JPH05183304A - 帯域消去フィルタ - Google Patents

帯域消去フィルタ

Info

Publication number
JPH05183304A
JPH05183304A JP4041574A JP4157492A JPH05183304A JP H05183304 A JPH05183304 A JP H05183304A JP 4041574 A JP4041574 A JP 4041574A JP 4157492 A JP4157492 A JP 4157492A JP H05183304 A JPH05183304 A JP H05183304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
resonators
impedance
transmission line
band
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4041574A
Other languages
English (en)
Inventor
Douglas R Jachowski
ロナルド ジャコウスキー ダグラス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orion Industries Inc
Original Assignee
Orion Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Orion Industries Inc filed Critical Orion Industries Inc
Publication of JPH05183304A publication Critical patent/JPH05183304A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/207Hollow waveguide filters
    • H01P1/208Cascaded cavities; Cascaded resonators inside a hollow waveguide structure
    • H01P1/2084Cascaded cavities; Cascaded resonators inside a hollow waveguide structure with dielectric resonators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/207Hollow waveguide filters
    • H01P1/209Hollow waveguide filters comprising one or more branching arms or cavities wholly outside the main waveguide

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 少ない共振器により大きいノツチの深さ、選
択性、望ましい帯域幅を与える。共振器と伝送線路の結
合を最適にする。 【構成】 複数の四分の一波長インピーダンス変成部分
16a,16bを間に包含し且つ第一および第二端部1
4a,14bを有するインピーダンス伝送線路12と、
伝送線路に沿って隔置され且つそれに多数の四分の一波
長区間で結合された調整可能な複数の誘電共振器22と
を主要構成要素としており、更に、四分の一区間上での
共振器の位置の補整が可能である。共振器24〜28の
各々には、調整可能な、導電性の周波数同調ディスク組
立体32が包含されている。結合ループ34は、フィル
タ性能を最適化する結合の量を達成するための設定およ
び同調中に回転させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯域消去、または「ノッ
チ」、フィルタに関し、特に、段階または傾斜インピー
ダンス伝送線路と組み合わされた複数の共振器を用いて
実現される改良された帯域消去フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】在来の無線周波およびマイクロ波狭帯域
消去フィルタは一般に、ほぼ四分の一波長の奇数倍、通
常四分の一波長または四分の三波長の何れか、の間隔で
直接接触、プローブ、ループまたは絞りの何れかによ
り、多数の単一ポート帯域消去共振器が結合された特定
長さの伝送線路または導波管から成っている。個々の共
振器は一般に、四分の一波長伝送線路、空胴共振器、ま
たは誘電共振器である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】製作公差や材質が共振
器周波数を、最適フィルタ性能を保証すべく余りにも予
測不能にさせているので、共振器の周波数を同調させる
何等かの装置を備えることも周知されている。通常、伝
送線路の特性インピーダンスは、その長さに沿い一定に
保持される。フィルタは、段階インピーダンス伝送線路
に極めて特殊なインピーダンス値を生成する設計方法が
もたらすストリップ線路技術を利用して実施されてい
る。(シフマン(Schiffman)およびヤング
(Young)著「デザイン・テーブルズ・フォー・ア
ン・エリプティツク・ファンクション・バンドストリッ
プ・フィルタ(Design Tables for
an Elliptic−Function Band
strip Filter)N=5″、IEEEトラン
ズアクションズ・オン・マイクロウェーブ・セオリー・
アンド・テクニークス(Transaction on
Microwave Theory and Tec
hniques)、1966年、10月、第MEET1
4巻、第474〜481ページ)。しかし、この種の設
計は、より複雑な形状、厳しい寸法公差、狭帯域への用
途に対する不適合および過剰な通過帯域損失に遭遇する
傾向がある。
【0004】従来技術の狭帯域消去フィルタの場合に
は、最高の性能を達成するために全ての共振器の無負荷
時のQを最大化しなければならず、それらの伝送線路と
の結合の程度を、最高性能を得る如く個々に調整しなけ
ればならない。不幸にして、定インピーダンスの伝送線
路が与えられた場合、これらの結合の最適値は、所与の
結合方法により達成し得る、またはそれにとって望まし
い最大値を超える可能性がある。その際フィルタの性能
は、一定数の共振器につき、得られる最大の共振器の無
負荷時のQによってではなく、達成し得る最大の結合に
よって限定されるようになる。こうした情況の下で最適
のフィルタ性能を実現することはできない。
【0005】等リプル、定インピーダンスの伝送線路ノ
ッチ・フィルタが周知され、伝送線路への、達成し得
る、または望ましい最大レベルの共振器の結合がなされ
ているが、より少ない共振器による同等以上の性能(ノ
ッチ深さ、選択性および帯域幅)と、同等以上のノッチ
深さによる更に大きい選択性(ノッチ・フロア幅の通過
帯域エッジ間の幅に対する比)と、同等以上のノッチ選
択性による更に大きいノッチ深さ(更に大きいレベルの
