JPH05187331A - キャニスタ - Google Patents

キャニスタ

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JPH05187331A
JPH05187331A JP4002466A JP246692A JPH05187331A JP H05187331 A JPH05187331 A JP H05187331A JP 4002466 A JP4002466 A JP 4002466A JP 246692 A JP246692 A JP 246692A JP H05187331 A JPH05187331 A JP H05187331A
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Toru Kidokoro
徹 木所
Takaaki Ito
隆晟 伊藤
Yoshihiko Hiyoudou
義彦 兵道
Akinori Osanai
昭憲 長内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ベーパ導入ポート及びパージポートを有する主
室の下部空間に堆積したベーパが大気導入ポートを有す
る副室へ容易に吹き抜けないようにする。 【構成】キャニスタ1のケーシング2にベーパを吸着す
るための吸着剤層7,8を備えた主室3、副室4を設け
る。主室3に燃料タンク20からベーパを導入するベー
パ導入ポート19を設ける。同じく主室3に各吸着剤層
7,8から離脱する離脱燃料を吸気通路23へ導出する
パージポート22を設ける。又、副室4に大気を導入す
る大気導入ポート27を設ける。更に、主室3と副室4
の下側各空間部28,29を連通する連通路30を設
け、その連通路30から空間部28側へ突出する突出管
路31を設け、その開口端31aを上へ向けて第3空間
部28内の上方位置に配置する。従って、第3空間部2
8に堆積したベーパは上方位置まで上昇しない限りは突
出管路31を通じて連通路30へ流れることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、燃料タンク等の燃料
貯留槽から発生する蒸発燃料を大気中へ放出させないよ
うに処理するキャニスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】先に、本出願人は特願平3−18793
3号において、この種のキャニスタに関する技術を提案
している。即ち、その技術では、キャニスタを構成する
ケーシング内が仕切板によって大小二つの室(主室及び
副室)に区画され、一方の副室は他方の主室よりも小容
積に構成されている。主室及び副室の内部には各々の容
積の大小に応じた分量の活性炭等が吸着剤として配設さ
れ、各々独立した吸着剤層を構成している。又、主室及
び副室の上部側には各々独立した第1及び第2の空間部
が形成され、各室下部側は主室及び副室を連通する連通
路(下部空間部)となっている。更に、その下部空間部
には、その通路面積を縮小する絞りが設けられている。
そして、主室側の第1空間部には、燃料タンクにて発生
する蒸発燃料(ベーパ)を導入するベーパ導入ポートが
設けられている。同じく主室側の第1空間部には、各吸
着剤層に吸着されて同吸着剤層から離脱する離脱燃料を
エンジンの吸気通路へ導くためのパージポートが、スロ
ットルバルブ近傍の負圧ポートに連通して設けられてい
る。更に、副室側の第2空間部には、各吸着剤層からの
燃料離脱を行わせるべくケーシング内に大気を導入する
ための大気導入ポートが設けられている。
【0003】上記の構成においては、副室の容積を主室
のそれよりも小さくすることにより、ベーパ導入側であ
る主室の吸着剤充填量を大きく設定し、その下流側の副
室の吸着剤充填量を小さく設定し、各吸着剤層の吸着効
率を向上させるようにしていた。又、エンジン運転時に
負圧ポートにて負圧が発生することにより、各吸着剤層
に吸着されている燃料か離脱燃料として吸気通路へ引か
れてパージされるようになっていた。更に、下部空間部
の絞りにより、主室と副室との間でベーパの自由な流通
を妨げ、主室から副室へのベーパの移動を規制するよう
にしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術では、下部空間部の絞りにより主室から副室へのベー
パの移動を規制しているものの、下部空間部は各室下部
