JPH0693563B2 - オ−バモ−ド方形導波管を設けた多重ポ−ト,多周波のマイクロ波結合装置 - Google Patents

オ−バモ−ド方形導波管を設けた多重ポ−ト,多周波のマイクロ波結合装置

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JPH0693563B2
JPH0693563B2 JP59014170A JP1417084A JPH0693563B2 JP H0693563 B2 JPH0693563 B2 JP H0693563B2 JP 59014170 A JP59014170 A JP 59014170A JP 1417084 A JP1417084 A JP 1417084A JP H0693563 B2 JPH0693563 B2 JP H0693563B2
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エス サード サード
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は一般にマイクロ波システムに関し、特に通常
「結合装置(combiner)」と呼ばれるマイクロ波結合通
信網に関するものである。結合装置は2種類以上の異な
るマイクロ波信号を同時に受信及び送信の両方あるいは
一方が可能な装置である。本発明は特に2種類以上の周
波数帯内の共偏波信号(co−polarized signals)と、
もし所望なら1種類以上の直交偏波信号とを組合わせて
処理できる結合装置に関し、直交偏波信号は2種類以上
の周波数帯内で処理可能である。
従来技術 マイクロ波信号の伝播において、多重モード伝播に固有
のひずみを回避するため、一般に信号を1つの伝播モー
ドに限定することが望ましい。所望の伝播モードは通
常、方形導波管内のTE10モードのような主モードであ
る。例えば高位モードが遮断限界以下になるように導波
管のサイズ決定を入念に行なうことにより、高位モード
を抑制できる。しかしながらある場合には、1種類以上
のモードをサポートするために導波管の一部を充分に長
くする必要があり、この場合は導波管が不連続的になる
ため好ましくない高位モードが発生する可能性がある。
従って、この種の導波管の部分はしばしば「多重モード
(multi-mode)」又は「オーバモード(overmoded)」
導波管と呼ばれる。
オーバモード部分を必要とする導波管システムの1例
は、多重ポート、多周波結合装置を含むシステムであ
る。例えば、1個のアンテナを用いて各2直交偏波内で
2種類の異なる周波数帯域にマイクロ波信号の発信及び
受信の両方あるいは一方を可能にするため4ポート結合
装置が代表的に用いられている。それぞれの周波数帯域
は最低500MHzである例えば、現在の電気通信マイクロ波
システムは一般に「4GHz」、「6GHz」及び「11GHz」帯
域と呼ばれる周波数帯域で信号を伝送しているが、実際
の周波数帯域はそれぞれ3.7〜4.2GHz、5、925〜6.425G
Hz、及び10.7〜11.7GHzである。これらすべての帯域内
での任意の偏波信号は、他のいかなる帯域の信号も混乱
させず、さらに同一帯域における直交偏波信号を混乱さ
せず、又いかなる信号の不必要な高位モードの許容範囲
を越えたレベルの信号をも発生させずに結合装置を介し
て伝播しなければならない。
上に述べた形式の多周波結合装置に望ましくない高位モ
ードを発生させる可能性のある不連続性を避けるため、
入念でしかも高コストの対策が講じられてきた。例え
ば、米国特許第4077039号では、ある結合装置を開示し
ているが、これにはフレアホーンのテーパー部内の擬似
平衡給電部と組合わせて結合装置の高周波ポートのサイ
ドアーム(side arms)内に消失モード導波管フィルタ
ーを用いている。多重ポート、多周波結合装置に生じる
基本的ジレンマはオーバモード導波管部分内で望ましく
ないモードの発生する不連続性を避ける必要があり、さ
らに選択信号と導波管のオーバモード部分に存在する1
個以上のポートとを結合させるための何らかの装置を設
ける必要があることである。過去、この種の矛盾を解決
するために、多くの複雑で高コストかつ労力を要する設
計が必要であった。
本出願人による、1982年6月4日出願の米国特許出願番
号382,997号「多周波マイクロ波信号用の多重ポート結
合装置」には、経済的に製造可能であり、しかも2つ以
上の周波数帯域の同極化された信号と共に使用すると優
れた性能特性を発揮する多重ポート結合装置が開示され
ている。
目的 本発明の目的は、異なる物理的構造、新規な結合機構及
び優れた作動特性を有する多重ポート、多周波結合装置
