JPH04370626A - 高周波電磁波発生装置のカソード - Google Patents

高周波電磁波発生装置のカソード

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Publication number
JPH04370626A
JPH04370626A JP3148356A JP14835691A JPH04370626A JP H04370626 A JPH04370626 A JP H04370626A JP 3148356 A JP3148356 A JP 3148356A JP 14835691 A JP14835691 A JP 14835691A JP H04370626 A JPH04370626 A JP H04370626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emission
belt
cathode
nose
emission belt
Prior art date
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Pending
Application number
JP3148356A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetaka Mano
真野 秀孝
Kazuhisa Henmi
和久 逸見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Japan Radio Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by New Japan Radio Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical New Japan Radio Co Ltd
Priority to JP3148356A priority Critical patent/JPH04370626A/ja
Publication of JPH04370626A publication Critical patent/JPH04370626A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はジャイロトロン等の高
周波電磁波を発生する高周波電磁波発生装置のカソード
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば、米国特許第4,636,
688号公報に記載された従来のミリ波・サブミリ波等
を得るジャイロトロンを示す断面側面図であり、1は電
子銃におけるカソード、2はカソード1から放射された
電子流、3は高周波電磁波を発生する中空の空胴共振器
、4は電子流を捕捉する中空のコレクタ、5は高周波電
磁波を外部に取出す出力窓、3aは空胴共振器3内に磁
場を作る主電磁石である。なお、カソード1、空胴共振
器3、コレクタ4及び出力窓5は同軸Z上に配されてい
る。
【0003】図6はカソード1の構成を示す断面側面図
であり、6は電子を放射するエミッションベルトでポー
ラスタングステンを用いた含浸型カソードから成る。7
はエミッションベルト6の片面に接合されたノーズ、8
はエミッションベルトの反対側の片面に接合されたスカ
ート部である。ノーズ7及びスカート部8はエミッショ
ンベルト6と同軸的に配されて、モリブデン−ルテニウ
ム等のろう材を用いてエミッションベルト6にろう付け
されている。9はエミッションベルト6を加熱するヒー
タ、10は熱の輻射損失を抑えるシールドである。
【0004】次に動作について説明する。図5において
、カソード1で形成放射された電子は、中空の電子流2
となり空胴共振器3に入る。空胴共振器3に入った電子
流2は、主電磁石3aで作られる一様な磁場によって、
所定半径のらせん軌道を描きながらコレクタ5に向かう
。空胴共振器3内では、電子の相対論的質量変化に基づ
く位相変調が行われて、電子流2が電磁波エネルギーに
移行することにより、高周波電磁波の発振作用または増
幅作用を得ている。
【0005】このようなジャイロトロンの正規の結合モ
ードは、TEmnlモードのうち1つが選ばれる。また
、動作条件を変化させることにより、幾つかのモードで
動作できる。しかし、TE11,TM11 モード等の
不所望な発振が生じることがある。この不所望な発振は
、電子流2の非対称性が原因の1つであると考えられて
いる。電子流2の非対称性は、カソード1のエミッショ
ンベルト6以外の部分からの電子放射が主な原因となっ
ている。カソード1のエミッションベルト6以外の部分
から放射された電子は、電子流2の所定の軌道から外れ
、容易に不所望なモードと結合する。
【0006】次に、カソード1のエミッションベルト6
以外の部分、すなわちノーズ7やスカート部8から電子
が放射される理由について述べる。図5に示したように
、ノーズ7とスカート部8とは、エミッションベルト6
に直接に接合されているため、ヒータ9による熱がエミ
ッションベルト6からノーズ7及びスカート部8に伝導
する。このためノーズ7やスカート部8のエミッション
ベルト6近傍は100℃B 程度まで加熱され、電子を
放射しやすくなる。また、エミッションベルト6に含浸
された電子放射物質(Ba,BaOなど)がカソード1
の製造工程や使用中の蒸発などにより、ノーズ7やスカ
ート部8に付着すると、さらに電子を放射しやすくなる
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のジャイロトロン
は以上のように構成されているので、カソード1のエミ
ッションベルト6以外の部分から放射された不要電子に
より、不要モードが発振,増幅されたり、ジャイロトロ
ンを損傷することがあると共に、ヒータ9に大電力を必
要とする等の問題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、不要電子の放射を抑え、不要モー
ドの発振をなくすことにより、安定に動作し、品質の高
い高周波電磁波発生装置のカソードを得ることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明における高周波
電磁波発生装置のカソードは、エミッションベルトの両