側に形成されていた。そして、ベーパは空気よりも重い
ことから、主室側の下部空間部へ吹き抜けたベーパはそ
の底側に堆積することになる。このため、下部空間部の
底側に堆積したベーパが絞りの高さに達した場合に、絞
りを通じて副室側へ到達し易くなっていた。従って、絞
りによる副室へのベーパの吹き抜け防止が不完全とな
り、キャニスタを主室と副室とに二分割することによる
効果が充分に得られなくなるおそれがあった。
【0005】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、蒸発燃料導入ポート及びパ
ージポートを有する主室と大気導入ポートを有する副室
とに区画されて両室を連通する連通路を備えたキャニス
タにおいて、主室側の下部空間に堆積した蒸発燃料が副
室へ容易に吹き抜けることを防止することの可能なキャ
ニスタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、蒸発燃料を吸着するための
吸着剤を各々担持した主室及び副室を有するケーシング
と、主室に開口して設けられて蒸発燃料を導入するため
の蒸発燃料導入ポートと、同じくその主室に開口して設
けられて吸着剤から離脱する離脱燃料を導出するための
パージポートと、副室に開口して設けられて大気を導入
するための大気導入ポートと、ケーシングの下部にて両
室の各々に属する下部空間を互いに連通する連通路とを
備えたキャニスタにおいて、連通路から主室側の下部空
間内へ突出する突出管路を設け、その突出管路を少なく
とも1回は下部空間内の上方位置を通過させるように設
けている。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、蒸発燃料導入ポート及び
パージポートを有する主室と大気導入ポートを有する副
室の各々に属する下部空間を互いに連通する連通路か
ら、主室側の下部空間内へ突出する突出管路が設けら
れ、その突出管路が少なくとも1回は下部空間内の上方
位置を通過ささせるように設けられている。このため、
主室側の下部空間内へ吹き抜けてその底側に堆積した蒸
発燃料は、その堆積高さが突出管路の、下部空間内の上
方位置を通過する部位まで上昇しない限りは突出管路を
通じて連通路へ流れることがない。従って、その堆積し
た蒸発燃料が副室へ移動し難くなる。
【0008】
【実施例】以下、この発明のキャニスタを自動車に具体
化した一実施例を図1及び図2に基づいて詳細に説明す
る。
【0009】図1はこの実施例におけるキャニスタ1等
を示す断面図で、図2はそのキャニスタ1を示す平面図
である。このキャニスタ1を構成するケーシング2はほ
ぼ四角筒状をなす大容積の主室3と、その主室3から横
方向へ突出して上下方向へ延びる小容積の副室4とを備
えている。ケーシング2の内部にて、主室3と副室4と
の間には仕切板5が設けられ、その仕切板5によって両
室3,4が区画されている。
【0010】主室3及び副室4の内部には、各々の容積
の大小に応じた分量の活性炭等が吸着剤6として配設さ
れて各々独立した吸着剤層7,8が形成されている。各
吸着剤層7,8の下面側にはそれぞれフィルタ9,10
が配設され、それらフィルタ9,10がリング状をなす
座金11,12によって受け持たれている。一方、各吸
着剤層7,8の上面側には同じくフィルタ13,14が
配設され、その上面にはリング状をなす押さえ金15,
16が配設されている。そして、各座金11,12及び
押さえ金15,16がケーシング2の上下底壁との間に
介在された図示しないスプリングによって押圧支持され
ている。これにより、各吸着剤層7,8がケーシング2
の内部にて上下に隙間を持った状態で支持されている。
【0011】主室3及び副室4の上部側の隙間は仕切板
5により区画され、各々独立した第1及び第2の空間部
17,18となっている。その第1空間部17には、蒸
発燃料(ベーパ)を導入するためのベーパ導入ポート1
9が開口して設けられている。このベーパ導入ポート1
9は、自動車の燃料タンク20にて発生するベーパを導
入するために、ベーパ管路21を介して燃料タンク20
に連通されている。又、同じく第1空間部17には、各
吸着剤層7,8にて吸着されて同吸着剤層7,8から離
脱する離脱燃料を導出するためのパージポート22が開
口して設けられている。このパージポート22は、エン
ジンENの吸気通路23へ離脱燃料を導くためのもので
