JPH0518718B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

産業上の利用分野 本発明は、保護および安全上の目的でカバーシ
ートを熱印刷要素に積層するため、或る種の接着
剤を使用することに関する。 従来の技術 近年、カラービデオカメラから電子的に発生し
た画像より印画を得るため、熱的転写システムが
開発された。斯かる印画を得るための一方法で
は、先ず電子画像をカラーフイルタで色分離す
る。次に色分離された個々の画像を電気的信号に
変換する。続いてこれらの信号を操作してシア
ン、マゼンタおおよびイエローの電気信号を発生
させる。次にこれらの信号を熱プリンタに伝達す
る。印画を得るには、シアン、マゼンタまたはイ
エローの染料供与体要素を染料受容要素に面と面
を接して配する。次にこの両者を熱印刷ヘツドと
プラテンローラの間に挿入する。染料供与体要素
の裏面から熱を適用するため、ライン型の熱印刷
ヘツドを使用する。この熱印刷ヘツドは多数の加
熱要素を有しており、シアン、マゼンタおよびイ
エローの信号に応答して逐次加熱される。引続き
このプロセスを他の二色で繰り返す。このように
して、スクリーン上に視えた元の画像に相当する
カラーハードコピーが得られる。 ポリカーボネートまたはポリエステル例えばポ
リエチレンテレフタレートなどのポリマーフイル
ムのカバーシートをIDカードの全表面および延
長側面上に熱積層すると、表面摩耗からの保護お
よび変造を減らすのに極めて良好である、カバー
シートを取り除かんとすれば、そのものが破壊さ
れて変造および再使用を防止するのである。 発明が解決しようとする問題点 熱印刷要素の加熱積層用に多数の接着剤が提案
されているが、これらの接着剤はIDカード受容
体層表面、カード支持材および保護カバーシート
に均一に接着しない。更にこれら接着剤の多数の
ものは、染料の安定性に有害な作用を及ぼし、或
いは染料転写画像およびカード上の補助情報の鮮
明度（debinition）を変える。 本発明の一目的は、調節温度で溶融可能であ
り、IDカード受容体層表面、カード支持材およ
び保護カバーシートに急速、堅固かつ均一に接着
する接着剤を提供することである。本発明の別な
る目的は、染料の安定性に有害な作用を及ぼさ
ず、かつまた、熱的染料転写画像またはカード上
の補助情報の鮮明度を変えないような接着剤を提
供することである。 問題点を解決するための手段 前記およびその他の諸目的は本発明により達成
される。本発明は熱的に転写される染料画像を含
有する層を有する熱印刷要素からなり、該要素は
１種以上の脂肪族二塩基酸で30モル％まで変性さ
れた、１種以上の芳香族二塩基酸と１種以上の脂
肪族ジオールとの線状のランダムコポリエステル
からなる１以上の接着剤層をその上部に有し、か
つ、該コポリエステルが150℃で1000乃至20000ポ
イズの溶融粘度を有することを特徴とする。 本発明の一好適実施態様では、芳香族二塩基酸
はテレフタル酸、イソフタル酸、ジピコリン酸ま
たは２，２−ビス（ｐ−カルボキシフエニル）プ
ロパンである。別の好適実施態様では、脂肪族ジ
オールはエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、１，４−ブタン
ジオール、１，２−プロパンジオール、１，３−
プロパンジオール、１，６−ヘキサンジオール、
シクロヘキサンジメタノールまたは１，４−シク
ロヘキサンジオールである。更に別の好適実施態
様では、脂肪族二塩基酸はセバシン酸、グルタル
酸、アジピン酸、アゼライン酸または１，４−シ
クロヘキサンジカルボン酸である。 接着剤層はカバーシートに溶剤被覆されるか、
或いは自己支持性の層として熱印刷要素またはカ
バーシートのいずれか又は両者に熱貼付される。
接着剤の厚みは、カバーシートに安定（secure）
に接合するならば、如何なる厚みで使用してもよ