帯域消去)とを達成することが望ましい。
【0006】更に、製作および取付けの見地からすれ
ば、共振器と伝送線路との間を結合する結合機構に対す
る各共振器の特性共振周波数の減少した感度を達成する
ことが望ましい。これにより、フィルタのための改良さ
れた機械的および温度的安定性、装置から装置への電気
的性能の更に良好な反復性ならびに結合の同調と共振器
の共振周波数の同調との間のより少ない相互作用が得ら
れる。
【0007】更に、所与の設計にしか用い得ない極めて
多様な、特別の目的に適した構成要素を生成することを
必要とせずに、共振器、伝送線路セグメントおよび結合
素子のような比較的に標準的な複数の素子を用いて、様
々なノッチ・フィルタを創成し得ることが望ましい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるノッチ・フ
ィルタには、複数のほぼ同一の、共振器ならびに段階ま
たは傾斜インピーダンス伝送線路が利用されている。こ
の伝送線路は、入力端部および出力端部を備えている。
更に、最初に選定された中央に位置する線路の部分は比
較的に高いインピーダンス値を有し、複数の共振器の少
なくとも若干の部材は線路に結合され、互いに選択的に
隔置されている。
【0009】共振器の選択的な間隔は、フィルタの公称
中心周波数の、概ね奇数の四分の一波長である。従って
共振器を互いに四分の一波長、または互いに四分の三波
長、隔置することができる。
【0010】上記フィルタはまた第一および第二の四分
の一波長インピーダンス変成部分を包含し、第一変成部
分を伝送線路の入力端部へ結合させ、第二変成部分をそ
の出力端部へ結合させている。変成部分の各々は、伝送
線路のインピーダンス値よりも少ないインピーダンス値
を有する。
【0011】第一インピーダンス変成器部分には入力信
号を付加することができ、第二インピーダンス変成器部
分には負荷を結合することができる。前述のノッチ・フ
ィルタにより、比較的に狭いが、深い減衰領域が性能に
付与される。
【0012】共振器は、周波数をフィルタに沿い連続的
に増大または減少させる何れかの際、種々の周波数に同
調される。フィルタの公称中心周波数からの同調周波数
の変化量の増減は、所与の共振器の対に対し同一とする
ことができる。
【0013】ノッチ・フィルタには二つ以上の共振空胴
を設けることができ、その若干が、比較的に高いインピ
ーダンスの中央の伝送部分に沿って隔置される。共振器
のほかのものは、各々が伝送線路のそれよりも少ないイ
ンピーダンスを有する四分の一波長インピーダンス変成
器部分に沿って隔置できる。更にその他のものは、更に
低い値を有する入力および出力伝送線路セグメントに沿
って隔置できる。
【0014】フィルタには、比較的に真っ直な伝送線路
セグメントまたは更に小さい物理的パッケージをもたら
す折返し伝送線路セグメントの何れかを設けることがで
きる。共振器は、概ね奇数の四分の一波長の、比較的に
高いインピーダンスの伝送線路に沿って互いに隔置され
ている。
【0015】共振器ユニットには、誘電共振器部材を包
有する円筒状の導電性ハウジングを設けることができ
る。共振器ユニットは、フィルタを設定し且つ同調させ
るために、加減共振周波数を備えることができる。共振
器は、各々が加減結合ループを包含している。フィルタ
の内部領域を通る伝送線路の特性インピーダンスの値の
増大により、それぞれの共振器への結合が効果的に増進
される。
【0016】更に別の実施例においては、隣接する共振
器を連結する伝送線路の選定された部分の対の部材の長
さを、予定された量までそれぞれ増減させることができ
る。上記変更により、フィルタは、四分の一波長伝送線
路部分について達成可能なそれとほとんど同程度の性能
を達成するために、より少ない共振器空胴しか必要とし
なくなる。
【0017】更に、隣接する共振器を連結する選定され
た伝送線路部分は、所与のフィルタにつき一定量、長さ
を低減させることができる。この低減には、結合素子が
有効線路長に及ぼす諸影響が考慮され若しくは補償され
ている。一例として、四分の一波長部分の長さの補償低
減は、フィルタの中心周波数の11度から12度の範囲
内にあり得る。
【0018】本発明の、他の数多くの諸利点および諸特
徴は、本発明およびその実施例についての次の詳細な説
明と、特許請求の範囲と、本発明の細部が本明細書の一
部分として十分且つ完全に開示されている添付諸図面と
により容易に明らかとなろう。
【0019】
【実施例】本発明は数多くの異なる形態での具体化が可
能であるが、本開示は本発明の諸原理の例示とみなされ
るべきであり、図示された特定の実施例に本発明を限定
すべく意図されたものではないとの見解の下に、その特
定の実施例をここに詳細に図示し、説明する。
【0020】本発明は、共通の構造特性を有する一群の
ノッチ・フィルタに関する。段階インピーダンスの共通
伝送線路により、フィルタの入力および出口ポート間に
信号経路が得られる。
【0021】複数の共振器が所望のフィルタ特性の創成
に、一部分、用いられている。少なくとも若干の共振器
が、伝送線路の比較的に高いインピーダンスの部分へ電
気的に結合されている。他の共振器は、伝送線路の更に
低いインピーダンスの部分へ結合させることができる。
【0022】比較的に高いインピーダンスの伝送線路の
各端部には、四分の一波長インピーダンス変成器が結合
されている。インピーダンス変成器部分は、伝送線路の
中央部分よりも低いインピーダンスを有する。他の形式
のインピーダンス変成器も使用できることは理解されよ
う。
【0023】入力および出力信号は、インピーダンス変
成器部分へ付加され且つそこから直接に誘導されること
ができる。あるいはまた、負荷の源と同じインピーダン
スを備える更に低いインピーダンス伝送線路部分を、四
分の一波長インピーダンス変成器の各々へ結合させるこ
ともできる。
【0024】フィルタ動作特性を更に向上させ且つ/ま
たは改善するため、入力および出力伝送線路部分へ付加
共振器を結合させることができる。
【0025】図1について説明する。同図にはノッチ・
フィルタ10が示されている。ブロック図形式で示され
たフィルタ10は、例えば50Ωの特性インピーダンス
を有する源Sと、例えば50Ωのインピーダンスを有す
る負荷Lとへ結合させることができる。
【0026】フィルタ10には、全体として12で示さ
れる段階インピーダンス多重素子伝送線路が包含されて
いる。この伝送線路12には、50Ωの入力および出力
伝送線路部分14a,14bが包含されている。
【0027】続いて50Ωの部分14a,14bの各々
が四分の一波長インピーダンス変成器部分16a,16
bへ結合される。各四分の一波長インピーダンス変成器
16a,16bは、入力および出力伝送線路部分14
a,14bのインピーダンス値を超える特性インピーダ
ンス値を有する。
【0028】中央の、より高いインピーダンスの伝送線
路部分18は、インピーダンス変成器16a,16bの
各々の間に結合されている。伝送線路部分18は、本例
の場合、約114Ωの特性インピーダンスを有する。四
分の一波長変成器部分16a,16bは各々、約75.