を提供することにある。とりわけ、本発明の目的は、多
くの用途に於て平衡給電装置(balanced feeds)を使用
する必要がなく、それ故結合装置のコストが節減でき、
比較的幅広い周波数帯域の分離が可能であり、高出力処
理能力があり、接合部、周波数帯域及び偏波板(polari
zation plains)の間の絶縁性に優れ、同調が比較的容
易であるので製造コストが更に節減でき、かつ機械的な
許容差が比較的幅広く、しかも性能特性も充分である結
合装置を提供することにある。
本発明の実施例に於ては、導波管は正方形の横断面を有
するオーバモード部と、長方形の横断面を有する単一モ
ード部とを有し、オーバモード部と単一モード部は、正
方形の横断面部から長方形の横断面部への渡りを形成す
るように先細りにされた(tapered)少なくとも1つの
側壁を有する渡り部によって結合されている。
本明細書にて使用されている「長方形」という用語は側
辺の長さが異なる直角の平行四辺形を意味し、又「直角
の平行四辺形」とは正方形(側辺の長さが等しい)と長
方形(側辺の長さが等しくない)の双方を包含すること
を意味するものとする。
実施例 本発明は特定の実施例を参照して説明するが、これらの
特定の実施例は発明を限定するものではなく、特許請求
の範囲で限定した本発明の精神と範囲内におけるあらゆ
る変更が可能である。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
第1〜7図をまず参照すると、4ポート結合装置が図示
されており、その前部は開放端すなわち口部11を有する
方形導波管10を有しており、前記口部11を通って、4個
の接合部A、B、C、Dに対して信号が送受信される。
結合装置の他端は開放された開放端12であり、接合部D
として使用される。4個の接合部A、B、C、Dは2つ
の異なる周波数帯域にて2対の共偏波信号を送受信する
為、結合装置の長さ方向に沿って間隔をおいて配置され
ている。より詳述すると、接合部A及びBは一対の共偏
波信号をカバーする為、長さ方向に於て互いに一直線状
に配置され、接合部C、Dは別の一対の共偏波信号をカ
バーする為、同様に長さ方向に於て一直線状に配置され
ている。各一直線状の一対の結合部の1つ、すなわち1
つの対における接合部A及び別の対における結合部C
は、高周波数帯域の信号を送受信するような寸法になっ
ており、別の2つの接合部B及びDは、低周波数帯域の
信号を送受信するような寸法になっている。例えば、通
常の用途に於ては、接合部A、Cは6GHzの周波数帯域
(5.925〜6.425GHz)の直交偏波信号を処理し、一方接
合部B、Dは、4GHzの周波数帯域(3.7〜4.2GHz)の直
交偏波信号を処理する。マイクロ波信号は、これらの周
波数帯域の1つで送信され、かつ他の周波数帯域で受信
されることができ、あるいは異なる偏波を用いて双方の
周波数帯域で同時に送受信されることができる。
方形導波管10は双方の横軸に沿って、2つの直交偏波さ
れた低周波信号及び直交偏波された高周波信号が伝播可
能であるような充分な幅を備えている。従って、方形導
波管10は必然的にオーバモード状態である。他方、結合
装置の後部は一対の共偏波信号だけを処理し、それゆえ
単一モードの長方形の導波管13により形成されている。
長方形の後部導波管13と正方形の前部導波管10の間には
一端の長方形断面部から、他端の正方形断面部へと先細
りになっている渡り部を構成する導波管14がある。
第4図及び第5図に於て最も明瞭に示すように、3個の
接合部A〜Cの位置を限定する導波管10、14、13の内壁
に形成されているスロットは長方形に形成され、これら
のスロットは各々、断面長方形状をなす対応するサイド
アーム導波管に接続されている。2個の高周波用接合部
A、Cは各々、対向する一対のスロットを有しており、
主導波管10、13とサイドアーム導波管との前記接合部で
の疑似平衡結合を形成している。3つの接合部A、B及
びCの全ての位置の長方形のスロットはH面タイプであ
り、長さ方向すなわち結合装置の主軸と平行に延びる長
い寸法(long dimensions)を有している。
本発明の結合装置に使用される主導波管と共に、サイド
アーム導波管に通ずるスロットは異なるサイズで形成可
能であることは公知である。例えば、スロットはサイド
アーム導波管の広寸法の約40〜100%の長さ、及びサイ
ドアーム導波管の狭寸法の約40〜100%の幅のものでよ
い。図示した結合装置は接合部Cに於てのみ上記の幅広
いスロットを使用しているが、接合部A及びBに於ける
スロットも幅を広げて、結合装置の電力処理能を増強
し、かつ帯域幅を広めることができる。この2つの理由
