JPH11312907A - 整合回路チップ、整合回路付きフィルタ、共用器、及び移動体通信機器 - Google Patents

整合回路チップ、整合回路付きフィルタ、共用器、及び移動体通信機器

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JPH11312907A
JPH11312907A JP10352410A JP35241098A JPH11312907A JP H11312907 A JPH11312907 A JP H11312907A JP 10352410 A JP10352410 A JP 10352410A JP 35241098 A JP35241098 A JP 35241098A JP H11312907 A JPH11312907 A JP H11312907A
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JP
Japan
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electrode
transmission line
filter
dielectric layer
transmission
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JP10352410A
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English (en)
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Hiroshi Kushitani
洋 櫛谷
Toru Yamada
徹 山田
Naoki Yuda
直毅 湯田
Toshio Ishizaki
俊雄 石崎
Hideaki Nakakubo
英明 中久保
Makoto Fujikawa
藤川  誠
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/213Frequency-selective devices, e.g. filters combining or separating two or more different frequencies
    • H01P1/2135Frequency-selective devices, e.g. filters combining or separating two or more different frequencies using strip line filters
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/203Strip line filters
    • H01P1/2039Galvanic coupling between Input/Output
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
    • H01P5/02Coupling devices of the waveguide type with invariable factor of coupling

Abstract

(57)【要約】 【課題】携帯電話等の高周波機器に用いられる共用器に
適用でき、簡単な構成で伝送線路の設計の自由度を維持
したままでインピーダンス整合をとりやすい小型一体型
の整合チップを実現すること。 【解決手段】第1の伝送線路104と第2の伝送線路1
05と第3の伝送線路106で構成された一体化形状の
本体107を有し、第1の伝送線路の一端と第2の伝送
線路の一端と第3の伝送線路の一端を接続し、第1の伝
送線路の他端に第1のフィルタ接続用端子101を接続
し、第2の伝送線路の他端にアンテナ端子102を接続
し、第3の伝送線路の他端に第2のフィルタ接続用端子
103を接続した回路構成により、第1の伝送線路と第
3の伝送線路の特性インピーダンスを第2の伝送線路で
インピーダンス変換を行い、アンテナ端子と第1のフィ
ルタ接続用端子との間及びアンテナ端子と第2のフィル
タ接続用端子との間のインピーダンス整合がとれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として携帯電話等
の高周波機器に用いられる整合回路チップ、整合回路付
きフィルタ、共用器、および移動体通信機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、共用器は図21に示すように、受
信フィルタ2006とアンテナ端子2002の間、およ
びアンテナ端子2002と送信フィルタ2007の間に
高インピーダンスの伝送線路2004および2005を
接続した構成となっている。伝送線路2004および伝
送線路2005は相手側フィルタの通過帯域周波数の位
相を反転させて高周波的に高インピーダンス状態とする
ためのもので、伝送線路2004は送信フィルタ200
7の通過帯域周波数で受信フィルタ2006のインピー
ダンスがオープンとなり、伝送線路2005は受信フィ
ルタ2006の通過帯域周波数で送信フィルタ2007
のインピーダンスがオープンとなるように設定される。
結果として送信端子2003からアンテナ端子2002
への信号には受信フィルタ2006の影響は現れず、ま
たアンテナ端子2002から受信端子2001への信号
には送信フィルタ2007の影響は現れずに所望の帯域
で共用器として作用する回路となる。
【0003】このような従来の共用器では伝送線路を十
分な高インピーダンスとするためには、低誘電率の基板
内で線路を構成する必要があり、線路長が長くなって共
用器の大きさが大きくなるという課題、また伝送線路の
代わりにチップ部品で整合回路を構成した場合は部品点
数が多くなるとともに、インピーダンス整合を合わせる
ことのできる周波数帯域が狭くなるといった課題を有し
ていた。
【0004】本発明は、上記従来の課題を考慮し、簡単
な構成で小型が可能な、又、部品点数の少ない整合回路
チップ、整合回路付きフィルタ、共用器、及び移動体通
信機器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の本発明(請求項1記載の発明に対応)は、送
信用回路又は受信用回路に接続するための端子を含む複
数の端子と、アンテナに接続するためのアンテナ端子
と、第1の伝送線路と、第2の伝送線路と、第3の伝送
線路とが、一体化形成された整合回路チップであって、
(1)前記第1の伝送線路の一端と、前記第2の伝送線
路の一端と、前記第3の伝送線路の一端とが接続されて
おり、(2)前記第1の伝送線路の他端と、前記複数の
端子の内の第1端子とが接続されており、(3)前記第
2の伝送線路の他端と前記アンテナ端子とが接続されて
おり、且つ、(4)前記第3の伝送線路の他端と、前記
複数の端子の内の第2端子とが接続されている整合回路
チップである。
【0006】上記構成によって、例えば、第1の伝送線
路と第3の伝送線路の特性インピーダンスを第2の伝送
線路でインピーダンス変換を行い、アンテナ端子と第1
の端子およびアンテナ端子と第2の端子の間のインピー
ダンス整合をとることができ、1個の小さな整合回路チ
ップで共用器の整合をとることができる。
【0007】又、第2の本発明(請求項2記載の発明に
対応)は、上記第1の伝送線路と前記第2の伝送線路と
前記第3の伝送線路との接続点に、第4の伝送線路の一
端を接続し、その第4の伝送線路の他端を接地した上記
第1の本発明の整合回路チップである。
【0008】この構成によって、例えば、インピーダン
ス変換を行う第2の伝送線路の負担を軽減し、かつ広い
周波数範囲でインピーダンス整合をとることができる。
【0009】又、第3の本発明(請求項3記載の発明に
対応)は、第1の誘電体層の上面に第1のシールド電極
を配置し、その第1のシールド電極の上側に第2の誘電
体層を積層し、その第2の誘電体層の上面に第1の伝送
線路電極を配置し、その第1の伝送線路電極の上側に第
3の誘電体層を積層し、その第3の誘電体層の上面に第
2の伝送線路電極を配置し、その第2の伝送線路電極の
上側に第4の誘電体層を積層し、その第4の誘電体層の
上面に第3の伝送線路電極を配置し、その第3の伝送線
路電極の上側に第5の誘電体層を積層し、その第5の誘
電体層の上面に第2のシールド電極を配置し、その第2
のシールド電極の上側に第6の誘電体層を積層するとと
もに、前記積層された誘電体の側面に端面電極を少なく
とも4個設けた構造を有し、前記第1の伝送線路電極の
一端と前記第2の伝送線路電極の一端と前記第3の伝送
線路電極の一端とを電気的に接続し、前記第1の伝送線
路電極の他端と接続した端面電極を第1のフィルタ接続
用端子とし、前記第2の伝送線路電極の他端と接続した
端面電極をアンテナ端子とし、前記第3の伝送線路電極
の他端と接続した端面電極を第2のフィルタ接続用端子
とし、前記第1のシールド電極および前記第2のシール
ド電極と接続した端面電極が接地されている整合回路チ
ップである。
【0010】この構成により、例えば、伝送線路を誘電
体層中に形成するので線路長さを短くすることができ、
整合回路を小型で構成することができる。
【0011】また、第4の本発明(請求項4記載の発明
に対応)は、第1の誘電体層の上面に第1のシールド電
極を配置し、その第1のシールド電極の上側に第2の誘
電体層を積層し、その第2の誘電体層の上面に第1の伝
送線路電極を配置し、その第1の伝送線路電極の上側に
第7の誘電体層を積層し、その第7の誘電体層の上面に
第3のシールド電極を配置し、その第3のシールド電極
の上側に第3の誘電体層を積層し、その第3の誘電体層
の上面に第2の伝送線路電極を配置し、その第2の伝送
線路電極の上側に第8の誘電体層を積層し、その第8の
誘電体層の上面に第4のシールド電極を配置し、その第
4のシールド電極の上側に第4の誘電体層を積層し、そ
の第4の誘電体層の上面に第3の伝送線路電極を配置
し、第3の伝送線路電極の上側に第5の誘電体層を積層
し、その第5の誘電体層の上面に第2のシールド電極を
配置し、その第2のシールド電極の上側に第6の誘電体
層を積層するとともに、前記積層された誘電体の側面に
端面電極を少なくとも4個設けた構造を有し、前記第1
の伝送線路電極の一端と前記第2の伝送線路電極の一端
と前記第3の伝送線路電極の一端とを電気的に接続し、
前記第1の伝送線路電極の他端と接続した端面電極を第
1のフィルタ接続用端子とし、前記第2の伝送線路電極
の他端と接続した端面電極をアンテナ端子とし、前記第
3の伝送線路電極の一端と接続した端面電極を第2のフ
ィルタ接続用端子とし、前記第1のシールド電極と前記
第2のシールド電極と前記第3のシールド電極と前記第
4のシールド電極とを接続した端面電極が接地されてい
る整合回路チップである。
【0012】この構成により、例えば、伝送線路電極が
シールド電極で分離されて線路間の干渉が削除されるの
で、整合回路が精度良く構成できる。
【0013】又、第5の本発明(請求項5記載の発明に
対応)は、上記誘電体層中に容量電極を設け、端面電極
に接続した上記第3または4の本発明の整合回路チップ
である。
【0014】この構成によって、例えば、端子とグラン
ドとの間に容量を形成できるのでインピーダンス整合が
とりやすくなるという効果がある。
【0015】又、第6の本発明(請求項6記載の発明に
対応)は、上記第1〜5のいずれかの本発明の整合回路
チップの前記第1端子に送信フィルタまたは受信フィル
タのうちの一方を接続し、前記第2端子に他方を接続し
た共用器である。
【0016】この構成によって例えば、少ない部品点数
で整合回路を小型にでき、共用器を簡単に構成すること
ができる。
【0017】又、第7の本発明(請求項7記載の発明に
対応)は、所定の回路に接続するための第1端子と、送
信用回路に接続するための送信端子と、アンテナに接続
するためのアンテナ端子と、第1の伝送線路と、第2の
伝送線路と、第3の伝送線路と、送信フィルタ用の伝送
線路と、複数個のコンデンサ素子と、複数個の共振器と
が、一体化形成された整合回路付きフィルタであって、
(1)前記第1の伝送線路の一端と、前記第2の伝送線
路の一端と、前記第3の伝送線路の一端とが接続されて
おり、(2)前記送信フィルタ用の伝送線路と、前記複
数個の共振器とがそれぞれ前記コンデンサ素子により接
続されており、(3)前記第3の伝送線路の他端と、前
記送信フィルタ用の伝送線路の一端とが接続されてお
り、(4)前記第1の伝送線路の他端と、前記第1端子
とが接続されており、(5)前記第2の伝送線路の他端
と、前記アンテナ端子とが接続されており、且つ、
(6)前記送信フィルタ用の伝送線路の他端と、前記送
信端子とが接続されている整合回路付きフィルタであ
る。
【0018】これの構成により例えば、第1の伝送線路
の特性インピーダンスと第3の伝送線路の特性インピー
ダンスを第2の伝送線路によりインピーダンス変換をし
てアンテナ端子においてインピーダンス整合をとること
ができ、送信フィルタ用の伝送線路と複数個からなる共
振器と複数個からなるコンデンサ素子でノッチフィルタ
を形成し、送信端子から入力された信号はノッチフィル
タを通ってアンテナ端子に出力され受信フィルタ接続用
端子には出力されないという作用を有する。
【0019】又、第8の本発明(請求項8記載の発明に
対応)は、上記第1の伝送線路と前記第2の伝送線路と
前記第3の伝送線路との接続点に第4の伝送線路の一端
を接続し、前記第4の伝送線路の他端を接地した上記第
7の本発明の整合回路付きフィルタである。
【0020】本構成によって、例えば、インピーダンス
変換を行う第2の伝送線路の負担を軽減し、かつ広い周
波数範囲でインピーダンス整合をとることができる。
【0021】又、第9の本発明(請求項9記載の発明に
対応)は、第1の誘電体層の上面に第1のシールド電極
を配置し、その第1のシールド電極の上側に第2の誘電
体層を積層し、その第2の誘電体層の上面に第1の伝送
線路電極を配置し、その第1の伝送線路電極の上側に第
3の誘電体層を積層し、その第3の誘電体層の上面に複
数個からなる共振器電極を配置し、それら複数個からな
る共振器電極の上側に第4の誘電体層を積層し、その第
4の誘電体層の上面に送信フィルタ用の伝送線路電極と
複数個からなるコンデンサ電極を配置し、その送信フィ
ルタ用の伝送線路電極と複数個からなるコンデンサ電極
の上側に第5の誘電体層を積層し、その第5の誘電体層
の上面に第2の伝送線路電極と第3の伝送線路電極を配
置し、その第2の伝送線路電極と第3の伝送線路電極の
上側に第6の誘電体層を積層し、その第6の誘電体層の
上面に第2のシールド電極を配置し、その第2のシール
ド電極の上側に第7の誘電体層を積層するとともに、前
記積層された誘電体の側面に端面電極を少なくとも4個
設けた構造を有し、前記第1の伝送線路電極の一端と前
記第2の伝送線路電極の一端と前記第3の伝送線路電極
の一端とを電気的に接続し、前記第3の伝送線路電極の
他端と送信フィルタ用の伝送線路電極の一端とを電気的
に接続し、並列に並べた共振器の一部にそれぞれ重なる
ようにコンデンサ電極を配置し、そのコンデンサ電極と
前記送信フィルタ用の伝送線路電極を接続し、前記第1
の伝送線路電極の他端と接続した端面電極を受信フィル
タ接続用端子とし、前記第2の伝送線路電極の他端と接
続した端面電極をアンテナ端子とし、前記送信フィルタ
用の伝送線路電極の他端と接続した端面電極を送信端子
とし、前記第1のシールド電極と前記第2のシールド電
極を接続した端面電極が接地されている整合回路付きフ
ィルタである。
【0022】これにより例えば、伝送線路と共振器を誘
電体層中に形成するので線路長さを短くすることがで
き、またコンデンサ素子も誘電体層中に形成するので面
積を小さくすることができ、整合回路付きフィルタを小
型で構成することができる。又、第10の本発明(請求
項10記載の発明に対応)は、第1の誘電体層の上面に
第1のシールド電極を配置し、その第1のシールド電極
の上側に第2の誘電体層を積層し、その第2の誘電体層
の上面に第1の伝送線路電極を配置し、その第1の伝送
線路電極の上側に第8の誘電体層を積層し、その第8の
誘電体層の上面に第3のシールド電極を配置し、その第
3のシールド電極の上側に第3の誘電体層を積層し、そ
の第3の誘電体層の上面に複数個からなる共振器電極を
配置し、それら複数個からなる共振器電極の上側に第4
の誘電体層を積層し、その第4の誘電体層の上面に送信
フィルタ用の伝送線路電極と複数個からなるコンデンサ
電極を配置し、前記送信フィルタ用の伝送線路電極と複
数個からなるコンデンサ電極の上側に第9の誘電体層を
積層し、その第9の誘電体層の上面に第4のシールド電
極を配置し、その第4のシールド電極の上側に第5の誘
電体層を積層し、その第5の誘電体層の上面に第2の伝
送線路電極と第3の伝送線路電極を配置し、その第2の
伝送線路電極と第3の伝送線路電極の上側に第6の誘電
体層を積層し、その第6の誘電体層の上面に第2のシー
ルド電極を配置し、その第2のシールド電極の上側に第
7の誘電体層を積層するとともに、前記積層された誘電
体の側面に端面電極を少なくとも4個設けた構造を有
し、前記第1の伝送線路電極の一端と前記第2の伝送線
路電極の一端と前記第3の伝送線路電極の一端とを電気
的に接続し、前記第3の伝送線路電極の他端と送信フィ
ルタ用の伝送線路電極の一端とを電気的に接続し、並列
に並べた共振器の一部にそれぞれ重なるようにコンデン
サ電極を配置し、前記コンデンサ電極と前記送信フィル
タ用の伝送線路電極を接続し、前記第1の伝送線路電極
の他端と接続した端面電極を受信フィルタ接続用端子と
し、前記第2の伝送線路電極の他端と接続した端面電極
をアンテナ端子とし、前記送信フィルタ用の伝送線路電
極の他端と接続した端面電極を送信端子とし、前記第1
のシールド電極と前記第2のシールド電極と前記第3の
シールド電極と前記第4のシールド電極とを接続した端
面電極が接地されている整合回路付きフィルタである。
【0023】上記構成により例えば、伝送線路電極がシ
ールド電極で分離されて線路間の干渉が削除されるの
