JP3199866B2 - 地下外壁体及びその施工方法 - Google Patents

地下外壁体及びその施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地下外壁体及びその設置
方法に係り、特に型枠を内部壁面の仕上面とすることが
できる地下外壁体及びその設置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地下水などの侵入が予想される地下部分
に鉄筋コンクリート製の地下外壁体を施工する場合、こ
の地下外壁体の内表面(室内側)にまで地下水が侵入し
て内表面にシミを作ったり、地下外壁体からの石灰分が
析出し地下外壁体の内表面が汚れるため適当な防水処置
及び化粧壁が施される必要がある。
【0003】従来、このような防水処置がされた地下外
壁体は、次のような方法により築造されていた。例え
ば、コンクリート型枠を設置して、配筋されているこの
型枠内にコンクリートを打設する。次に、コンクリート
が硬化してコンクリート壁が形成された後に、型枠を取
り外し、このコンクリート壁の内側表面から20〜30
cmの間隔を取って化粧壁としてのブロック壁を設け
る。
【0004】このように、コンクリート壁とブロック壁
の二重壁構造により、地下水などが内部に侵入するを防
止していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コンクリート
壁とブロック壁の二重壁構造とするには、コンクリート
壁が形成された後、コンクリート壁の形成に使用された
型枠の取り外し作業を行わなければならない。
【0006】また、コンクリート壁の内側表面にブロッ
ク壁を構築するためには、ブロック等の資材を搬出入す
る作業が必要となる。特に、地下外壁体を形成する場
合、これら型枠の取り外し作業、ブロック等の資材の搬
出入作業、ブロック壁の形成作業等は地下部で実施しな
ければならず、効率的な施工を行うことが困難であると
いった問題があった。
【0007】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたものであり、十分な防水効果を有し、しかも施
工が容易な地下外壁体及びその施工方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の地下外壁体は、地下外壁体の型枠によって
支えられ形成されるコンクリート壁を備え、前記型枠は
打込型枠として前記コンクリート壁と一体となって前記
地下外壁体の内側面を形成し、前記打込型枠は内部に中
空部を有し、前記打込型枠のコンクリート壁側の面に
幅のスリット溝を形成するとともに、前記狭幅のスリッ
ト溝より広い幅の透水溝を前記スリット溝に連通して設
け、前記コンクリート壁側の異物が前記狭幅のスリット
溝から前記透水溝内に侵入するのを防止するように構成
した。
【0009】
【0010】さらに、本発明の地下外壁体の施工方法
は、コンクリート壁を形成するための型枠の少なくとも
一方に中空部を形成し、前記一方の型枠のコンクリート
壁側の面に狭幅のスリット溝を形成するとともに、この
狭幅のスリット溝より広い幅の透水溝を前記スリット溝
に連通して設け、前記型枠の一方を打込型枠として前記
コンクリート壁の内側面と一体化し、前記コンクリート
壁側の異物が前記スリット溝から前記透水溝内に侵入す
るのを防止するように構成した。
【0011】
【0012】
【作用】本発明の地下外壁体によれば、打込型枠のコン
クリート壁側の面には、狭幅のスリット溝が形成され、
このスリット溝に連通してスリット溝より広い幅の透水
溝が形成されているので、コンクリート壁を通して侵入
してきた地下水などはスリット溝を通して透水溝へ排水
され、地下外壁体の内表面に到達することが防止され
る。
【0013】地下外壁体の内部には中空部が形成されて
いるので、溝方向に対する板材としての強度が高く、従
来鋼管などで行っていた補強が不要になる他、地下外壁
体の重量を低減させて作業性を高めることが可能にな
る。
【0014】また、打込型枠のコンクリート壁側の面に
狭幅のスリット溝を形成するとともにこのスリット溝に
連通する透水溝を設けることにより、コンクリート壁と
の間に不織布などを設けなくても、透水溝内にコンクリ
ートなどの異物が侵入して詰まるのを防止でき、水だけ
が下に排水される。
【0015】さらに、本発明の地下外壁体の施工方法に
よれば、コンクリート壁を形成するための型枠は取り除
かれずに、そのまま打込型枠として残されて地下外壁体
の内表面を構成するので、型枠の平滑な面をそのまま仕
上げとすることができ、従来のようにブロック壁を形成
する作業が不要となるので作業の効率化を図ることがで
きる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係る地下外壁体の横断面
図、図2は透水性不織布を必要としない狭い溝幅をもつ
地下外壁体の横断拡大図、図3はその縦断面図である。
【0017】図において、本発明の地下外壁体10は、
外側型枠(図示せず)と打込型枠20からなる型枠によ
って囲われた部分にコンクリートが打設されることによ
り形成されるコンクリート壁11を備えている。このコ
ンクリート壁11の内部には、その強度を保持するため
の鉄筋(図示せず)が埋設されている。
【0018】コンクリート壁11の内側面は、このコン
クリート壁11の形成の際に使用された内側型枠が打込
型枠20としてコンクリート壁11と一体となってい
る。即ち、コンクリート壁11を形成するための型枠の
うち、室内側、つまり地下外壁体10の内表面側の型枠
は、コンクリート壁11の形成後にも打込型枠20とし
て取り除かれずに残されている。
【0019】この打込型枠20は、セメントと樹脂混入
のモルタル材を押出成型することにより形成される。こ
の打込型枠20のコンクリート壁側の面には、狭幅のス
リット溝21が形成されているとともに、このスリット
溝21に連通する透水溝21aが設けられている。ま
た、このスリット溝21が設けられている面は、透水性
