JPH07122905A - 高周波フィルタ - Google Patents
高周波フィルタInfo
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- JPH07122905A JPH07122905A JP29137493A JP29137493A JPH07122905A JP H07122905 A JPH07122905 A JP H07122905A JP 29137493 A JP29137493 A JP 29137493A JP 29137493 A JP29137493 A JP 29137493A JP H07122905 A JPH07122905 A JP H07122905A
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- dielectric layer
- electrodes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 実装面積の小さい高周波フィルタを得る。
【構成】 複数の誘電体層上に、4つのシールド電極1
6,36,46,70を形成する。シールド電極16,
36間にストリップライン電極22とコンデンサ電極3
0とを形成する。シールド電極36,46間に、コンデ
ンサ電極42を形成する。シールド電極46,70間
に、コンデンサ電極52とストリップライン電極62と
を形成する。誘電体層を積層一体化し、電極をビアホー
ルを介して接続することによって、積層体12を形成す
る。積層体12の外面に外部電極を形成する。ストリッ
プライン電極とシールド電極とで、インダクタンスを形
成するためのストリップラインを形成する。コンデンサ
電極とシールド電極とで、キャパシタンスを形成する。
インダクタンスとキャパシタンスとで、高周波フィルタ
を形成する。
6,36,46,70を形成する。シールド電極16,
36間にストリップライン電極22とコンデンサ電極3
0とを形成する。シールド電極36,46間に、コンデ
ンサ電極42を形成する。シールド電極46,70間
に、コンデンサ電極52とストリップライン電極62と
を形成する。誘電体層を積層一体化し、電極をビアホー
ルを介して接続することによって、積層体12を形成す
る。積層体12の外面に外部電極を形成する。ストリッ
プライン電極とシールド電極とで、インダクタンスを形
成するためのストリップラインを形成する。コンデンサ
電極とシールド電極とで、キャパシタンスを形成する。
インダクタンスとキャパシタンスとで、高周波フィルタ
を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は高周波フィルタに関
し、特にたとえば、携帯電話などに用いられる積層型の
高周波フィルタに関する。
し、特にたとえば、携帯電話などに用いられる積層型の
高周波フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の高周波フィルタの一例を示
す分解斜視図である。高周波フィルタ1は、複数の誘電
体層2を含む。1つの誘電体層2上には、そのほぼ全面
にアース電極3が形成される。アース電極3から誘電体
層2の端部に向かって、引出し電極3aが形成される。
また、別の誘電体層2上には、3つのコンデンサ電極4
a,4b,4cが形成される。
す分解斜視図である。高周波フィルタ1は、複数の誘電
体層2を含む。1つの誘電体層2上には、そのほぼ全面
にアース電極3が形成される。アース電極3から誘電体
層2の端部に向かって、引出し電極3aが形成される。
また、別の誘電体層2上には、3つのコンデンサ電極4
a,4b,4cが形成される。
【0003】さらに別の誘電体層2上には、2つのスト
リップライン電極5a,5bが形成される。これらのス
トリップライン電極5a,5b上の誘電体層2には、そ
のほぼ全面にアース電極6が形成される。このアース電
極6から誘電体層2の端部に向かって、引出し電極6a
が形成される。さらに、アース電極6上には、それを覆
うための誘電体層2が形成される。これらの誘電体層2
が積層され、外部電極を形成することによって、ストリ
ップライン電極5a,5b、コンデンサ電極4a,4
b,4cおよびアース電極3,6の引出し電極3a,6
aなどが接続される。
リップライン電極5a,5bが形成される。これらのス
トリップライン電極5a,5b上の誘電体層2には、そ
のほぼ全面にアース電極6が形成される。このアース電
極6から誘電体層2の端部に向かって、引出し電極6a
が形成される。さらに、アース電極6上には、それを覆
うための誘電体層2が形成される。これらの誘電体層2
が積層され、外部電極を形成することによって、ストリ
ップライン電極5a,5b、コンデンサ電極4a,4
b,4cおよびアース電極3,6の引出し電極3a,6
aなどが接続される。
【0004】この高周波フィルタ1では、ストリップラ
イン電極5a,5bとアース電極3,6とで、ストリッ
プラインが形成される。このストリップラインによっ
て、インダクタンスが形成される。また、コンデンサ電
極4a,4b,4cとアース電極3とで、キャパシタン
