JPH0518675U - ハンガー装置 - Google Patents

ハンガー装置

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JPH0518675U
JPH0518675U JP7385991U JP7385991U JPH0518675U JP H0518675 U JPH0518675 U JP H0518675U JP 7385991 U JP7385991 U JP 7385991U JP 7385991 U JP7385991 U JP 7385991U JP H0518675 U JPH0518675 U JP H0518675U
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hanger
pins
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隆弘 高木
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Toyoda Iron Works Co Ltd
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Toyoda Iron Works Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンガーピンに取り付けられた複数のワーク
を簡単に且つ短時間で取り外すことができるとともに、
その取外し作業の自動化が容易に可能なハンガー装置を
提供する。 【構成】 捩りコイルスプリング60,62のばね力に
より第1リンク部材54,56および連結バー42,4
4を介して突出し位置に保持されている複数のハンガー
ピン34にワークを取り付けて塗装等を行う一方、塗装
終了後に本体フレーム12から外部に突き出たロッド7
8の両端末部を上記のばね力に抗して下降させ、第2リ
ンク部材68,70を介して第1リンク部材54,56
を回動させることにより、ハンガーピン34を同時に引
込み位置に移動させて複数のワークをハンガー装置10
から同時に落下させるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はワークに塗装や洗浄等を行う際にワークを吊り下げるなどして保持す るハンガー装置に係り、特に、同時に複数のワークを取り付け得るように構成さ れたハンガー装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
同時に複数のワークに塗装や洗浄等を行うために、複数のワークがそれぞれ取 り付けられて所定の搬送経路を移動させられるハンガー装置が知られている。か かるハンガー装置の一種に、複数のハンガーピンが一直線方向に離間してその一 直線方向と直角な方向に互いに平行に本体フレームから突き出した状態で設けら れ、それら複数のハンガーピンにワークがそれぞれ吊り下げられるなどして取り 付けられる形式のものがある。図8はその一例であり、一対のフック94を介し て図示しない搬送装置に略水平な姿勢で吊り下げられて移動させられる丸棒状の 本体フレーム96には、斜め上方へ向かって突き出す多数のハンガーピン98が 左右に2列配設され、多数のワークがそれらのハンガーピン98に吊り下げられ て同時に搬送されるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなハンガー装置を用いて塗装や洗浄等を行った場合、 従来では塗装や洗浄が終了した段階で複数のワークを一つ一つ手作業にて取り外 す必要があり、ワークの取外し作業が非常に手間取るという問題があった。
