JPH05185932A - 走行装置 - Google Patents

走行装置

Info

Publication number
JPH05185932A
JPH05185932A JP4208340A JP20834092A JPH05185932A JP H05185932 A JPH05185932 A JP H05185932A JP 4208340 A JP4208340 A JP 4208340A JP 20834092 A JP20834092 A JP 20834092A JP H05185932 A JPH05185932 A JP H05185932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traveling
crawler
traveling device
steering
wheels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4208340A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokuji Okada
徳次 岡田
Takashi Kikuta
隆 菊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP4208340A priority Critical patent/JPH05185932A/ja
Publication of JPH05185932A publication Critical patent/JPH05185932A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行装置本体の周部に複数の走行体を走行装
置本体外方に突出自在に分散配置し、走行体を走行装置
本体外方に突出させる走行体付勢機構を設けるとともに
複数の走行体のうち少なくとも一つを走行駆動自在に形
成したクローラから構成してある走行装置を、走行方向
の変更が容易に行えるものとする。 【構成】 クローラ15の前後方向位置の少なくとも一
方に駆動輪4を、走行装置本体2外方へ突出自在に、且
つ、操舵機構28、29を設けて操舵操作自在に備え、
駆動輪4とクローラ15とのいずれか一方、もしくは両
方を走行面に接地・押圧する駆動手段決定機構25を設
けて走行装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管内を走行する管内走
行装置のように、検査機器などを備える走行装置本体の
周部部位に、複数の走行体を外方に突出自在に分散配置
するとともに、これらの走行体を走行装置本体外方に突
出させる走行体付勢機構を設け、走行体を走行面側に付
勢することにより、走行装置全体を位置保持して、走行
体の走行作動に伴って走行面に対して移動する構成の走
行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような走行装置は、走行体付勢機構
を備えることによって、管内や平行配置の壁面間を自動
走行できる利点を備えたものである。今日、走行装置本
体が重量化したり、上り傾斜状態の管内走行のように比
較的大きな走行推進力を必要とされる走行環境に対応す
るために、複数の走行体のうちの少なくとも1つに、走
行駆動自在なクローラを採用するものが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クロー
ラを走行体として採用する場合は、クローラの設置面積
が大きく、クローラ自体がその走行方向に方向性を有す
るために、走行装置自体の姿勢変更、走行方向変更が困
難になるという問題が発生する。一般に、クローラを備
えた走行装置においては、一対のクローラを備え、相互
のクローラの走行速度を異ならせることで走行方向の変
更等がおこなわれるが、走行環境によっては、こういっ
た走行方向変更をおこなうことが困難な場合もある(例
えば、管内のようにクローラを単一しか装備できなかっ
たり、複数備える場合においても、それらの周方向の設
置位置の位相が均等割りでなく、走行方向制御が難しい
場合等がある)。従って、本発明は上記実情に鑑み成さ
れたものであって、走行体としてクローラを採用して通
