JPH05184129A - 渦電流式減速装置 - Google Patents
渦電流式減速装置Info
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- JPH05184129A JPH05184129A JP35860691A JP35860691A JPH05184129A JP H05184129 A JPH05184129 A JP H05184129A JP 35860691 A JP35860691 A JP 35860691A JP 35860691 A JP35860691 A JP 35860691A JP H05184129 A JPH05184129 A JP H05184129A
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- Japan
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- braking
- movable frame
- frame
- eddy current
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- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両の走行中に働く渦電流式減速装置に駐車
ブレーキを一体に備え、搭載空間を節減する。 【構成】 回転軸14に結合した制動ドラム10に回転
軸14と平行でない制動面9を備える。固定枠41に非
磁性体からなる筒形の可動枠7を軸方向移動可能にスプ
ライン嵌合する。可動枠7の制動面9に対向する壁部に
周方向等間隔に多数の強磁性板16を埋め込む。可動枠
7に回動可能に支持した磁石支持筒12に、各強磁性板
16に2つずつ対向しかつ極性が2つずつ周方向に交互
に異なるよう磁石13bを結合する。磁石支持筒12を
強磁性板16の配列ピツチの1/2だけ正逆回動する電
動機2と、可動枠7の摩擦材44を制動面9へ押し付け
るためのカム機構50とを備える。
ブレーキを一体に備え、搭載空間を節減する。 【構成】 回転軸14に結合した制動ドラム10に回転
軸14と平行でない制動面9を備える。固定枠41に非
磁性体からなる筒形の可動枠7を軸方向移動可能にスプ
ライン嵌合する。可動枠7の制動面9に対向する壁部に
周方向等間隔に多数の強磁性板16を埋め込む。可動枠
7に回動可能に支持した磁石支持筒12に、各強磁性板
16に2つずつ対向しかつ極性が2つずつ周方向に交互
に異なるよう磁石13bを結合する。磁石支持筒12を
強磁性板16の配列ピツチの1/2だけ正逆回動する電
動機2と、可動枠7の摩擦材44を制動面9へ押し付け
るためのカム機構50とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の走行中に働く渦電
流式減速装置に駐車ブレーキを一体に備えた渦電流式減
速装置に関するものである。
流式減速装置に駐車ブレーキを一体に備えた渦電流式減
速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平1-234043号公報に開示される永久
磁石を用いた渦電流式減速装置は軸長が長く、車両の変
速機の出力軸へ駐車用摩擦ブレーキと一緒に取り付ける
のが難しい。特開昭63-125831 号公報に開示されるデイ
スクブレーキでは、制動円板へ油圧により摩擦パツドを
押し付ける摩擦ブレーキと、制動円板に磁界を及ぼす励
磁コイルからなる渦電流式減速装置とを備えているの
で、高速走行での制動能力を増強できるが、渦電流減速
装置の作動時周囲温度が高くなるので、油圧ブレーキの
油圧系統にベーパロツクが生じる恐れがある。
磁石を用いた渦電流式減速装置は軸長が長く、車両の変
速機の出力軸へ駐車用摩擦ブレーキと一緒に取り付ける
のが難しい。特開昭63-125831 号公報に開示されるデイ
スクブレーキでは、制動円板へ油圧により摩擦パツドを
押し付ける摩擦ブレーキと、制動円板に磁界を及ぼす励
磁コイルからなる渦電流式減速装置とを備えているの
で、高速走行での制動能力を増強できるが、渦電流減速
装置の作動時周囲温度が高くなるので、油圧ブレーキの
油圧系統にベーパロツクが生じる恐れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
ような問題がなく、車両の走行中に働く渦電流減速装置