い。一般には約５乃至約100μｍの厚みで使用す
ると良好な結果が得られた。 本発明で使用する染料画像含有層は、例えば、
ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステ
ル、ポリ塩化ビニル、スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体、ポリカプロラクトンまたはそれらの
混合物からなる。染料画像受容層は、所期目的に
対して有効ならば如何なる量で存在してもよい。
一般に約１乃至約５ｇ／m²の濃度で良好な結果が
得られた。 一好適実施態様では、数平均分子量が約25000
以上のポリカーボネートの染料画像含有層が使用
される。本願で使用する「ポリカーボネート」な
る語は、炭酸とグリコールまたは二価フエーノー
ルとのポリエステルを意味する。このようなグリ
コールもしくは二価フエノールの例は、ｐ−キシ
レングリコール、２，２−ビス（４−オキシフエ
ニル）プロパン、ビス（４−オキシフエニル）メ
タン、１，１−ビス（４−オキシフエニル）エタ
ン、１，１−ビス（オキシフエニル）ブタン、
１，１−ビス（オキシフエニル）シクロヘキサ
ン、２，２−ビス（オキシフエニル）ブタン等で
ある。 本発明の特に好適な実施態様では、前記のポリ
カーボネートはビスフエノールＡポリカーボネー
トである。本発明の別の好適実施態様では、ビス
フエノールＡポリカーボネートは次式の繰返し単
位を有する。 式中、ｎは約100乃至約500である。 このようなポリカーボネートの例には、ジエネ
ラルエレクトリツク社のレキザン ポリカーボネ
ート樹脂（General Electric Lexan ）＃ML−
4735（数平均分子量約36000）およびバイエル社の
マクローロン（Bayer AG，Makrolon）＃5705
（数平均分子量約58000）がある。 染料画像含有層に使用されるポリカーボネート
は、所期目的に対して有効ならば如何なる量で存
在してもよい。一般には約１乃至約５ｇ／m²の合
計濃度で良好な結果が得られた。 前述のように、本発明の接着剤は熱印刷要素の
一表面または両表面にカバーシートを積層するの
に使用される。カバーシートとしては、例えばポ
リエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、
ポリスチレン、ポリエチレン、酢酸セルロール、
ポリ（ビニルアルコール−アセタール）共重合体
など各種ポリマー材料が使用可能である。 本発明に有用な特定コポリエステルには下記の
材料がある。 コンパウンド１）：１，４−ブタンジオール；１，
６−ヘキサンジオール；およびテレフタル酸か
ら形成されるランダムコポリエステル（ジオー
ルのモル比：C₆ 80％、C₄ 20％） コンパウンド２）：１，４−ブタンジオール；１，
６−ヘキサンジオール；テレフタル酸；および
イソフタル酸から形成されるランダムコポリエ
ステル（ジオールのモル比：C₆ 65％、C₄ 35
％；酸のモル比：テレフタル酸90％、イソフタ
ル酸10％） コンパウンド３）：ジエチレングリコール；１，
４−ブタンジオール；テレフタル酸；およびグ
ルタル酸から形成されるランダムコポリエステ
ル（ジオールのモル比：C₄ 55％、グリコール
45％；酸のモル比：テレフタル酸70％、グルタ
ル酸30％） コンパウンド４）：３）から形成されたランダム
コポリエステルと、シクロヘキサンジメタノー
ル；エチレングリコール；およびテレフタル酸
から形成されたランダムコポリエステル（ジオ
ールのモル比：C₂ 69％、シクロヘキサンジメ
タノール31％）との混合物 コンパウンド５）：１，４−ブタンジオール；１，
６−ヘキサンジオール；テレフタル酸；および
イソフタル酸から形成されるランダムコポリエ
ステル（ジオールのモル比：C₆ 80％、C₄ 20
％；酸のモル比：テレフタル酸80％、イソフタ
ル酸20％） コンパウンド６）：１，４−ブタンジオール；セ