常走行時には大きな推進力を得ながらも、走行方向の変
更が必要な場合は、これを容易に行える走行装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の走行装置の構成の特徴は、クローラの前後方向位置の
少なくとも一方に、駆動輪を走行装置本体外方へ突出自
在に、且つ、操舵機構を設けて操舵操作自在に備え、駆
動輪とクローラとのいずれか一方もしくは両方を走行面
に接地・押圧する駆動手段決定機構を設けてあることに
ある。
【0005】
【作用】すなわち、この走行装置にはクローラに対する
操舵操作自在な駆動輪が備えられるとともに、駆動手段
決定機構が設けられる。そして、通常の直進走行時に
は、駆動手段決定機構によりクローラのみが走行面に接
地されて、走行がおこなわれる。従って、この走行状態
においては、大きな推進力が得られる。一方、走行装置
が走行方向の変更、管内に於ける姿勢変更等を必要とす
る場合には、駆動手段決定機構の働きにより、駆動輪が
走行面側へ移動されクローラと同レベルか、さらに突出
した状態に位置設定される。この場合、クローラが駆動
輪に対して走行装置本体側へ引退される場合も同様な位
置関係を採ることとなる。そして、クローラと駆動輪の
両方が接地している場合は、駆動輪が操舵されることに
よって、クローラが方向づけられて、走行装置の走行変
更がおこなわれ、駆動輪のみが接地している場合には、
この駆動輪の操舵操作により、走行装置の走行変更がお
こなわれる。更に、クローラの前後に突出可能な一対の
駆動輪を備える場合(クローラが引退する場合も含む)
は、これらの駆動輪の突出操作によりクローラを走行面
より離すとともに、駆動輪を所望の走行方向に操舵する
ことにより、容易に走行方向変更できないクローラを等
価的に取除いた状態で、駆動輪の推進力で走行装置を、
操舵推進させることができる。要するに、クローラの大
きな接地面積を取り除き、接触面積の小さな駆動輪に操
舵機能を移管することにより、走行装置の走行方向変更
を容易におこなうことができる。
【0006】
【発明の効果】結果、走行体の少なくとも一つにクロー
ラを採用し、走行時には大きな推進力を得ながら、走行
装置の走行方向変更を駆動輪の突出・操舵操作により容
易に行える走行装置を提供することができた。さらに、
走行体に備えられる車輪のうち、前記クローラ及び駆動
輪以外の車輪が、外周部に、車輪の回転方向を横断する
方向に移動自在な複数の接地部材と、接地部材の移動に
制動抵抗を与える抵抗部材とを備えた横摺動可能な遊転
輪であるものとしておくと、クローラの操向に伴う従動
側の走行体の追従をなめらか、且つ迅速におこなうこと
ができるようになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の走行装置について、断面円形
の管内を走行する管内走行装置1を例に採って図面に基
づいて説明する。図1及び図2に示すように管内走行装
置1は、走行装置本体2と、この走行装置本体2の周部
に配備してある走行体3及び駆動輪4とから構成され
る。
【0008】先ず、走行装置本体2の構成について説明
する。この走行装置本体2には、走行体3を管内走行装
置本体2外方へ付勢する走行体付勢機構5及び管内監視
用装置6とを設けてある。前述の走行体付勢機構5は、
走行体3と走行装置本体2との間に揺動自在に取付けて
ある一対の支持フレーム7と、この支持フレーム7の走
行装置本体2側で先行側のものに備えたスプリング8等
を備えて構成してあり、一対の支持フレーム7は、その
管径方向の先端部7a夫々を互いに近接して走行体3に
枢支連結するとともに、枢支部に一対のギヤ10を備え
て支持フレーム7の揺動姿勢が等分となるように構成し
てある。一方、基端部7bについては、基端部7b夫々
を走行装置本体2側に分離して枢支してあるとともに、
先行側の基端部7bfを走行装置本体2側に設けられる
長穴9を介して、装置1の前後方向(管の管軸方向)に
移動自在に取付けてある。
【0009】前記スプリング8は、その一端を一対の支
持フレーム7の基端部7bのうちの、先行側の基端端部
7bfに連結してあり、スプリング8が収縮することで
長穴9を介して支持フレーム7が走行体3を、管径方向
の外方側に突出させ、付勢力が発生される。さらに、ス
