JPH0636690A - マグネトロンの陽極構体及びその製造方法 - Google Patents

マグネトロンの陽極構体及びその製造方法

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Publication number
JPH0636690A
JPH0636690A JP18672692A JP18672692A JPH0636690A JP H0636690 A JPH0636690 A JP H0636690A JP 18672692 A JP18672692 A JP 18672692A JP 18672692 A JP18672692 A JP 18672692A JP H0636690 A JPH0636690 A JP H0636690A
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JP
Japan
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anode
magnetron
outer end
vane
end portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP18672692A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Hosokawa
靖宏 細川
Toshiyuki Matsuzaki
利行 松崎
Atsushi Sato
佐藤  淳
Toshinori Sakurai
俊憲 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Hokuto Electronics Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Hokuto Electronics Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Hokuto Electronics Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH0636690A publication Critical patent/JPH0636690A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、陽極構体を流れる高周波電流およ
び熱の伝導性を良好に保ち、機械的強度を増加させたマ
グネトロンの陽極構体及びその製造方法を提供すること
を目的とする。 【構成】この発明のマグネトロンの陽極構体及びその製
造方法は、陰極のまわりに同軸的に配置された陽極円筒
1と、外端部9aが陽極円筒の内周壁にレ−ザ溶接によ
り接合され内端部が陰極に対面して配置された複数枚の
陽極ベイン9とを具備し、更に陽極ベインの外端部が主
要部9bよりも高さ方向に拡大形成され、且つレ−ザ溶
接範囲が陽極ベインの高さと同等以上に設定されてな
り、上記の目的を達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マグネトロンの陽極
構体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マグネトロンの陽極構体は、図3
に示すように構成され、銅製の陽極円筒1の内周壁に複
数枚の陽極ベイン2の外端部2aが接合され、それぞれ
の内端部2bが図示しない中心軸上の陰極の方向に延長
して設けられている。各陽極ベイン2は、一対のストラ
ップリング3,4により1つ置きに電気的に短絡されて
いる。そして、1つの陽極ベイン2の主要部の側端面に
アンテナリード5の一端部が接合されている。このアン
テナリード5は斜めに折曲げられたうえ、他端部が陽極
軸方向に沿って延長され、図示しない出力アンテナ部に
結合されている。このような陽極構体を構成する各部品
の接合に当たっては、従来、銀ろうなどのろう材が用い
られていた。しかし、ろう材及びろう付け用炉の廃止に
よる省エネルギを目的として、陽極円筒1と陽極ベイン
2の接合にレ−ザ溶接を用いることが望まれている。こ
の方法では、図示のように陽極円筒1の外方からレ−ザ
6を照射する。尚、図中の符号7は溶接溶け込み部分の
縦断面形状を示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】陽極円筒1と陽極ベイ
ン2とのレ−ザ溶接においては、図4に示したように陽
極ベイン2の外端部接合面2aに溶融されない部分8を
設けて、陽極ベイン2の形状及び寸法を維持しなければ
ならないため、外端部接合面に対して溶接溶け込み7の
面積が狭くなるという問題がある。このため、外端部接
合面において高周波電流および熱の伝導性、並びに機械
的強度に不具合を生じ易い。
【0004】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、陽極ベインの外端部接合面における高周波電流およ
び熱の伝導性を良好に保ち、機械的強度を増加させたマ
グネトロンの陽極構体及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、陽極円筒
と、外端部が陽極円筒の内周壁に溶接により接合された
複数枚の陽極ベインとを具備し、陽極ベインの外端部が
主要部よりも高さ方向に拡大形成され、且つ溶接範囲が
陽極ベインの主要部の高さと同等以上に設定されてなる
マグネトロンの陽極構体である。
【0006】又、この発明は、陽極円筒の内周壁に陽極
ベインの外端部を陽極円筒の外方から照射するレ−ザビ
−ムにより溶接する場合、陽極ベインの外端部を主要部
よりも高さ方向に拡大形成し、且つレ−ザビ−ムを陽極
ベインの主要部の高さと同等以上の範囲に照射して溶接
を行なうマグネトロンの陽極構体の製造方法である。
【0007】
【作用】この発明によれば、陽極ベインの外端部が高さ
方向に拡大形成され、且つ陽極円筒との溶接範囲が陽極