【0004】 本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、 ハンガーピンに取り付けられた複数のワークを簡単に且つ短時間で取り外すこと ができるとともに、その取外し作業の自動化が容易に可能なハンガー装置を提供 することにある。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】 かかる目的を達成するため、本考案の第1の手段は、同時に複数のワークに塗 装や洗浄等を行うために、複数のワークがそれぞれ取り付けられて所定の搬送経 路を移動させられるハンガー装置であって、(a)一直線方向に離間して互いに 平行に複数の挿通孔が設けられた本体フレームと、(b)棒状を成して前記複数 の挿通孔内にそれぞれ挿し通されることにより、先端部がその挿通孔から外部に 突き出す突出し位置とその先端部が挿通孔内に引き込まれる引込み位置との間の 移動可能に配設され、上記突出し位置に保持された状態で上記先端部に前記複数 のワークがそれぞれ取り付けられる複数のハンガーピンと、(c)それら複数の ハンガーピンに跨がって配設されて複数のハンガーピンを同時に移動させる連結 バーと、(d)一端部において前記本体フレームに前記ハンガーピンの移動方向 と直角な軸まわりの回動可能に連結されるとともに、他端部がそのハンガーピン または前記連結バーと係合させられ、他端部の移動軌跡がハンガーピンの移動方 向と略平行となる第1位置と第2位置とに回動させられることにより上記ハンガ ーピンを前記突出し位置と引込み位置とに移動させるリンク部材と、(e)その リンク部材を、前記ハンガーピンが前記突出し位置となる前記第1位置に保持す る位置決め機構とを有することを特徴とする。
【0006】
【第1の手段の作用およびその効果】 このようなハンガー装置においては、位置決め機構の保持を解除しつつリンク 部材を第1位置から第2位置へ回動させると、そのリンク部材の他端部と連結バ ーを介して間接的にまたは直接に係合している複数のハンガーピンが、本体フレ ームの挿通孔から先端部が外部に突き出す突出し位置から先端部が挿通孔内に引 き込まれる引込み位置へ同時に移動させられる。このため、リンク部材の他端部 が位置決め機構により上記第1位置に保持されて突出し位置にある複数のハンガ ーピンにワークを取り付けるとともに、ハンガー装置を搬送してそれらのワーク の塗装や洗浄を行う一方、塗装や洗浄の終了後においてそのリンク部材の他端部 を第2位置に移動させることにより、複数のハンガーピンを同時に引込み位置に 移動させて複数のワークをハンガー装置から同時に離脱(落下)させることがで き、ワークの取外し作業を簡単に且つ短時間で行うことができるようになる。こ の場合に、例えばリンク部材と係合可能な駆動装置をハンガー装置の搬送経路上 の所定位置に設け、その所定位置にハンガー装置を位置させた状態でその駆動装 置によりリンク部材を第2位置に移動させるように構成することにより、ワーク の取外し作業を容易に自動化することも可能である。
【0007】
【課題を解決するための第2の手段】 また、本考案の第2の手段は、同時に複数のワークに塗装や洗浄等を行うため に、複数のワークがそれぞれ取り付けられて所定の搬送経路を移動させられるハ ンガー装置であって、(a)略水平な一直線方向に長い長手形状を成すとともに 、その一直線方向と直角で略水平な方向に離間した一方の側部および他方の側部 に、上記一直線方向に離間してその一直線方向と直角な方向に互いに平行に複数 の挿通孔が対称的にそれぞれ設けられた本体フレームと、(b)棒状を成して前 記複数の挿通孔内にそれぞれ挿し通されることにより、先端部がその挿通孔から 外部に突き出す突出し位置とその先端部が挿通孔内に引き込まれる引込み位置と の間の移動可能に配設され、上記突出し位置に保持された状態で上記先端部に前 記複数のワークがそれぞれ取り付けられる複数のハンガーピンと、(c)前記本 体フレームの前記一方の側部に配設された第1群の複数のハンガーピン、および 前記他方の側部に配設された第2群の複数のハンガーピンにそれぞれ跨がって配 設され、それら第1群の各ハンガーピンおよび第2群の各ハンガーピンをそれぞ れ同時に移動させる一対の連結バーと、(d)それぞれ一端部が前記一直線方向 と平行な第1軸まわりの回動可能に前記本体フレームに連結されるとともに他端 部が前記ハンガーピンまたは前記連結バーと係合させられ、その他端部の移動軌 跡が上記ハンガーピンの移動方向と略平行となる第1位置と第2位置とに回動さ せられることにより、前記第1群および第2群のハンガーピンをそれぞれ前記突 出し位置と引込み位置とに移動させる少なくとも一対の第1リンク部材と、(e )一端部が前記一対の第1リンク部材に前記第1軸と平行な第2軸まわりの相対 回動可能にそれぞれ連結されるとともに、他端部がその第2軸と平行な第3軸ま わりの相対回動可能に互いに連結された少なくとも一対の第2リンク部材と、( f)その第2リンク部材の他端部相互の連結部に設けられ、上下方向に往復移動 させられることにより上記第2リンク部材を介して前記一対の第1リンク部材を それぞれ前記第1位置と前記第2位置とに回動させる昇降部材と、(g)前記第 1群および第2群のハンガーピンがそれぞれ前記突出し位置に保持されるように 前記第1リンク部材、第2リンク部材、および昇降部材の何れかをばね力により 位置決めするばね部材とを有することを特徴とする。