プリング8の他端8aを、伸縮操作自在なアクチュエー
タ11に中間部材11aを介して連結してあり、アクチ
ュエータ11を伸縮操作することでスプリング8の弾性
力が変えられて付勢力が調節される。
【0010】以下、上述の走行装置本体2に対して上下
位置に一対設けられる走行体3の構成について説明す
る。ここで、下部側に備えられる走行体3は、クローラ
15を備えると共に、このクローラ15に対する駆動輪
4を備えており、いずれか一方もしくは両方を走行面で
ある管内壁面100に接当させて、駆動走行をおこなう
ものである。上述の支持フレーム7と走行体3との支持
関係について説明すると、図1及び図2に示すように、
夫々の走行体3は、それらの中央夫々に、ボスを形成し
たメス連結部19を設けて、支持フレーム7の端部に取
付軸を突出固定してあるオス連結部20と連結してあ
る。ここで、図面上、上部側に備えられる走行体3は、
横方向に摺動自在な複数の転輪12を一方向に縦列して
構成される転輪群体13として構成されており、下部側
の走行体3に対する従動走行体として構成されている。
そして、転輪群体13については、メス連結部19とオ
ス連結部20とは軸心Y周りに相対回転自在に、互いに
嵌合されている。
【0011】先ず、クローラ15と駆動輪4を備えた下
部側の走行体3から説明する。駆動輪4は、図1、図
2、図3に示すようにモータを備えた駆動輪本体21
と、この駆動輪本体21を回動自在に支持する操舵軸2
2とを備えて構成されている(ここで、駆動輪4は図の
ように駆動用モータを備えたものあるいは自由輪でもよ
い)。そして、これらの操舵軸22が、前述のオス連結
部20より延設してある駆動軸支持フレーム23の両端
夫々に固定取付けてられる筒体24夫々に外嵌されてい
るとともに、操舵軸22を回動させる操舵機構を構成す
る駆動輪操舵用ギア機構28及びモータ29を備えてい
る。従って、駆動輪本体21は、操舵機構により操舵操
作されることとなる。さらに、前記操舵軸22と前記筒
体24との間は、駆動輪本体21を走行装置本体2外方
へ突出させる上下動機構25を設けてある。この上下動
機構25は、図3に示すように筒体24に形成してある
カム26と前記カム26に沿って移動する操舵軸22に
付設してあるガイド突起27より構成してあり、操舵軸
22を回動させる駆動輪操舵用ギア機構28及びモータ
29により操舵軸22が、筒体24内を回動して左右方
向に向き変更するに伴い、ガイド突起27がカム26に
沿って動き、駆動輪本体21が管内走行装置本体2の外
方へ突出される。
【0012】従って、図4に示すように駆動輪4を操舵
することにより、一対の駆動輪4間に配設されたクロー
ラ15が先導されて、管の周方向に走行装置1が回動さ
れる。
【0013】以上が、駆動側の走行体3に関する説明で
あるが、以下に、図1、図5に基づいて従動側の走行体
3の説明を行う。この走行体3は、前述のように横方向
に摺動自在な複数の転輪12を一方向に縦列して構成さ
れる転輪群体13として構成されている。ここで、転輪
群体13を構成している夫々の転輪12は、それらの外
周部12aに、等ピッチで凹部16が複数形成されてお
り、外周部12aよりも突出させた姿勢で凹部16内に
小片状である接地部材17が配備してある。そして、接
地部材17と凹部16の内側壁面間には抵抗部材として
のスプリング18が介装されている。このように構成す
ることにより、転輪12が回動して、従動に伴う横移動
が必要な場合に、接地部材17が管内周面100に次々
に接当するとともに、転輪12全体を横滑りさせること
により、管内での走行をスムーズなものとする構成が採
用されている。ここで、スプリング18は、この横移動
に際して、突発的な移動の発生を防止する。
【0014】本願の走行装置1においては、通常の直進
走行時には、クローラ15のみが走行面である管内壁面
100に接地されて、大きな推進力で走行がおこなわれ
る。一方、走行装置が走行方向の変更を必要とする場合
には、管壁面100側へクローラ15に対して駆動輪4
が同レベルまで突出されたり、あるいはクローラ15よ
りさらに外方に突出操作されて、クローラ15と駆動輪
4の両方が接地している場合は、駆動輪4が操舵される
ことによって、クローラ15が方向づけられて、走行装
置1の走行変更がおこなわれ、駆動輪4のみが接地して
