JPH05186640A - コールドシール剤組成物 - Google Patents

コールドシール剤組成物

Info

Publication number
JPH05186640A
JPH05186640A JP246092A JP246092A JPH05186640A JP H05186640 A JPH05186640 A JP H05186640A JP 246092 A JP246092 A JP 246092A JP 246092 A JP246092 A JP 246092A JP H05186640 A JPH05186640 A JP H05186640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber latex
weight
parts
particles
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP246092A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2728329B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kadoi
井 弘 門
Akira Katayama
山 明 片
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lintec Corp
Original Assignee
Lintec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lintec Corp filed Critical Lintec Corp
Priority to JP4002460A priority Critical patent/JP2728329B2/ja
Publication of JPH05186640A publication Critical patent/JPH05186640A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2728329B2 publication Critical patent/JP2728329B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ゴムラテックスと、平均粒子径1〜20μm
の重合体粒子と、平均粒子径0.005〜20μmの無
機粒子とからなり、重合体粒子は、ゴムラテックス中の
ゴム成分100重量部に対して10〜300重量部の量
で存在し、無機粒子は、ゴムラテックス中のゴム成分1
00重量部に対して1〜100重量部の量で存在してい
るコールドシール剤組成物。 【効果】 本発明のコールドシール剤組成物は、低温で
の接着性および高温下における耐ブロッキング性に優
れ、かつ、耐ブロッキング性と接着性とのバランスに優
れている。また、この組成物は、メール用コールドシー
ル剤として印字、印刷適性に優れ、また、特に電子写真
方式のプリンターの搬送時に問題となる接着性連続フォ
ーム用紙の透気性をクリアーできる。しかも、この組成
物は印字、印刷時における接着剤面からの粉落ち防止に
効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、コールドシール剤組成物
に関し、さらに詳しくは、低温で接着可能で、しかも高
温でブロッキングを起こし難いようなコールドシール剤
組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】連続フォーム用紙類は、たとえば
銀行などで用いられる預貯金残金通知書、電気料金通知
書などの通知処理を必要とする分野で広く用いられてい
る。このような連続フォーム用紙類は、近年、機械の高
速化、長時間の連続運転に伴って厳しい条件下で使用さ
れるようになっている。そして、これらの厳しい条件下
においても使用に耐えるようなコールドシール剤(自着
性接着剤)の開発に種々の努力が従来よりなされてき
た。その試みの例として、実公昭62−43825号公
報には、平均粒子径、最低造膜温度およびビカート軟化
点をそれぞれ特定の範囲に限定した、真球形状のエチレ
ン- 酢酸ビニル共重合体水系ディスパージョンを主体と
する塗工液を、原紙の表面に塗工して塗工層を設けた連
続フォーム用紙が記載されている。
【0003】しかしながら、この公報に記載されている
塗工液は、接着剤成分がエチレン-酢酸ビニル共重合体
であるために接着剤面強度、いわゆる自着強度が弱い。
本来、熱可塑性樹脂は自着性がないために、連続フォー
ム用紙のような用途には不向きとされている。接着強度
を高める手段としては、軟化点を下げたり、共重合体の
分子量を小さくする方法がある。しかしながら、これら
の手段は耐ブロッキング性を悪くするので、非常に調整
が難しいとされている。同公報に熱接着可能な連続フォ
ーム用紙に使用する感圧接着剤の性能条件が記載されて
いる。 (1)塗工紙はできるだけ高温までブロッキングを起こ
