JPH0517965A - 地下壁構造物の防水工法 - Google Patents

地下壁構造物の防水工法

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JPH0517965A
JPH0517965A JP3196157A JP19615791A JPH0517965A JP H0517965 A JPH0517965 A JP H0517965A JP 3196157 A JP3196157 A JP 3196157A JP 19615791 A JP19615791 A JP 19615791A JP H0517965 A JPH0517965 A JP H0517965A
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JP
Japan
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wall
water
underground
concrete layer
permeable concrete
Prior art date
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Pending
Application number
JP3196157A
Other languages
English (en)
Inventor
Miki Aoyama
幹 青山
Yoshimasa Hayashi
好正 林
Haruka Ogawa
晴果 小川
Etsunori Tamura
悦徳 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 裏側に透水性コンクリート層を一体的に具備
させたPC打込み型枠を建て込んだ後、躯体コンクリー
トを打設して地下外壁を構築する。PC打込み型枠を内
壁として用いることにより型枠の撤去を不要とし、大幅
な省力化を達成すると共に、PC版と透水性コンクリー
ト層との導水システムの複合化による止水性の向上を図
る。 【構成】 PC版18の裏側に透水性コンクリート層2
0を一体的に形成してPC打込み型枠16を構成する。
PC打込み型枠16を内壁となる位置に建て込んで躯体
コンクリートを打設し、PC打込み型枠16を内壁、打
設した躯体コンクリートを地下外壁22として構築す
る。PC版18と地下外壁22との間に介在する透水性
コンクリート層20の下部に、集水ピット12に通ずる
排水路24を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下壁構造物の防水工
法に関する。
【0002】
【従来の技術】地下壁構造物の防水処理工法として、従
来例えば図3に示す工法がある。この防水工法は、予め
地下最深部に集水ピット6を設けた構造物を構築し、集
水ピット6の上部周縁に地盤と接して躯体外壁1を構築
し、この外壁1の内側に防水モルタル3を施すと共に、
中空層7を空けてコンクリートブロック壁2を構築する
ことにより二重壁とし、さらに中空層7の下部に、溝4
およびこの溝4と集水ピット6間を連通する排水路5を
形成している。
【0003】得られた地下壁構造物の防水作用は次の通
りである。すなわち、地盤より躯体外壁1を通じて中空
層7内に侵入した水は外壁1の内面を伝って溝4に流下
し、排水路5を通じて集水ピット6に排出され、さらに
この集水ピット6から外部に放出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の防水工法では、二重壁を構成するための内壁とし
てコンクリートブロック壁2を設けているため、次の問
題があった。
【0005】すなわち、コンクリートブロック壁2の施
工には、ブロック単体を多数積層する必要があるため多
大な手間と時間を要し、工期が長期化する。また前記コ
ンクリートブロック壁2の構築は複雑な作業であり、そ
の仕上がりや防水性は作業者の熟練度合いが大きく影響
する問題もある。
【0006】また、この種の防水工法を適用した他の例
としては、特開昭60−59234号公報(Int.Cl.E02
D 31/02 )や、特開昭62−233344号公報(Int.
Cl.E02D 31/02 )に開示された工法がある。これらの工
法は前記コンクリートブロックに替えて内壁をコンクリ
ート壁としてあり、ブロック単体の積み上げによる問題
は解決されるが、このコンクリート壁を構築するには、
従来ベニヤや鋼板等の型枠を建て込んでその中にコンク
リートを打設する必要があるため、型枠を補強するのに
多くの端太材および支保工を使用し、また、打設したコ
ンクリートの硬化後には型枠を撤去する必要がある。こ
のため、前記内壁を完成するためには型枠の建て込み以
外に、この型枠の撤去および端太材,支保工の取り付
け,取り外しに対して多大な労働力を必要とし、前記図
3に示す防水工法と同様に工期が著しく長期化する問題
