JPH05189908A - 光ディスク - Google Patents
光ディスクInfo
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- JPH05189908A JPH05189908A JP2050592A JP2050592A JPH05189908A JP H05189908 A JPH05189908 A JP H05189908A JP 2050592 A JP2050592 A JP 2050592A JP 2050592 A JP2050592 A JP 2050592A JP H05189908 A JPH05189908 A JP H05189908A
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- Japan
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- adhesive
- hub
- substrate
- magnetic metal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】従来の光ディスクに比しディスク基板と磁性金
属ハブとの接合が容易にかつ短時間で行われ、その接合
強度も高く、しかも作業性に優れた光ディスクを提供す
る。 【構成】ディスク基板の中心部に接着剤により磁性金属
ハブが接合された光ディスクである。前記ディスク基板
の磁性金属ハブ取り付け面および/または磁性金属ハブ
に、接着剤収容溝が設けられ、この接着剤収容溝に接着
剤が配設されている。
属ハブとの接合が容易にかつ短時間で行われ、その接合
強度も高く、しかも作業性に優れた光ディスクを提供す
る。 【構成】ディスク基板の中心部に接着剤により磁性金属
ハブが接合された光ディスクである。前記ディスク基板
の磁性金属ハブ取り付け面および/または磁性金属ハブ
に、接着剤収容溝が設けられ、この接着剤収容溝に接着
剤が配設されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクに関し、更
に詳しくは、ディスク基板の中心部に接着剤により磁性
金属ハブが接合された光ディスクに関するものである。
に詳しくは、ディスク基板の中心部に接着剤により磁性
金属ハブが接合された光ディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクDは、図3に示したように、
中心に円形の開口1aを有する環状のディスク基板1、
およびこのディスク基板1の上記開口1aに挿入設置さ
れるカップ状ハブ2を備えている。そして、光ディスク
Dとハブ2とは、該ハブ2の開口部3周辺に設けられた
平板の環状フランジ4とディスク基板1の取付面1bと
の間に接着剤層5を介在させることにより行われてき
た。かかる接着剤としては、2液混合系の接着剤や、熱
硬化性のエポキシ系接着剤等が使用されてきた。
中心に円形の開口1aを有する環状のディスク基板1、
およびこのディスク基板1の上記開口1aに挿入設置さ
れるカップ状ハブ2を備えている。そして、光ディスク
Dとハブ2とは、該ハブ2の開口部3周辺に設けられた
平板の環状フランジ4とディスク基板1の取付面1bと
の間に接着剤層5を介在させることにより行われてき
た。かかる接着剤としては、2液混合系の接着剤や、熱
硬化性のエポキシ系接着剤等が使用されてきた。
【0003】また、特開平2ー306485号公報に
は、光ディスク基板と磁性金属ハブとの間の接合強度の
向上を図るべく、2種類の接着剤層を光ディスク基板と
磁性金属ハブとの間に介在させる手法が開示されてい
る。
は、光ディスク基板と磁性金属ハブとの間の接合強度の
向上を図るべく、2種類の接着剤層を光ディスク基板と
磁性金属ハブとの間に介在させる手法が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
光ディスク基板と磁性金属ハブとの接合に使用されてき
た上述の2液混合系の接着剤や熱硬化性のエポキシ系接
着剤等は、硬化するまでに時間がかかるという問題があ
った。
光ディスク基板と磁性金属ハブとの接合に使用されてき
た上述の2液混合系の接着剤や熱硬化性のエポキシ系接
着剤等は、硬化するまでに時間がかかるという問題があ
った。
