JP2003304103A - バンドパスフィルタ - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 1/2波長線路の両先端開放の共振器を用い
たバンドパスフィルタにおいて、共振線路の段数を増や
すことなく、所望の阻止帯域特性を満足する小型、軽量
のバンドパスフィルタを提供することにある。 【解決手段】 誘電体基板10の表面側に設ける導体線
路は、所定の特性インピーダンスに設計した入出力用導
体線路31,32と、バンドフィルタヘの入出力用中間
タップ33,34と、幅Wで通過周波数f1の1/4波
長(λ1/4)の長さで形成した片側接地の先端開放の
導体線路11,12と、その接地側の置き換え用で通過
帯域周波数f1の1/4波長(λ1/4)の長さで形成
し、且つ先端開放とした幅Wの導体線路21,22とか
らなり、これら前記インターディジタル結合の導体線路
11,12と、その接地側の置き換えの先端開放1/4
波長の導体線路21,22とにより、両端開放の1/2
波長線路の共振器を構成している。
たバンドパスフィルタにおいて、共振線路の段数を増や
すことなく、所望の阻止帯域特性を満足する小型、軽量
のバンドパスフィルタを提供することにある。 【解決手段】 誘電体基板10の表面側に設ける導体線
路は、所定の特性インピーダンスに設計した入出力用導
体線路31,32と、バンドフィルタヘの入出力用中間
タップ33,34と、幅Wで通過周波数f1の1/4波
長(λ1/4)の長さで形成した片側接地の先端開放の
導体線路11,12と、その接地側の置き換え用で通過
帯域周波数f1の1/4波長(λ1/4)の長さで形成
し、且つ先端開放とした幅Wの導体線路21,22とか
らなり、これら前記インターディジタル結合の導体線路
11,12と、その接地側の置き換えの先端開放1/4
波長の導体線路21,22とにより、両端開放の1/2
波長線路の共振器を構成している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯電話機
等の移動体通信基地局等に使用される高周波用のバンド
パスフィルタに関するものである。
等の移動体通信基地局等に使用される高周波用のバンド
パスフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波用バンドパスフィルタを図
9に示す。図9に示すバンドパスフィルタは、誘電体基
板101の表面にフィルタ機能に要するマイクロストリ
ップ導体線路を形成し、誘電体基板101の裏面に接地
導体(図示せず)を設けたものからなる。
9に示す。図9に示すバンドパスフィルタは、誘電体基
板101の表面にフィルタ機能に要するマイクロストリ
ップ導体線路を形成し、誘電体基板101の裏面に接地
導体(図示せず)を設けたものからなる。
【0003】即ち、所定の特性インピーダンスに設計し
た一対の長方形状の入出力用導体線路312,313
と、バンドパスフィルタへの入出力結合用の導体線路3
11,212と、213,314とを有し、前記導体線
路212と導体線路213はインターデジタル結合線路
の接地側を先端開放し且つ通過帯域の1/4波長線路
(λ1/4)の置き換え部とし、これら導体線路212
と導体線路213の内側に長方形状であって且つ通過帯
域周波数の1/4波長の導体線路111,112を、互
いに平行且つ隣接対向して接地してある。
た一対の長方形状の入出力用導体線路312,313
と、バンドパスフィルタへの入出力結合用の導体線路3
11,212と、213,314とを有し、前記導体線
路212と導体線路213はインターデジタル結合線路
の接地側を先端開放し且つ通過帯域の1/4波長線路
(λ1/4)の置き換え部とし、これら導体線路212
と導体線路213の内側に長方形状であって且つ通過帯
域周波数の1/4波長の導体線路111,112を、互
いに平行且つ隣接対向して接地してある。
【0004】このような構造のバンドパスフィルタで
は、通過帯域周波数のみが入出力結合用の導体線路31
1,314を通じて共振器となる導体線路212,11
1及び導体線路112,213を励振しながら通過して
伝達される。
は、通過帯域周波数のみが入出力結合用の導体線路31
1,314を通じて共振器となる導体線路212,11
1及び導体線路112,213を励振しながら通過して
伝達される。
【0005】更に所望の阻止帯域周波数f2の減衰を大
きくするためには、図10に示すように減衰帯域周波数
の1/4波長(λ2/4)線路スタブ511,512を
形成してトラップを設ける構成や、図11に示すように
入出力用導体線路312,313と、前記入出力結合用
の導体線路311,212と213,314と、導体線
路212と導体線路213の内側に長方形状であって互
いに平行且つ隣接対向配置して設置している上記導体線
路111,112とを有する以外に、バンドパスフィル
タヘの入出力結合部513,514を有するマルチパス
を用いてトラップを設けている構成がある。
きくするためには、図10に示すように減衰帯域周波数
の1/4波長(λ2/4)線路スタブ511,512を
形成してトラップを設ける構成や、図11に示すように
入出力用導体線路312,313と、前記入出力結合用
の導体線路311,212と213,314と、導体線
路212と導体線路213の内側に長方形状であって互
いに平行且つ隣接対向配置して設置している上記導体線
路111,112とを有する以外に、バンドパスフィル
タヘの入出力結合部513,514を有するマルチパス
を用いてトラップを設けている構成がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のバ
ンドパスフィルタにおいては、所望の阻止帯域周波数f
2を十分減衰させるには、共振線路の段数を増やすか、
図10に示すように、入出力線路の外部にマイクロスト