さず、低温で熱接着ができること。 (2)用紙を連続処理するのでミシン目からの切り離し
(デタッチ)が容易に行なえること。 (3)用紙を印刷機やコンピューター端末機で処理する
ため、伸縮、カールを起こさず、粉落ち等のトラブルを
生じさせないこと。 (4)塗工時の塗工液の流動性が良好で均一な塗工層が
得られ、発泡等のトラブルを生じないこと等の苛酷な性
能が要求されていると記載されている。
【0004】上記項目は、連続フォーム用紙の接着剤と
して要求される性能条件を具体的に列挙しているが、大
半の性能条件を満足することはできるが、上述したよう
に自着強度が低いため、満足のできる接着強度を得るこ
とができず実用上種々の問題が生じる。
【0005】また、特開昭63−17945号公報に
は、エチレン系共重合体樹脂、粘着性付与樹脂、無機も
しくは有機系微粉末および溶剤が含有されてなる感圧自
着性コールドシール剤組成物が記載されている。
【0006】しかしながら、この感圧自着性コールドシ
ール剤組成物は、エチレン系共重合体を主成分としてい
るので、上記の実公昭62−43825号公報に記載さ
れた塗工液と同じく、本質的には自着性がないため、連
続フォーム用紙のような用途には不向きである。また、
エチレン系共重合体に粘着性付与剤を添加してエチレン
系共重合体の接着強度を補うようにしているが、接着強
度と耐ブロッキング性とのバランスが困難であるとされ
ている。特開昭63−17945号公報に開示されてい
る発明は、チョコレートやアイスクリームの包装用とし
ての用途を目的にしているので、その用途における感圧
自着性コールドシール剤の要求を満たすものであろう
が、コンピューターに使用する連続フォーム用紙には対
応することができない。
【0007】また、別の従来公知の方法としては、熱可
塑性合成樹脂エマルジョンに特殊な樹脂粉末を混入する
方法や感熱接着剤としてポリオレフィン微粉末やプラス
チックピグメントを使用する方法があるが、これらの方
法は、いまだ諸問題を抱え、コンピューターに使用する
連続フォーム用紙に対応できるような要求性能を十分に
満たすまでに至っていない。
【0008】したがって、コンピューターに使用する連
続フォーム用紙のような用途に対応できるような耐ブロ
ッキング性と接着性(接着力)とのバランスに優れたコ
ールドシール剤組成物の出現が従来より望まれていた。
【0009】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、耐ブロッキン
グ性と接着性とのバランスに優れたコールドシール剤組
成物を提供することを目的としている。
【0010】
【発明の概要】本発明に係るコールドシール剤組成物
は、ゴムラテックスと、平均粒子径が1〜20μmであ
る重合体粒子と、平均粒子径が0.005〜20μmで
ある無機粒子とからなり、重合体粒子は、ゴムラテック
ス中のゴム成分100重量部に対して10〜300重量
部の量で存在し、無機粒子は、ゴムラテックス中のゴム
成分100重量部に対して1〜100重量部の量で存在
していることを特徴としている。
【0011】本発明で用いられるゴムラテックスとして
は、非グラフト天然ゴムラテックス、アルキル(メタ)
アクリレートグラフト天然ゴムラテックスが好適であ
る。アルキル(メタ)アクリレートグラフト天然ゴムラ
テックスの中でも、特にメチルメタクリレートグラフト
天然ゴムラテックスが好ましい。
【0012】本発明では、上記コールドシール剤組成物
中に、上記成分のほかに、澱粉および/または加工澱粉
がゴムラテックスのゴム成分100重量部に対して0.
5〜20重量部の量で存在していることが好ましい。
【0013】また、本発明では、重合体粒子として、ス
チレン重合体またはスチレン- (メタ)アクリル系共重
合体を使用することが好ましい。また、本発明では、老
化防止剤を使用することが好ましい。
【0014】本発明に係るコールドシール剤組成物は、
印字適性および印刷特性に優れ、かつ、耐ブロッキング
性と接着性とのバランスに優れているので、連続フォー
ム用紙類、メール(mail)等の用途に使用することがで
きる。
【0015】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るコールドシー
ル剤組成物ついて具体的に説明する。本発明に係るコー
ルドシール剤組成物は、ゴムラテックスと、特定の重合
体粒子と、特定の無機粒子とを特定の割合で含有してな
る。
【0016】ゴムラテックス 本発明では、ゴムラテックスとしては、天然ゴムラテッ
クス、合成ゴムラテックス、あるいは天然ゴムラテック
スと合成ゴムラテックスとの混合物が用いられる。
【0017】上記天然ゴムラテックスとしては、通常使
用されている非グラフト天然ゴムラテックスで良く、ま
た天然ゴムラテックスにメチルメタクリレート(MM
A)などのアルキル(メタ)アクリレートをグラフトし
たラテックス[以下、アルキル(メタ)アクリレートグ
ラフト天然ゴムラテックスと記す]も含まれる。
【0018】また、上記合成ゴムラテックスとしては、
SBRラテックス、NBRラテックス、MBRラテック