【0005】また、上記特開平2ー306485号公報
に開示されているように2種類の接着剤層を使用する
と、確かに光ディスク基板と磁性金属ハブとの間の接合
強度は向上するが、2種類の接着剤を塗布する工程が必
要となり、1種類の接着剤のみの使用に較べ作業性に問
題があった。
に開示されているように2種類の接着剤層を使用する
と、確かに光ディスク基板と磁性金属ハブとの間の接合
強度は向上するが、2種類の接着剤を塗布する工程が必
要となり、1種類の接着剤のみの使用に較べ作業性に問
題があった。
【0006】この他、光ディスク基板と磁性金属ハブと
の接合に使用する接着剤として、アクリル系やエポキシ
系の紫外線硬化樹脂が知られており、これにより図3に
示すようにして接合すると、容易にかつ短時間で接合さ
せることができ、作業性が良いという利点はあるが、肝
心な接合強度が十分ではないという問題があった。
の接合に使用する接着剤として、アクリル系やエポキシ
系の紫外線硬化樹脂が知られており、これにより図3に
示すようにして接合すると、容易にかつ短時間で接合さ
せることができ、作業性が良いという利点はあるが、肝
心な接合強度が十分ではないという問題があった。
【0007】さらに、ホットメルト系接着剤も知られて
いるが、この接着剤は温度設定等、塗布条件の設定が他
の接着剤に較べ容易ではないという問題があった。
いるが、この接着剤は温度設定等、塗布条件の設定が他
の接着剤に較べ容易ではないという問題があった。
【0008】ディスク基板と磁性金属ハブとの間で十分
な接着を得るためには、上述のような接着剤自身の問題
の他に、接着剤の量も大いに影響する。しかし、ディス
ク基板と磁性金属ハブとを接合する際、多少なりとも圧
力を加えるので、接着剤の塗布量を最適にする必要があ
った。このようにすると、塗布量が少なくなってしま
う。
な接着を得るためには、上述のような接着剤自身の問題
の他に、接着剤の量も大いに影響する。しかし、ディス
ク基板と磁性金属ハブとを接合する際、多少なりとも圧
力を加えるので、接着剤の塗布量を最適にする必要があ
った。このようにすると、塗布量が少なくなってしま
う。
【0009】そこで、本発明の目的は、従来の光ディス
クに比しディスク基板と磁性金属ハブとの接合が容易に
かつ短時間で行われ、その接着強度も高く、しかも作業
性に優れ、出来上がりの見栄えもよい光ディスクを提供
することにある。
クに比しディスク基板と磁性金属ハブとの接合が容易に
かつ短時間で行われ、その接着強度も高く、しかも作業
性に優れ、出来上がりの見栄えもよい光ディスクを提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は下記の
(1)〜(7)の本発明により達成される。 (1)ディスク基板および磁性金属ハブの少なくとも一
方に、接着剤収容空間が設けられ、この接着剤収容空間
に収容された接着剤により、前記磁性金属ハブがディス
ク基板に接合されていることを特徴とする光ディスク。
(1)〜(7)の本発明により達成される。 (1)ディスク基板および磁性金属ハブの少なくとも一
方に、接着剤収容空間が設けられ、この接着剤収容空間
に収容された接着剤により、前記磁性金属ハブがディス
ク基板に接合されていることを特徴とする光ディスク。
【0011】(2)前記接着剤が紫外線硬化樹脂接着剤
である上記(1)の光ディスク。
である上記(1)の光ディスク。
【0012】(3)前記紫外線硬化樹脂接着剤の硬化後
の硬さがショアーD(25℃)で50以下、JISダン
ベルに基づく引張り強度試験における引張り強度が20
kgf/cm2 以上である上記(2)の光ディスク。
の硬さがショアーD(25℃)で50以下、JISダン
ベルに基づく引張り強度試験における引張り強度が20
kgf/cm2 以上である上記(2)の光ディスク。
【0013】(4)前記接着剤収容空間に収容される接
着剤層の厚さが100μm 以上である上記(1)ないし
(3)のいずれかの光ディスク。
着剤層の厚さが100μm 以上である上記(1)ないし
(3)のいずれかの光ディスク。
【0014】(5)前記接着剤収容空間が、ディスク基
板に形成された環状溝である上記(1)ないし(4)の
いずれかの光ディスク。
板に形成された環状溝である上記(1)ないし(4)の
いずれかの光ディスク。
【0015】(6)前記接着剤収容空間が、磁性金属ハ