リップ主線路に対して垂直に阻止帯域周波数f2の1/
4波長スタブ(λ2/4)511,512を構成する
か、図11に示すように、入出力結合用の導体線路31
1,212と213,314に加えてマルチパスを用い
るための入出力結合部513,514を構成する必要が
あった。
ンドパスフィルタにおいては、所望の阻止帯域周波数f
2を十分減衰させるには、共振線路の段数を増やすか、
図10に示すように、入出力線路の外部にマイクロスト
リップ主線路に対して垂直に阻止帯域周波数f2の1/
4波長スタブ(λ2/4)511,512を構成する
か、図11に示すように、入出力結合用の導体線路31
1,212と213,314に加えてマルチパスを用い
るための入出力結合部513,514を構成する必要が
あった。
【0007】そのため、従来のバンドパスフィルタで
は、小型化、軽量化を図ることが困難であった。
は、小型化、軽量化を図ることが困難であった。
【0008】本発明の上述の点に鑑みて為されたもの
で、その目的とするところは1/2波長線路の両先端開
放の共振器を用いたバンドパスフィルタにおいて、共振
線路の段数を増やすことなく、所望の阻止帯域特性を満
足する小型、軽量のバンドパスフィルタを提供すること
にある。
で、その目的とするところは1/2波長線路の両先端開
放の共振器を用いたバンドパスフィルタにおいて、共振
線路の段数を増やすことなく、所望の阻止帯域特性を満
足する小型、軽量のバンドパスフィルタを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、片
端接地1/4波長共振線路の接地側を先端開放1/4波
長線路で置き換えた両先端開放の1/2波長線路の共振
器を用い、前記共振器への入出力を取り出す中間タップ
を備えたバンドパスフィルタにおいて、前記中間タップ
の位置から前記接地側の置き換えの先端開放1/4波長
線路の先端開放端までを所望の阻止帯域に共振する共振
器としたことを特徴とする。
端接地1/4波長共振線路の接地側を先端開放1/4波
長線路で置き換えた両先端開放の1/2波長線路の共振
器を用い、前記共振器への入出力を取り出す中間タップ
を備えたバンドパスフィルタにおいて、前記中間タップ
の位置から前記接地側の置き換えの先端開放1/4波長
線路の先端開放端までを所望の阻止帯域に共振する共振
器としたことを特徴とする。
【0010】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路の特
性インピーダンスを前記片端接地1/4波長共振線路に
あたる線路より低くしたことを特徴とする。
いて、接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路の特
性インピーダンスを前記片端接地1/4波長共振線路に
あたる線路より低くしたことを特徴とする。
【0011】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路の特
性インピーダンスを前記片端接地1/4波長共振線路に
あたる線路より高くしたことを特徴とする。
いて、接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路の特
性インピーダンスを前記片端接地1/4波長共振線路に
あたる線路より高くしたことを特徴とする。
【0012】請求項4の発明では、請求項1乃至3の何
れかの発明において、前記両先端開放の1/2波長線路
の共振器間の結合を、前記両先端開放の1/2波長線路
の共振器間の結合を、両先端開放の1/2波長のインタ
ーディジタル結合線路と該インターディジタル結合線路
の接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路とで行う
ことを特徴とする。
れかの発明において、前記両先端開放の1/2波長線路
の共振器間の結合を、前記両先端開放の1/2波長線路
の共振器間の結合を、両先端開放の1/2波長のインタ
ーディジタル結合線路と該インターディジタル結合線路
の接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路とで行う
ことを特徴とする。
【0013】請求項5の発明では、請求項1乃至3の何
れかの発明において、前記両先端開放の1/2波長線路
の共振器をコムラインとし、その1/4波長線路の接地
側を先端開放1/4波長線路で置き換え、前記コムライ
ン1/4波長線路を外部サセプタンスで結合したことを
特徴とする。
れかの発明において、前記両先端開放の1/2波長線路
の共振器をコムラインとし、その1/4波長線路の接地
側を先端開放1/4波長線路で置き換え、前記コムライ
ン1/4波長線路を外部サセプタンスで結合したことを
特徴とする。
【0014】請求項6の発明では、請求項1乃至3の何
れかの発明において、前記両先端開放の1/2波長線路
の両先端開放の共振器間を1/4波長変成器で結合した
ことを特徴とする。
れかの発明において、前記両先端開放の1/2波長線路
の両先端開放の共振器間を1/4波長変成器で結合した
ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】まず本発明のブロックフィルタの
基本構成について説明する。
基本構成について説明する。
【0016】本発明の基本構成は、通過帯域周波数f1
(波長:λ1)において片端接地1/4波長共振線路の
接地側を先端開放1/4波長線路で置き換えた両先端開
放の1/2波長線路の共振器を用い、該共振器の1/2
波長線路上の中間タップの位置から前記接地側の置き換
えの先端開放1/4波長線路の先端開放端までを所望の
阻止帯域周波数f2の1/4波長(λ2/4)として共振
器とすることにより、小型、軽量を図っているものであ
る。
(波長:λ1)において片端接地1/4波長共振線路の
接地側を先端開放1/4波長線路で置き換えた両先端開