ス、ネオプレンラテックスなどが挙げられる。本発明に
おいては、上記のゴムラテックスのうち、自着性を具備
する非グラフト天然ゴムラテックス、アルキル(メタ)
アクリレートグラフト天然ゴムラテックスが好適であ
る。アルキル(メタ)アクリレートグラフト天然ゴムラ
テックスの中でも、特にメチルメタクリレートグラフト
天然ゴムラテックスが好ましい。
【0019】天然ゴムラテックスは、耐老化性と機械安
定性が悪く、特に空気酸化に対する耐老化性に劣るが、
天然ゴムラテックスの耐老化性は、天然ゴムラテックス
に数種類の老化防止剤を添加することにより大幅に改善
することができる。さらに良い方法としては、アルキル
(メタ)アクリレートグラフト天然ゴムラテックスに老
化防止剤を添加する方法があり、この方法によれば、耐
老化性についてほぼ満足できる性能を発揮させることが
できる。いずれにしても、本発明では、老化防止剤を用
いることが望ましい。
【0020】また、天然ゴムラテックスは、塗工時に高
せん断力がかかるとラテックス粒子同士が凝集して破壊
が起こり、いわゆるガムアップとなり塗工不良となる問
題が生じる。このような天然ゴムラテックスの機械安定
性は、水溶性高分子物質を添加することによって改善す
ることができる。しかしながら、水溶性高分子の添加
は、天然ゴムラテックスの自着強度を弱めることになる
ので、最小限度に留めることが望ましい。
【0021】また、天然ゴムラテックスの自着強度が必
要以上に高くなると、ミシン目からの切り離しが悪くな
る。このような場合には、SBRラテックス、NBRラ
テックス等の合成ゴムラテックスを天然ゴムラテックス
のゴム成分100重量部に対して10〜20重量部程度
併用するのが効果的である。
【0022】コールドシール剤用としての接着成分とし
ては、非グラフト天然ゴムラテックス、アルキル(メ
タ)アクリレートグラフト天然ゴムラテックスが好まし
く、特に耐老化性および機械安定性に優れるアルキル
(メタ)アクリレートグラフト天然ゴムラテックスが好
ましい。アルキル(メタ)アクリレートグラフト天然ゴ
ムラテックスは、その乾燥した皮膜に亀裂が入り易いた
め好ましい。亀裂が入り易い理由としては、アルキル
(メタ)アクリレートグラフト天然ゴムラテックスを構
成する、天然ゴムとアルキル(メタ)アクリレートセグ
メントとのガラス転移温度の相違が大きすぎるため、こ
のグラフト天然ゴムラテックスを乾燥しても均一な皮膜
が形成されず、したがって、この乾燥皮膜に部分的に空
気孔(以下、ボイドと記す)が生じるものと推測され
る。この亀裂が入り易いという傾向は、後述する方法
(澱粉ないし加工澱粉を使用する方法)でさらに大きく
することができる。
【0023】このようにしてできる亀裂は、コールドシ
ール剤を塗布して製造される接着性連続フォーム用紙に
とっては非常に重要である。特に電子写真方式のプリン
ターで印字するとき、接着性連続フォーム用紙は、トナ
ーを溶融させるフェーザー機構に入るが、このときに真
空プレートと予熱プラトンを通過する。真空プレートの
ところで良好な熱移転ができるように接着性連続フォー
ム用紙をプラトンに押さえつけながら、かつ、このフォ
ーム用紙を搬送できるようにするため、接着性連続フォ
ーム用紙自体の通気性があることが好ましい。もし、接
着性連続フォーム用紙に通気性がないとフォーム用紙の
流れが止まり、ミシン目からの切断等が起こることがあ
る。したがって、上記のような不都合を除くために、コ
ールドシール剤の乾燥皮膜にボイドを形成することが好
ましい。
【0024】重合体粒子 本発明で用いられる重合体粒子としては、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、
ポリアミド等の重合体(単独重合体、共重合体)からな
る粒子が挙げられる。
【0025】上記重合体粒子には、上記重合体の中空物
等も含まれる。本発明においては、特に耐ブロッキング
性と接着性とのバランスを考えるとポリスチレン系の微
粉末が良い。また、トナーとの密着性を上げるためにも
ポリスチレンは好適である。ポリスチレン系の微粉末と
しては、ポリスチレン単体の微粉末、さらにはスチレン
- (メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン- ビ
ニルカルボン酸共重合体、スチレン- (メタ)アクリル
酸エステル- ビニルカルボン酸共重合体などのスチレン
系共重合体の微粉末が使用可能である。
【0026】上記のような重合体粒子は、たとえばスチ
レン等のモノマーを、有機過酸化物系触媒を使用してポ
リビニルアルコール、ヒドロキシセルロース等の水溶性
高分子分散剤の存在下で懸濁重合を行なうことによって
容易に得られる。得られた重合体粒子は水系ディスパー
ジョンのまま使用することもできるし、乾燥後の微粉末
状態でも使用することも可能である。
【0027】本発明で用いられる重合体粒子の平均粒子
径は、1〜20μm、好ましくは5〜12μm前後の範
囲である。本発明において、平均粒子径が上記のような
範囲にある重合体粒子を用いると、コールドシール剤の
乾燥皮膜の脱落(粉落ち)を防止することが可能であ