に駐車ブレーキを一体に備えて搭載空間を節減する、渦
電流式減速装置を提供することにある。
ような問題がなく、車両の走行中に働く渦電流減速装置
に駐車ブレーキを一体に備えて搭載空間を節減する、渦
電流式減速装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成は回転軸に結合した制動体に回転軸と
平行でない制動面を備え、固定枠に非磁性体からなる筒
形の可動枠を、軸方向移動可能にスプライン嵌合し、可
動枠の制動面に対向する壁部に周方向等間隔に多数の強
磁性板を埋め込み、可動枠に回動可能に支持した磁石支
持筒の各強磁性板に2つずつ対向しかつ極性が2つずつ
周方向に交互に異なるよう磁石を結合し、磁石支持筒を
強磁性板の配列ピツチの1/2だけ正逆回動する手段
と、可動枠に結合した摩擦材を制動面へ押し付けるため
の駆動手段とを備えたものである。
に、本発明の構成は回転軸に結合した制動体に回転軸と
平行でない制動面を備え、固定枠に非磁性体からなる筒
形の可動枠を、軸方向移動可能にスプライン嵌合し、可
動枠の制動面に対向する壁部に周方向等間隔に多数の強
磁性板を埋め込み、可動枠に回動可能に支持した磁石支
持筒の各強磁性板に2つずつ対向しかつ極性が2つずつ
周方向に交互に異なるよう磁石を結合し、磁石支持筒を
強磁性板の配列ピツチの1/2だけ正逆回動する手段
と、可動枠に結合した摩擦材を制動面へ押し付けるため
の駆動手段とを備えたものである。
【0005】
【作用】車両の走行中の制動と非制動の切換えは電動機
による磁石支持筒の回動により行う。制動時、可動枠の
各強磁性板に対する磁石支持筒の2つ1組の磁石の極性
を同じ位置にすると、2組の磁石は隣接する2つの強磁
性板を透過して制動ドラムに磁気回路を形成し、回転す
る制動ドラムが磁界を横切る時、制動ドラムの内部に渦
電流が流れ、制動ドラムは制動トルクを受ける。
による磁石支持筒の回動により行う。制動時、可動枠の
各強磁性板に対する磁石支持筒の2つ1組の磁石の極性
を同じ位置にすると、2組の磁石は隣接する2つの強磁
性板を透過して制動ドラムに磁気回路を形成し、回転す
る制動ドラムが磁界を横切る時、制動ドラムの内部に渦
電流が流れ、制動ドラムは制動トルクを受ける。
【0006】制動解除時、可動枠の各強磁性板に対する
磁石支持筒の2つ1組の磁石の極性を異なる位置にする
と、1組の磁石は磁石支持筒と強磁性板との間で短絡的
磁気回路を形成し、制動ドラムに磁界を及ぼさないの
で、制動ドラムは制動トルクを受けない。
磁石支持筒の2つ1組の磁石の極性を異なる位置にする
と、1組の磁石は磁石支持筒と強磁性板との間で短絡的
磁気回路を形成し、制動ドラムに磁界を及ぼさないの
で、制動ドラムは制動トルクを受けない。
【0007】駐車制動時、電動機により磁石支持筒を回
動すると、カム機構により磁石支持筒と可動枠が一緒に
軸方向に移動し、可動枠の摩擦材が制動ドラムの制動面
へ押し付けられ、制動力を発生する。
動すると、カム機構により磁石支持筒と可動枠が一緒に
軸方向に移動し、可動枠の摩擦材が制動ドラムの制動面
へ押し付けられ、制動力を発生する。
【0008】
【実施例】図1は本発明による渦電流式減速装置の側面
断面図である。ドラム型の渦電流減速装置では、制動体
としての制動ドラム10はボス部10cを例えば変速機
の出力軸である回転軸14に嵌合固定される。制動ドラ
ム10は外周面に多数の冷却フイン10aを周方向等間
隔に備えられ、また端壁10bによりボス部10cと一
体に結合される。
断面図である。ドラム型の渦電流減速装置では、制動体
としての制動ドラム10はボス部10cを例えば変速機
の出力軸である回転軸14に嵌合固定される。制動ドラ
ム10は外周面に多数の冷却フイン10aを周方向等間
隔に備えられ、また端壁10bによりボス部10cと一
体に結合される。
【0009】制動ドラム10の内部に配設した筒形の固
定枠41に、断面箱形の内空部を有する可動枠7が軸方
向移動可能にスプライン41aにより嵌合支持される。
可動枠7は外筒部7bと内筒部7cの両端に端壁7aを
結合して構成される。可動枠7は外筒部7bに周方向等
間隔に多数の強磁性板15を埋め込まれ、同様に、制動
ドラム10の制動面9に対向する端壁7aに強磁性板1
6を埋め込まれ、さらに端壁7aに摩擦材44を結合さ
れる。好ましくは、強磁性板15,16は外筒部7bと
端壁7aをアルミニウムなどから鋳造する場合に鋳込ま
れる。
定枠41に、断面箱形の内空部を有する可動枠7が軸方
向移動可能にスプライン41aにより嵌合支持される。
