JPH05184788A - 乾燥庫 - Google Patents

乾燥庫

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JPH05184788A
JPH05184788A JP3354950A JP35495091A JPH05184788A JP H05184788 A JPH05184788 A JP H05184788A JP 3354950 A JP3354950 A JP 3354950A JP 35495091 A JP35495091 A JP 35495091A JP H05184788 A JPH05184788 A JP H05184788A
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JP
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drying
air
drying cabinet
circulation duct
main body
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JP3354950A
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English (en)
Inventor
Masayuki Oshima
正之 大島
Kiyoshi Mimura
清 三村
Hiroshi Okamoto
広志 岡本
Akira Matsuoka
章 松岡
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造がシンプルで制御が簡単
であるだけでなく、全体の形状も非常にコンパクトにで
きて載置台も充分に組み込む事ができ、部屋の湿度状態
に関係なく布団の乾燥状態を維持できる寝具等の乾燥庫
を提供することである。 【構成】 箱状の乾燥庫本体(2)に被乾
燥物を載置する載置板(3)を設け、この載置板(3)に吸引
口(31)を開口し、この吸引口(31)を通じて乾燥庫(1)内
の空気を載置板(3)下に誘導し、再び上記乾燥庫(1)内の
上部から吹き出すように循環ダクト(4)を構成し、乾燥
庫本体(2)の前面から上記循環ダクト(4)に連通する通気
路(5)を設け、この通気路(5)内に着脱可能でかつ吸湿能
の再生が可能ないわゆるカートリッジ式の除湿装置(7)
を具備して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は押し入れや収納庫等に除
湿機能を備えた乾燥庫に関する。さらに詳しくは、布団
や毛布などの被乾燥物を収納状態で迅速に乾燥でき、か
つ除湿機能がカートリッジ式に交換できる乾燥庫に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の寝具乾燥装置は、ヒータにより温
度70〜80℃の温風を吹き出し、布団の温度を50〜60℃に
上昇させて布団に含まれる水分を飛散させてその含水率
を低下させるという温風循環方式乃至と温風流入方式で
あった。この方式では、折り畳まれた布団の表面にしか
温風気流が当たらず、表面の乾燥は行えたとしても内部
の乾燥までには至らず、乾燥効率が非常に悪いという欠
点があった(実開昭63-68996号)。
【0003】また、乾燥温度を余り高温にすると羊毛や
羽毛布団では熱劣化を引き起こし好ましくなく、低温で
は梅雨時や冬期に押し入れなどの箱体内の湿度が高い場
合効率が非常に悪いという問題もあった。
【0004】そこで本発明の発明者らは、これらの問題
点を解決するものとして除湿・循環路を設けた乾燥庫に
関する発明を特願平2−198562号として出願している。
同出願のものは、図5に示すように、乾燥庫(A)内に設
けられる被乾燥物の載置台(B)内に発熱体を内蔵して透
過性良好に構成された除湿体(C)を組み込んだ循環機能
が構成されているもので、載置台(B)は、具体的には図
6に示すように、その上面に開口される吸引口(D)を通
じて吸引用ファン(E)により乾燥庫(A)本体内の空気を載
置台(B)内に誘導し、この吸引した空気を除湿した後乾
燥庫(A)本体内の上部から吹き出すための循環ダクト(F)
を有する一方、該循環ダクト(F)に、除湿体(C)の再生の
ために該除湿体(C)内を循環させうる前記吸引用ファン