り、また、耐ブロッキング性と接着性とのバランスに優
れている。
【0028】本発明においては、重合体粒子は、耐ブロ
ッキング性、接着力、粉落ち防止および塗布量を考慮す
ると、ゴムラテックスのゴム成分100重量部に対して
10〜300重量部、好ましくは50〜150重量部の
量で用いることが望ましい。
【0029】無機粒子 本発明で用いられる無機粒子としては、シリカ系、アル
ミナ系、炭酸カルシウム系、ジルコニア系等の種々の微
粉末、またはこれらの分散体、さらにはこれらの中空球
体(マイクロバルーン)などが挙げられる。本発明では
特にシリカ系の粒子が好ましい。
【0030】無機粒子の使用の目的は、耐ブロッキング
性の向上および印刷インキへの受容性向上であるので、
他の物性に影響がないことが望ましい。無機粒子の平均
粒子径は0.005〜20μm、好ましくは0.007
〜5μm前後である。平均粒子径が上記のような範囲に
ある無機粒子は、分散性が良好で、しかも、無機粒子に
よる接着強度の低下を防止することができる。
【0031】本発明においては、無機粒子は、ゴムラテ
ックスのゴム成分100重量部に対して1〜100重量
部の量で用いられるが、耐ブロッキング性と接着性との
バランスを考慮すると、上記重合体粒子の3〜50重量
部の量で用いるのが好ましい。また、接着力や粉落ちを
考えると、無機粒子の最適使用量は、重合体粒子の5〜
20重量部である。
【0032】上述したように、本発明では、無機粒子と
してシリカ系の微粉末が好ましいが、シリカ系の微粉末
は、少量の界面活性剤を使用して水に分散した後高速ミ
キサーで均一になるまで分散した分散液、または市販さ
れている分散液を使用すると混合し易い。
【0033】澱粉および/または加工澱粉 本発明において澱粉および/または加工澱粉を使用する
と、上記重合体粒子の分散性が向上する。すなわち、糊
化した澱粉の大部分は重合体粒子の表面に吸着し、澱粉
を吸着した重合体粒子の球状物は、ゴムラテックス中に
分散した状態になる。これらは相溶性が悪いので、乾燥
したときにゴムラテックスを構成しているゴム成分と、
澱粉で被覆された重合体粒子との接触部分にボイドがで
きると推察される。このように、澱粉、加工澱粉は、ボ
イドの形成に役立ち、接着性連続フォーム用紙の製造の
際に、ミシン目からの切断等を防止することができる。
【0034】上記澱粉としては、具体的には、コンスタ
ーチ、馬鈴薯澱粉、小麦、米、甘しょ、アミロペクチ
ン、アミロースなどが挙げられる。また、上記加工澱粉
としては、具体的には、リン酸澱粉、エステル化澱粉、
エーテル化澱粉などが挙げられ、さらには、アミロデキ
ストリン、エリトロデキストリン、アクロデキストリン
等のデキストリン、アルファ化澱粉などが挙げられる。
【0035】上記のような澱粉および加工澱粉は、それ
ぞれ単独で用いても良いし、また組合わせて用いること
ができる。本発明においては、澱粉および/または加工
澱粉の使用量は、ゴムラテックスのゴム成分に対して2
0重量部以下、好ましくは0.5〜5重量部である。
【0036】本発明では、澱粉および/または加工澱粉
は、ゴムラテックスの製造における重合反応の際に使用
しても良いが、予め糊化した澱粉および/または加工澱
粉を重合体粒子と混合して加熱撹拌して使用してもよ
い。
【0037】本発明においては、上述したように特に空
気酸化に対する耐老化防止対策として、老化防止剤を、
本発明の目的を損なわない範囲で用いることが望まし
い。上記老化防止剤としては、従来公知の老化防止剤を
使用することができ、具体的には、アミン−ケトン系の
ポリ(2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノ
リン)、6−エトキシ−1,2−ジヒドロ−2,2,4
−トリメチルキノリン;芳香族第二級アミン系のアルキ
ル化ジフェニルアミン、N,N’−ジ−2−ナフチル−
p−フェニレンジアミン;ベンゾイミダゾール系の2−
メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプトメチル
ベンズイミダゾールの亜鉛塩;ポリフェノール系の2,
5−ジ−ターシャリーブチルハイドロキノンなどが挙げ
られる。
【0038】本発明では、コールドシール剤組成物中
に、必要に応じて防腐剤などの添加剤を、本発明の目的
を損なわない範囲で配合することができる。また、本発
明においては、接着力の調整のために粘着性付与剤とし
て天然系樹脂、石油系樹脂または粘着性のあるアクリル
樹脂などを使用することも可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明に係るコールドシール剤組成物
は、ゴムラテックスと、平均粒子径が1〜20μmであ
る重合体粒子と、平均粒子径が0.005〜20μmで
ある無機粒子が特定の割合で存在しているので、低温で
のコールドシール剤の糊面同士の接着力を上げることが
でき、かつ、高温下における耐ブロッキング性に優れ、
しかも、耐ブロッキング性と接着性とのバランスに優れ
ている。特に、老化防止剤を含有しているコールドシー