より、スロットの寸法はサイドアーム導波管の狭寸法の
少なくとも40%であることが最も適切であることが見出
された。
第1の高周波接合部Aを更に詳細に吟味すると、この接
合部Aに於けるスロットは各々、長方形のサイドアーム
導波管22及びスタブ導波管(stub waveguide)23に連結
されている2つの対向するアイリス(irises)20、21の
形式のものである。短絡板24はスタブ導波管23の外端を
閉じる。スタブ導波管23とそのアイリス21の目的は、高
周波接合部Aにて望ましいインピーダンス整合を行なっ
て反射減衰量を減少させると同時に、非対称のより高位
モードの励起を除去する分岐スタブ同調を得ることであ
る。第1図及び第3図に於てもっとも明瞭に示すよう
に、複数個の同調ねじ22a〜22dが、サイドアーム22の1
つの壁に設けられ、接合部Aの同調が容易になるように
されている。
他の高周波接合部、接合部Cの構造は、結合装置の主軸
を中心として全て90°旋回し、かつスロットにアイリス
がない点以外は接合部Aの構造と同一である。従って、
接合部Cは、長方形のサイドアーム導波管32及びスタブ
導波管33に連結され、かつ互いに対向する2つのスロッ
ト30及び31を有しており、短絡板34はスタブ導波管33の
外端を閉じている。スタブ導波管33には同調ねじ33a〜3
3dが、又サイドアーム導波管32には単一の同調ねじ32a
が設けられている。
次に低周波接合部Bをみると、この接合部Bは1個の長
方形サイドアーム導波管41に接続された1個の長方形ス
ロット40だけを有している。この接合部Bの中心は導波
管14の先細りにされた側壁42の中心と心合わせされるの
が望ましく、それによって先細りにされた壁42は、後述
するピン及び同調ねじと連係して、スロット40とアンテ
ナに通じる結合装置の後部11の間で低周波信号を誘導す
るマイタベント(miter bent)として作動する。先細り
に形成された側壁42は又、双方の接合部C、Dとアンテ
ナ間の変成器としても作動する。
第2の低周波接合部Dは単一モード方形導波管13の開放
端12により形成されている。この接合部Dは、接合部B
にて処理される低周波信号に対して直交偏波された低周
波信号を処理する。
所望の信号を各接合部A、B及びCのスロットへと結合
し、かつ各スロットを通る他の信号を通過せしめる為、
2つの高周波接合部A、Cにフィルタ装置が設けられて
いる。すなわち、各高周波接合部A、Cに連結されるフ
ィルタ装置は、主導波管10、13と高周波スロット及びサ
イドアーム間で高周波信号を結合する為のストップバン
ド特性を有し、かつ高周波接合部のスロットを通る低周
波信号を通過させる為のパスバンド特性を有している。
更に、フィルタ装置及び高周波接合部の構成により、必
要な信号が伝播されているモードとは異なる不必要な伝
播モードの疑似励起(spurious excitation)が抑止さ
れる。
サイドアーム導波管にはいずれもフィルタは必要ない
が、必要ならオプション機構としてサイドアームフィル
タを加えてもよい。接合部A、Cにおける高周波スロッ
ト及びサイドアームの寸法は、高周波信号だけをカバー
するものになっている。従って、これらのスロット及び
サイドアーム自体が、いずれの低周波信号をも濾波して
排除する機能を果す。低周波接合部Bでは、この接合部
Bを通過する低周波及び高周波の双方の信号はスロット
40に対して直交偏波され、従ってサイドアーム41にはフ
ィルタは不要である。低周波接合部Dでは必要な低周波
信号だけが存在するので、いかなるフィルタも不要であ
る。
図示した特定の実施例では、第1の6GHz接合部(接合部
A)と連結されているフィルタ網は、2個のアイリス2
0、21の中間に於て、これらに対して平行に位置する板
に沿って方形導波管10に延びる2つの導通ポスト50h−
l及び51h−lの対向列と、1対の間隔をおいたポスト5
0m、51mからなっている。これらのポスト50h−m及び51
h−mは接合部C、Dの直交偏波された信号に対して仮
想的に不可視のフィルタを形成している。このフィルタ
は2つの直交偏波された6GHzの信号の1つを接合部Aの
サイドアーム22へと結合するストップバンド特性と、4G
Hzの共偏波信号が妨害されずに接合部Aを通過できるよ
うにするパスバンド特性とを有している。すなわちポス
ト50h−mと51h−mの位置と長さは、接合部Bに対して
は4GHzの信号を通過せしめ、共偏波された6GHzの信号は
排除して、この信号を所望なサイドアーム22へと転送せ
しめるようなものになっている。接合部Aに結合されて
いる6GHz信号に対して直交偏波されている4GHz及び6GHz
の双方の信号は、妨害されずに接合部Aフィルタを通過