いる場合には、この駆動輪4の操舵操作により、走行装
置の走行変更がおこなわれる。この操舵は、接地面積が
減少した状態でおこなわれるため、非常に簡単かつ確実
なものとなっている。
【0015】〔別実施例〕以下別実施例について説明す
る。 (イ)上記の実施例においては、断面形状が円形の管内
走行装置1に本願を適応する例を示したが、図6に示す
ように互いに平行な壁面間200等を移動する走行装置
においても適応できる。要するに、走行体を走行装置本
体2から走行体付勢機構5により張りだし、この張出操
作によって装置本体2を位置決めしながら壁面間を移動
するものであれば、いかなるものにも適応できる。 (ロ) 上記の実施例においては、クローラ15に対し
て、その前後方向位置に一対の駆動輪4を設けて、走行
装置の操舵をおこなったが、前方もしくは後方の一方側
に駆動輪を設ける構成においても、本願の目的は達成で
きる。 (ハ) 駆動輪4を走行装置本体2外方へ突出させる上
下動機構25の代わりとして、クローラ15を管内走行
装置本体2内方へ引退する縮退機構を新たに設けてあっ
てもよい。この場合、縮退機構を操作してクローラを走
行面より離して駆動輪4を走行面に接地させる状態で所
望の向きに操舵することで、走行装置の走行方向変更が
可能である。従って、駆動輪4の接地部とクローラ15
の接地面とのいずれか一方を、他方に対して走行装置本
体2外方に突出させる、もしくは両方を走行面に押圧す
る機構を、駆動手段決定機構と称する。 (ニ)上述の実施例においては上下動機構25を操舵機
構に連動させているが、独立に作動するように構成して
もよい。 (ホ)上記実施例では走行体3の数を2、またクローラ
数を1としているが、これらの数に制限されず、それ以
上の数を用いることも可能である。さらに走行体3の全
てをクローラ15及び駆動輪4を備えたものとしてもよ
い。この構成の平行壁面間を走行する走行装置の例が図
7に示されている。この構成を取る場合は、クローラ1
5により大きな駆動力が得られるため、きびしい環境条
件下で使用される走行装置として適している。
【0016】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管内走行装置の全体側面図
【図2】管内走行装置の全体正面図
【図3】上下動機構の図
【図4】(イ)直進走行時のクローラ及び駆動輪の平面
図、(ロ)斜行時のクローラ及び駆動輪の平面図
【図5】走行体のうち横方向に摺動自在な転輪の外周部
の一部縦断面図
【図6】平行な壁面間を走行する走行装置の構成を示す
【図7】駆動輪付のクローラを全ての走行体として装備
した走行装置の構成を示す図
【符号の説明】
2 走行装置本体 3 走行体 4 駆動輪 5 走行体付勢機構 15 クローラ 17 接地部材 18 抵抗部材 25 駆動手段決定機構 28 操舵機構 29 操舵機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 走行装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管内を走行する管内走
行装置のように、検査機器などを備える走行装置本体の
周部部位に、複数の走行体を外方に突出自在に分散配置
するとともに、これらの走行体を走行装置本体外方に突
出させる走行体付勢機構を設け、走行体を走行面側に付
勢することにより、走行装置全体を位置保持して、走行
体の走行作動に伴って走行面に対して移動する構成の走
行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような走行装置は、走行体付勢機構
を備えることによって、管内や平行配置の壁面間を自動
走行できる利点を備えたものである。今日、走行装置本
体が重量化したり、上り傾斜状態の管内走行のように比
較的大きな走行推進力を必要とされる走行環境に対応す
るために、複数の走行体のうちの少なくとも1つに、走
行駆動自在なクローラを採用するものが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クロー
ラを走行体として採用する場合は、クローラの設置面積
が大きく、クローラ自体がその走行方向に方向性を有す
るために、走行装置自体の姿勢変更、走行方向変更が困