ある。そのために、吸気通路23内に設けられたスロッ
トルバルブ24の下流側には負圧ポート25が開口され
ており、パージポート22はその負圧ポート25に対し
パージ管路26を介して連通されている。
【0012】更に、第2空間部18には、大気を導入す
るための大気導入ポート27が開口して設けられてい
る。この大気導入ポート27は、各吸着剤層7,8から
燃料を離脱させるべく、ケーシング2内に大気を導入す
るためのものである。この大気導入ポート27の径は、
空気の流れが緩くなるように副室4の径(幅)に近い方
が望ましい。
【0013】一方、主室3及び副室4の下部側は、両室
3,4の各々に属する下部空間としての第3空間部28
及び第4空間部29となっている。そして、両空間部2
8,29を区画する仕切板5には、両空間部28,29
を互いに連通すると共に、両空間部28,29の間の通
路面積を縮小する絞りとして作用する連通路30が形成
されている。又、その連通路30には、同連通路30か
ら第3空間部28へ直線的に延びて突出する突出管路3
1が設けられている。更に、その突出管路31の開口端
31aは上側へ向けられながら第3空間部28内の上方
位置に配置されるように設けられている。そして、この
実施例では、その突出管路31の内径が連通路30の内
径とほぼ同じに設定されている。
【0014】ここで、副室4における吸着剤層8の分量
は、主室3のそれの「数分の1以下」、望ましくは「1
0分の1以下」である。又、副室4の幅に対する上下方
向の長さの比は、副室4が細長形状になるように「1
0」程度が望ましい。この実施例では、各吸着剤層7,
8の分量、副室4の細長形状が、それぞれ上記の条件を
満足するように設定されている。このような条件に設定
することにより、主室3側の吸着剤層7におけるパージ
量の「数分の1以下」の量により、副室4側の吸着剤層
8でのベーパ吸着量を無しの状態にすることが可能とな
る。
【0015】次に、上記のように構成したキャニスタ1
の作用を説明する。今、エンジンENの停止状態におい
て、燃料タンク20で発生するベーパは、ベーパ管路2
1及びベーパ導入ポート19を通じて主室3の第1空間
部17へと導入される。第1空間部17へ導入されたベ
ーパは、フィルタ13により流れが分散されながら吸着
剤層7に吸着される。そして、吸着剤層7ではその吸着
限度近くまでベーパが吸着され、その吸着限度を超えた
分は突出管路31を通じて連通路30へと流れる。しか
し、この実施例では、連通路30が絞りとして作用する
ことから、その連通路30により主室3と副室4との間
でベーパの自由な流通が妨げられる。
【0016】従って、ベーパ導入ポート19を有する主
室3側から大気導入ポート27を有する副室4側へのベ
ーパの移動が規制される。このため、副室4の吸着剤層
8で負担されるべきベーパの吸着量が少なくなり、その
吸着剤層8ではベーパの吸着能力に余裕が生じることに
なる。その結果、ベーパが副室4から大気導入ポート2
7を通じて外部へ放出されることを防止することができ
る。
【0017】又、この実施例では、主室3と副室4の各
々に属する第3及び第4の空間部28,29を互いに連
通する連通路30から、第3空間部28へ突出する突出
管路31が設けられている。このため、図1に破線で示
すように、主室3において連通路30に近い位置の吸着
剤6から拡散されたベーパBPは、突出管路31の先端
まで回り込んだ上でその突出管路31を通じて連通路3
0に至ることになる。従って、主室3側で連通路30に
近い位置から拡散されたベーパが、副室4側に至までの
距離が長くなり、副室4へのベーパの移動が更に制限さ
れる。その結果として、主室3から副室4へのベーパの
吹き抜けをより確実に防止することができる。
【0018】併せて、この実施例では、突出管路31の
開口端31aが上側へ向けられて第3空間部28内の上
方位置に配置されている。このため、図1に2点鎖線で
示すように、空気よりも重いことから第3空間部28内
へ吹き抜けてその底側に堆積したベーパBPは、その堆
積高さが突出管路31の開口端31aに達するまで上昇
しない限りは、突出管路31を通じて連通路30へ流れ
ることがない。従って、その堆積したベーパBPが大気
導入ポート27を有する副室4へ移動し難くなる。その
結果、第3空間部28に堆積したベーパBPが副室4へ
容易に吹き抜けることを防止することができる。
【0019】ここで、エンジンENの停止後放置状態が