で、整合回路が精度良く構成できる。
【0024】又、第11の本発明(請求項11記載の発
明に対応)は、上記誘電体層中にコンデンサ電極を少な
くとも一つ設け、前記端面電極のいずれかに接続した上
記第9または10の本発明の整合回路付きフィルタであ
る。
【0025】本構成により、例えば、端子とグランドの
間に容量を形成できるので、インピーダンス整合がとり
やすくなるという効果がある。
【0026】又、第12の本発明(請求項12記載の発
明に対応)は、上記誘電体層中にスタブ線路電極を少な
くとも一つ設け、そのスタブ線路電極が、前記アンテナ
端子、もしくは前記受信フィルタ接続用端子、もしくは
前記第1の伝送線路電極と前記第2の伝送線路電極と前
記第3の伝送線路電極の接続点、もしくは前記第3の伝
送線路電極と前記送信フィルタ用の伝送線路電極の接続
点に接続されている上記第9または10の本発明の整合
回路付きフィルタである。
【0027】本構成により例えば、減衰極を形成するこ
とができるので、ノッチフィルタの通過特性が向上す
る。
【0028】又、第13の本発明(請求項13記載の発
明に対応)は、上記第7〜12のいずれかの本発明の整
合回路付きフィルタの前記第1端子に受信フィルタを接
続した共用器である。
【0029】本構成により例えば、少ない部品点数で共
用器を小型で簡単に実現することができる。
【0030】又、第14の本発明(請求項14記載の発
明に対応)は、所定の回路に接続するための第2端子
と、受信用回路に接続するための受信端子と、アンテナ
に接続するためのアンテナ端子と、第1の伝送線路と、
第2の伝送線路と、第3の伝送線路と、複数個のコンデ
ンサ素子と、複数個の共振器とが、一体化形成された整
合回路付きフィルタであって、(1)前記第1の伝送線
路の一端と、前記第2の伝送線路の一端と、前記第3の
伝送線路の一端とが接続されており、(2)並列に並べ
られた前記共振器間が前記コンデンサ素子により接続さ
ており、(3)前記複数の共振器の内の最も端の共振器
と、前記第1の伝送線路の他端との間が前記コンデンサ
素子で接続さており、(4)前記最も端の共振器に対し
て反対側の端の共振器と、前記受信端子との間が前記コ
ンデンサ素子により接続されており、(5)前記第2の
伝送線路の他端と、前記アンテナ端子とが接続されてお
り、(6)前記第3の伝送線路の他端と、前記第2端子
とが接続されている整合回路付きフィルタである。
【0031】これにより例えば、第1の伝送線路の特性
インピーダンスと第3の伝送線路の特性インピーダンス
を第2の伝送線路によりインピーダンス変換をしてアン
テナ端子においてインピーダンス整合をとることがで
き、複数個からなる共振器と複数個からなるコンデンサ
素子でバンドパスフィルタを形成し、アンテナ端子から
入力された信号はバンドパスフィルタを通って受信端子
に出力され送信フィルタ接続用端子には出力されない。
【0032】又、第15の本発明(請求項15記載の発
明に対応)は、上記第1の伝送線路と前記第2の伝送線
路と前記第3の伝送線路の接続点に第4の伝送線路の一
端を接続し、前記第4の伝送線路の他端を接地した上記
第14の本発明の整合回路付きフィルタである。
【0033】本構成によって例えば、インピーダンス変
換を行う第2の伝送線路の負担を軽減し、かつ広い周波
数範囲でインピーダンス整合をとることができる。
【0034】又、第16の本発明(請求項16記載の発
明に対応)は、第1の誘電体層の上面に第1のシールド
電極を配置し、その第1のシールド電極の上側に第2の
誘電体層を積層し、その第2の誘電体層の上面に第1の
伝送線路電極を配置し、その第1の伝送線路電極の上側
に第3の誘電体層を積層し、その第3の誘電体層の上面
に複数個からなる共振器電極を配置し、それら複数個か
らなる共振器電極の上側に第4の誘電体層を積層し、そ
の第4の誘電体層の上面に複数個からなるコンデンサ電
極を配置し、前記複数個からなるコンデンサ電極の上側
に第5の誘電体層を積層し、その第5の誘電体層の上面
に第2の伝送線路電極と第3の伝送線路電極を配置し、
前記第2の伝送線路電極と第3の伝送線路電極の上側に
第6の誘電体層を積層し、その第6の誘電体層の上面に
第2のシールド電極を配置し、その第2のシールド電極
の上側に第7の誘電体層を積層するとともに、前記積層
された誘電体の側面に端面電極を少なくとも4個設けた
構造を有し、前記第1の伝送線路電極の一端と前記第2
の伝送線路電極の一端と前記第3の伝送線路電極の一端
とを電気的に接続し、共振器電極を並列に並べ、隣り合
う前記共振器電極の両方にその一部が重なるようにコン
デンサ電極を配置し、最も端の前記共振器電極の一部と
重なるように配置したコンデンサ電極と前記第1の伝送
線路の他端を電気的に接続し、反対側の端の前記共振器
電極の一部と重なるように配置したコンデンサ電極と接
続した端面電極を受信端子とし、前記第2の伝送線路電
極の他端と接続した端面電極をアンテナ端子とし、前記
第3の伝送線路電極の他端と接続した端面電極を送信フ
ィルタ接続用端子とし、前記第1のシールド電極と前記
第2のシールド電極を接続した端面電極が接地されてい
る整合回路付きフィルタである。
【0035】これにより例えば、伝送線路と共振器を誘
電体層中に形成するので線路長さを短くすることがで
き、またコンデンサ素子も誘電体層中に形成するので面
積を小さくすることができ、整合回路付きフィルタを小
型で構成することができる。
【0036】又、第17の本発明(請求項17記載の発
明に対応)は、第1の誘電体層の上面に第1のシールド
電極を配置し、第1のシールド電極の上側に第2の誘電
体層を積層し、第2の誘電体層の上面に第1の伝送線路
電極を配置し、第1の伝送線路電極の上側に第8の誘電
体層を積層し、第8の誘電体層の上面に第3のシールド
電極を配置し、第3のシールド電極の上側に第3の誘電
体層を積層し、第3の誘電体層の上面に複数個からなる
共振器電極を配置し、複数個からなる共振器電極の上側
に第4の誘電体層を積層し、第4の誘電体層の上面に複
数個からなるコンデンサ電極を配置し、複数個からなる
コンデンサ電極の上側に第9の誘電体層を積層し、第9
の誘電体層の上面に第4のシールド電極を配置し、第4
のシールド電極の上側に第5の誘電体層を積層し、第5
の誘電体層の上面に第2の伝送線路電極と第3の伝送線
路電極を配置し、第2の伝送線路電極と第3の伝送線路
電極の上側に第6の誘電体層を積層し、第6の誘電体層
の上面に第2のシールド電極を配置し、第2のシールド
電極の上側に第7の誘電体層を積層するとともに、誘電
体側面に端面電極を少なくとも4個設けた構造を有し、
第1の伝送線路電極の一端と第2の伝送線路電極の一端
と第3の伝送線路電極の一端を電気的に接続し、共振器
電極を並列に並べ、隣り合う共振器電極の両方にその一
部が重なるようにコンデンサ電極を配置し、最も端の共
振器電極の一部と重なるように配置したコンデンサ電極
と第1の伝送線路の他端を電気的に接続し、反対側の端
の共振器電極の一部と重なるように配置したコンデンサ
電極と接続した端面電極を受信端子とし、第2の伝送線
路電極の他端と接続した端面電極をアンテナ端子とし、
第3の伝送線路電極の他端と接続した端面電極を送信フ
ィルタ接続用端子とし、第1のシールド電極と第2のシ
ールド電極と第3のシールド電極と第4のシールド電極
を接続した端面電極を接地した整合回路付きフィルタで
ある。
【0037】本構成により例えば、伝送線路電極がシー
ルド電極で分離されて線路間の干渉が削除されるので、
整合回路が精度良く構成できる。
【0038】又、第18の本発明(請求項18記載の発
明に対応)は、上記誘電体層中に容量電極を少なくとも
一つ設け、端面電極のいずれかに接続した上記第16ま
たは17の本発明の整合回路付きフィルタである。
【0039】本構成により例えば、端子とグランドの間
に容量を形成できるので、インピーダンス整合がとりや
すくなる。
【0040】又、第19の本発明(請求項19記載の発
明に対応)は、上記誘電体層中にスタブ線路電極を少な
くとも一つ設け、そのスタブ線路電極が、前記アンテナ
端子、もしくは前記送信フィルタ接続用端子、もしくは
前記第1の伝送線路電極と前記第2の伝送線路電極と前
記第3の伝送線路電極との接続点、もしくは前記第1の
伝送線路電極と前記コンデンサ電極の接続点に接続した
上記第16または17の本発明の整合回路付きフィルタ
である。
【0041】本構成により例えば、減衰極を形成するこ
とができるので、バンドパスフィルタの通過特性が向上
する。
【0042】又、第20の本発明(請求項20記載の発
明に対応)は、上記第14〜19のいずれかの本発明の
整合回路付きフィルタの前記第2端子に送信フィルタを
接続した共用器である。
【0043】本構成により例えば、少ない部品点数で共
用器を小型で簡単に実現することができる。
【0044】又、第21の本発明(請求項21記載の発
明に対応)は、受信用回路に接続するための受信端子
と、送信用回路に接続するための送信端子と、アンテナ
に接続するためのアンテナ端子と、第1の伝送線路と、
第2の伝送線路と、第3の伝送線路と、送信フィルタ用
の伝送線路と、送信フィルタ用の複数のコンデンサ素子
と、受信フィルタ用の複数のコンデンサ素子と、送信フ
ィルタ用の複数の共振器と、受信フィルタ用の複数の共
振器とが、一体化形成された共用器であって、(1)前
記第1の伝送線路の一端と、前記第2の伝送線路の一端
と、前記第3の伝送線路の一端とが接続されており、
(2)前記送信フィルタ用の伝送線路と、前記送信フィ
ルタ用の複数の共振器とが、それぞれ前記送信フィルタ
用のコンデンサ素子により接続されており、(3)前記
第3の伝送線路の他端と、前記送信フィルタ用の伝送線
路の一端とが接続されており、(4)前記送信フィルタ
用の伝送線路の他端と、前記送信端子とが接続されてお
り、(5)並列に並べられた前記受信フィルタ用の共振
器間が、前記受信フィルタ用のコンデンサ素子により接
続されており、(6)前記受信フィルタ用の複数の共振
器の内の最も端の共振器と、前記第1の伝送線路の他端
との間が、前記受信フィルタ用のコンデンサ素子により
接続されており、(7)前記最も端の共振器に対して反
対側の端の受信フィルタ用の共振器と、前記受信端子と
の間が、前記受信フィルタ用のコンデンサ素子により接
続されており、(8)前記第2の伝送線路の他端と、前
記アンテナ端子とが接続されている共用器である。
【0045】本構成により例えば、第1の伝送線路の特
性インピーダンスと第3の伝送線路の特性インピーダン
スを第2の伝送線路によりインピーダンス変換をしてア
ンテナ端子においてインピーダンス整合をとることがで
き、送信フィルタ用の伝送線路と複数個からなる送信フ
ィルタ用の共振器と複数個からなる送信フィルタ用のコ
ンデンサ素子でノッチフィルタを形成し、複数個からな
る受信フィルタ用の共振器と複数個からなる受信フィル
タ用のコンデンサ素子でバンドパスフィルタを形成し、
送信端子から入力された信号はノッチフィルタを通って
アンテナ端子に出力され受信端子には出力されず、アン
テナ端子から入力された信号はバンドパスフィルタを通
って受信端子に出力され送信端子には出力されない。
【0046】又、第22の本発明(請求項22記載の発
明に対応)は、上記第1の伝送線路と前記第2の伝送線
路と前記第3の伝送線路との接続点に第4の伝送線路の
一端を接続し、前記第4の伝送線路の他端を接地した第
21の本発明の共用器である。
【0047】本構成によって例えば、インピーダンス変
換を行う第2の伝送線路の負担を軽減し、かつ広い周波
数範囲でインピーダンス整合をとることができる。
【0048】又、第23の本発明(請求項23記載の発
明に対応)は、第1の誘電体層の上面に第1のシールド
電極を配置し、第1のシールド電極の上側に第2の誘電
体層を積層し、第2の誘電体層の上面に第1の伝送線路
電極を配置し、第1の伝送線路電極の上側に第3の誘電
体層を積層し、第3の誘電体層の上面に複数個からなる
送信フィルタ用の共振器電極と複数個からなる受信フィ
ルタ用の共振器電極を配置し、複数個からなる送信フィ
ルタ用の共振器電極と複数個からなる受信フィルタ用の
共振器電極の上側に第4の誘電体層を積層し、第4の誘
電体層の上面に送信フィルタ用の伝送線路電極と複数個
からなる送信フィルタ用のコンデンサ電極と複数個から
なる受信フィルタ用のコンデンサ電極を配置し、送信フ
ィルタ用の伝送線路電極と複数個からなる送信フィルタ
用のコンデンサ電極と複数個からなる受信フィルタ用の
コンデンサ電極の上側に第5の誘電体層を積層し、第5
の誘電体層の上面に第2の伝送線路電極と第3の伝送線
路電極を配置し、第2の伝送線路電極と第3の伝送線路
電極の上側に第6の誘電体層を積層し、第6の誘電体層
の上面に第2のシールド電極を配置し、第2のシールド
電極の上側に第7の誘電体層を積層するとともに、誘電
体側面に端面電極を少なくとも4個設けた構造を有し、
第1の伝送線路電極の一端と第2の伝送線路電極の一端
と第3の伝送線路電極の一端を電気的に接続し、第3の
伝送線路電極の他端と送信フィルタ用の伝送線路電極の
一端とを電気的に接続し、並列に並べた送信フィルタ用
の共振器電極の一部にそれぞれ重なるように送信フィル
タ用のコンデンサ電極を配置し、送信フィルタ用のコン
デンサ電極と送信フィルタ用の伝送線路電極を接続し、
送信フィルタ用の伝送線路電極の他端と接続した端面電
極を送信端子とし、受信フィルタ用の共振器電極を並列
に並べ、隣り合う受信フィルタ用の共振器電極の両方に
その一部が重なるように受信フィルタ用のコンデンサ電
極を配置し、最も端の受信フィルタ用の共振器電極の一
部と重なるように配置した受信フィルタ用のコンデンサ
電極と第1の伝送線路の他端を電気的に接続し、反対側
の端の受信フィルタ用の共振器電極の一部と重なるよう
に配置した受信フィルタ用のコンデンサ電極と接続した
端面電極を受信端子とし、第2の伝送線路電極の他端と
接続した端面電極をアンテナ端子とし、第1のシールド
電極と第2のシールド電極を接続した端面電極を接地し
た共用器である。
【0049】本構成により例えば、伝送線路電極と共振
器電極を誘電体層中に形成するので線路長さを短くする
ことができ、またコンデンサ電極も誘電体層中に形成す
るので面積を小さくすることができ、共用器を小型で構
成することができる。
【0050】又、第24の本発明(請求項24記載の発
明に対応)は、第1の誘電体層の上面に第1のシールド
電極を配置し、第1のシールド電極の上側に第2の誘電
体層を積層し、第2の誘電体層の上面に第1の伝送線路
電極を配置し、第1の伝送線路電極の上側に第8の誘電
体層を積層し、第8の誘電体層の上面に第3のシールド
電極を配置し、第3のシールド電極の上側に第3の誘電
体層を積層し、第3の誘電体層の上面に複数個からなる
送信フィルタ用の共振器電極と複数個からなる受信フィ
ルタ用の共振器電極を配置し、複数個からなる送信フィ
ルタ用の共振器電極と複数個からなる受信フィルタ用の
共振器電極の上側に第4の誘電体層を積層し、第4の誘
電体層の上面に送信フィルタ用の伝送線路電極と複数個
からなる送信フィルタ用のコンデンサ電極と複数個から
なる受信フィルタ用のコンデンサ電極を配置し、送信フ
ィルタ用の伝送線路電極と複数個からなる送信フィルタ
用のコンデンサ電極と複数個からなる受信フィルタ用の
コンデンサ電極の上側に第9の誘電体層を積層し、第9
の誘電体層の上面に第4のシールド電極を配置し、第4
のシールド電極の上側に第5の誘電体層を積層し、第5
の誘電体層の上面に第2の伝送線路電極と第3の伝送線
路電極を配置し、第2の伝送線路電極と第3の伝送線路
電極の上側に第6の誘電体層を積層し、第6の誘電体層
の上面に第2のシールド電極を配置し、第2のシールド
電極の上側に第7の誘電体層を積層するとともに、誘電
体側面に端面電極を少なくとも4個設けた構造を有し、
第1の伝送線路電極の一端と第2の伝送線路電極の一端
と第3の伝送線路電極の一端を電気的に接続し、第3の
伝送線路電極の他端と送信フィルタ用の伝送線路電極の
一端とを電気的に接続し、並列に並べた送信フィルタ用
の共振器電極の一部にそれぞれ重なるように送信フィル
タ用のコンデンサ電極を配置し、送信フィルタ用のコン
デンサ電極と送信フィルタ用の伝送線路電極を接続し、
送信フィルタ用の伝送線路電極の他端と接続した端面電
極を送信端子とし、受信フィルタ用の共振器電極を並列
に並べ、隣り合う受信フィルタ用の共振器電極の両方に
その一部が重なるように受信フィルタ用のコンデンサ電
極を配置し、最も端の受信フィルタ用の共振器電極の一
部と重なるように配置した受信フィルタ用のコンデンサ
電極と第1の伝送線路の他端を電気的に接続し、反対側
の端の受信フィルタ用の共振器電極の一部と重なるよう
に配置した受信フィルタ用のコンデンサ電極と接続した
端面電極を受信端子とし、第2の伝送線路電極の他端と
接続した端面電極をアンテナ端子とし、第1のシールド
電極と第2のシールド電極と第3のシールド電極と第4
のシールド電極を接続した端面電極を接地した共用器で
ある。
【0051】本構成により例えば、伝送線路電極がシー
ルド電極で分離されて線路間の干渉が削除されるので、
整合回路が精度良く構成できる。
【0052】又、第25の本発明(請求項25記載の発
明に対応)は、上記誘電体層中に容量電極を少なくとも
一つ設け、端面電極のいずれかに接続した上記第23ま
たは24の本発明の共用器である。
【0053】本構成により例えば、端子とグランドの間
に容量を形成できるので、インピーダンス整合がとりや
すくなる。
【0054】又、第26の本発明(請求項26記載の発
明に対応)は、上記誘電体層中にスタブ線路を少なくと
も一つ設け、そのスタブ線路が、前記アンテナ端子、も
しくは前記送信端子、もしくは前記第1の伝送線路電極
と前記第2の伝送線路電極と前記第3の伝送線路電極と
の接続点、もしくは前記第3の伝送線路電極と前記送信
フィルタ用の伝送線路電極の接続点に接続されている上
記第23または24の本発明の共用器である。
【0055】本構成により例えば、減衰極を形成するこ
とができるので、ノッチフィルタの通過特性が向上す
る。