する。
接合部Aの正面側にある更に2つの対向する導通ポスト
50a−gと51a−gのセットは、接合部A、B用の4GHzと
6GHz双方の信号を整合し、これにより、これらの信号に
とってのVSWR(電圧定在波比)を最小限にする。
ポスト50a−m、51a−mに加え、更に2列の対向するポ
スト50n−r、51h−rが、ポスト50a−l、51a−lの平
面に対して垂直の面に沿って方形導波管10へと延びてい
る。すなわち、ポスト50n−r、51n−rの面は接合部A
のアイリス20、21を縦に2等分する構成になっている。
これらのポストは接合部Bにおける一定のポストと連係
して、接合部C、Dにおける4GHz及び6GHzの双方を整合
させる。
図示している特定のフィルタ構成は、直交偏波された4G
Hz及び6GHz信号用の4接合部結合装置に於て好結果が得
られることが判明した1例であるに過ぎない。他の構成
でも、同一の又は異なる周波数帯域及び(又は)異なる
導波管構成に於て同一の結果が得られることが了解され
よう。同様にして、図示した実施例に於て半径方向(ra
dial)の長さを容易に調整する為の、ねじ形式のポスト
は、ベーン、フィン、棒、ピンその他の旋回自在の器具
により代用してもよい。
第2の6GHz接合部(接合部C)と連結されているフィル
タ網は方形導波管13へと延びる導通ポスト60a−lのセ
ットにより形成される。ポスト60a−h及び60m−pは2
つのスロット30、31の中間に位置する平面の中心にあ
り、一方一対のポスト60i−lはその平面の反対側に対
称的に位置している。このポスト60a−lのセットによ
り形成されているフィルタは、以下の意味に於て、接合
部Aにおける2つのポスト50h−mと51h−mのセットに
より形成されているフィルタと類似している。双方のフ
ィルタとも、類似したストップバンド及びパスバンド特
性を有していること、すなわち、接合部Cに於てポスト
60a−lによって形成されているフィルタは、6GHzの信
号を接合部Cのサイドアーム32へと結合するストップバ
ンド特性と、共偏波された4GHz信号が妨害されずに接合
部Cを通過できるようにするパスバンド特性とを有して
いる点に於てである。
次に4GHz接合部Bをみると、2つの対向するポスト70a
−bと71a−bのセット及び前記接合部と連結されてい
るもう1つの単一のポスト70c−iのセットが、接合部
Aにおけるポスト50n−r、51n−rと連係して、接合部
C、Dの4GHz、6GHzの信号を整合する。補足的なポスト
70j−o及び71j−lは接合部B用の4GHz信号を整合し
て、この信号を接合部Bのサイドアーム41へと誘導する
ことを補助する。この接合部は更に、横ピン72のセット
を含み、このピンは先細の側壁42と連係して4GHzの信号
をアンテナから接合部Bのサイドアーム41へと誘導す
る。
第1〜7図に示す結合装置はその断面が約4.6cm×4.6cm
(1.812インチ×1.812インチ)の正方形状をなす導波管
10を、一端で同一面積の正方形の中間導波管14及び、他
端で約4.6cm×2.2cm(1.812インチ×0.872インチ)へと
先細りにした導波管部と連結した真鍮材料より成ってい
る。第3の導波管13はその全長に沿って長方形状の断面
を有しており、約4.6cm×2.2cm(1.812インチ×0.872イ
ンチ)から、約5.8cm×2.9cm(2.290インチ×1.145イン
チ)へとテーパをつけてある。6GHzの接合部Aは約2.4c
m×0.8cm(0.94インチ×0.30インチ)の長方形状のアイ
リスを有しており、一方、6GHzの接合部Cは、WR137方
形導波管サイドアーム、スタブ及びスロットを有してい
る。接合部Aでのスタブは長さ約2.1cm(0.813インチ)
であり、接合部Cのスタブは長さ約5.9cm(2.34イン
チ)である。中間部導波管14内の4GHz接合部は約4.3cm
×0.8cm(1.7インチ×0.3インチ)の長方形のアイリス
を有し、4GHzのサイドアームはWR181の方形導波管であ
る。各接合部と連結されたポスト及びピンの位置と長さ
は、上述のように第1〜5図に示された通りである。
3.690〜4.210GHz及び5.915〜6.435GHzへと延びる2つの
周波数帯域の各々で、直交偏波信号(各信号は直線的に
偏波された)を使用した試験に於て、本実施例の結合装
置は以下の結果をもたらした。
反射減衰量、接合部D、C 30dB 反射減衰量、接合部B、A 33dB 偏波絶縁、4GHz 39dB 偏波絶縁、6GHz 43dB ポートA・B間の絶縁60dB ポートA・D間の絶縁92dB ポートC・B間の絶縁46dB ポートC・D間の絶縁60dB 上記の試験では、TM11とTE11の高位モードが、6GHz帯域