放の1/2波長線路の共振器を用い、該共振器の1/2
波長線路上の中間タップの位置から前記接地側の置き換
えの先端開放1/4波長線路の先端開放端までを所望の
阻止帯域周波数f2の1/4波長(λ2/4)として共振
器とすることにより、小型、軽量を図っているものであ
る。
【0017】そして中間タップ結合で入出力を取り出す
場合、通過帯域周波数f1 と、その比帯域幅と通過帯域
周波数内の挿入損失特性(最大平坦特性、等リップル特
性)により、共振器間の結合係数と中間タップの位置が
設計できる。従って、通過帯域特性のみを考慮して設計
された中間タップの位置について、前記中間タップの位
置から前記接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路
の先端開放端までの長さを所望の阻止帯域周波数f2の
1/4波長の長さにするため、所望の通過帯域特性を満
たす範囲内で調整を行う。
場合、通過帯域周波数f1 と、その比帯域幅と通過帯域
周波数内の挿入損失特性(最大平坦特性、等リップル特
性)により、共振器間の結合係数と中間タップの位置が
設計できる。従って、通過帯域特性のみを考慮して設計
された中間タップの位置について、前記中間タップの位
置から前記接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路
の先端開放端までの長さを所望の阻止帯域周波数f2の
1/4波長の長さにするため、所望の通過帯域特性を満
たす範囲内で調整を行う。
【0018】そして上記の中間タップの位置の調整範囲
内より所望の阻止帯域周波数が低い周波数f3の場合
は、接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路の特性
インピーダンスを片端接地1/4波長共振線路にあたる
線路より低くし、阻止帯域に共振する共振器長を短縮化
して、更に低い周波数の共振器とすることにより、通過
帯域特性にあまり影響なく所望の阻止帯域周波数にする
ことができる。
内より所望の阻止帯域周波数が低い周波数f3の場合
は、接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路の特性
インピーダンスを片端接地1/4波長共振線路にあたる
線路より低くし、阻止帯域に共振する共振器長を短縮化
して、更に低い周波数の共振器とすることにより、通過
帯域特性にあまり影響なく所望の阻止帯域周波数にする
ことができる。
【0019】これは、中間タップから接地側の置き換え
の先端開放1/4波長線路側を見たとき、所望の阻止帯
域周波数f3(波長λ3/4)共振器の電界のエネルギは
先端開放側にあり、磁界のエネルギは中間タップ側に多
くあるため、先端開放側の特性インピーダンスを低くし
て容量を増すと阻止帯域周波数を下げることが出来る。
の先端開放1/4波長線路側を見たとき、所望の阻止帯
域周波数f3(波長λ3/4)共振器の電界のエネルギは
先端開放側にあり、磁界のエネルギは中間タップ側に多
くあるため、先端開放側の特性インピーダンスを低くし
て容量を増すと阻止帯域周波数を下げることが出来る。
【0020】また中間タップの位置の調整範囲内より所
望の阻止帯域周波数が高い周波数f 4の場合は接地側の
置き換えの先端開放1/4波長線路の特性インピーダン
スを片端接地1/4波長共振線路にあたる線路より高く
し、阻止帯域に共振する共振器長を伸長化して、更に高
い周波数の共振器とする事により、通過帯域特性にあま
リ影響なく所望の阻止帯域周波数にすることができる。
望の阻止帯域周波数が高い周波数f 4の場合は接地側の
置き換えの先端開放1/4波長線路の特性インピーダン
スを片端接地1/4波長共振線路にあたる線路より高く
し、阻止帯域に共振する共振器長を伸長化して、更に高
い周波数の共振器とする事により、通過帯域特性にあま
リ影響なく所望の阻止帯域周波数にすることができる。
【0021】これは、中間タップから接地側の置き換え
の先端開放1/4波長線路側を見たとき、所望の阻止帯
域周波数f4(波長λ4/4)共振器の電界のエネルギは
先端開放側にあり、磁界のエネルギは中間タップ側に多
くあるため、先端開放側の特性インピーダンスを高くし
て容量を減らすと阻止帯域周波数を上げることができる
ことによる。
の先端開放1/4波長線路側を見たとき、所望の阻止帯
域周波数f4(波長λ4/4)共振器の電界のエネルギは
先端開放側にあり、磁界のエネルギは中間タップ側に多
くあるため、先端開放側の特性インピーダンスを高くし
て容量を減らすと阻止帯域周波数を上げることができる
ことによる。
【0022】以上の基本構成に基づいた本発明の実施形
態を以下に説明する。 (実施形態1)本実施形態は、図1,図2に示す線路構
成を有するものである。
態を以下に説明する。 (実施形態1)本実施形態は、図1,図2に示す線路構
成を有するものである。
【0023】つまり図1,図2に示すように本実施形態
は、マイクロストリップ導体線路を用いたインターディ
ジタル結合方式のバンドパスフィルタを構成するもの
で、図示するように誘電体基板10の表面にフィルタ機
能に要するマイクロストリップ導体線路を形成するとと
もに誘電体基板10の裏面には接地導体(図示せず)を
設けている。
は、マイクロストリップ導体線路を用いたインターディ
ジタル結合方式のバンドパスフィルタを構成するもの
で、図示するように誘電体基板10の表面にフィルタ機
能に要するマイクロストリップ導体線路を形成するとと
もに誘電体基板10の裏面には接地導体(図示せず)を
設けている。
【0024】誘電体基板10の表面側に設ける導体線路
は、所定の特性インピーダンスに設計した入出力用導体
線路31,32と、バンドフィルタヘの入出力用中間タ
ップ33,34と、幅Wで通過帯域周波数f1の1/4
波長(λ1/4)の長さで形成した片側接地で且つ先端
