JPH05190104A - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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JPH05190104A
JPH05190104A JP476792A JP476792A JPH05190104A JP H05190104 A JPH05190104 A JP H05190104A JP 476792 A JP476792 A JP 476792A JP 476792 A JP476792 A JP 476792A JP H05190104 A JPH05190104 A JP H05190104A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anode
vane
antenna lead
bent
magnetron
Prior art date
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Pending
Application number
JP476792A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Matsuzaki
利行 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH05190104A publication Critical patent/JPH05190104A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、陽極ベインとアンテナリードとの
結合が容易且つ安定なマネトロンを提供することを目的
とする。 【構成】この発明のマグネトロンは、アンテナリード15
の端部が陽極ベイン12の側端面に沿うL字折曲げ舌片15
c を有し、この折曲げ舌片と陽極ベインの側端面とがレ
ーザ溶接されてなるマグネトロンであり、上記の目的を
達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マグネトロンに係わ
り、とくにその陽極構体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジ用マグネトロンは、図6に示
すように、銅製の陽極円筒11の内側に複数枚の陽極ベイ
ン12の外端面12a が固着され、それぞれの内端面12b が
図示しない中心軸上の陰極の方向に延長して設けられて
いる。各ベイン12は、一対のストラップリング13,14 に
より1つ置きに電気的に短絡されている。そして、1つ
の陽極ベインの側端面12c にアンテナリード15の一端部
が結合されている。このアンテナリード15は折曲部15a
で斜めに折曲げられたうえ、他端部が陽極軸方向に沿っ
て延長され、図示しない出力アンテナ部に結合されてい
る。通常、アンテナリードとベインとは、ろう接により
結合されている。また、このアンテナリードとベインと
の結合位置は、陽極円筒及びベインとで構成される空胴
共振器と出力アンテナ部とのマイクロ波結合度に顕著な
影響を及ぼすので、大量生産ではこの結合位置をばらつ
きなく設定する必要がある。そのため、図7の(a)に
示すように、陽極ベインおよびアンテナリードに位置決
め用の切欠き12d,15b を形成して、それらを嵌め合わせ
て位置決めし、この部分をろう接する構造も実用になっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、陽極ベイン
とアンテナリードとをろう接により結合することは、銀
ろうのような高価がろう材を要するとともに、大掛かり
なろう接加熱炉を必要とする不都合がある。一方、図7
の(b)に示すように、陽極ベインとアンテナリードと
の結合部をレーザ・ビームLで溶接することも考えられ
る。溶接部を符号Bであらわしている。しかし、両者が
直角に交差する点にレーザ・ビームLの焦点を合致させ
ないと良質の溶接部が得られず、またそこに少しでも隙
間があると安定した溶接ができない。さらに、溶接部は
比較的脆くなるので、マグネトロンのオン、オフ動作に
よるアンテナリードの伸縮の歪みが溶接部にかかり、機
械的に破損しやすい不都合がある。
【0004】この発明は、以上のような不都合を解消
し、陽極ベインとアンテナリードとのレーザ溶接を容易
且つ安定にでき、機械的強度が劣化しない構造のマグネ
トロンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、アンテナリ
ードの端部が陽極ベインの側端面に沿う折曲げ舌片を有
し、この折曲げ舌片と陽極ベインの側端面との面接触部
がレーザ溶接されてなるマグネトロンである。
【0006】
【作用】この発明によれば、比較的広い面積で接触し合
うアンテナリードの折曲げ舌片と陽極ベインの側端面と
がレーザ溶接されているので、溶接が比較的容易で、安
定した溶接状態が得られる。また、マグネトロンのオ
ン、オフ動作によるアンテナリードの伸縮歪みが溶接部
に直接かからず、機械的に破損するおそれが少ない。し
たがって、信頼性の高い陽極構体を有するマグネトロン
が得られる。
【0007】
【実施例】以下その実施例を図面を参照して説明する。
なお同一部分は同一符号であらわす。図1および図2に
示す実施例は、次の構成を有する。すなわちまず、図1
の(a)に示すように、陽極ベイン12の側端面の所定箇
所に、ベインの長手方向に沿って長い切欠き12e を形成
し、アンテナリード15の下端中央部をL字状に切曲げし
て折曲げ舌片15c を形成しておく。各部の寸法は、図2
の(a)および(b)に示すように、ベインの切欠き12
e の深さHa とアンテナリード15の折曲げ舌片15c の厚
さtとを同等とし、ベインの切欠き12e の長手方向の長
さWをアンテナリードの折曲げ舌片15c を含む幅寸法D
と同等としてある。なお、この幅寸法Dは、折曲げ舌片
15c の厚さtの2倍以上にしてある。
【0008】このように整形した陽極ベイン12とアンテ
ナリード15とを、図1の(b)に示すように、アンテナ
リードの折曲げ舌片15c をベイン側端面の切欠き12e に
合致させて挿入し、組合わせる。それによって、アンテ
ナリードの折曲げ舌片15c は、ベインの側端面に沿って
比較的広い面積で接触する。しかも、組合わせ位置も自
