JP3090753B2 - 画像形成トナー用架橋樹脂 - Google Patents
画像形成トナー用架橋樹脂Info
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Description
や静電印刷法などにおいて、静電荷像または磁気潜像の
現像に用いる乾式トナーとして有用な樹脂に関する。さ
らに詳しくは、低温定着性に優れ、耐オフセット性に優
れ、しかも、環境に対して安定したトナー物性を有する
樹脂に関する。
おいては、光導電性感光体または静電記録体上に形成さ
れた静電荷像を、あらかじめ摩擦により帯電させたトナ
ーによって、現像したのち定着される。磁気潜像の場合
は、磁気ドラム上の潜像を磁性体を含むトナーによって
現像した後、定着される。定着は光導電性感光体または
静電記録体上に現像によって得られたトナー像を直接融
着させるか、又は紙やフィルム上にトナー像を転写した
後、これを転写シート上に融着させることによって行わ
れる。トナー像の融着は溶剤蒸気との接触、加圧及び加
熱によって行われ、加熱方式には電気オーブンによる無
接触加熱方式と加圧ローラーによる圧着加熱方式がある
が、最近では主として定着工程の高速化が要請される後
者が用いられている。
成分系トナーと2成分系トナーがある。2成分系トナー
は、先ず樹脂、着色剤、荷電制御剤およびその他必要な
添加剤を溶融混練して十分に分散させた後、ついで粗粉
砕、微粉砕し、所定の粒度範囲に分級して製造される。
1成分系トナーは、上記の2成分系のトナーの各成分の
他に、磁性鉄粉を添加して同様に製造される。
トナーに要求される性能の大部分を支配するためトナー
用樹脂には、トナー製造においては溶融混練工程での着
色剤の分散性、粉砕工程での粉砕性の良い事などが要求
され、またトナーの使用においては定着性、オフセット
性、ブロッキング性及び電気的性質が良いことなど多用
な性能が要求される。トナーの製造に用いられる樹脂と
しては、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、メタクリル系樹脂などが公知であるが、圧着加
熱定着方式用は、主にスチレンと(メタ)アクリル酸エ
ステルの共重合体が用いられてきた。しかしより低温で
定着が可能であることや、定着されたトナー像の耐塩ビ
可塑剤性が優れていることから、ポリエステル樹脂が注
目されている。
中に高濃度で含有される極性の高いエステル基が、水分
を取り込み、環境の相違特に湿度の変化によって、帯電
量が変化するという欠点がある。添加剤などである程度
の改良も報告されているが、限界があり、特にトナーの
主流材料であるスチレン系のものと比較すると、かなり
の差は否めない。
値が定着ローラーに塗布してあるテフロンとかけはなれ
ていることより、耐高温オフセットにおいても優れた特
性を持つ。定着性・耐オフセット性等の熱的特性に優れ
た性質を有するポリエステルも、その帯電の耐湿度依存
性が大きいため敬遠されているのが現状である。現在、
複写機・プリンターが高速化しており、今後、定着性に
優れる樹脂の要求は高く、耐湿度の影響の少ないポリエ
ステルの出現が強く熱望されている。
るところは、従来技術において定着性・耐高温オフセッ
ト性にすぐれ、かつ、環境に対して特性の影響されない
トナー用樹脂を提供することにある。更に詳しくは、従
来の架橋ポリエステル樹脂に、耐湿性のあるビニル重合
体をブロック共重合させることにより、耐湿性を付与
し、低温定着性・耐高温オフセット性が良好で、しか
も、耐湿性を有する樹脂を提供することにある。
問題を解決するために鋭意検討したところ、定着性と高
温オフセット性が良好で、なおかつ耐湿性の良好なポリ
エステル樹脂を見いだし、本発明を完成した。本発明
は、(a)芳香族ジカルボン酸またはその低級アルキル
エステル成分の少なくとも一種、(b)3価以上の多価
カルボン酸及び/または多価アルコール成分若しくはそ
の低級エステル成分の少なくとも一種、(c)下記の式
(1)で表される芳香族ジオール成分の少なくとも一
種、(d)重量平均分子量Mw50000以下のエステ
ル結合形成基を含むポリスチレン重合体からなり、成分
(a)はポリエステル中の全カルボン酸成分に対して6
0モル%以上、成分(d)は全縮合ポリエステルに対し
て50重量%以下のブロック重合体で、該重合樹脂のガ
ラス転移点Tgが40〜75℃で、軟化温度が85〜1
70℃であることを特徴とする画像形成トナー用架橋樹
脂に関する。
レフタル酸、イソフタル酸無水フタル酸およびその低級
アルキルエステルから由来された成分である。それらの