バシン酸；テレフタル酸；およびイソフタル酸
から形成されるランダムコポリエステル（酸の
モル比：セバシン酸15％：テレフタル酸35％、
イソフタル酸50％）で、ボステイク7962として
市販されているもの（エムハート社ボステイク
ケミカルグループ、Bostik Chemical Group，
Emhart Corp.） 本発明の熱印刷要素用の支持体は、ポリエーテ
ルスルホン、ポリイミド、酢酸セルロースなどの
セルロースエステル、ポリ（ビニルアルコール−
アセタール）共重合体またはポリエチレンテレフ
タレートなどの透明フイルムである。この支持体
は、バリタ被覆紙、白色ポリエステル（白色顔料
を添入したポリエステル）、アイボリー紙、コン
デンサ紙またはデユポン社のタイヴエク
（duPont Tyuek ）などの合成紙のような反射
性のものであつてもよい。一好適実施態様では、
白色顔料を添入したポリエステルが使用される。
支持体は任意の所望厚みで使用され、通常は約
50μｍ乃至約1000μｍである。 本発明の熱印刷要素と共に使用される染料供与
体要素は、上記に染料層を有する支持体からな
る。熱の作用により染料受容要素の染料画像受容
層に転写する熱印刷が可能なものならば、任意の
添料がこのような層に使用可能である。米国特許
第4541830号に開示されているような昇華性の染
料を用いると、特に良好な結果が得られた。前記
の染料を単独または組合せて使用し、単色の画像
を得ることができる。染料は約0.05乃至約１ｇ／
m²の被覆量で使用され、疎水性であることが好ま
しい。 染料供与体中の染料は、セルロース誘導体たと
えば酢酸フタル酸水素セルロース、酢酸セルロー
ス、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セル
ロース、三酢酸セルロース；ポリカーボネート；
スチレン−アクリロニトリル共重合体；ポリスル
ホンまたはポリ酸化フエニレンのような重合体結
合剤中に分散される。結合剤は約0.1乃至約５
ｇ／m²の被覆量で使用される。 染料供与体要素の染料層は支持体上に被覆され
るか、或いはグラビア法などの印刷技術により支
持体上に印刷される。 染料供与体要素用の支持体には、寸法安定性が
あつて熱印刷ヘツドの熱に耐え得るものならば、
任意の材料が使用可能である。このような材料に
は、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエ
ステル、ポリアミド、ポリカーボネート、グラシ
ン紙、コンデンサ紙、セレロースエステル、フツ
素ポリマー、ポリエーテル、ポリアセタール、ポ
リオレフイおよびポリイミドが包含される。支持
体の厚みは一般に約２乃至約30μｍである。所望
ならば、支持体を基層で被覆してもよい。 染料供与体要素の支持体と染料層の間に親水性
重合体からなる染料遮断層を使用してもよい。こ
の層は染料転写密度を改善する。 印刷ヘツドが染料供与体要素に固着するのを防
止するため、染料供与体要素の裏面の滑り層で被
覆してもよい。このような滑り層は界面活性剤、
液体潤滑剤、固体潤滑剤またはそれらの混合物を
含有し、重合体結合剤は存在してもしなくてもよ
い。 前述のように、染料供与体要素は熱印画に染料
転写画像を形成するために使用される。このよう
なプロセスは、熱印刷要素に染料転写画像を形成
するため、前述のように画像に従つて染料供与体
要素を加熱して染料画像を染料受容要素に転写す
ることからなる。 本発明の熱印刷要素と共に使用される染料供与
体要素は、シート形態または連続的なロールもし
くはリボンの形態で使用される。連続的なロール
もしくはリボンを使用する場合には上部に唯一色
の染料を有するか、米国特許第4541830号に開示
されているようにシアン、マゼンタ、イエロー、
ブラツクなどの相異なる染料の交代域を有する。 本発明の一好適実施太陽では、ポリエチレンテ
レフタレート支持体をシアン、マゼンタおよびイ