の不織布22により覆われている。
【0020】このような構成とすることにより、コンク
リート壁11を浸透してきた地下水を不織布22により
吸収させて、透水溝21aに導くことが可能になる。ま
た、略円形の透水溝21aを設けたことで、地下水によ
るエフロレッセンス(カルシウム分の析出)によって排
水が遮断されるおそれがない。
【0021】このような打込型枠20においては、図2
に示されるように、スリット溝21を狭く形成すること
により不織布22を省くことができる。不織布22のな
い場合は、スリット溝21によって被圧地下水は透水溝
21aに侵入して圧力を開放される。このように、不織
布22を省くことによって、その材料費及び取付工数を
低減できるので、コストダウンが可能になる。
【0022】また、打込枠体20の内部には、断面が四
角形の中空部21bが連設されている。このような中空
部21bを形成することにより、溝方向に対する板材と
しての強度が高く、従来鋼管などで行っていた補強が不
要になるほか、重量を低減させて作業性を高めることが
可能になる。
【0023】この打込型枠20の両端部には、互いに嵌
合することにより打込型枠20を接合するためのさね形
状のジョイント部21c、21dが形成されている。こ
のような打込型枠20の接合は、打込型枠20を互いに
つき当たるまで押し込んで、ジョイント部21c、21
dを嵌合させることにより行われる。そして、このジョ
イント部21c、21dを嵌合によって、打込型枠20
の接合部からの漏水を防止することができるように構成
されている。また、図3に示されるように打込型枠20
の上下方向の接合も中空部に接合用ダボ23を入れるこ
とで容易に行うことができる。
【0024】次に、本発明に係る地下外壁体10の施工
方法について説明する。本発明に係る地下外壁体の施工
方法においては、外側型枠を配置した後、コンクリート
壁11の内部に埋設される鉄筋が配設される。
【0025】その後、打込型枠20のジョイント部21
c、21dを嵌合させることにより、打込型枠20を接
合して型枠の設置が行われる。この時、打込型枠20の
接合部であるメジ部21eと外側型枠にはセパレーター
が引き通され、さらに、打込型枠20はホームタイによ
り仮止めされる。このこの建て込みが終了すると、ホー
ムタイへ横バタを取り付け、締め付けられる。また、打
込型枠20の下部はアンブル等で固定される。尚、この
ような工程においては、打込型枠20は、必要に応じ、
現場で適宜切断加工等することが可能である。
【0026】その後、必要であるならば、打込型枠20
のスリット溝21が形成されている面に透水性の不織布
が糊着される。このような状態で外側型枠と打込型枠2
0の間にコンクリートが打設される。そして、コンクリ
ート打設後、セパレーターが取り除かれ、メジ部21e
がシールされ、本発明に係る地下外壁体が完成する。
【0027】このように、本発明に係る地下外壁体10
の施工方法においては、内側型枠が打込型枠20とし
て、そのまま、地下外壁体10の内表面を構成するの
で、内側型枠を取り外す作業が不要となり、その分作業
の効率化を図ることが可能となる。
【0028】尚、本発明に係る地下外壁体10の施工方
法ににおいては、打込型枠20の内表面に、さらに、塗
装、クロス等の仕上処理を施すことも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
十分な防水効果を有するとともに施工が容易であり、さ
らに不織布などを省くことができ、これによりコストダ
ウンが可能な地下外壁体及びその施工方法を提供するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地下外壁体を示す横断面図。
【図2】透水性不織布を必要としない狭い溝幅をもつ地
下外壁体の横断拡大図。
【図3】透水性不織布を必要としない狭い溝幅をもつ地
下外壁体の縦断面図。
【符号の説明】
10・・・地下外壁体 11・・・コンクリート壁 20・・・打込型枠 21・・・スリット溝 21a・・・透水溝 21b・・・中空部 22・・・不織布 23・・・接合用ダボ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下外壁体の型枠によって支えられ形成さ
    れるコンクリート壁を備え、前記型枠は打込型枠として
    前記コンクリート壁と一体となって前記地下外壁体の内
    側面を形成し、前記打込型枠は内部に中空部を有し、前
    記打込型枠のコンクリート壁側の面に狭幅のスリット溝
    を形成するとともに、前記狭幅のスリット溝より広い幅
    の透水溝を前記スリット溝に連通して設け、前記コンク
    リート壁側の異物が前記狭幅のスリット溝から前記透水
    溝内に侵入するのを防止することを特徴とする地下外壁
    体。
  2. 【請求項2】コンクリート壁を形成するための型枠の少
    なくとも一方に中空部を形成し、前記一方の型枠のコン
    クリート壁側の面に狭幅のスリット溝を形成するととも
    、この狭幅のスリット溝より広い幅の透水溝を前記ス
    リット溝に連通して設け、前記型枠の一方を打込型枠と
    して前記コンクリート壁の内側面と一体化し、前記コン
    クリート壁側の異物が前記スリット溝から前記透水溝内
    に侵入するのを防止することを特徴とする地下外壁体の
    施工方法。
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JP2579419Y2 (ja) * 1992-10-16 1998-08-27 村本建設株式会社 地下壁用打込式コンクリート型枠
JP2008008012A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Furukawa Electric Co Ltd:The 貯留槽及び貯留槽に用いる雨水流出入口パネル部材と貯留槽への取り付け方法

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