【0008】
【第2の手段の作用およびその効果】 このようなハンガー装置においては、昇降部材がばね部材のばね力に抗して上 昇または下降させられることにより、第2リンク部材を介して第1リンク部材が 第1位置から第2位置へ回動させられ、その第1リンク部材と連結バーを介して 間接的にまたは直接に係合している第1群および第2群の複数のハンガーピンが 、それぞれ本体フレームの挿通孔から先端部が外部に突き出す突出し位置から先 端部が挿通孔内に引き込まれる引込み位置へ移動させられる。このため、ばね部 材のばね力により突出し位置に保持されている複数のハンガーピンにワークを取 り付けるとともに、ハンガー装置を搬送してそれらのワークの塗装や洗浄を行う 一方、塗装や洗浄の終了後に昇降部材を上昇または下降させて上記第1リンク部 材を第2位置に移動させることにより、第1群および第2群の複数のハンガーピ ンを同時に引込み位置に移動させて複数のワークをハンガー装置から同時に離脱 (落下)させることができ、複数のワークの取外しを簡単且つ短時間に行うこと ができる。この場合に、例えば昇降部材と係合可能な駆動装置をハンガー装置の 搬送経路上の所定位置に設け、その所定位置にハンガー装置を位置させた状態で その駆動装置により昇降部材をばね部材のばね力に抗して上昇または下降させる ように構成することにより、ハンガー装置からの複数のワークの取外し作業を容 易に自動化することも可能である。
【0009】 また、この考案では、本体フレームの両側部にそれぞれ複数のハンガーピンが 配設され、より多くのワークを同時に取り付けて搬送できるようになっているが 、それら両側部の第1群および第2群のハンガーピンは共通の昇降部材によって 同時に移動させられるため、ワークの取外し時間が大幅に短縮されるとともに、 装置が全体として簡単且つ安価に構成される利点がある。
【0010】 また、昇降部材によって第2リンク部材の他端部が上下動させられることによ り、他端部の回動軌跡がハンガーピンの移動方向と略平行である第1リンク部材 を介してハンガーピンは移動させられるようになっているため、第2リンク部材 の一端部を直接連結バーやハンガーピンに連結してハンガーピンを移動させる場 合に比較して、ハンガーピンの移動が極めて円滑に行われる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】 図3および図4は、本考案の一実施例であるハンガー装置10の正面図および 一部を切り欠いて示す平面図である。これらの図において、略水平な一直線方向 (以下、一直線L方向という)に長い長手形状を成す本体フレーム12は、長手 方向の両端に離隔して平行に位置する一対の側壁14および16、それら側壁1 4,16を長手方向に連結する3本のロッド18,20,22、および2つの支 持板24,26から構成されている。中央上部に位置するロッド18の上記一直 線L方向に離間した2箇所にはフック28がそれぞれ固着されており、塗装ライ ン等における搬送装置の竿部材29にこのフック28がそれぞれ掛け止められる ことにより、ハンガー装置10が塗装ライン等の搬送経路を移動させられるよう になっている。上記一直線L方向と直角で略水平な方向に離間した一方の側部で ある支持板24、および他方の側部である支持板26には、その一直線L方向に 離間して一直線L方向と直角な方向に互いに平行に全部で18個のガイド部材3 0が半数ずつ対称的にそれぞれ一体的に固定されている。それら支持板24,2 6およびガイド部材30にそれぞれ設けられた挿通孔32内には、ワークを吊り 下げた状態で保持する丸棒状の複数(この実施例では計18本)のハンガーピン 34がそれぞれ挿し通されており、ハンガーピン34の先端部36が挿通孔32 から外部に突き出す突出し位置とその先端部36が挿通孔32内に引き込まれる 引込み位置との間の移動可能に配設されている。図3および図4は、ハンガーピ ン34が突出し位置にある状態を示しており、この実施例では斜め上方に突き出 すようになっている。