エロー染料の逐次交代域で被覆した染料供与体要
素が使用され、各色に対して前記のプロセスステ
ツプを逐次実施すると三色の染料転写画像が得ら
れる。勿論、このプロセスを単一色のみで実施す
れば、単色の染料転写画像が得られる。 本発明で使用する染料供与体要素から染料を転
写するのに使用可能な熱印刷ヘツドは市販されて
いる。例えば、富士通サーマルヘツド（FTP−
040MCS001）、TDKサーマルヘツドF415HH7−
1089またはロームサーマルヘツド（Rohm
Thermal Head）KE2008−F3が使用可能であ
る。 実施例 本発明を説明するため、下記の実施例を提示す
る。 実施例 １ 接着試験 下記のようにして３層シート複合体を調製し
た。ジエネラルエレクトリツクレキザン131（ビス
フエノールＡポリカーボネート）（厚み175μｍ）
の熱成形シートを、ラミネツクス社（Laminex
Co.）PAKIII−Ｅ積層装置に150℃で通して、表
に示したポリエステル接着剤の熱成形または溶剤
流延された75μｍ厚シートに積層した。 同じポリカーボネートの第二シートを該積層装
置に175℃で通して、前記複合体の接着剤側に積
層した。第二積層の間、シリコーン処理した紙タ
ブを複合体の一部分の上に挿入した。両積層物
共、紙担体レリースライナーを用いて調製し、積
層装置への融着を回避した。 接着測定の前に複合体を室温で最少14時間放置
した。次にインストロンユニバーサル試験機
（Instron Universal Testing Machine）モデル
TM−1122を用いて、ポリエステル接着剤へのポ
リカーボネートの接着剤接合試験を実施した。
2.54cm（１インチ）幅の試料を複合体から切り出
してＴ型剥離ジヨイントを形成し、12.7cm／分
（５インチ／分）の剥離速度で試験に供した。剥
離力測定値は394ｇ／cm（1000ｇ／インチ）であ
ることが望ましい。得られた結果を表にまとめ
る。 本発明のポリエステルおよび対照ポリエステル
の粘度を標準メルトーシエア粘度試験にて１／秒
の剪断速度（150℃）で評価し、下記の結果が得
られた。

【表】 対照１ 150000 39（100） 対照２ ≫150000 6.7(17) 対照１：シクロヘキサンジメタノール；エチレン
グリコール；およびテレフタル酸から形成され
たランダムコポリエステル（ジオールのモル
比：C₂69％、シクロヘキサンジメタノール31
％） 対照２：シクロヘキサンジメタノール；テレフタ
ル酸；およびイソフタル酸から形成されたラン
ダムコポリエステル（酸のモル比：テレフタル
酸83％、イソフタル酸17％） 上記の結果は、本発明のコポリエステルが比較
コポリエステルよりもはるかに秀れた接着力を有
することを示している。 実施例 ２ IDカードの積層 (A) 6μｍのポリエチレンテレフタレート支持体
上に下記の層を記載の順序で被覆して、イエロ
ー染料供与体要素を調製した。 (1) 硝酸ゼラチンの染料遮断層 （ゼラチン、硝酸セルロースおよびサリチル
酸をアセトン、メタノールおよび水の溶剤中
約20：５：２の重量比にて） （0.17ｇ／m²） (2) ブタノン、アセトンおよびシクロヘキサノ
ン（14：８：１）の混合溶剤から被覆され
た、酢酸セルロース（アセチル40％）（0.38
ｇ／m²）中に下記のイエロー染料（0.39ｇ／
m²）を含有する染料層 該要素の裏面に、ポリビニルブチラール（モ
ンサント社ビユトバー76 Butvar−76
Mon−santo）（0.45ｇ／m²）中にポリステア
リン酸ビニルを含む滑り層をテトラヒドロフ
ラン溶剤から被覆した。 (B) 染料層(2)が、ブタノン、アセトンおよびシク
ロヘキサノン（14：４：１）の混合溶剤から被
覆された酢酸フタル酸水素セルロース（0.38
ｇ／m²）中に下記のマゼンタ染料（0.22ｇ／
m²）を含有したことを除き、(A)と同様にしてマ