(E)より小能力の排湿用ファン(G)及び排湿路(H)からな
る排気機構が具備されているシステムである。
【0005】このシステムによれば、布団乾燥時には排
湿用ファン(G)と発熱体を作動させて除湿体(C)内の凝縮
水を蒸発させ、排湿用ファン(G)にて乾燥庫(A)外に排出
するという手段を取っていたために、ファン類の制御並
びに発熱体の制御のための制御回路が必要であり又排湿
路(H)ためのスペースを要し、装置が複雑になり、更に
除湿体(C)の再生時に湿気が乾燥庫周辺に排出されるの
でその近傍が高湿になり、部屋が高湿度状態では湿気が
庫内に流入して布団に再吸収される場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の解決し
ようとする課題は、構造がシンプルで制御が簡単である
だけでなく、全体の形状も非常にコンパクトにできて載
置台も充分に組み込む事ができ、部屋の湿度状態に関係
なく布団の乾燥状態を維持できる寝具等の乾燥庫を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かくして本願『請求項
1』にかかる発明によれば、『(a) 箱状の乾燥庫本体
(2)と、(b) 該本体(2)内に設けられる被乾燥物の載置板
(3)と、(c) 該載置板(3)に開口される吸引口(31)から乾
燥庫内の空気を載置板下に誘導し、再び上記乾燥庫内の
上部に開口される噴出口(44)から乾燥庫本体(2)内へ循
環しうる循環ダクト(4)と、(d) 上記循環ダクト(4)内で
かつ載置板(3)下の一部に設けられる吸引用ファン(45)
と、(e) 乾燥庫本体(2)の前面に開口し上記循環ダクト
(4)の該吸引用ファン(45)の下流に連通するように設け
られる通気路(5)と、(f) 該通気路(5)内に着脱可能に挿
着できこの挿着時に循環ダクト(4)内に吸引される空気
流を流通可能に構成されたケーシング(71)と、該ケーシ
ング(71)内に設けられ、発熱体(82)を内蔵した通気性良
好で脱湿可能な吸湿体(8)とからなる除湿装置(7)から構
成されたことを特徴とする乾燥庫(1)』が提供される。
【0008】本願発明に用いられる箱状の乾燥庫本体
(2)は、布団や毛布等の寝具等が折り畳んだまま収納で
きる容積を有するものが好ましい。しかし被乾燥物(9)
は上記の寝具等に限定されない。また上記乾燥庫本体
(2)内に設けられる載置板(3)は、少なくともその上部に
上記寝具等を収納できる空間を確保しうるように設けら
れるものであれば、乾燥庫本体(2)内のいずれの部分に
設けられるものであっても良い。
【0009】上記載置板(3)には吸引口(31)が開口され
るが、この吸引口(31)には、被乾燥物(9)を支持するた
めの支持部材(32)が設けられる。この支持部材としては
例えばパンチングメタルや網のカバー材が挙げられる。
上記支持部材(32)は、被乾燥物(9)が密着しやすいよう
な形状が好ましく例えば上部に凸となる球面状が挙げら
れるがこれに限定されなく、フラットでも凹面状でもよ
い。また上記支持部材(32)の内側には防塵フィルター等
が配設されることが好ましい。
【0010】本願発明の乾燥庫(1)に設けられる循環ダ
クト(4)は、上記載置板(3)に開口される吸引口(31)か
ら、載置板(3)下部を通って、乾燥庫本体(2)内の上部に
開口される噴出口(44)に至る流路であればどのように設
計されるものであってもよく、乾燥庫本体(2)内面に沿
って形成されるものや、乾燥庫本体(2)外面に沿って形
成されるもの等を挙げることができ、例えば載置板(3)
下部、乾燥庫本体(2)壁面及び乾燥庫本体(2)天井面をつ
なぐコ字状の流路でかつ壁板内及び天板内に埋込形成さ
れるものが、被乾燥物の出し入れや外観上から好ましい
ものである。
【0011】上記循環ダクト(4)内には吸引用ファン(4
5)が取付けられるが、この吸引用ファン(45)の取付け位
置は、その下流に後述する除湿装置(7)挿着用の通気路
(5)が設けられるスペースを確保するものであれば、い
ずれの部位に取付けられてもよいが、吸引用ファン(45)
の駆動部材を装着する点から、吸引口(31)の対応する載
置板(3)下に設けられることが好ましい。
【0012】上記吸引用ファン(45)としては、シロッコ
ファン、クロスファン、軸流ファン等いずれの形式のも
のであってもよく、シロッコファンが好ましい。上記吸
引用ファン(45)の能力は、高湿度空気の処理量によって