【0013】 図3における右側面方向より見た断面図を図1に示すように、ガイド部材30 には上部にスリット38が設けられている一方、ハンガーピン34には係合突起 40が一体的に設けられており、スリット38からその係合突起40が上方に突 き出した状態となっている。それらの係合突起40は、一対の連結バー42,4 4の係合穴46,48内に係合させられており、支持板24側の第1群のハンガ ーピン34および支持板26側の第2群のハンガーピン34は、それぞれ連結バ ー42,44の動きに合わせて同時に挿通孔32内を移動させられるようになっ ている。前記一対の側壁14および16には、一直線L方向と平行なピン50お よび52まわりの回動可能に第1リンク部材54および56が一対ずつ配設され ており(図1を図3における左側面方向より見た断面図と考えると側壁16側に ついては図1と左右対称配置となる)、前記一対の連結バー42および44は、 側壁14側の第1リンク部材54および56の先端と側壁16側の第1リンク部 材54および56の先端とにそれぞれ両端部が一体的に接合されている。連結バ ー42,44の移動軌跡はハンガーピン34の移動方向と略平行であり、係合突 起40を介してのハンガーピン34を移動させる動作が円滑に行われる。本実施 例において上記ピン50および52は第1軸に相当し、第1リンク部材54,5 6のピン50,52側の部分は一端部に、連結バー42,44側の部分は他端部 にそれぞれ相当する。図5は、側壁14と第1リンク部材54との連結部を詳し く示す図で、図1におけるV−V視断面に相当する図であり、上記した他の連結 箇所においても図5と同様に構成されている。図中における58は第1リンク部 材54(56)を滑らかに回動させるための軸受メタルである。なお、第1リン ク部材54および56は、実質的に同一のものである。
【0014】 図5からも判るように、側壁14および側壁16と第1リンク部材54,56 との間には捩りコイルスプリング60,62がそれぞれ配設されている。これら の捩りコイルスプリング60,62は、コイルの巻きが緩む方向に捩じられつつ 一端が側壁14および16に設けられた係止穴64に掛け止められるとともに他 端が第1リンク54,56に設けられた係止穴66に掛け止められた状態でそれ ぞれ介挿されており、例えば図1においては第1リンク部材54がピン50の左 まわりに回動し、第1リンク部材56がピン52の右まわりに回動するようにそ れぞればね力を作用させている。本実施例では上記捩りコイルスプリング60, 62がばね部材に相当する。図1では、第1リンク部材54,56がそれぞれ支 持板24,26に当接してそれ以上の回動が阻止される第1位置に回動した状態 を示しており、捩りコイルスプリング60,62および支持板24,26により 位置決め機構が構成されている。
【0015】 そして、第1リンク部材54および56には、その先端側において第2リンク 部材68および70の一端部が前記一直線L方向と平行なピン72および74ま わりの相対回動可能にそれぞれ連結されている。図6は第1リンク部材54と第 2リンク部材68との連結部を詳しく示す図で、図1におけるVI−VI視断面に相 当する図であり、第1リンク部材54,56と第2リンク部材68,70との他 の連結箇所においても図6と同様に構成されている。図中における76は第1リ ンク部材54(56)と第2リンク部材68(70)との回動を滑らかにするた めの軸受メタルである。なお、上記ピン72および74は第2軸に相当する。第 2リンク部材68および70のそれぞれの他端部は、側壁14側と側壁16側と に亘って配設されたロッド78により相対回動可能に互いに連結されている。側 壁14および16には、上下方向に長穴80および82がそれぞれ形成されてお り、上記ロッド78がその長穴80および82内を貫通させられるとともに、そ の両端末部78aおよび78bが本体フレーム12の長手方向外側へ突き出した 状態とされている。