難になるという問題が発生する。一般に、クローラを備
えた走行装置においては、一対のクローラを備え、相互
のクローラの走行速度を異ならせることで走行方向の変
更等がおこなわれるが、走行環境によっては、こういっ
た走行方向変更をおこなうことが困難な場合もある(例
えば、管内のようにクローラを一つしか装備できなかっ
たり、複数備える場合においても、それらの周方向の設
置位置の位相が均等割りでなく、走行方向制御が難しい
場合等がある)。従って、本発明は上記実情に鑑み成さ
れたものであって、走行体としてクローラを採用して通
常走行時には大きな推進力を得ながらも、走行方向の変
更が必要な場合は、これを容易に行える走行装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の走行装置の構成の特徴は、クローラの前後方向位置の
少なくとも一方に、駆動輪を走行装置本体外方へ突出自
在に、且つ、操舵機構を設けて操舵操作自在に備え、駆
動輪とクローラとのいずれか一方もしくは両方を走行面
に接地・押圧する駆動手段決定機構を設けてあることに
ある。
【0005】
【作用】すなわち、この走行装置にはクローラに対する
操舵操作自在な駆動輪が備えられるとともに、駆動手段
決定機構が設けられる。そして、通常の直進走行時に
は、駆動手段決定機構によりクローラのみが走行面に接
地されて、走行がおこなわれる。従って、この走行状態
においては、大きな推進力が得られる。一方、走行装置
が走行方向の変更、管内に於ける姿勢変更等を必要とす
る場合には、駆動手段決定機構の働きにより、駆動輪が
走行面側へ移動されクローラと同レベルか、さらに突出
した状態に位置設定される。この場合、クローラが駆動
輪に対して走行装置本体側へ引退される場合も同様な位
置関係を採ることとなる。そして、クローラと駆動輪の
両方が接地している場合は、駆動輪が操舵されることに
よって、クローラが方向づけられて、走行装置の走行変
更がおこなわれ、駆動輪のみが接地している場合には、
この駆動輪の操舵操作により、走行装置の走行変更がお
こなわれる。更に、クローラの前後に突出可能な一対の
駆動輪を備える場合(クローラが引退する場合も含む)
は、これらの駆動輪の突出操作によりクローラを走行面
より離すとともに、駆動輪を所望の走行方向に操舵する
ことにより、容易に走行方向変更できないクローラを等
価的に取除いた状態で、駆動輪の推進力で走行装置を、
操舵推進させることができる。要するに、クローラの大
きな接地面積を取り除き、接触面積の小さな駆動輪に操
舵機能を移管することにより、走行装置の走行方向変更
を容易におこなうことができる。
【0006】
【発明の効果】結果、走行体の少なくとも一つにクロー
ラを採用し、走行時には大きな推進力を得ながら、走行
装置の走行方向変更を駆動輪の突出・操舵操作により容
易に行える走行装置を提供することができた。さらに、
走行体に備えられる車輪のうち、前記クローラ及び駆動
輪以外の車輪が、外周部に、車輪の回転方向を横断する
方向に移動自在な複数の接地部材と、接地部材の移動に
制動抵抗を与える抵抗部材とを備えた横摺動可能な遊転
輪であるものとしておくと、クローラの操向に伴う従動
側の走行体の追従をなめらか、且つ迅速におこなうこと
ができるようになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の走行装置について、断面円形
の管内を走行する管内走行装置1を例に採って図面に基
づいて説明する。図1及び図2に示すように管内走行装
置1は、走行装置本体2と、この走行装置本体2の周部
に配備してある走行体3及び駆動輪4とから構成され
る。
【0008】先ず、走行装置本体2の構成について説明
する。この走行装置本体2には、走行体3を管内走行装
置本体2外方へ付勢する走行体付勢機構5及び管内監視
用装置6とを設けてある。前述の走行体付勢機構5は、
走行体3と走行装置本体2との間に揺動自在に取付けて
ある一対の支持フレーム7と、この支持フレーム7の走
行装置本体2側備えたスプリング8等を備えて構成し
てあり、一対の支持フレーム7は、その管径方向の先端
部7a夫々を互いに近接して走行体3に枢支連結すると
ともに、枢支部に一対のギヤ10を備えて支持フレーム