5Ωの公称インピーダンス値を有する(実際の実現値は
71.2Ωであった)。入力および出力伝送線路部分1
4a,14bは各々、30Ωの標準公称特性インピーダ
ンスを有する(実際の実現値は49.8Ωであった)。
【0029】ほぼ同一の複数の共振器22が、多重イン
ピーダンス伝送線路12の各種素子に結合されている。
例えば、共振器24a,24bは各々、それぞれの入力
または出力伝送線路セグメント14aまたは14bに結
合されている。共振器24a,24bは、隣接するそれ
ぞれのインピーダンス変成器16aまたは16bから四
分の一波長隔置されている。
【0030】共振器26a,26bは、より高いインピ
ーダンスのセグメント18に結合される。共振器26
a,26bの各々は、それぞれインピーダンス変成器1
6aまたは16bから四分の一波長離れて位置してい
る。
【0031】共振器28a,28bもまた各々、より高
いインピーダンス伝送線路セグメント18に結合されて
いる。共振器28a,28bは各々、それぞれの共振器
26a,26bから四分の一波長離れて位置し、互いに
奇数の四分の一波長隔置されている。
【0032】共振器24から28の各々は、共振器28
について図示された導電性の円筒状ハウジング30内に
低損失誘電体と共に支持される高Q誘電共振器36から
成る。共振器の各々には、調整可能な、導電性の周波数
同調ディスク組立体32が包含されている。
【0033】更に共振器の各々には、隣接伝送線路セグ
メントへの結合のための加減結合ループ34が包含され
ている。本発明の精神および範囲を逸脱することなく、
プローブや絞りのような代替結合部材も使用できること
は理解されよう。
【0034】結合ループ34は、フィルタ性能を最適化
する結合の量を達成するための設定および同調中に回転
させることができる。結合ループ34は、望ましくは共
振器36のエッジと並べられた軸線を有する。
【0035】伝送線路12には、例えば方形または長方
形の内側断面を備え得る外部の中空導体と、電線の内部
導体とが包含されている。内部導体は、その長さに沿っ
て支持されている。支持は、ある部分のインピーダンス
値を設定するために用いられる「テフロン(TEFLO
N)」(商標名)や「レクソライト(REXOLIT
E)」(商標名)のような誘電材料、または、線路のイ
ンピーダンスおよび形態が誘電材料として空気を必要と
する場合、比較的に薄い誘電支持材によって得られる。
【0036】14a,14b,16a,16bおよび1
8のような各種部分の各々の特性インピーダンス値は、
内部および外部導体の諸寸法ならびにそれらの部分の各
々における支持材料の誘電率および諸寸法を調整するこ
とにより設定される。それぞれのインピーダンスの各々
の値は、以下の周知された数式により近似的に関連づけ
られる。
【0037】
【数1】Z1 2=Z0 * 2
【0038】フィルタ10が中心線40の回りに対称で
あることは留意すべきである。共振器は、上昇または下
降指令に同調されて、所望の全体的なフィルタ性能を達
成する。
【0039】上記の値が望ましいが、フィルタ10の物
理的な実現が、指示された値からの変動をもたらし得る
ことは理解されよう。フィルタ10の構成の一つの利点
は、共振器24から28が伝送線路への加減結合と加減
共振周波数とを備えているため、上記変動により全体的
なフィルタ性能が左程に強くは影響されない、というこ
とである。
【0040】共振器は、上昇または下降指令に同調され
て、所望の全体的なフィルタ性能を達成する。フィルタ
10においては、共振器24aが最高ストップ帯域周波
数f 6 に同調され、共振器26aが次の、より低い周波
数f5 に同調されるなどして、共振器24bは最低スト
ップ帯域周波数f1 に同調される。測定されたフィルタ
周波数応答のグラフに明らかな如く、共振器がフィルタ
の物理的中心線の回りへ対称に置かれると全く同様に、
それぞれの空胴が同調される周波数がフィルタの中心周
波数の回りにほぼ対称となる傾向を有している。
【0041】表1には、図1における如きフィルタの周
波数f1 からf6 ならびに中心ストップ帯域周波数f0
例示的な1組が記載されている。表1の場合、周波数ま
たはその変化量の全てがMHzである。
【0042】
【表1】 f1 =845.240=f0 −0.510 f2 =845.360=f0 −0.390 f3 =845.585=f0 −0.165 f0 =845.750 f4 =845.875=f0 +0.125 f5 =846.140=f0 +0.390 f6 =846.260=f0 +0.510 6共振器フィルタの周波数計画
【0043】図2は、段階インピーダンス伝送線路12
に沿った共振器24から28の相対配置を示すフィルタ
10の斜視図である。図2に示す如く、フィルタ10に
は、ほぼ真っ直な伝送線路12が利用されている。
【0044】フィルタ10内の共振器の各々は、約1
3.97cm(5.5in)の直径を有する。入力ポー
トから出力ポートまでの全体的なフィルタ全長は約9
7.79cm(38.5in)である。
【0045】フィルタ10は、845MHzおよび84
5.6MHzにおける通過帯域−0.8dB帯域エッジ
間に中心を置く1.0MHzの−20dBストップ帯域
帯域幅を有する如く設計されている。更にそれは、83
5MHzおよび849MHzにおいて0.3dB未満の
挿入損失を有する如く設計されている。
【0046】図3(A)は、835MHzから849M
Hzまでの14MHzにわたる、図2に示す如きフィル
タ10の物理的具体例の、測定されたゲインS21を示
すグラフ50である。図3のグラフ50の各水平目盛は
1.4MHzに相当し、各垂直目盛は0.1dBに相当
する。
【0047】グラフ50に示される如く、フィルタ10
は、その845から846.5MHzの範囲内の周波数
特性中に、極めて選択性のノッチを呈示している。
【0048】図3の第二グラフ52は、同じ周波数範囲
にわたるフィルタ10の入力復帰損失S11を示してい
る。グラフ52に対する各垂直目盛は4dBに相当す
る。
【0049】図3(B)には、フィルタ10のノッチ特
性が詳細に示されている。グラフ50aは、844.2
5から847.25MHzの帯域幅にわたるフィルタ1
0のゲインである。図3(B)の各垂直目盛は4dBに
相当する。グラフ52aは、同じ周波数範囲にわたるフ
ィルタ10の入力復帰損失である。グラフ50aにおい
て、50b,50cのような最小値の各々は、それぞれ
の共振器26b,28bが同調された周波数に相当す
る。
【0050】図2のフィルタ10について再び説明する
と、伝送線路12の全体的な断面形状は、約2.54c
m×2.54cm(1in×1in)の外部寸法を有す
る方形である。
【0051】図4には、代替的6共振器構成60が示さ
れている。フィルタ60は、図1のブロック図に対応し
且つ同数の共振器を備えたブロックを有する。各共振器
は、フィルタ10におけると同様な基本的構成を有す
る。
【0052】フィルタ60は折り返され、物理的に、フ
ィルタ10よりも長さ方向に短い。フィルタ60には、
伝送線路12のインピーダンスに相当する段階インピー
ダンスを有する折返し多段伝送線路12aが包含されて
いる。但しこの伝送線路12aは、0.9525cm
(3/8in)の高さと2.54cm(1in)の幅と
を有する長方形断面を備えている。それは、アルミニウ
ム・ブロック内に溝をフライス加工することにより形成
できる。
【0053】図5(A)は、図3(A)におけると同様
の周波数範囲835MHzから849MHzにわたりフ
ィルタ・ゲインS21対フィルタ60の周波数応答62
ならびに入力復帰損失64を示す、図3(A)のそれに
相当するプロットである。復帰損失64に対する垂直ス
ケールは0.1dB/目盛であり、挿入損失62に対す
る垂直スケールは3dB/目盛である。
【0054】図5(B)は、図3(A)における如き水
平目盛により、フィルタ60のノッチ特性を示してい
る。挿入損失垂直スケールは5dB/目盛であり、復帰
損失垂直スケールは3dB/目盛である。
【0055】折返しフィルタ60は概ね、長さが46.