可動枠7は外筒部7bと内筒部7cの両端に端壁7aを
結合して構成される。可動枠7は外筒部7bに周方向等
間隔に多数の強磁性板15を埋め込まれ、同様に、制動
ドラム10の制動面9に対向する端壁7aに強磁性板1
6を埋め込まれ、さらに端壁7aに摩擦材44を結合さ
れる。好ましくは、強磁性板15,16は外筒部7bと
端壁7aをアルミニウムなどから鋳造する場合に鋳込ま
れる。
【0010】可動枠7の内空部へ配設される磁石支持筒
12は、1対のスラスト軸受25により可動枠7の内筒
部7cへ回動可能に支持される。磁石支持筒12は外周
面に各強磁性板15に対し2つずつ対向する多数の磁石
13aを結合される。各磁石13aは周方向に等間隔に
並び、かつ強磁性板15に対する極性が2つずつ交互に
異なるように配設される。磁石支持筒12は端壁に各強
磁性板16に対し2つずつ対向する多数の磁石13bを
結合される。各磁石13bは周方向に等間隔に並び、か
つ強磁性板16に対する極性が2つずつ交互に異なるよ
うに配設される。
12は、1対のスラスト軸受25により可動枠7の内筒
部7cへ回動可能に支持される。磁石支持筒12は外周
面に各強磁性板15に対し2つずつ対向する多数の磁石
13aを結合される。各磁石13aは周方向に等間隔に
並び、かつ強磁性板15に対する極性が2つずつ交互に
異なるように配設される。磁石支持筒12は端壁に各強
磁性板16に対し2つずつ対向する多数の磁石13bを
結合される。各磁石13bは周方向に等間隔に並び、か
つ強磁性板16に対する極性が2つずつ交互に異なるよ
うに配設される。
【0011】磁石支持筒12を強磁性板15の配列ピツ
チ2pの半分(磁石13bの配列ピツチp)だけ正逆回
動するために、固定枠41の端壁41bに支持した電動
機2の主軸は、固定枠41の端壁41bのスリツトを経
て可動枠7の内部へ突出する。電動機2の主軸に結合し
た小歯車22は、磁石支持筒12の端壁から突出する腕
21の部分歯車21aに噛み合される。
チ2pの半分(磁石13bの配列ピツチp)だけ正逆回
動するために、固定枠41の端壁41bに支持した電動
機2の主軸は、固定枠41の端壁41bのスリツトを経
て可動枠7の内部へ突出する。電動機2の主軸に結合し
た小歯車22は、磁石支持筒12の端壁から突出する腕
21の部分歯車21aに噛み合される。
【0012】磁石支持筒12と一緒に可動枠7を軸方向
に駆動するために、カム機構50が固定枠41と磁石支
持筒12との間に備えられる。カム機構50を不作動に
する電磁アクチユエータ37はロツド33を、磁石支持
筒12の内周壁に設けたカム溝31へ突出可能に構成さ
れる。電磁アクチユエータ37は固定枠41に結合した
ケース36の内部に、電磁コイル35とプランジヤとば
ね34とを収容してなり、プランジヤと一体のロツド3
3はばね34の力により、可動枠7の内筒部7cのスリ
ツト32を経てカム溝31へ突出される。しかし、この
実施例では、電磁アクチユエータ37は必須のものでは
なく、ロツド33を固定枠41に固定するだけでもよ
い。
に駆動するために、カム機構50が固定枠41と磁石支
持筒12との間に備えられる。カム機構50を不作動に
する電磁アクチユエータ37はロツド33を、磁石支持
筒12の内周壁に設けたカム溝31へ突出可能に構成さ
れる。電磁アクチユエータ37は固定枠41に結合した
ケース36の内部に、電磁コイル35とプランジヤとば
ね34とを収容してなり、プランジヤと一体のロツド3
3はばね34の力により、可動枠7の内筒部7cのスリ
ツト32を経てカム溝31へ突出される。しかし、この
実施例では、電磁アクチユエータ37は必須のものでは
なく、ロツド33を固定枠41に固定するだけでもよ
い。
【0013】図3に示すように、磁石支持筒12のカム
溝31は、中心軸線に対し傾斜する溝部分31aと周方
向に延びる溝部分31bとを備えており、溝部分31b
で走行中の制動と非制動の切換えを行い、溝部分31a
で駐車中の制動と非制動との切換えを行う。
溝31は、中心軸線に対し傾斜する溝部分31aと周方
向に延びる溝部分31bとを備えており、溝部分31b
で走行中の制動と非制動の切換えを行い、溝部分31a
で駐車中の制動と非制動との切換えを行う。
【0014】次に、本発明による渦電流式減速装置の作
動について説明する。車両の走行中の制動時、可動枠7
の各強磁性板15に対する磁石支持筒12の2つ1組の
磁石13aの極性を同じ位置に、同時に各強磁性板16
に対する磁石支持筒12の2つ1組の磁石13bの極性