低級アルキルエステルには、ジメチルテレフタル酸、ジ
メチルイソフタル酸、ジエチルテレフテル酸、ジエチル
イソフタル酸、ジブチルテレフタル酸、ジブチルイソフ
タル酸等があるが、コストおよびハンドリングの点でジ
メチルテレフタル酸やジメチルイソフタル酸が好まし
い。芳香族は、Tgを上げ耐ブロッキング性に寄与し、
それの持つ疎水性のため耐湿性にも効果がある。従っ
て、芳香族ジカルボン酸は全酸成分に対して60モル%
以上、好ましくは70モル%以上使用する必要がある。
その中でもテレフタル酸系はTgアップに効果があり、
イソフタル酸系は反応性を高める効果があるので、目的
によってその使用バランスを変えれば良い。
ボン酸、および多価アルコール成分とは、3価以上の多
価カルボン酸および多価アルコールより導入された成分
を言う。多価カルボン酸の使用例として、トリメリット
酸、ピロメリット酸、1,2,4シクロヘキサントリカ
ルボン酸、2,5,7ナフタレントリカルボン酸、1,
2,4ナフタレントリカルボン酸、1,2,5ヘキサン
トリカルボン酸、1,2,7,8オクタンテトラカルボ
ン酸及びこれらの酸無水物がある。多価アルコールの例
としては、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテ
トラロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトー
ル、庶糖、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5
−ペンタトリオール、グリセロール、2−メチルプロパ
ントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオ
ール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンなどが
挙げられ、単独または混合で用いられる。このような多
官能基モノマーは、樹脂のTgを高める効果があると共
に、樹脂に凝集性を付与し、耐オフセット性を高める効
果があるので、架橋度は使用複写機の定着温度、及び複
写スピードにあわせて自由に設定するのが良い。
て、ポリオキシエチレン−(2.0)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロ
ピレン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2.2)−
ポリオキシエチレン−(2.0)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン
(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロ
ピレン−(2.4)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3.3)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンなど
が挙げられ、これらは単独または混合して使用される。
芳香族ジオールは、Tgを上げる効果があるために、耐
ブロッキング性が良好となる。
く全酸成分に対して80モル%以上用いると反応性が極
めて低下し、生産性が悪化する。また、芳香族ジオール
は高価なもので、このようなモノマーを多量に使用する
ことは、一般に大衆化されている複写機に使用するトナ
ーには適さない。従って、これらの芳香族ジオールは全
酸成分に対して80モル%以下が好ましい。
リエステルに耐湿性を付与するために、Mw50000
以下のエステル形成基を含むポリスチレン重合体をブロ
ック共重合させることにある。ビニル重合体の例を挙げ
れば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリアクリル系等があるが、その中でも疎水性の強いベ
ンゼン環を、高濃度で含むポリスチレンが好ましい。但
し、ポリエステルとポリビニル系はSP値がかけ離れて
いるため、非常に相溶性が悪い。そのため、ポリビニル
系の添加量は、全樹脂に対して50wt%以下でなくては
ならない。好ましくは40wt%以下である。また、重量
平均分子量が50,000以上になると相溶が困難にな
る。従って、Mwに関しても50,000以下で好まし
くは40,000以下である。
応性を高め、また相溶性を高めるため、ポリスチレン重
合体に対して30重量%以下の他のビニルモノマーを、
あらかじめポリスチレンに共重合させておくのも良い。
また、重合したポリエステルの軟化温度T1/2 が85〜
170℃であることが重要である。