36cm(18.25in)、幅が27.94cm(1
1.00in)である。
【0056】図6は、2共振器フィルタ70のブロック
図である。フィルタ70には、両端部で四分の一波長イ
ンピーダンス変成器76a,76bへ連結された比較的
に高インピーダンスの中央部分74を備えた、段階イン
ピーダンス伝送線路72が包含されている。フィルタ7
0は、特性インピーダンスZOS(例えば50Ω)の源S
から入力ポート78aに給電されることができ、出力ポ
ート78bから、インピーダンスZOL(例えば50Ω)
の負荷Lを駆動する。
【0057】フィルタ70はまた、既にフィルタ10に
ついて論議された共振器と同じ形式の第一および第二共
振器80a,80bを包含している。共振器80a,8
0bは高インピーダンスの伝送線路部分74に結合さ
れ、フィルタ70の中心周波数の約四分の一波長だけ互
いに隔置されている。
【0058】フィルタ70によれば、849MHzで
0.3dB未満の挿入損失を有する849.8から85
0.0MHzの周波数帯域に、深さ−18dB、幅20
0kHzのノッチが得られる。フィルタ70(ならびに
フィルタ10)には、フィルタのノッチの公称中心周波
数の約13%、即ち11から12度の範囲内の量だけ、
共振器80a,80b間の四分の一波長部分を短縮する
ことにより、高められた性能が与えられる。
【0059】図7は、フィルタ70の伝送線路72の部
分切欠き斜視図である。伝送線路72は、約2.54c
m×2.54cm(1in×1in)の寸法を備えた外
側金属ハウジング82を包含する概ね方形の断面を有し
ている。ハウジング82は、例えばアルミニウムで形成
しても良い。
【0060】内部導体84は外部金属ハウジング82内
に延在し、円形断面を備えている。導体84は、例えば
銅覆鋼線で形成することができる。この種の線、銅が有
するよりも低い熱膨張係数を有する。
【0061】内部導体84は、各々がまた方形断面を有
する誘電部材86a,86bにより支持されている。金
属ハウジング82は、結合ループ34のような共振器結
合ループからの細長い結合部材を受容する第一および第
二ポート88a,88bを包含している。
【0062】伝送線路72の全長は約29.21cm
(11 1/2in)であり、高インピーダンス領域7
4は、約17.78cm(7in)の長さと、約114
ΩのインピーダンスZ2とを有している。2組の四分の
一波長インピーダンス変成部分76a,76bは各々、
約5.588cm(2.2in)の長さを有する。
【0063】インピーダンス変成部分76a,76bは
各々、「レクソライト(REXOLITE)」なる商標
名の下に入手可能な誘電材料を包含している。部分76
a,76bの実現された型式のインピーダンスZ1は、
75.4Ωの設計値に対して約71Ωである。
【0064】図8には、中央導体84と誘電接触してい
る細長い円筒状の結合部材(導電性金属柱)90を有す
る加減結合ループ34の一つが示されている。図8に示
す如く、結合ループ34は、それぞれの共振器への結合
のため、手動で動かせるハンドル92を介して調整可能
である。
【0065】ループ34の柱90は、レクソライト(R
EXOLITE)スリーブにより、カラー94aから絶
縁されている。結合ループの調整は、結合ループ34の
部分94bへはんだ付けされた、ハンドル92に取り付
けられた金属カラー94aを回転させることによって行
われる。カラー94aは、外部金属導体82および共振
器の金属ハウジング30と電気接触している。結合柱9
0の下方に内部導体84を支えるため、回転可能部材9
0の真下にテフロン支持材96が設けられる。
【0066】図9には、フィルタ70のゲインのグラフ
96aと、フィルタの入力復帰損失のグラフ96bとが
包含されている。図9には2MHzの水平な区域があ
り、各目盛が3dBに相当している。
【0067】図10には、図1に示した6共振器フィル
タ22のそれらと類似の特性および性能を有する5共振
器フィルタの代替実施例が略図で示されている。図10
のフィルタ100には、入力端部102aと出力端部1
02bとを有する加減インピーダンス伝送線路102が
包含されている。
【0068】この伝送線路102は、図7の伝送線路7
2の構成と類似の構成で形成することができる。伝送線
路102は第一および第二入力部分104a,104b
を包含し、その各々にテフロン(TEFLON)誘電部
材が包含され、その各々が約50Ωの特性インピーダン
スを備えている。
【0069】部分104aはいかなる長さでも良い。部
分104bは四分の一波長部分である。
【0070】入力部分104bに隣接して、レクソライ
ト(REXOLITE)誘電材料を包含するインピーダ
ンス伝送部分104cがある。インピーダンス伝送部分
104cは、約73Ωの特性インピーダンスを有する四
分の一波長部分である。
【0071】全体として104dで表示される伝送線路
102の中央領域は、誘電材料として空気を包有する複
数の四分の一波長部分で形成される。これらの部分の各
々は、約114Ωの特性インピーダンスを有する。
【0072】伝送線路102は、各々が約50Ωの特性
インピーダンスを有する部分104cならびに2組の出
力部分104f,104gに匹敵し得る、レクソライト
(REXOLITE)誘電材料を中に備えたそのほかの
四分の一波長部分104eを、中央領域104dと入力
端部102bとの間に包含している。
【0073】出力部分104gは任意の長さで良い。部
分104fは四分の一波長部分である。
【0074】図1の共振器24,26,28のような空
胴共振器が、図10に示される如く、複数のポート10
6aから106eにおいて、伝送線路102へ結合され
ている。図1のフィルタ10とは異なり、フィルタ10
0は、中央部分104dに3組の共振器しか備えていな
い。更に、各々の間に奇数の四分の一波長をおいて伝送
線路の中央部分に沿い共振器26a,26b,28a,
28bが隔置されている図1のフィルタ10とは異な
り、部分108a,108bは各々、部分108c,1
08dの長さを有する如くに変更されている。部分10
8aから108dは、伝送線路102の中心線110の
各々の側に位置している。
【0075】図10のフィルタ100は、6共振器を用
いる図1のフィルタ10が示すものと本質的に同様な種
類の性能を5共振器について示すものである。
【0076】フィルタ100の実施は、伝送線路部分1
08aの長さを108bと組み合わせて調整することに
より、また部分108cの長さの調整を部分108dの
長さの調整と組み合わせることにより、達成される。
【0077】部分108aの間隔は、部分108bが縮
小される量X12に相当する量X12だけ増大される。同様
に部分108cの長さは、部分108dが長さを縮小さ
れる量X23に相当する量X23だけ増大される。
【0078】部分108aから108dの長さの増大ま
たは縮小の実際の量X12,X23は、IEEEトランズア
クションズ・オン・マイクロウェーブ・セオリー・アン
ド・テクニークス(Transactions on
Microwave Theory and Tech
niques)における1972年、11月の、J.