スが形成される。これらのインダクタンスおよびキャパ
シタンスによって、図6に示すような等価回路を有する
高周波フィルタが形成される。
イン電極5a,5bとアース電極3,6とで、ストリッ
プラインが形成される。このストリップラインによっ
て、インダクタンスが形成される。また、コンデンサ電
極4a,4b,4cとアース電極3とで、キャパシタン
スが形成される。これらのインダクタンスおよびキャパ
シタンスによって、図6に示すような等価回路を有する
高周波フィルタが形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな高周波フィルタでは、1つの誘電体層上に複数のス
トリップライン電極が形成されている。そのため、誘電
体層の面積を小さくすることができず、高周波フィルタ
を回路基板などに実装するときに、その実装面積が大き
くなってしまう。特に、高周波フィルタを携帯電話など
に用いる場合、小型で持ち運びが簡単になるように、実
装面積の小さい高周波フィルタが求められている。
うな高周波フィルタでは、1つの誘電体層上に複数のス
トリップライン電極が形成されている。そのため、誘電
体層の面積を小さくすることができず、高周波フィルタ
を回路基板などに実装するときに、その実装面積が大き
くなってしまう。特に、高周波フィルタを携帯電話など
に用いる場合、小型で持ち運びが簡単になるように、実
装面積の小さい高周波フィルタが求められている。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、実
装面積の小さい高周波フィルタを提供することである。
装面積の小さい高周波フィルタを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数のイン
ダクタンスとキャパシタンスとで形成される高周波フィ
ルタであって、複数の誘電体層と、インダクンタンスを
形成するために誘電体層上に形成される複数のストリッ
プライン電極と、キャパシタンスを形成するために誘電
体層上に形成されるコンデンサ電極とシールド電極とを
含み、複数のストリップライン電極はシールド電極を挟
んだ両側に形成される、高周波フィルタである。
ダクタンスとキャパシタンスとで形成される高周波フィ
ルタであって、複数の誘電体層と、インダクンタンスを
形成するために誘電体層上に形成される複数のストリッ
プライン電極と、キャパシタンスを形成するために誘電
体層上に形成されるコンデンサ電極とシールド電極とを
含み、複数のストリップライン電極はシールド電極を挟
んだ両側に形成される、高周波フィルタである。
【0008】
【作用】インダクタンスを形成するためのストリップラ
イン電極を、キャパシタンスを形成するためのシールド
電極の両側に形成することにより、複数のストリップラ
イン電極が厚み方向に形成される。これらのストリップ
ライン電極は、シールド電極によって電磁気的に分離さ
れるため、複数のストリップライン電極間の結合が妨げ
られる。
イン電極を、キャパシタンスを形成するためのシールド
電極の両側に形成することにより、複数のストリップラ
イン電極が厚み方向に形成される。これらのストリップ
ライン電極は、シールド電極によって電磁気的に分離さ
れるため、複数のストリップライン電極間の結合が妨げ
られる。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、複数のストリップラ
イン電極を厚み方向に形成することができるため、1つ
の誘電体層上に複数のストリップライン電極を形成した
場合に比べて、誘電体層の面積を小さくすることができ
る。したがって、高周波フィルタの底面積を小さくする
ことができ、回路基板などへの実装面積を小さくするこ
とができる。また、シールド電極によってストリップラ
イン電極間の結合を抑えることができるため、このよう
な結合による特性の劣化を防止することができる。した
がって、従来の高周波フィルタに比べて、特性が劣化せ
ず、しかも実装面積の小さい高周波フィルタを得ること
ができる。
イン電極を厚み方向に形成することができるため、1つ
の誘電体層上に複数のストリップライン電極を形成した
場合に比べて、誘電体層の面積を小さくすることができ
る。したがって、高周波フィルタの底面積を小さくする
ことができ、回路基板などへの実装面積を小さくするこ
とができる。また、シールド電極によってストリップラ
イン電極間の結合を抑えることができるため、このよう
な結合による特性の劣化を防止することができる。した
がって、従来の高周波フィルタに比べて、特性が劣化せ
ず、しかも実装面積の小さい高周波フィルタを得ること
ができる。
【0010】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を示す斜視図で
ある。高周波フィルタ10は、積層体12を含む。積層
体12は、図2に示すように、複数の誘電体層を積層す
ることによって形成される。なお、この誘電体層の材質
は、磁性体等を含む。第1の誘電体層14上には、ほぼ
全面に第1のシールド電極16が形成される。第1のシ
ールド電極16から第1の誘電体層14の対向する端部
に向かって、引出し電極16a,16b,16c,16