を架橋させてもポリマー自体の凝集性が極端に低下する
ため、高温のオフセットが発生しやすくなる。また軟化
温度が170℃を超えると、オフセット性は向上する
が、定着性が低下する。非磁性一成分系には軟化温度は
高い方が樹脂に強度が付与され、好ましい場合もある
が、その場合でも、軟化温度が170℃を超えると、定
着性に問題が生ずる。
と、耐ブロッキング性の改良に有効であり、バインダー
のTgが低い場合には、その効果は特に顕著である。
又、Tgが50以上では、無機粉末を添加しなくとも耐
ブロッキング性は良好である。従って、Tgは40℃以
上でなければならず、好ましくは50℃以上である。T
gが75℃を超えると、耐ブロッキング性は向上する
が、定着性が著しく低下する。
外のモノマーは、その必要性能に応じて、適度に組み替
えて使用することができる。一般に、ポリエステルの原
料として公知のモノマーも使用することができる。例え
ば、ジカルボン酸では、テレフタル酸、イソフタル酸、
フタル酸、セバシン酸、イソデシル琥珀酸、マレイン
酸、フマル酸、アジピン酸及びこれらのモノメチル、モ
ノエチル、ジメチル、ジエチルエステルなどが挙げら
れ、特にテレフタル酸、イソフタル酸、及びこれらのジ
メチルエステルが耐ブロッキング性及びコストの点で好
ましい。これらの2価カルボン酸およびその低級エステ
ルは、トナーの定着性及び耐ブロッキング性に影響を与
える。芳香族系のテレフタル酸、イソフタル酸を用いる
と、耐ブロッキング性は向上するが、定着性は低下す
る。逆に脂肪族系のセバシン酸やアジピン酸は、定着性
は向上するが、Tgの低下をもたらすため耐ブロッキン
グ性の低下につながる。脂肪族酸の場合、長鎖のモノマ
ー程この傾向は強い。
香族ジオールが用いられる。脂肪族ジオールの例とし
て、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ブ
タンジオール、ポリエチレングリコール、シクロヘキサ
ンジメタノール、水添ビスフェノールAなどが挙げら
れ、定着性の点からして、エチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、ブタンジオールが好ましい。
反応釜に仕込、加熱昇温することにより、例えばエステ
ル化反応または、エステル交換反応を行う。この時必要
に応じて硫酸、チタンブトキサイド、ジブチルスズオキ
シド、酢酸マグネシウム、酢酸マンガン等の通常のエス
テル化反応またはエステル交換反応で使用されるエステ
ル化触媒、またはエステル交換触媒を使用することがで
きる。次いで、常法に従って該反応で生じた水またはア
ルコールを除去する。
施するが、この時150mmHg以下の真空下で、ジオール
成分を留出除去させながら重合を行うのが良い。又、重
合に際しては通常公知の重合触媒、例としてチタンブト
キサイド、ジブチルスズオキシド、酢酸スズ、酢酸亜
鉛、2硫化スズ、3酸化アンチモン、2酸化ゲルマンニ
ウム、等を用いることができる。又、重合温度、触媒量
については特に限定されるものではなく、必要に応じて
任意に設定すれば良い。
ーテスター(CFT−500)を用いて、ノズル1.0
mmφ×10mmL 、荷重30kgf 、昇温3℃/min 、サン
プル量1.0gの条件下でサンプルが半分流出した時の
温度とした。本発明におけるTgとは、島津製DSCに
て昇温5℃/min で測定した時の、Tg近傍の吸熱カー
ブの接線とベースラインとの接点とした。
PC HCL−8200により測定されるMwをいう。
また、本発明でいう架橋構造とは、重合時、反応系のト
ルクが急激に上昇する点、いわゆるゲル化点を超えた樹
脂が有するものとする。また、本発明における実施例の
組成分析は、樹脂をヒドラジンで加水分解し、液体クロ
マトグラフィーで定量した。
量した。次に実施例により本発明を説明するが、本発明
の実施態様はこれによって限定されるものではない。
ソフタル酸26モル部、トリメリット酸14モル部、エ
チレングリコール80モル部、ポリオキシプロピレン
(2.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン50モル部を蒸留塔を有する反応容器に投入し
た。さらに、計算上の合成ポリマー量に対して10wt%
のエステル結合形成性の反応基を有するポリスチレン共
重合体;C(末端をマレイン酸変性したMw10000
のポリスチレン)と、触媒であるジブチルスズオキシド
を全酸成分に対して0.03重量部添加し、内温を26
0℃、攪拌回転数200rpm に保ち、常圧下で5時間エ
ステル化反応させたのち、反応系内を30分かけて1.