決まるものであり、吸引口(31)の面積にも左右される
が、風量が 3m3/min以上で静圧が20mmH2O以上のものが
用いられる。なお、乾燥効率は、風量と静圧により決定
される吸引口(31)の風速に概ね比例し、吸引口風速と吸
引用ファン(45)の特性を解析した結果、 吸引口風速=(静圧)2/5×(風量) で表される。
【0013】本願発明の乾燥庫(1)に設けられる通気路
(5)は、乾燥庫本体(2)外部から上記循環ダクト(4)の吸
引用ファン(45)の下流に連通するものであれば、その開
口面は乾燥庫本体(2)のいずれの面に形成されるもので
あっても良いが、前面に形成されるものが好ましい。さ
らに、前面に形成される場合、上記吸引用ファン(45)の
好ましい取付け位置を考慮して、載置板(3)の下部の前
面部に形成されることが好ましい。
【0014】本願発明の乾燥庫(1)に用いられる除湿装
置(7)は、いわゆるカートリッジ式に着脱可能に構成さ
れるものである。この除湿装置(7)は、ケーシング(71)
とその中に設けられる吸湿体(8)とから構成される。上
記ケーシング(71)は上記通気路(5)内に挿着できる形状
のもので、その少なくとも先端部は循環ダクト内に突出
しかつ流通可能に構成される。また通気路(5)内に挿着
したときには、通気路(5)の前面開口部(51)とケーシン
グ(71)のケース頭部(73)との間には空気の流通が生じな
いように密閉される構造が好ましい。上記吸湿体(8)
は、ケーシング(71)内に設けられるもので、発熱体(82)
を内蔵しかつ通気性良好で脱湿可能に構成される。吸湿
体(8)の通気性良好な構造としては、例えば微小空隙部
を有する多孔質基材の粗粉砕、切断、焼結等により多孔
性塊状体(83)に形成したものが挙げられ、細孔径分布が
0.1〜100μのものであることが、毛細管流動を活発にさ
せる点から好ましい。
【0015】上記多孔質基材としては、石膏、セメン
ト、ケイ酸カルシウムやロックウール、セラミック焼結
体、ゼオライトなどの無機質系多孔質、ファイバーボー
ド、パーティクルボード、板紙等の木質系多孔質、多孔
質プラスチック等の有機系多孔質等が挙げられる。また
上記多孔質基材には、吸湿性フィラーを含浸あるいは分
散保持させることが吸湿体(8)の吸湿能を向上させる点
から好ましい。上記吸湿性フィラーとしては、塩化カル
シウム、塩化リチウム等の潮解性物質、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、グリセリン等の多価
アルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、PVA等の水
溶性高分子、ベントナイト、セピオライト、ゼオライ
ト、活性アルミナ、ゾノトライト、活性炭、モレキャラ
ーシーブス等の無機系吸湿材、グラフト化されたデンプ
ン、イソブチレン無水マレイン酸等の水不溶性高分子吸
湿材等が挙げられ、これらは単体又は混合物で用いられ
る。
【0016】上記多孔性塊状体(83)は、発熱体(82)と共
に例えばエキスパンドメタルやパンチングメタル等の通
気性耐熱性容器内に収容されて用いられるが、上記発熱
体(82)の発熱により多孔性塊状体(83)が吸収した水分を
効率良く脱湿できるように用いられる。なお、除湿装置
(7)は、上記発熱体(82)のコードが邪魔にならないよう
にケーシング内に巻取可能に構成されることが好まし
い。
【0017】また、本願発明の乾燥庫(1)には、上記循
環ダクト(4)内の吸引用ファン(45)を駆動させる駆動装
置が適宜備えられる。
【0018】
【作用】本願『請求項1』にかかる乾燥庫(1)では、載
置板(3)上に折り畳んだ布団や毛布等の被乾燥物(9)を積
み重ねた状態で、除湿装置(7)を通気路(5)内に挿着した
後、吸引用ファン(45)を駆動させると、この吸引用ファ
ン(45)による吸引力によって、循環ダクト(4)内のこの
吸引用ファン(45)より上流側が負圧となる。これによっ
て、載置板(3)に開口された吸引口(31)に自重により密
閉した状態で接触している被乾燥物(9)の内部に含まれ
ている空気が強制的に循環ダクト(4)内へ引き込まれ
る。この流通する空気流に伴って被乾燥物(9)内に保持
されている湿分・水分は循環ダクト(4)内の通気路(5)へ
移行される。
【0019】通気路(5)内へ吸引された湿分・水分を含