ブの開口部周囲に形成されたフランジにより形成された
環状樋状部分である上記(1)ないし(4)のいずれか
の光ディスク。
ブの開口部周囲に形成されたフランジにより形成された
環状樋状部分である上記(1)ないし(4)のいずれか
の光ディスク。
【0016】(7)前記接着剤収容空間の高さ即ち該空
間に収容される接着剤層の厚さが100μm以上である
上記(1)ないし(6)のいずれかの光ディスク。
間に収容される接着剤層の厚さが100μm以上である
上記(1)ないし(6)のいずれかの光ディスク。
【0017】
【作用】本発明においては、ディスク基板および磁性金
属ハブに設けられた接着剤収容空間は、接着剤層の厚さ
を容易にかつ最適にコントロールする規制部としての役
割を果す。これにより、例えば、硬化時間が早く作業性
が良好な紫外線硬化樹脂接着剤を接着剤層として使用し
た場合には、当該接着剤の最高接合強度を引き出すこと
ができることになる。
属ハブに設けられた接着剤収容空間は、接着剤層の厚さ
を容易にかつ最適にコントロールする規制部としての役
割を果す。これにより、例えば、硬化時間が早く作業性
が良好な紫外線硬化樹脂接着剤を接着剤層として使用し
た場合には、当該接着剤の最高接合強度を引き出すこと
ができることになる。
【0014】かかる接着剤収容空間の深さすなわちそこ
に収容される接着剤層の厚さは、ディスク基板と磁性金
属ハブとの間における接着剤の接合強度が最高となるよ
うに設定され、この値は、使用する接着剤層の種類によ
っても多少影響されるが、好ましくは100μm 以上、
更に好ましくは100〜150μm の範囲内である。
に収容される接着剤層の厚さは、ディスク基板と磁性金
属ハブとの間における接着剤の接合強度が最高となるよ
うに設定され、この値は、使用する接着剤層の種類によ
っても多少影響されるが、好ましくは100μm 以上、
更に好ましくは100〜150μm の範囲内である。
【0018】この接着剤収容溝の深さが100μm 未満
の場合には、いかなる紫外線接着剤を使用しても十分な
接合強度が得られず、一方200μm を超えると、かえ
って接合強度の低下を招くだけでなく、コストや作業性
の面においても好ましくない。
の場合には、いかなる紫外線接着剤を使用しても十分な
接合強度が得られず、一方200μm を超えると、かえ
って接合強度の低下を招くだけでなく、コストや作業性
の面においても好ましくない。
【0019】本発明において使用する接着剤としては、
接合が容易にかつ短時間で行われ、作業性に優れた紫外
線硬化樹脂が好ましい。このような接着剤として、例え
ば、ウレタンアクリレート系樹脂、エポキシアクリレー
ト系樹脂、エポキシ化油アクリレート、ポリエステルア
クリレート、ポリエーテルアクリレート、ビニル/アク
リルオリゴマー、ポリエン/チオール、シリコンアクリ
レート、ポリブタジエンアクリレート、ポリスチリルエ
チルメタクリレート等を挙げることができ、特に好まし
くはウレタンアクリレート系樹脂である。
接合が容易にかつ短時間で行われ、作業性に優れた紫外
線硬化樹脂が好ましい。このような接着剤として、例え
ば、ウレタンアクリレート系樹脂、エポキシアクリレー
ト系樹脂、エポキシ化油アクリレート、ポリエステルア
クリレート、ポリエーテルアクリレート、ビニル/アク
リルオリゴマー、ポリエン/チオール、シリコンアクリ
レート、ポリブタジエンアクリレート、ポリスチリルエ
チルメタクリレート等を挙げることができ、特に好まし
くはウレタンアクリレート系樹脂である。
【0020】本発明に使用することのできる接着剤の好
適物性値は、硬化後の硬さがショアーD(25℃)で5
0以下、JISダンベルに基づく引張り強度試験におけ
る引張り強度が20kgf /cm2 以上である。
適物性値は、硬化後の硬さがショアーD(25℃)で5
0以下、JISダンベルに基づく引張り強度試験におけ
る引張り強度が20kgf /cm2 以上である。
【0021】尚、本発明においては、光ディスク基板自
体の材質は従来より知られているポリカーボネートであ
り、また磁性金属ハブとしては、例えばSUS430の
ハブを挙げることができる。
体の材質は従来より知られているポリカーボネートであ
り、また磁性金属ハブとしては、例えばSUS430の
ハブを挙げることができる。
【0022】