0mmHgまで減圧し、内温260℃に保ち、エチレングリ
コールを留出せしめながら縮合反応を2時間行い、淡黄
色透明の樹脂R−1を得た。得られた樹脂は、軟化温度
T1/2 が145℃、Tgが60.2℃であった。得られ
た樹脂の組成分析結果及び樹脂物性値を表2に示す。
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン ビニル重合体C:Mw10000のポリスチレンの末端
マレイン酸変性 得られた樹脂94重量%に対して、カーボンブラック
(三菱化成#40)5重量%、ボントロンS−34(オ
リエント化学工業)1重量%をヘンシェルミキサーでプ
レミキシングし、次いで栗本鉄工製インターナルミキサ
ーを用いて170℃、65rpm の条件で溶融混練を行っ
た。溶融混練物を室温迄冷却後、ハンマーミルで粗粉砕
した後、ジェットミルを用いて22μm以下まで粉砕し
た。その後、日本ニューマチック社の風力分級機を用い
て、粒径5〜22μmにし、トナーT−1を得た。トナ
ーT−1の定着試験結果、耐湿性及び耐ブロッキング性
の試験結果を表3に示す。
しては、帯電量の減衰率より判断した。上記方法にて製
造したトナー3重量部に対して、日本鉄分製EFV−2
00/300 100重量部を50ccのガラス瓶にい
れ、ボールミル台にて、20分40rpm で摩擦帯電さ
せ、細川ミクロン社製のイースパートアナライザーにて
帯電量を測定した。下記の2条件で測定した場合の帯電
の減衰率を耐湿製の指標とした。
間トナーをなじませた後の帯電量 条件B:温度35℃、湿度85%に48時間トナーをな
じませた後の帯電量 帯電量減衰率=B/A×100(%) 帯電量減衰率70%以上を耐湿性良好トナーとした。こ
こでいう非オフセット定着温度幅とは、紙の上にトナー
を均一にふりかけ(ID=1.0±0.3)、温度可変
式の定着ローラーに通す。次に、定着部分のテープ剥離
をし、濃度減衰率を求める。ローラーの温度を上げてい
った時、定着率が90%を超えた温度を最低定着温度と
した。またさらに温度を上げていった時、トナーが熱ロ
ーラーに付着し始めた温度を高温オフセット開始温度と
した。最低定着温度と高温オフセット開始温度の間を定
着可能領域(非オフセット定着温度幅)とした。定着ロ
ーラーのスピードは100mm/sec に設定し、ニップ幅
は8.0mmに設定して評価した。最低定着温度が150
℃以下で、非オフセット幅が30℃以上のものが熱的特
性良好である。
のガラス製サンプル瓶中にトナー5gを入れ、50℃の
高温槽中に50時間放置した後、その凝集度を観察し
た。その凝集度合いは次のように設定した。50℃に5
0時間放置したサンプル瓶を室温まで冷却し、その凝集
度を観察。 A:サンプル瓶を逆さにしただけでトナーが落ちる。
けでトナーが落ちる。 C:サンプル瓶を逆さにし、軽くたたくとトナーが落ち
る。 D:サンプル瓶を逆さにし、強い振動を与えてやるとト
ナーが落ちる。 E:サンプル瓶を逆さにし、強い振動を与えてもトナー
は落ちない。 (凝集度A,B,Cに関して使用可能と判断した。) 表3よりトナーT−1はオフセット性が良好で、耐ブロ
ッキング性が良好であることがわかる。
のようにする以外は、実施例1と同様の操作を行い、樹
脂R−2〜R−3を得た。樹脂R−2〜R−3の組成分
析結果及び樹脂物性値を表5に示す。
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン **ジオールB:ポリオキシエチレン(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン ポリスチレンD:Mw20000のポリスチレン(全ポ
リスチレンに対して2wt%のマレイン酸共重合)
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン **ジオールB:ポリオキシエチレン(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 更に、実施例1と同様の操作を行い、樹脂R−2〜R−
3に対応するトナーT−2〜T−3を得た。
び耐ブロッキング性試験の結果を表6に示す。
フセット性が良く、耐ブロッキング性が良好であること
が分かる。 <比較例1〜5>モノマー仕込組成を表7のようにする
以外は、実施例1と同様の操作を行い、樹脂R−4〜R