側面に隙間を介してノーズ及びスカート部を同軸的に配
すると共に、これらのノーズとスカート部とを結合する
スペーサをエミッションベルトの中央孔をエミッション
ベルトに接触させないように貫通させて設け、かつエミ
ッションベルトをシールドで支持するようにしたもので
ある。
【0010】
【作用】この発明における高周波電磁波発生装置のカソ
ードは、エミッションベルトを加熱するヒータの熱がノ
ーズとスカート部に直接伝わらないので、ノーズとスカ
ート部が加熱されず、不要な電子放射を行うことがない
【0011】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1においては、図6と同一機能を有する部分に
は同一符号を付して説明を省略する。図1において、1
1は軸Z上に配された軸状のスペーサであり、下端部が
スカート部8に設けられた支持部8aに嵌合固定され上
端部がノーズ7にネジ込まれている。このスペーサ11
はエミッションベルト6の中心に設けた孔6aに遊嵌さ
れて貫通しており、エミッションベルト6はこのスペー
サ11に上方のシールド10を介して支持されている。 そして、ノーズ7及びスカート部8は共にエミッション
ベルト6には接触されず、図示のように若干の隙間13
を介して配されている。
【0012】次に動作について説明する。図1に示すよ
うに、ノーズ7とスカート部8はエミッションベルト6
に対して隙間13を介して配され、エミッションベルト
6はシールド10を介してスペーサ11に支持されてい
るので、ヒータ9の熱はノーズ7及びスカート部8に直
接伝わらない。シールド10は例えば厚さ0.01〜0
.1mmのモリブデン板、タングステン板またはレニウ
ムとタングステン、モリブデンの合金等の熱伝導率の低
いものを用いるので、ノーズ7、スカート部8は殆んど
加熱されない。
【0013】実験の結果では、エミッションベルト6が
1000℃B のとき、ノーズ7及びスカート部8は6
00℃未満であり、ノーズ7及びスカート部8からの電
子放射は認められなかった。また、この発明による熱分
離型カソード1を用いたジャイロトロンを動作させたと
ころ、所望の発振モードピュリティは90%以上であっ
た。さらに、電子の不要輻射がないため、出力窓5の損
傷等もなくなると共にヒータ9の電力も低減することが
できた。
【0014】実施例2.図2において、円板状のスペー
サ11がスカート部8内に内接されて設けられると共に
、ノーズ7には軸部7aが一体的に設けられ、この軸部
7aがエミッションベルト6に遊嵌されて貫通し、その
下端部がスペーサ11に嵌合固定されている。エミッシ
ョンベルト6はノーズ7及びスカート部8に対して隙間
13を介して配されると共に、スペーサ11に垂直に設
けられたシールド10に支持されている。
【0015】実施例3.図3に示すカソード1は、図2
のスペーサ11をスカート部8と一体的に設けたもので
ある。図4にスカート部8のみを示す。
【0016】上記実施例2,3によれば、図1の実施例
1と同様に、ヒータ9の熱がノーズ7及びスカート部8
に直接伝わらないので、電子の不要輻射が防止される。 なおこの場合、軸部7aは実質的にスペーサとして作用
することになる。
【0017】なお、上記実施例1,2,3ではスペーサ
11、軸部7a、ノーズ7、スカート部8の相互の結合
はネジ結合、ろう接合を適宜組合せて用いてよく、さら
にビーム溶接、レーザ溶接等を用いてよい。また、上記
実施例では、ジャイロトロンの場合について示したが、
ジャイロクライストロン、ジャイロTWT、ジャイロB
WO、ジャイロぺニオトロンなどの場合であってもよく
、上記各実施例と同じ効果を奏する。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ノー
ズとスカート部とをエミッションベルトに接触しないよ
うに配する構成としたので、不要な電子放射を低減する
ことができ、これによって所望の発振モードを高いピュ
リティで得ることができると共に、不要な電子放射によ
る損傷をなくすことができ、さらにヒータの電力を低減
することができ、動作の安定な高品質のジャイロトロン
等の高周波電磁波発生装置を得ることができる効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による高周波電磁波発生装
置のカソードの断面側面図である。
【図2】この発明の他の実施例による高周波電磁波発生
装置のカソードの断面側面図である。
【図3】この発明の他の実施例による高周波電磁波発生
装置のカソードの断面側面図である。
【図4】同装置の一部の断面側面図である。
【図5】従来のジャイロトロンの断面側面図である。
【図6】従来のジャイロトロンのカソードの断面側面図
である。
【符号の説明】
1    カソード 6    エミッションベルト 6a  孔 7    ノーズ 7a  軸部 8    スカート部 9    ヒータ 10  シールド 11  スペーサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ヒータにより加熱されることにより電
    子放射を行うエミッションベルトと、上記エミッション
    ベルトの側面に隙間を介してこのエミッションベルトと
    同軸的に配されたノーズと、上記エミッションベルトの
    上記側面とは反対側の側面に隙間を介してこのエミッシ
    ョンベルトと同軸的に配されたスカート部と、上記エミ
    ッションベルトの中央部に設けられた孔をこのエミッシ
    ョンベルトに接触することなく貫通し上記ノーズとスカ
    ート部とを結合するスペーサと、上記スペーサまたはス
    カート部に設けられ熱輻射を防止すると共に上記エミッ
    ションベルトを支持するシールドとを備えた高周波電磁
    波発生装置のカソード。
JP3148356A 1991-06-20 1991-06-20 高周波電磁波発生装置のカソード Pending JPH04370626A (ja)

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JPH04370626A true JPH04370626A (ja) 1992-12-24

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