【0056】又、第27の本発明(請求項27記載の発
明に対応)は、上記誘電体層中にスタブ線路を少なくと
も一つ設け、前記スタブ線路が、前記アンテナ端子、も
しくは前記受信端子、もしくは前記第1の伝送線路電極
と前記第2の伝送線路電極と前記第3の伝送線路電極と
の接続点、もしくは前記第1の伝送線路電極と前記受信
フィルタ用コンデンサ電極の接続点に接続されている上
記第23または24の本発明の共用器である。
【0057】本構成により例えば、減衰極を形成するこ
とができるので、バンドパスフィルタの通過特性が向上
する。
【0058】又、第28の本発明(請求項28記載の発
明に対応)は、上記アンテナ端子と前記第1端子との
間、及び、前記アンテナ端子と前記送信フィルタ用の伝
送線路との間のインピーダンス整合がとれる様に、前記
第2の伝送線路の線路条件が調整されている上記第7の
本発明の整合回路付きフィルタである。
【0059】又、第29の本発明(請求項29記載の発
明に対応)は、上記アンテナ端子と前記第2端子との
間、及び、前記アンテナ端子と前記第1の伝送線路の他
端との間のインピーダンス整合がとれる様に、前記第2
の伝送線路の線路条件が調整されている上記第14の本
発明の整合回路付きフィルタである。
【0060】又、第30の本発明(請求項30記載の発
明に対応)は、上記アンテナ端子と前記送信フィルタ用
の伝送線路との間、及び、前記アンテナ端子と前記第1
の伝送線路の他端との間のインピーダンス整合がとれる
様に、前記第2の伝送線路の線路条件が調整されている
上記第21の本発明の共用器である。
【0061】上記構成によれば、例えば、第2の伝送線
路がインピーダンス変換器として動作して、インピーダ
ンス整合のとりやすい整合回路付きフィルタを構成出来
る。
【0062】又、第31の本発明(請求項31記載の発
明に対応)は、アンテナに接続するためのアンテナ端子
と、前記アンテナ端子に、その一端が接続されたアンテ
ナ端子接続用伝送線路と、前記アンテナ端子接続用伝送
線路の他端に、それぞれの一端が接続された複数の伝送
線路の内の一方の伝送線路と、前記複数の伝送線路の内
の他方の伝送線路と、前記一方の伝送線路の他端に接続
された、送信用又は受信用フィルタ回路と、前記他方の
伝送線路の他端に接続された、所定の回路に接続するた
めの回路用端子とを備え、前記アンテナ端子と前記回路
用端子との間、及び、前記アンテナ端子と前記フィルタ
回路との間のインピーダンス整合がとれる様に、前記ア
ンテナ端子接続用伝送線路の線路条件が調整されている
整合回路付きフィルタである。
【0063】上記構成によれば、例えば、第2の伝送線
路がインピーダンス変換器として動作して、インピーダ
ンス整合のとりやすい共用器を構成することが出来る。
【0064】又、第32の本発明(請求項32記載の発
明に対応)は、上記第1〜31のいずれかの本発明の整
合回路チップまたは整合回路付きフィルタまたは共用器
を用いた移動体通信機器である。
【0065】上記構成によって例えば、少ない部品点数
で小型の共用器を簡単に実現できる結果、小型で簡単な
構成の移動体通信機器を実現できる。
【0066】以上のように本発明によれば、例えば、第
1の伝送線路と第3の伝送線路の特性インピーダンスを
第2の伝送線路でインピーダンス変換を行い、アンテナ
端子において送信フィルタおよび受信フィルタのインピ
ーダンス整合をとることができるため、この結果、第1
の伝送線路および第3の伝送線路の設計の自由度を維持
したまま小型の整合回路チップを実現することができ
る。
【0067】また、例えば、第1の伝送線路と第2の伝
送線路と第3の伝送線路の接続点に第4の伝送線路を接
続することで第2の伝送線路の負担を軽減し、かつ広い
周波数範囲でインピーダンス整合をとることができる。
【0068】また、例えば、第1のシールド電極と第2
のシールド電極と第1の伝送線路電極と第2の伝送線路
電極と第3の伝送線路電極を誘電体層中に形成すること
で線路長を短くできるので、整合回路チップを小型に構
成することができる。
【0069】また、例えば、第1のシールド電極と第2
のシールド電極と第3のシールド電極と第4のシールド
電極と第1の伝送線路電極と第2の伝送線路電極と第3
の伝送線路電極を誘電体層中に形成することで伝送線路
電極をシールド電極で分離できるので、整合回路チップ
を精度良く構成できる。
【0070】また、例えば、誘電体層中に容量電極を形
成することで端子とグランドとの間に容量を形成できる
ので、インピーダンス整合のとりやすい整合回路チップ
を構成できる。
【0071】また、例えば、本発明の整合回路チップに
送信フィルタおよび受信フィルタを接続することで共用
器が構成できるので、少ない部品点数で整合回路を小型
にでき、共用器を簡単に構成することができる。
【0072】また、例えば、第1の伝送線路と第3の伝
送線路の特性インピーダンスを第2の伝送線路でインピ
ーダンス変換を行い、アンテナ端子において送信フィル
タ用の伝送線路とコンデンサ素子と共振器からなるノッ
チフィルタおよび受信フィルタ接続用端子に接続される
素子のインピーダンス整合をとることができるため、こ
の結果、第1の伝送線路および第3の伝送線路の設計の
自由度を維持したまま小型の整合回路付きフィルタを実
現することができる。
【0073】また、例えば、第1の伝送線路と第2の伝
送線路と第3の伝送線路の接続点に第4の伝送線路を接
続することで第2の伝送線路の負担を軽減し、かつ広い
周波数範囲でノッチフィルタおよび整合回路のインピー
ダンス整合をとることができる。
【0074】また、例えば、第1のシールド電極と第2
のシールド電極と第1の伝送線路電極と第2の伝送線路
電極と第3の伝送線路電極と送信フィルタ用の伝送線路
電極と複数個からなるコンデンサ電極と複数個からなる
共振器電極を誘電体層中に形成することで線路長および
共振器長を短くでき、またコンデンサ電極の面積を小さ
くできるので、整合回路付きフィルタを小型に構成する
ことができる。
【0075】また、例えば、第1のシールド電極と第2
のシールド電極と第3のシールド電極と第4のシールド
電極と第1の伝送線路電極と第2の伝送線路電極と第3
の伝送線路電極と送信フィルタ用の伝送線路電極と複数
個からなるコンデンサ電極と複数個からなる共振器電極
を誘電体層中に形成することで伝送線路電極をシールド
電極で分離できるので、整合回路付きフィルタを精度良
く構成できる。
【0076】また、例えば、誘電体層中に容量電極を形
成することで端子とグランドとの間に容量を形成できる
ので、ノッチフィルタおよび整合回路のインピーダンス
整合のとりやすい整合回路付きフィルタを構成できる。
【0077】また、例えば、誘電体層中にスタブ線路電
極を形成することでノッチフィルタの高調波帯域に減衰
極を形成できるので、高調波帯域の減衰量の大きい整合
回路付きフィルタを構成できる。
【0078】また、例えば、本発明の整合回路付きフィ
ルタに受信フィルタを接続することで共用器が構成でき
るので、少ない部品点数で整合回路および送信フィルタ
を小型にでき、共用器を簡単に構成することができる。
【0079】また、例えば、第1の伝送線路と第3の伝
送線路の特性インピーダンスを第2の伝送線路でインピ
ーダンス変換を行い、アンテナ端子においてコンデンサ
素子と共振器からなるバンドパスフィルタおよび送信フ
ィルタ接続用端子に接続される素子のインピーダンス整
合をとることができるため、この結果、第1の伝送線路
および第3の伝送線路の設計の自由度を維持したまま小
型の整合回路付きフィルタを実現することができる。
【0080】また、例えば、第1の伝送線路と第2の伝
送線路と第3の伝送線路の接続点に第4の伝送線路を接
続することで第2の伝送線路の負担を軽減し、かつ広い
周波数範囲でバンドパスフィルタおよび整合回路のイン
ピーダンス整合をとることができる。
【0081】また、例えば、第1のシールド電極と第2
のシールド電極と第1の伝送線路電極と第2の伝送線路
電極と第3の伝送線路電極と複数個からなるコンデンサ
電極と複数個からなる共振器電極を誘電体層中に形成す
ることで線路長および共振器長を短くでき、またコンデ
ンサ電極の面積を小さくできるので、整合回路付きフィ
ルタを小型に構成することができる。
【0082】また、例えば、第1のシールド電極と第2
のシールド電極と第3のシールド電極と第4のシールド
電極と第1の伝送線路電極と第2の伝送線路電極と第3
の伝送線路電極と複数個からなるコンデンサ電極と複数
個からなる共振器電極を誘電体層中に形成することで伝
送線路電極をシールド電極で分離できるので、整合回路
付きフィルタを精度良く構成できる。
【0083】また、例えば、誘電体層中に容量電極を形
成することで端子とグランドとの間に容量を形成できる
ので、バンドパスフィルタおよび整合回路のインピーダ
ンス整合のとりやすい整合回路付きフィルタを構成でき
る。
【0084】また、例えば、誘電体層中にスタブ線路電
極を形成することでバンドパスフィルタの高調波帯域に
減衰極を形成できるので、高調波帯域の減衰量の大きい
整合回路付きフィルタを構成できる。
【0085】また、例えば、本発明の整合回路付きフィ
ルタに送信フィルタを接続することで共用器が構成でき
るので、少ない部品点数で整合回路および受信フィルタ
を小型にでき、共用器を簡単に構成することができる。
【0086】また、例えば、第1の伝送線路と第3の伝
送線路の特性インピーダンスを第2の伝送線路でインピ
ーダンス変換を行い、アンテナ端子において送信フィル
タ用の伝送線路と送信フィルタ用のコンデンサ素子と送
信フィルタ用の共振器からなるノッチフィルタおよび受
信フィルタ用のコンデンサ素子と受信フィルタ用の共振
器からなるバンドパスフィルタのインピーダンス整合を
とることができるため、この結果、第1の伝送線路およ
び第3の伝送線路の設計の自由度を維持したまま小型の
共用器を実現することができる。
【0087】また、例えば、第1の伝送線路と第2の伝
送線路と第3の伝送線路の接続点に第4の伝送線路を接
続することで第2の伝送線路の負担を軽減し、かつ広い
周波数範囲でノッチフィルタおよびバンドパスフィルタ
のインピーダンス整合をとることができる。
【0088】また、例えば、第1のシールド電極と第2
のシールド電極と第1の伝送線路電極と第2の伝送線路
電極と第3の伝送線路電極と送信フィルタ用の伝送線路
電極と複数個からなる送信フィルタ用のコンデンサ電極
と複数個からなる受信フィルタ用のコンデンサ電極と複
数個からなる送信フィルタ用の共振器電極と複数個から
なる受信フィルタ用の共振器電極を誘電体層中に形成す
ることで線路長および共振器長を短くでき、またコンデ
ンサ電極の面積を小さくできるので、共用器を小型に構
成することができる。
【0089】また、例えば、第1のシールド電極と第2
のシールド電極と第3のシールド電極と第4のシールド
電極と第1の伝送線路電極と第2の伝送線路電極と第3
の伝送線路電極と送信フィルタ用の伝送線路電極と複数
個からなる送信フィルタ用のコンデンサ電極と複数個か
らなる受信フィルタ用のコンデンサ電極と複数個からな
る送信フィルタ用の共振器電極と複数個からなる受信フ
ィルタ用の共振器電極を誘電体層中に形成することで伝
送線路電極をシールド電極で分離できるので、共用器を
精度良く構成できる。
【0090】また、例えば、誘電体層中に容量電極を形
成することで端子とグランドとの間に容量を形成できる
ので、ノッチフィルタおよびバンドパスフィルタのイン
ピーダンス整合のとりやすい共用器を構成できる。
【0091】また、例えば、誘電体層中にスタブ線路電
極を形成することでノッチフィルタおよびバンドパスフ
ィルタの高調波帯域に減衰極を形成できるので、高調波
帯域の減衰量の大きい共用器を構成できる。
【0092】また、例えば、以上説明した本発明の共用
器を、携帯電話などの通信機器における、回路の一部に
組み込んで、通信機器を大幅に小型化できる。
【0093】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。 (実施の形態1)図1(a)は本発明の実施の形態1に
おける整合回路チップの回路図である。同図を参照しな
がら、本実施の形態の整合回路チップの構成を説明す
る。
【0094】図1(a)において、整合回路チップは、
第1の伝送線路104と第2の伝送線路105と第3の
伝送線路106で構成された一体化形状の本体107を
有している。そして、第1伝送線路104の一端と第2
の伝送線路105の一端と第3の伝送線路106の一端
を接続し、第1の伝送線路104の他端と第1のフィル
タ接続用端子101を接続し、第2の伝送線路105の
他端とアンテナ端子102を接続し、第3の伝送線路1
06の他端と第2のフィルタ接続用端子103を接続し
た回路で構成されている。
【0095】図1(b)は実施の形態1における整合回
路チップの本体の外観図である。図1(b)において、
整合回路チップの本体107は第1の伝送線路104と
第2の伝送線路105と第3の伝送線路106を内蔵
し、側面に第1のフィルタ接続用端子101とアンテナ
端子102と第2のフィルタ接続用端子103を設けた
構造を有している。尚、本発明の第1端子は、第1のフ
ィルタ接続用端子101に対応している。又、本発明の
第2端子は、第2のフィルタ接続用端子103に対応し
ている。
【0096】以上のように構成された整合回路チップに
ついて、以下その動作を説明する。
【0097】第1の伝送線路104は第2のフィルタ接
続用端子103に接続される素子の周波数帯域でほぼ4
分の1波長となる線路長に設定され、第3の伝送線路1
06は第1のフィルタ接続用端子101に接続される素
子の周波数帯域でほぼ4分の1波長となる線路長に設定
される。
【0098】このとき第1の伝送線路104と第3の伝
送線路106の接続点でのインピーダンスをZA1、ア
ンテナ端子102におけるインピーダンスをZB1、第
2の伝送線路105の特性インピーダンスをZ01とす
ると、第1のフィルタ接続用端子101および第2のフ
ィルタ接続用端子103に接続される素子の周波数帯域
全域において、ZB1=50オームとなるように、イン
ピーダンス整合に関する一般式にZB1に50を代入し
た以下の数1を用いて、
【0099】
【数1】Z01×Z01=ZA1×50 第2の伝送線路105の特性インピーダンスZ01およ
び線路長を設定する。
【0100】このとき第2の伝送線路105はインピー
ダンス変換器として作用し、第1の伝送線路104と第
3の伝送線路106との接続点のインピーダンスZA1
を50オームに変換する。この結果、第2の伝送線路1
05の線路条件を調整することで、第1の伝送線路10
4および第3の伝送線路106の設計の自由度を維持し
たまま、第1のフィルタ接続用端子101に接続される
素子とアンテナ端子102との間のインピーダンス整
合、及び、第2のフィルタ接続用端子103に接続され
る素子とアンテナ端子102の間とのインピーダンス整
合をとることができる。
【0101】そのため、第1の伝送線路104および第
3の伝送線路106を形成する本体107の比誘電率を
大きくして線路長を短くした整合回路チップを構成する
ことができる。
【0102】以上のような構成により、本実施の形態は
簡単な回路で構成できる小型の整合回路チップとして作
用する。
【0103】次に、図2(a)、図2(b)を参照しな
がら、上記実施の形態の変形例を説明する。
【0104】上記実施の形態における整合回路チップの
回路は3つの伝送線路で構成されているが、これは図2
(a)に示すように3つの伝送線路の接続点に第4の伝
送線路208の一端を接続し、他端を図2(b)に示す
ように本体209の側面に設けたグランド端子210を
介して接地した構成としてもよい。
【0105】この場合は、第4の伝送線路208の追加
により、整合をとるための線路条件の選択幅が広くな
る。即ち、第2の伝送線路105の線路条件のみに依存
していた図1(a)に示す構成の場合と異なり、第2の
伝送線路105の線路条件の選択の幅が広がる。又、同
時に、インピーダンス整合をとることができる周波数の
範囲が広がるという効果がある。
【0106】なお、本実施の形態における伝送線路の形
成方法にはさまざまな方法があるが、本発明はそれらの
細部に限定されるものではない。 (実施の形態2)図3は本発明の実施の形態2における
整合回路チップを示す。
【0107】図3に示す様に、第1の誘電体層301の
上面に第1のシールド電極302を配置し、第1のシー
ルド電極302の上側に第2の誘電体層303を積層
し、第2の誘電体層303の上面に第1の伝送線路電極
304を配置している。更に、その上側に第3の誘電体
層305を積層し、第3の誘電体層305の上面に第2
の伝送線路電極306を配置している。更に、その上側
に第4の誘電体層307を積層し、第4の誘電体層30
7の上面に第3の伝送線路電極308を配置している。
更に、その上側に第5の誘電体層309を積層し、第5
の誘電体層309の上面に第2のシールド電極310を
配置し、更にその上側に第6の誘電体層311を積層し
ている。更に又、誘電体側面に端面電極312を6個設
け、第1の伝送線路電極304と端面電極312aを接
続し、第2の伝送線路電極306と端面電極312dを
接続し、第3の伝送線路電極308と端面電極312e
を接続している。又、第1のシールド電極302と第2
のシールド電極310を端面電極312cおよび端面電
極312fで接続して接地し、第1の伝送線路電極30
4と第2の伝送線路電極306と第3の伝送線路電極3
08を端面電極312bで接続している。
【0108】以上のように構成された整合回路チップに
ついて、以下その動作を説明する。
【0109】本実施の形態の整合回路チップの動作は基
本的には実施の形態1で説明した整合回路チップと同じ
であるので詳細な説明は省略する。
【0110】第1の伝送線路電極304の長さは端面電
極312eに接続する素子の周波数帯域においてほぼ4
分の1波長となるように設定され、第3の伝送線路電極
308の長さは端面電極312aに接続する素子の周波
数帯域においてほぼ4分の1波長となるように設定され
る。また端面電極312bにおけるインピーダンスをZ
