JPH05342996A - 電子レンジ用マグネトロン - Google Patents

電子レンジ用マグネトロン

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Publication number
JPH05342996A
JPH05342996A JP14924392A JP14924392A JPH05342996A JP H05342996 A JPH05342996 A JP H05342996A JP 14924392 A JP14924392 A JP 14924392A JP 14924392 A JP14924392 A JP 14924392A JP H05342996 A JPH05342996 A JP H05342996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anode
antenna lead
magnetron
notch
laser beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14924392A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Matsuzaki
利行 松崎
Atsushi Sato
佐藤  淳
Hideyo Ohira
秀世 大平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Hokuto Electronics Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Hokuto Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Hokuto Electronics Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP14924392A priority Critical patent/JPH05342996A/ja
Publication of JPH05342996A publication Critical patent/JPH05342996A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、陽極ベインとアンテナリードとの
レーザ溶接を容易且つ安定に実施出来、電気的接触が良
く、マグネトロンの電気的特性のばらつきが少なく安定
した信頼性の高い電子レンジ用マネトロンを提供するこ
とを目的とする。 【構成】この発明の電子レンジ用マグネトロンは、陰極
のまわりに同軸的に配置された陽極円筒11と、外端面が
陽極円筒の内周壁に固着され内端面が陰極に対面して配
置された複数枚の板状陽極ベイン12と、この陽極ベイン
に一端部がレーザ溶接により接合され他端部が陽極軸の
方向に延長された15アンテナリードとを具備してなり、
且つ陽極ベインにアンテナリードの板厚相当のアンテナ
リード挿入用切欠き12e が深く形成されると共に、この
アンテナリード挿入用切欠きの外側にレーザビーム照射
用切欠き12g が形成され、上記の目的を達成することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子レンジ用マグネト
ロンに係わり、特にその陽極構体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子レンジ用マグネトロンは、図
6に示すように、銅製の陽極円筒11の内側に複数枚の陽
極ベイン12の外端面12a が固着され、それぞれの内端面
12b が図示しない中心軸上の陰極の方向に延長して設け
られている。各陽極ベイン12は、一対のストラップリン
グ13,14 により1つ置きに電気的に短絡されている。そ
して、1つの陽極ベイン12の側端面12c にアンテナリー
ド15の一端部が接合されている。このアンテナリード15
は折曲部15a で斜めに折曲げられたうえ、他端部が陽極
軸方向に沿って延長され、図示しない出力アンテナ部に
結合されている。通常、アンテナリード15と陽極ベイン
12とは、ろう接により接合されている。又、このアンテ
ナリード15と陽極ベイン12との接合位置は、陽極円筒11
及び陽極ベイン12とで構成される空胴共振器と出力アン
テナ部とのマイクロ波結合度に顕著な影響を及ぼすの
で、大量生産ではこの接合位置をばらつきなく設定する
必要がある。そのため、図7の(a)に示すように、陽
極ベイン12およびアンテナリード15に位置決め用の切欠
き12d,15b を形成して、それらを嵌め合わせて位置決め
し、この部分をろう接する構造も実用になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、陽極ベイン
12とアンテナリード15とをろう接により接合すること
は、銀ろうのような高価なろう材を要するとともに、大