ゼンタ染料供与体要素を調製した。 (C) 染料層(2)が、ブタノン、アセトンおよびシク
ロヘキサノン（14：４：１）の混合溶剤から被
覆された、酢酸フタル酸水素セルロース（0.42
ｇ／m²）中に下記のシアン染料（0.37ｇ／m²）
を含有したことを除き、(A)と同様にしてシアン
染料供与体要素を調製した。 マクローロン（Makrolon）5705 （バイエル
社のビスフエノールＡポリカーボネート樹脂）の
塩化メチレン−トリクロロエチレン混合溶剤溶液
を、ICIメリネツクス（Melinex ）「白色ポリエ
ステル」反射性支持体の上に2.9ｇ／m²の被覆量
で被覆して染料受容要素を調製した。 幅75mm（３インチ）の各染料供与体要素ストリ
ツプの染料側を、印刷されたカード材の染料画像
受容層側と接触させて配した。この組立体をステ
ツパモータ駆動の引張り装置のあごに固定した。
この組立体を直径14mm（0.55インチ）のゴムロー
ラ上と富士通サーマルヘツド（FTP−
040MCS001）の間に置き、組立体の染料供与体
要素側に対しスプリングを用いて1.6Kg（3.5ポン
ド）の力で圧し、それをゴムローラに押し付け
た。 画像形成電子装置を作動させ、引張り装置を動
かして組立体を印刷ヘツドとローラの間で3.1
mm／秒（0.123インチ／秒）にて引張つた。同時
に熱印刷ヘツド内の抵抗要素を０乃至4.5ミリ秒
の調節された時間にわたつて加熱し、連続階調の
個人情報化された（personalixed）試験画像を形
成した。印刷ヘツドに供給された電圧は約19vで
あつて、約1.75ワツト／ドツトに相当した。この
ようにして多色IDカードが得られた。 前述のようにして得られたIDカードに、引続
き以下のように保護用の積層を施した。先ず
175μｍ厚みのポリカーボネートカバーシートを、
熱成形または溶剤流延した75μｍ厚接着剤シート
に積層し、続いて、前述のIDカードに積層した。
次に第二の接着剤積層カバーシートをIDカード
の裏面に積層した。この積層は、印刷されたカー
ドの前面および裏面に保護作用を与えた。 本発明のコポリエステル接着剤を用いる二重積
層複合体を強制剥離すると、熱的に転写された染
料画像を含有するポリカーボネートの染料受容体
層から熱プリントの白色ポリエステル支持体が剥
がれた。これは、「安全」積層が得られたこと、
すなわち検出されずに変造不可能なものが得られ
たことを示している。 しかしながら、対照コポリエステル接着剤を用
いた二重積層複合体を剥離しても、接着剤層−受
容体層の界面または接着剤層−カバーシートの界
面で容易に離層するだけであつた。この複合体は
弱い接着力、耐久性および安全性のため不満足で
あつた。 積層カード上の画像の汚れについても視覚的に
観察した。本発明の接着剤重合体はいずれも目に
つくような汚れを発生しなかつた。更に本発明の
接着剤重合体はいずれも染料の光安定性に有害な
作用を及ぼさなかつた。 発明の効果 本発明の使用により、調節温度で溶融可能であ
つてIDカード受容体層表面、カード支持材およ
び保護カバーシートに急速、強固かつ均一に接着
する接着材が提供される。本発明に使用される接
着剤は染料の安定性に有害な作用を及ぼさず、熱
的染料転写画像またはカード上の何等かの補助情
報の鮮明度を変えることもない。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 熱的に転写された染料画像を有する層を含む
   熱的印刷要素において、該要素の一方の面又は両
   面が接着剤を用いてカバーシートで積層されてお
   り、該接着剤が15モル％以下の１種以上の脂肪族
   二塩基酸で変成された、１種以上の芳香族二塩基
   酸と１種以上の脂肪族ジオールとの線状のランダ
   ムコポリエステルからなり、前記のコポリエステ
   ルが150℃で1000乃至20000ポイズの熔融粘度を有
   することを特徴とするカバーシートで積層された
   熱的印刷要素。