【実施例】次に、図1および図2を参照しつつ、本発明
の好適例の光ディスクについて説明する。なお、図1お
よび図2において、図3の従来例と同一の部分部品につ
いては、図3と同一の符号を付して説明を省略する。
の好適例の光ディスクについて説明する。なお、図1お
よび図2において、図3の従来例と同一の部分部品につ
いては、図3と同一の符号を付して説明を省略する。
【0023】図1に示す光ディスクでは、ディスク基板
1の、磁性金属ハブ2の取付面1b、開口1aの周囲に
接着剤収容空間を形成する接着剤収容溝6が環状に設け
られている。上記溝4の内方周囲に設けられた円筒状の
壁6は、その高さTがハブ2のフランジ4の厚みA分だ
けけずれており、これによって、基板1にハブを挿入設
置した時、フランジ4の表面4aが取付面1bと面一に
なるようにされている。上記壁7の高さTがそのまま溝
6内に収容される接着剤層5の厚さ(この厚さについて
も符号Tを使用する)を規定する。そして、このように
厚さTが規定された接着剤層5により、取付面1bにフ
ランジ4aが接着されて、基板1とハブ2とが接合され
る。なお、フランジ4は、溝6内に収容されなくともよ
い。
1の、磁性金属ハブ2の取付面1b、開口1aの周囲に
接着剤収容空間を形成する接着剤収容溝6が環状に設け
られている。上記溝4の内方周囲に設けられた円筒状の
壁6は、その高さTがハブ2のフランジ4の厚みA分だ
けけずれており、これによって、基板1にハブを挿入設
置した時、フランジ4の表面4aが取付面1bと面一に
なるようにされている。上記壁7の高さTがそのまま溝
6内に収容される接着剤層5の厚さ(この厚さについて
も符号Tを使用する)を規定する。そして、このように
厚さTが規定された接着剤層5により、取付面1bにフ
ランジ4aが接着されて、基板1とハブ2とが接合され
る。なお、フランジ4は、溝6内に収容されなくともよ
い。
【0024】一方、図2に示す光ディスクでは、磁性金
属ハブ2のフランジ4の外周部が、接着剤収容空間を形
成する環状樋状部分10を構成するように、立ち上げ部
4bとされている。上記部分10の内部に接着剤層5が
収容され、この層5により上記と同様ディスク基板1と
ハブ2は接合される。層5の高さは、上記立ち上げ部4
bの高さによって規定される。
属ハブ2のフランジ4の外周部が、接着剤収容空間を形
成する環状樋状部分10を構成するように、立ち上げ部
4bとされている。上記部分10の内部に接着剤層5が
収容され、この層5により上記と同様ディスク基板1と
ハブ2は接合される。層5の高さは、上記立ち上げ部4
bの高さによって規定される。
【0025】本発明の光ディスクは、上記接着剤収容空
間がディスク基板1または磁性金属ハブ2のいずれか一
方のみに設けられいる場合のほか、双方に設けられてい
る場合も包含するものである。ただし、その場合には双
方の空間の高さの和が最適値となるように設定する必要
がある。
間がディスク基板1または磁性金属ハブ2のいずれか一
方のみに設けられいる場合のほか、双方に設けられてい
る場合も包含するものである。ただし、その場合には双
方の空間の高さの和が最適値となるように設定する必要
がある。
【0026】実験例1 本発明における光ディスクの接着剤収容溝の深さに対す
る接合強度の影響を、図1の構造において実験した。接
着剤層としてウレタンアクリレート系樹脂を、また磁性
金属ハブとしてSUS430をそれぞれ使用して、接着
剤収容溝の深さ、すなわち接着剤層厚を10μm および
200μm としたときの接合強度を測定したところ、そ
れぞれ8kgf/cm2 と200kgf/cm2 であった。
る接合強度の影響を、図1の構造において実験した。接
着剤層としてウレタンアクリレート系樹脂を、また磁性
金属ハブとしてSUS430をそれぞれ使用して、接着
剤収容溝の深さ、すなわち接着剤層厚を10μm および
200μm としたときの接合強度を測定したところ、そ
れぞれ8kgf/cm2 と200kgf/cm2 であった。
【0027】実験例2 接着剤層としてエポキシアクリレート系樹脂を使用した
以外は実験例1と同様にして接着剤層厚10μm と20
0μm のときの接合強度を測定したところ、それぞれ5
kgf/cm2 と7kgf/cm2 であった。
以外は実験例1と同様にして接着剤層厚10μm と20
0μm のときの接合強度を測定したところ、それぞれ5