b2とし、端面電極312dにおけるインピーダンスZ
d2とすると、第2の伝送線路電極はその特性インピー
ダンスZ02が端面電極312a及び端面電極312e
接続する素子の周波数帯域全域において、Zd2=50
オームとなるように、インピーダンス整合に関する一般
式にZd2に50を代入した以下の数2を用いて、
【0111】
【数2】Z02×Z02=Zb2×50 第2の伝送線路電極の特性インピーダンスZ02及び線
路長を設定する。このとき第2の伝送線路306はイン
ピーダンス変換器として作用し、端面電極312bのイ
ンピーダンスZb2を50オームに変換する。この結
果、第2の伝送線路電極306の線路条件を調整するこ
とで、第1の伝送線路電極304および第3の伝送線路
電極308の設計の自由度を維持したまま、端面電極3
12aと端面電極312dとの間のインピーダンス整
合、および端面電極312eに接続される素子と端面電
極312dとの間のインピーダンス整合をとることがで
きる。
【0112】そのため、本実施の形態で用いている誘電
体層の比誘電率を大きくして線路長の短い小型の部品を
構成することができ、さらに端面電極312aを第1の
フィルタ接続用端子、端面電極312dをアンテナ端
子、端面電極312eを第2のフィルタ接続用端子とす
ることで、小型の整合回路チップを構成することができ
る。
【0113】以上のような構成により、本実施の形態は
簡単な回路で構成できる小型の整合回路チップとして作
用する。
【0114】なお、本実施の形態におけるシールド電極
は第1のシールド電極302および第2のシールド電極
310の2層であるが、これに限らず例えば、図4に示
す様な構成でも良い。
【0115】即ち、図4では、第1の伝送線路電極30
4の上側に第7の誘電体層413を積層し、第7の誘電
体層413の上面に第3のシールド電極414を配置し
ている。更に、その上側に第3の誘電体層305を積層
し、第2の伝送線路電極306の上側に第8の誘電体層
415を積層し、第8の誘電体層415の上面に第4の
シールド電極416を配置し、更に、その上側に第4の
誘電体層307を積層した構造である。
【0116】この場合は第1の伝送線路電極304と第
2の伝送線路電極306と第3の伝送線路電極308が
シールド電極で分離される構成となるので、3つの伝送
線路電極間の電磁界結合が削除されて整合回路チップが
精度よく実現できる効果がある。
【0117】なお、本実施の形態の誘電体層中に容量電
極を設け、例えば端面電極312aと接続し、端面電極
312aとグランドとの間にコンデンサを形成してもよ
い。この場合はインピーダンス整合がさらにとりやすく
なる。
【0118】また、上記容量電極を接続する端面電極は
端面電極312bまたは端面電極312dまたは端面電
極312eのいずれでもよいし、複数個でもよい。この
場合も同様にインピーダンス整合がとりやすくなる。
【0119】なお、本実施の形態の第1の伝送線路電極
304と第2の伝送線路電極306と第3の伝送線路電
極308は端面電極312bで接続しているが、これは
誘電体側面にもうけたスルーホールで接続してもよい。
この場合は外部からの影響が削減される効果がある。
【0120】なお、本実施の形態における伝送線路の形
成方法にはさまざまな方法があるが、本発明はそれらの
細部に限定されるものではない。 (実施の形態3)図5は本発明の実施の形態3における
共用器を示す。同図を参照しながら、以下に本実施の形
態の構成を述べる。なお、図5に示す整合回路チップ5
04は実施の形態1または実施の形態2で説明した整合
回路チップを用いている。
【0121】図5に示す様に、整合回路チップ504の
第1のフィルタ接続用端子101(図1(a)参照)に
受信フィルタ506の一端を接続し、第2のフィルタ接
続用端子103(図1(a)参照)に送信フィルタ50
5の一端を接続し、整合回路チップのアンテナ端子10
2(図1(a)参照)をそのままアンテナ端子502と
する。このとき受信フィルタ506の残る一端が受信端
子501となり、送信フィルタ505の残る一端が送信
端子503となる。
【0122】以上のように構成された共用器について、
以下にその動作を説明する。
【0123】送信端子503から入力された送信信号は
送信フィルタ505の通過帯域周波数の信号成分のみ通
過し、整合回路チップ504を経由して受信フィルタ5
06側の影響を受けることなくアンテナ端子502から
出力される。またアンテナ端子502から入力された受
信信号は整合回路チップ504を経由して送信フィルタ
505の影響を受けることなく受信フィルタ506に入
力され、受信フィルタ506の通過帯域周波数の信号成
分のみ通過して受信端子501に出力される。この結
果、共用器が大幅に小型化が実現される。
【0124】なお、本実施の形態のような共用器を移動
体通信機器に用いてもよい。この場合は移動体通信機器
を大幅に小型化できる効果がある。
【0125】なお、本実施の形態のような共用器におけ
る送信フィルタおよび受信フィルタの構成にはさまざま
な構成方法があるが、本発明の共用器はこれらの細部に
限定されるものではない。 (実施の形態4)上記実施の形態で述べた整合回路チッ
プにより共用器を構成する場合、図5に示す通り、少な
くとも3つの素子504,505,506が必要とな
り、製造コストが高くなると共に、基板上の実装面積が
大きくなることも考えられる。そこで、その点を改善し
た例を以下に説明する。
【0126】図6(a)は本発明の実施の形態4におけ
る整合回路付きフィルタの回路図である。
【0127】図6(a)において、整合回路付きフィル
タは、第1の伝送線路604と第2の伝送線路605と
第3の伝送線路606と送信フィルタ用の伝送線路60
7と2個のコンデンサ素子608a、608bと2個の
共振器609a、609bとで構成された一体化形状の
本体611を有している。そして、第1の伝送線路60
4の一端と第2の伝送線路605の一端と第3の伝送線
路606の一端を接続している。又、送信フィルタ用の
伝送線路607と2個の共振器609a、609bをそ
れぞれコンデンサ素子608a、608bで接続してい
る。又、第3の伝送線路606の他端と送信フィルタ用
の伝送線路607の一端を接続している。更に又、第1
の伝送線路604の他端に受信フィルタ接続用端子60
1を接続し、第2の伝送線路605の他端にアンテナ端
子602を接続し、送信フィルタ用の伝送線路607の
他端に送信端子603を接続した回路で構成されてい
る。
【0128】図6(b)は実施の形態4における整合回
路付きフィルタの本体611の斜視図である。
【0129】図6(b)において、本体611は第1の
伝送線路604と第2の伝送線路605と第3の伝送線
路606と送信フィルタ用の伝送線路607と2個のコ
ンデンサ素子608a、608bと2個の共振器609
a、609bとを内蔵し、側面に受信フィルタ接続用端
子601とアンテナ端子602と送信端子603を設け
た構造を有している。尚、本発明の第1端子は、受信フ
ィルタ接続用端子601に対応している。
【0130】以上のように構成された整合回路付きフィ
ルタについて、以下その動作を説明する。
【0131】コンデンサ素子608a、608bは共振
器609a、609bに対してそれぞれ直列接続してい
るので、共振器609aおよび609bの共振周波数で
高減衰量となる2つのノッチとして作用する。また送信
フィルタ用の伝送線路607とコンデンサ素子608
a、608bの接続位置を調整することにより、送信フ
ィルタ用の伝送線路607は3分割されて2つのノッチ
の段間および外側の分布定数線路の結合素子として作用
する。
【0132】したがって、共振器609a、609bは
それぞれコンデンサ素子608a、608bを介して並
列接続されることとなり、送信フィルタ用の伝送線路6
07の両端を入出力端とするノッチフィルタ610とし
て作用する。
【0133】また第3の伝送線路606は受信フィルタ
接続用端子601に接続される素子の周波数帯域でほぼ
4分の1波長となる線路長に設定され、第1の伝送線路
604はノッチフィルタ610の周波数帯域でほぼ4分
の1波長となる線路長に設定される。
【0134】このとき第1の伝送線路604と第3の伝
送線路606の接続点でのインピーダンスをZA3、ア
ンテナ端子602におけるインピーダンスをZB2、第
2の伝送線路605の特性インピーダンスをZ03とす
ると、ノッチフィルタ610および受信フィルタ接続用
端子601に接続される素子の周波数帯域全域におい
て、ZB3=50オームとなるように、インピーダンス
整合に関する一般式にZB3に50を代入した以下の数
3を用いて、
【0135】
【数3】Z03×Z03=ZA3×50 第2の伝送線路605の特性インピーダンスZ03およ
び線路長を設定する。
【0136】このとき第2の伝送線路605はインピー
ダンス変換器として作用し、第1の伝送線路604と第
3の伝送線路606との接続点のインピーダンスZA3
を50オームに変換する。この結果、第2の伝送線路6
05の線路条件を調整することで、第1の伝送線路60
4および第3の伝送線路606の設計の自由度を維持し
たまま、アンテナ端子602とノッチフィルタ610と
の間のインピーダンス整合、及び、アンテナ端子602
と受信フィルタ接続用端子601に接続される素子との
間のインピーダンス整合をとることができる整合回路と
して作用する。
【0137】以上のような構成により、本実施の形態は
簡単な回路で構成できる小型の整合回路付きノッチフィ
ルタとして作用する。
【0138】尚、本実施の形態の送信フィルタは、図7
に示す様なローパスフィルタ7710でもよい。更に、
前記ローパスフィルタには、様々な構成方法があるが、
本発明は、それらの細部に限定されるものではない。
【0139】次に、図8(a)、図8(b)を参照しな
がら、上記実施の形態の変形例を説明する。
【0140】上記実施の形態における整合回路付きフィ
ルタにおける整合回路部分は3つの伝送線路で構成され
ているが、これは図8(a)に示すように第1の伝送線
路と第2の伝送線路と第3の伝送線路の接続点に第4の
伝送線路712の一端を接続し、他端を図8(b)に示
すように本体714の側面に設けたグランド端子713
を介して接地した構成としてもよい。
【0141】この場合は、上記実施の形態1の変形例で
述べたのと同じ理由から、第2の伝送線路605の負担
を軽減し、かつ広い周波数範囲でインピーダンス整合を
とることができる効果がある。
【0142】なお、本実施の形態における伝送線路、コ
ンデンサ素子、および共振器の形成方法にはさまざまな
方法があるが、本発明はそれらの細部に限定されるもの
ではない。 (実施の形態5)図9は本発明の実施の形態5における
整合回路付きフィルタを示す。
【0143】図9に示すように、第1の誘電体層801
の上面に第1のシールド電極802を配置し、第1のシ
ールド電極802の上側に第2の誘電体層803を積層
している。更に、その上面に第1の伝送線路電極804
を配置し、第1の伝送線路電極804の上側に第3の誘
電体層805を積層し、更にその上面に2個の共振器電
極806a、806bを配置している。更に、その上側
に第4の誘電体層807を積層し、第4の誘電体層80
7の上面に送信フィルタ用の伝送線路電極808と2個
のコンデンサ電極809a、809bを配置している。
更に、その上側に第5の誘電体層810を積層し、第5
の誘電体層810の上面に第2の伝送線路電極811と
第3の伝送線路電極812を配置している。更に、その
上側に第6の誘電体層813を積層し、第6の誘電体層
813の上面に第2のシールド電極814を配置し、更
にその電極814の上側に第7誘電体層815を積層し
ている。更に又、誘電体側面に端面電極816を7個設
け、第1の伝送線路電極804と端面電極816aを接
続し、第2の伝送線路電極811と端面電極816bを
接続している。又、第1のシールド電極802と共振器
電極806a、806bと第2のシールド電極814と
端面電極816cを接続して接地している。又、フィル
タ用の伝送線路電極808と端面電極816dを接続
し、第1のシールド電極802と第2のシールド電極8
14と端面電極816eを接続して接地している。又、
フィルタ用の伝送線路電極808と第3の伝送線路電極
812と端面電極816fを接続し、第1の伝送線路電
極804と第2の伝送線路電極811と第3の伝送線路
電極812を端面電極816gで接続している。
【0144】以上のように構成された整合回路付きフィ
ルタについて、以下その動作を説明する。
【0145】本実施の形態の整合回路付きフィルタの動
作は基本的には実施の形態4で説明した整合回路付きフ
ィルタと同じであるので詳細な説明は省略する。
【0146】共振器電極806aおよび806bは端面
電極816cを介して接地されているので4分の1波長
共振器を形成し、送信フィルタ用の伝送線路電極808
と接続しているコンデンサ電極809a、809bは共
振器電極806a、806bの開放端にそれぞれ対向し
て配置されてノッチ容量を形成し、結果として共振器の
共振周波数で高減衰量となる2つのノッチとして作用す
る。また送信フィルタ用の伝送線路電極808とコンデ
ンサ電極809aおよび809bの接続位置を調整する
ことにより、送信フィルタ用の伝送線路線路電極808
は3分割されて2つのノッチの段間および外側の分布定
数線路の結合素子として作用する。したがって、共振器
電極806a、806bはコンデンサ電極809a、8
09bを介して並列接続されることとなり、送信フィル
タ用の伝送線路電極808の両端を入出力端とするノッ
チフィルタとして作用する。
【0147】また第3の伝送線路電極812の長さは端
面電極816aに接続する素子の周波数帯域においてほ
ぼ4分の1波長となるように設定され、第1の伝送線路
電極804の長さは共振器電極806aおよび806
b、フィルタ用の伝送線路電極808、コンデンサ電極
809aおよび809bが構成するノッチフィルタの周
波数帯域においてほぼ4分の1波長となるように設定さ
れる。また端面電極816bにおけるインピーダンスを
Zb4とし、端面電極816gにおけるインピーダンス
をZg4とすると、第2の伝送線路電極811はその特
性インピーダンスZ04が、ノッチフィルタおよび端面
電極816aに接続する素子の周波数帯域全域におい
て、Zb4=50オームとなるように、インピーダンス
整合に関する一般式にZb4に50を代入した以下の数
4を用いて、
【0148】
【数4】Z04×Z04=Zg4×50第2の伝送線路
電極811の特性インピーダンスZ04及び線路長を設
定する。
【0149】このとき第2の伝送線路811はインピー
ダンス変換器として作用し、端面電極816gのインピ
ーダンスZg4を50オームに変換する。この結果、第
2の伝送線路電極811の線路条件を調整することで、
第1の伝送線路電極804および第3の伝送線路電極8
12の設計の自由度を維持したまま、ノッチフィルタと
端面電極816bとの間のインピーダンス整合、及び端
面電極816aに接続する素子と端面電極816bとの
間のインピーダンス整合をとることができる整合回路と
して作用する。
【0150】従って、本実施の形態は端面電極816a
を受信フィルタ接続用端子、端面電極816bをアンテ
ナ端子、端面電極816dを送信端子とすることで、簡
単な回路で構成できる小型の整合回路付きフィルタとし
て作用する。
【0151】なお、本実施の形態におけるシールド電極
は、第1のシールド電極802および第2のシールド電
極814の2層であるが、これに限らず例えば、図10
に示す様な構成でも良い。
【0152】即ち、図10では、第1の伝送線路電極8
04の上側に第8の誘電体層917を積層し、その上面
に第3のシールド電極918を配置し、その電極918
の上側に第3の誘電体層805を積層している。更に、
第4の誘電体層807上に配置された、送信フィルタ用
の伝送線路電極808と2個のコンデンサ電極809
a、809bの上側に第9の誘電体層919を積層し、
その誘電体層919の上面に第4のシールド電極920
を配置し、その電極920の上側に第5の誘電体層81
0を積層した構造である。
【0153】この場合は第1の伝送線路電極804と共
振器電極806a、806b、送信フィルタ用の伝送線
路電極808、コンデンサ電極809a、809bとの
間、また共振器電極806a、806b、送信フィルタ
用の伝送線路電極808、コンデンサ電極809a、8
09bと第2の伝送線路電極811、第3の伝送線路電
極812との間がシールド電極で分離される構成となる
ので、3組の電極間の不要な電磁界結合が削除されて整
合回路付きフィルタが精度よく実現できる効果がある。
【0154】また、第3のシールド電極918および第
4のシールド電極920は共振器の特性インピーダンス
を高く保つために整合回路部分のみを覆う大きさとなっ
ているが、これは第1のシールド電極802および第2
のシールド電極814と同じ大きさでもよい。この場合
は3組の電極間の不要な電磁界結合がより削除されて整
合回路付きフィルタが精度よく実現できる効果がある。
【0155】なお、本実施の形態の誘電体層中に容量電
極を設け、例えば端面電極816dと接続し、端面電極
816dとグランドとの間にコンデンサを形成してもよ
い。この場合はノッチフィルタのインピーダンス整合が
とりやすくなる効果がある。また例えば端面電極816
fと接続し、端面電極816fとグランドとの間にコン
デンサを形成してもよい。この場合は整合回路のインピ
ーダンス整合がさらにとりやすくなる効果がある。
【0156】また、前記容量電極を接続する端面電極は
端面電極816aまたは端面電極816bまたは端面電
極816gのいずれでもよいし、複数個でもよい。この
場合も同様にインピーダンス整合がとりやすくなる。
【0157】なお、本実施の形態の誘電体層中にショー
トスタブ線路電極を設け、例えば端面電極816fと接
続し、2分の1波長スタブ線路を形成してもよい。この
場合は線路長さを調整することでノッチフィルタの高調