掛かりなろう接加熱炉を必要とする不都合がある。一
方、図7の(b)に示すように、陽極ベイン12とアンテ
ナリード15との接合部をレーザ・ビームLで溶接するこ
とも考えられる。溶接部を符号Bであらわしている。し
かし、両者が直角に交差する点にレーザ・ビームLの焦
点を合致させないと良質の溶接部が得られず、又、そこ
に少しでも隙間があると安定した溶接が出来ない。即
ち、陽極ベイン12の板厚はプレス加工等で成形するた
め、寸法変動は比較的少ないが、アンテナリード15の板
厚は材料の製造ロット毎に寸法変動が生じる。従って、
陽極ベイン12の板厚寸法は、アンテナリード15の板厚寸
法よりも常に若干大き目の寸法にする必要があるため、
実質的には陽極ベイン12とアンテナリード15を組み合わ
せレ−ザ溶接する溶接部Bに、隙間が生じ、溶接性が悪
く安定した溶接状態が得られない。又、内端面12b と位
置決め用の切欠き12d との距離が、アンテナリード15の
位置を決める寸法であるが、この寸法はマグネトロンの
電気的特性に影響するものであり、溶接部Bの隙間およ
びレーザ照射箇所により、陽極ベイン12とアンテナリー
ド15の接合が不安定であり、電気的接触も悪く、マグネ
トロンの電気的特性にばらつきが生じ不安定となる。溶
接部Bに隙間が殆どない場合でも、陽極ベイン12はプレ
ス加工等で成形しているため、角部は全て若干のコーナ
ーRが残り、溶接部B全体のレーザビームの焦点が均一
に合わないため、安定した溶接が出来ず、信頼性に乏し
い。
【0004】この発明は、以上のような不都合を解消
し、陽極ベインとアンテナリードとのレーザ溶接を容易
且つ安定に実施出来、電気的接触が良く、マグネトロン
の電気的特性のばらつきが少なく安定した信頼性の高い
電子レンジ用マグネトロンを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、陰極のまわ
りに同軸的に配置された陽極円筒と、外端面が陽極円筒
の内周壁に固着され内端面が陰極に対面して配置された
複数枚の板状陽極ベインと、この陽極ベインに一端部が
レーザ溶接により接合され他端部が陽極軸の方向に延長
されたアンテナリードとを具備してなり、且つ陽極ベイ
ンにアンテナリードの板厚相当のアンテナリード挿入用
切欠きが深く形成されると共に、このアンテナリード挿
入用切欠きの外側にレーザビーム照射用切欠きが形成さ
れ、このレーザビーム照射用切欠きを利用して陽極ベイ
ンとアンテナリードとがレーザ溶接されてなる電子レン
ジ用マグネトロンである。
【0006】
【作用】この発明によれば、レーザビーム焦点が均一と
なり、溶接が比較的容易で、安定した溶接状態が得られ
る。又、陽極ベインとアンテナリードの電気的接触が良
く、マグネトロンの電気的特性のばらつきが少なくな
り、安定する。従って、信頼性の高い陽極構体を有する
マグネトロンが得られる。
【0007】
【実施例】以下、その実施例を図面を参照して説明す
る。尚、同一部分は同一符号で表わす。図1および図2
(図1の要部拡大図)に示す実施例は、次の構成を有す
る。即ち、図1の(a)に示すように、陽極ベイン12の
側端面の所定箇所に、ベインの長手方向に沿ってアンテ
ナリード挿入用切欠き12e が深く形成され、このアンテ
ナリード挿入用切欠き12e の中央に段部12f が一体に形
成され、更にアンテナリード挿入用切欠き12e の外側に
レーザビーム照射用切欠き12g が形成されている。一
方、アンテナリード15の一端部には、中央に段部12f に
対応するガイド用切欠き15c が形成されている。各部の
寸法は、図3の(a)および(b)と図4の(a)およ
び(b)に示すように、アンテナリード15のガイド用切
欠き15c の幅寸法T1 は、陽極ベイン12の段部12f の寸
法T3 よりも若干大きめの寸法である。又、ガイド用切
欠き15c の長さ寸法f1 は、陽極ベイン12のサイド部ガ
イドの長さであり、陽極ベイン12のアンテナリード挿入
用切欠き12e の底部とレーザビーム照射用切欠き12g と
の長さ寸法f3 よりも若干小さめの寸法である。陽極ベ
イン12において、Sが内端面12b からのアンテナリード
15の位置を決めるための寸法である。t2 はアンテナリ
ード挿入用切欠き12e の寸法であり、アンテナリード15
の板厚t1 よりも若干大きめの寸法となっている。又、
f3 はアンテナリード15のガイド用切欠き15c の深さで
あり、T2 は陽極ベイン12の板厚寸法である。
【0008】さて、このように整形した陽極ベイン12と
アンテナリード15とを、図1の(b)に示すように、ア
ンテナリード15をベイン側端面のアンテナリード挿入用
切欠き12e に合致させて挿入し、組合わせる。この時、
アンテナリード15の下端部のガイド用切欠き15c を段部
12f に嵌合させながら挿入する。それによって、アンテ
ナリード15は、ベインの側端面に沿って接触する。しか
も、組合わせ位置も自動的に決まる。この状態で、斜め
方向からレーザビームLをアンテナリード15の一端部の