を同じ位置にすると、それぞれ2組の磁石13a,13
bは隣接する2つの強磁性板15,16を透過し、磁石
支持筒12と制動ドラム10の間に図2に鎖線で示す磁
気回路を形成する。回転する制動ドラム10が磁界を横
切る時、制動ドラム10の内部に渦電流が流れ、制動ド
ラム10は制動トルクを受ける。
動について説明する。車両の走行中の制動時、可動枠7
の各強磁性板15に対する磁石支持筒12の2つ1組の
磁石13aの極性を同じ位置に、同時に各強磁性板16
に対する磁石支持筒12の2つ1組の磁石13bの極性
を同じ位置にすると、それぞれ2組の磁石13a,13
bは隣接する2つの強磁性板15,16を透過し、磁石
支持筒12と制動ドラム10の間に図2に鎖線で示す磁
気回路を形成する。回転する制動ドラム10が磁界を横
切る時、制動ドラム10の内部に渦電流が流れ、制動ド
ラム10は制動トルクを受ける。
【0015】制動解除時、電動機2により可動枠12を
磁石13aの配列ピツチpだけ回動し、可動枠7の各強
磁性板15,16に対する磁石支持筒12の各組の磁石
13a,13bの極性を互いに異なる位置にすると、各
組の磁石13a,13bは磁石支持筒12と各強磁性板
15,16との間で短絡的磁気回路を形成し、制動ドラ
ム10に磁界を及ぼさないので、制動ドラム10は制動
トルクを受けない。駐車制動時は、電動機2により磁石
支持筒12を走行中の制動、非制動の動作範囲と反対方
向(図3の矢印x方向)へ回動すると、ロツド33が傾
斜した溝部分31aに係合し、強磁性板15,16に対
する磁石支持筒12の磁石13a,13bが前述した制
動位置になり、同時に、磁石支持筒12と可動枠7が図
1において右方へ押され、可動枠7の摩擦材44が制動
ドラム10の制動面9へ押し付けられ、制動ドラム10
は制動力を発生する。
磁石13aの配列ピツチpだけ回動し、可動枠7の各強
磁性板15,16に対する磁石支持筒12の各組の磁石
13a,13bの極性を互いに異なる位置にすると、各
組の磁石13a,13bは磁石支持筒12と各強磁性板
15,16との間で短絡的磁気回路を形成し、制動ドラ
ム10に磁界を及ぼさないので、制動ドラム10は制動
トルクを受けない。駐車制動時は、電動機2により磁石
支持筒12を走行中の制動、非制動の動作範囲と反対方
向(図3の矢印x方向)へ回動すると、ロツド33が傾
斜した溝部分31aに係合し、強磁性板15,16に対
する磁石支持筒12の磁石13a,13bが前述した制
動位置になり、同時に、磁石支持筒12と可動枠7が図
1において右方へ押され、可動枠7の摩擦材44が制動
ドラム10の制動面9へ押し付けられ、制動ドラム10
は制動力を発生する。
【0016】駐車制動を解除する時は、電動機2により
磁石支持筒12を逆方向へ回動すると、強磁性板15,
16に対する磁石支持筒12の磁石13a,13bは非
制動位置へ戻り、同時に磁石支持筒12が左方へ押さ
れ、可動枠7の摩擦材44が制動ドラム10の制動面9
から離れる。
磁石支持筒12を逆方向へ回動すると、強磁性板15,
16に対する磁石支持筒12の磁石13a,13bは非
制動位置へ戻り、同時に磁石支持筒12が左方へ押さ
れ、可動枠7の摩擦材44が制動ドラム10の制動面9
から離れる。
【0017】図4に示す実施例では、上述のカム機構の
代りに、ロツド33は回転しないようキー溝54を、固
定枠41のキー55に係合され、ロツド33の先端は斜
面33aを形成される。磁石支持筒12は内周面に、段
部51bを挟む斜面51a,51cを有するカム溝51
を設けられる。
代りに、ロツド33は回転しないようキー溝54を、固
定枠41のキー55に係合され、ロツド33の先端は斜
面33aを形成される。磁石支持筒12は内周面に、段
部51bを挟む斜面51a,51cを有するカム溝51
を設けられる。
【0018】駐車制動時は、電磁アクチユエータ37の
電磁コイル35を励磁し、ロツド33をカム溝51から
図4に示す位置へ引込め、磁石支持筒12を前述の制動
位置へ回動すると、磁石支持筒12の磁石13bと制動
ドラム10の制動面9との間に磁気回路が生じ、磁気吸
引力により磁石支持筒12と一緒に可動枠7が右方へ吸
引され、可動枠7の摩擦材44が制動ドラム10の制動
面9へ係合される。
電磁コイル35を励磁し、ロツド33をカム溝51から
図4に示す位置へ引込め、磁石支持筒12を前述の制動
位置へ回動すると、磁石支持筒12の磁石13bと制動
ドラム10の制動面9との間に磁気回路が生じ、磁気吸