波帯域に減衰極を形成し、減衰量を増加させる効果があ
る。
【0158】また、前記ショートスタブ線路電極を接続
する端面電極は端面電極816bまたは端面電極816
dまたは端面電極816gのいずれでもよいし、複数個
でもよい。この場合も同様にノッチフィルタの高調波帯
域に減衰極を形成し、減衰量を増加させる効果がある。
【0159】さらに前記ショートスタブ線路電極はオー
プンスタブ電極としてもよい。この場合はスタブ線路電
極が4分の1波長スタブ線路となって同様の作用をもた
らすので電極面積を削減できる効果がある。
【0160】なお、前記スタブ線路を用いて高調波帯域
で減衰極を形成させる場合、ノッチフィルタの通過帯域
近傍では容量として作用するのでインピーダンス整合を
とりやすくする効果もある。
【0161】なお、本実施の形態の電極は誘電体側面に
設けた端面電極で接続しているが、これは誘電体内部に
形成したスルーホールで接続してもよい。この場合は外
部からの影響が削減される効果がある。
【0162】なお、本実施の形態における伝送線路の形
成方法にはさまざまな方法があるが、本発明はそれらの
細部に限定されるものではない。
【0163】また、本実施の形態に使用しうる電極材料
や誘電体材料にはさまざまな材料があるが、本発明はそ
れらに限定されるものではない。 (実施の形態6)図11は本発明の実施の形態6におけ
る共用器を示す。同図を参照しながら、以下に本実施の
形態の構成を述べる。なお、図11に示す整合回路付き
フィルタ1004は実施の形態4または実施の形態5で
説明した整合回路付きフィルタを用いている。
【0164】図11に示す様に、整合回路付きフィルタ
1004の受信フィルタ接続用端子601(図6(a)
参照)に受信フィルタ1005の一端を接続し、整合回
路付きフィルタのアンテナ端子602(図6(a)参
照)をそのままアンテナ端子1002とする。このとき
整合回路付きフィルタの送信端子603がそのまま送信
端子1003となり、受信フィルタ1005の残る一端
が受信端子1001となる。
【0165】以上のように構成された共用器について、
以下にその動作を説明する。
【0166】送信端子1003から入力した送信信号は
整合回路付きフィルタ1004内のノッチフィルタを経
由して通過帯域周波数の信号成分のみ通過し、整合回路
付きフィルタ1004内の整合回路を経由して受信フィ
ルタ1001側の影響を受けることなくアンテナ端子1
002から出力し、またアンテナ端子1002から入力
した受信信号は整合回路付きフィルタ1004内の整合
回路を経由して整合回路付きフィルタ1004内のノッ
チフィルタの影響を受けることなく受信フィルタ100
5に入力し、受信フィルタ1005の通過帯域周波数の
信号成分のみ通過して受信端子1001に出力して共用
器として作用する。
【0167】この結果、送信フィルタ2007(図21
参照)が不要となり、共用器が大幅に小型化出来る。
【0168】なお、本実施の形態のような共用器を移動
体通信機器に用いてもよい。この場合は移動体通信機器
を大幅に小型化できる効果がある。
【0169】なお、本実施の形態のような共用器におけ
る受信フィルタの構成にはさまざまな構成方法がある
が、本発明の共用器はこれらの細部に限定されるもので
はない。 (実施の形態7)図12(a)は本発明の実施の形態7
における整合回路付きフィルタの回路図である。
【0170】図12(a)に示すように、整合回路付き
フィルタは、第1の伝送線路1104と第2の伝送線路
1105と第3の伝送線路1106と5個のコンデンサ
素子1107a、1107b、1107c、1107
d、1107eと2個の共振器1108a、1108b
とで構成された一体化形状の本体1110を有してい
る。そして、第1の伝送線路1104の一端と第2の伝
送線路1105の一端と第3の伝送線路1106の一端
を接続している。又、第1の伝送線路1104と共振器
1108aとをコンデンサ素子1107cで接続し、共
振器1108aと共振器1108bとをコンデンサ素子
1107dで接続し、共振器1108bと受信端子11
01とをコンデンサ素子1107eで接続している。更
に、共振器1108a、1108bの開放端にそれぞれ
コンデンサ素子1107a、1107bを接続して接地
している。又、第2の伝送線路1105の他端にアンテ
ナ端子1102を接続し、第3の伝送線路1106の他
端に送信フィルタ接続用端子1103を接続した回路で
構成されている。
【0171】図12(b)は実施の形態7における整合
回路付きフィルタの本体1110の斜視図である。図1
2(b)において、本体1110は第1の伝送線路11
04と第2の伝送線路1105と第3の伝送線路110
6と5個のコンデンサ素子1107a、1107b、1
107c、1107d、1107eと2個の共振器11
08a、1108bを内蔵し、側面に受信端子端子11
01とアンテナ端子1102と送信フィルタ接続用端子
1103を設けた構造を有している。尚、本発明の第2
端子は、送信フィルタ接続用端子に対応する。
【0172】以上のように構成された整合回路付きフィ
ルタについて、以下その動作を説明する。
【0173】コンデンサ素子1107a、1107bは
それぞれ共振器1108a、1108bの負荷コンデン
サとして作用し、共振器の共振周波数を調整する。また
コンデンサ素子1107dは共振器1108aと共振器
1108bの間の段間結合コンデンサとして作用し、コ
ンデンサ素子1107cおよび1107eは入出力結合
コンデンサとして作用する。したがって、コンデンサ素
子1107cおよび1107eを入出力端とするバンド
パスフィルタ1109として作用する。
【0174】また第3の伝送線路1106はバンドパス
フィルタ1109の周波数帯域でほぼ4分の1波長とな
る線路長に設定され、第1の伝送線路1104は送信フ
ィルタ接続用端子1103に接続される素子の周波数帯
域でほぼ4分の1波長となる線路長に設定される。この
とき第1の伝送線路1104と第3の伝送線路1106
の接続点でのインピーダンスをZA5、アンテナ端子1
102におけるインピーダンスをZB5、第2の伝送線
路1105の特性インピーダンスをZ05とすると、送
信フィルタ接続用端子1103に接続される素子および
バンドパスフィルタ1109の周波数帯域全域におい
て、ZB5=50オームとなるように、インピーダンス
整合に関する一般式にZB5に50を代入した以下の数
5を用いて、
【0175】
【数5】Z05×Z05=ZA5×50 第2の伝送線路1105の特性インピーダンスZ05お
よび線路長を設定する。
【0176】このとき第2の伝送線路1105はインピ
ーダンス変換器として作用し、第1の伝送線路1104
と第3の伝送線路1106との接続点のインピーダンス
ZA5を50オームに変換する。この結果、第2の伝送
線路1105の線路条件を調整することで、第1の伝送
線路1104および第3の伝送線路1106の設計の自
由度を維持したまま、アンテナ端子1102と送信フィ
ルタ接続用端子1103に接続される素子との間のイン
ピーダンス整合、及び、アンテナ端子1102とバンド
パスフィルタ1109との間のインピーダンス整合をと
ることができる整合回路として作用する。
【0177】以上のような構成により、本実施の形態は
簡単な回路で構成できる小型の整合回路付きバンドパス
フィルタとして作用する。
【0178】次に、上記実施の形態の変形例について、
図面を参照しながら述べる。
【0179】上記実施の形態における整合回路付きフィ
ルタにおける整合回路部分は3つの伝送線路で構成され
ているが、これは図13(a)に示すように第1の伝送
線路1104と第2の伝送線路1105と第3の伝送線
路1106の接続点に第4の伝送線路1211の一端を
接続し、他端を図13(b)に示すように本体1213
の側面に設けたグランド端子1212を介して接地した
構成としてもよい。
【0180】この場合は第2の伝送線路1105の負担
を軽減し、かつ広い周波数範囲でインピーダンス整合を
とることができる効果がある。
【0181】なお、本実施の形態における伝送線路、コ
ンデンサ素子、および共振器の形成方法にはさまざまな
方法があるが、本発明はそれらの細部に限定されるもの
ではない。 (実施の形態8)図14は本発明の実施の形態8におけ
る整合回路付きフィルタを示す。
【0182】図14に示すように、第1の誘電体層13
01の上面に第1のシールド電極1302を配置し、そ
の電極1302の上側に第2の誘電体層1303を積層
し、その誘電体層1303の上面に第1の伝送線路電極
1304を配置している。更に、その上側に第3の誘電
体層1305を積層し、その誘電体層1305の上面に
2個の共振器電極1306a、1306bを配置してい
る。更に、その上側に第4の誘電体層1307を積層
し、その誘電体層1307の上面に5個のコンデンサ電
極1308a、1308b、1308c、1308d、
および1308eを配置している。更に、その上側に第
5の誘電体層1309を積層し、第5の誘電体層130
9の上面に第2の伝送線路電極1310と第3の伝送線
路電極1311を配置している。更に、その上側に第6
の誘電体層1312を積層し、その誘電体層1312の
上面に第2のシールド電極1313を配置し、その電極
1313の上側に第7の誘電体層1314を積層してい
る。更に又、誘電体側面に端面電極1315を7個設
け、コンデンサ電極1308eと端面電極1315aを
接続している。又、第1のシールド電極1302と共振
器電極1306aおよび1306bと第2のシールド電
極1313と端面電極1315bを接続して接地してい
る。又、第2の伝送線路電極1310と端面電極131
5cを接続し、第3の伝送線路電極1311と端面電極
1315dを接続している。又、第1の伝送線路電極1
304と第2の伝送線路電極1310と第3の伝送線路
電極1311と端面電極1315eを接続している。
又、コンデンサ電極1308cと第1の伝送線路電極1
304と端面電極1315fを接続し、第1のシールド
電極1302とコンデンサ電極1308aおよび130
8bと第2のシールド電極1313を端面電極1315
gで接続して接地している。
【0183】以上のように構成された整合回路付きフィ
ルタについて、以下その動作を説明する。
【0184】本実施の形態の整合回路付きフィルタの動
作は基本的には実施の形態7で説明した整合回路付きフ
ィルタと同じであるので詳細な説明は省略する。
【0185】共振器電極1306aおよび1306bは
それらの一端が端面電極1315bを介して接地されて
いるので4分の1波長共振器として作用する。コンデン
サ電極1308a、1308bはそれぞれ共振器電極1
306a、1306bの開放端に対向して配置されてい
るので負荷コンデンサとして作用し、共振器の共振周波
数を調整する。またコンデンサ電極1308dは共振器
電極1306a一部と共振器電極1306bの一部に対
向して配置されているので、二つの共振器間の段間結合
コンデンサとして作用する。コンデンサ電極1308c
は共振器電極1306aの一部に対向して配置され、ま
たコンデンサ電極1308eは共振器電極1306bの
一部に対向して配置されているので入出力結合コンデン
サとして作用する。したがって、コンデンサ電極130
8cおよび1308eを入出力端とする容量結合性のバ
ンドパスフィルタとして作用する。
【0186】また第3の伝送線路電極1311の長さは
共振器電極1306aおよび1306b、コンデンサ電
極1308a、1308b、1308c、1308d、
および1308eが構成するバンドパスフィルタの周波
数帯域においてほぼ4分の1波長となるように設定さ
れ、第1の伝送線路電極1304の長さは端面電極13
15dに接続する素子の周波数帯域においてほぼ4分の
1波長となるように設定される。また端面電極1315
cにおけるインピーダンスをZc6とし、端面電極13
15eにおけるインピーダンスをZe6とすると、第2
の伝送線路電極1310はその特性インピーダンスZ0
6が、端面電極1315dに接続する素子およびバンド
パスフィルタの周波数帯域全域において、Zc6=50
オームとなるように、インピーダンス整合に関する一般
式にZc6に50を代入した以下の数6を用いて、
【0187】
【数6】Z06×Z06=Ze6×50 第2の伝送線路電極1310の特性インピーダンスZ0
6及び線路長を設定する。
【0188】このとき第2の伝送線路1310はインピ
ーダンス変換器として作用し、端面電極1315eのイ
ンピーダンスZe6を50オームに変換する。この結
果、第2の伝送線路電極1310の線路条件を調整する
ことで、第1の伝送線路電極1304および第3の伝送
線路電極1311の設計の自由度を維持したまま、端面
電極1315dに接続する素子と端面電極1315cと
の間のインピーダンス整合、及びバンドパスフィルタと
端面電極1315cとの間のインピーダンス整合をとる
ことができる整合回路として作用する。
【0189】従って、本実施の形態は端面電極1315
aを受信端子、端面電極1315cをアンテナ端子、端
面電極1315dを送信フィルタ接続用端子とすること
で、簡単な回路で構成できる小型の整合回路付きフィル
タとして作用する。
【0190】なお、本実施の形態におけるシールド電極
は第1のシールド電極1302および第2のシールド電
極1313の2層であるが、これに限らず例えば、図1
5に示す様な構成でも良い。
【0191】即ち、図15では、第2の誘電体層130
3上に配置された第1の伝送線路電極1304の上側に
第8の誘電体層1416を積層し、その誘電体層141
6の上面に第3のシールド電極1417を配置し、その
電極1417の上側に第3の誘電体層1305を積層し
ている。更に、第4の誘電体層1307上に配置された
コンデンサ電極1308a、1308b、1308c、
1308d、および1308eの上側に第9の誘電体層
1418を積層し、その誘電体層1418の上面に第4
のシールド電極1419を配置し、その電極1419の
上側に第5の誘電体層1309を積層した構造である。
【0192】この場合は第1の伝送線路電極1304と
共振器電極1306a、1306b、コンデンサ電極1
308a、1308b、1308c、1308d、13
08eとの間、また共振器電極1306a、1306
b、コンデンサ電極1308a、1308b、1308
c、1308d、1308eと第2の伝送線路電極13
10、第3の伝送線路電極1311との間がシールド電
極で分離される構成となるので、3組の電極間の不要な
電磁界結合が削除されて整合回路付きフィルタが精度よ
く実現できる効果がある。
【0193】また、第3のシールド電極1417および
第4のシールド電極1419は共振器の特性インピーダ
ンスを高く保つために整合回路部分のみを覆う大きさと
なっているが、これは第1のシールド電極1302およ
び第2のシールド電極1313と同じ大きさでもよい。
この場合は3組の電極間の不要な電磁界結合がより削除
されて整合回路付きフィルタが精度よく実現できる効果
がある。
【0194】なお、本実施の形態の誘電体層中に容量電
極を設け、例えば端面電極1315dと接続し、端面電
極1315dとグランドとの間にコンデンサを形成して
もよい。この場合は端面電極1315dに接続する素子
のインピーダンス整合がとりやすくなる効果がある。ま
た例えば端面電極1315fと接続し、端面電極131
5fとグランドとの間にコンデンサを形成してもよい。
この場合は整合回路のインピーダンス整合がさらにとり
やすくなる効果がある。
【0195】また、前記容量電極を接続する端面電極は
端面電極1315aまたは端面電極1315cまたは端
面電極1315eのいずれでもよいし、複数個でもよ
い。この場合も同様にインピーダンス整合がとりやすく
なる。
【0196】なお、本実施の形態の誘電体層中にショー
トスタブ線路電極を設け、例えば端面電極1315fと
接続し、2分の1波長スタブ線路を形成してもよい。こ
の場合は線路長さを調整することでバンドパスフィルタ
の高調波帯域に減衰極を形成し、減衰量を増加させる効
果がある。
【0197】また、前記ショートスタブ線路電極を接続
する端面電極は端面電極1315aまたは端面電極13
15cまたは端面電極1315eのいずれでもよいし、
複数個でもよい。この場合も同様にノッチフィルタの高
調波帯域に減衰極を形成し、減衰量を増加させる効果が
ある。さらに前記ショートスタブ線路電極はオープンス
タブ電極としてもよい。この場合はスタブ線路電極が4
分の1波長スタブ線路となって同様の作用をもたらすの
で電極面積を削減できる効果がある。
【0198】なお、前記スタブ線路を用いて高調波帯域
で減衰極を形成させる場合、バンドパスフィルタの通過
帯域近傍では容量として作用するのでインピーダンス整
合をとりやすくする効果もある。
【0199】なお、本実施の形態の電極は誘電体側面に
設けた端面電極で接続しているが、これは誘電体内部に
形成したスルーホールで接続してもよい。この場合は外
部からの影響が削減される効果がある。
【0200】なお、本実施の形態における伝送線路の形
成方法にはさまざまな方法があるが、本発明はそれらの
細部に限定されるものではない。また、本実施の形態に
使用しうる電極材料や誘電体材料にはさまざまな材料が
あるが、本発明はそれらに限定されるものではない。 (実施の形態9)図16は本発明の実施の形態9におけ
る共用器を示す。同図を参照しながら、以下に本実施の
形態の構成を述べる。なお、図16に示す整合回路付き
フィルタ1505は実施の形態7または実施の形態8で
説明した整合回路付きフィルタを用いている。
【0201】図16に示すように、整合回路付きフィル
タ1505の送信フィルタ接続用端子1103(図12
(a)参照)に送信フィルタ1504の一端を接続し、
整合回路付きフィルタのアンテナ端子1102(図12
(a)参照)をそのままアンテナ端子1502とする。
このとき送信フィルタ1504の残る一端が送信端子1
503となり、整合回路付きフィルタ1505の受信端
子1101(図12(a)参照)が受信端子1503と
なる。
【0202】以上のように構成された共用器について、