これにより、ロッド78による第2リンク部材68,70相 互の連結部は、長穴80および82内における上部移動端と下部移動端との間を 上下方向にガイドされて往復移動可能とされている。本実施例では上記ロッド7 8が第3軸に相当するとともに、両端末部78aおよび78bが昇降部材に相当 する。図7は長穴80付近での連結状態を詳しく示す図で、図1における VII− VII 視断面に相当する図であり、ロッド78と第2リンク部材68,70、およ びロッド78と側壁14との前記一直線L方向における相対位置は、ワッシャ8 4および止め輪86が装着されることにより位置決めされている。側壁16側の 長穴82付近での連結状態も図7と同様である。なお、図中における88は第2 リンク部材68,70とロッド78との回動を滑らかにするための軸受メタルで ある。
【0016】 このため、図1の状態におけるロッド78の両端末部78aおよび78bが長 穴80および82内の下部移動端へ移動させられると、図2に示すように、第2 リンク部材68,70に引っ張られることにより第1リンク部材54がピン50 の右まわりに回動するとともに第1リンク部材56がピン52の左まわりに回動 して第1リンク部材54,56がそれぞれ第2位置に移動し、連結バー42,4 4を介して第1群および第2群のハンガーピン34が挿通孔32内に引き込まれ る引込み位置に同時に移動させられる。この引込み位置は、ハンガーピン34の 先端部36が挿通孔32の外側開口部と略一致して支持板24,26の外表面が 平坦となるような位置に定められている。図から判るように、ロッド78の下部 移動端は長穴80および82の底面にロッド78が当接することにより規定され る。図2の状態においては、ハンガーピン34の係合突起40はガイド部材30 の挿通孔32から飛び出しているが、再度ガイド部材30のスリット38内へ入 り込む際には、係合突起40と前記係合穴46,48との間にあそびがあっても 、ガイド部材30の端末部に設けられた面取り90によって良好に案内されるよ うになっている。
【0017】 次に、このように構成されたハンガー装置10により多数のワークに同時に塗 装などを施す工程の一例を説明する。
【0018】 まず、ハンガー装置10を、捩りコイルスプリング60,62のばね力により 第1リンク部材54,56が支持板24,26に当接する第1位置に保持された 状態とし、突出し位置にある18箇所のハンガーピン34に図示しないワークを 取り付ける。次に、前記搬送装置によりハンガー装置10を塗装ライン等の搬送 経路に従って搬送するとともにそれらのワークの塗装および乾燥などの処理を行 う。処理が終了して例えば搬送経路の終点に達した時点でワークの取外し作業の ためにハンガー装置10を所定の位置に停止させる。その状態におけるハンガー 装置10のロッド78の両端末部78aおよび78bを下方に向かって押下げ可 能に配設された図示しないシリンダ装置等を突出し駆動することにより、端末部 78a,78bを図3において2点鎖線で示す位置まで下降させる。これにより 第1リンク部材54,56を第2位置に移動させて全てのハンガーピン34を引 込み位置に移動させ、同時に18個のワークをハンガー装置10から落下させる 。ワークの取外し作業が完了したら、上記シリンダ装置等を引込み駆動して捩り コイルスプリング60,62のばね力により第1リンク部材54,56を再び第 1位置へ戻してハンガーピン34を突出し位置に保持した状態にするとともに、 新しいワークが取り付けられる位置へハンガー装置10を搬送する。
【0019】 このように、本実施例のハンガー装置10においては、ロッド78の両端末部 78a,78bが捩りコイルスプリング60,62のばね力に抗して下降させら れることにより、ロッド78と共に第2リンク部材68,70相互の連結部が上 部移動端から下部移動端へ移動させられてその第2リンク部材68,70を介し て第1リンク部材54,56が第1位置から第2位置へ回動させられ、その第1 リンク部材54,56と連結バー40,42を介して間接的に係合している第1 群および第2群の多数のハンガーピン34が、それぞれ本体フレーム12の挿通 孔32より先端部36が外部に突き出す突出し位置からその先端部36が挿通孔 32内に引き込まれる引込み位置へ移動させられる。