D.ロウズ(Rhodes)著、「ウェーブガイド・バ
ンドストップ・エリプティック・ファンクション・フィ
ルタ(Waveguide BandstopElli
ptic Function Filter)」と題す
る論文に公表されただ円関数フィルタ設計方法を用いて
決定することができる。その論文は、ここに参考までに
編入されている。
【0079】あるいはまた、部分108aから108d
の長さに対する漸進的な増減X12,X23を、商業的に入
手可能な回路シミュレーション計算機プログラムを用い
る反復最適化により達成することもできる。一つの上記
シミュレーション・プログラムが、「タッチストーン
(Touchstone)」と題し、EEsofにより
市販されている。
【0080】ロウズ(Rhodes)の論文の中で得ら
れた、上記に言及した方法を用いれば、四分の一波長部
分からの諸部分108a,108bの長さの変動X
12は、約23.62度である。845.75MHzに中
心を置いたストップ帯域を備える実現されたフィルタの
場合、中心領域108dからの四分の一波長部分の長さ
は約8.865cm(3.49in)である。従って、
増大した部分108aの長さは、約11.18cm
(4.4in)である。部分108aが縮小したと同じ
量X12だけ縮小した部分108aの縮小した長さは、約
6.528cm(2.57in)である。
【0081】部分108c,108dの各々の、四分の
一波長からの長さの漸進的変動X23は、約11.6度で
ある。従って、部分108cの長さは約10.00cm
(3.94in)に増大し、同様に部分108dは、約
7.722cm(3.04in)の長さに縮小してい
る。
【0082】図11には実現されたフィルタ100の実
施例のグラフが示されており、曲線112aには挿入損
失が、曲線112bにはフィルタの復帰損失が示されて
いる。従って、図3(B)の線図の、図11の線図に対
する比較に示されるように、伝送線路の中央部分18内
のフィルタ間に四分の一波長の間隔を有する6共振器に
より達成可能なそれに匹敵し得る結果は、伝送線路の四
分の一波長中心部分の若干を既述の如くに変更した、図
10に示す如き5共振器を用いて達成することができ
る。
【0083】フィルタ100(ならびに既に言及したフ
ィルタ10および70)の性能は、一例としてフィルタ
のノッチの中心周波数の約11から12度の均等な量だ
け部分108aから108dの電気的長さを減少させ
て、各々のそれぞれの共振器に起因するとも思われる組
立体34ならびに漂遊リアクタンスのような結合ループ
組立体の影響を補整することにより、更に向上させるこ
とができる。例えば、言及した諸部分の電気的長さを約
11.3度の量だけ減少させることができる。
【0084】ここで部分108aは約10.00cm
(3.97in)の長さを有し、部分108bは約5.
436cm(2.14in)の長さを有し、部分108
cは約8.890cm(3.50in)の長さを有し、
部分108dはここで約6.604cm(2.60i
n)の長さを有する。図12に示される如く、このよう
な共同縮小の結果として、フィルタ100の性能が、中
心周波数について一層対称的になっている。
【0085】図12のプロットは、フィルタの中心周波
数についての対称の見地から、フィルタ100の全体的
性能が向上したことを示している。更に図12には、正
常な製造環境内で遭遇し得るような、中央領域104d
内での四分の一波長部分の長さの小変動が、空胴間隔に
対し全体的なフィルタ性能が極端に敏感ではないことを
表示していることも示されている。従って、図10に示
された形式のフィルタ設計は、正常な製造環境における
正常な仕様に対して容易に製造可能となる傾向がある。
【0086】表2には、図10の5共振器フィルタにつ
いての例示的な周波数計画が示されている。周波数また
はその漸進的な変動はMHzで表示されている。
【0087】
【表2】 f1 =845.225=f0 −0.525 f2 =845.375=f0 −0.375 f3 =845.750=f0 0 =845.750 f4 =846.125=f0 +0.375 f5 =846.275=f0 +0.525 5共振器フィルタの周波数計画
【0088】表2の計画においては、2組の外部共振器
が、845.750MHzの中心帯域消去周波数f0
ら等しい量、0.525MHzだけ周波数f1 ,f5
同調される。同様に、2組の内部共振器が各々、約0.