があった。
【0007】本発明はかかる従来の問題を解決するもの
であって、PC(プレキャストコンクリート)版の裏面
に透水性コンクリート層を一体的に形成したPC打込み
型枠を用いると共に、このPC打込み型枠を内壁とする
ことにより、大幅な省力化を図りつつ、止水性を向上す
ることができる地下壁構造物の防水工法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、裏側に透水性コンクリート層を一体的に
形成したPC打込み型枠を成形し、このPC打込み型枠
を、構築しようとする地下外壁の内側に建て込み、この
PC打込み型枠の外側にコンクリートを打設することに
より地下外壁を構築すると共に、前記透水性コンクリー
ト層の下部に集水ピットに通ずる排水路を形成すること
を特徴とする。
【0009】
【作用】以上の構成により本発明の地下壁構造物の防水
工法にあっては、裏側に透水性コンクリート層を一体的
に形成したPC打込み型枠を建て込み、このPC打込み
型枠の外側に打設したコンクリートにより地下外壁を構
築することができる。このとき、この地下外壁に対して
PC打込み型枠が内壁となり、これら地下外壁と内壁と
は前記透水性コンクリート層を介して二重壁を構成す
る。従って、地下外壁を通して浸入した水を前記PC打
込み型枠で遮断することができ、この遮断された水は前
記透水性コンクリート層に浸透した状態で下方に案内さ
れ、そして、排水路を介して集水ピットに排出する。
【0010】ところで、前記PC打込み型枠を内壁とし
て用いるため、この内壁の構築完了後にPC打込み型枠
を撤去する必要が無い。また、このPC打込み型枠が高
い剛性を有していることにより、PC打込み型枠を建て
込む際には端太材を不要とする。従って、型枠の撤去お
よび端太材の取り付け,取り外しの必要が無いことか
ら、大幅な省力化を達成することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1,図2は本発明にかかる地下壁構造物の
防水工法の一実施例を示し、図1は要部断面図、図2は
図1中A部の要部拡大断面図である。
【0012】即ち、本実施例の地下壁構造物の防水工法
では、地下構築物を建造するために掘削した地中部分1
0に、集水ピット12を形成した躯体基部14を構築
し、この躯体基部14の上面周縁部に、PC打込み型枠
16を建て込む。このとき、このPC打込み型枠16
は、これと前記地中部分10の内側との間に所定の空間
部を設けて建て込む。このとき、前記PC打込み型枠1
6は、支保工を用いて垂直状態に固定する。尚、前記支
保工は後述する地下外壁22の構築完了後に撤去する。
【0013】前記PC打込み型枠16は図2に詳示する
ように、PC版18の裏面に透水性コンクリート層20
を一体に形成したものである。透水性コンクリート20
は例えば透水舗装などに用いられる素材であって、粒径
の大きな粒子同士をコンクリートで結着し相互に一体化
することで各粒子の間に連続する隙間が形成され、透水
性が付与されるものである。またその成形方法として
は、PC版18の製作時に2層打ちしてPC版18に対
して透水性コンクリート層20を一体成形する。
【0014】そして、前記PC打込み型枠16を建て込
んだ後、このPC打込み型枠16の外側、つまり、この
PC打込み型枠16と前記地中部分10との間の空間部
に躯体コンクリートを打設し、これが硬化することによ
りこのコンクリートを地下外壁22として構築する。
尚、前記地下外壁22を構築した段階では、前記透水性
コンクリート層20はこの地下外壁22と前記PC版1
8との間に挟まれた状態となる。
【0015】また、前記躯体基部14の上端周縁部に
は、一端が前記透水性コンクリート層20の下端部に開
口し、他端が集水ピット12内に開口する複数の排水路
24を形成してある。尚、前記PC打込み型枠16の建
て込み後に、床面となる軽量コンクリート26を施工す
る。
【0016】以上の構成により本実施例の地下壁構造物
の防水工法にあっては、裏側に透水性コンクリート層2
0を形成したPC打込み型枠16の外側に躯体コンクリ
ートを打設することにより、この打設したコンクリート
で地下外壁22を簡単に構築することができる。また、
この地下外壁22に対して前記PC打込み型枠16を内
壁とし、これら地下外壁22とPC打込み型枠16と
は、これら両者間に介在する前記透水性コンクリート層
20を介して二重壁を構成する。
【0017】従って、前記地下外壁22から水が浸入し
た場合、この水を前記PC打込み型枠16で遮断するこ
とができる。そして、このPC打込み型枠16で遮断さ
れた水は前記透水性コンクリート層20に浸透し、この
ように透水性コンクリート層20に浸透した水はこの透
水性コンクリート層20を伝って徐々に下方に案内され
る。一方、前記透水性コンクリート層20の下端部には
集水ピット12に通ずる排水路24を形成してあるた
