JP3434005B2 - ステアリングシリンダーの支持構造 - Google Patents

ステアリングシリンダーの支持構造

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JP3434005B2
JP3434005B2 JP05546094A JP5546094A JP3434005B2 JP 3434005 B2 JP3434005 B2 JP 3434005B2 JP 05546094 A JP05546094 A JP 05546094A JP 5546094 A JP5546094 A JP 5546094A JP 3434005 B2 JP3434005 B2 JP 3434005B2
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良雄 鰐川
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石川島芝浦機械株式会社
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトラクタにおけるパワー
ステアリング用のシリンダーの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から両ロッド型のステアリングシリ
ンダーをフロントアクスルケースに支持して、該ステア
リングシリンダーのピストンロッドを摺動させて操向輪
を回動するパワーステアリングは公知となっている。例
えば、特開平4−358964号公報に記載されている
技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のパワ
ーステアリングシリンダーの取付構造はアクスルケース
にステアリングシリンダーを完全に収納して取り付けて
いないので、外観上、凹凸部や隙間部が多くなり、ホコ
リや泥等が付着し易くなり、錆の原因となったりしてメ
ンテナンス性が悪く、洗車にも手間取っていた。更に、
ステアリングシリンダー固定部がシールしていない状態
でホコリや泥等の異物が付着して作動するために、各固
定部が摩耗し易く、ステアリングリンク部の遊びが増
し、操向操作性が悪くなって安全性が低下していた。ま
た、ステアリングシリンダーをアクスルケースの外部に
設ければ、ケースの壁との隙間等ができてしまい、アク
スルケースが大型化し、支持部の前後長が長くなるとい
う不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、両ロッド型のステアリングシリンダーをフロントア
クスルケースに支持して操向を行うパワーステアリング
において、フロントアクスルケースをセンターケースと
左右のアクスルケースの三分割構造とし、センターケー
スにステアリングシリンダーを内包し、該ステアリング
シリンダーのシリンダーチューブ外周に環状凸部を固設
し、該環状凸部の対向する二内側面をセンターケース外
側面に当接し、軸心方向の位置決めとし、まだ、前記左
右のアクスルケースにインロー孔を設け、該インロー孔
に環状凸部を挿入支持してステアリングシリンダーの軸
心と直角方向の位置決め固定をするとともに、前記イン
ロー孔をシリンダーチューブ両側に設ける油路ボスの軸
心方向での投影外接円より大径とし、また、前記センタ
ーケースに内包されるステアリングシリンダー外周部に
係止孔を有するボスを設け、該ボスの係止孔に係止具を
係合してシリンダーチューブの回動を阻止したものであ
る。
【0005】
【作用】このような手段を用いることによって、ステア
リングシリンダー10をフロントアクスルケースに組み
込んで支持する時に、シリンダーチューブ10bに固設
した環状凸部25・25の対向する内側面25a・25
aがセンターケース1Mの両側の側面に当接して左右
(軸心)方向の位置決めがされ、この環状凸部25・2
5が左右のアクスルケース1L・1Rのインロー孔1b
・1bに挿入固定され、ステアリングシリンダー10の
前後方向の位置決めがなされ、更に、センターケース1
の外部よりシリンダーチューブ10bの外周に固設した
ボス24の係止孔24aに係止具21を挿入することに
よってシリンダーチューブ10bの回り止めとされ、ス
テアリングシリンダー10の外周はフロントアクスルケ
ース1によってカバーされる。
【0006】
【実施例】次に、添付の図面に示した走行車両としてト
ラクタの場合について本発明の一実施例の構成を説明す