375MHzだけ中心周波数f0 から変動する周波数f
2 ,f4 へ同調される。
【0089】奇数または偶数の何れかの共振器を、本発
明の精神および範囲を逸脱することなく使用し得ること
は理解されよう。
【0090】図13には、図1および図10に示された
形式の段階インピーダンス伝送線路103を組み込んだ
6共振器フィルタ120が示されている。フィルタ12
0には四分の一波長部分122a,122bが包含さ
れ、その各々がそれぞれの結合ポート106b,106
dに隣接して位置し、同調されたそれぞれの共振器をそ
こで伝送線路103へ結合することができる。更に部分
122a,122bは、既に論じた如く、四分の一波長
部分からそれぞれの量だけ増減される。
【0091】フィルタ120はまた、既に論じた如く、
各々が四分の一波長部分からの長さをある量X23だけ変
えられた、変更部分124a,124bも包含してい
る。変更部分124a,124bはそれぞれポート10
6d,106fと結合され、同調された共振器がそれら
を介して伝送線路103へ結合される。
【0092】図10および図13に示された各種伝送線
路部分のインピーダンスが、対応的な種類の誘電材料を
備える、図1の伝送線路部分に表示されたインピーダン
ス値に概ね対応することも理解されよう。フィルタ21
は、フィルタの中心帯域消去周波数の約11から12度
の共通量kだけ部分122a,122b,124a,1
24bの各々を短縮させることにより、更に補整するこ
とができる。この補整により、既に論じた如く、それぞ
れの共振器のリアクタンス結合効果が補償される。
【0093】本発明を実施する既に論議されたフィルタ
の更に包括的な表現が、後段の表3と組み合わされた図
14および図15により開示されている。図14のフィ
ルタは、図10の構成に匹敵し得る奇数の共振器を備え
ている。図15のフィルタは、図13の構成に匹敵し得
る偶数の共振器を備えている。
【0094】表3は、本発明による、図14および図1
5のフィルタについての各種の関係を示している。表3
の最も左の欄においては、伝送線路の不連続性、インピ
ーダンスの遷移および/または非理想的な結合機構を補
整すべくある量kまで縮小された一つ以上のインピーダ
ンス部分が、それらのフィルタの各々に包含されてい
る。kは、フィルタの復帰損失および挿入損失特性の対
称性を向上させ、またはそれらを特にゆがめて所要の特
性を得るために用いることができる。更に、表3の中央
の欄には、各種インピーダンス線路部分に対する変更態
様が示されており、それにより、既に論じたような、向
上したフィルタ性能がもたらされる。
【0095】表3の最も右の欄には、図1の部分16
a,16bのようなインピーダンス変成器部分に関連す
る各種伝送線路セグメントに対する諸関係が表示されて
いる。これらの部分の利用により、より高いインピーダ
ンスの中央伝送線路部分への共振器の効果的結合が増進
され、既述の如く強化された性能がもたらされる。図1
4および図15にEおよびE′として識別されている入
力および出力部分は、いかなる所望の長さであっても良
い。k,X12およびX23の値は、既に論じた如く、零ま
たはそれ以上であれば良い。
【0096】
【表3】 i は、上表においてi=1〜5とした場合の、1に等
しいか、またはそれより大きい奇の整数、mi は、上表
においてi=4,5とした場合の、1に等しいか、また
はそれより小さい奇の整数である。
【0097】本発明の精神および範囲を逸脱することな
く、伝送線路部分とは別のインピーダンス変成器を使用
し得ることは理解されよう。図16から図19には、本
発明による代替フィルタ構成が略図で示されている。図
16および図18には、奇数の共振器が開示されてい
る。図17および図19には、偶数の共振器が開示され
ている。
【0098】図16のフィルタにおいては、奇数の共振
器150aから150cが、結合器152のような結合
装置を介し、固定インピーダンス伝送線路154へ結合
されている。線路154は、第一および第二インピーダ
ンス変成器156a,156bで終わる。
【0099】図16に示される如く、線路154は、長
さ「A」を有する領域154aと、長さ「B」を有する
領域154bとに分割される。中心線154cが示さ
れ、その回りには、共振器周波数の対をなした対称が存
在する。
【0100】共振器周波数は、互いに次の関係を保って
いる。
【0101】
【数2】
【0102】長さAおよびBは、次のようにして定める
ことができる。
【0103】
【数3】 A=n1 * 90°+x−k B=n2 * 90°+x−k n1 およびn2 は、1に等しいか、またはそれよりも大
きい奇の整数である。kの値は、いかなる量であっても
良い。xまたはkの一方も零に等しくて良い。
【0104】図17のフィルタにおいては、偶数の共振
器150aから150dが固定インピーダンス伝送線路
154へ結合されている。図17における対応的な素子
は、図16におけると同様の識別数字を備えている。
【0105】図17には中心領域154dが示され、そ
の回りには、共振器周波数の対をなした対称が存在す
る。A,B,xおよびkは上記の如くにして定められ
る。領域154の長さは、次式から定めることができ
る。
【0106】
【数4】C=n3 * 90°−k n3 は、1に等しいか、またはそれよりも大きい奇の整
数である。共振器周波数は、互いに次の関係を保ってい
る。
【0107】
【数5】
【0108】図18のフィルタにおいては、奇数の共振
器150aから150cが、中央に位置する固定インピ
ーダンス伝送線路160へ一部分、隔置された固定イン
ピーダンス伝送線路162,164へ一部分、結合され
ている。
【0109】線路160はインピーダンスZ2 を有す
る。線路162,164は各々、インピーダンスZ0
有する。ここでZ2 >Z0 である。
【0110】図18におけるA,Bの値は、図16にお
ける対応的な値がなされたようにして定められる。図1
8の共振器の周波数は、図16の共振器の周波数の場合
と同じ関係を互いに保っている。
【0111】図19のフィルタにおいては、偶数の共振
器150aから150dが固定インピーダンス伝送線路
160,162,164へ結合されている。図16から
図18における素子に対応する図19における素子に
は、同じ識別数字が指定されている。
【0112】図19のA,B,Cの値は、図17に関連
して上述された如くにして定めることができる。図19
のフィルタについての周波数の関係は、図17のフィル
タに対すると同じである。図10、図13および図16
から19の場合、記号「L」で表示される固定インピー
ダンス伝送線路の長さは、何れか適宜の長さで良い。
【0113】以上から、本発明の新規な概念の精神およ
び範囲を逸脱することなく、数多くの変更および修正を
なし得ることがわかる。ここに例示された特定の装置に
関しては、いかなる制約も意図されず、推測もされるべ
きでないことを理解すべきである。言うまでもなく、特
許請求の範囲により、この範囲に属する全ての変更態様
が包括されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】6組の共振器を有するフィルタの全体的なブロ
ック図。
【図2】図1のフィルタの機械的な斜視図。
【図3】(A)は図1のフィルタの比較的に広帯域の周
波数特性を示すグラフ。(B)は図1のフィルタの比較
的に狭帯域の周波数特性を示す第二のグラフ。
【図4】図1のフィルタの代替実施例の斜視図。
【図5】(A)は図4のフィルタの比較的に広帯域の周
波数特性を示すグラフ。(B)は図4のフィルタの比較
的に狭帯域の周波数特性を示す第二のグラフ。
【図6】2組の共振器を有するフィルタの全体的なブロ
ック図。
【図7】図6のフィルタの段階インピーダンス線路の部
分切欠き斜視図。
【図8】共振器結合ループの細部を示す拡大部分断面部
分図。
【図9】図6のフィルタの周波数特性を示すグラフ。
【図10】本発明によるフィルタの略線図。
【図11】図10のフィルタの周波数特性を示すグラ
フ。
【図12】図10のフィルタの補整された型の周波数特
性を示すグラフ。
【図13】本発明によるフィルタの更に別の実施例の共
振器を除いた略線図。
【図14】奇数の共振器を有する本発明によるフィルタ
の包括的な略ブロック図。
【図15】偶数の共振器を有する本発明によるフィルタ
の包括的な略ブロック図。
【図16】本発明による3共振器フィルタの略ブロック
図。
【図17】本発明による4共振器フィルタの略ブロック
図。
【図18】本発明による別の3共振器フィルタの略ブロ
ック図。
【図19】本発明による別の4共振器フィルタの略ブロ
ック図。
【符号の説明】
10 帯域消去フィルタ 12 インピーダンス伝送線路 16a 四分の一波長部分 16b 四分の一波長部分 22 誘電共振器 60 帯域消去フィルタ 70 帯域消去フィルタ 76a 四分の一波長部分 76b 四分の一波長部分 100 帯域消去フィルタ 120 帯域消去フィルタ 154 中央伝送線路 156a 第一インピーダンス変成器 156b 第二インピーダンス変成器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯域消去フィルタにして、 複数の四分の一波長部分を間に包含する第一端部および
    第二端部を有する共通通信線路と、 前記線路に沿い隔置され且つそれに結合されたほぼ同一
    の複数の可調整誘電共振器にて、前記複数中の第一共振
    器に隣接する前記四分の一波長部分の一つを予定量の長
    さに拡大して第一変更部分を形成し、前記複数中の第二
    共振器に隣接する前記四分の一波長部分の二番目を前記
    予定量の長さに縮小して第二変更部分を形成する誘電共
    振器とを含む帯域消去フィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の帯域消去フィルタにし
    て、前記第一変更部分に隣接する前記の複数の共振器の
    第三部材を備える帯域消去フィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の帯域消去フィルタにし
    て、前記第二変更部分に隣接する前記複数中の第四部材
    を備える帯域消去フィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の帯域消去フィルタに
    て、前記端部のそれぞれにおいて第一および第二インピ
    ーダンス変成器を結合させて前記端部間に延在する第一
    値の特性インピーダンスを有する中央伝送線路部分が前
    記線路に包含されている帯域消去フィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の帯域消去フィルタに
    て、前記第一値より少ない第二値の特性インピーダンス
    を有するインピーダンス変成伝送線路部分が前記インピ
    ーダンス変成器の各々に包含されている帯域消去フィル
    タ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の帯域消去フィルタに
    て、選定された前記共振器が種々の周波数に同調される
    ようにした帯域消去フィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の帯域消去フィルタに
    て、選定された前記共振器を様々な程度に結合させて前
    記線路へ結合させる可調整機構が前記共振器に包含され
