JPH05197201A - 記録材用ポリエステル樹脂 - Google Patents

記録材用ポリエステル樹脂

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JPH05197201A
JPH05197201A JP4007003A JP700392A JPH05197201A JP H05197201 A JPH05197201 A JP H05197201A JP 4007003 A JP4007003 A JP 4007003A JP 700392 A JP700392 A JP 700392A JP H05197201 A JPH05197201 A JP H05197201A
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伸司 久保
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象運 田尻
Hitoshi Iwasaki
等 岩崎
Yoichi Nagai
陽一 永井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融流動性および定着性に優れ、フルカラー
用並びに低温定着性が要求される高速複写機及び高速プ
リンター用として有用なポリエステル樹脂に関する。 【構成】 従来のポリエステル樹脂と比較し、全酸成分
に対して5モル%以上のナフタレンジカルボン酸と10
モル%以上の次式(1)の芳香族ジオール成分を縮合さ
せた、記録材用ポリエステル樹脂に関する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法、静電記録法
や静電印刷法などにおいて、静電荷像または磁気潜像の
現像に用いる乾式トナーとして有用なポリエステル樹脂
に関する。さらに詳しくは、溶融流動性および定着性に
優れていて、特に高い溶融流動性が要求されるフルカラ
ー用、並びに低温定着性が要求される高速複写機および
高速プリンター用として有用なポリエステルに関する。
【0002】
【従来の技術】静電荷像より恒久的な顕像を得る方法に
おいては、光導電性感光体または静電記録体上に形成さ
れた静電荷像をあらかじめ摩擦により帯電させたトナー
によって現像したのち定着される。磁気潜像の場合は、
磁気ドラム上の潜像を磁性体を含むトナーによって現像
した後、定着される。定着は光導電性感光体または静電
記録体上に現像によって得られたトナー像を直接融着さ
せるか、紙やフィルム上にトナー像を転写した後、これ
を転写シート上に融着させることによって行われる。ト
ナー像の融着は、溶剤蒸気との接触、加圧及び加熱によ
って行われ、加熱方式には電気オーブンによる無接触加
熱方式と加圧ローラーによる圧着加熱方式があるが、最
近では主として定着工程の高速化が要請される後者が用
いられている。
【0003】さらにカラー画像を得るためには、上述の
現像工程において3〜4色のトナーを転写紙に付着さ
せ、次いで定着工程において各種トナーを溶融混合しな
がら発色し、定着させなければならない。フルカラート
ナー用バインダーには上述のごとく定着工程での混合性
の良い樹脂、換言すれば、溶融流動性の良い樹脂が強く
望まれている。溶融流動性の良好なバインダーを用いた
場合、定着工程でのオフセット現象が生じる問題があ
る。しかしながら、オフセット現象を防止するためバイ
ンダーを架橋化させたり高分子化させると、溶融流動性
が低下し、フルカラーコピーには適さない。従って、複
写機の定着ローラー表面にシリコーンを塗布し、オフセ
ットを防止する手法が用いられている。
【0004】定着部の高速化、省エネルギー化が強く要
請されている最近、フルカラー複写機以外の複写機およ
びプリンターにおいてもオフセット防止対策として、定
着ローラーにシリコーンを塗布する手法が採られる例も
少なくない。従来より、トナー用樹脂として、溶融流動
性に耐ブロッキング性を付与するため、リジッドなポリ
マーを与える2価のカルボン酸と芳香族ジオールからな
る低分子ポリエステルが提案されている。しかしなが
ら、芳香族ジオール成分は反応性が悪いため、目的の物
性を得ようとすると、高い温度での反応が必要であり、
そのため芳香族ジオールが分解し、悪臭がでる。画質が
劣化する等の問題が生じる。また、芳香族ジオールは反
応性が悪いため、分子量が限定され、トナー製造工程で
過粉砕物が多量に発生する。
【0005】さらに芳香族ジオールとの反応性を上げる
ため、不飽和ジカルボン酸を用いる例も紹介されている
が、効果は少なく、ラジカル反応防止剤に用いられるハ
イドロキノン等が原因となって、公害問題の発生が懸念
されている。以上のような状況から、フルカラーおよび
定着性本位の低分子量トナーバインダー樹脂としては、
溶融流動性および熱安定性および重合反応性が良好で、