ベインの高さと同等以上に設定されているので、溶接溶
け込み断面が拡大されて接合される。その結果、陽極構
体を流れる高周波電流の導電性,熱の伝導性が良好に保
たれ、機械的強度が増加すると共に信頼性が向上する。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。
【0009】この発明によるマグネトロンの陽極構体は
図1に示すように構成され、従来例(図3)と同一箇所
は同一符号を付すことにする。即ち、銅製の陽極円筒1
の内周壁に複数枚の銅製陽極ベイン9の外端部9aがレ
−ザ溶接され、それぞれの内端部9cが図示しない中心
軸z上の陰極の方向に延長して設けられている。
【0010】この場合、図2からも明らかなように、陽
極ベイン9の外端部9aが主要部9bよりも高さ方向に
テ−パ状に拡大形成され、図2に示すように陽極ベイン
外端面における溶接範囲つまり溶接溶け込み部分10
が、陽極ベイン9の主要部の高さBと同等以上に設定さ
れている。即ち、従来に比べ寸法A>Bに設定されてい
る。
【0011】このような各陽極ベイン9は、一対のスト
ラップリング3,4により1つ置きに電気的に短絡され
ている。そして、1つの陽極ベイン9の主要部の側端面
にアンテナリード5の一端部が接合されている。このア
ンテナリード5は斜めに折曲げられたうえ、他端部が陽
極軸方向に沿って延長され、図示しない出力アンテナ部
に結合されている。
【0012】さて、製造時には、陽極円筒1の内周壁に
陽極ベイン9の外端部9aを接合するに当たり、陽極円
筒1の外方から矢印の如く照射するレ−ザビ−ム6によ
り溶接する。陽極ベイン9は外端部9aが高さ方向にテ
−パ状に拡大形成されているので、レ−ザビ−ム6の照
射範囲を陽極ベイン9の主要部9bの高さと同等又はそ
れ以上の範囲とする。それによって溶接部の溶け込み部
分10は図1の斜線部となり、従来例(図3)の溶接溶
け込み断面7に対比して十分拡大される。従って、ベイ
ン外端面における溶け込み範囲は、ベイン主要部9bの
高さ寸法と同等又はそれ以上の領域に拡大される。又、
陽極ベイン外端面に非溶融部を十分大きな面積で残すこ
とが出来るので、陽極ベインの位置ずれや変形も生じな
い。
【0013】このように、陽極ベイン9の外端部接合面
における溶接溶け込み断面が拡大されるため、陽極構体
に流れる高周波電流および熱の伝導性が良好にして、機
械的強度も増加する。尚、ベイン外端部は、主要部から
段階状に拡大しても良い。
【0014】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
陽極ベインの外端部が高さ方向に拡大形成され、且つ陽
極円筒との溶接範囲が陽極ベイン主要部の高さと同等以
上に設定されているので、陽極ベインの外端部接合面に
おける溶接溶け込み範囲がベイン主要部の高さと同等以
上に拡大されて接合される。その結果、陽極構体に流れ
る高周波電流および熱の伝導性が良好に保たれ、機械的
強度が増加すると共に信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るマグネトロンの陽極
構体を示す縦断面図。
【図2】この発明のマグネトロンの陽極構体における陽
極ベインの外端部の溶接範囲を示す斜視図。
【図3】従来のマグネトロンの陽極構体を示す縦断面
図。
【図4】従来のマグネトロンの陽極構体における陽極ベ
インの外端部の溶接範囲を示す斜視図。
【符号の説明】
1…陽極円筒、3,4…ストラップリング、5…アンテ
ナリード、6…レ−ザビ−ム、9…陽極ベイン、9a…
陽極ベインの外端部、9b…陽極ベインの主要部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 淳 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝堀川町工場内 (72)発明者 櫻井 俊憲 北海道旭川市南5条通23丁目1975番地 ホ クト電子工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極円筒と、外端部が上記陽極円筒の内
    周壁に溶接により接合された複数枚の陽極ベインとを具
    備するマグネトロンの陽極構体において、 上記陽極ベインの外端部が主要部よりも高さ方向に拡大
    形成され、且つ上記溶接範囲が陽極ベインの主要部の高
    さと同等以上に設定されてなることを特徴とするマグネ
    トロンの陽極構体。
  2. 【請求項2】 陽極円筒の内周壁に陽極ベインの外端部
    を上記陽極円筒の外方から照射するレ−ザビ−ムにより
    溶接接合するマグネトロンの陽極構体の製造方法におい
    て、 上記陽極ベインの外端部を主要部よりも高さ方向に拡大
    形成し、且つ上記レ−ザビ−ムを陽極ベインの主要部の
    高さと同等以上の範囲に照射して溶接を行なうことを特
    徴とするマグネトロンの陽極構体の製造方法。
JP18672692A 1992-07-14 1992-07-14 マグネトロンの陽極構体及びその製造方法 Pending JPH0636690A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011100482A1 (de) 2010-05-07 2012-02-09 Knecht Maschinenbau Gmbh "Vorrichtung zum Schleifen von Handmessern"

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102011100482A1 (de) 2010-05-07 2012-02-09 Knecht Maschinenbau Gmbh "Vorrichtung zum Schleifen von Handmessern"

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