以下にその動作を説明する。
【0203】送信端子1503から入力した送信信号は
送信フィルタ1504を経由して送信フィルタ1504
の通過帯域周波数の信号成分のみ通過し、整合回路付き
フィルタ1505内の整合回路を経由して整合回路付き
フィルタ1505内のバンドパスフィルタの影響を受け
ることなくアンテナ端子1502から出力し、またアン
テナ端子1502から入力した受信信号は整合回路付き
フィルタ1505内の整合回路を経由して送信フィルタ
1504側の影響を受けることなく整合回路付きフィル
タ1505内のバンドパスフィルタに入力し、バンドパ
スフィルタの通過帯域周波数の信号成分のみ通過して受
信端子1501に出力して共用器として作用する。
【0204】この結果、受信フィルタ2006(図21
参照)が不要となり、共用器が大幅に小型化出来る。
【0205】なお、本実施の形態のような共用器を移動
体通信機器に用いてもよい。この場合は移動体通信機器
を大幅に小型化できる効果がある。
【0206】なお、本実施の形態のような共用器におけ
る送信フィルタにはさまざまな構成方法があるが、本発
明の共用器はこれらの細部に限定されるものではない。 (実施の形態10)図17(a)は本発明の実施の形態
10における共用器の回路図である。
【0207】図17(a)に示すように、共用器は、第
1の伝送線路1604と第2の伝送線路1605と第3
の伝送線路1606と送信フィルタ用の伝送線路160
7と2個の送信フィルタ用のコンデンサ素子1608
a、1608bと2個の送信フィルタ用の共振器160
9a、1609bと5個の受信フィルタ用のコンデンサ
素子1611a、1611b、1611c、1611
d、1611eと2個の受信フィルタ用の共振器161
2a、1612bで構成された一体化形状の本体161
4を有している。そして、第1の伝送線路1604の一
端と第2の伝送線路1605の一端と第3の伝送線路1
606の一端を接続している。更に、送信フィルタ用の
伝送線路1607と2個の送信フィルタ用の共振器16
09a、1609bをそれぞれ送信フィルタ用のコンデ
ンサ素子1608a、1608bで接続している。更
に、送信フィルタ用の伝送線路1607の一端と第3の
伝送線路1606の他端を接続している。更に、図12
(a)で説明した通り、第1の伝送線路1604の他端
と受信フィルタ用の共振器1612a、受信フィルタ用
の共振器1612aと受信フィルタ用の共振器1612
b、受信フィルタ用の共振器1612bと受信端子16
01は、それぞれ受信フィルタ用コンデンサ素子161
1c、1611d、1611eで接続している。更に、
受信フィルタ用の共振器1612a、1612bの開放
端にそれぞれ受信フィルタ用のコンデンサ素子1611
a、1611bを接続して接地している。又、第2の伝
送線路1605の他端にアンテナ端子1602を接続
し、送信フィルタ用の伝送線路1606の他端に送信端
子1603を接続した回路で構成されている。
【0208】図17(b)は実施の形態10における共
用器の本体1614の斜視図である。
【0209】図17(b)において、本体1614は第
1の伝送線路1604と第2の伝送線路1605と第3
の伝送線路1606と送信フィルタ用の伝送線路160
7と2個の送信フィルタ用のコンデンサ素子1608
a、1608bと2個の送信フィルタ用の共振器160
9a、1609bと5個の受信フィルタ用のコンデンサ
素子1611a、1611b、1611c、1611
d、1611eと2個の受信フィルタ用の共振器161
2a、1612bを内蔵し、側面に受信端子1601と
アンテナ端子1602と送信端子1603を設けた構造
を有している。
【0210】以上のように構成された共用器について、
以下その動作を説明する。送信フィルタ用の伝送線路1
607に接続されている送信フィルタ用のコンデンサ素
子1608a、1608bは送信フィルタ用の共振器1
609a、1609bに対してそれぞれ直列接続してい
るので、送信フィルタ用の共振器1609aおよび16
09bの共振周波数で高減衰量となる2つのノッチとし
て作用する。また送信フィルタ用の伝送線路1607と
送信フィルタ用のコンデンサ素子1608a、1608
bの接続位置を調整することにより、送信フィルタ用の
伝送線路1607は3分割されて2つのノッチの段間お
よび外側の分布定数線路の結合素子として作用する。し
たがって、送信フィルタ用の共振器1609a、160
9bはそれぞれ送信フィルタ用のコンデンサ素子160
8a、1608bを介して並列接続されることとなり、
送信フィルタ用の伝送線路1607の両端を入出力端と
するノッチフィルタ1610として作用する。
【0211】受信フィルタ用のコンデンサ素子1611
a、1611bはそれぞれ受信フィルタ用の共振器16
12a、1612bの負荷コンデンサとして作用し、共
振器の共振周波数を調整する。また受信フィルタ用のコ
ンデンサ素子1611dは受信フィルタ用の共振器16
12aと受信フィルタ用の共振器1612bの間の段間
結合コンデンサとして作用し、受信フィルタ用のコンデ
ンサ素子1611c、1611eは入出力結合コンデン
サとして作用する。したがって、受信フィルタ用のコン
デンサ素子1611cおよび1611eを入出力端とす
るバンドパスフィルタ1613として作用する。
【0212】また第3の伝送線路1606はバンドパス
フィルタ1613の周波数帯域でほぼ4分の1波長とな
る線路長に設定され、第1の伝送線路1604はノッチ
フィルタ1610の周波数帯域でほぼ4分の1波長とな
る線路長に設定される。 このとき第1の伝送線路16
04と第3の伝送線路1606の接続点でのインピーダ
ンスをZA7、アンテナ端子1602におけるインピー
ダンスをZB7、第2の伝送線路1605の特性インピ
ーダンスをZ07とすると、ノッチフィルタ1610お
よびバンドパスフィルタ1613の周波数帯域全域にお
いて、ZB7=50オームとなるように、インピーダン
ス整合に関する一般式にZB7に50を代入した以下の
数7を用いて、
【0213】
【数7】Z07×Z07=ZA7×50 第2の伝送線路1605の特性インピーダンスZ07お
よび線路長を設定する。
【0214】このとき第2の伝送線路1605はインピ
ーダンス変換器として作用し、第1の伝送線路1604
と第3の伝送線路1606との接続点のインピーダンス
ZA7を50オームに変換する。
【0215】この結果、第2の伝送線路1605の線路
条件を調整することで、第1の伝送線路1604および
第3の伝送線路1606の設計の自由度を維持したま
ま、アンテナ端子1602とノッチフィルタ1610と
の間のインピーダンス整合、及び、アンテナ端子160
2とバンドパスフィルタ1613との間のインピーダン
ス整合をとることができる整合回路として作用する。
【0216】以上のような構成により、本実施の形態は
簡単な回路で構成できる小型の共用器として作用する。
即ち、この場合、受信フィルタ2006と送信フィルタ
2007(図21参照)の双方とも不要となり、大幅に
小型化出来る。尚、本実施の形態の送信フィルタは、ノ
ッチフィルタ1610であるが、これは、上記実施の形
態4で説明した様に、ローパスフィルタでも良い。この
場合も同様の効果がある(図7参照)。
【0217】次に、図18(a)、図18(b)を参照
しながら、上記実施の形態の変形例を説明する。
【0218】上記実施の形態における共用器の整合回路
部分は3つの伝送線路で構成されているが、これは図1
8(a)に示すように第1の伝送線路1604と第2の
伝送線路1605と第3の伝送線路1606の接続点に
第4の伝送線路1715の一端を接続し、他端を図18
(b)に示すように本体1717の側面に設けたグラン
ド端子1716を介して接地した構成としてもよい。
【0219】この場合は、上述した理由と同様の理由
で、第2の伝送線路1605の負担を軽減し、かつ広い
周波数範囲でインピーダンス整合をとることができる効
果がある。
【0220】なお、本実施の形態における伝送線路、コ
ンデンサ素子、および共振器の形成方法にはさまざまな
方法があるが、本発明はそれらの細部に限定されるもの
ではない。 (実施の形態11)図19は本発明の実施の形態11に
おける共用器を示す。
【0221】図19に示すように、第1の誘電体層18
01の上面に第1のシールド電極1802を配置し、そ
の電極1802の上側に第2の誘電体層1803を積層
し、その誘電体層1803の上面に第1の伝送線路電極
1804を配置している。更に、その上側に第3の誘電
体層1805を積層し、その誘電体層1805の上面に
2個の送信フィルタ用の共振器電極1806a、180
6bと2個の受信フィルタ用の共振器電極1807a、
1807bを配置している。更に、その上側に第4の誘
電体層1808を積層し、その誘電体層1808の上面
に送信フィルタ用の伝送線路電極1809と2個の送信
フィルタ用のコンデンサ電極1810a、1810bと
5個の受信フィルタ用のコンデンサ電極1811a、1
811b、1811c、1811d、1811eを配置
している。更に、その上側に第5の誘電体層1812を
積層し、その誘電体層1812の上面に第2の伝送線路
電極1813と第3の伝送線路電極1814を配置して
いる。更に、その上側に第6の誘電体層1815を積層
し、その誘電体層1815の上面に第2のシールド電極
1816を配置し、その電極1816の上側に第7誘電
体層1817を積層している。又、誘電体側面に端面電
極1818を10個設け、受信フィルタ用のコンデンサ
電極1811eと端面電極1818aを接続している。
又、第1のシールド電極1802と受信フィルタ用の共
振器電極1807a、1807bと第2のシールド電極
1816と端面電極1818bを接続して接地してい
る。又、第2の伝送線路電極1813と端面電極181
8cを接続している。又、第1のシールド電極1802
と送信フィルタ用の共振器電極1806a、1806b
と第2のシールド電極1816と端面電極1818dを
接続して接地している。又、送信フィルタ用の伝送線路
電極1809と端面電極1818eを接続している。
又、第1のシールド電極1802と第2のシールド電極
1816と端面電極1818fを接続して接地してい
る。更に又、送信フィルタ用の伝送線路電極1809と
第3の伝送線路電極1813と端面電極1818gを接
続している。又、第1の伝送線路電極1804と第2の
伝送線路電極1813と第3の伝送線路電極1814と
端面電極1818hを接続している。又、第1の伝送線
路電極1804と受信フィルタ用のコンデンサ電極18
11cと端面電極1818iを接続している。更に又、
第1のシールド電極1802と受信フィルタ用のコンデ
ンサ電極1811a、1811bと第2のシールド電極
1816と端面電極1818jを接続して接地してい
る。
【0222】以上のように構成された共用器について、
以下その動作を説明する。本実施の形態の共用器の動作
は基本的には実施の形態10で説明した共用器と同じで
あるので詳細な説明は省略する。
【0223】送信フィルタ用の共振器電極1806aお
よび1806bは端面電極1818dを介して接地され
ているので4分の1波長共振器を形成し、送信フィルタ
用の伝送線路電極1809と接続している送信フィルタ
用のコンデンサ電極1810a、1810bは送信フィ
ルタ用の共振器電極1806a、1806bの開放端に
それぞれ対向して配置されてノッチ容量を形成し、結果
として共振器の共振周波数で高減衰量となる2つのノッ
チとして作用する。また送信フィルタ用の伝送線路電極
1809と送信フィルタ用のコンデンサ電極1810
a、1810bの接続位置を調整することにより、送信
フィルタ用の伝送線路線路電極1809は3分割されて
2つのノッチの段間および外側の分布定数線路の結合素
子として作用する。したがって、送信フィルタ用の共振
器電極1806a、1806bは送信フィルタ用のコン
デンサ電極1810a、1810bを介して並列接続さ
れることとなり、送信フィルタ用の伝送線路電極180
9の両端を入出力端とするノッチフィルタとして作用す
る。
【0224】受信フィルタ用の共振器電極1807aお
よび1807bはそれらの一端が端面電極1818bを
介して接地されているので4分の1波長共振器として作
用する。受信フィルタ用のコンデンサ電極1811a、
1811bはそれぞれ受信フィルタ用の共振器電極18
07a、1807bの開放端に対向して配置されている
ので負荷コンデンサとして作用し、共振器の共振周波数
を調整する。また受信フィルタ用のコンデンサ電極18
11dは受信フィルタ用の共振器電極1807a一部と
受信フィルタ用の共振器電極1807bの一部に対向し
て配置されているので、二つの共振器間の段間結合コン
デンサとして作用する。受信フィルタ用のコンデンサ電
極1811cは受信フィルタ用の共振器電極1807a
の一部に対向して配置され、また受信フィルタ用のコン
デンサ電極1811eは受信フィルタ用の共振器電極1
807bの一部に対向して配置されているので入出力結
合コンデンサとして作用する。したがって、受信フィル
タ用のコンデンサ電極1811cおよび1811eを入
出力端とする容量結合性のバンドパスフィルタとして作
用する。
【0225】第3の伝送線路電極1814の長さは受信
フィルタ用の共振器電極1807a、1807b、受信
フィルタ用のコンデンサ電極1811a、1811b、
1811c、1811d、1811eが構成するバンド
パスフィルタの周波数帯域においてほぼ4分の1波長と
なるように設定され、第1の伝送線路電極1804の長
さは送信フィルタ用の共振器電極1806a、1806
b、送信フィルタ用の伝送線路電極1809、送信フィ
ルタ用のコンデンサ電極1810a、1810bが構成
するノッチフィルタの周波数帯域においてほぼ4分の1
波長となるように設定される。また端面電極1818c
におけるインピーダンスをZc8とし、端面電極181
8hにおけるインピーダンスをZh8とすると、第2の
伝送線路電極1813はその特性インピーダンスZ08
がノッチフィルタおよびバンドパスフィルタの周波数帯
域全域において、Zc8=50オームとなるように、イ
ンピーダンス整合に関する一般式にZc8に50を代入
した以下の数8を用いて、
【0226】
【数8】Z08×Z08=Zh8×50 第2の伝送線路電極1813の特性インピーダンスZ0
8及び線路長を設定する。
【0227】このとき第2の伝送線路1813はインピ
ーダンス変換器として作用し、端面電極1818hのイ
ンピーダンスZh8を50オームに変換する。
【0228】この結果、第2の伝送線路電極1813の
線路条件を調整することで、第1の伝送線路電極180
4および第3の伝送線路電極1814の設計の自由度を
維持したままノッチフィルタと端面電極1818cとの
間のインピーダンス整合、及びバンドパスフィルタと端
面電極1818cとの間のインピーダンス整合をとるこ
とができる整合回路として作用する。
【0229】従って、本実施の形態は端面電極1818
aを受信端子、端面電極1818cをアンテナ端子、端
面電極1818eを送信端子とすることで、簡単な回路
で構成できる小型の共用器として作用する。
【0230】なお、本実施の形態におけるシールド電極
は第1のシールド電極1802および第2のシールド電
極1816の2層であるが、これに限らず例えば、図2
0に示すような構成でもよい。
【0231】即ち、図20に示すように、第1の伝送線
路電極1804の上側に第8の誘電体層1919を積層
し、その誘電体層1919の上面に第3のシールド電極
1920を配置し、その電極1920の上側に第3の誘
電体層1805を積層している。更に、送信フィルタ用
の伝送線路電極1809と送信フィルタ用のコンデンサ
電極1810a、1810bと受信フィルタ用のコンデ
ンサ電極1811a、1811b、1811c、181
1d、1811eの上側に第9の誘電体層1921を積
層し、その誘電体層1921の上面に第4のシールド電
極1922を配置し、その電極1922の上側に第5の
誘電体層1812を積層した構造である。
【0232】この場合は第1の伝送線路電極1804と
送信フィルタ用の共振器電極1806a、1806b、
受信フィルタ用の共振器電極1807a、1807b、
送信フィルタ用の伝送線路電極1809、送信フィルタ
用のコンデンサ電極1810a、1810b、受信フィ
ルタ用のコンデンサ電極1811a、1811b、18
11c、1811d、1811eとの間、また送信フィ
ルタ用の共振器電極1806a、1806b、受信フィ
ルタ用の共振器電極1807a、1807b、送信フィ
ルタ用の伝送線路電極1809、送信フィルタ用のコン
デンサ電極1810a、1810b、受信フィルタ用の
コンデンサ電極1811a、1811b、1811c、
1811d、1811eと第2の伝送線路電極181
3、第3の伝送線路電極1814との間がシールド電極
で分離される構成となるので、3組の電極間の不要な電
磁界結合が削除されて共用器が精度よく実現できる効果
がある。
【0233】また、第3のシールド電極1920および
第4のシールド電極1922は共振器の特性インピーダ
ンスを高く保つために整合回路部分を覆う大きさとなっ
ているが、これは第1のシールド電極1802および第
2のシールド電極1816と同じ大きさでもよい。この
場合は3組の電極間の不要な電磁界結合がより削除され
て共用器が精度よく実現できる効果がある。
【0234】なお、本実施の形態の誘電体層中に容量電
極を設け、例えば端面電極1818eと接続し、端面電
極1818eとグランドとの間にコンデンサを形成して
もよい。この場合はノッチフィルタのインピーダンス整
合がとりやすくなる効果がある。また前記容量電極を接
続する端面電極は端面電極1818gでもよいし、両方
でもよい。この場合も同様にインピーダンス整合がとり
やすくなる。
【0235】なお、本実施の形態の誘電体層中に容量電
極を設け、例えば端面電極1818aと接続し、端面電
極1818aとグランドとの間にコンデンサを形成して
もよい。この場合はバンドパスフィルタのインピーダン