かつ粉砕特性にも優れている樹脂が強く望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らの目的とす
るところは、従来技術において定着性が良好で尚かつ耐
ブロッキング性にすぐれた樹脂を与えることにある。更
に詳しくは、従来の低分子ポリエステル樹脂にナフタレ
ン骨格を導入することにより、低分子で高Tgを有する
樹脂を提供するところにある。
【0007】すなわち、ナフタレンジカルボン酸を酸成
分に使用することで、低分子でも充分にポリマーがリジ
ッドになることより、従来のポリエステルよりも低粘度
で高Tg化を達成することができた。さらに、ナフタレ
ン系のモノマーは一般のテレフタル酸より反応性が良好
なため、反応性が悪い芳香族ジオールの濃度アップも達
成され、さらに低分子化、高Tg化が達成される。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題を解決するために鋭意検討したところ、溶融流動性
と定着性が良好で、なおかつ耐ブロッキング性の良好な
ポリエステル樹脂を見いだし、本発明を完成した。本発
明は全酸成分に対して3モル%以上のナフタレンジカル
ボン酸またはその低級アルキルエステル成分と10モル
%以上の式(1)で表される芳香族ジオール成分を縮合
して得られるポリエステルで、該ポリエステル樹脂の軟
化温度T1/ 2 が85〜160℃であり、ガラス転移点T
gが40〜90℃であって、分子量Mwが3000〜4
0000であることを特徴とする記録材用ポリエステル
樹脂に関する。
【0009】本発明でいうナフタレンジカルボン酸の低
級アルキルエステルとは、ジメチルナフタレート、ジエ
チルナフタレート、ジブチルナフタレート等があるが、
コストおよびハンドリングの点でジメチルナフタレート
が好ましい。ナフタレン成分は、Tgを上げ耐ブロッキ
ング性に寄与し、それの持つ疎水性のため耐湿性にも効
果がある。またナフタレン系モノマーは樹脂のTgを高
める効果があると共に、樹脂に凝集性を付与し、耐オフ
セット性を高める効果がある。ナフタレン成分はその使
用量に見合うだけの効果はあるが、顕著にその効果が現
れるのは全酸成分に対して3モル%以上、好ましくは5
モル%以上使用する必要がある。他の酸成分に関して
は、テレフタル酸成分、イソフタル酸成分、不飽和ジカ
ルボン酸成分等使用できるが、その中でもテレフタル酸
系はTgアップに効果があり、イソフタル酸系は反応性
を高める効果があるので、目的によってその使用バラン
スは変えれば良い。
【0010】本発明における芳香族ジオール成分(1)
は反応性が乏しいため、従来はその使用量は限定された
が、酸成分に反応性の高いナフタレンを用いると芳香族
ジオール成分(1)を多量に用いることができ、低粘
度、高Tg化という本発明の効果がさらに達成される。
本発明における芳香族ジオール(1)の例として、ポリ
オキシエチレン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン−
(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、ポリオキシプロピレン(2.2)−ポリオキ
シエチレン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポ
リオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン−
(2.4)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、ポリオキシプロピレン(3.3)−2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンなどが挙げら
れ、これらは単独または混合で使用される。芳香族ジオ
ール(1)はTgを上げる効果があるため、耐ブロッキ
ング性が良好と成る。
【0011】これらの芳香族ジオール(1)は、全酸成
分に対しての使用量が10モル%以下であると目的のT
gを得ようとする場合かなりの分子量・粘度を必要と
し、溶融流動性が低下する。従って、芳香族ジオール
(1)の使用量は全酸成分に対して10モル%以上、好
ましくは20モル%用いるのが好ましい。本発明に関し
最も重要な点は、重合したポリエステルの軟化温度T
1/2 が85〜160℃であり、Tgが40〜90℃であ
って、分子量Mwが3000〜40000であることで
ある。
【0012】軟化温度T1/2 が85℃未満になると溶融
流動性に関しては向上するが、樹脂の凝集性が極端に低
下し、複写時にローラーへのオフセットが発生する。ま
た、軟化温度T1/2 が160℃を超えると、逆に溶融流
動性・定着性が低下し、その樹脂を用いたトナーはフル
カラー用や定着本位の高速機・高速プリンターには適さ
なくなる。従って、軟化温度T1/2 は85〜160℃の
必要があり、好ましくは90〜155℃である。
【0013】一般に、トナーにシリカ等の無機粉末を加