dが形成される。さらに、第1のシールド電極16から
第1の誘電体層14の別の対向する端部に向かって、引
出し電極16e,16fが形成される。第1のシールド
電極16上には、第2の誘電体層18が形成される。
ある。高周波フィルタ10は、積層体12を含む。積層
体12は、図2に示すように、複数の誘電体層を積層す
ることによって形成される。なお、この誘電体層の材質
は、磁性体等を含む。第1の誘電体層14上には、ほぼ
全面に第1のシールド電極16が形成される。第1のシ
ールド電極16から第1の誘電体層14の対向する端部
に向かって、引出し電極16a,16b,16c,16
dが形成される。さらに、第1のシールド電極16から
第1の誘電体層14の別の対向する端部に向かって、引
出し電極16e,16fが形成される。第1のシールド
電極16上には、第2の誘電体層18が形成される。
【0012】第2の誘電体層18上には、第3の誘電体
層20が形成される。第3の誘電体層20上には、蛇行
するようにして、第1のストリップライン電極22が形
成される。第1のストリップライン電極22の一端およ
び他端は、それぞれ第3の誘電体層20の長手方向の中
間部にくるように形成される。第1のストリップライン
電極22上には、第4の誘電体層24が形成される。第
4の誘電体層24には、第1のストリップライン電極2
2の一端および他端に対応する位置に、ビアホール26
a,26bが形成される。
層20が形成される。第3の誘電体層20上には、蛇行
するようにして、第1のストリップライン電極22が形
成される。第1のストリップライン電極22の一端およ
び他端は、それぞれ第3の誘電体層20の長手方向の中
間部にくるように形成される。第1のストリップライン
電極22上には、第4の誘電体層24が形成される。第
4の誘電体層24には、第1のストリップライン電極2
2の一端および他端に対応する位置に、ビアホール26
a,26bが形成される。
【0013】第4の誘電体層24上には、第5の誘電体
層28が形成される。第5の誘電体層28上には、第1
のコンデンサ電極30が形成される。第1のコンデンサ
電極30は、第5の誘電体層28の幅方向に延びるよう
に形成され、その一端は第5の誘電体層28の幅方向の
一端に引き出される。さらに、第5の誘電体層28に
は、ビアホール26a,26bに対応する位置に、ビア
ホール32a,32bが形成される。このとき、一方の
ビアホール32aは、第1のコンデンサ電極30を貫通
するように形成される。
層28が形成される。第5の誘電体層28上には、第1
のコンデンサ電極30が形成される。第1のコンデンサ
電極30は、第5の誘電体層28の幅方向に延びるよう
に形成され、その一端は第5の誘電体層28の幅方向の
一端に引き出される。さらに、第5の誘電体層28に
は、ビアホール26a,26bに対応する位置に、ビア
ホール32a,32bが形成される。このとき、一方の
ビアホール32aは、第1のコンデンサ電極30を貫通
するように形成される。
【0014】第1のコンデンサ電極30上には、第6の
誘電体層34が形成される。第6の誘電体層34上に
は、ほぼ全面に第2のシールド電極36が形成される。
第2のシールド電極36には、第1のシールド電極16
の引出し電極16a〜16fに対応する位置に、引出し
電極36a,36b,36c,36d,36e,36f
が形成される。第2のシールド電極36には、ビアホー
ル32bに対応する位置に、電極の形成されていない窓
部が形成される。そして、第6の誘電体層34には、窓
部内にビアホール38が形成される。
誘電体層34が形成される。第6の誘電体層34上に
は、ほぼ全面に第2のシールド電極36が形成される。
第2のシールド電極36には、第1のシールド電極16
の引出し電極16a〜16fに対応する位置に、引出し
電極36a,36b,36c,36d,36e,36f
が形成される。第2のシールド電極36には、ビアホー
ル32bに対応する位置に、電極の形成されていない窓
部が形成される。そして、第6の誘電体層34には、窓
部内にビアホール38が形成される。
【0015】第2のシールド電極36上には、第7の誘
電体層40が形成される。第7の誘電体層40上には、
第2のコンデンサ電極42が形成される。第2のコンデ
ンサ電極42は、第7の誘電体層40の幅方向に延びる
ように形成される。そして、第2のコンデンサ電極42
の一端は、ビアホール38に対応する位置に配置され
る。第2のコンデンサ電極42の一端には、第7の誘電
体層40を貫通して、ビアホール43が形成される。つ
まり、ビアホール43は、ビアホール38に対応する位
置に形成される。
電体層40が形成される。第7の誘電体層40上には、
第2のコンデンサ電極42が形成される。第2のコンデ
ンサ電極42は、第7の誘電体層40の幅方向に延びる
ように形成される。そして、第2のコンデンサ電極42
の一端は、ビアホール38に対応する位置に配置され
る。第2のコンデンサ電極42の一端には、第7の誘電
体層40を貫通して、ビアホール43が形成される。つ
まり、ビアホール43は、ビアホール38に対応する位
置に形成される。
【0016】第2のコンデンサ電極42上には、第8の