ス整合がとりやすくなる効果がある。また前記容量電極
を接続する端面電極は端面電極1818iでもよいし、
両方でもよい。この場合も同様にインピーダンス整合が
とりやすくなる。
【0236】なお、本実施の形態の誘電体層中に容量電
極を設け、例えば端面電極1818hと接続し、端面電
極1818hとグランドとの間にコンデンサを形成して
もよい。この場合は整合回路のインピーダンス整合がさ
らにとりやすくなる効果がある。また前記容量電極を接
続する端面電極は端面電極1818cまたは端面電極1
818gまたは端面電極1818iのいずれでもよい
し、複数個でもよい。この場合も同様にインピーダンス
整合がとりやすくなる。
【0237】なお、本実施の形態の誘電体層中にショー
トスタブ線路電極を設け、例えば端面電極1818gと
接続し、2分の1波長スタブ線路を形成してもよい。こ
の場合は線路長さを調整することでノッチフィルタの高
調波帯域に減衰極を形成し、減衰量を増加させる効果が
ある。また、前記ショートスタブ線路電極を接続する端
面電極は端面電極1818cまたは端面電極1818e
または端面電極1818hのいずれでもよいし、複数個
でもよい。この場合も同様にノッチフィルタの高調波帯
域に減衰極を形成し、減衰量を増加させる効果がある。
【0238】さらに前記ショートスタブ線路電極はオー
プンスタブ電極としてもよい。この場合はスタブ線路電
極が4分の1波長スタブ線路となって同様の作用をもた
らすので電極面積を削減できる効果がある。
【0239】なお、前記スタブ線路を用いて高調波帯域
で減衰極を形成させる場合、ノッチフィルタの通過帯域
近傍では容量として作用するのでインピーダンス整合を
とりやすくする効果もある。
【0240】なお、本実施の形態の誘電体層中にショー
トスタブ線路電極を設け、例えば端面電極1818iと
接続し、2分の1波長スタブ線路を形成してもよい。こ
の場合は線路長さを調整することでバンドパスフィルタ
の高調波帯域に減衰極を形成し、減衰量を増加させる効
果がある。また、前記ショートスタブ線路電極を接続す
る端面電極は端面電極1818aまたは端面電極181
8cまたは端面電極1818hのいずれでもよいし、複
数個でもよい。この場合も同様にバンドパスフィルタの
高調波帯域に減衰極を形成し、減衰量を増加させる効果
がある。さらに前記ショートスタブ線路電極はオープン
スタブ電極としてもよい。この場合はスタブ線路電極が
4分の1波長スタブ線路となって同様の作用をもたらす
ので電極面積を削減できる効果がある。
【0241】なお、前記スタブ線路を用いて高調波帯域
で減衰極を形成させる場合、バンドパスフィルタの通過
帯域近傍では容量として作用するのでインピーダンス整
合をとりやすくする効果もある。
【0242】なお、本実施の形態の電極は誘電体側面に
設けた端面電極で接続しているが、これは誘電体内にも
うけたスルーホールで接続してもよい。この場合は外部
からの影響が削減される効果がある。
【0243】上記実施の形態の構成は、携帯電話等の高
周波機器に用いられる共用器に適用でき、簡単な構成で
伝送線路の設計の自由度を維持したままでインピーダン
ス整合をとりやすい小型一体型の整合チップを実現する
ことが出来る。
【0244】なお、本実施の形態における伝送線路の形
成方法にはさまざまな方法があるが、本発明はそれらの
細部に限定されるものではない。
【0245】また、本実施の形態に使用しうる電極材料
や誘電体材料にはさまざまな材料があるが、本発明はそ
れらに限定されるものではない。
【0246】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、簡単な構成で小型が可能であるという長所を有
する。
【0247】又、本発明は、部品点数を少なく出来、小
型化が図れるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a):本発明の実施の形態1における整合回
路チップの回路図 (b):本実施の形態1における整合回路チップの外観
【図2】(a):本発明の実施の形態1の変形例におけ
る整合回路チップの回路図 (b):本実施の形態1の変形例における整合回路チッ
プの外観図
【図3】本発明の実施の形態2における整合回路チップ
の斜視図
【図4】本発明の実施の形態2における整合回路チップ
の別の構成例を示す斜視図
【図5】本発明の実施の形態3における共用器の回路図
【図6】(a):本発明の実施の形態4における整合回
路付きフィルタの回路図 (b):本発明の実施の形態4における整合回路付きフ
ィルタの斜視図
【図7】本発明の実施の形態4における送信フィルタと
してローパスフィルタを用いた場合の回路図
【図8】(a):本発明の実施の形態4の変形における
整合回路付きフィルタの回路図 (b):本発明の実施の形態4の変形における整合回路
付きフィルタの斜視図
【図9】本発明の実施の形態5における整合回路付きフ
ィルタの斜視図
【図10】本発明の実施の形態5における整合回路付き
フィルタの別の構成例を示す斜視図
【図11】本発明の実施の形態6における共用器の回路
【図12】(a):本発明の実施の形態7における整合
回路付きフィルタの回路図 (b):本発明の実施の形態7における整合回路付きフ
ィルタの斜視図
【図13】(a):本発明の実施の形態7の変形におけ
る整合回路付きフィルタの回路図 (b):本発明の実施の形態7の変形における整合回路
付きフィルタの斜視図
【図14】本発明の実施の形態8における整合回路付き
フィルタの斜視図
【図15】本発明の実施の形態8における整合回路付き
フィルタの別の構成例を示す斜視図
【図16】本発明の実施の形態9における共用器の回路
【図17】(a):本発明の実施の形態10における共
用器の回路図 (b):本発明の実施の形態10における共用器の斜視
【図18】(a):本発明の実施の形態10の変形にお
ける共用器の回路図 (b):本発明の実施の形態10の変形における共用器
の斜視図
【図19】本発明の実施の形態11における共用器の斜
視図
【図20】本発明の実施の形態11における共用器の別
の構成例を示す斜視図
【図21】従来の共用器の回路図
【符号の説明】
101 第1のフィルタ接続用端子 102 アンテナ端子 103 第2のフィルタ接続用端子 104 第1の伝送線路 105 第2の伝送線路 106 第3の伝送線路 107 整合回路チップの本体の外観図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石崎 俊雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中久保 英明 京都府京田辺市大住浜55番12 松下日東電 器株式会社内 (72)発明者 藤川 誠 京都府京田辺市大住浜55番12 松下日東電 器株式会社内

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信用回路又は受信用回路に接続するた
    めの端子を含む複数の端子と、アンテナに接続するため
    のアンテナ端子と、第1の伝送線路と、第2の伝送線路
    と、第3の伝送線路とが、一体化形成された整合回路チ
    ップであって、 (1)前記第1の伝送線路の一端と、前記第2の伝送線
    路の一端と、前記第3の伝送線路の一端とが接続されて
    おり、(2)前記第1の伝送線路の他端と、前記複数の
    端子の内の第1端子とが接続されており、(3)前記第
    2の伝送線路の他端と前記アンテナ端子とが接続されて
    おり、且つ、(4)前記第3の伝送線路の他端と、前記
    複数の端子の内の第2端子とが接続されていることを特
    徴とする整合回路チップ。
  2. 【請求項2】 前記第1の伝送線路と前記第2の伝送線
    路と前記第3の伝送線路との接続点に、第4の伝送線路
    の一端を接続し、その第4の伝送線路の他端を接地した
    ことを特徴とする請求項1記載の整合回路チップ。
  3. 【請求項3】 第1の誘電体層の上面に第1のシールド
    電極を配置し、その第1のシールド電極の上側に第2の
    誘電体層を積層し、その第2の誘電体層の上面に第1の
    伝送線路電極を配置し、その第1の伝送線路電極の上側
    に第3の誘電体層を積層し、その第3の誘電体層の上面
    に第2の伝送線路電極を配置し、その第2の伝送線路電
    極の上側に第4の誘電体層を積層し、その第4の誘電体
    層の上面に第3の伝送線路電極を配置し、その第3の伝
    送線路電極の上側に第5の誘電体層を積層し、その第5
    の誘電体層の上面に第2のシールド電極を配置し、その
    第2のシールド電極の上側に第6の誘電体層を積層する
    とともに、前記積層された誘電体の側面に端面電極を少
    なくとも4個設けた構造を有し、前記第1の伝送線路電
    極の一端と前記第2の伝送線路電極の一端と前記第3の
    伝送線路電極の一端とを電気的に接続し、前記第1の伝
    送線路電極の他端と接続した端面電極を第1のフィルタ
    接続用端子とし、前記第2の伝送線路電極の他端と接続
    した端面電極をアンテナ端子とし、前記第3の伝送線路
    電極の他端と接続した端面電極を第2のフィルタ接続用
    端子とし、前記第1のシールド電極および前記第2のシ
    ールド電極と接続した端面電極が接地されていることを
    特徴とする整合回路チップ。
  4. 【請求項4】 第1の誘電体層の上面に第1のシールド
    電極を配置し、その第1のシールド電極の上側に第2の
    誘電体層を積層し、その第2の誘電体層の上面に第1の
    伝送線路電極を配置し、その第1の伝送線路電極の上側
    に第7の誘電体層を積層し、その第7の誘電体層の上面
    に第3のシールド電極を配置し、その第3のシールド電
    極の上側に第3の誘電体層を積層し、その第3の誘電体
    層の上面に第2の伝送線路電極を配置し、その第2の伝
    送線路電極の上側に第8の誘電体層を積層し、その第8
    の誘電体層の上面に第4のシールド電極を配置し、その
    第4のシールド電極の上側に第4の誘電体層を積層し、
    その第4の誘電体層の上面に第3の伝送線路電極を配置
    し、第3の伝送線路電極の上側に第5の誘電体層を積層
    し、その第5の誘電体層の上面に第2のシールド電極を
    配置し、その第2のシールド電極の上側に第6の誘電体
    層を積層するとともに、前記積層された誘電体の側面に
    端面電極を少なくとも4個設けた構造を有し、前記第1
    の伝送線路電極の一端と前記第2の伝送線路電極の一端
    と前記第3の伝送線路電極の一端とを電気的に接続し、
    前記第1の伝送線路電極の他端と接続した端面電極を第
    1のフィルタ接続用端子とし、前記第2の伝送線路電極
    の他端と接続した端面電極をアンテナ端子とし、前記第
    3の伝送線路電極の一端と接続した端面電極を第2のフ
    ィルタ接続用端子とし、前記第1のシールド電極と前記
    第2のシールド電極と前記第3のシールド電極と前記第
    4のシールド電極とを接続した端面電極が接地されてい
    ることを特徴とする整合回路チップ。
  5. 【請求項5】 前記誘電体層中に容量電極を設け、端面
    電極に接続したことを特徴とする請求項3または4のい
    ずれかに記載の整合回路チップ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の整合回
    路チップの前記第1端子に送信フィルタまたは受信フィ
    ルタのうちの一方を接続し、前記第2端子に他方を接続
    したことを特徴とする共用器。
  7. 【請求項7】 所定の回路に接続するための第1端子
    と、送信用回路に接続するための送信端子と、アンテナ
    に接続するためのアンテナ端子と、第1の伝送線路と、
    第2の伝送線路と、第3の伝送線路と、送信フィルタ用
    の伝送線路と、複数個のコンデンサ素子と、複数個の共
    振器とが、一体化形成された整合回路付きフィルタであ
    って、 (1)前記第1の伝送線路の一端と、前記第2の伝送線
    路の一端と、前記第3の伝送線路の一端とが接続されて
    おり、(2)前記送信フィルタ用の伝送線路と、前記複
    数個の共振器とがそれぞれ前記コンデンサ素子により接
    続されており、(3)前記第3の伝送線路の他端と、前
    記送信フィルタ用の伝送線路の一端とが接続されてお
    り、(4)前記第1の伝送線路の他端と、前記第1端子
    とが接続されており、(5)前記第2の伝送線路の他端
    と、前記アンテナ端子とが接続されており、且つ、
    (6)前記送信フィルタ用の伝送線路の他端と、前記送
    信端子とが接続されていることを特徴とする整合回路付
    きフィルタ。
  8. 【請求項8】 前記第1の伝送線路と前記第2の伝送線
    路と前記第3の伝送線路との接続点に第4の伝送線路の
    一端を接続し、前記第4の伝送線路の他端を接地したこ
    とを特徴とする請求項7記載の整合回路付きフィルタ。
  9. 【請求項9】 第1の誘電体層の上面に第1のシールド
    電極を配置し、その第1のシールド電極の上側に第2の
    誘電体層を積層し、その第2の誘電体層の上面に第1の
    伝送線路電極を配置し、その第1の伝送線路電極の上側
    に第3の誘電体層を積層し、その第3の誘電体層の上面
    に複数個の共振器電極を配置し、それら複数個の共振器
    電極の上側に第4の誘電体層を積層し、その第4の誘電
    体層の上面に送信フィルタ用の伝送線路電極と複数個の
    コンデンサ電極を配置し、その送信フィルタ用の伝送線
    路電極と複数個のコンデンサ電極の上側に第5の誘電体
    層を積層し、その第5の誘電体層の上面に第2の伝送線
    路電極と第3の伝送線路電極を配置し、その第2の伝送
    線路電極と第3の伝送線路電極の上側に第6の誘電体層
    を積層し、その第6の誘電体層の上面に第2のシールド
    電極を配置し、その第2のシールド電極の上側に第7の
    誘電体層を積層するとともに、前記積層された誘電体の
    側面に端面電極を少なくとも4個設けた構造を有し、前
    記第1の伝送線路電極の一端と前記第2の伝送線路電極
    の一端と前記第3の伝送線路電極の一端とを電気的に接
    続し、前記第3の伝送線路電極の他端と送信フィルタ用
    の伝送線路電極の一端とを電気的に接続し、並列に並べ
    た共振器の一部にそれぞれ重なるようにコンデンサ電極
    を配置し、そのコンデンサ電極と前記送信フィルタ用の
    伝送線路電極を接続し、前記第1の伝送線路電極の他端
    と接続した端面電極を受信フィルタ接続用端子とし、前
    記第2の伝送線路電極の他端と接続した端面電極をアン
    テナ端子とし、前記送信フィルタ用の伝送線路電極の他
    端と接続した端面電極を送信端子とし、前記第1のシー
    ルド電極と前記第2のシールド電極を接続した端面電極
    が接地されていることを特徴とする整合回路付きフィル
    タ。
  10. 【請求項10】 第1の誘電体層の上面に第1のシール
    ド電極を配置し、その第1のシールド電極の上側に第2
    の誘電体層を積層し、その第2の誘電体層の上面に第1
    の伝送線路電極を配置し、その第1の伝送線路電極の上
    側に第8の誘電体層を積層し、その第8の誘電体層の上
    面に第3のシールド電極を配置し、その第3のシールド
    電極の上側に第3の誘電体層を積層し、その第3の誘電
    体層の上面に複数個の共振器電極を配置し、それら複数
    個の共振器電極の上側に第4の誘電体層を積層し、その
    第4の誘電体層の上面に送信フィルタ用の伝送線路電極
    と複数個のコンデンサ電極を配置し、前記送信フィルタ
    用の伝送線路電極と複数個のコンデンサ電極の上側に第
    9の誘電体層を積層し、その第9の誘電体層の上面に第
    4のシールド電極を配置し、その第4のシールド電極の
    上側に第5の誘電体層を積層し、その第5の誘電体層の
    上面に第2の伝送線路電極と第3の伝送線路電極を配置
    し、その第2の伝送線路電極と第3の伝送線路電極の上
    側に第6の誘電体層を積層し、その第6の誘電体層の上
    面に第2のシールド電極を配置し、その第2のシールド
    電極の上側に第7の誘電体層を積層するとともに、前記
    積層された誘電体の側面に端面電極を少なくとも4個設
    けた構造を有し、前記第1の伝送線路電極の一端と前記
    第2の伝送線路電極の一端と前記第3の伝送線路電極の
    一端とを電気的に接続し、前記第3の伝送線路電極の他
    端と送信フィルタ用の伝送線路電極の一端とを電気的に
    接続し、並列に並べた共振器の一部にそれぞれ重なるよ
    うにコンデンサ電極を配置し、前記コンデンサ電極と前
    記送信フィルタ用の伝送線路電極を接続し、前記第1の
    伝送線路電極の他端と接続した端面電極を受信フィルタ
    接続用端子とし、前記第2の伝送線路電極の他端と接続
    した端面電極をアンテナ端子とし、前記送信フィルタ用
    の伝送線路電極の他端と接続した端面電極を送信端子と
    し、前記第1のシールド電極と前記第2のシールド電極
    と前記第3のシールド電極と前記第4のシールド電極と
    を接続した端面電極が接地されていることを特徴とする
    整合回路付きフィルタ。
  11. 【請求項11】 前記誘電体層中にコンデンサ電極を少
    なくとも一つ設け、前記端面電極のいずれかに接続した
    ことを特徴とする請求項9または10に記載の整合回路
    付きフィルタ。
  12. 【請求項12】 前記誘電体層中にスタブ線路電極を少
    なくとも一つ設け、そのスタブ線路電極が、前記アンテ
    ナ端子、もしくは前記受信フィルタ接続用端子、もしく
    は前記第1の伝送線路電極と前記第2の伝送線路電極と