えると、耐ブロッキング性の改良に有効であり、バイン
ダーのTgが低い場合その効果は特に顕著である。又、
Tgが50℃以上では、無機粉末を添加しなくとも耐ブ
ロッキング性は良好である。従ってTgは40℃以上の
必要があり、好ましくは50℃以上である。又、Tgが
90℃を超えると、溶融流動性が低下し、フルカラート
ナー用には適さない。
【0014】また、分子量Mwが40000を超える
と、粘度が高くなり、粉砕性も悪化するため、それを用
いたトナーは高い溶融流動性を必要とするフルカラート
ナーには適さない。従って、分子量Mwは40000以
下であり、好ましくは35000以下である。又、Mw
が3000未満であると、溶融流動性は、良好である
が、Tgが極端に低下し、ブロッキング性が悪化する。
【0015】本発明において、上記モノマー以外のモノ
マーは、その必要性能に応じて使用することができる。
一般に、ポリエステルの原料として公知のモノマーは、
本発明の効果を保つ範囲で、使用してさしつかえない。
例えば、ジカルボン酸では、テレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、セバシン酸、イソデシル琥珀酸、マレイ
ン酸、フマル酸、アジピン酸、及びこれらのモノメチ
ル、モノエチル、ジメチル、ジエチルエステルなどが挙
げられ、特にテレフタル酸、イソフタル酸、及びこれら
のジメチルエステルが耐ブロッキング性及びコストの点
で好ましい。これらの2価カルボン酸およびその低級エ
ステルはトナーの定着性及び耐ブロッキング性に影響を
与える。芳香族系のテレフタル酸、イソフタル酸を用い
ると耐ブロッキング性は向上するが、定着性は低下す
る。逆に脂肪族系のセバシン酸やアジピン酸は、定着性
は向上するが、Tgの低下をもたらすため耐ブロッキン
グ性の低下につながる。脂肪族酸の場合、長鎖のモノマ
ー程この傾向は強い。
【0016】ジオールの使用例としては、脂肪族及び芳
香族ジオールが用いられる。脂肪族ジオールの例とし
て、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ブ
タンジオール、ポリエチレングリコール、シクロヘキサ
ンジメタノール、水添ビスフェノールAなどが挙げら
れ、定着性の点からエチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ブタンジオールが好ましい。又、例えば
1.4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、
1.4−ビス(2−ヒドロキシブトキシ)ベンゼン、
1.4−ジヒドロキシメチルベンゼン等を用いると耐湿
性に効果が表われる。
【0017】本発明では、前記モノマーを反応釜に仕
込、加熱昇温することにより、エステル化反応または、
エステル交換反応を行う。この時必要に応じて硫酸、チ
タンブトキサイド、ジブチルスズオキシド、酢酸マグネ
シウム、酢酸マンガン等の通常のエステル化反応または
エステル交換反応で使用されるエステル化触媒またはエ
ステル交換触媒を使用することができる。次いで常法に
従って該反応で生じた水またはアルコールを除去する。
【0018】本発明においては、引き続き重合反応を実
施するが、この時150mmHg以下の真空下でジオール成
分を留出除去させながら重合を行う。又、重合に際して
は通常公知の重合触媒、例としてチタンブトキサイド、
ジブチルスズオキシド、酢酸スズ、酢酸亜鉛、2硫化ス
ズ、3酸化アンチモン、2酸化ゲルマンニウム、等を用
いることができる。又、重合温度、触媒量については特
に限定されるものではなく、必要に応じて任意に設定す
れば良い。
【0019】本発明中における軟化温度とは、島津製作
所(株)製フローテスター CFT−500 を用いて
1.0mmφ×10mmのノズル、荷重30kgf 、昇温速度
3℃/min の等温昇温下で測定した時、サンプル1.0
g中の1/2が流出した温度を言う。本発明中のTgと
は島津製DSCにて昇温5℃/min で測定した時のTg
近傍の吸熱カーブの接線とベースラインとの接点とし
た。
【0020】また、重量平均分子量MW は東ソー社製G
PC HCL−8200により測定されるMW をいう。
また、本発明中の実施例における組成分析は、樹脂をヒ
ドラジンで加水分解し、液体クロマトグラフィーで定量
した。次に実施例により本発明を説明するが、本発明の
実施態様はこれによって限定されるものではない。実施
例中の成分量は特に指示がない限りモル部を表す。
【0021】
【実施例】
〔実施例1〕表1に従い、ナフタレンジカルボン酸、テ
レフタル酸、エチレングリコール、ポリオキシプロピレ
ン(2.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンを蒸留塔を有する反応容器に投入した。触
媒であるジブチルスズオキシドを全酸成分に対して0.