有した高湿空気流は、吸引用ファン(45)の下流で該循環
ダクト(4)内に突出している除湿装置(7)の側面部内を通
過する。ここで、高湿空気流は除湿装置(7)内の吸湿体
(8)と接触しつつ通過するが、このとき吸湿体(8)によっ
て湿分・水分が吸着され、乾燥空気流となって下流に流
れて行く。上記乾燥空気流は、循環ダクト(4)の噴出口
(44)から、乾燥庫本体(2)内上部に吹き出される。一
方、被乾燥物(9)の表面からは乾燥庫内の空気が被乾燥
物(9)内部へ吸引されており、ここに循環ダクト(4)の噴
出口(44)から吹き出される乾燥空気が順次吸引されて行
く。これによって、被乾燥物(9)はその内部から乾燥さ
れることとなる。
【0020】上記のようにして被乾燥物(9)の乾燥が終
了すると、通気路(5)の前面開口部(51)から除湿装置(7)
を取り外して乾燥庫(1)から離し、この除湿装置(7)の発
熱体(82)を発熱させることにより、吸湿体(8)に吸着さ
れた湿分・水分は吸湿体(8)から離散し、吸湿体(8)が再
生されることとなる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳述する
が、これによって本発明が限定されるものではない。 実施例1 図1は本願発明の乾燥庫の一例の一部分解概略斜視図、
図2は図1の要部概略斜視図である。これらの図におい
て、乾燥庫(1)は、箱状の乾燥庫本体(2)と、該本体(2)
内に設けられる被乾燥物用載置板(3)と、循環ダクト(4)
と、通気路(5)と、前面操作パネル(6)と、除湿装置(7)
とから主として構成されている。
【0022】乾燥庫本体(2)は、少なくとも布団や毛布
等の寝具類を折り畳んだままで収納できる程度に容量が
確保されているが、別にこのような寝具類だけを対象と
するものではない。また乾燥庫本体(2)の収納口は、天
板(21)と天井板との間に収納されている上下開閉式のシ
ャッタ(22)により閉塞可能に構成されている。
【0023】載置板(3)は、上記箱状の乾燥庫本体(2)の
底板を兼用するもので、その下部に後述する循環ダクト
(4)やその他の構成部材を収納できるスペースが確保さ
れている。上記載置板(3)の中央部には吸引口(31)が開
口されており、該吸引口(31)には被乾燥物の支持部材(3
2)が嵌挿されている。この支持部材(32)は、上方に凸と
なる球面状のパンチングメタルで構成されている。
【0024】循環ダクト(4)は、断面矩形状に構成され
ており、上記載置板(3)の吸引口(31)の下部から該載置
板(3)裏面に沿って側端部まで配設される底部ダクト部
(41)と、本体壁面に沿って立ち上がる垂直ダクト部(42)
と、天板の裏面に沿ってその中央部まで配設される上部
ダクト部(43)とにより、略コ字状に設けられている。そ
して上記上部ダクト部(43)の中央には噴出口(44)が設け
られている。なお、垂直ダクト部(42)及び上部ダクト部
(43)はそれぞれ本体内壁面及び天井面に埋め込まれてこ
れらの面と面一になるように形成されることが、被乾燥
物の出し入れの際に障害とならない点から好ましいもの
である。上記循環ダクト(4)内において、前記載置板(3)
の吸引口(31)に対応する部位には、吸引用ファン(45)が
取付けられている。この吸引用ファン(45)にはこの例で
はシロッコファンが用いられている。上記吸引用ファン
(45)の駆動部は循環ダクト(4)外に設けられている方が
よい。またこの駆動部の駆動スイッチは乾燥庫本体(2)
の前面操作パネル(6)にあり、電源コード(46)は乾燥庫
本体(2)後方に引き出されている。
【0025】通気路(5)は載置板(3)の裏面に設けられる
断面矩形の通路で、乾燥庫本体(2)の前面に開口部(51)
を有し上記底部ダクト部(41)に連通されている。なお、
前面開口部(51)にはケーシング(71)が挿入されていない
時に閉塞して湿気の流入を防ぐための蓋体を取付けてお
いてもよい。
【0026】除湿装置(7)は、図1及び図3に示すよう
にケーシング(71)とこのケーシング内に収容されている
吸湿体(8)とから構成されている。ケーシング(71)は、
ケース本体部(72)と操作部及び把手部を有するケース頭
部(73)とから構成されている。上記ケース本体部(72)に
は上記通気路(5)に挿着できる形状でかつ挿着状態にお
いてはケース頭部(73)にて開口部(51)を密閉するように
構成されており、同図に示すように、側面、端面及び上