開放のインターディジタル結合の共振線路を構成する導
体線路11,12と、その接地側の置き換え用で通過帯
域周波数f1の1/4波長(λ1/4)の長さで形成し且
つ先端開放とした幅Wの導体線路21,22とからな
り、これらの導体線路11,12と、その接地側の置き
換え用の導体線路21,22とにより、両端開放の1/
2波長線路の共振器を構成している。
は、所定の特性インピーダンスに設計した入出力用導体
線路31,32と、バンドフィルタヘの入出力用中間タ
ップ33,34と、幅Wで通過帯域周波数f1の1/4
波長(λ1/4)の長さで形成した片側接地で且つ先端
開放のインターディジタル結合の共振線路を構成する導
体線路11,12と、その接地側の置き換え用で通過帯
域周波数f1の1/4波長(λ1/4)の長さで形成し且
つ先端開放とした幅Wの導体線路21,22とからな
り、これらの導体線路11,12と、その接地側の置き
換え用の導体線路21,22とにより、両端開放の1/
2波長線路の共振器を構成している。
【0025】ここで導体線路11,12(図1,図2の
a寸法部位)は互いにギャップSを開けて隣接するよう
に平行に形成され、そのギャップSは通過帯域周波数特
性により必要な結合係数になるよう最適に設計される。
a寸法部位)は互いにギャップSを開けて隣接するよう
に平行に形成され、そのギャップSは通過帯域周波数特
性により必要な結合係数になるよう最適に設計される。
【0026】そして導体線路11,12の接地側は、上
述したように通過帯域周波数f1の波長λ1の1/4波
長(λ1/4)の長さの先端開放の導体線路21(図
1,図2のb寸法部位)、22(図1,図2のc寸法部
位)で置き換えた構造となっている。
述したように通過帯域周波数f1の波長λ1の1/4波
長(λ1/4)の長さの先端開放の導体線路21(図
1,図2のb寸法部位)、22(図1,図2のc寸法部
位)で置き換えた構造となっている。
【0027】入出力用中間タップ33,34は、導体線
路11,12に対して点給電に近くなるように導体線路
11,12側の先端が細く、他端が入出力用導体線路3
1,32と同じ幅になるよう順次幅広のテーパ状に形成
されている。
路11,12に対して点給電に近くなるように導体線路
11,12側の先端が細く、他端が入出力用導体線路3
1,32と同じ幅になるよう順次幅広のテーパ状に形成
されている。
【0028】入出力用導体線路31,32は、所定の特
性インピーダンスで誘電体基板10の両端に入力用、出
力用として一対設けられ、その一端を入出力用中間タッ
プ33,34に各々接続されている。
性インピーダンスで誘電体基板10の両端に入力用、出
力用として一対設けられ、その一端を入出力用中間タッ
プ33,34に各々接続されている。
【0029】而して本実施形態では、所定の通過帯域特
性を満たす範囲内で接地側の置き換えの導体線路21,
22の長さ寸法b,cを調整するか、または入出力用中
間タップ33,34の位置を調整することにより、導体
線路21,22の先端開放端から中間タップ33,34
までの距離e,dを阻止帯域周波数f2の1/4波長
(λ2/4)付近に共振する共振器を構成するように設
定することで、所望の阻止帯域特性を得ることができ
る。
性を満たす範囲内で接地側の置き換えの導体線路21,
22の長さ寸法b,cを調整するか、または入出力用中
間タップ33,34の位置を調整することにより、導体
線路21,22の先端開放端から中間タップ33,34
までの距離e,dを阻止帯域周波数f2の1/4波長
(λ2/4)付近に共振する共振器を構成するように設
定することで、所望の阻止帯域特性を得ることができ
る。
【0030】図5の、図6のは、本実施形態の構成
にて通過帯域周波数f1を2GHzとした時のフィルタ
特性の一例である。 (実施形態2)本実施形態は、上記実施形態1の構成に
おいてインターディジタル結合の導体線路11,12の
接地側の置き換えとして、通過帯域周波数f1の1/4
波長(λ1/4)の長さで且つ先端開放の導体線路2
1,22を設けてあるが、その長さb,cを調整できな
い場合がある。
にて通過帯域周波数f1を2GHzとした時のフィルタ
特性の一例である。 (実施形態2)本実施形態は、上記実施形態1の構成に
おいてインターディジタル結合の導体線路11,12の
接地側の置き換えとして、通過帯域周波数f1の1/4
波長(λ1/4)の長さで且つ先端開放の導体線路2
1,22を設けてあるが、その長さb,cを調整できな
い場合がある。
【0031】本実施形態では、図3に示すようにインタ
ーディジタル結合の導体線路11,12の接地側の置き
換えの、通過帯域周波数f1の1/4波長(λ1/4)の
長さで且つ先端開放とした導体線路21,22の線路幅
W1,W2を図3に示すように導体線路11,12の線
路幅Wより幅広にし、特性インピーダンスを導体線路1
1,12のそれより低い構成としている。
ーディジタル結合の導体線路11,12の接地側の置き
換えの、通過帯域周波数f1の1/4波長(λ1/4)の
長さで且つ先端開放とした導体線路21,22の線路幅
W1,W2を図3に示すように導体線路11,12の線
路幅Wより幅広にし、特性インピーダンスを導体線路1
1,12のそれより低い構成としている。
【0032】この構成により、実施形態1における導体
線路21(b寸法部位)、22(c寸法部位)と同じ線
路長で低い阻止帯域周波数f3のトラップを実現でき
る。
線路21(b寸法部位)、22(c寸法部位)と同じ線
路長で低い阻止帯域周波数f3のトラップを実現でき
る。
【0033】以上により本実施形態では、所定の通過帯
域特性を満たす範囲内で、前記先端開放の導体線路2
1,22の長さb,cと、導体線路21,22の線路幅
W1,W2とを調整することにより、入出力用中間タッ
プ33,34の中心位置から開放端までの距離e,dを
阻止帯域周波数f3の1/4波長(λ3/4)付近にし、