08重量部添加し、内温を260℃、攪拌回転数200
rpm に保ち、常圧下で5時間エステル化反応させたの
ち、反応系内を30分かけて1.0mmHgまで減圧し、内
温260℃に保ち、エチレングリコールを留出せしめな
がら縮合反応を2時間行い、白色の樹脂R−1を得た。
得られた樹脂の組成分析結果及び樹脂物性値を表2に示
す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】単位はモル部 *ジオールA:ポリオキシプロピレン(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 得られた樹脂95重量%に対して、カーボンブラック
(三菱化成#40)5重量%をヘンシェルミキサーでプ
レミキシングし、次いで栗本鉄工製インターナルミキサ
ーを用いて140℃、65rpm の条件で溶融混練を行っ
た。溶融混練物を室温迄冷却後、ハンマーミルで粗粉砕
した後、ジェットミルを用いて22μm以下まで粉砕し
た。その後、日本ニューマチック社の風力分級機を用い
て、粒径5〜22μmにし、トナーT−1を得た。トナ
ーT−1の耐オフセット性試験結果、定着試験結果、及
び耐ブロッキング性の試験結果を表3に示す。
【0025】
【表3】
【0026】耐オフセット性は、紙の上にトナーを均一
にふりかけ(ID=1.0±0.3)、温度可変式の定
着ローラーに通し、オフセット定着ローラーのスピード
は100mm/sec に設定し、ニップ幅は8.0mmに設定
して評価した。ローラーの温度を上げていった時、トナ
ーがローラーに付着したかどうかを目視で観察した。ト
ナーがローラーに付着し始めた温度を高温オフセット開
始の温度とした。当該条件で130℃以下でオフセット
が発生しない樹脂を、フルカラーおよび高速機において
耐オフセット性良好とした。但し、ここでいうオフセッ
トとは高温オフセットのことをいい、定着性の不充分な
時に発生するコールドオフセットは含まない。
【0027】定着率は、ローラーのスピード100mm/
sec に於てニップ幅8.0mmで温度120℃での定着率
とした。紙の上にトナーを均一にふりかけ(ID=1.
0±0.3)、定着ローラーに通した後、テープ剥離を
した時の、濃度の減衰率である。定着率はフルカラー等
の溶融流動性に対応する数値として捕らえ、当条件下7
0%以上の定着率を持つ樹脂を、溶融流動性良好樹脂と
した。
【0028】耐ブロッキング性の評価は、50mlのガラ
ス製サンプル瓶中にトナー5gを入れ、50℃の高温槽
中に50時間放置した後、その凝集度を観察した。その
凝集度合いは次のように設定した。50℃に50時間放
置したサンプル瓶を室温まで冷却し、その凝集度を観察
評価する。
【0029】A:サンプル瓶を逆さにしただけでトナー
が落ちる。 B:サンプル瓶を逆さにし、軽く振っただけでトナーが
落ちる。 C:サンプル瓶を逆さにし、軽くたたくとトナーが落ち
る。 D:サンプル瓶を逆さにし、強い振動を与えてやるとト
ナーが落ちる。 E:サンプル瓶を逆さにし、強い振動を与えてもトナー
は落ちない。 (凝集度A,B,Cに関して使用可能と判断した。)
【0030】表3よりトナーT−1は、溶融流動性、耐
ブロッキング性が良好であり、尚かつ、耐オフセット性
も良好であることがわかる。
【0031】〔実施例2〜4〕モノマー仕込組成を表4
のようにする以外は、実施例1と同様の操作を行い、樹
脂R−2〜R−4を得た。次に樹脂R−2〜R−4の組
成分析結果及び樹脂物性値を表5に示す。尚、反応の終
点は、重合釜よりサンプリングをし軟化温度を測定し、
任意の軟化温度に達した時を終点とした。
【0032】
【表4】
【0033】単位:モル部 *ジオールA:ポリオキシプロピレン(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン *ジオールB:ポリオキシエチレン(2.3)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
【0034】
【表5】
【0035】単位:モル部 *ジオールA:ポリオキシプロピレン(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン **ジオールB:ポリオキシエチレン(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 更に、実施例1と同様の操作を行い、樹脂R−2〜R−
4に対応するトナーT−2〜T−4を得た。T−2〜T
−4の定着性、耐オフセット性試験及び耐ブロッキング
性試験の結果を表6に示す。
【0036】
【表6】
【0037】表6より、トナーT−2〜T−4は、溶融
流動性・耐オフセット性が良く、耐ブロッキング性が良