ルド剤組成物は、耐ブロッキング性と接着性とのバラン
スに優れるだけでなく、空気酸化に対する耐老化性にも
優れている。
【0040】また、本発明に係るコールドシール剤組成
物は、メール用のコールドシール剤として印字、印刷適
性に優れる。特に電子写真方式のプリンターの搬送時で
問題になる接着性連続フォーム用紙の透気性をクリアー
できる。
【0041】さらに、本発明に係るコールドシール剤組
成物は、印字、印刷時における接着剤面からの粉落ち防
止に効果がある。したがって、上記のような特性に優れ
る、本発明に係るコールドシール剤組成物は、連続フォ
ーム用紙類、メール、封筒類、食品包装類、各種通知
書、高圧(50〜400kg/cm2 )でシールするこ
とにより親展性をもたせた葉書・給与明細書などの用途
に広く利用することができる。
【0042】以下、本発明を実施例により説明するが、
本発明は、これら実施例に限定されるものではない。な
お、実施例および比較例で得られたコールドシール剤を
下記の方法に従って評価した。
【0043】[評価方法] (1)接着強度:上質紙80g/m2 にエアーナイフで
塗布量が乾燥皮膜換算で5g/m2 になるようにコール
ドシール剤を塗布して、80℃の熱風循環乾燥機で30
秒乾燥した。次いで、得られた乾燥紙を長さ45mm、幅
25mmに切断し、これを試料とした。
【0044】そして、2枚の試料を塗布面同士を重ね合
わせて、ホットプレス機でプレス温度23±1℃、圧力
200Kg/cm2 、圧締時間60秒の条件で圧着した。な
お、圧着は湿度65±5%の条件下で行なった。
【0045】このようにして貼り合わせた試料をテンシ
ロン万能引張り試験機により常温下でT型剥離試験を行
ない、コールドシール剤の接着強度を測定した。 (2)耐ブロッキング性:接着試験と同じ試料を20mm
角に切り、塗布面同士になるように20枚重ね表面の平
滑なガラス板で挟んだ。そして、その上より静荷重で5
00g/cm2 圧になるように荷重をかけて、温度40
℃、湿度90%の雰囲気下と温度70℃、湿度30%の
雰囲気下で20時間放置したものの糊面の状態を調べ、
耐ブロッキング性を評価した。 (3)透気度:JIS P 8117の紙および板紙の透
気度試験方法に準じて行なった。試料面積615mm2
空気100mlが通過する時間(秒)を測定し、透気度を
求めた。 (4)粉落ち試験:試料の表面にセロテープを貼り付
け、次いで、紙が破れないようにセロテープを剥離し付
着するコールドシール剤の粉落ちを調べた。 (5)トナー密着試験:試料表面に電子写真方式のプリ
ンターで印字して、トナーの密着個所にセロテープを貼
り付けた。次いで、このセロテープを引き剥し、引き剥
し後の試料表面を観察し、トナーの密着性を評価した。 (6)耐老化性 (a)フェードメーターによる老化試験:試料をホルダ
ーに貼付し、ウェザーメーター[スガ試験機製]照射6
0時間後の老化状態を接着力で評価した。
【0046】(b)70℃耐熱老化性:試料を70℃の
熱風循環恒温恒湿槽中に放置し、熱による老化状態を接
着力で評価した。
【0047】
【実施例1】冷却管、窒素導入管、温度計および撹拌棒
を備えた反応容器に水100重量部を入れて20分間窒
素置換しながら撹拌した。
【0048】別の容器にスチレン98重量部、メチルメ
タクリレート2重量部およびメタクリル酸10重量部を
入れた後、その容器の中に、予め水にて溶解したポリビ
ニルアルコール(重合度1700)の10重量%水溶液
20重量部およびポリビニルアルコール(重合度50
0)の25重量%水溶液8重量部を添加して混合した。
そして、さらにこの混合物に過酸化ベンゾイル2.5重
量部と水145重量部を添加し高速ミキサーで乳化して
プレエマルジョンを得た。
【0049】得られたプレエマルジョンの4分の1を上
記反応容器中に添加し、81±1℃で重合反応を開始さ
せ、さらに1時間毎に残りのプレエマルジョンの4分の
1づつ3回添加して重合反応を続けた。
【0050】上記反応終了後に反応容器内の反応生成物
を冷却して、懸濁重合体を得た。得られた懸濁重合体の
粒子を測定したところ、得られた懸濁重合体の粒子の平
均粒子径は5〜12μmであった。
【0051】次に、上記のようにして得られた懸濁重合
体を重合体粒子として不揮発性成分換算で200重量部
と、MMAのグラフト率が30重量%の天然ゴムラテッ
クス[商品名 レジテックス、南陽化成(株)製]をラ
テックス中のゴム成分で100重量部と、無機粒子とし
てシリカ系粒子[商品名 カープレックス80、シオノ
ギ製薬(株)製、平均粒子径0.5〜1μm]を30重
量部と、老化防止剤[商品名 ノクラックMB、大内新
興化学工業(株)製]3重量部と、防腐剤[商品名 プ
ロキセルCRL、ICIジャパン(株)製]0.2重量
部を混合してコールドシール剤を調製した。
【0052】得られたコールドシール剤を上記方法に従
って評価した。その結果を表1および表2に示す。
【0053】
【実施例2】実施例1において、実施例1のポリビニル
アルコール(重合度500)の25重量%水溶液8重量
部の代わりに、デキストリン50重量%水溶液を4重量