誘電体層44が形成される。第8の誘電体層44上に
は、ほぼ全面に第3のシールド電極46が形成される。
第3のシールド電極46には、第2のシールド電極36
の引出し電極36a〜36fに対応する位置に、引出し
電極46a,46b,46c,46d,46e,46f
が形成される。第3のシールド電極46には、第2のコ
ンデンサ電極42の他端に対応する位置に、電極の形成
されていない窓部が形成される。そして、この窓部内に
ビアホール48が形成される。
誘電体層44が形成される。第8の誘電体層44上に
は、ほぼ全面に第3のシールド電極46が形成される。
第3のシールド電極46には、第2のシールド電極36
の引出し電極36a〜36fに対応する位置に、引出し
電極46a,46b,46c,46d,46e,46f
が形成される。第3のシールド電極46には、第2のコ
ンデンサ電極42の他端に対応する位置に、電極の形成
されていない窓部が形成される。そして、この窓部内に
ビアホール48が形成される。
【0017】第3のシールド電極46上には、第9の誘
電体層50が形成される。第9の誘電体層50上には、
第3のコンデンサ電極52が形成される。第3のコンデ
ンサ電極52は、第9の誘電体層50の幅方向に延び
て、その一端が第9の誘電体層50の端部に引き出され
る。そして、第9の誘電体層50には、ビアホール48
に対応する位置に、ビアホール54が形成される。第3
のコンデンサ電極52上には、第10の誘電体層56が
形成される。第10の誘電体層56には、ビアホール5
4および第3のコンデンサ電極52の引出し部に対応す
る位置に、ビアホール58a,58bが形成される。
電体層50が形成される。第9の誘電体層50上には、
第3のコンデンサ電極52が形成される。第3のコンデ
ンサ電極52は、第9の誘電体層50の幅方向に延び
て、その一端が第9の誘電体層50の端部に引き出され
る。そして、第9の誘電体層50には、ビアホール48
に対応する位置に、ビアホール54が形成される。第3
のコンデンサ電極52上には、第10の誘電体層56が
形成される。第10の誘電体層56には、ビアホール5
4および第3のコンデンサ電極52の引出し部に対応す
る位置に、ビアホール58a,58bが形成される。
【0018】第10の誘電体層56上には、第11の誘
電体層60が形成される。第11の誘電体層60上に
は、蛇行するように第2のストリップライン電極62が
形成される。第2のストリップライン電極62の一端お
よび他端は、ビアホール58a,58bに対応する位置
に配置される。そして、第11の誘電体層60および第
2のストリップライン電極62には、ビアホール58
a,58bに対応する位置に、ビアホール64a,64
bが形成される。これらのビアホール64a,64b
は、それぞれ第2のストリップライン電極62の両端部
に形成される。
電体層60が形成される。第11の誘電体層60上に
は、蛇行するように第2のストリップライン電極62が
形成される。第2のストリップライン電極62の一端お
よび他端は、ビアホール58a,58bに対応する位置
に配置される。そして、第11の誘電体層60および第
2のストリップライン電極62には、ビアホール58
a,58bに対応する位置に、ビアホール64a,64
bが形成される。これらのビアホール64a,64b
は、それぞれ第2のストリップライン電極62の両端部
に形成される。
【0019】第2のストリップライン電極62上には、
第12の誘電体層66が形成される。さらに、第12の
誘電体層66上には、第13の誘電体層68が形成され
る。第13の誘電体層68上には、ほぼ全面に第4のシ
ールド電極70が形成される。第4のシールド電極70
から、第3のシールド電極46の引出し電極46a〜4
6fに対応する位置に、引出し電極70a,70b,7
0c,70d,70e,70fが形成される。第4のシ
ールド電極70上には、第14の誘電体層72が形成さ
れる。
第12の誘電体層66が形成される。さらに、第12の
誘電体層66上には、第13の誘電体層68が形成され
る。第13の誘電体層68上には、ほぼ全面に第4のシ
ールド電極70が形成される。第4のシールド電極70
から、第3のシールド電極46の引出し電極46a〜4
6fに対応する位置に、引出し電極70a,70b,7
0c,70d,70e,70fが形成される。第4のシ
ールド電極70上には、第14の誘電体層72が形成さ
れる。
【0020】これらの複数の誘電体層が一体化されるこ
とによって、積層体12が形成されている。このとき、
ビアホール26a,32aを介して、第1のストリップ
ライン電極22の一端と第1のコンデンサ電極30とが
接続される。また、ビアホール26b,32b,38,
43を介して、第1のストリップライン電極22の他端
と第2のコンデンサ電極42とが接続される。さらに、
ビアホール48,54,58a,64aを介して、第2
のコンデンサ電極42と第2のストリップライン電極6
2の一端とが接続される。また、ビアホール58b,6
4bを介して、第3のコンデンサ電極52と第2のスト
リップライン電極62の他端とが接続される。
とによって、積層体12が形成されている。このとき、