好であることが分かる。
【0038】〔実施例5〜6〕モノマー仕込組成を表7
のようにする以外は、実施例1と同様の操作を行い、樹
脂R−5〜R−6を得た。樹脂R−5〜R−6の組成分
析結果及び樹脂物性値を表8に示す。尚、反応の終点
は、重合釜よりサンプリングをし軟化温度を測定し、任
意の軟化温度に達した時を終点とした。
【0039】
【表7】
【0040】単位:モル部 *ジオールA:ポリオキシプロピレン(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
【0041】
【表8】
【0042】単位:モル部 *ジオールA:ポリオキシプロピレン(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 更に、実施例1と同様の操作を行い、樹脂R−5〜R−
6に対応するトナーT−5〜T−6を得た。T−2〜T
−4の定着性、オフセット試験及び耐ブロッキング性試
験の結果を表9に示す。
【0043】
【表9】
【0044】表9より、トナーT−5〜T−6は、溶融
流動性・耐オフセット性が良く、耐ブロッキング性が良
好であることが分かる。
【0045】〔比較例7〜12〕モノマー仕込組成を表
10のようにする以外は、実施例1と同様の操作を行
い、樹脂R−7〜R−12を得た。樹脂R−7〜R−1
2の組成分析結果及び樹脂物性値を表11に示す。尚、
反応の終点は、重合釜よりサンプリングをし軟化温度を
測定し、任意の軟化温度に達した時を終点とした。
【0046】
【表10】
【0047】単位:モル部 *ジオールA:ポリオキシプロピレン(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン **ジオールB:ポリオキシエチレン(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
【0048】
【表11】
【0049】単位:モル部 *ジオールA:ポリオキシプロピレン(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン **ジオールB:ポリオキシエチレン(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
【0050】
【表12】
【0051】実施例1と同様の操作を行い、それぞれ対
応するトナーT−7〜T−12を得た。それぞれのトナ
ーの評価結果を表12に示す。但し、T−7,T−8,
T−10,T−12に関しては、耐ブロッキング性を持
たせるため、アエロジルR−972を生成トナーに対し
て5wt%をトナー化工程の混練時に添加した。表12よ
り、T−7はナフタレンジカルボン酸を用いない例であ
るが、ナフタレンを用いた場合と比較して樹脂の凝集性
が低下し120℃でオフセットが発生した。T−8で軟
化温度を85℃にした場合定着強度は向上するが、全温
度領域でオフセットが発生した。T−9は軟化温度を1
65℃に設定した場合であるが、Tgは83℃と高く、
耐ブロッキング性は良好であるが、溶融流動性は低下し
たことより、一般の低速複写機には適するが、溶融流動
性が低下していることより、フルカラー用あるいは高速
機・高速プリンター用には適さない。
【0052】またTgが27℃になるとナフタレンジカ
ルボン酸を使用しても、耐ブロッキング性は良好になら
ない(T−10)。T−11は多官能モノマーを使用
し、分子量を上げたものであるが、耐オフセット性はか
なり向上しているが、溶融流動性が低下するため、フル
カラー用や高速複写機用には適さない。T−12は芳香
族ジオールを所定量用いない場合であるが、本発明でい
う軟化温度に達してもTgが上昇せず、耐オフセット性
も得られなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 陽一 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全酸成分に対して3モル%以上のナフタ
    レンジカルボン酸またはその低級アルキルエステル成分
    と10モル%以上の式(1)で表される芳香族ジオール
    成分を縮合して得られるポリエステルにおいて、該ポリ
    エステル樹脂の軟化温度T1/2 が85℃以上160℃以
    下、ガラス転移点Tgが40〜90℃、平均分子量Mw
    が3000〜40000であることを特徴とする記録材
    用ポリエステル樹脂。 【化1】
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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