙に上記記載の試験系を含浸させることによって、本
発明の新規イオノホアを含浸せしめた試験片を製造する
ことができる。紙のような好適な多孔性担体マトリクス
に、イオノホア、レポーター物質及び疎水性物質又は担
体を含浸せしめる。用いる溶媒は、含浸後に除去せしめ
るのに充分な揮発性を有するものでなければならない。
好適な溶媒としては、トルエン、キシレン、メチルエチ
ルケトン、テトラヒドロフラン、n−ブチルアセテー
ト、アセトン、エチレングリコールモノメチルエーテル
等が挙げられる。含浸後、溶媒を除去するのに充分な温
度で紙を乾燥させる。
【0072】また、単一の緩衝剤又は複数の緩衝剤の配
合物を、紙に包含せしめるべきである。上述の溶媒除去
が完了した後に、適当な、一種又は複数の緩衝剤を含有
する第2の溶液を紙に含浸せしめる。水性液体試料と接
触させることによって、緩衝剤が水性相中に再溶解し、
検出可能な応答の生成を進行させるための所望のpHレベ
ルにpHを上昇又は下降させる。イオノホア−イオンコン
プレックスとの相互作用によって解離可能なプロトンを
放出しうる好ましいレポーター物質と共に、緩衝剤が反
応を進行させるのに好適なpHを保持する。予め緩衝する
ことによって、試験具を血清又は全血のような非緩衝及
び非希釈の試料と共に用いることができる。
【0073】好適な緩衝剤としては、ビス[2−ヒドロ
キシエチル]イミノ−トリス[ヒドロキシメチル]メタ
ン、1,3−ビス[トリス(ヒドロキシエチル)メチル
アミノ]プロパン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)グリシン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン、N−[2−アセトアミド]−2−イミノジ酢酸、N
−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N′,3−プロパ
ンスルホン酸、3−[N−トリス(ヒドロキシメチル)
メチルアミノ−2−ヒドロキシプロパン]スルホン酸;
テトラメチルアンモニウムボレート、3−(シクロヘキ
シルアミノ)プロパンスルホン酸及びテトラメチルアン
モニウムホスフェートが挙げられる。ビス[2−ヒドロ
キシエチル]イミノ−トリス[ヒドロキシメチル]メタ
ンが好ましいものである。
【0074】好ましいpH範囲はレポーター物質による。
したがって、緩衝剤の選択は、レポーター物質によっ
て、所望の検出可能な応答によるある範囲に決定され
る。例えば、レポーター物質として7−デシル−MED
PINを用いた場合は、好ましいpH範囲は6〜8.5で
ある。しかしながら、解離可能なプロトンに関するより
高い pKaを有するレポーター物質を用いた場合は、より
高いpH範囲が好ましい。同様に、解離可能なプロトンに
関するより低い pKaを有するレポーター物質を用いた場
合は、より低いpH範囲が好ましい。検出可能な応答が色
変化である場合は、緩衝剤がかかる検出可能な応答の度
合に悪影響を与える可能性があり、色強度を最適にする
ために特定の緩衝剤が選択される。例えば、レポーター
物質、7−デシル−MEDPINに関する有用なpH範囲
は約6〜8.5であり、ここでは色は橙色から青色に変
化する。より高いpH、pH8.5〜10においては暗青色
ぎみになり視覚的に識別するのが困難であり、より低い
pH、pH5〜6においては淡黄色ぎみとなって同様に視覚
的に識別するのが困難である。装置の最良の正確性は約
6〜8.5のpH範囲において得られるが、どちらの側の
範囲外のpHも装置分析によって用いることができる。好
適なpHは実験室での定型的な実験によって決定される。
【0075】参考例2 ナトリウム試薬片の製造 Whatman 31ET紙に下記の2種の溶液を含浸し、各溶
液で飽和した後に60℃で乾燥した。
【0076】第1の溶液: トルエン 15ml ポリメチルメタクリレート (DuPont Elvacite 2010) 0.15g ビス(12-クラウン-4)異性体 0.3g 7−デシル−MEDPIN 75mg
【0077】第2の溶液: ビス−トリス[ビス(2− ヒドロキシエチル)イミノ− トリス−(ヒドロキシ−メチ ル)メタン] 10.5g リン酸を充分量加えてpHを6.4に調節して100mlと
した。
【0078】実施例5 カチオン選択性の測定 乾燥紙を塩水溶液30l又は1:3希釈血清30lと反
応させた。水溶液の濃度は、NaCl0、5、45、6
5及び85mM;LiCl400、600、800及び1
000mM;KCl200、400、600及び800mM
であった。NaCl濃度127.4、152.8、17
8.5、204.2及び229.8mMを有する血清試料
を水で1:3に希釈した。640nmにおける40〜60
秒の反射率を Seralyzer(登録商標)反射光度計で測定
した。反射率の読みの平均値から計算したK/S値を濃
度に対してプロットした。K/S値対濃度のプロットの
勾配を表1に示す。
【0079】
【表1】
【0080】上記データによって、カリウム又はリチウ