ビアホール26a,32aを介して、第1のストリップ
ライン電極22の一端と第1のコンデンサ電極30とが
接続される。また、ビアホール26b,32b,38,
43を介して、第1のストリップライン電極22の他端
と第2のコンデンサ電極42とが接続される。さらに、
ビアホール48,54,58a,64aを介して、第2
のコンデンサ電極42と第2のストリップライン電極6
2の一端とが接続される。また、ビアホール58b,6
4bを介して、第3のコンデンサ電極52と第2のスト
リップライン電極62の他端とが接続される。
【0021】積層体12の長手方向の2つの側面には、
それぞれ外部電極74,76が形成される。さらに、積
層体12の幅方向の2つの側面には、それぞれ外部電極
78,80,82および外部電極84,86,88が形
成される。外部電極74,76,78,82,84およ
び88には、第1のシールド電極16の引出し電極16
a〜16f,第2のシールド電極36の引出し電極36
a〜36f,第3のシールド電極46の引出し電極46
a〜46fおよび第4のシールド電極70の引出し電極
70a〜70fの対応するものが接続される。また、外
部電極80には、第1のコンデンサ電極30が接続され
る。さらに、外部電極86には、第3のコンデンサ電極
52が接続される。そして、外部電極80および外部電
極86が、高周波フィルタ10の入力端子および出力端
子として使用される。
それぞれ外部電極74,76が形成される。さらに、積
層体12の幅方向の2つの側面には、それぞれ外部電極
78,80,82および外部電極84,86,88が形
成される。外部電極74,76,78,82,84およ
び88には、第1のシールド電極16の引出し電極16
a〜16f,第2のシールド電極36の引出し電極36
a〜36f,第3のシールド電極46の引出し電極46
a〜46fおよび第4のシールド電極70の引出し電極
70a〜70fの対応するものが接続される。また、外
部電極80には、第1のコンデンサ電極30が接続され
る。さらに、外部電極86には、第3のコンデンサ電極
52が接続される。そして、外部電極80および外部電
極86が、高周波フィルタ10の入力端子および出力端
子として使用される。
【0022】この高周波フィルタ10は、図3に示すよ
うな等価回路を有する。第1のストリップライン電極2
2と2つのシールド電極16,36とによって、ストリ
ップラインが形成される。また、第2のストリップライ
ン電極62と2つのシールド電極46,70とによっ
て、ストリップラインが形成される。これらのストリッ
プラインによって、図3のインダクタンスL1,L2が
形成される。また、第3のコンデンサ電極52と第3の
シールド電極46とによって、キャパシタンスC1が形
成される。さらに、第2のコンデンサ電極42と2つの
シールド電極36,46とによって、キャパシタンスC
2が形成される。また、第1のコンデンサ電極30と第
2のシールド電極36とによって、キャパシタンスC3
が形成される。このように、この高周波フィルタ10
は、インダクタンスとキャパシタンスとで形成される。
うな等価回路を有する。第1のストリップライン電極2
2と2つのシールド電極16,36とによって、ストリ
ップラインが形成される。また、第2のストリップライ
ン電極62と2つのシールド電極46,70とによっ
て、ストリップラインが形成される。これらのストリッ
プラインによって、図3のインダクタンスL1,L2が
形成される。また、第3のコンデンサ電極52と第3の
シールド電極46とによって、キャパシタンスC1が形
成される。さらに、第2のコンデンサ電極42と2つの
シールド電極36,46とによって、キャパシタンスC
2が形成される。また、第1のコンデンサ電極30と第
2のシールド電極36とによって、キャパシタンスC3
が形成される。このように、この高周波フィルタ10
は、インダクタンスとキャパシタンスとで形成される。
【0023】このような高周波フィルタ10を製造する
には、誘電体セラミックグリーンシートが準備される。
そして、誘電体セラミックグリーンシート上に、各電極
の形状に電極ペーストが印刷される。電極ペーストが印
刷された誘電体セラミックグリーンシートを積層し、焼
成することによって、積層体が形成される。この積層体
の側面に、外部電極の形状に電極ペーストが印刷され、
それを焼き付けることによって外部電極が形成される。
また、誘電体セラミックグリーンシートを積層したの
ち、外部電極の形状に電極ペーストを印刷し、一体焼成
することによって高周波フィルタ10を形成してもよ
い。
には、誘電体セラミックグリーンシートが準備される。
そして、誘電体セラミックグリーンシート上に、各電極
の形状に電極ペーストが印刷される。電極ペーストが印
刷された誘電体セラミックグリーンシートを積層し、焼
成することによって、積層体が形成される。この積層体
の側面に、外部電極の形状に電極ペーストが印刷され、
それを焼き付けることによって外部電極が形成される。
また、誘電体セラミックグリーンシートを積層したの
ち、外部電極の形状に電極ペーストを印刷し、一体焼成
することによって高周波フィルタ10を形成してもよ
い。
【0024】このような高周波フィルタ10では、イン