このため、捩りコイルスプ リング60,62のばね力により第1リンク部材54,56等を介して突出し位 置に保持されている複数のハンガーピン34にワークを取り付けるとともに、ハ ンガー装置10を搬送してそれらのワークの塗装や洗浄を行う一方、塗装や洗浄 の終了後に端末部78a,78bを下降操作して上記第1リンク部材54,56 を第2位置に移動させることにより、第1群および第2群のハンガーピン34を 同時に引込み位置に移動させて全部のワークをハンガー装置10から同時に落下 させることができ、複数のワークの取外しを端末部78a,78bを下降させる だけの簡単な操作により短時間で行うことができる。そして、このようなハンガ ー装置10に対し、例えば前記したようなシリンダ装置等をハンガー装置10の 搬送経路上の所定位置に設け、その所定位置にハンガー装置10を位置させた状 態でそのシリンダ装置等により端末部78a,78bを下降操作させるように構 成すれば、ハンガー装置10からの複数のワークの取外し作業を自動化すること が容易に可能となるのである。
【0020】 また、本体フレーム12の両側部における支持板24および26に第1群およ び第2群のハンガーピン34が配設され、より多くのワークを同時に取り付けて 搬送できるようになっているが、それら第1群および第2群のハンガーピン34 は、それぞれ一対の連結バー42および44により同時に移動させられるように なっているとともに、双方合わせた全部のハンガーピン34が共通の昇降部材で あるロッド78の端末部78a,78bによって同時に移動させられるため、ワ ークの取外し時間が大幅に短縮されるとともに、ハンガー装置10が全体として 簡単且つ安価に構成される利点がある。
【0021】 また、第1リンク部材54,56が側壁14および16に対して一対ずつ配設 れているとともに、その第1リンク部材54,56に対応して第2リンク部材6 8,70が一対ずつ配設されている一方、ロッド78は側壁14,16に設けら れた長穴80,82により上下方向にガイドされているとともに、端末部78a ,78bがワークの取外し作業時に上から下へ下降操作されるように構成されて いるため、支持板24側と支持板26側とでの動作がずれたり、側壁14側と側 壁16側とでの動作がずれたりしてリンク部材間等にこじりを生じることがない とともに、第1群および第2群のハンガーピン34全部の移動が完全に同じタイ ミングで円滑に行われ得、ワークの落下時にハンガー装置10全体が搬送装置に 対して揺動するようなこともない。
【0022】 また、第1リンク部材54,56の他端部、すなわち連結バー42,44側の 回動軌跡はハンガーピン34の挿通孔32内における移動方向と略平行であり、 連結バー42,44による係合突起40を介してのハンガーピン34の移動が極 めて円滑に行われる。
【0023】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本考案は他の態 様で実施することもできる。
【0024】 例えば、前述の実施例においては、複数のワークが水平方向に連続するととも に一方の側部および他方の側部に並列配置される状態で吊り下げられるようにハ ンガーピン34が配列されたハンガー装置10の場合であったが、複数のワーク が上下方向に連続したり、3列以上に並列したりする状態で装着されるようにハ ンガーピンが構成されたハンガー装置の場合であっても本考案の第1手段を適用 することが可能である。
【0025】 また、前述の実施例においては、第1リンク部材54,56に一体的に固定さ れた連結バー42,44の係合穴46,48内に第1群および第2群のハンガー ピン34の係合突起40がそれぞれ係合させられて挿通孔32内の移動が連動さ せられていたが、これに替えて、並列した多数のハンガーピンに一体的に接合さ れた連結バーが両端部において第1リンク部材と係合させられるように構成して も良い。