部使用した以外は、実施例1と同様にして、懸濁重合体
を得た。
【0054】得られた懸濁重合体の平均粒子径は7〜1
3μmであった。次いで、得られた懸濁重合体を使用し
て実施例1と同様にしてコールドシール剤を調製した。
【0055】得られたコールドシール剤を上記方法に従
って評価した。その結果を表1および表2に示す。
【0056】
【実施例3】実施例1のMMAのグラフト率が30重量
%の天然ゴムラテックスをゴム成分換算で100重量
部、シリカ系粒子の分散液であるアデライトAT−30
A[商品名、旭電化工業(株)製、平均粒子径0.01
〜0.02μm]を不揮発性成分換算で20重量部、お
よび重合体粒子としてスチレン系粒子であるハイパール
MR−1000[商品名、根上工業(株)製、平均粒子
径10〜15μm]100重量部を充分に混合した。
【0057】次いで、この混合物に、さらに実施例1の
老化防止剤3重量部および実施例1の防腐剤0.2重量
部を添加して混合し、コールドシール剤を調製した。得
られたコールドシール剤を上記方法に従って評価した。
【0058】その結果を表1および表2に示す。
【0059】
【比較例1】エチレン- 酢酸ビニル共重合体エマルジョ
ンを不揮発性成分換算で100重量部、ハリエスターC
−130の水性乳化液[商品名、ハリマ化成(株)製、
軟化点130℃の重合ロジン]を不揮発性成分換算で2
0重量部、および市販のマツモトマイクロスフェアーF
30[商品名、松本油脂(株)製、塩化ビニリデン共重
合体系マイクロスフェアー、平均粒子径10〜20μ
m]5重量部を混合してコールドシール剤を調製した。
【0060】得られたコールドシール剤を上記方法に従
って評価した。その結果を表1および表2に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 121/02 JDN 6770−4J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴムラテックスと、 平均粒子径が1〜20μmである重合体粒子と、 平均粒子径が0.005〜20μmである無機粒子とか
    らなり、 重合体粒子は、ゴムラテックスのゴム成分100重量部
    に対して10〜300重量部の量で存在し、 無機粒子は、ゴムラテックスのゴム成分100重量部に
    対して1〜100重量部の量で存在していることを特徴
    とするコールドシール剤組成物。
  2. 【請求項2】前記ゴムラテックスが、天然ゴムラテック
    ス、天然ゴムラテックスと合成ゴムラテックスとの混合
    物であることを特徴とする請求項1に記載のコールドシ
    ール剤組成物。
  3. 【請求項3】さらに澱粉および/または加工澱粉が、ゴ
    ムラテックスのゴム成分100重量部に対して0.5〜
    20重量部の量で存在していることを特徴とする請求項
    1または2に記載のコールドシール剤組成物。
  4. 【請求項4】前記重合体粒子が、スチレン重合体または
    スチレン- (メタ)アクリル系共重合体からなる請求項
    1〜3のいずれかに記載のコールドシール剤組成物。
  5. 【請求項5】さらに老化防止剤が存在することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載のコールドシール剤
    組成物。
JP4002460A 1992-01-09 1992-01-09 コールドシール剤組成物 Expired - Fee Related JP2728329B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4002460A JP2728329B2 (ja) 1992-01-09 1992-01-09 コールドシール剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4002460A JP2728329B2 (ja) 1992-01-09 1992-01-09 コールドシール剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05186640A true JPH05186640A (ja) 1993-07-27
JP2728329B2 JP2728329B2 (ja) 1998-03-18

Family

ID=11529916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4002460A Expired - Fee Related JP2728329B2 (ja) 1992-01-09 1992-01-09 コールドシール剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2728329B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5753290A (en) * 1995-08-24 1998-05-19 Globe Manufacturing Co. Processed meat and poultry encased in natural rubber thread with low nitrosamine