ダクタンスを形成するストリップライン電極が別の誘電
体層に形成されているため、同じ誘電体層に複数のスト
リップライン電極を形成していた従来の高周波フィルタ
に比べて誘電体層の面積を小さくすることができる。そ
れに応じて、高周波フィルタ全体の底面積も小さくする
ことができ、回路基板などへの実装面積を小さくするこ
とができる。この高周波フィルタを作製したところ、従
来の高周波フィルタに比べて、底面積を1/2、体積を
1/2.5にすることができた。
ダクタンスを形成するストリップライン電極が別の誘電
体層に形成されているため、同じ誘電体層に複数のスト
リップライン電極を形成していた従来の高周波フィルタ
に比べて誘電体層の面積を小さくすることができる。そ
れに応じて、高周波フィルタ全体の底面積も小さくする
ことができ、回路基板などへの実装面積を小さくするこ
とができる。この高周波フィルタを作製したところ、従
来の高周波フィルタに比べて、底面積を1/2、体積を
1/2.5にすることができた。
【0025】また、第1のストリップライン電極22と
第2のストリップライン電極62とは、シールド電極3
6,46を挟んだ両側に形成されているため、ストリッ
プライン電極間の電磁気的な結合を防ぐことができる。
したがって、このようなストリップライン電極間の結合
による特性の劣化を防ぐことができ、従来の高周波フィ
ルタと同様の特性を得ることができる。たとえば、スト
リップライン電極の幅150μm,長さ8mm、ビアホ
ールの直径0.2mm、シールド電極とストリップライ
ン電極との距離0.35mm、コンデンサ電極の寸法
2.0×1.0mm、誘電体層の比誘電率εr =6.1
の高周波フィルタを作製し、その周波数特性を測定して
図4に示した。図4からわかるように、この高周波フィ
ルタでは、通過帯域1.45GHzで挿入損失が0.5
dB、中心周波数の5倍の周波数7.25GHzまで3
0dBの減衰量を確保している。
第2のストリップライン電極62とは、シールド電極3
6,46を挟んだ両側に形成されているため、ストリッ
プライン電極間の電磁気的な結合を防ぐことができる。
したがって、このようなストリップライン電極間の結合
による特性の劣化を防ぐことができ、従来の高周波フィ
ルタと同様の特性を得ることができる。たとえば、スト
リップライン電極の幅150μm,長さ8mm、ビアホ
ールの直径0.2mm、シールド電極とストリップライ
ン電極との距離0.35mm、コンデンサ電極の寸法
2.0×1.0mm、誘電体層の比誘電率εr =6.1
の高周波フィルタを作製し、その周波数特性を測定して
図4に示した。図4からわかるように、この高周波フィ
ルタでは、通過帯域1.45GHzで挿入損失が0.5
dB、中心周波数の5倍の周波数7.25GHzまで3
0dBの減衰量を確保している。
【0026】なお、上述の実施例では、ストリップライ
ン電極22,62の外側に、第1のシールド電極16お
よび第4のシールド電極70が形成されているが、これ
らのシールド電極がなくてもフィルタ特性を得ることが
できる。したがって、これらのシールド電極のうちの1
つあるいは両方を省略することができる。
ン電極22,62の外側に、第1のシールド電極16お
よび第4のシールド電極70が形成されているが、これ
らのシールド電極がなくてもフィルタ特性を得ることが
できる。したがって、これらのシールド電極のうちの1
つあるいは両方を省略することができる。
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す高周波フィルタの積層体の分解斜視
図である。
図である。
【図3】図1に示す高周波フィルタの等価回路図であ
る。
る。
【図4】図1に示す高周波フィルタの周波数特性を示す
グラフである。
グラフである。
【図5】従来の高周波フィルタの一例を示す分解斜視図
である。
である。
【図6】図5に示す従来の高周波フィルタの等価回路図
である。
である。
10 高周波フィルタ 12 積層体 14 第1の誘電体層 16 第1のシールド電極 18 第2の誘電体層 20 第3の誘電体層 22 第1のストリップライン電極 24 第4の誘電体層 28 第5の誘電体層 30 第1のコンデンサ電極 34 第の6誘電体層 36 第2のシールド電極 40 第7の誘電体層 42 第2のコンデンサ電極 44 第8の誘電体層 46 第3のシールド電極 50 第9の誘電体層 52 第3のコンデンサ電極 56 第10の誘電体層 60 第11の誘電体層 62 第2のストリップライン電極 66 第12の誘電体層 68 第13の誘電体層 70 第4のシールド電極 72 第14の誘電体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 7/075 A 8321−5J (72)発明者 降 谷 孝 治 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のインダクタンスとキャパシタンス
とで形成される高周波フィルタであって、 複数の誘電体層、 前記インダクンタンスを形成するために前記誘電体層上
に形成される複数のストリップライン電極、および前記