kgf/cm2 と7kgf/cm2 であった。
【0028】次に、SUS430のハブとポリカーボネ
ート基板とを接着剤にて接合したときの各材料に対する
強度および界面の接着力の値が、当該接着剤の物性値に
よってどのように影響されるかを観察した。
ート基板とを接着剤にて接合したときの各材料に対する
強度および界面の接着力の値が、当該接着剤の物性値に
よってどのように影響されるかを観察した。
【0029】実験例3 硬化後の硬さがショアーD(25℃)で40、JISダ
ンベルに基づく引張り強度試験における引張り強度が7
0kgf /cm2 以上であるウレタンアクリレート樹脂接着
剤は、接着剤層の厚さが100μm 程度のときにSUS
430のハブとポリカーボネート基板の双方に対し、2
5kgf/cm2 を超える接合強度が得られ、剥離試験時にポ
リカーボネート基板が破壊してしまった。
ンベルに基づく引張り強度試験における引張り強度が7
0kgf /cm2 以上であるウレタンアクリレート樹脂接着
剤は、接着剤層の厚さが100μm 程度のときにSUS
430のハブとポリカーボネート基板の双方に対し、2
5kgf/cm2 を超える接合強度が得られ、剥離試験時にポ
リカーボネート基板が破壊してしまった。
【0030】また、通常、SUS430のハブとポリカ
ーボネート基板との接合で問題となる熱衝撃試験の結果
も良好であった。
ーボネート基板との接合で問題となる熱衝撃試験の結果
も良好であった。
【0031】実験例4 硬化後の硬さがショアーD(25℃)で50、JISダ
ンベルに基づく引張り強度試験における引張り強度が1
20kgf /cm2 以上であるウレタンアクリレート樹脂接
着剤は、接着剤層の厚さが150μm 程度のときにSU
S430のハブとポリカーボネート基板の接着力が飽和
し、ポリカーボネート基板に対しては25kgf/cm2 を超
える接合強度が得られた。しかし、SUS430のハブ
との界面の接着力が他より小さいために剥離試験時にS
US430のハブとの界面にて剥離してしまった。
ンベルに基づく引張り強度試験における引張り強度が1
20kgf /cm2 以上であるウレタンアクリレート樹脂接
着剤は、接着剤層の厚さが150μm 程度のときにSU
S430のハブとポリカーボネート基板の接着力が飽和
し、ポリカーボネート基板に対しては25kgf/cm2 を超
える接合強度が得られた。しかし、SUS430のハブ
との界面の接着力が他より小さいために剥離試験時にS
US430のハブとの界面にて剥離してしまった。
【0032】実験例5 接着剤層としてエポキシアクリレート系樹脂接着剤を使
用した場合には、接着剤層の厚さを300μm 程度まで
厚くしてもSUS430のハブとの接着力は10kgf/cm
2 以下であった。
用した場合には、接着剤層の厚さを300μm 程度まで
厚くしてもSUS430のハブとの接着力は10kgf/cm
2 以下であった。
【0033】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の光デ
ィスクにおいては、ディスク基板の磁性金属ハブ取り付
け面および/または磁性金属ハブに、接着剤収容溝を設
け、この接着剤収容溝に接着剤を配設したことにより、
従来の光ディスクに比しディスク基板と磁性金属ハブと
の接合を容易にかつ短時間で行うことができ、その接合
強度も使用した接着剤の最高値が得られ、しかも作業性
に優れているという効果が得られる。
ィスクにおいては、ディスク基板の磁性金属ハブ取り付
け面および/または磁性金属ハブに、接着剤収容溝を設
け、この接着剤収容溝に接着剤を配設したことにより、
従来の光ディスクに比しディスク基板と磁性金属ハブと
の接合を容易にかつ短時間で行うことができ、その接合
強度も使用した接着剤の最高値が得られ、しかも作業性
に優れているという効果が得られる。
【図1】本発明の一好適例の光ディスクの部分断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の他の一好適例の光ディスクの部分断面
図である。
図である。
【図3】従来の光ディスクの部分断面図である。
1 ディスク基板 2 磁性金属ハブ 4 フランジ 5 接着剤層 6 接着剤収容溝 10 環状樋状部分
Claims (7)
- 【請求項1】 ディスク基板および磁性金属ハブの少な