での導波管の断面における角度と電磁界の強度との関連
を示す偏波判別曲線内の、比較的小強度で急峻な変動部
であるモードピップ(mode pips)として励起し(exit
e)、観察された。かかる高位モードの発生を除去し、
又は少なくとも抑制するため、主導波管の正方形部分と
長方形部分の間の渡りは、1個の側壁だけを先細にする
のではなく、一対の対向する側壁を対称に先細にするこ
とにより形成することが可能である。このような渡りの
一例は第8図に示してある。この実施例では、渡り導波
管部114は結合装置の中心軸に関して対称に先細に形成
された一対の対向する側壁114aと114bとを有している。
先細に形成された側壁114a、114bはサイドアーム41へ
の、又サイドアーム41からの信号を結合する為のマイタ
ベントとして機能しないので、補足のピン172及びポス
ト170が加えられて上記の機能を果たす。留意すべき点
は、先細に形成された側壁114a、114bは単に対称である
だけではなく、非直線形(non−liner)に先細りに形成
され、VSWRを低減し、かつTM11及びTE11モードの励起を
回避するようになっていることである。この非直線形の
テーパは第8図の2個の先細りに形成された側壁にも、
又第1〜7図の1個の先細にされた側壁にも共に有効で
ある。適切な非直線構造の別の例としてはステップ状側
壁がある。
本発明は4ポート結合装置の一実施例を特に参照して説
明したが、本発明は2つ又はそれ以上の異なる周波数帯
域の信号を処理する為の縦方向に一定間隔をおいて形成
した2つ以上の接合部を有する多数の異なる結合装置構
造にも応用可能であることは明白であろう。異なる周波
数帯域の1つあるいは全部の信号は直交に偏波可能であ
り、主導波管の横断面は必要なら、その全長にわたって
正方形にすることが可能である。
前述の詳細な説明によって明らかなように、本発明は、
多くの用途で平衡給電装置を必要とせず、従って結合装
置のコストを節減する、改善された多重ポート、多数波
結合装置を提供するものである。結合装置の主導波管は
その全長にわたって正方形の断面を有しており、それ
故、接合部における縦のスロットは、多くの双対帯域の
用途(例えば4及び6GHz)に於て、高位モードを発生し
ない。主導波管の正方形及び(又は)長方形の断面は、
更に極めて良好な偏波保持特性及び、異なる同波数帯域
における各接合部間の良好な絶縁をもたらすものであ
る。更に、改善された結合装置はとりわけ平衡給電装置
がなくても比較的同調が容易であり、それ故、製造コス
トが節減される。
更に結合装置の電力処理能も、各サイドアームへと開く
アイリスの幅を増大することにより著しく増強すること
が可能である。第8図に示す、正方形と長方形の導波管
部の間の渡りの、対称的に先細にされた側壁を有する実
施例は、TE11及びTM11モードの励起を除去し、かつVSWR
を向上させる上で特に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を具体化した4ポート結合装置の斜視
図、第2図は第1図に示す結合装置の平面図、第3図は
第1図に示す結合装置の側面図、第4図は第3図の4−
4線に於ける断面図、第5図は第2図の5−5線に於け
る断面図、第6図は第1図に示す結合装置の右側面図、
第7図は第1図に示す結合装置の左側面図、第8図は本
発明の結合装置の別例における主導波管の中央部縦断面
図である。 方形導波管10、口部11、接合部A、B、C、D、アイリ
ス20、21、サイドアーム導波管22、スタブ導波管23、ス
ロット30、31、サイドアーム導波管32、スタブ導波管3
3、短絡板34、スロット40、先細り側壁42。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つの異なる周波数帯域で、選
    択された伝播モードにて、共偏波されたマイクロ波信号
    を送受信する為の結合装置に於て、直角の平行四辺形の
    横断面を有し、かつ前記異なる周波数帯域の共偏波され
    た信号と、前記共偏波された信号に関して直交偏波され
    た少なくとも1つの信号とを同時に伝播するような寸法
    を有し、少なくとも一部はオーバモード状態である主導
    波管と、 前記導波管の長さに沿って間隔をおいて設けられ、前記
    導波管を出入りする前記異なる周波数帯域の選択された
    信号を結合する複数個の接合部であって、そのうちの少
    なくとも1つは前記導波管のオーバモード状態の部分に
    配置されており、各々が前記信号を送受信する為の唯一