JP2001240832A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Toppan Forms Co Ltd 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001262105A (ja) * 2000-03-23 2001-09-26 Toppan Forms Co Ltd インクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001335770A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Toppan Forms Co Ltd 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001335769A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Toppan Forms Co Ltd 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2003524058A (ja) * 2000-02-22 2003-08-12 ムーア コーポレイション リミテッド 感圧性粘着剤
JP2004285244A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Dainippon Ink & Chem Inc 放射線硬化型擬似接着剤およびそれを用いた積層体
JP2009102451A (ja) * 2007-10-19 2009-05-14 Bridgestone Corp 変性天然ゴム及びその製造方法、並びにそれを用いたゴム組成物及びタイヤ
JP4723107B2 (ja) * 2001-03-29 2011-07-13 住友ゴム工業株式会社 パンクシーリング剤
JP2012031259A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Henkel Japan Ltd 包装袋用接着剤

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5476632A (en) * 1977-11-30 1979-06-19 Nitto Electric Ind Co Ltd Self-bonding adhesive composition
JPS5476633A (en) * 1977-11-30 1979-06-19 Nitto Electric Ind Co Ltd Self-bonding adhesive composition

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5476632A (en) * 1977-11-30 1979-06-19 Nitto Electric Ind Co Ltd Self-bonding adhesive composition
JPS5476633A (en) * 1977-11-30 1979-06-19 Nitto Electric Ind Co Ltd Self-bonding adhesive composition

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5753290A (en) * 1995-08-24 1998-05-19 Globe Manufacturing Co. Processed meat and poultry encased in natural rubber thread with low nitrosamine
JP2003524058A (ja) * 2000-02-22 2003-08-12 ムーア コーポレイション リミテッド 感圧性粘着剤
JP2001240832A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Toppan Forms Co Ltd 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP4565583B2 (ja) * 2000-02-28 2010-10-20 トッパン・フォームズ株式会社 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001262105A (ja) * 2000-03-23 2001-09-26 Toppan Forms Co Ltd インクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001335770A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Toppan Forms Co Ltd 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001335769A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Toppan Forms Co Ltd 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP4723107B2 (ja) * 2001-03-29 2011-07-13 住友ゴム工業株式会社 パンクシーリング剤