引力により磁石支持筒12と一緒に可動枠7が右方へ吸
引され、可動枠7の摩擦材44が制動ドラム10の制動
面9へ係合される。
【0019】駐車制動を解除する時は、磁石支持筒12
を非制動位置へ回動し、電磁アクチユエータ37の電磁
コイル35を消磁し、ばね34の力によりロツド33を
カム溝51の斜面51aへ突出させると、可動枠7は左
方へ押され、可動枠7の摩擦材44が制動ドラム10の
制動面9から離れ、制動が解除される。
を非制動位置へ回動し、電磁アクチユエータ37の電磁
コイル35を消磁し、ばね34の力によりロツド33を
カム溝51の斜面51aへ突出させると、可動枠7は左
方へ押され、可動枠7の摩擦材44が制動ドラム10の
制動面9から離れ、制動が解除される。
【0020】図5に示す実施例では、可動枠7を固定枠
41のスプライン41aに沿つて駆動するために、カム
機構の代りに、可動枠7に別の電動機2aを支持し、電
動機2aの主軸に形成したねじ軸45を、固定枠41の
端壁4bのねじ孔へ螺合したものである。磁石支持筒1
2を回動する電動機2(図1参照)は、可動枠7に支持
される。
41のスプライン41aに沿つて駆動するために、カム
機構の代りに、可動枠7に別の電動機2aを支持し、電
動機2aの主軸に形成したねじ軸45を、固定枠41の
端壁4bのねじ孔へ螺合したものである。磁石支持筒1
2を回動する電動機2(図1参照)は、可動枠7に支持
される。
【0021】上述の実施例では、ドラム型の渦電流式減
速装置について説明したが、本発明は円板型の渦電流式
減速装置にも適用できる。
速装置について説明したが、本発明は円板型の渦電流式
減速装置にも適用できる。
【0022】
【発明の効果】本発明は上述のように、磁石支持筒を回
動可能に支持しかつ磁石支持筒の2つ1組の磁石に対向
する強磁性板を周方向等間隔に備える可動枠を、固定枠
に対し軸方向移動可能に支持し、制動体の制動面に対向
する可動枠の壁部に摩擦材を結合したものであるから、
車両の走行中は摩擦材を制動面から引き離した状態に可
動枠を拘束し、磁石支持筒を回動すれば、減速装置とし
ての制動と非制動の切換えが得られ、一方、駐車中は可
動枠の軸方向移動を許し、磁石支持筒を制動位置へ回動
すると、磁気吸引力により可動枠の摩擦材が制動体の摩
擦面へ押し付けられて制動力を発揮する。
動可能に支持しかつ磁石支持筒の2つ1組の磁石に対向
する強磁性板を周方向等間隔に備える可動枠を、固定枠
に対し軸方向移動可能に支持し、制動体の制動面に対向
する可動枠の壁部に摩擦材を結合したものであるから、
車両の走行中は摩擦材を制動面から引き離した状態に可
動枠を拘束し、磁石支持筒を回動すれば、減速装置とし
ての制動と非制動の切換えが得られ、一方、駐車中は可
動枠の軸方向移動を許し、磁石支持筒を制動位置へ回動
すると、磁気吸引力により可動枠の摩擦材が制動体の摩
擦面へ押し付けられて制動力を発揮する。
【0023】減速装置は摩擦ブレーキを一体に備えるの
で、全長が短く取付空間が節減され、小型の貨物車両で
も変速機の出力軸へ取付可能であり、発熱に対し摩擦ブ
レーキは何ら不具合を生じない。
で、全長が短く取付空間が節減され、小型の貨物車両で
も変速機の出力軸へ取付可能であり、発熱に対し摩擦ブ
レーキは何ら不具合を生じない。
【図1】本発明に係る渦電流式減速装置の側面断面図で
ある。
ある。
【図2】同正面断面図である。
【図3】同カム機構を示すために可動枠の内面を展開し
て示す平面図である。
て示す平面図である。
【図4】カム機構の他の実施例を示す側面断面図であ
る。
る。
【図5】本発明の一部変更実施例に係る渦電流式減速装
置の側面断面図である。
置の側面断面図である。
【符号の説明】 2:電動機 7:可動枠 9:制動面 10:制動ドラ
ム 12:磁石支持筒 13b:磁石 14:回転軸 16:強磁性板 41:
固定枠 44:摩擦材 50:カム機構
ム 12:磁石支持筒 13b:磁石 14:回転軸 16:強磁性板 41:
固定枠 44:摩擦材 50:カム機構
Claims (1)
- 【請求項1】回転軸に結合した制動体に回転軸と平行で
ない制動面を備え、固定枠に非磁性体からなる筒形の可
動枠を、軸方向移動可能にスプライン嵌合し、可動枠の
制動面に対向する壁部に周方向等間隔に多数の強磁性板
を埋め込み、可動枠に回動可能に支持した磁石支持筒の
各強磁性板に2つずつ対向しかつ極性が2つずつ周方向
に交互に異なるよう磁石を結合し、磁石支持筒を強磁性
板の配列ピツチの1/2だけ正逆回動する手段と、可動