7の揺動姿勢が等分となるように構成してある。一方、
基端部7bについては、基端部7b夫々を走行装置本体
2側に分離して枢支してあるとともに、一方の基端部7
bfを走行装置本体2側に設けられる長穴9を介して、
装置1の前後方向(管軸方向)に移動自在に取付けてあ
る。
【0009】前記スプリング8は、その一端を一対の支
持フレーム7の基端部7bのうちの、一方の基端部7b
fに連結してあり、スプリング8が収縮することで長穴
9を介して支持フレーム7が走行体3を、管径方向の外
方側に突出させ、付勢力が発生される。さらに、スプリ
ング8の他端8aを、伸縮操作自在なアクチュエータ1
1に中間部材11aを介して連結してあり、アクチュエ
ータ11を伸縮操作することでスプリング8の弾性力が
変えられて付勢力が調節される。
【0010】以下、上述の走行装置本体2に対して上下
位置に一対設けられる走行体3の構成について説明す
る。ここで、下部側に備えられる走行体3は、クローラ
15を備えると共に、このクローラ15に対する駆動輪
4を備えており、いずれか一方もしくは両方を走行面で
ある管内壁面100に接当させて、駆動走行をおこなう
ものである。上述の支持フレーム7と走行体3との支持
関係について説明すると、図1及び図2に示すように、
夫々の走行体3は、それらの中央夫々に、ボスを形成し
たメス連結部19を設けて、支持フレーム7の端部に取
付軸を突出固定してあるオス連結部20と連結してあ
る。ここで、図面上、上部側に備えられる走行体3は、
横方向に摺動自在な複数の転輪12を一方向に縦列して
構成される転輪群体13として構成されており、下部側
の走行体3に対する従動走行体として構成されている。
そして、転輪群体13については、メス連結部19とオ
ス連結部20とは軸心Y周りに相対回転自在に、互いに
嵌合されている。
【0011】先ず、クローラ15と駆動輪4を備えた下
部側の走行体3から説明する。駆動輪4は、図1、図
2、図3に示すようにモータを備えた駆動輪本体21
と、この駆動輪本体21を回動自在に支持する操舵軸2
2とを備えて構成されている(ここで、駆動輪4は図の
ように駆動用モータを備えたものあるいは自由輪でもよ
い)。そして、これらの操舵軸22が、前述のオス連結
部20より延設してある駆動軸支持フレーム23の両端
夫々に固定取付けられる筒体24夫々に外嵌されている
とともに、操舵軸22を回動させる操舵機構を構成する
駆動輪操舵用ギア機構28及びモータ29を備えてい
る。従って、駆動輪本体21は、操舵機構により操舵操
作されることとなる。さらに、前記操舵軸22と前記筒
体24との間は、駆動輪本体21を走行装置本体2外方
へ突出させる上下動機構25を設けてある。この上下動
機構25は、図3に示すように筒体24に形成してある
カム26と前記カム26に沿って移動する操舵軸22に
付設してあるガイド突起27より構成してあり、操舵軸
22を回動させる駆動輪操舵用ギア機構28及びモータ
29により操舵軸22が、筒体24内を回動して左右方
向に向き変更するに伴い、ガイド突起27がカム26に
沿って動き、駆動輪本体21が管内走行装置本体2の外
方へ突出される。
【0012】従って、図4に示すように駆動輪4を操舵
することにより、一対の駆動輪4間に配設されたクロー
ラ15が誘導されて、管の周方向に走行装置1が回動さ
れる。
【0013】以上が、駆動側の走行体3に関する説明で
あるが、以下に、図1、図5に基づいて従動側の走行体
3の説明を行う。この走行体3は、前述のように横方向
に摺動自在な複数の転輪12を一方向に縦列して構成さ
れる転輪群体13として構成されている。ここで、転輪
群体13を構成している夫々の転輪12は、それらの外
周部12aに、等ピッチで凹部16が複数形成されてお
り、外周部12aよりも突出させた姿勢で凹部16内に
小片状である接地部材17が配備してある。そして、接
地部材17と凹部16の内側壁面間には抵抗部材として
のスプリング18が介装されている。このように構成す
ることにより、転輪12が回動して、従動に伴う横移動
が必要な場合に、接地部材17が管内周面100に次々
に接当するとともに、転輪12全体を横滑りさせること
により、管内での走行をスムーズなものとする構成が採
用されている。ここで、スプリング18は、この横移動