長期間に渡る場合には、その放置日数に比例した吹き抜
けに起因して、主室3の吸着剤層7から副室4の吸着剤
層8へとベーパが移動して吸着されることになる。しか
し、この実施例では、主室3の吸着剤層7が吸着限度を
はるかに超えない限り、ベーパが副室4側の吸着剤層8
から大気導入ポート27を通じて外部へ放出されること
はない。
【0020】その理由は、エンジンENの放置状態で日
中に燃料温度が上昇すると、燃料タンク20からベーパ
と空気とが主室3の吸着剤層7へと吸着される。一方、
夜間等に燃料温度が下降すると、逆に大気導入ポート2
7から副室4へと大気が吸い込まれる。この大気の吸い
込み量は、一般に数リットル〜30リットル程度になる
が、その多量な大気吸い込みにより、副室4の吸着剤層
8に一旦吸着されていたベーパが連通路30及び突出管
路31を通じて主室3の吸着剤層7にパージされて吸着
される。即ち、副室4側のベーパが主室3側へとパージ
されるのである。しかも、この実施例では、副室4が細
長形状に設定されていることから、吸い込まれた大気を
吸着剤層8に有効に作用させることができ、もって副室
4側から主室3側へのパージ効率を良好にすることがで
きる。従って、副室4の吸着剤層8におけるベーパ吸着
量は極めて少なくなり、その吸着剤層8から外部へのベ
ーパの放出が抑えられるのである。
【0021】一方、エンジンENの運転状態において
は、スロットルバルブ24の開閉に伴い負圧ポート25
の付近で負圧が発生し、その負圧がパージ管路26及び
パージポート22を通じて主室3の第1空間部17に作
用する。このとき、副室4の第2空間部18には、大気
導入ポート27を通じて燃料離脱のための大気が導入さ
れることになる。そして、各吸着剤層7,8に一旦吸着
されていたベーパは大気の導入に伴って離脱し、更に負
圧の作用によりパージポート22、パージ管路26及び
負圧ポート25を通じて吸気通路23へとパージされ
る。この吸気通路23へのパージ量は、スロットルバル
ブ24の下流側にて発生する負圧の大きさによって変化
することになる。
【0022】この実施例では、副室4の吸着剤層8の分
量を主室3のそれの「数分の1以下」に設定することに
より、主室3の吸着剤層7におけるパージ量の「数分の
1以下」の量によって吸着剤層8におけるベーパ吸着量
を無しにするようにしている。従って、運転が短時間で
大気導入ポート27から副室4へ導入される大気量が少
ない場合でも、副室4の吸着剤層8に一旦吸着された燃
料を直ちに離脱させて主室3側へ充分にパージさせるこ
とができる。よって、そのことからも副室4における吸
着剤層8のベーパ吸着能力に余裕を持たせることがで
き、もってベーパが副室4から大気導入ポート27を通
じて外部へ放出されることを防止することができる。
【0023】又、この実施例では、連通路30を境に主
室3側の第3空間部28が副室4側の第4空間部29よ
りも充分に広いので、副室4側から主室3側へ吹き抜け
る大気の流速が遅くなる。そのため、主室3側の第3空
間部28では大気の偏流が少なくなり、特定の吸着剤6
にのみ大気が当たりやすくなることが避けられる。その
結果、主室3における吸着剤層7の各部分から均等に燃
料を離脱させることができ、そのパージ効率を向上させ
ることができる。
【0024】更に、この実施例では、副室4の幅が小さ
いことから、その吸着剤層8が大気に触れる面積が小さ
い。このため、吸着剤層8からの揮散により炭化水素
(HC)等が外部へ洩れることを極力抑えることができ
る。
【0025】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、連通路30から第3空間部28
へ突出する突出管路31の開口端31aを上側へ向けて
第3空間部28内の上方位置に配置したが、図3に示す
ように、突出管路32の途中を第3空間部28内の上方
位置に配置してその開口端32aを下側へ向けてもよ
い。この場合には、主室3側で連通路30に近い位置か
ら拡散されたベーパが副室4側に達するまでの実質的な
距離を更に長くすることが可能となる。或いは図4に示
すように、連通路30を第3及び第4の空間部28,2
9の上方位置にて連通させ、その連通路30から第3空
間部28へ直線的に突出する突出管路33を設けてその
開口端33aを横側へ向けてもよい。
【0026】(2)前記実施例では、連通路30から第
3空間部28へ突出する突出管路31の開口端31aを