    ている帯域消去フィルタ。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の帯域消去フィルタに
    て、前記線路のそれぞれの部分へ結合させる装置が各前
    記共振器に包含され、前記変更部分の全てが予定補償量
    を減少させるようにした帯域消去フィルタ。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の帯域消去フィルタに
    て、前記の複数の共振器が偶数の共振器を含んでいる帯
    域消去フィルタ。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載の帯域消去フィルタに
    て、選定された中心周波数の回りにストップ帯域を集中
    させ、選定された前記共振器が中心周波数を上回るそれ
    ぞれの周波数へ同調され、別の選定された前記共振器が
    中心周波数を下回るそれぞれの周波数へ同調されるよう
    にした帯域消去フィルタ。
JP4041574A 1991-02-27 1992-02-27 帯域消去フィルタ Pending JPH05183304A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/661,874 US5191304A (en) 1990-03-02 1991-02-27 Bandstop filter having symmetrically altered or compensated quarter wavelength transmission line sections
US661874 1991-02-27

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05183304A true JPH05183304A (ja) 1993-07-23

Family

ID=24655461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4041574A Pending JPH05183304A (ja) 1991-02-27 1992-02-27 帯域消去フィルタ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5191304A (ja)
EP (1) EP0501389B1 (ja)
JP (1) JPH05183304A (ja)
AU (1) AU661294B2 (ja)
CA (1) CA2061421A1 (ja)
DE (1) DE69229514T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5714919A (en) * 1993-10-12 1998-02-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dielectric notch resonator and filter having preadjusted degree of coupling
CN111465947A (zh) * 2017-12-15 2020-07-28 谷歌有限责任公司 传输线谐振器耦合

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1265408B1 (it) * 1993-12-17 1996-11-22 Forem Spa Sistema di combinazione di segnali di alta frequenza e strutture relative
US5843871A (en) * 1995-11-13 1998-12-01 Illinois Superconductor Corporation Electromagnetic filter having a transmission line disposed in a cover of the filter housing
US5798676A (en) * 1996-06-03 1998-08-25 Allen Telecom Inc. Dual-mode dielectric resonator bandstop filter
US5847627A (en) * 1996-09-18 1998-12-08 Illinois Superconductor Corporation Bandstop filter coupling tuner
EP0837517B1 (en) * 1996-10-18 2004-01-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dielectric laminated filter and communication apparatus
JPH11312907A (ja) 1997-12-18 1999-11-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 整合回路チップ、整合回路付きフィルタ、共用器、及び移動体通信機器
US6593831B2 (en) 1999-01-14 2003-07-15 The Regents Of The University Of Michigan Method and apparatus for filtering signals in a subsystem including a power amplifier utilizing a bank of vibrating micromechanical apparatus
US6600252B2 (en) 1999-01-14 2003-07-29 The Regents Of The University Of Michigan Method and subsystem for processing signals utilizing a plurality of vibrating micromechanical devices
US6577040B2 (en) 1999-01-14 2003-06-10 The Regents Of The University Of Michigan Method and apparatus for generating a signal having at least one desired output frequency utilizing a bank of vibrating micromechanical devices
US6713938B2 (en) 1999-01-14 2004-03-30 The Regents Of The University Of Michigan Method and apparatus for filtering signals utilizing a vibrating micromechanical resonator
US6424074B2 (en) 1999-01-14 2002-07-23 The Regents Of The University Of Michigan Method and apparatus for upconverting and filtering an information signal utilizing a vibrating micromechanical device
US6249073B1 (en) 1999-01-14 2001-06-19 The Regents Of The University Of Michigan Device including a micromechanical resonator having an operating frequency and method of extending same
US6566786B2 (en) 1999-01-14 2003-05-20 The Regents Of The University Of Michigan Method and apparatus for selecting at least one desired channel utilizing a bank of vibrating micromechanical apparatus
DE19927798A1 (de) * 1999-06-18 2001-01-04 Forschungszentrum Juelich Gmbh Dieelektrische Resonatorkonfiguration für Mikrowellen-Mehrpol-Bandpaßfilter
EP1508935A1 (en) * 2003-08-22 2005-02-23 Alcatel Band pass filter
FI121514B (fi) * 2004-05-12 2010-12-15 Filtronic Comtek Oy Kaistanestosuodatin
JP4178264B2 (ja) * 2005-01-11 2008-11-12 株式会社村田製作所 チューナブルフィルタ
US8106728B2 (en) * 2009-04-15 2012-01-31 International Business Machines Corporation Circuit structure and design structure for an optionally switchable on-chip slow wave transmission line band-stop filter and a method of manufacture
CN101894994A (zh) * 2010-07-13 2010-11-24 江苏贝孚德通讯科技股份有限公司 一种带阻滤波器
FR2969829B1 (fr) * 2010-12-27 2013-03-15 Thales Sa Antenne de forte puissance large bande
US8680946B1 (en) 2011-03-28 2014-03-25 AMI Research & Development, LLC Tunable transversal structures
US9786973B2 (en) 2014-03-18 2017-10-10 Tdk Corporation Tunable filter using variable impedance transmission lines
US9948280B1 (en) * 2017-03-22 2018-04-17 Realtek Semiconductor Corporation Two-capacitor-based filter design method and two-capacitor-based filter
CN114556693B (zh) * 2019-10-24 2023-02-28 华为技术有限公司 带阻滤波器及电子设备
CN115117580B (zh) * 2022-07-12 2024-04-30 安徽大学 基于交叉耦合结构的高矩形系数半集总毫米波滤波器芯片

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH303063A (de) * 1952-06-20 1954-11-15 Patelhold Patentverwertung Bandpassfilter für Mikrowellen mit verschiebbarem Durchlassbereich.