に際して、突発的な移動の発生を防止するとともに、非
接当時に接地部材17を中央に復元させる。
【0014】本願の走行装置1においては、通常の直進
走行時には、クローラ15のみが走行面である管内壁面
100に接地されて、大きな推進力で走行がおこなわれ
る。一方、走行装置が走行方向の変更を必要とする場合
には、管壁面100側へクローラ15に対して駆動輪4
が同レベルまで突出されたり、あるいはクローラ15よ
りさらに外方に突出操作されて、クローラ15と駆動輪
4の両方が接地している場合は、駆動輪4が操舵される
ことによって、クローラ15が方向づけられて、走行装
置1の走行変更がおこなわれ、駆動輪4のみが接地して
いる場合には、この駆動輪4の操舵操作により、走行装
置の走行変更がおこなわれる。この操舵は、接地面積が
減少した状態でおこなわれるため、非常に簡単かつ確実
なものとなっている。
【0015】〔別実施例〕以下別実施例について説明す
る。 (イ)上記の実施例においては、断面形状が円形の管内
走行装置1に本願を適応する例を示したが、図6に示す
ように互いに平行な壁面間200等を移動する走行装置
においても適応できる。この場合、実施例に示す構成を
採る場合は、上下部のメス連結部19とオス連結部20
は一体化して回転不能とし、また左右の転輪12の間隔
を大きくする必要がある。図6に示すようにクローラ1
5の幅が広い場合は、転輪を左右に配置せず、走行体中
央上部に配置するだけでもよい。要するに、走行体を走
行装置本体2から走行体付勢機構5により張りだし、こ
の張出操作によって装置本体2を位置決めしながら壁面
間を移動するものであれば、いかなるものにも適応でき
る。 (ロ) 上記の実施例においては、クローラ15に対し
て、その前後方向位置に一対の駆動輪4を設けて、走行
装置の操舵をおこなったが、前方もしくは後方の一方側
に駆動輪を設ける構成においても、本願の目的は達成で
きる。 (ハ) 駆動輪4を走行装置本体2外方へ突出させる上
下動機構25の代わりとして、クローラ15を管内走行
装置本体2内方へ引退する縮退機構を新たに設けてあっ
てもよい。この場合、縮退機構を操作してクローラを走
行面より離して駆動輪4を走行面に接地させる状態で所
望の向きに操舵することで、走行装置の走行方向変更が
可能である。従って、駆動輪4の接地部とクローラ15
の接地面とのいずれか一方を、他方に対して走行装置本
体2外方に突出させる、もしくは両方を走行面に押圧す
る機構を、駆動手段決定機構と称する。 (ニ)上述の実施例においては上下動機構25を操舵機
構に連動させているが、独立に作動するように構成して
もよい。 (ホ)上記実施例では走行体3の数を2、またクローラ
数を1としているが、これらの数に制限されず、それ以
上の数を用いることも可能である。さらに走行体3の全
てをクローラ15及び駆動輪4を備えたものとしてもよ
い。この構成の平行壁面間を走行する走行装置の例が図
7に示されている。この場合、上下部のメス連結部とオ
ス連結部は上下一方いずれか一方側で回動可能になって
いればよい。この構成を取る場合は、クローラ15によ
り大きな駆動力が得られるため、きびしい環境条件下で
使用される走行装置として適している。
【0016】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管内走行装置の全体側面図
【図2】管内走行装置の全体正面図
【図3】上下動機構の図
【図4】(イ)直進走行時のクローラ及び駆動輪の平面
図、(ロ)操舵時のクローラ及び駆動輪の平面図
【図5】走行体のうち横方向に摺動自在な転輪の外周部
の一部縦断面図
【図6】平行な壁面間を走行する走行装置の構成を示す
【図7】駆動輪付のクローラを全ての走行体として装備
した走行装置の構成を示す図
【符号の説明】 2 走行装置本体 3 走行体 4 駆動輪 5 走行体付勢機構 15 クローラ 17 接地部材 18 抵抗部材 25 駆動手段決定機構 28 操舵ギヤ機構 29 操舵モータ機構
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置本体(2)の周部に複数の走行
    体(3)を前記走行装置本体(2)外方に突出自在に分
    散配置し、前記走行体(3)を前記走行装置本体(2)