上側へ向けて第3空間部28内の上方位置に配置した
が、連通路30からジグザグ状に延びる突出管路を設け
てその一部が第3空間部28の上方位置を通過するよう
にしてもよい。或いは、連通路30から螺旋状に延びる
突出管路を設けてその一部が第3空間部28の上方位置
を通過するようにしてもよい。この場合には、主室3側
で連通路30に近い位置から拡散されたベーパが副室4
側に達するまでの実質的な距離を更に長くすることが可
能となる。
【0027】(3)前記実施例では、第3及び第4の空
間部28,29の内部をほぼ空洞にしたが、両空間部2
8,29の内部にフィルタ等を詰めることにより、ベー
パ等の拡散を低減させるようにしてもよい。
【0028】(4)前記実施例では、四角筒状をなす大
容積の主室3とその主室3から横方向へ突出して上下方
向へ延びる小容積の副室4とを備えたケーシング2の形
状としたが、ケーシングの形状はこれに限定されるもの
ではなく、適宜に変更可能である。
【0029】(5)前記実施例では、仕切板5に絞りと
して作用する連通路30を形成したが、連通路に絞りの
機能を持たせなくてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、蒸発燃料導入ポート及びパージポートを有する主室
と大気導入ポートを有する副室とに区画されて両室を連
通する連通路を備えたキャニスタにおいて、両室の各々
に属する下部空間を互いに連通する連通路から蒸発燃料
導入ポート及びパージポートを有する室側の空間へ突出
する突出管路を設け、その突出管路を少なくとも1回は
下部空間内の上方位置を通過させるようにしたので、下
部空間内に堆積した蒸発燃料が下部空間内の上方位置ま
で上昇しない限りは突出管路を通じて連通路へ流れるこ
とがなく、その堆積した蒸発燃料が副室へ容易に吹き抜
けることを防止することができるという優れた効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した一実施例におけるキャニ
スタ等を示す断面図である。
【図2】一実施例におけるキャニスタを示す平面図であ
る。
【図3】この発明を具体化した別の実施例におけるキャ
ニスタの一部を示す断面図である。
【図4】同じくこの発明を具体化した別の実施例におけ
るキャニスタの一部を示す断面図である。
【符号の説明】
2…ケーシング、3…主室、4…副室、6…吸着剤、1
9…ベーパ導入ポート、22…パージポート、27…大
気導入ポート、28…下部空間としての第3空間部、2
9…下部空間としての第4空間部、30…連通路、3
1,32,33…突出管路、31a,32a,33a…
開口端。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長内 昭憲 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発燃料を吸着するための吸着剤を各々
    担持した主室及び副室を有するケーシングと、 前記主室に開口して設けられて蒸発燃料を導入するため
    の蒸発燃料導入ポートと、 同じくその主室に開口して設けられて前記吸着剤から離
    脱する離脱燃料を導出するためのパージポートと、 前記副室に開口して設けられて大気を導入するための大
    気導入ポートと、 前記ケーシングの下部にて前記両室の各々に属する下部
    空間を互いに連通する連通路とを備えたキャニスタにお
    いて、 前記連通路から前記主室側の下部空間内へ突出する突出
    管路を設け、その突出管路を少なくとも1回は前記下部
    空間内の上方位置を通過させるように設けたことを特徴
    とするキャニスタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5743943A (en) * 1995-07-06 1998-04-28 Nippondenso Co., Ltd. Evaporated fuel adsorbing canister preventing diffusion of fuel therethrough
JP2020007935A (ja) * 2018-07-05 2020-01-16 愛三工業株式会社 蒸発燃料処理装置

Cited By (3)

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