所望の阻止帯域特性を得ることができる。
域特性を満たす範囲内で、前記先端開放の導体線路2
1,22の長さb,cと、導体線路21,22の線路幅
W1,W2とを調整することにより、入出力用中間タッ
プ33,34の中心位置から開放端までの距離e,dを
阻止帯域周波数f3の1/4波長(λ3/4)付近にし、
所望の阻止帯域特性を得ることができる。
【0034】この際、ギャップSは通過帯域特性により
最適に設計されているものとする。また図5の、図6
のは、上記構成にて通過帯域周波数f1を2GHzと
した時のフィルタ特性の一例である。 (実施形態3)本実施形態は、図4に示すように、上記
実施形態1におけるインターディジタル結合の導体線路
11,12の接地側の置き換えの通過帯域周波数f1の
1/4波長で且つ先端開放とした導体線路21,22の
線路幅の構成において異なるものである。
最適に設計されているものとする。また図5の、図6
のは、上記構成にて通過帯域周波数f1を2GHzと
した時のフィルタ特性の一例である。 (実施形態3)本実施形態は、図4に示すように、上記
実施形態1におけるインターディジタル結合の導体線路
11,12の接地側の置き換えの通過帯域周波数f1の
1/4波長で且つ先端開放とした導体線路21,22の
線路幅の構成において異なるものである。
【0035】つまり、所望の阻止帯域周波数f4が実施
形態1の阻止帯域周波数f2より高い時、実施形態1で
は所定の通過帯域特性を満たす範囲内で先端開放の導体
線路21,22の長さb,cを調整できない場合があ
る。
形態1の阻止帯域周波数f2より高い時、実施形態1で
は所定の通過帯域特性を満たす範囲内で先端開放の導体
線路21,22の長さb,cを調整できない場合があ
る。
【0036】そこで本実施形態では、インターディジタ
ル結合の導体線路11,12の接地側の置き換えの導体
線路21,22の線路幅W3,W4を導体線路11,1
2の線路幅Wより幅狭にし、特性インピーダンスを導体
線路11,12のそれより高く構成している。
ル結合の導体線路11,12の接地側の置き換えの導体
線路21,22の線路幅W3,W4を導体線路11,1
2の線路幅Wより幅狭にし、特性インピーダンスを導体
線路11,12のそれより高く構成している。
【0037】この構成により、本実施形態では、実施形
態1の導体線路21(b寸法部位)、22(c寸法部
位)の長さb,cと同じ線路長の導体線路21,22で
高い阻止帯域周波数f4のトラップを実現できる。
態1の導体線路21(b寸法部位)、22(c寸法部
位)の長さb,cと同じ線路長の導体線路21,22で
高い阻止帯域周波数f4のトラップを実現できる。
【0038】また所定の通過帯域特性を満たす範囲内
で、導体線路21,22の長さb,cと導体線路21,
22の線路幅W3,W4を調整することにより、入出力
用中間タップ33,34から開放端までの距離e,dを
阻止帯域周波数f4の1/4波長(λ4/4)付近に
し、所望の阻止帯域特性を得ることができる。この際、
ギャップSは通過帯域特性により最適に設計されてい
る。
で、導体線路21,22の長さb,cと導体線路21,
22の線路幅W3,W4を調整することにより、入出力
用中間タップ33,34から開放端までの距離e,dを
阻止帯域周波数f4の1/4波長(λ4/4)付近に
し、所望の阻止帯域特性を得ることができる。この際、
ギャップSは通過帯域特性により最適に設計されてい
る。
【0039】図5の、図6のは、上記構成にて通過
帯域周波数f1を2GHzとした時のフィルタ特性の一
例である。 (実施形態4)本実施形態は、マイクロストリップ導体
線路を用いたコムライン導体線路を外部サセプタンスで
結合したバンドパスフィルタを構成するもので、図7に
示すように誘電体基板10の表面にフィルタ機能に要す
るマイクロストリップ導体線路が形成され、誘電体基板
10の裏面には接地導体(図示せず)が設けられてい
る。
帯域周波数f1を2GHzとした時のフィルタ特性の一
例である。 (実施形態4)本実施形態は、マイクロストリップ導体
線路を用いたコムライン導体線路を外部サセプタンスで
結合したバンドパスフィルタを構成するもので、図7に
示すように誘電体基板10の表面にフィルタ機能に要す
るマイクロストリップ導体線路が形成され、誘電体基板
10の裏面には接地導体(図示せず)が設けられてい
る。
【0040】更に詳説すると、本実施形態のバンドパス
フィルタは所定の特性インピーダンスに設計した入出力
用導体線路31,32と、入出力用中間タップ33,3
4と、片端接地の1/4波長共振線路にあたる幅W5の
コムラインの導体線路13,14,15と、その接地側
の置き換えの通過帯域周波数f1の1/4波長(λ1/
4)で且つ先端開放とした幅W5の導体線路23,2
4,25とから構成されている。
フィルタは所定の特性インピーダンスに設計した入出力
用導体線路31,32と、入出力用中間タップ33,3
4と、片端接地の1/4波長共振線路にあたる幅W5の
コムラインの導体線路13,14,15と、その接地側
の置き換えの通過帯域周波数f1の1/4波長(λ1/
4)で且つ先端開放とした幅W5の導体線路23,2
4,25とから構成されている。
【0041】ここで、コムラインの導体線路13,1
4,15と、導体線路23,24,25とにより、両端
開放の1/2波長線路共振器を構成する。
4,15と、導体線路23,24,25とにより、両端
開放の1/2波長線路共振器を構成する。
【0042】ここで導体線路13,14,15(g寸法
部位)は上記のように幅W5で構成され、その開放先端
部13a,14a,15aを幅広として互いに平行なギ
ャップS2で隣接対向して設置し、ギャップS2にて容
量結合している。
部位)は上記のように幅W5で構成され、その開放先端
部13a,14a,15aを幅広として互いに平行なギ
ャップS2で隣接対向して設置し、ギャップS2にて容
量結合している。