キャパシタンスを形成するために前記誘電体層上に形成
されるコンデンサ電極とシールド電極とを含み、 複数の前記ストリップライン電極は前記シールド電極を
挟んだ両側に形成される、高周波フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29137493A JPH07122905A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 高周波フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29137493A JPH07122905A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 高周波フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07122905A true JPH07122905A (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=17768095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29137493A Pending JPH07122905A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 高周波フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07122905A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0924855A2 (en) * | 1997-12-18 | 1999-06-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Matching circuit chip, filter with matching circuit, duplexer and cellular phone |
WO1999048199A1 (fr) * | 1998-03-17 | 1999-09-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Filtre de multiplexage/derivation |
JP2005039770A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-02-10 | Kyocera Corp | フィルタ素子及び電子モジュール |
JP2007129061A (ja) * | 2005-11-04 | 2007-05-24 | Taiyo Yuden Co Ltd | 高周波電子部品 |
-
1993
- 1993-10-26 JP JP29137493A patent/JPH07122905A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0924855A2 (en) * | 1997-12-18 | 1999-06-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Matching circuit chip, filter with matching circuit, duplexer and cellular phone |
EP0924855A3 (en) * | 1997-12-18 | 2002-08-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Matching circuit chip, filter with matching circuit, duplexer and cellular phone |
WO1999048199A1 (fr) * | 1998-03-17 | 1999-09-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Filtre de multiplexage/derivation |
US6335663B1 (en) | 1998-03-17 | 2002-01-01 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Multiplexer/branching filter |
JP2005039770A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-02-10 | Kyocera Corp | フィルタ素子及び電子モジュール |
JP4659369B2 (ja) * | 2003-06-27 | 2011-03-30 | 京セラ株式会社 | フィルタ素子及び電子モジュール |
JP2007129061A (ja) * | 2005-11-04 | 2007-05-24 | Taiyo Yuden Co Ltd | 高周波電子部品 |
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