くとも一方に、接着剤収容空間が設けられ、この接着剤
収容空間に収容された接着剤により、前記磁性金属ハブ
がディスク基板に接合されていることを特徴とする光デ
ィスク。 - 【請求項2】 前記接着剤が紫外線硬化樹脂接着剤であ
る請求項1の光ディスク。 - 【請求項3】 前記紫外線硬化樹脂接着剤の硬化後の硬
さがショアーD(25℃)で50以下、JISダンベル
に基づく引張り強度試験における引張り強度が20kgf
/cm2 以上である請求項2の光ディスク。 - 【請求項4】 前記接着剤収容空間に収容される接着剤
層の厚さが100μm 以上である請求項1ないし3のい
ずれかの光ディスク。 - 【請求項5】 前記接着剤収容空間が、ディスク基板に
形成された環状溝である請求項1ないし4のいずれかの
光ディスク。 - 【請求項6】 前記接着剤収容空間が、磁性金属ハブの
開口部周囲に形成されたフランジにより形成された環状
樋状部分である請求項1ないし4のいずれかの光ディス
ク。 - 【請求項7】 前記接着剤収容空間の高さ即ち該空間に
収容される接着剤層の厚さが100μm以上である請求
項1ないし6のいずれかの光ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4020505A JP2668305B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 光ディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4020505A JP2668305B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 光ディスク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05189908A true JPH05189908A (ja) | 1993-07-30 |
JP2668305B2 JP2668305B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=12029022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4020505A Expired - Fee Related JP2668305B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 光ディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2668305B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01273279A (ja) * | 1988-04-25 | 1989-11-01 | Tokin Corp | フレキシブル磁気ディスクカートリッジ |
JPH03296978A (ja) * | 1990-04-16 | 1991-12-27 | Seiko Epson Corp | 単板型光ディスク |
JP3106572U (ja) * | 2004-07-13 | 2005-01-06 | 康晴 山下 | ラジオコントロール走行車両用送信機 |
-
1992
- 1992-01-09 JP JP4020505A patent/JP2668305B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01273279A (ja) * | 1988-04-25 | 1989-11-01 | Tokin Corp | フレキシブル磁気ディスクカートリッジ |
JPH03296978A (ja) * | 1990-04-16 | 1991-12-27 | Seiko Epson Corp | 単板型光ディスク |
JP3106572U (ja) * | 2004-07-13 | 2005-01-06 | 康晴 山下 | ラジオコントロール走行車両用送信機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2668305B2 (ja) | 1997-10-27 |
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