上に焦点が位置するように照射し、レーザ溶接する。
【0009】こうして、陽極ベイン12とアンテナリード
15とは、確実に溶接される。この場合、アンテナリード
挿入用切欠き12e の外側にレーザビーム照射用切欠き12
g が形成されているため、レーザビームの照射範囲が広
いのでレーザ溶接が確実容易であり、且つ安定な溶接状
態が得られる。尚、レーザビームLを被溶接面に対して
斜め方向から照射するのは、被溶接面で反射したレーザ
光がレーザ発振機に戻り、レーザ発振が不安定になるの
を防止するためである。
【0010】又、寸法Sが陽極ベイン12の内端面12b か
らのアンテナリード15の位置を決めるための寸法である
が、この寸法Sはマグネトロンの電気的特性に影響する
ものである。しかし、この発明では陽極ベイン12とアン
テナリード15との電気的接触が良く、従ってマグネトロ
ンの電気的特性ばらつきは少なく安定となる。更に、ア
ンテナリード挿入用切欠き12e の寸法は、アンテナリー
ド15の板厚よりも若干大きく、且つガイド用切欠き15c
よりも若干深いので、寸法Sのばらつきも少ない。又、
この発明では、レーザビームの照射に当たってコーナー
Rが無関係となり、溶接部B全体のレーザビーム焦点が
均一となり、安定した溶接が出来、信頼性が高まる。 (他の実施例)
【0011】図5はこの発明の他の実施例を示したもの
で、上記実施例と同様効果が得られる。即ち、この他の
実施例では、アンテナリード挿入用切欠き12g は図から
明らかなようにテーパ状に形成され、レーザビームの照
射がより容易となる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
陽極ベインにアンテナリードの板厚相当のアンテナリー
ド挿入用切欠きが深く形成されると共に、このアンテナ
リード挿入用切欠きの外側にレーザビーム照射用切欠き
が形成され、このレーザビーム照射用切欠きを利用して
陽極ベインとアンテナリードとがレーザ溶接されている
ので、レーザビーム焦点が均一となり、陽極ベインとア
ンテナリードとのレーザ溶接が比較的容易で、安定した
溶接状態が得られる。そして、陽極ベインとアンテナリ
ードの電気的接触が良く、マグネトロンの電気的特性の
ばらつきが少なくなり、安定する。従って、信頼性の高
い陽極構体を有するマグネトロンが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す要部斜視図。
【図2】図1の要部を更に拡大して示す斜視図。
【図3】図1のアンテナリードを取出して示す平面図と
側面図。
【図4】図1の陽極ベインを取出して示す正面図と上面
図。
【図5】この発明の他の実施例を示す要部斜視図。
【図6】従来構造を示す要部斜視図。
【図7】従来構造を示す要部斜視図。
【符号の説明】
11…陽極円筒、12…陽極ベイン、12e …アンテナリード
挿入用切欠き、12f …段部、12g …レーザビーム照射用
切欠き、15…アンテナリード、15c …ガイド用切欠き、
B…溶接部、L…レーザビーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大平 秀世 北海道旭川市南5条通23丁目1975番地 ホ クト電子工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極のまわりに同軸的に配置された陽極
    円筒と、外端面が上記陽極円筒の内周壁に固着され内端
    面が上記陰極に対面して配置された複数枚の板状陽極ベ
    インと、この陽極ベインに一端部がレーザ溶接により接
    合され他端部が陽極軸の方向に延長されたアンテナリー
    ドとを具備する電子レンジ用マグネトロンにおいて、 上記陽極ベインに上記アンテナリードの板厚相当のアン
    テナリード挿入用切欠きが深く形成されると共に、該ア
    ンテナリード挿入用切欠きの外側にレーザビーム照射用
    切欠きが形成されてなることを特徴とする電子レンジ用
    マグネトロン。
JP14924392A 1992-06-09 1992-06-09 電子レンジ用マグネトロン Pending JPH05342996A (ja)

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JP14924392A JPH05342996A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 電子レンジ用マグネトロン

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JP14924392A Pending JPH05342996A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 電子レンジ用マグネトロン

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