    のサイドアーム導波管を備えた非平衡又は擬似平衡給電
    装置を有する接合部と、 前記主導波管内に配置され、かつその内部で各接合部と
    作動的に連結されている高周波数帯域の信号用のフィル
    タ装置であって、(1)前記主導波管と前記接合部と、
    これに接続されている前記サイドアーム導波管との間で
    前記高周波数帯域の信号を結合するストップバンド特性
    と、(2)前記接合部を通過する低周波数帯域の信号を
    通過せしめるパスバンド特性とを備えたフィルタ装置、
    とより構成されることを特徴とする結合装置。
  2. 【請求項2】前記主導波管は正方形の横断面を有するオ
    ーバモード部を有することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の結合装置。
  3. 【請求項3】前記主導波管は正方形の横断面を有するオ
    ーバモード部と、長方形の横断面を有する単一モード部
    とを有し、前記オーバモード部と単一モード部は、前記
    正方形断面の部分から長方形断面の部分への渡りが形成
    されるよう先細りにされた少なくとも1つの側壁を有す
    る渡り部によって接合されていることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の結合装置。
  4. 【請求項4】前記渡り部の少なくとも一対の対向する側
    壁は先細りにされていることを特徴とする特許請求の範
    囲第3項記載の結合装置。
  5. 【請求項5】先細りにされた側壁は全て前記導波管の軸
    に関して対称に先細りにされていることを特徴とする特
    許請求の範囲第4項記載の結合装置。
  6. 【請求項6】前記の先細りは非直線的であることを特徴
    とする特許請求の範囲第3項記載の結合装置。
  7. 【請求項7】前記接合部は、前記導波管のオーバモード
    部に於て相互に長さ方向に一直線状をなすように配置さ
    れ、共偏波された信号の内一方の偏波成分の高周波帯域
    信号と低周波帯域信号とを送受信するための第1及び第
    2接合部と、前記導波管の単一モード部に於て相互に長
    さ方向に一直線状をなすように配置され、前記一方の偏
    波成分と直交する偏波成分の高周波帯域信号と低周波帯
    域信号とを送受信する為の第3及び第4接合部とを含む
    ことを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の結合装
    置。
  8. 【請求項8】前記接合部の1つは前記先細りにされた側
    壁と同一の縦方向位置に配置されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第3項記載の結合装置。
  9. 【請求項9】前記接合部の各々は、その幅が対応するサ
    イドアーム導波管の狭寸法の少なくとも40%ある長方形
    のスロットを含むことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の結合装置。
  10. 【請求項10】高周波数信号を送受信する為の前記接合
    部は各々、対向する一対のスロットを前記主導波管内に
    設けており、各対のスロットのうちの1つは前記サイド
    アーム導波管に通じ、別の1つはインピーダンス整合用
    の閉じた導波管スタブに通じていることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の結合装置。
  11. 【請求項11】前記サイドアーム導波管は矩形導波管で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の結合
    装置。
JP59014170A 1983-01-28 1984-01-28 オ−バモ−ド方形導波管を設けた多重ポ−ト,多周波のマイクロ波結合装置 Expired - Lifetime JPH0693563B2 (ja)

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US3978434A (en) 1974-09-10 1976-08-31 Licentia Patent-Verwaltungs-G.M.B.H. System separating filter for separating first and second doubly polarized frequency bands

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