    前記第3の伝送線路電極の接続点、もしくは前記第3の
    伝送線路電極と前記送信フィルタ用の伝送線路電極の接
    続点に接続されていることを特徴とする請求項9または
    10に記載の整合回路付きフィルタ。
  13. 【請求項13】 請求項7〜12のいずれかに記載の整
    合回路付きフィルタの前記第1端子に受信フィルタを接
    続したことを特徴とする共用器。
  14. 【請求項14】 所定の回路に接続するための第2端子
    と、受信用回路に接続するための受信端子と、アンテナ
    に接続するためのアンテナ端子と、第1の伝送線路と、
    第2の伝送線路と、第3の伝送線路と、複数個のコンデ
    ンサ素子と、複数個の共振器とが、一体化形成された整
    合回路付きフィルタであって、 (1)前記第1の伝送線路の一端と、前記第2の伝送線
    路の一端と、前記第3の伝送線路の一端とが接続されて
    おり、(2)並列に並べられた前記共振器間が前記コン
    デンサ素子により接続さており、(3)前記複数の共振
    器の内の最も端の共振器と、前記第1の伝送線路の他端
    との間が前記コンデンサ素子で接続さており、(4)前
    記最も端の共振器に対して反対側の端の共振器と、前記
    受信端子との間が前記コンデンサ素子により接続されて
    おり、(5)前記第2の伝送線路の他端と、前記アンテ
    ナ端子とが接続されており、(6)前記第3の伝送線路
    の他端と、前記第2端子とが接続されていることを特徴
    とする整合回路付きフィルタ。
  15. 【請求項15】 前記第1の伝送線路と前記第2の伝送
    線路と前記第3の伝送線路の接続点に第4の伝送線路の
    一端を接続し、前記第4の伝送線路の他端を接地したこ
    とを特徴とする請求項14記載の整合回路付きフィル
    タ。
  16. 【請求項16】 第1の誘電体層の上面に第1のシール
    ド電極を配置し、その第1のシールド電極の上側に第2
    の誘電体層を積層し、その第2の誘電体層の上面に第1
    の伝送線路電極を配置し、その第1の伝送線路電極の上
    側に第3の誘電体層を積層し、その第3の誘電体層の上
    面に複数個の共振器電極を配置し、それら複数個の共振
    器電極の上側に第4の誘電体層を積層し、その第4の誘
    電体層の上面に複数個のコンデンサ電極を配置し、前記
    複数個のコンデンサ電極の上側に第5の誘電体層を積層
    し、その第5の誘電体層の上面に第2の伝送線路電極と
    第3の伝送線路電極を配置し、前記第2の伝送線路電極
    と第3の伝送線路電極の上側に第6の誘電体層を積層
    し、その第6の誘電体層の上面に第2のシールド電極を
    配置し、その第2のシールド電極の上側に第7の誘電体
    層を積層するとともに、前記積層された誘電体の側面に
    端面電極を少なくとも4個設けた構造を有し、前記第1
    の伝送線路電極の一端と前記第2の伝送線路電極の一端
    と前記第3の伝送線路電極の一端とを電気的に接続し、
    共振器電極を並列に並べ、隣り合う前記共振器電極の両
    方にその一部が重なるようにコンデンサ電極を配置し、
    最も端の前記共振器電極の一部と重なるように配置した
    コンデンサ電極と前記第1の伝送線路の他端を電気的に
    接続し、反対側の端の前記共振器電極の一部と重なるよ
    うに配置したコンデンサ電極と接続した端面電極を受信
    端子とし、前記第2の伝送線路電極の他端と接続した端
    面電極をアンテナ端子とし、前記第3の伝送線路電極の
    他端と接続した端面電極を送信フィルタ接続用端子と
    し、前記第1のシールド電極と前記第2のシールド電極
    を接続した端面電極が接地されていることを特徴とする
    整合回路付きフィルタ。
  17. 【請求項17】 第1の誘電体層の上面に第1のシール
    ド電極を配置し、第1のシールド電極の上側に第2の誘
    電体層を積層し、第2の誘電体層の上面に第1の伝送線
    路電極を配置し、第1の伝送線路電極の上側に第8の誘
    電体層を積層し、第8の誘電体層の上面に第3のシール
    ド電極を配置し、第3のシールド電極の上側に第3の誘
    電体層を積層し、第3の誘電体層の上面に複数個の共振
    器電極を配置し、複数個の共振器電極の上側に第4の誘
    電体層を積層し、第4の誘電体層の上面に複数個のコン
    デンサ電極を配置し、複数個のコンデンサ電極の上側に
    第9の誘電体層を積層し、第9の誘電体層の上面に第4
    のシールド電極を配置し、第4のシールド電極の上側に
    第5の誘電体層を積層し、第5の誘電体層の上面に第2
    の伝送線路電極と第3の伝送線路電極を配置し、第2の
    伝送線路電極と第3の伝送線路電極の上側に第6の誘電
    体層を積層し、第6の誘電体層の上面に第2のシールド
    電極を配置し、第2のシールド電極の上側に第7の誘電
    体層を積層するとともに、誘電体側面に端面電極を少な
    くとも4個設けた構造を有し、第1の伝送線路電極の一
    端と第2の伝送線路電極の一端と第3の伝送線路電極の
    一端を電気的に接続し、共振器電極を並列に並べ、隣り
    合う共振器電極の両方にその一部が重なるようにコンデ
    ンサ電極を配置し、最も端の共振器電極の一部と重なる
    ように配置したコンデンサ電極と第1の伝送線路の他端
    を電気的に接続し、反対側の端の共振器電極の一部と重
    なるように配置したコンデンサ電極と接続した端面電極
    を受信端子とし、第2の伝送線路電極の他端と接続した
    端面電極をアンテナ端子とし、第3の伝送線路電極の他
    端と接続した端面電極を送信フィルタ接続用端子とし、
    第1のシールド電極と第2のシールド電極と第3のシー
    ルド電極と第4のシールド電極を接続した端面電極を接
    地したことを特徴とする整合回路付きフィルタ。
  18. 【請求項18】 前記誘電体層中に容量電極を少なくと
    も一つ設け、端面電極のいずれかに接続したことを特徴
    とする請求項16または17に記載の整合回路付きフィ
    ルタ。
  19. 【請求項19】 前記誘電体層中にスタブ線路電極を少
    なくとも一つ設け、そのスタブ線路電極が、前記アンテ
    ナ端子、もしくは前記送信フィルタ接続用端子、もしく
    は前記第1の伝送線路電極と前記第2の伝送線路電極と
    前記第3の伝送線路電極との接続点、もしくは前記第1
    の伝送線路電極と前記コンデンサ電極の接続点に接続し
    たことを特徴とする請求項16または17に記載の整合
    回路付きフィルタ。
  20. 【請求項20】 請求項14〜19のいずれかに記載の
    整合回路付きフィルタの前記第2端子に送信フィルタを
    接続したことを特徴とする共用器。
  21. 【請求項21】 受信用回路に接続するための受信端子
    と、送信用回路に接続するための送信端子と、アンテナ
    に接続するためのアンテナ端子と、第1の伝送線路と、
    第2の伝送線路と、第3の伝送線路と、送信フィルタ用
    の伝送線路と、送信フィルタ用の複数のコンデンサ素子
    と、受信フィルタ用の複数のコンデンサ素子と、送信フ
    ィルタ用の複数の共振器と、受信フィルタ用の複数の共
    振器とが、一体化形成された共用器であって、 (1)前記第1の伝送線路の一端と、前記第2の伝送線
    路の一端と、前記第3の伝送線路の一端とが接続されて
    おり、(2)前記送信フィルタ用の伝送線路と、前記送
    信フィルタ用の複数の共振器とが、それぞれ前記送信フ
    ィルタ用のコンデンサ素子により接続されており、
    (3)前記第3の伝送線路の他端と、前記送信フィルタ
    用の伝送線路の一端とが接続されており、(4)前記送
    信フィルタ用の伝送線路の他端と、前記送信端子とが接
    続されており、(5)並列に並べられた前記受信フィル
    タ用の共振器間が、前記受信フィルタ用のコンデンサ素
    子により接続されており、(6)前記受信フィルタ用の
    複数の共振器の内の最も端の共振器と、前記第1の伝送
    線路の他端との間が、前記受信フィルタ用のコンデンサ
    素子により接続されており、(7)前記最も端の共振器
    に対して反対側の端の受信フィルタ用の共振器と、前記
    受信端子との間が、前記受信フィルタ用のコンデンサ素
    子により接続されており、(8)前記第2の伝送線路の
    他端と、前記アンテナ端子とが接続されていることを特
    徴とする共用器。
  22. 【請求項22】 前記第1の伝送線路と前記第2の伝送
    線路と前記第3の伝送線路との接続点に第4の伝送線路
    の一端を接続し、前記第4の伝送線路の他端を接地した
    ことを特徴とする請求項21記載の共用器。
  23. 【請求項23】 第1の誘電体層の上面に第1のシール
    ド電極を配置し、第1のシールド電極の上側に第2の誘
    電体層を積層し、第2の誘電体層の上面に第1の伝送線
    路電極を配置し、第1の伝送線路電極の上側に第3の誘
    電体層を積層し、第3の誘電体層の上面に複数個の送信
    フィルタ用共振器電極と複数個の受信フィルタ用共振器
    電極を配置し、複数個の送信フィルタ用共振器電極と複
    数個の受信フィルタ用共振器電極の上側に第4の誘電体
    層を積層し、第4の誘電体層の上面に送信フィルタ用の
    伝送線路電極と複数個の送信フィルタ用コンデンサ電極
    と複数個の受信フィルタ用コンデンサ電極を配置し、送
    信フィルタ用の伝送線路電極と複数個の送信フィルタ用
    コンデンサ電極と複数個の受信フィルタ用コンデンサ電
    極の上側に第5の誘電体層を積層し、第5の誘電体層の
    上面に第2の伝送線路電極と第3の伝送線路電極を配置
    し、第2の伝送線路電極と第3の伝送線路電極の上側に
    第6の誘電体層を積層し、第6の誘電体層の上面に第2
    のシールド電極を配置し、第2のシールド電極の上側に
    第7の誘電体層を積層するとともに、誘電体側面に端面
    電極を少なくとも4個設けた構造を有し、第1の伝送線
    路電極の一端と第2の伝送線路電極の一端と第3の伝送
    線路電極の一端を電気的に接続し、第3の伝送線路電極
    の他端と送信フィルタ用の伝送線路電極の一端とを電気
    的に接続し、並列に並べた送信フィルタ用の共振器電極
    の一部にそれぞれ重なるように送信フィルタ用のコンデ
    ンサ電極を配置し、送信フィルタ用のコンデンサ電極と
    送信フィルタ用の伝送線路電極を接続し、送信フィルタ
    用の伝送線路電極の他端と接続した端面電極を送信端子
    とし、受信フィルタ用の共振器電極を並列に並べ、隣り
    合う受信フィルタ用の共振器電極の両方にその一部が重
    なるように受信フィルタ用のコンデンサ電極を配置し、
    最も端の受信フィルタ用の共振器電極の一部と重なるよ
    うに配置した受信フィルタ用のコンデンサ電極と第1の
    伝送線路の他端を電気的に接続し、反対側の端の受信フ
    ィルタ用の共振器電極の一部と重なるように配置した受
    信フィルタ用のコンデンサ電極と接続した端面電極を受
    信端子とし、第2の伝送線路電極の他端と接続した端面
    電極をアンテナ端子とし、第1のシールド電極と第2の
    シールド電極を接続した端面電極を接地したことを特徴
    とする共用器。
  24. 【請求項24】 第1の誘電体層の上面に第1のシール
    ド電極を配置し、第1のシールド電極の上側に第2の誘
    電体層を積層し、第2の誘電体層の上面に第1の伝送線
    路電極を配置し、第1の伝送線路電極の上側に第8の誘
    電体層を積層し、第8の誘電体層の上面に第3のシール
    ド電極を配置し、第3のシールド電極の上側に第3の誘
    電体層を積層し、第3の誘電体層の上面に複数個の送信
    フィルタ用共振器電極と複数個の受信フィルタ用共振器
    電極を配置し、複数個の送信フィルタ用共振器電極と複
    数個の受信フィルタ用共振器電極の上側に第4の誘電体
    層を積層し、第4の誘電体層の上面に送信フィルタ用の
    伝送線路電極と複数個の送信フィルタ用コンデンサ電極
    と複数個の受信フィルタ用コンデンサ電極を配置し、送
    信フィルタ用の伝送線路電極と複数個の送信フィルタ用
    コンデンサ電極と複数個の受信フィルタ用コンデンサ電
    極の上側に第9の誘電体層を積層し、第9の誘電体層の
    上面に第4のシールド電極を配置し、第4のシールド電
    極の上側に第5の誘電体層を積層し、第5の誘電体層の
    上面に第2の伝送線路電極と第3の伝送線路電極を配置
    し、第2の伝送線路電極と第3の伝送線路電極の上側に
    第6の誘電体層を積層し、第6の誘電体層の上面に第2
    のシールド電極を配置し、第2のシールド電極の上側に
    第7の誘電体層を積層するとともに、誘電体側面に端面
    電極を少なくとも4個設けた構造を有し、第1の伝送線
    路電極の一端と第2の伝送線路電極の一端と第3の伝送
    線路電極の一端を電気的に接続し、第3の伝送線路電極
    の他端と送信フィルタ用の伝送線路電極の一端とを電気
    的に接続し、並列に並べた送信フィルタ用の共振器電極
    の一部にそれぞれ重なるように送信フィルタ用のコンデ
    ンサ電極を配置し、送信フィルタ用のコンデンサ電極と
    送信フィルタ用の伝送線路電極を接続し、送信フィルタ
    用の伝送線路電極の他端と接続した端面電極を送信端子
    とし、受信フィルタ用の共振器電極を並列に並べ、隣り
    合う受信フィルタ用の共振器電極の両方にその一部が重
    なるように受信フィルタ用のコンデンサ電極を配置し、
    最も端の受信フィルタ用の共振器電極の一部と重なるよ
    うに配置した受信フィルタ用のコンデンサ電極と第1の
    伝送線路の他端を電気的に接続し、反対側の端の受信フ
    ィルタ用の共振器電極の一部と重なるように配置した受
    信フィルタ用のコンデンサ電極と接続した端面電極を受
    信端子とし、第2の伝送線路電極の他端と接続した端面
    電極をアンテナ端子とし、第1のシールド電極と第2の
    シールド電極と第3のシールド電極と第4のシールド電
    極を接続した端面電極を接地したことを特徴とする共用
    器。
  25. 【請求項25】 前記誘電体層中に容量電極を少なくと
    も一つ設け、端面電極のいずれかに接続したことを特徴
    とする請求項23または24に記載の共用器。
  26. 【請求項26】 前記誘電体層中にスタブ線路を少なく
    とも一つ設け、そのスタブ線路が、前記アンテナ端子、
    もしくは前記送信端子、もしくは前記第1の伝送線路電
    極と前記第2の伝送線路電極と前記第3の伝送線路電極
    との接続点、もしくは前記第3の伝送線路電極と前記送
    信フィルタ用の伝送線路電極の接続点に接続されている
    ことを特徴とする請求項23または24に記載の共用
    器。
  27. 【請求項27】 前記誘電体層中にスタブ線路を少なく
    とも一つ設け、前記スタブ線路が、前記アンテナ端子、
    もしくは前記受信端子、もしくは前記第1の伝送線路電
    極と前記第2の伝送線路電極と前記第3の伝送線路電極
    との接続点、もしくは前記第1の伝送線路電極と前記受
    信フィルタ用コンデンサ電極の接続点に接続されている
    ことを特徴とする請求項23または24に記載の共用
    器。
  28. 【請求項28】 前記アンテナ端子と前記第1端子との
    間、及び、前記アンテナ端子と前記送信フィルタ用の伝
    送線路との間のインピーダンス整合がとれる様に、前記
    第2の伝送線路の線路条件が調整されていることを特徴
    とする請求項7記載の整合回路付きフィルタ。
  29. 【請求項29】 前記アンテナ端子と前記第2端子との
    間、及び、前記アンテナ端子と前記第1の伝送線路の他
    端との間のインピーダンス整合がとれる様に、前記第2
    の伝送線路の線路条件が調整されていることを特徴とす
    る請求項14記載の整合回路付きフィルタ。
  30. 【請求項30】 前記アンテナ端子と前記送信フィルタ
    用の伝送線路との間、及び、前記アンテナ端子と前記第
    1の伝送線路の他端との間のインピーダンス整合がとれ
    る様に、前記第2の伝送線路の線路条件が調整されてい
    ることを特徴とする請求項21記載の共用器。
  31. 【請求項31】 アンテナに接続するためのアンテナ端
    子と、 前記アンテナ端子に、その一端が接続されたアンテナ端
    子接続用伝送線路と、 前記アンテナ端子接続用伝送線路の他端に、それぞれの
    一端が接続された複数の伝送線路の内の一方の伝送線路
    と、 前記複数の伝送線路の内の他方の伝送線路と、 前記一方の伝送線路の他端に接続された、送信用又は受
    信用フィルタ回路と、 前記他方の伝送線路の他端に接続された、所定の回路に
    接続するための回路用端子とを備え、 前記アンテナ端子と前記回路用端子との間、及び、前記
    アンテナ端子と前記フィルタ回路との間のインピーダン
    ス整合がとれる様に、前記アンテナ端子接続用伝送線路
    の線路条件が調整されていることを特徴とする整合回路
    付きフィルタ。
  32. 【請求項32】 請求項1〜31のいずれかに記載の整
    合回路チップまたは整合回路付きフィルタまたは共用器
    を用いたことを特徴とする移動体通信機器。
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