−8を得た。樹脂R−4〜R−8の組成分析結果及び樹
脂物性値を表8に示す。
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン **ジオールB:ポリオキシエチレン(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン *ジオールB:ポリオキシエチレン(2.3)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 更に、実施例1と同様の操作を行い、樹脂R−4〜R−
8に対応するトナーT−4〜T−8を得た。T−2〜T
−4の定着試験結果、耐湿性及び耐ブロッキング性試験
の結果を表9に示す。
香族ジカルボン酸の使用量が少ないため、Tgが低下し
耐湿性も低下している。T−5は芳香族ジオールを使用
しない例であるが、反応性を制御することができないた
め架橋反応のコントロールが不能になり、できた樹脂の
吐出ができなかった。
ニアーなポリマーではすべての温度領域にてオフセット
が発生した。T−7においては、ポリスチレン重合体を
添加しない場合、耐湿性が低下した。また、ポリスチレ
ン重合体を過剰に使用した場合、重合系が2層に分離
し、まともなポリマーは得られなかった。 <比較例6〜9>モノマー仕込組成を表10のようにす
る以外は、実施例1と同様の操作を行い、樹脂R−9〜
R−12を得た。樹脂R−9〜R−12の分析結果及び
樹脂物性値を表11に示す。
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン **ジオールB:ポリオキシエチレン(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン **ジオールB:ポリオキシエチレン(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
応するトナーT−9〜T−12を得た。T−9は、Tg
が34℃と低いため定着性は良好であるが、耐ブロッキ
ング性が悪化した。トナー化時にシリカを5wt%程度添
加しても、耐ブロッキング性は改良されなかった。T−
10では、逆にTgが78℃と高い樹脂であるが、耐ブ
ロッキング性は良好であるが、定着性が178℃と悪化
した。T−11は、軟化温度が80℃と低いため樹脂の
凝集力が低下し、耐オフセット性が得られなかった。
ッキング性、耐オフセット性は良好であるが、最低定着
温度が167℃と低下した。 <比較例10>モノマー仕込組成を表13にする以外
は、実施例1と同様の操作を行い重合を試みたが、分子
量Mwが70000のものを用いた場合、ポリエステル
との相溶が悪く、重合系が2層に分離した。
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン ポリスチレンE Mw70000のポリスチレン重合体
で、全ポリスチレンに対して3wt%のマレイン酸共重合
したもの 以上の事より、従来のポリエステルに、エステル形成基
を含む、ポリスチレン共重合体を導入する事により、耐
湿度依存性の小さい、トナー用樹脂を得る事ができた。
Claims (1)
- 【請求項1】 (a)芳香族ジカルボン酸またはその低
級アルキルエステル成分の少なくとも一種、(b)3価
以上の多価カルボン酸及び/または多価アルコール成分
若しくはその低級エステル成分の少なくとも一種、
(c)下記の式(1)で表される芳香族ジオール成分の
少なくとも一種、(d)重量平均分子量Mw50000
以下のエステル結合形成基を含むポリスチレン重合体か
らなり、成分(a)はポリエステル中の全カルボン酸成
分に対して60モル%以上、成分(d)は全縮合ポリエ
ステルに対して50重量%以下のブロック重合体で、該
重合樹脂のガラス転移点Tgが40〜75℃、そして軟
化温度が85〜170℃であることを特徴とする画像形
成トナー用架橋樹脂。 【化1】
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- 1992-01-20 JP JP04007703A patent/JP3090753B2/ja not_active Expired - Lifetime
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