    外方に突出させる走行体付勢機構(5)を設けるととも
    に複数の前記走行体(3)のうち少なくとも一つを走行
    駆動自在に形成したクローラ(15)から構成してある
    走行装置であって、 前記クローラ(15)の前後方向位置の少なくとも一方
    に、駆動輪(4)を前記走行装置本体(2)外方へ突出
    自在に、且つ、操舵機構(28),(29)を設けて操舵
    操作自在に備え、 前記駆動輪(4)と前記クローラ(15)とのいずれか
    一方、もしくは両方を走行面に接地・押圧する駆動手段
    決定機構(25)を設けてある走行装置。
  2. 【請求項2】 前記走行体(3)に備えられる車輪のう
    ち、前記クローラ(15)及び前記駆動輪(4)以外の
    車輪が、その外周部に、車輪の回転方向を横断する方向
    に移動自在な複数の接地部材(17)と、前記接地部材
    (17)の移動に制動抵抗を与える抵抗部材(18)と
    を備えた横摺動可能な遊転輪である請求項1記載の走行
    装置。
JP4208340A 1991-09-27 1992-08-05 走行装置 Pending JPH05185932A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4208340A JPH05185932A (ja) 1991-09-27 1992-08-05 走行装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24920991 1991-09-27
JP3-249209 1991-09-27
JP4208340A JPH05185932A (ja) 1991-09-27 1992-08-05 走行装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05185932A true JPH05185932A (ja) 1993-07-27

Family

ID=26516782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4208340A Pending JPH05185932A (ja) 1991-09-27 1992-08-05 走行装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05185932A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3465843A (en) Vehicle with improved steering device
JP2002019629A (ja) トランスファクレーンの走行装置(TravellingdeviceofTransferCrane)
CN103442966A (zh) 拖拉机的转向装置
US6079510A (en) Turn assisting mechanism for a vehicle
JPH05185932A (ja) 走行装置
JPH03182880A (ja) トラクターのステアリング機構
JPH05294234A (ja) 走行装置
JPH05213241A (ja) 配管内の走行台車
JPH10119835A (ja) クローラ式トラクタ
JP7138617B2 (ja) 作業機
JP3434005B2 (ja) ステアリングシリンダーの支持構造
JP3818290B2 (ja) クローラ式トラクタ
CN210879627U (zh) 多足轮式机器人的轮式足组件
JPH0127909B2 (ja)
JP2002037148A (ja) 乗用型作業車のクローラ走行装置
JPH05139336A (ja) セルフステア軸の固定装置
KR20240045012A (ko) 크롤러 주행 장치
KR20240045013A (ko) 크롤러 주행 장치
JPH051514Y2 (ja)
JPS635989Y2 (ja)
JPH0631012B2 (ja) 自動車のフルホイ−ルカバ−
JP2003276661A (ja) クローラ式走行装置及びクローラ式走行装置の走行方法
JPH0425249Y2 (ja)
JPH0356286Y2 (ja)
JPH0742934Y2 (ja) アーティキュレート型トラクタ