ムに関する選択性を超えるナトリウムに関する選択性の
見地からは、(R),(R)−(+)及び(S),
(S)−(−)異性体、並びにこれらの混合物がラセミ
体混合物又は2つのメソ異性体の混合物よりも優れてい
ることが示される。勾配(NaCl)/勾配(KCl)
の量はカリウムを超えるナトリウムに関する選択性の尺
度である。また、このデータによって、これら光学活性
体に関しては、ナトリウムに関する選択性は、試料中の
カリウム又はリチウムイオンによるいかなる影響も無視
しうるのに充分な程度に高いことが示される。
【0081】
【発明の効果】本発明の製造方法は、新規イオノホアを
得ることができ、これを用いてナトリウム特異性の高い
試験系を考案することができる。高度の選択性は、立体
化学の効果は低いであろうという従来技術における予測
の点からも非常に驚くべきことである。明らかに、ここ
に示した発明の多くの他の修正及び変更を、その精神及
び範囲から逸脱することなく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビス(12−クラウン−4−メチル)ドデシル
メチルマロネートの4種の立体異性体を示す図である。
【図2】(S)(+)−ヒドロキシ−メチル−12−ク
ラウン−4の合成に関する一般反応式を示す図である。
【図3】(R)(−)−ヒドロキシメチル−12−クラ
ウン−4の合成に関する一般反応式を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キン・ファイ・イップ アメリカ合衆国、インヂアナ 46514、エ ルクハート、クリークヘイブン・ドライブ 51194

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (S)(+)−ヒドロキシメチル−12
    −クラウン−4及び(R)(−)−ヒドロキシメチル−
    12−クラウン−4から選択される化合物と、一般式: 【化1】 (式中、XはCl、OH又はOR3 であり、R3 は炭素
    原子1〜4の低級アルキルであり、R1 はメチルであ
    り、R2 は炭素原子数4〜20のアルキルである)を有
    する化合物とを反応させることを特徴とする、光学活性
    ビス(12−クラウン−4−メチル)ジアルキルマロネ
    ートエナンチオマーの製造方法。
  2. 【請求項2】 (S)(+)−ヒドロキシメチル−12
    −クラウン−4及び(R)(−)−ヒドロキシメチル−
    12−クラウン−4から選択される化合物と、一般式: 【化2】 (式中、XはCl、OH又はOR3 であり、R3 は炭素
    原子1〜4の低級アルキルである)を有する化合物とを
    反応させることを特徴とする光学活性ビス(12−クラ
    ウン−4−メチル)ドデシルメチルマロネートエナンチ
    オマーの製造方法。
  3. 【請求項3】 (S)(+)−ヒドロキシメチル−12
    −クラウン−4及び(R)(−)−ヒドロキシメチル−
    12−クラウン−4から選択される化合物と、ドデシル
    メチルマロニルジクロリドとを反応させることを特徴と
    する光学活性ビス(12−クラウン−4−メチル)ドデ
    シルメチルマロネートの製造方法。
  4. 【請求項4】 (S)(+)−1,2−イソプロピリデ
    ングリセロールと臭化アリルとを反応させて(S)
    (+)−1−アリル−2,3−イソプロピリデングリセ
    ロールを生成させ;該(S)(+)−1−アリル−2,
    3−イソプロピリデングリセロールを(R)(+)−1
    −アリルグリセロールに転化させ;該(R)(+)−1
    −アリルグリセロールとビス−クロロエトキシエタンと
    を反応させて(R)(+)−1−アリルオキシメチル−
    12−クラウン−4を生成させ;該(R)(+)−アリ
    ルオキシメチル−12−クラウン−4を(S)(+)−
    ヒドロキシメチル−12−クラウン−4に転化させるこ
    とを特徴とする(S)(+)−ヒドロキシメチル−12
    −クラウン−4の製造方法。
  5. 【請求項5】 (R)(−)−1,2−イソプロピリデ
    ングリセロールと臭化アリルとを反応させて(R)
    (−)−1−アリル−2,3−イソプロピリデングリセ
    ロールを生成させ;該(R)(−)−1−アリル−2,
    3−イソプロピリデングリセロールを(S)(−)−1
    −アリルグリセロールに転化させ;該(S)(−)−1
    −アリルグリセロールとビス−クロロエトキシエタンと
    を反応させて(S)(−)−1−アリルオキシメチル−
    12−クラウン−4を生成させ;該(S)(−)−1−
    アリルオキシメチル−12−クラウン−4を(R)
    (−)−ヒドロキシメチル−12−クラウン−4に転化
    させることを特徴とする(R)(−)−ヒドロキシメチ
    ル−12−クラウン−4の製造方法。
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