面に多数の通気口(74)が設けられている。ケース頭部(7
3)には、後述する吸湿体(8)に内蔵されるヒータの作動
をON・OFFするスイッチ手段(75)及びこのヒータに
電気接続される電源コードを巻取収納する図示しないコ
ードリール部及びヒータに所定時間通電するタイマー手
段(76)が設けられている。
【0027】吸湿体(8)は、上記ケーシング(71)内に収
容可能な形状のパンチングメタルケース(81)と、その中
央部に固定されているヒータ(82)と、このヒータの周囲
にランダムに収納される吸湿能を有する多数の多孔性塊
状体(83)とから構成されている。上記多孔性塊状体(83)
は、細孔径分布が0.1〜100μである耐熱性の多孔質基材
に、無機系の吸湿性フィラーを分散保持させて構成され
ている。上記多孔質基材及び吸湿性フィラーには、前述
したものから適当に組合わせて用いられる。
【0028】以上のように構成された乾燥庫(1)の作動
について説明する。 まず、乾燥に先立って、除湿装置(7)を再生してお
く。すなわち、除湿装置(7)を乾燥庫(1)の通気路(5)か
ら取り出し、好ましくは乾燥庫(1)を設置している部屋
とは異なる部屋において、電源に接続する。このときタ
イマー手段(76)を意図する時間に設定する。タイマー手
段(76)が作動されている間、ヒータ(8)は通電されて加
熱されその周囲に放熱する。これによってヒータ(8)周
囲にある多孔性塊状体(83)は熱せられて、その内部の細
孔内に吸着されている水分は、多孔性塊状体(83)から放
出され、空気中に離散して行く。所定時間の通電によ
り、多孔性塊状体(83)は吸湿能が再生される。
【0029】 上記再生された除湿装置(7)において
電源コードを収納した後、この除湿装置(7)を乾燥庫本
体(2)の前面に開口されている通気路(5)に挿入してセッ
トする。このとき、通気路(5)と除湿装置(7)のケーシン
グ(71)との間は密閉され、このケーシング(71)の先端部
は、循環ダクト(4)内に突出した状態となる。 上記動作と前後してもよいが、乾燥庫本体(2)内
の載置板(3)上に被乾燥物(9)を積み上げる。このとき被
乾燥物(9)の自重によって載置板(3)に開口している吸引
口(31)に嵌挿された支持部材(32)は密閉される。
【0030】 次いで、乾燥庫(1)の前面のシャッタ
(22)を降ろして乾燥庫(1)の前面開口を閉塞する。 次いで、乾燥庫本体(2)の前面操作パネル(6)を操作
して、吸引用ファン(45)を駆動させる。するとこの吸引
用ファン(45)による吸引力によって、循環ダクト(4)内
のこの吸引用ファン(45)より上流側が負圧となる。これ
によって、載置板(3)の吸引口(31)に密閉状態で接触し
ている被乾燥物(9)の内部に含まれている空気が強制的
に循環ダクト(4)内へ引き込まれる。この流通する空気
流に伴って被乾燥物(9)内に保持されている湿分・水分
は循環ダクト(4)内の通気路(5)へ移行される。
【0031】通気路(5)内へ吸引された湿分・水分を含
有した高湿空気流は、吸引用ファン(45)の下流で該循環
ダクト(4)内に突出している除湿装置(7)のケーシング内
を通過する。ここで、高湿空気流はケーシング(71)内の
吸湿体(8)における多孔性塊状体(83)と接触しつつ通過
するが、このとき多孔性塊状体(83)に湿分・水分が吸着
されて除去され、乾燥空気流となって流れて行く。上記
乾燥空気流は、循環ダクト(4)の噴出口(44)から、乾燥
庫本体(2)内上部に吹き出される。一方、被乾燥物(9)の
表面からは乾燥庫内の空気が被乾燥物(9)内部へ吸引さ
れており、ここに循環ダクト(4)の噴出口(44)から吹き
出される乾燥空気が順次吸引されて行く。これによっ
て、被乾燥物(9)はその内部から乾燥されることとな
る。
【0032】 以上のようにして被乾燥物(9)の乾燥
が終了すると、通気路(5)から除湿装置(7)を取り外して
乾燥庫(1)から離し、この除湿装置(7)に対して上記と
同様の操作が繰返されて、次の乾燥に備えられる。
【0033】実験例1 乾燥庫本体(2) :80×100×75cm 吸引口(31) :20×20cm角の方形状 支持部材(32) :メッシュカバー 吸引用ファン(45) :風量5m3/min,静圧45mmH2O,消費電力 150W 除湿装置(7) :ケーシング … 7×28×38cm 多孔性塊状体(83)… ゼオライト4kgにその20重量%相当量(乾燥重量)の塩化 カルシウムの2水塩を内添保持したもの ヒータ …100V−200W 乾燥条件 :70〜80%RH 室温 :10℃ 被乾燥物(9) のサンプル:予め50%RHの室内で調湿した