枠に結合した摩擦材を制動面へ押し付けるための駆動手
段とを備えたことを特徴とする、渦電流式制動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3358606A JPH07106056B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 渦電流式減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP3358606A JPH07106056B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 渦電流式減速装置 |
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JPH05184129A true JPH05184129A (ja) | 1993-07-23 |
JPH07106056B2 JPH07106056B2 (ja) | 1995-11-13 |
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ID=18460186
Family Applications (1)
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JP3358606A Expired - Lifetime JPH07106056B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 渦電流式減速装置 |
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JP (1) | JPH07106056B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150300432A1 (en) * | 2012-08-13 | 2015-10-22 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Eddy-current retarding device |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60153684U (ja) * | 1984-03-22 | 1985-10-14 | 三菱電機株式会社 | デイスク形うず電流ブレ−キ |
JPH01298947A (ja) * | 1988-05-25 | 1989-12-01 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 渦電流式減速装置 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3358606A patent/JPH07106056B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60153684U (ja) * | 1984-03-22 | 1985-10-14 | 三菱電機株式会社 | デイスク形うず電流ブレ−キ |
JPH01298947A (ja) * | 1988-05-25 | 1989-12-01 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 渦電流式減速装置 |
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US20150300432A1 (en) * | 2012-08-13 | 2015-10-22 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Eddy-current retarding device |
US9933032B2 (en) * | 2012-08-13 | 2018-04-03 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Eddy-current retarding device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07106056B2 (ja) | 1995-11-13 |
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