め、前記浸透した水をこの排水路24を介して集水ピッ
ト12に排出することができる。従って、前記PC版1
8が水密性に優れていることと、透水性コンクリート層
20が透水性に優れていることと相俟って、地下外壁2
2の止水性を著しく向上することができる。
【0018】ところで、前記PC打込み型枠16はこれ
を内壁として用いたため、この内壁の構築完了後にPC
打込み型枠16を撤去する必要が無い。また、このPC
打込み型枠16はコンクリートを板状に硬化して形成し
たものであるため、高い剛性を有しており、このPC打
込み型枠16を建て込む際にも、従来用いられていた端
太材を不要とする。
【0019】従って、地下外壁22の内壁としてPC打
込み型枠16を用いたことにより、従来行っていた型枠
の撤去および端太材の取り付け,取り外しを全く必要と
せず、現場での大幅な省力化を達成することができる。
また、前記PC打込み型枠16は工場等で一括生産され
ることにより、その製品の均一性および表面仕上げの滑
らかさを確保できることにより、内壁を構築するにあた
って現場での建築従事者の熟練度をそれ程必要としない
と共に、内壁の表面仕上げを省略できることから、労働
者不足の現状に十分対処することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明の地下壁構造
物の防水工法にあっては、地下外壁を構築するために用
いるPC打込み型枠の裏側に透水性コンクリート層を一
体的に形成し、このPC打込み型枠を内壁として構築し
たので、この内壁の構築完了後に型枠の撤去の必要が無
いこと、および、内壁の表面仕上げを必要としないこと
から、大幅な省力化を達成すると共に、工期の大幅な短
縮化を図ることができる。
【0021】また、前記PC打込み型枠は製品の均一性
を確保できることにより、内壁を構築するにあたって現
場での建築従事者の熟練度をそれ程必要とせず、労働者
不足の現状に十分対処することができる。
【0022】更に、水密性に優れたPC版と透水性コン
クリート層とによる導水システムの複合化により、地下
外壁の止水性を著しく向上することができるという各種
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる防水工法を用いて構築した地下
壁構造物の一実施例を示す要部断面図である。
【図2】図1中、A部の要部拡大断面図である。
【図3】従来の防水工法を示す地下壁構造物の要部断面
図である。
【符号の説明】
12 集水ピット 16 PC打込み型枠 18 PC版 20 透水性コンクリート層 22 地下外壁 24 排水路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 悦徳 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 裏側に透水性コンクリート層を一体的に
    形成したPC打込み型枠を成形し、このPC打込み型枠
    を、構築しようとする地下外壁の内側に建て込み、この
    PC打込み型枠の外側にコンクリートを打設することに
    より地下外壁を構築すると共に、前記透水性コンクリー
    ト層の下部に集水ピットに通ずる排水路を形成すること
    を特徴とする地下壁構造物の防水工法。
JP3196157A 1991-07-11 1991-07-11 地下壁構造物の防水工法 Pending JPH0517965A (ja)

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JP3196157A JPH0517965A (ja) 1991-07-11 1991-07-11 地下壁構造物の防水工法

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JPH0517965A true JPH0517965A (ja) 1993-01-26

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63103128A (ja) * 1986-10-21 1988-05-07 Ohbayashigumi Ltd 外壁の防水工法
JPH0249820A (ja) * 1988-08-12 1990-02-20 Ozawa Concrete Kogyo Kk 地下壁及びその施工法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63103128A (ja) * 1986-10-21 1988-05-07 Ohbayashigumi Ltd 外壁の防水工法
JPH0249820A (ja) * 1988-08-12 1990-02-20 Ozawa Concrete Kogyo Kk 地下壁及びその施工法

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