JPH05189687A - 冗長機能を有する発信器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 全装置を２重化することなく信頼性を向上さ
せる。 【構成】 第１および第２のセンサ１、２によって同一
の物理量が検出され、それが信号変換部３、４によって
電気信号に変換され、それらの信号変換部のうち高い優
先度が与えれれている方の信号が伝送路５出力され、そ
の信号の周期が長くなったときは低い優先度が与えられ
ていた方の信号変換部出力が伝送路５に送出される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プロセス制御装置等に
用いられる冗長機能を有する発信器に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、プロセス制御装置は現場に設け
られたセンサで検出した物理量を電気信号に変換して、
それを２線式伝送路で監視装置の設けられている箇所ま
で伝送している。この場合、この場合、監視項目が重要
なものであるときは同一物理量を二重に検出すると共
に、その信号を伝送する手段も二重にしていた。そして
受信側ではどちらか一方の信号を選択して使用してい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら全ての系
を２重化することは非常に経済性の悪いシステムになっ
てしまうという課題を有していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、同一の物理状態を検出する第１およ
び第２のセンサと、センサの出力に対して所定の信号変
換を行った信号を所定周期毎に送出するとともに異常時
はその送出周期が長く設定される第１および第２の信号
変換部と、第１および第２の信号変換部出力が同一の伝
送路に接続され高い優先度を与えられている信号変換部
出力信号を伝送路に送出すると共に高い優先度が与えら
れている信号変換部の信号送出周期が長くなったことを
検出したとき低い優先度が与えられていた信号変換部出
力を送出する信号切換部とを備えたものである。

【０００５】

【作用】第１および第２のセンサによって同一の物理量
が検出され、それが信号変換部によって電気信号に変換
され、それらの信号変換部のうち高い優先度が与えれれ
ている方の信号が伝送路に出力され、その信号の周期が
長くなったときは低い優先度が与えられていた方の信号
変換部出力が伝送路に送出される。

【０００６】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示すブロック図で
ある。図１において１は第１のセンサ、２は第２のセン
サであり、それらは同一の物理量を検出するようになっ
ている。３は第１の信号変換部、４は第２の信号変換部
であり、それぞれセンサ１および２で検出した物理量を
伝送路５への送出に適した信号に変換して所定周期で送
出し、異常時はその周期が長くなるように設定されてい
るものであり、実際のものは物理量検出範囲の最小値と
最大値が４から２０ｍＡの範囲の直流電流の変化に変換
されて出力されるようになっている。

【０００７】６は第１および第２の信号変換部３，４の
出力が同一の伝送路５に接続され高い優先度を与えられ
ている信号変換部出力信号を伝送路５に送出すると共
に、高い優先度が与えられている信号変換部出力信号の
周期が長くなったとき、低い優先度を与えられている信
号変換部の出力を送出する信号切換部であり、切り換え
リレー６１と信号検出器６２から構成されている。な
お、６１ａ、６１ｂはリレー６１の接点である。

【０００８】今、信号変換部３に高い優先が与えられて
いるとき、検出器６２は信号変換部３の信号周期を監視
し、その周期が長くなったとき入力信号が途絶えた期間
にリレー６１を駆動してリレー６１を駆動し送出する信
号をを切換えるようになっている。また信号変換部３，
４はリレー６１によって地気が与えられている方が信号
を送出するようになっている。

【０００９】このように構成された装置において、通常
は信号変換器３が所定の周期で出力信号を図２(a)に示
すように送出している。これにより受信側は図２(c)に
示すようにその信号を受信している。

【００１０】ここでセンサ１あるいは信号変換器３に異
常が発生すると信号変換器３は送出する信号の繰り返し
周期が長くなるように制御される。この信号は信号切換
部６の検出器６２によって周期が長くなったことが検出
されるので、検出器６２は供給される信号が途絶えたと
きにリレー６１を駆動する。

【００１１】この結果リレー６１の接点６１ａ、６１ｂ
は図と反対の側に切り換えられるので、今度は図２(b)
に示すように信号変換部４が線路５に信号を送出するよ
うになる。このため受信部は図２(c)に示すように送出
された信号を受信する。

【００１２】なお。この装置を用いて伝送線を２重系に
すれば従来と同じ費用でより信頼性の高いシステムを構
成することができる。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように本発明は発信器のみ
を２系統とし、伝送路は１系統で済むように構成したの
で、経済性が良くなるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図

【図２】信号伝送状態を表す波形図

【符号の説明】

１，２ センサ ３，４ 信号変換部 ５ 伝送路 ６ 切り換え部 ６１ リレー ６２ 検出器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 同一の物理状態を検出する第１および第
   ２のセンサと、 前記センサの出力に対して所定の信号変換を行った信号
   を所定周期毎に送出するとともに異常時はその送出周期
   が長く設定される第１および第２の信号変換部と、 前記第１および第２の信号変換部出力が同一の伝送路に
   接続され高い優先度を与えられている信号変換部出力信
   号を伝送路に送出すると共に高い優先度が与えられてい
   る信号変換部の信号送出周期が長くなったことを検出し
   たとき優先度の低い方の信号変換部出力信号を送出する
   信号切換部とを備えたことを特徴とする冗長機能を有す
   る発信器。