る。図1は前輪とフロントアクスルケース正面図、図2
はフロントアクスルケース平面断面図、図3は図2にお
けるX−X矢視断面図、図4は図2におけるY−Y矢視
断面図である。
【0007】図1において、フロントアクスルケース1
は3分割されて、中央のセンターケース1Mと、その両
側へ突出した左アクスルケース1Lと右アクスルケース
1Rからなり、センターケース1Mの両側でそれぞれボ
ルト6・6・・・によって固定され、該フロントアクス
ルケース1は機体フレームを構成するアクスルフレーム
2に対して左右揺動自在に支持されており、図4に示す
ように、センターケース1Mの中央前端に枢支ピン1a
を形成し、アクスルフレーム2より垂下したブラケット
3にベアリング7を介して回転自在に枢支され、センタ
ーケース1Mの後部がアクスルフレーム2より垂下した
ブラケット4によって回転自在に支持されている。
【0008】前記センターケース1Mには後述するパワ
ーステアリング用のステアリングシリンダー10が左右
水平方向に横設されて、該ステアリングシリンダー10
はピストンロッド10a・10aを両側に突出した両ロ
ッド型の複動シリンダーよりなり、該ピストンロッド1
0a・10a先端には球形ジョイント11・11を介し
てタイロッド12・12と連結され、該タイロッド12
・12の他端はナックルアーム13・13に連結されて
いる。該ナックルアーム13・13は前輪9・9を枢支
した回動ケース20と連結され、回動ケース20を支持
するキングピンを中心に回動可能として、前記ピストン
ロッド10a・10aの左右摺動によって前輪9・9を
左右に回動して操向できるようにしている。
【0009】前記センターケース1Mはフロントデフケ
ースを兼ねており、図2、図4に示すように、図示しな
い後部のミッションケースより前方へ突出した前輪駆動
軸がユニバーサルジョイントを介して前記センターケー
ス1Mに回転自在に軸支された入力軸14に動力が伝達
され、該入力軸14の前端にはピニオンギア14aを形
成して、該ピニオンギア14aは左右のアクスルケース
1Rにベアリングを介して回転自在に支持されたリング
ギア15と噛合され、該リングギア15はデフギアケー
ス16と固設して、このリングギア15とデフギアケー
ス16内には二組のベベルギア17・17・18・18
を回転可能に噛合させて収納して差動装置を形成し、左
右の前伝動軸19・19が前記左アクスルケース1L、
右アクスルケース1R内に横架されて、その一端に前記
ベベルギア18・18を固設し、他端は前記回動ケース
20・20内に挿入して歯車等を介して前輪9・9を駆
動可能としている。
【0010】本発明のステアリングシリンダー10は図
2、図3、図4に示すように、フロントアクスルケース
1の前部に横設されており、ステアリングシリンダー1
0は左右対称に構成されており、シリンダーチューブ1
0bの外周の中央部にはボス24を固設して、該ボス2
4中央に係止孔24aが設けられ、一方、センターケー
ス1Mの中央上面には前記係止孔24aの位置と合わせ
て挿入孔を開口して、係止具21がシール材22を外嵌
してセンターケース1M外側から中心方向(半径方向)
の係止孔24aに挿入して固定され、シリンダーチュー
ブ10bの回り止めとしている。該係止具21は本実施
例ではボルトとして、センターケース1Mに螺装固定す
るようにしている。尚、ボス24は本実施例では一つで
あるが、二つ以上形成して、数箇所で固定するように構
成することもでき、ボス24と係止具21の挿入孔の位
置さえ一致する位置であれば左右中央位置に限定するも
のではない。
【0011】そして、センターケース1Mの両側面の位
置に合わせてリング状の環状凸部25・25がシリンダ
ーチューブ10b外周上で左右対称位置に固設され、該
環状凸部25・25の対向する内側面25a・25aが
組立時に図2に示すようにセンターケース1Mの外側面
に当接させて軸心方向の位置決めをしている。そして、
該環状凸部25・25の外周にはシール材挿入溝が形成
されてシール材23・23を嵌合して、この環状凸部2
5・25が左右のアクスルケース1L・1Rのインロー
孔1b・1bに挿入して固定され、軸心と直角方向の位
置決めがされてシールもされる。
【0012】そして、シリンダーチューブ10bの両端
側に油路ボス10d・10dが突設されて、該油路ボス
10dの外接円直径は前記インロー孔1bの直径よりも
短くして、即ち、軸心方向での投影形状の外接円はイン
ロー孔1bよりも小さくして、左右のアクスルケース1