GB1358980A (en) * 1971-06-15 1974-07-03 Ferranti Ltd Microwave filters
US3840828A (en) * 1973-11-08 1974-10-08 Bell Telephone Labor Inc Temperature-stable dielectric resonator filters for stripline
JPS55143801A (en) * 1979-04-27 1980-11-10 Tdk Corp Distributed constant filter
JPS57136801A (en) * 1981-02-17 1982-08-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd High frequency band blocking filter
JPS58141005A (ja) * 1982-02-17 1983-08-22 Sony Corp マイクロ波用バンドパスフイルタ
JPS58157201A (ja) * 1982-03-15 1983-09-19 Tdk Corp 送受共用装置及びその装置を使用した通信方式
US4468644A (en) * 1982-09-23 1984-08-28 General Instrument Corp. Tunable reject filter for radar warning receiver
JPS60246101A (ja) * 1984-05-21 1985-12-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 帯域阻止ろ波器
JPS6152003A (ja) * 1984-08-21 1986-03-14 Murata Mfg Co Ltd 誘電体フイルタ
US4843356A (en) * 1986-08-25 1989-06-27 Stanford University Electrical cable having improved signal transmission characteristics
US4823098A (en) * 1988-06-14 1989-04-18 Motorola, Inc. Monolithic ceramic filter with bandstop function
US4862122A (en) * 1988-12-14 1989-08-29 Alcatel Na, Inc Dielectric notch filter
US5065119A (en) * 1990-03-02 1991-11-12 Orion Industries, Inc. Narrow-band, bandstop filter

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5714919A (en) * 1993-10-12 1998-02-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dielectric notch resonator and filter having preadjusted degree of coupling
US6107900A (en) * 1993-10-12 2000-08-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dielectric resonator having a through hole mounting structure
US6222429B1 (en) 1993-10-12 2001-04-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dielectric resonator, dielectric notch filter, and dielectric filter with optimized resonator and cavity dimensions
US6414572B2 (en) 1993-10-12 2002-07-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dielectric resonator having a frequency tuning member spirally engaged with the cavity
CN111465947A (zh) * 2017-12-15 2020-07-28 谷歌有限责任公司 传输线谐振器耦合
CN111465947B (zh) * 2017-12-15 2023-12-05 谷歌有限责任公司 传输线谐振器耦合

Also Published As

Publication number Publication date
AU1126492A (en) 1992-09-03
EP0501389A2 (en) 1992-09-02
EP0501389B1 (en) 1999-07-07
CA2061421A1 (en) 1992-08-28
US5191304A (en) 1993-03-02
EP0501389A3 (en) 1994-06-29
DE69229514T2 (de) 2000-01-13
DE69229514D1 (de) 1999-08-12
AU661294B2 (en) 1995-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05183304A (ja) 帯域消去フィルタ
US5065119A (en) Narrow-band, bandstop filter
US8305283B2 (en) Coplanar differential bi-strip delay line, higher-order differential filter and filtering antenna furnished with such a line
JPH06318841A (ja) フィルタおよび無線トランシーバ
JP6265461B2 (ja) 共振器装荷型デュアルバンド共振器及びそれを用いたデュアルバンドフィルタ
US3936776A (en) Interspersed double winding helical resonator with connections to cavity
US6924718B2 (en) Coupling probe having an adjustable tuning conductor
JP5733763B2 (ja) マルチバンド帯域通過フィルタ
US6958663B2 (en) In-band group delay equalizer and distortion compensation amplifier
US5025233A (en) Broadband power divider
AU732191B2 (en) Microwave resonator
JPS6340361B2 (ja)
CN115863942A (zh) 一种恒定带宽的双通带独立可调带通滤波器
US6242992B1 (en) Interdigital slow-wave coplanar transmission line resonator and coupler
CN113922020A (zh) 一种由c型谐振器构成的宽带高抑制双通带滤波器
US5798676A (en) Dual-mode dielectric resonator bandstop filter
JPS6311802B2 (ja)
JPH05315805A (ja) ストリップ線路ループ共振器フィルタ
JP2003304103A (ja) バンドパスフィルタ
Choi et al. A novel microstrip transversal bandpass filter with simultaneous size reduction and spurious responses suppression
JPH0730304A (ja) 高次数高周波フィルタ
Ge et al. A Dual-Band Balun BPF Using Double-Sided Parallel-Strip Line
JP2651713B2 (ja) 高次モードによる共振を抑圧した誘電体フィルタ
JPH0693563B2 (ja) オ−バモ−ド方形導波管を設けた多重ポ−ト,多周波のマイクロ波結合装置
CN117766961A (zh) 带阻滤波器