【0026】 また、前述の実施例において、第1リンク部材54,56は前記一直線L方向 と平行なピン50および52まわりの回動可能に側壁14および16に一端部が それぞれ連結されていたが、連結バーとの係合(接合)状態を変更することによ り、ハンガーピン34の移動方向と直角な軸、例えば上下方向の軸まわりの回動 可能に本体フレーム12に連結されるよう構成することも可能である。また、第 1リンク部材54,56は一体的に接合された連結バー42,44を介してハン ガーピン34と係合させられていたが、第1リンク部材54,56を連結バー4 2,44と分離して直接ハンガーピン34と係合するように構成することも可能 である。
【0027】 また、前述の実施例においては、第1リンク部材54,56が側壁14および 16に対してそれぞれ一対ずつ連結されて計二対が配設されていたが、第1リン ク部材54,56を一対だけ配設するようにしても良いし、三対以上配設するよ うにしても差支えない。このことは第2リンク部材68,70についても同様で ある。
【0028】 また、前述の実施例においては、第2リンク部材68,70とロッド78およ び昇降部材としてのその両端末部78aおよび78bが設けられていたが、それ らを省略したり或いは別の形態のものに置き換えたりして本考案を適用すること が可能である。
【0029】 また、前述の実施例においては、位置決め機構としてばね部材の捩りコイルス プリング60,62が用いられていたが、例えば節度機構を構成する板ばね部材 などの他のばね部材や、思案点を乗り越えるターンオーバ機構を構成する部材な どにより位置決め機構が構成されても良い。
【0030】 また、前述の実施例における捩りコイルスプリング60,62は第1リンク部 材54,56を第1位置に位置決めすることによりハンガーピン34を突出し位 置に保持するよう機能するものであったが、第2リンク部材68,70やロッド 78の端末部78aおよび78bを位置決めすることにより同様に機能するばね 部材が用いられても差支えない。第2リンク部材68と70との連結部に捩りコ イルスプリングを配設することもできる。
【0031】 また、前述の実施例においては、ハンガーピン34の先端部36が挿通孔32 の外側開口部と略一致して支持板24,26の外表面が平坦となるような位置ま でハンガーピン34が引き込まれるようになっていたが、少なくともワークを落 下させることができれば、先端部36が挿通孔32から突き出している位置が引 込み位置とされても差支えない。
【0032】 その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基づいて種々の変更,改 良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のハンガー装置の右側面方向より見た断面
図である。
【図2】図3のハンガー装置において昇降部材が下降さ
せられた状態を示す図1に相当する断面図である。
【図3】本考案の一実施例であるハンガー装置の正面図
である。
【図4】図3のハンガー装置の一部を切り欠いて示す平
面図である。
【図5】図1におけるV−V視断面図である。
【図6】図1におけるVI−VI視断面図である。
【図7】図1における VII−VII 視断面図である。
【図8】従来のハンガー装置の一例を説明する斜視図で
ある。
【符号の説明】
10:ハンガー装置 12:本体フレーム 24:支持板(一方の側部) 26:支持板(他方の側部) 32:挿通孔 34:ハンガーピン 36:先端部 42,44:連結バー 50,52:ピン(第1軸) 54,56:第1リンク部材(リンク部材) 60,62:捩りコイルスプリング(ばね部材,位置決
め機構) 68,70:第2リンク部材 72,74:ピン(第2軸) 78:ロッド(第3軸) 78a,78b:端末部(昇降部材)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同時に複数のワークに塗装や洗浄等を行
    うために、該複数のワークがそれぞれ取り付けられて所
    定の搬送経路を移動させられるハンガー装置であって、 一直線方向に離間して互いに平行に複数の挿通孔が設け
    られた本体フレームと、 棒状を成して前記複数の挿通孔内にそれぞれ挿し通され
    ることにより、先端部が該挿通孔から外部に突き出す突
    出し位置と該先端部が該挿通孔内に引き込まれる引込み
    位置との間の移動可能に配設され、該突出し位置に保持
    された状態で該先端部に前記複数のワークがそれぞれ取