JP2004285244A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Dainippon Ink & Chem Inc 放射線硬化型擬似接着剤およびそれを用いた積層体
JP4543615B2 (ja) * 2003-03-24 2010-09-15 Dic株式会社 放射線硬化型擬似接着剤およびそれを用いた積層体
JP2009102451A (ja) * 2007-10-19 2009-05-14 Bridgestone Corp 変性天然ゴム及びその製造方法、並びにそれを用いたゴム組成物及びタイヤ
JP2012031259A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Henkel Japan Ltd 包装袋用接着剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2728329B2 (ja) 1998-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3940784B2 (ja) 取り外し可能な感圧接着剤
EP0257984B1 (en) Pressure-sensitive tape construction incorporating resilient polymeric microspheres
JP5485864B2 (ja) 貼り替え可能な微小球粒子接着剤塗布物品
JPH06505763A (ja) 高せん断強さを有する位置決め能力のある接着剤系
US5427851A (en) Pressure sensitive adhesive and adhesive coated product
KR20030008139A (ko) 감압 접착제로서 유용한 고 Tg 중합체 에멀젼과 감압접착 중합체 에멀젼의 블렌드
CA2038993C (en) Adhesive composition for temporary adhesive bonding of paper sheets
JP2002542332A (ja) 低粘着性バックサイズ組成物
JP2728329B2 (ja) コールドシール剤組成物
WO1997012010A1 (en) Delayed-tack adhesive composition
JPH0737603B2 (ja) シリコーン接着剤と有機接着剤のエマルジョン
EP0324242A2 (en) Colored foamlike pressure-sensitive adhesive tape
EP1460116A1 (en) Pressure sensitive adhesive film for overlamination
AU667744B2 (en) Pressure sensitive adhesive latex compositions
KR20040075729A (ko) 감압 접착제로서 유용한 고 Tg 중합체 에멀젼과 감압접착성 중합체 에멀젼의 블렌드
JPH07196997A (ja) 水分散型感熱接着剤の製造方法
EP0978551B1 (en) Process for producing pressure-sensitive adhesive sheet
JP3548359B2 (ja) 接着剤組成物及びそれを用いた情報担体シート
JPH10168406A (ja) 離型シートの製造方法
JP2001262098A (ja) 耐水性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2003082308A (ja) 感圧接着剤組成物およびこれを用いた情報担持用シート
JP3229008B2 (ja) 再剥離性粘着シート
JP4421838B2 (ja) コールドシール接着剤組成物
JP2001335761A (ja) 耐水性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JPH11170739A (ja) 圧着ハガキ用紙

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071212

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091212

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees