JPH0779203B2 - マイクロ波ダイプレクサ - Google Patents
マイクロ波ダイプレクサInfo
- Publication number
- JPH0779203B2 JPH0779203B2 JP2148845A JP14884590A JPH0779203B2 JP H0779203 B2 JPH0779203 B2 JP H0779203B2 JP 2148845 A JP2148845 A JP 2148845A JP 14884590 A JP14884590 A JP 14884590A JP H0779203 B2 JPH0779203 B2 JP H0779203B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- section
- waveguide
- radiation
- propagation
- channel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01P—WAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
- H01P1/00—Auxiliary devices
- H01P1/20—Frequency-selective devices, e.g. filters
- H01P1/213—Frequency-selective devices, e.g. filters combining or separating two or more different frequencies
- H01P1/2138—Frequency-selective devices, e.g. filters combining or separating two or more different frequencies using hollow waveguide filters
Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、２つの異なる周波数の電磁放射に別々の伝播
通路を提供するマイクロ波ダイプレクサ、特に２つの周
波数の中の低いほうの周波数よりもカットオフ周波数が
高く、この周波数を遮断し、一方２つの周波数の高い放
り周波数の放射は伝送する導波管として構成された第１
のブランチと、低い周波数の放射の伝播を許容し、一方
高い周波数の放射の伝播を阻止するバンドパスフィルタ
を具備した第２のブランチとを有するダイプレクサ関す
る。
通路を提供するマイクロ波ダイプレクサ、特に２つの周
波数の中の低いほうの周波数よりもカットオフ周波数が
高く、この周波数を遮断し、一方２つの周波数の高い放
り周波数の放射は伝送する導波管として構成された第１
のブランチと、低い周波数の放射の伝播を許容し、一方
高い周波数の放射の伝播を阻止するバンドパスフィルタ
を具備した第２のブランチとを有するダイプレクサ関す
る。
［従来技術］ マイクロ波ダイプレクサは１つ以上の周波数バンドで信
号を処理する回路において使用される。典型的な回路
は、無線およびテレビジョン信号の再送信のために衛星
を使用する放送システムのような通信システムに見られ
る。衛星はアンテナを照射するか、或は異なる周波数で
アンテナから信号を受信する供給構造を具備したアンテ
ナを支持する。ダイプレクサは、異なる周波数で動作す
るトランシーバに供給構造を結合する。
号を処理する回路において使用される。典型的な回路
は、無線およびテレビジョン信号の再送信のために衛星
を使用する放送システムのような通信システムに見られ
る。衛星はアンテナを照射するか、或は異なる周波数で
アンテナから信号を受信する供給構造を具備したアンテ
ナを支持する。ダイプレクサは、異なる周波数で動作す
るトランシーバに供給構造を結合する。
一般には、ダイプレクサは３つのブランチ、またはチャ
ンネルを有し、導波管から構成される。これらのブラン
チは、アンテナと２つのトランシーバとの間において電
磁パワーを結合するために高低の両周波数で共通のブラ
ンチ動作を行う。共通のチャンネルは、２つの周波数で
マイクロ波信号を分離するように動作する通過チャンネ
ルおよびサイドチャンネルにブランチする。通過チャン
ネルは１つの周波数で動作する受信機またはトランシー
バのような回路と接続し、一方サイドチャンネルは別の
周波数で動作する受信機またはトランシーバのような回
路と接続する。
ンネルを有し、導波管から構成される。これらのブラン
チは、アンテナと２つのトランシーバとの間において電
磁パワーを結合するために高低の両周波数で共通のブラ
ンチ動作を行う。共通のチャンネルは、２つの周波数で
マイクロ波信号を分離するように動作する通過チャンネ
ルおよびサイドチャンネルにブランチする。通過チャン
ネルは１つの周波数で動作する受信機またはトランシー
バのような回路と接続し、一方サイドチャンネルは別の
周波数で動作する受信機またはトランシーバのような回
路と接続する。
ダイプレクサは一般に通過およびサイドチャンネルにお
いてフィルタを形成するようにこれら両チャンネルで同
調された素子により構成されるため、これら２つのチャ
ンネルはそれぞれ２つの周波数バンドの一方だけで放射
を伝播し、他方の周波数での伝播を阻止する。それによ
って、ダイプレクサは２つの周波数バンドで入来した信
号を分離し、アンテナの共通供給に対して２つの周波数
バンドの出てゆく信号を結合することができる。
いてフィルタを形成するようにこれら両チャンネルで同
調された素子により構成されるため、これら２つのチャ
ンネルはそれぞれ２つの周波数バンドの一方だけで放射
を伝播し、他方の周波数での伝播を阻止する。それによ
って、ダイプレクサは２つの周波数バンドで入来した信
号を分離し、アンテナの共通供給に対して２つの周波数
バンドの出てゆく信号を結合することができる。
［発明の解決すべき課題］ ２つのブランチにおけるディスクリートなマイクロ波素
子のフィルタを具備したダイプレクサの構造は製造処理
を著しく複雑にし、またダイプレクサの物理的寸法の最
小化を妨げるという問題を引起こす。
子のフィルタを具備したダイプレクサの構造は製造処理
を著しく複雑にし、またダイプレクサの物理的寸法の最
小化を妨げるという問題を引起こす。
［課題解決のための手段］ 上記の問題は本発明にしたがって構成されたマイクロ波
ダイプレクサによって克服され、また別の利点がもたら
され、ダイプレクサは導波管の第１のセクションおよび
前記第１のセクションを結合する導波管の第２のセクシ
ョンを含む。第１のセクションは、ダイプレクサの共通
チャンネルとして機能し、２つの周波数バンドで放射を
伝播する共通ポートに接続されている。第２のセクショ
ンはその低い周波数の通過チャンネルとして機能し、低
い周波数の放射の伝播用の通過ポートにおいて接続す
る。
ダイプレクサによって克服され、また別の利点がもたら
され、ダイプレクサは導波管の第１のセクションおよび
前記第１のセクションを結合する導波管の第２のセクシ
ョンを含む。第１のセクションは、ダイプレクサの共通
チャンネルとして機能し、２つの周波数バンドで放射を
伝播する共通ポートに接続されている。第２のセクショ
ンはその低い周波数の通過チャンネルとして機能し、低
い周波数の放射の伝播用の通過ポートにおいて接続す
る。
導波管の第３のセクションは前記導波管の第１のセクシ
ョンと結合され、ダイプレクサのサイドチャンネルとし
て機能し、高い周波数の放射の伝播用のサイドポートに
接続されている。フィルタが第２のセクションの通過チ
ャンネル中に設けられており、それは高い周波数の放射
の伝播を阻止し、一方低い周波数の放射の伝播を許容す
る。フィルタは１つ以上の共振空洞によって間隔を隔て
られた直列の２つ以上の誘導アイリスから構成される。
ョンと結合され、ダイプレクサのサイドチャンネルとし
て機能し、高い周波数の放射の伝播用のサイドポートに
接続されている。フィルタが第２のセクションの通過チ
ャンネル中に設けられており、それは高い周波数の放射
の伝播を阻止し、一方低い周波数の放射の伝播を許容す
る。フィルタは１つ以上の共振空洞によって間隔を隔て
られた直列の２つ以上の誘導アイリスから構成される。
サイドチャンネルは少なくとも１つの部分において高い
周波数の放射の伝播モードを維持するのに十分に大き
く、また低い周波数の放射の伝播を阻止するために低い
周波数の放射に消滅モードを与えるのに十分に小さい断
面寸法を有する。共通チャンネルからサイドチャンネル
へ放射を結合するために第１の導波管セクションの幅の
広い方の壁中に結合開口がある。開口は高い周波数にお
ける共振スロットとして構成されている。結合開口に最
も近い第１のフィルタアイリスは、共通チャンネルとサ
イドチャンネルとの間の高い周波数の放射の伝播を最大
にするために結合開口における電界の最大値で高い周波
数の放射を反射して結合開口に戻すように結合開口から
の高い周波数の放射で1/4管内波長の奇数倍に位置され
る。
周波数の放射の伝播モードを維持するのに十分に大き
く、また低い周波数の放射の伝播を阻止するために低い
周波数の放射に消滅モードを与えるのに十分に小さい断
面寸法を有する。共通チャンネルからサイドチャンネル
へ放射を結合するために第１の導波管セクションの幅の
広い方の壁中に結合開口がある。開口は高い周波数にお
ける共振スロットとして構成されている。結合開口に最
も近い第１のフィルタアイリスは、共通チャンネルとサ
イドチャンネルとの間の高い周波数の放射の伝播を最大
にするために結合開口における電界の最大値で高い周波
数の放射を反射して結合開口に戻すように結合開口から
の高い周波数の放射で1/4管内波長の奇数倍に位置され
る。
［実施例］ 第１図を参照すると、本発明にしたがって構成され、電
磁信号の処理においてマイクロ波回路で使用するのに適
したダイプレクサ10が示されている。衛星通信システム
におけるダイプレクサ10の使用を例にとると、ダイプレ
クサ10は反射器14および供給装置16を有するアンテナ12
と共に使用される。ダイプレクサ10、供給装置16および
反射器14は鎖線で示された支持部18によって支持され、
その支持部は通信システムにおいて使用するために地球
の周囲を回っている衛星でもよい。ダイプレクサ10は、
３つのチャンネルすなわち共通チャンネル24、通過チャ
ンネル26およびサイドチャンネル28を形成するために導
波管20の側から延在する導波管のセクション22を具備し
た導波管20から構成されている。３つのチャンネルはそ
れぞれ３つのポートすなわち共通ポート30、通過ポート
32およびサイドポート34において接続する。通過ポート
32およびサイドポート34は例えばトランシーバ36および
38に接続される。共通ポート30は放射ビーム40を形成す
るためにトランシーバから反射器14への信号の送信のた
めに供給装置16に接続される。
磁信号の処理においてマイクロ波回路で使用するのに適
したダイプレクサ10が示されている。衛星通信システム
におけるダイプレクサ10の使用を例にとると、ダイプレ
クサ10は反射器14および供給装置16を有するアンテナ12
と共に使用される。ダイプレクサ10、供給装置16および
反射器14は鎖線で示された支持部18によって支持され、
その支持部は通信システムにおいて使用するために地球
の周囲を回っている衛星でもよい。ダイプレクサ10は、
３つのチャンネルすなわち共通チャンネル24、通過チャ
ンネル26およびサイドチャンネル28を形成するために導
波管20の側から延在する導波管のセクション22を具備し
た導波管20から構成されている。３つのチャンネルはそ
れぞれ３つのポートすなわち共通ポート30、通過ポート
32およびサイドポート34において接続する。通過ポート
32およびサイドポート34は例えばトランシーバ36および
38に接続される。共通ポート30は放射ビーム40を形成す
るためにトランシーバから反射器14への信号の送信のた
めに供給装置16に接続される。
第２図、第３図および第４図を参照すると、ダイプレク
サ10はさらにフィルタ42の一連の２つの空洞52および54
を限定するために導波管20の軸50に沿って間隔を隔てら
れた３つの誘導アイリス44、46および48から形成される
フィルタ42を含む。容量調整ねじ56はフィルタ42を同調
するために設けられている。サイドチャンネル28と導波
管20の第１のセクションとの間に電磁エネルギを結合す
るために共振スロット58の形態の結合開口もまたダイプ
レクサ10中に形成されている。導波管20の第１のセクシ
ョンは共通ポート30からアイリスの第１のもの、すなわ
ちアイリス44まで延在し、第１のセクションは共通チャ
ンネル24に関する共通終点である。導波管20の第２のセ
クションは第１のアイリス44から通過ポート32まで延在
しフィルタ42を収容し、通過チャンネル26と共通の終点
である。２つの金属片60は導波管セクション22において
スロット58の両端部に設けられ、導波管セクション22の
軸62に平行に位置されている。
サ10はさらにフィルタ42の一連の２つの空洞52および54
を限定するために導波管20の軸50に沿って間隔を隔てら
れた３つの誘導アイリス44、46および48から形成される
フィルタ42を含む。容量調整ねじ56はフィルタ42を同調
するために設けられている。サイドチャンネル28と導波
管20の第１のセクションとの間に電磁エネルギを結合す
るために共振スロット58の形態の結合開口もまたダイプ
レクサ10中に形成されている。導波管20の第１のセクシ
ョンは共通ポート30からアイリスの第１のもの、すなわ
ちアイリス44まで延在し、第１のセクションは共通チャ
ンネル24に関する共通終点である。導波管20の第２のセ
クションは第１のアイリス44から通過ポート32まで延在
しフィルタ42を収容し、通過チャンネル26と共通の終点
である。２つの金属片60は導波管セクション22において
スロット58の両端部に設けられ、導波管セクション22の
軸62に平行に位置されている。
導波管20は、方形の断面を導波管20に与えるように狭い
側壁68によって結合された広い上部壁64および反対側の
広い下部壁66を含む。本発明の好ましい実施例におい
て、広い上部壁64の側壁68に対する幅の比率は2:1であ
る。導波管セクション22は、方形の断面を導波管セクシ
ョン22に与えるように狭い側壁72によって結合された広
い壁70を含む。本発明の好ましい実施例において、広い
上部壁70の側壁72に対する幅の比率は2:1である。
側壁68によって結合された広い上部壁64および反対側の
広い下部壁66を含む。本発明の好ましい実施例におい
て、広い上部壁64の側壁68に対する幅の比率は2:1であ
る。導波管セクション22は、方形の断面を導波管セクシ
ョン22に与えるように狭い側壁72によって結合された広
い壁70を含む。本発明の好ましい実施例において、広い
上部壁70の側壁72に対する幅の比率は2:1である。
スロット58は上部壁64を通過し、軸62に関して対称的で
あり、導波管セクション22の広い壁70に平行におよび導
波管20の側壁68に垂直にその縦方向に延在する。スロッ
ト58の周囲長はチャンネル24と28との間でスロット58に
よって結合される電磁放射のバンドの中心周波数の波長
における１自由空間波長に等しい。スロット58の中心
は、前記スロット58によって結合される電磁放射のバン
ドの中心周波数の波長に対してアイリス44から1/4管内
波長の奇数倍、好ましくは1/4管内波長に等しい長さの
距離で第１のアイリス44と共通ポート30との間に位置さ
れている。
あり、導波管セクション22の広い壁70に平行におよび導
波管20の側壁68に垂直にその縦方向に延在する。スロッ
ト58の周囲長はチャンネル24と28との間でスロット58に
よって結合される電磁放射のバンドの中心周波数の波長
における１自由空間波長に等しい。スロット58の中心
は、前記スロット58によって結合される電磁放射のバン
ドの中心周波数の波長に対してアイリス44から1/4管内
波長の奇数倍、好ましくは1/4管内波長に等しい長さの
距離で第１のアイリス44と共通ポート30との間に位置さ
れている。
フィルタ42において、アイリス44、46および48は上部壁
64から下部壁66に延在し、側壁68に接触する。外側のア
イリス44および48は、幅が等しく中央アイリス46によっ
て限定される開口78よりも広い開口74および76をそれぞ
れ限定する。フィルタ42が１つの空洞だけによって構成
される場合、等しい開口を限定するアイリスは２つだけ
である。フィルタ42が３つ以上の空洞によって構成され
る場合、開口の寸法を変える付加的なアイリスがフィル
タの中心に関して対称的に位置され、開口の寸法はフィ
ルタの中心に向かって狭くなっていく。フィルタ42は通
過チャンネル26を介して伝播されるべきマイクロ波周波
数にパスバンドを提供し、サイドチャンネル28を介して
伝播されるべきマイクロ波周波数に停止バンドを提供す
るように良く知られた技術で構成される。調整ねじ56は
下部壁66の中心に沿って設けられ、典型的に幅の広い壁
64と66との間の長さの10％よりも小さい比較的狭い間隔
で導波管20に挿入される。
64から下部壁66に延在し、側壁68に接触する。外側のア
イリス44および48は、幅が等しく中央アイリス46によっ
て限定される開口78よりも広い開口74および76をそれぞ
れ限定する。フィルタ42が１つの空洞だけによって構成
される場合、等しい開口を限定するアイリスは２つだけ
である。フィルタ42が３つ以上の空洞によって構成され
る場合、開口の寸法を変える付加的なアイリスがフィル
タの中心に関して対称的に位置され、開口の寸法はフィ
ルタの中心に向かって狭くなっていく。フィルタ42は通
過チャンネル26を介して伝播されるべきマイクロ波周波
数にパスバンドを提供し、サイドチャンネル28を介して
伝播されるべきマイクロ波周波数に停止バンドを提供す
るように良く知られた技術で構成される。調整ねじ56は
下部壁66の中心に沿って設けられ、典型的に幅の広い壁
64と66との間の長さの10％よりも小さい比較的狭い間隔
で導波管20に挿入される。
本発明の好ましい実施例の動作において、ダイプレクサ
10は信号周波数12および14GHz（ギガヘルツ）で動作す
る。両信号は共通チャンネル24を通って伝播する。低い
周波数の12GHzの信号は、フィルタ42によって与えられ
たほぼ1.0GHzの幅を有するパスバンドの中心周波数とし
て通過チャンネル26中を伝播する。高い周波数の14GHz
の信号はスロット58によって与えられたほぼ1.0GHzの幅
を有するパスバンドの中心周波数としてサイドチャンネ
ル28中を伝播する。ダイプレクサ10の動作は、マイクロ
波信号がポート30と32間またはポート30と34間のいずれ
かの方向に伝播するようにレシプロ的である。導波管20
は、1.905cm×0.953cm（0.75インチ×0.375インチ）の
内面積を有するWR−75導波管から構成される。導波管セ
クション22は1.58cm×0.79cm（0.622インチ×0.311イン
チ）の内面積を有するWR−62導波管から構成される。金
属片60は側壁72に隣接して位置され、幅の広い壁70間の
長さ全体に延在し、導波管20の上部壁64に接触する。各
金属片60は、14GHzで導波管セクション22の管内波長よ
り大きい2.54cm（1.0インチ）の長さを有する。
10は信号周波数12および14GHz（ギガヘルツ）で動作す
る。両信号は共通チャンネル24を通って伝播する。低い
周波数の12GHzの信号は、フィルタ42によって与えられ
たほぼ1.0GHzの幅を有するパスバンドの中心周波数とし
て通過チャンネル26中を伝播する。高い周波数の14GHz
の信号はスロット58によって与えられたほぼ1.0GHzの幅
を有するパスバンドの中心周波数としてサイドチャンネ
ル28中を伝播する。ダイプレクサ10の動作は、マイクロ
波信号がポート30と32間またはポート30と34間のいずれ
かの方向に伝播するようにレシプロ的である。導波管20
は、1.905cm×0.953cm（0.75インチ×0.375インチ）の
内面積を有するWR−75導波管から構成される。導波管セ
クション22は1.58cm×0.79cm（0.622インチ×0.311イン
チ）の内面積を有するWR−62導波管から構成される。金
属片60は側壁72に隣接して位置され、幅の広い壁70間の
長さ全体に延在し、導波管20の上部壁64に接触する。各
金属片60は、14GHzで導波管セクション22の管内波長よ
り大きい2.54cm（1.0インチ）の長さを有する。
金属片60は側壁72間の距離を（0.46インチ）に減少し、
結果的に金属片60間の導波管セクション22の領域におい
てほぼ12.8GHzの遮断周波数になる。フィルタ42におい
て、各空洞52および54はほぼ1.27cm（0.5インチ）の距
離で導波管の軸50に沿って延在し、これは12GHzにおけ
る管内波長の1/2よりも少し小さく、12GHzで共振するよ
うに同調された共振器として機能する。アイリス44およ
び48の開口は、上部壁64に平行な方向に測定すると1.14
3cm（0.45インチ）である。アイリス46の開口は0.635cm
（0.25インチ）である。実際的な方法で高い周波数の14
GHzの信号はフィルタ42によって十分に減衰されるた
め、実際上は高い周波数の信号はフィルタ42を通って伝
播しないと考えられる。金属片60の領域内の導波管セク
ション22の断面積は高い周波数の信号の伝播を許容する
ように十分な大きさである。金属片領域の断面積は小さ
いため、低い12GHz周波数で伝播モードを維持すること
ができず、実際的な方法で低い周波数の信号を厳密に減
衰するため、低い周波数の信号が導波管セクション22を
通って伝播しないと考えられる消滅モードをもたらす。
結果的に金属片60間の導波管セクション22の領域におい
てほぼ12.8GHzの遮断周波数になる。フィルタ42におい
て、各空洞52および54はほぼ1.27cm（0.5インチ）の距
離で導波管の軸50に沿って延在し、これは12GHzにおけ
る管内波長の1/2よりも少し小さく、12GHzで共振するよ
うに同調された共振器として機能する。アイリス44およ
び48の開口は、上部壁64に平行な方向に測定すると1.14
3cm（0.45インチ）である。アイリス46の開口は0.635cm
（0.25インチ）である。実際的な方法で高い周波数の14
GHzの信号はフィルタ42によって十分に減衰されるた
め、実際上は高い周波数の信号はフィルタ42を通って伝
播しないと考えられる。金属片60の領域内の導波管セク
ション22の断面積は高い周波数の信号の伝播を許容する
ように十分な大きさである。金属片領域の断面積は小さ
いため、低い12GHz周波数で伝播モードを維持すること
ができず、実際的な方法で低い周波数の信号を厳密に減
衰するため、低い周波数の信号が導波管セクション22を
通って伝播しないと考えられる消滅モードをもたらす。
第１のアイリス44は、その正面において1/4管内波長で
電界の最大値を有する定在波を生成するために高い周波
数の信号を反射して共通ポート30に戻す。第１のアイリ
ス44の正面において高い周波数により1/4管内波長でス
ロット58を配置することにより、共通チャンネル24とサ
イドチャンネル28との間のスロット58を介した高い周波
数の信号の結合が最大になる。高い周波数の信号におけ
る上記の帯域幅はスロット58の大きさに依存し、狭いス
ロットは狭い帯域幅になる。スロット58の長さは1.067c
m（0.42インチ）であり、これは高い周波数における自
由空間波長のほぼ1/2である。スロット58の幅は0.1016c
m（0.04インチ）である。所望ならば、スロット幅は共
通チャンネルとサイドチャンネルとの間で結合される信
号の帯域幅を増加または減少するために0.152cm（0.06
インチ）に拡大されるか、或は0.076cm（0.03インチ）
に縮小されてもよい。
電界の最大値を有する定在波を生成するために高い周波
数の信号を反射して共通ポート30に戻す。第１のアイリ
ス44の正面において高い周波数により1/4管内波長でス
ロット58を配置することにより、共通チャンネル24とサ
イドチャンネル28との間のスロット58を介した高い周波
数の信号の結合が最大になる。高い周波数の信号におけ
る上記の帯域幅はスロット58の大きさに依存し、狭いス
ロットは狭い帯域幅になる。スロット58の長さは1.067c
m（0.42インチ）であり、これは高い周波数における自
由空間波長のほぼ1/2である。スロット58の幅は0.1016c
m（0.04インチ）である。所望ならば、スロット幅は共
通チャンネルとサイドチャンネルとの間で結合される信
号の帯域幅を増加または減少するために0.152cm（0.06
インチ）に拡大されるか、或は0.076cm（0.03インチ）
に縮小されてもよい。
両周波数バンドでのマイクロ波信号トランスバース電気
信号TE10であり、電気ベクトルは導波管20における広い
壁64および66に垂直であり、導波管セクション22におけ
る広い壁70に垂直である。スロット58において、電界は
スロットの長手側に垂直にスロットルを横断して延在す
る。ダイプレクサ10の全体的な長さおよび幅は8.89cm×
4.318cm（3.5インチ×1.7インチ）と測定される。した
がって、本発明のダイプレクサは、上記の他のダイプレ
クサよりも簡単で容易に構成されるコンパクトな構造で
ある。
信号TE10であり、電気ベクトルは導波管20における広い
壁64および66に垂直であり、導波管セクション22におけ
る広い壁70に垂直である。スロット58において、電界は
スロットの長手側に垂直にスロットルを横断して延在す
る。ダイプレクサ10の全体的な長さおよび幅は8.89cm×
4.318cm（3.5インチ×1.7インチ）と測定される。した
がって、本発明のダイプレクサは、上記の他のダイプレ
クサよりも簡単で容易に構成されるコンパクトな構造で
ある。
本発明の上記の実施例は単なる例示に過ぎず、当業者に
よって修正が可能であることが理解されるべきである。
したがって、本発明はここに記載の実施例のみに限定さ
れるものではなく、特許請求の範囲の記載によってのみ
限定されるものである。
よって修正が可能であることが理解されるべきである。
したがって、本発明はここに記載の実施例のみに限定さ
れるものではなく、特許請求の範囲の記載によってのみ
限定されるものである。
第１図は、衛生通信システムのようなアンテナと２つの
トランシーバとの間におけるマイクロ波信号の結合の際
に使用される本発明のダイプレクサの１実施例の概略図
である。 第２図はダイプレクサ上部の平面図であり、フィルタの
構造を説明するために導波管の上部の広い壁の一部が切
取られている。 第３図はダイプレクサの側面図であり、フィルタの構造
を説明するために導波管の側壁の一部が切取られてい
る。 第４図は第２図のライン４−４におけるダイプレクサの
断面図である。
トランシーバとの間におけるマイクロ波信号の結合の際
に使用される本発明のダイプレクサの１実施例の概略図
である。 第２図はダイプレクサ上部の平面図であり、フィルタの
構造を説明するために導波管の上部の広い壁の一部が切
取られている。 第３図はダイプレクサの側面図であり、フィルタの構造
を説明するために導波管の側壁の一部が切取られてい
る。 第４図は第２図のライン４−４におけるダイプレクサの
断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス・エフ・フォスター・ジュニア アメリカ合衆国、カリフォルニア州 90065、ロサンゼルス、ロデリック・プレ イス 3078 (56)参考文献 特開 平１−286601（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−122302（ＪＰ，Ａ)
Claims (2)
- 【請求項１】ダイプレクサの共通チャンネルとして機能
し、一方の周波数が他方の周波数より高い２つの周波数
の放射の伝播用の共通ポートに一端が接続されている導
波管の第１のセクションと、前記ダイプレクサの通過チ
ャンネルとして機能し、一端がこの第１のセクションと
結合され、他端が前記２つの周波数の低い周波数の放射
の伝播用の通過ポートに接続されている導波管の第２の
セクションと、 前記ダイプレクサのサイドチャンネルとして機能し、一
端が前記２つの周波数の高い周波数の放射の伝播用のサ
イドポートに接続され、他端が前記導波管の第１のセク
ションと結合されている導波管の第３のセクションと、 前記導波管の第２のセクションの通過チャンネル中に配
置され、前記高い周波数の放射の伝播を阻止し、一方低
い周波数の放射の伝播を許容するように構成されたフィ
ルタ手段とを含み、 前記サイドチャンネルの少なくとも１部分は高い周波数
の放射の伝播モードを維持するのには十分な大きさであ
るが、低い周波数の放射の伝播を阻止するために低い周
波数の放射に消滅モードを与えるように十分に小さい断
面寸法を有し、 前記導波管の各セクション方形の断面を有し、幅の狭い
２つの対向する側壁によって結合されたそれより幅の広
い２つの対向する広い壁を含み、前記サイドチャンネル
は側壁に平行な電界を持つ各導波管セクションにおいて
放射のトランスバース電気モードを支持する前記第１の
導波管セクションの第１の広い壁において前記共通チャ
ンネルと結合し、前記共通チャンネルから前記サイドチ
ャンネルへ放射を結合するために前記第１の広い壁中に
結合開口があり、 前記第１の広い壁中の結合開口は、高い周波数の放射の
１つの自由空間波長にほぼ等しい周囲を有する細長い共
振スロットとして形成され、スロットの縦方向の軸は前
記第１および第２の導波管セクションの側壁に垂直な方
向に延在し、 前記フィルタ手段は、低い周波数の放射の伝播用のパス
バンドを与えるように低い周波数におけるアイリスを具
備した少なくとも１つの共振空洞を限定するために前記
第２の導波管セクションに沿って間隔を隔てられた複数
の誘導アイリスを含み、前記結合開口に最も近い前記ア
イリスの第１のものは前記共振チャンネルと前記サイド
チャンネルとの間の高い周波数の放射の伝播を最大にす
るために結合開口における電界の最大値で高い周波数の
放射を反射して結合開口に戻すように前記結合開口から
高い周波数の放射において1/4管内波長の奇数倍の距離
に位置され、マイクロ波ダイプレクサの物理的寸法を最
小化するために前記第１のアイリスの壁要素は、結合開
口に戻るように高い周波数の放射を反射するためにその
高い周波数の放射の1/2波長とほぼ等しい第１のアイリ
スのスロット幅を限定するように、十分な距離だけ通過
チャンネルの側壁の内部に延在しているマイクロ波ダイ
プレクサ。 - 【請求項２】ダイプレクサの共通チャンネルとして機能
し、一方の周波数が他方の周波数より高い２つの周波数
の放射の伝播用の共通ポートに一端が接続されている導
波管の第１のセクションと、前記ダイプレクサの通過チ
ャンネルとして機能し、一端がこの第１のセクションと
結合され、他端が前記２つの周波数の低い周波数の放射
の伝播用の通過ポートに接続されている導波管の第２の
セクションと、 前記ダイプレクサのサイドチャンネルとして機能し、一
端が前記２つの周波数の高い周波数の放射の伝播用のサ
イドポートに接続され、他端が前記導波管の第１のセク
ションと結合されている導波管の第３のセクションと、 前記導波管の第２のセクションの通過チャンネル中に配
置され、前記高い周波数の放射の伝播を阻止し、一方低
い周波数の放射の伝播を許容するように構成されたフィ
ルタ手段とを含み、前記共通チャンネルから前記サイド
チャンネルへ放射を結合するために導波管の前記第３お
よび第１のセクションとの結合部分に結合開口を備え、 前記結合開口は高い周波数の放射の１つの自由空間波長
とほぼ等しい周囲長を有する細長い共振スロットとして
形成され、共振スロットの縦方向の軸は前記導波管の第
３のセクションおよび前記導波管の第１のセクションの
縦方向の軸と垂直の方向において延在し、 前記フィルタ手段は、低い周波数の放射の伝播用のパス
バンドを与えるように低い周波数におけるアイリスを具
備した少なくとも１つの共振空洞を限定するために前記
第２の導波管セクションに沿って間隔を隔てられた複数
の誘導アイリスを含め、前記結合開口に最も近い前記第
１のアイリスの壁要素は前記結合開口に戻るように高い
周波数の放射を反射するための高い周波数の放射の1/2
波長とほぼ等しい前記第１のアイリスのスロット幅を限
定する十分な距離だけ前記通過チャンネルの中心の方向
に延在し、前記第１のアイリスは前記共通のチャンネル
と前記サイドチャンネルとの間の高い周波数の放射の伝
播を最大にするために結合開口における電界の最大値で
前記結合開口からの高い周波数の放射において1/4管内
波長の奇数倍の距離に位置され、 前記サイドチャンネルの少なくとも１部分は高い周波数
の放射の伝播モードを維持するのには十分な大きさであ
るが、低い周波数の放射の伝播を阻止するために低い周
波数の放射に消滅モードを与えるように十分に小さい断
面寸法を有し、ダイプレクサの物理的寸法を最小にして
いるマイクロ波ダイプレクサ。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US07/364,766 US4970480A (en) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | Microwave diplexer |
| US364,766 | 1989-06-09 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03171801A JPH03171801A (ja) | 1991-07-25 |
| JPH0779203B2 true JPH0779203B2 (ja) | 1995-08-23 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2148845A Expired - Lifetime JPH0779203B2 (ja) | 1989-06-09 | 1990-06-08 | マイクロ波ダイプレクサ |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4970480A (ja) |
| EP (1) | EP0401995A3 (ja) |
| JP (1) | JPH0779203B2 (ja) |
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| DE2517383C3 (de) * | 1975-04-19 | 1979-03-01 | Licentia Patent-Verwaltungs-Gmbh, 6000 Frankfurt | Systemweiche für Frequenzdoppelausnutzung |
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- 1989-06-09 US US07/364,766 patent/US4970480A/en not_active Expired - Fee Related
-
1990
- 1990-04-20 CA CA002015026A patent/CA2015026C/en not_active Expired - Fee Related
- 1990-05-18 EP EP19900305411 patent/EP0401995A3/en not_active Ceased
- 1990-06-08 JP JP2148845A patent/JPH0779203B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| CA2015026A1 (en) | 1990-12-09 |
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| US4970480A (en) | 1990-11-13 |
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