動的に決まる。この状態で、斜め方向からレーザビーム
Lを折曲げ舌片15c の上に焦点が位置するように照射
し、レーザ溶接する。こうして、陽極ベインとアンテナ
リードとは、折曲げ舌片15c の位置で比較的広い面積で
溶接される。したがって、レーザビームの照射範囲が広
いのでレーザ溶接が確実容易であり、且つ比較的広い面
積で溶接されるので安定な溶接状態が得られる。また、
マグネトロンのオン、オフ動作によるアンテナリードの
伸縮歪みは、折曲げ舌片15c の根元付近にかかって溶接
部には直接かからず、脆い溶接部から破損に至るおそれ
が少ない。なお、レーザビームLを被溶接面に対して斜
め方向から照射するのは、被溶接面で反射したレーザ光
がレーザ発振機に戻りレーザ発振が不安定になるのを防
止するためである。これは、以下の実施例でも同様であ
る。
【0009】図3および図4に示す実施例は、アンテナ
リード15の途中中央部に透孔15f を形成しておき、この
透孔15f を通してレーザビームLをL字折曲げ舌片15c
の根元15g とベインとの接触部分にも照射して溶接する
ものである。この部分を溶接することによって、空胴共
振器と出力アンテナ部との高周波結合度のばらつきのな
いマグネトロンを得ることができる。
【0010】図5に示す実施例は、アンテナリード15の
折曲げ舌片15c を陽極ベイン12の内端面12b の方向に折
曲げ延長して形成したものである。そして、アンテナリ
ード15の斜め部分の途中中央部に透孔15f を形成してお
き、この透孔15f を通して斜め方向からレーザビームL
を折曲げ舌片15c の先端付近に照射し、レーザ溶接する
ものである。透孔15f は、レーザビームの一部周囲を途
中で切る絞りの機能をし、溶接状態を最適化するのにも
有効である。そして、陽極ベインの内端面に近いアンテ
ナリード折曲げ舌片の先端部を溶接しているので、空胴
共振器と出力アンテナ部との高周波結合度のばらつきが
なく、安定な動作特性をもつマグネトロンが得られる。
なお、陽極ベインの切欠き12e は必ずしも必要ではな
く、アンテナリードの折曲げ舌片を陽極ベインの側端面
に当接してレーザ溶接してもよい。
【0011】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
陽極ベインとアンテナリードとのレーザ溶接が比較的容
易で、安定した溶接状態が得られる。したがって、信頼
性の高い陽極構体を有するマグネトロンが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す要部斜視図である。
【図2】図1の要部を示す側面図である。
【図3】この発明の他の実施例を示す要部斜視図であ
る。
【図4】図3の実施例の側面図である。
【図5】この発明のさらに他の実施例を示す要部側面図
である。
【図6】従来構造を示す要部斜視図である。
【図7】従来構造を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
11…陽極円筒、12…陽極ベイン、12e …切欠き、15…ア
ンテナリード、15c …折曲げ舌片、B…溶接部、L…レ
ーザビーム。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極のまわりに同軸的に配置された陽極
    円筒と、外端面が前記陽極円筒の内周壁に固着され内端
    面が前記陰極に対面して配置された複数枚の板状陽極ベ
    インと、この陽極ベインの側端面部に一端部が接合され
    他端部が陽極軸の方向に延長されたアンテナリードとを
    具備するマグネトロンにおいて、 上記アンテナリードは、その端部が上記陽極ベインの側
    端面に沿う折曲げ舌片を有し、この折曲げ舌片と陽極ベ
    インの側端面とがレーザ溶接されてなることを特徴とす
    るマグネトロン。
  2. 【請求項2】 アンテナリードの折曲げ舌片は、陰極の
    方向に延びており、この陰極方向に延びた舌片端部が陽
    極ベインに溶接されてなる請求項1記載のマグネトロ
    ン。
  3. 【請求項3】 アンテナリードは、ベインへの接合部近
    傍から陽極中心軸方向に折曲げられて斜めに延長された
    領域を有し、この斜め延長領域にレーザ・ビーム透過用
    孔が形成されている請求項2記載のマグネトロン。
JP476792A 1992-01-14 1992-01-14 マグネトロン Pending JPH05190104A (ja)

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JP476792A JPH05190104A (ja) 1992-01-14 1992-01-14 マグネトロン

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JP476792A JPH05190104A (ja) 1992-01-14 1992-01-14 マグネトロン

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ID=11593016

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JP476792A Pending JPH05190104A (ja) 1992-01-14 1992-01-14 マグネトロン

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1383154A1 (en) * 2002-07-18 2004-01-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Magnetron

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1383154A1 (en) * 2002-07-18 2004-01-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Magnetron
KR20040008346A (ko) * 2002-07-18 2004-01-31 삼성전자주식회사 마그네트론

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