【0043】ギャップS2は通過帯域特性により必要な
結合係数になるよう設計されている。また、g寸法の長
さでできる並列共振回路に容量が並列に挿入されること
となるため、g寸法でできる並列共振周波数より低い共
振周波数となる。この周波数低下分を考慮して通過帯域
周波数f1となるよう設計されている。
結合係数になるよう設計されている。また、g寸法の長
さでできる並列共振回路に容量が並列に挿入されること
となるため、g寸法でできる並列共振周波数より低い共
振周波数となる。この周波数低下分を考慮して通過帯域
周波数f1となるよう設計されている。
【0044】また導体線路13,14,15の接地側
は、通過帯域周波数f1の波長λ1の1/4波長(λ1/
4)の先端開放の導体線路23,24,25(h寸法部
位)で置き換えた構造となっている。
は、通過帯域周波数f1の波長λ1の1/4波長(λ1/
4)の先端開放の導体線路23,24,25(h寸法部
位)で置き換えた構造となっている。
【0045】入出力用中間タップ33,34は、導体線
路13,14,15の内外側に位置する導体線路13,
15へ点給電に近くなるように導体線路13,15側の
先端を細くし、他端を入出力用の導体線路31,32と
同じ幅になるよう順次幅広のテーパ状に形成されてい
る。
路13,14,15の内外側に位置する導体線路13,
15へ点給電に近くなるように導体線路13,15側の
先端を細くし、他端を入出力用の導体線路31,32と
同じ幅になるよう順次幅広のテーパ状に形成されてい
る。
【0046】入出力用導体線路31,32は、所定の特
性インピーダンスで誘電体基板10の両端に入力用、出
力用として一対設けられ、一端は入出力用中間タップ3
3,34に各々接続されている。
性インピーダンスで誘電体基板10の両端に入力用、出
力用として一対設けられ、一端は入出力用中間タップ3
3,34に各々接続されている。
【0047】このように構成された本実施形態では、所
定の通過帯域特性を満たす範囲内で、前記接地側の置き
換えの導体線路23,25の長さhを調整するか、また
は入出力用中間タップ33,34の位置を調整すること
により、導体線路23,25の先端開放端から入出力用
中間タップ33,34までの距離iを阻止帯域周波数の
1/4波長付近にし、所望の阻止帯域特性を得ることが
できる。 (実施形態5)本実施形態のバンドパスフィルタは、図
8に示すようにマイクロストリップ導体線路を用いた1
/2波長で両端開放の共振器を1/4変成器で結合して
構成されるもので、誘電体基板10の表面にフィルタ機
能に要するマイクロストリップ導体線路が形成され、誘
電体基板10の裏面に接地導体(図示せず)が設けられ
ている。
定の通過帯域特性を満たす範囲内で、前記接地側の置き
換えの導体線路23,25の長さhを調整するか、また
は入出力用中間タップ33,34の位置を調整すること
により、導体線路23,25の先端開放端から入出力用
中間タップ33,34までの距離iを阻止帯域周波数の
1/4波長付近にし、所望の阻止帯域特性を得ることが
できる。 (実施形態5)本実施形態のバンドパスフィルタは、図
8に示すようにマイクロストリップ導体線路を用いた1
/2波長で両端開放の共振器を1/4変成器で結合して
構成されるもので、誘電体基板10の表面にフィルタ機
能に要するマイクロストリップ導体線路が形成され、誘
電体基板10の裏面に接地導体(図示せず)が設けられ
ている。
【0048】更に詳説すると、本実施形態のバンドパス
フィルタは、図示するように所定の特性インピーダンス
に設計した入出力用導体線路31,32と、入出力用中
間タップ33,34と、片端接地で1/4波長共振線路
にあたる幅W6の導体線路16,17(m寸法部位)
と、その接地側の置き換えの通過帯域周波数f1の1/
4波長で且つ先端開放とした幅W6の導体線路26,2
7(p寸法部位)とから構成されている。
フィルタは、図示するように所定の特性インピーダンス
に設計した入出力用導体線路31,32と、入出力用中
間タップ33,34と、片端接地で1/4波長共振線路
にあたる幅W6の導体線路16,17(m寸法部位)
と、その接地側の置き換えの通過帯域周波数f1の1/
4波長で且つ先端開放とした幅W6の導体線路26,2
7(p寸法部位)とから構成されている。
【0049】そして導体線路16,17と導体線路2
6,27により、両端開放の1/2波長線路共振器を構
成する。
6,27により、両端開放の1/2波長線路共振器を構
成する。
【0050】また導体線路16,17(k寸法部位)は
上述したように幅W6で構成され、その開放先端部に通
過帯域周波数f1の1/4波長になる長さt(λ1/4)
で幅W7の1/4波長変成器61が設けられ、1/2波
長両端開放共振器を互いに結合している。ここで、1/
4波長共振器の幅W7は通過帯域特性により必要な結合
係数になるよう設計されている。
上述したように幅W6で構成され、その開放先端部に通
過帯域周波数f1の1/4波長になる長さt(λ1/4)
で幅W7の1/4波長変成器61が設けられ、1/2波
長両端開放共振器を互いに結合している。ここで、1/
4波長共振器の幅W7は通過帯域特性により必要な結合
係数になるよう設計されている。
【0051】そして、m寸法によりできる並列共振回路
に1/4波長変成器61が接続されることとなるため、
m寸法でできる並列共振周波数からずれた共振周波数と
なる。この周波数ずれ分を考慮して通過帯域周波数f1
となるよう設計されている。
に1/4波長変成器61が接続されることとなるため、
m寸法でできる並列共振周波数からずれた共振周波数と
なる。この周波数ずれ分を考慮して通過帯域周波数f1
となるよう設計されている。
【0052】導体線路16,17の接地側は、通過帯域
周波数f1の波長λ1の1/4波長(λ1/4)の先端
開放の導体線路26,27で置き換えた構造となってい
る。