    り付けられる複数のハンガーピンと、 該複数のハンガーピンに跨がって配設されて該複数のハ
    ンガーピンを同時に移動させる連結バーと、 一端部において前記本体フレームに前記ハンガーピンの
    移動方向と直角な軸まわりの回動可能に連結されるとと
    もに、他端部が該ハンガーピンまたは前記連結バーと係
    合させられ、該他端部の移動軌跡が該ハンガーピンの移
    動方向と略平行となる第1位置と第2位置とに回動させ
    られることにより該ハンガーピンを前記突出し位置と引
    込み位置とに移動させるリンク部材と、 該リンク部材を、前記ハンガーピンが前記突出し位置と
    なる前記第1位置に保持する位置決め機構とを有するこ
    とを特徴とするハンガー装置。
  2. 【請求項2】 同時に複数のワークに塗装や洗浄等を行
    うために、該複数のワークがそれぞれ取り付けられて所
    定の搬送経路を移動させられるハンガー装置であって、 略水平な一直線方向に長い長手形状を成すとともに、該
    一直線方向と直角で略水平な方向に離間した一方の側部
    および他方の側部に、該一直線方向に離間して該一直線
    方向と直角な方向に互いに平行に複数の挿通孔が対称的
    にそれぞれ設けられた本体フレームと、 棒状を成して前記複数の挿通孔内にそれぞれ挿し通され
    ることにより、先端部が該挿通孔から外部に突き出す突
    出し位置と該先端部が該挿通孔内に引き込まれる引込み
    位置との間の移動可能に配設され、該突出し位置に保持
    された状態で該先端部に前記複数のワークがそれぞれ取
    り付けられる複数のハンガーピンと、 前記本体フレームの前記一方の側部に配設された第1群
    の複数のハンガーピン、および前記他方の側部に配設さ
    れた第2群の複数のハンガーピンにそれぞれ跨がって配
    設され、該第1群の各ハンガーピンおよび該第2群の各
    ハンガーピンをそれぞれ同時に移動させる一対の連結バ
    ーと、 それぞれ一端部が前記一直線方向と平行な第1軸まわり
    の回動可能に前記本体フレームに連結されるとともに他
    端部が前記ハンガーピンまたは前記連結バーと係合させ
    られ、該他端部の移動軌跡が該ハンガーピンの移動方向
    と略平行となる第1位置と第2位置とに回動させられる
    ことにより、前記第1群および第2群のハンガーピンを
    それぞれ前記突出し位置と引込み位置とに移動させる少
    なくとも一対の第1リンク部材と、 一端部が前記一対の第1リンク部材に前記第1軸と平行
    な第2軸まわりの相対回動可能にそれぞれ連結されると
    ともに、他端部が該第2軸と平行な第3軸まわりの相対
    回動可能に互いに連結された少なくとも一対の第2リン
    ク部材と、 該第2リンク部材の他端部相互の連結部に設けられ、上
    下方向に往復移動させられることにより該第2リンク部
    材を介して前記一対の第1リンク部材をそれぞれ前記第
    1位置と前記第2位置とに回動させる昇降部材と、 前記第1群および第2群のハンガーピンがそれぞれ前記
    突出し位置に保持されるように前記第1リンク部材、第
    2リンク部材、および昇降部材の何れかをばね力により
    位置決めするばね部材とを有することを特徴とするハン
    ガー装置。
JP7385991U 1991-08-20 1991-08-20 ハンガー装置 Pending JPH0518675U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014144521A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Toyota Auto Body Co Ltd ワーク搬送台車
KR20180130916A (ko) * 2017-05-30 2018-12-10 주식회사화신 도장용 행거장치
CN115025905A (zh) * 2022-05-30 2022-09-09 杭州泛亚卫浴股份有限公司 一种管类装载结构

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