大きさ約100×200mmの綿の敷布団の表面に、120gの水
をスプレーにて散布し、8時間放置したもの。以上のよ
うに設定された乾燥庫(1)に、上記のサンプル用布団を
2つ折りにして図4に示すように載置し、上述した作動
に従って乾燥し、布団の重量変化を掲示的に測定したと
ころ、約90分でほぼ水散布前の重量の状態に戻った。
【0034】(比較実験)温風を吹きつける形式の従来
の乾燥庫(風速3m/sec,ヒーター部温度80℃,消費電
力600W)に、上記と同様のサンプルを用い、上記と同
様の乾燥条件・室温の下に実験したところ、80℃の温風
が循環しているにもかかわらず、サンプル用布団内の温
度は運転後30分経過しても、45℃にしかならず、約3時
間経過しても約半分の乾燥であった。
【0035】実験例2 続いて上記実験例1での乾燥終了後、70〜80%RH、10℃
の室内にそのまま放置した時の重量変化を経時的に測定
した。結果は、乾燥庫内への湿気の流入によるサンプル
用布団の重量増加は認められなかった。
【0036】実験例3 上記実験例1の条件で、2時間サンプル用布団の乾燥
後、乾燥庫本体(2)から除湿装置(7)を取出し、その吸湿
体(8)の重量増加を測定したところ 120gであった。こ
の除湿装置(7)を前記の方法に従って1.5時間の再生運
転を行ったところ、吸湿体(8)の重量は、上記サンプル
用布団の乾燥運転前の重量に戻っており、この除湿装置
(7)が繰返し使用可能であることが確認された。
【0037】
【発明の効果】本願発明によれば、除湿装置が乾燥庫本
体とは別個のいわゆるカートリッジ式に構成されている
ので、除湿能の再生や除湿装置の交換ができる。除湿能
の再生が乾燥庫の設置場所とは異なる部屋で行えるの
で、再生時に放散される湿分・水分を乾燥庫に持ち込む
ことはない。部屋の湿度状態に関係なく布団の乾燥状態
を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の乾燥庫の一例の一部分解概略斜視図
【図2】図1の要部概略斜視図
【図3】除湿装置の一例の一部切欠平面概略図
【図4】図1の装置における乾燥運転の状態を説明する
断面概略図
【図5】従来例の乾燥庫の断面概略図
【図6】従来例の載置台の概略斜視図
【符号の説明】
(1)…乾燥庫 (2)…乾燥庫
本体 (3)…載置板 (4)…循環ダ
クト (5)…通気路 (6)…前面操
作パネル (7)…除湿装置 (8)…吸湿体 (9)…被乾燥物 (22)…シャッ
タ (31)…吸引口 (32)…支持部
材 (41)…底部ダクト部 (42)…垂直ダ
クト部 (43)…上部ダクト部 (44)…噴出口 (45)…吸引用ファン (74)…通気口 (82)…ヒータ (83)…多孔性
塊状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 章 大阪市北区中之島2丁目3番18号 大建工 業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 箱状の乾燥庫本体と、(b) 該
    本体内に設けられる被乾燥物の載置板と、(c) 該載置板
    に開口される吸引口から乾燥庫内の空気を載置板下に誘
    導し、再び上記乾燥庫内の上部に開口される噴出口から
    乾燥庫本体内へ循環しうる循環ダクトと、(d) 上記循環
    ダクト内でかつ載置板下の一部に設けられる吸引用ファ
    ンと、(e) 乾燥庫本体の前面に開口し上記循環ダクトの
    該吸引用ファンの下流に連通するように設けられる通気
    路と、(f) 該通気路内に着脱可能に挿着できこの挿着時
    に循環ダクト内に吸引される空気流を流通可能に構成さ
    れたケーシングと、該ケーシング内に設けられ、発熱体
    を内蔵した通気性良好で脱湿可能な吸湿体とからなる除
    湿装置から構成されたことを特徴とする乾燥庫。
JP3354950A 1991-12-19 1991-12-19 乾燥庫 Pending JPH05184788A (ja)

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