周波数f1の波長λ1の1/4波長(λ1/4)の先端
開放の導体線路26,27で置き換えた構造となってい
る。
【0053】入出力用中間タップ33,34は、前記導
体線路16,17へ点給電に近くなるように導体線路1
6,17側の先端を細くし、他端を入出力用導体線路3
1,32と同じ幅になるよう順次幅広となるテーパ状に
形成している。
体線路16,17へ点給電に近くなるように導体線路1
6,17側の先端を細くし、他端を入出力用導体線路3
1,32と同じ幅になるよう順次幅広となるテーパ状に
形成している。
【0054】入出力用導体線路31,32は、所定の特
性インピーダンスで誘電体基板10の両端に入力用、出
力用として一対設けられ、一端は入出力用中間タップ3
3,34に各々接続されている。
性インピーダンスで誘電体基板10の両端に入力用、出
力用として一対設けられ、一端は入出力用中間タップ3
3,34に各々接続されている。
【0055】上記構成において、所定の通過帯域特性を
満たす範囲内で、前記接地側置き換えの導体線路26,
27の長さpを調整するか、または入出力用中間タップ
33,34の位置を調整することにより、接地側の導体
線路26,27の先端開放端から中間タップ33,34
までの距離qを阻止帯域周波数の1/4波長付近にし、
所望の阻止帯域特性を得ることができる。
満たす範囲内で、前記接地側置き換えの導体線路26,
27の長さpを調整するか、または入出力用中間タップ
33,34の位置を調整することにより、接地側の導体
線路26,27の先端開放端から中間タップ33,34
までの距離qを阻止帯域周波数の1/4波長付近にし、
所望の阻止帯域特性を得ることができる。
【0056】
【発明の効果】請求項1の発明では、片端接地1/4波
長共振線路の接地側を先端開放1/4波長線路で置き換
えた両先端開放の1/2波長線路の共振器を用い、前記
共振器への入出力を取り出す中間タップを備えたバンド
パスフィルタにおいて、前記中間タップの位置から前記
接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路の先端開放
端までを所望の阻止帯域に共振する共振器としたので、
所望の阻止帯域周波数についてバンドパスフィルタ回路
外にトラップを設けることなしに、トラップ機能を付加
することが可能となり、そのため小型、軽量のトラップ
付バンドパスフィルタを提供できる。
長共振線路の接地側を先端開放1/4波長線路で置き換
えた両先端開放の1/2波長線路の共振器を用い、前記
共振器への入出力を取り出す中間タップを備えたバンド
パスフィルタにおいて、前記中間タップの位置から前記
接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路の先端開放
端までを所望の阻止帯域に共振する共振器としたので、
所望の阻止帯域周波数についてバンドパスフィルタ回路
外にトラップを設けることなしに、トラップ機能を付加
することが可能となり、そのため小型、軽量のトラップ
付バンドパスフィルタを提供できる。
【0057】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路の特
性インピーダンスを前記片端接地1/4波長共振線路に
あたる線路より低くしたので、阻止周波数帯域に共振す
る共振器長を短縮化して、更に低い周波数の共振器とす
ることが可能となり、通過帯域特性にあまり影響なく所
望の阻止帯域周波数を得ることができる。
いて、接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路の特
性インピーダンスを前記片端接地1/4波長共振線路に
あたる線路より低くしたので、阻止周波数帯域に共振す
る共振器長を短縮化して、更に低い周波数の共振器とす
ることが可能となり、通過帯域特性にあまり影響なく所
望の阻止帯域周波数を得ることができる。
【0058】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路の特
性インピーダンスを前記片端接地1/4波長共振線路に
あたる線路より高くしたので、阻止帯域に共振する共振
器長を伸長化して、更に高い周波数の共振器とすること
が可能となり、通過帯域特性にあまリ影響なく所望の阻
止帯域周波数を得ることができる。
いて、接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路の特
性インピーダンスを前記片端接地1/4波長共振線路に
あたる線路より高くしたので、阻止帯域に共振する共振
器長を伸長化して、更に高い周波数の共振器とすること
が可能となり、通過帯域特性にあまリ影響なく所望の阻
止帯域周波数を得ることができる。
【0059】請求項4の発明では、請求項1乃至3の何
れかの発明において、前記両先端開放の1/2波長線路
の共振器間の結合を、両先端開放の1/2波長のインタ
ーディジタル結合線路と該インターディジタル結合線路
の接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路とで行う
ので、所定の通過帯域特性を満たす範囲内で接地側の置
き換えの線路の長さ寸法を調整するか、または入出力用
中間タップの位置を調整することにより、接地側の置き
換えの線路の先端開放端から中間タップまでの距離を阻
止帯域周波数の1/4波長付近にすることで、所望の阻
止帯域特性を得ることができる。
れかの発明において、前記両先端開放の1/2波長線路
の共振器間の結合を、両先端開放の1/2波長のインタ
ーディジタル結合線路と該インターディジタル結合線路
の接地側の置き換えの先端開放1/4波長線路とで行う
ので、所定の通過帯域特性を満たす範囲内で接地側の置
き換えの線路の長さ寸法を調整するか、または入出力用
中間タップの位置を調整することにより、接地側の置き
換えの線路の先端開放端から中間タップまでの距離を阻