L・1Rにステアリングシリンダー10が支持されるよ
うにしている。そして、前記油路ボス10d・10dに
は図示しない配管を介して操向制御バルブと接続し、一
方の油路ボス10dに圧油が送油されると、ピストン1
0cを押して摺動させてピストンロッド10a・10a
を左右に摺動させるようにしている。
【0013】このような構成において、走行時に本機の
ステアリングハンドルを回動すると、操向制御バルブが
切り換えられて一方に圧油が送油されて、油路ボス10
dからシリンダーチューブ10b内に送油されてピスト
ン10cを押してピストンロッド10aを摺動させ、球
形ジョイント11、タイロッド12、ナックルアーム1
3を介して前輪9・9を回動して操向される。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したことによ
り次のような効果を奏する。即ち、請求項1の如く構成
したので、ステアリングシリンダーの中央部をアクスル
ケースに内包して固定されることにより、外形上凹凸が
少なくなりホコリや泥等が付着し難くなり、耐久性が向
上してステアリング操作の安全性・信頼性の向上が図
れ、メンテナンス性も向上し、洗車も容易に行える。ま
た、シリンダーチューブに環状凸部を固設するだけで、
左右の位置決めができ、部品の増加も最小限に抑えられ
るため重量の増加が最小限で済み、アクスルケースの前
後長も短くでき、小型化も同時に図れる。
【0015】請求項2の如く構成したので、左右のアク
スルケースでステアリングシリンダーを支持しながら前
後方向の位置決めができて、この支持部であるインロー
孔は油路ボスが挿通して組み立てるときの邪魔にならな
い。また、請求項3の如く構成したので、係止具をセン
ターケースの外側からステアリングシリンダー上のボス
の係止孔へ挿入するだけで、回り止めとすることがで
き、ボスはアクスルケース外側へ出ないので外観上もす
っきりし、簡単な構成で安価に回り止めを構成すること
ができたのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】前輪とフロントアクスルケース正面図である。
【図2】フロントアクスルケース平面断面図である。
【図3】図2におけるX−X矢視断面図である。
【図4】図2におけるY−Y矢視断面図である。
【符号の説明】
1 フロントアクスルケース 1M センターケース 1L 左アクスルケース 1R 右アクスルケース 1b インロー孔 10 ステアリングシリンダー 10a ピストンロッド 10b シリンダーチューブ 10d 油路ボス 21 係止具 24 ボス 24a 係止孔 25 環状凸部 25a 内側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 5/12 B60B 35/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両ロッド型のステアリングシリンダーを
    フロントアクスルケースに支持して操向を行うパワース
    テアリングにおいて、フロントアクスルケースをセンタ
    ーケースと左右のアクスルケースの三分割構造とし、セ
    ンターケースにステアリングシリンダーを内包し、該ス
    テアリングシリンダーのシリンダーチューブ外周に環状
    凸部を固設し、該環状凸部の対向する二内側面をセンタ
    ーケース外側面に当接し、軸心方向の位置決めとしたこ
    とを特徴とするステアリングシリンダーの支持構造。
  2. 【請求項2】 左右のアクスルケースにインロー孔を設
    け、該インロー孔に環状凸部を挿入支持してステアリン
    グシリンダーの軸心と直角方向の位置決め固定をすると
    ともに、前記インロー孔をシリンダーチューブ両側に設
    ける油路ボスの軸心方向での投影外接円より大径とした
    ことを特徴とする請求項1記載のステアリングシリンダ
    ーの支持構造。
  3. 【請求項3】 センターケースに内包されるステアリン
    グシリンダー外周部に係止孔を有するボスを設け、該ボ
    スの係止孔に係止具を係合してシリンダーチューブの回
    動を阻止したことを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載のステアリングシリンダーの支持構造。
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