止帯域周波数の1/4波長付近にすることで、所望の阻
止帯域特性を得ることができる。
【0060】請求項5の発明では、請求項1乃至3の何
れかの発明において、前記両先端開放の1/2波長線路
の共振器をコムラインとし、その1/4波長線路の接地
側を先端開放1/4波長線路で置き換え、前記コムライ
ン1/4波長線路を外部サセプタンスで結合したので、
所定の通過帯域特性を満たす範囲内で、前記接地側の置
き換えの導体線路の長さを調整するか、または入出力用
中間タップの位置を調整することにより、先端開放1/
4波長の線路の先端開放端から入出力用中間タップまで
の距離を阻止帯域周波数の1/4波長付近にすること
で、、所望の阻止帯域特性を得ることができる。
れかの発明において、前記両先端開放の1/2波長線路
の共振器をコムラインとし、その1/4波長線路の接地
側を先端開放1/4波長線路で置き換え、前記コムライ
ン1/4波長線路を外部サセプタンスで結合したので、
所定の通過帯域特性を満たす範囲内で、前記接地側の置
き換えの導体線路の長さを調整するか、または入出力用
中間タップの位置を調整することにより、先端開放1/
4波長の線路の先端開放端から入出力用中間タップまで
の距離を阻止帯域周波数の1/4波長付近にすること
で、、所望の阻止帯域特性を得ることができる。
【0061】請求項6の発明では、請求項1乃至3の何
れかの発明において、前記両先端開放の1/2波長線路
の両先端開放の共振器間を1/4波長変成器で結合した
ので、所定の通過帯域特性を満たす範囲内で、接地側置
き換えの線路の長さを調整するか、または入出力用中間
タップの位置を調整することにより、接地側の線路の先
端開放端から中間タップまでの距離を阻止帯域周波数の
1/4波長付近にすることで、所望の阻止帯域特性を得
ることができる。
れかの発明において、前記両先端開放の1/2波長線路
の両先端開放の共振器間を1/4波長変成器で結合した
ので、所定の通過帯域特性を満たす範囲内で、接地側置
き換えの線路の長さを調整するか、または入出力用中間
タップの位置を調整することにより、接地側の線路の先
端開放端から中間タップまでの距離を阻止帯域周波数の
1/4波長付近にすることで、所望の阻止帯域特性を得
ることができる。
【図1】本発明の実施形態1の誘導体基板の表面図であ
る。
る。
【図2】同上の各導体線路の寸法関係説明図である。
【図3】本発明の実施形態2の誘導体基板の表面図であ
る。
る。
【図4】本発明の実施形態3の誘導体基板の表面図であ
る。
る。
【図5】本発明の実施形態1乃至3の夫々の周波数−挿
入損失の特性説明図である。
入損失の特性説明図である。
【図6】本発明の実施形態1乃至3の夫々の周波数−リ
ターンロスの特性説明図である。
ターンロスの特性説明図である。
【図7】本発明の実施形態4の誘導体基板の表面図であ
る。
る。
【図8】本発明の実施形態5の誘導体基板の表面図であ
る。
る。
【図9】従来例の誘導体基板の表面図である。
【図10】別の従来例の誘導体基板の表面図である。
【図11】他の従来例の誘導体基板の表面図である。
10 誘電体基板
11,12 、21,22 導体線路
33,34 入出力用中間タップ
f1 通過帯域周波数
λ1 波長
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 吉岡 公輔
大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工
株式会社内
(72)発明者 小西 良弘
神奈川県相模原市上鶴間1−29−4 有限
会社ケイラボラトリー内
Fターム(参考) 5J006 HA11 HA19 HB03 HB12 HB13
HB17 JA01 JA02 JA11 LA03
LA22 NA03 NA07
Claims (6)
- 【請求項1】 片端接地1/4波長共振線路の接地側を
先端開放1/4波長線路で置き換えた両先端開放の1/
2波長線路の共振器を用い、 前記共振器への入出力を取り出す中間タップを備えたバ
ンドパスフィルタにおいて、 前記中間タップの位置から前記接地側の置き換えの先端
開放1/4波長線路の先端開放端までを所望の阻止帯域
に共振する共振器としたことを特徴とするバンドパスフ
ィルタ。 - 【請求項2】 接地側の置き換えの先端開放1/4波長
線路の特性インピーダンスを前記片端接地1/4波長共
振線路にあたる線路より低くしたことを特徴とする請求
項1記載のバンドパスフィルタ。 - 【請求項3】 接地側の置き換えの先端開放1/4波長
線路の特性インピーダンスを前記片端接地1/4波長共
振線路にあたる線路より高くしたことを特徴とする請求
項1記載のバンドパスフィルタ。 - 【請求項4】 前記両先端開放の1/2波長線路の共振
器間の結合を、両先端開放の1/2波長のインターディ
ジタル結合線路と該インターディジタル結合線路の接地
側の置き換えの先端開放1/4波長線路とで行うことを
特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のバンドパス
フィルタ。 - 【請求項5】 前記両先端開放の1/2波長線路の共振
器をコムラインとし、その1/4波長線路の接地側を先
端開放1/4波長線路で置き換え、前記コムライン1/
4波長線路を外部サセプタンスで結合したことを特徴と
する請求項1乃至3の何れかに記載のバンドパスフィル
タ。 - 【請求項6】 前記両先端開放の1/2波長線路の両先
端開放の共振器間を1/4波長変成器で結合したことを
特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のバンドパス
フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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