JPH0517959B2 - - Google Patents

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JPH0517959B2
JPH0517959B2 JP59044000A JP4400084A JPH0517959B2 JP H0517959 B2 JPH0517959 B2 JP H0517959B2 JP 59044000 A JP59044000 A JP 59044000A JP 4400084 A JP4400084 A JP 4400084A JP H0517959 B2 JPH0517959 B2 JP H0517959B2
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Akio Kobayashi
Kikue Kubota
Minoru Iwamoto
Hiroshi Tamura
Kunio Kojo
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T Hasegawa Co Ltd
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T Hasegawa Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシス−又はトランス−5,8,11−テ
トラデカトリエン−2−オン類を有効成分とする
香料組成物等のための持続性香気香味賦与乃至改
良補強剤に関し、さらに詳しくは下記式(A) で表わされるシス−又はトランス−5,8,11−
テトラデカトリエン−2−オンおよびトランス−
5−シス,シス−8,11−テトラデカトリエン−
2−オンの少なくとも1種を有効成分として含有
することを特徴とする持続性香気香味賦与乃至改
良補強剤に関する。
本発明者らは、脂肪族不飽和ケトンについて香
料材質として有用な化合物を研究中のところ、上
記式(A)で示されるシス−又はトランス−5,8,
11−テトラデカトリエン−2−オンおよびトラン
ス−5−シス,シス−8,11−テトラデカトリエ
ン−2−オンは、ソフトで甘いグリーン感、果実
感を伴つたうり類、海そう類、干し草類を思わせ
る香気香味を有し且つ優れた持続性を有し、工業
的に容易且つ安価に製造でき、各種の香料組成物
の持続性香気香味賦与乃至改良補強剤として有用
であることを発見した。
本発明の上記式(A)化合物は、各種の香料組成
物、例えば果実系、ローストナツツ系、スパイス
系、ローストビーフ系、洋酒系、タバコ系、フラ
ワー系、グリーン系、ムスク系、ウツド系などの
香料組成物に配合して、持続性の香気香味賦与乃
至改良補強剤として利用できる有用な化合物であ
り、又、上記式(A)化合物は、他の有機合成中間体
としても有用な新規化合物であることがわかつ
た。
従つて本発明の目的は、従来文献未記載の前記
式(A)化合物及びその製法を提供するにある。
本発明の他の目的は、前記式(A)化合物を、有効
成分として含有することを特徴とする持続性香気
香味賦与乃至改良補強剤を提供するにある。
本発明の上記目的ならびに更に多くの他の目的
ならびに利点は以下の記載から一層明らかになる
であろう。
本発明の式(A)化合物に包含される下記式(A)−1 で表わされるシス−5,8,11−テトラデカトリ
エン−2−オンを合成するには、例えば、下記式
(1) で表わされる2−ペンチニルブロミドを例えば銅
触媒およびEtMgBrの存在下に下記式(2) で表わされるプロパギルアルコールテトラヒドロ
ピラニルエーテルと接触反応せしめ、次いで酸の
存在下に加水分解させることにより下記式(3) で表わされる2,5−オクタジイン−1−オール
を形成させる。次いで該式(3)化合物を例えば三臭
化リン及びピリジンの存在下にハロゲン化させて
下記式(4) で表わされる2,5−オクタジイン−1−プロミ
ドを形成せしめ、次いで該式(4)化合物を例えば銅
触媒およびEtMgBrの存在下に下記式(5) で表わされる2,2−エチレンジオキシ5−ヘキ
シンと反応せしめて下記式(6) で表わされる2,2−エチレンジオキシ−5,
8,11−テトラデカトリインを形成せしめ、次い
で該式(6)化合物を酸触媒の存在下に加水分解して
下記式(7) で表わされるテトラデカ−5,8,11−トリイン
−2−オンを形成させ、更に該式(7)化合物をリン
ドラー触媒の存在下に接触還元反応させることに
より容易且つ工業的に有利に製造することができ
る。
本発明の式(A)−1の製造例を工程図で示すと以
下のように表わすことができる。
* 上記工程図における式(5)化合物の製造工程 又、本発明の式(A)化合物に包含される下記式(A)
−2 で表わされるトランス−5,8,11−テトラデカ
トリエン−2−オンを合成するには例えば、下記
式(1)′ で表わされる2−ペンチン−1−オールを例えば
水素化リチウムアルミニウムにより水素化反応し
下記式(2)′ で表わされる2−ペンテン−1−オールに転化せ
しめ、次いで該式(2)′化合物を例えば三塩化リン
及びピリジンの存在下にハロゲン化反応せしめて
下記式(3)′ で表わされる2−ペンテン−1−クロリドを形成
せしめる。次いで該式(3)′化合物を下記式(4)′ で表わされるプロパギルアルコールテトラヒドロ
ピラニルエーテルと例えばCuCN及びEtMgBrの
存在下に反応せしめた後酸の存在下に加水分解す
ることにより下記式(5)′ で表わされる5−オクテン−2−イン−1−オー
ルを生成せしめ、次いで該式(5)′化合物を例えば
水素化リチウムアルミニウムの存在下に水素化反
応させることにより下記式(6)′ で表わされるオクター2,5−ジエン−1−オー
ルを形成させる。次いで該式(6)′化合物を例えば
三臭化リン及びピリジンの存在下にハロゲン化反
応させて下記式(7)′ で表わされるオクタ−2,5−ジエン−1−ブロ
ミドを形成させる。次いで該式(7)′化合物を例え
ばEtMgBr及び銅触媒の存在下に下記式(8)′ で表わされるプロパギルアルコールテトラヒドロ
ピラニルエーテルと反応させた後、加水分解して
下記式(9)′ で表わされるウンデカ−2−イン−5,8−ジエ
ン−1−オールを生成させる。次いて該式(9)′化
合物を例えば水素化リチウムアルミニウムの存在
下に水素化反応させることにより下記式(10)′ で表わされるウンデカ−2,5,8−トリエン−
1−オールを生成させ、次いで該式(10)′化合物を
例えば三臭化リン及びピリジンの存在下にハロゲ
ン化反応して形成される下記式(11)′ で表わされるウンデカ−2,5,8−トリエン−
1−ブロミドを塩基触媒の存在下にアセト酢酸エ
チルと反応させ、次いで常法に従つてケン化、脱
炭酸反応させることにより容易に且工業的に合成
することができる。
本発明の式(A)−2の製造例を工程図で示すと以
下のように表わすことができる。
又本発明の式(A)化合物に包含される下記式(A)−
で表わされるトランス−5−シス,シス−8,11
−テトラデカトリエン−2−オンは、例えば下記
式(イ) で表わされる2,5−オクタジエン−1−オール
をリンドラー触媒の存在下に接触反応せしめるこ
とにより下記式(ロ) で表わされるシス,シス−2,5−オクタジエン
−1−オールを形成させ、次いで該式(ロ)化合物を
例えば、三臭化リン及びピリジンの存在下にハロ
ゲン化させて下記式(ハ) で表わされる1−ブロム−シス,シス−2,5−
オクタジエンに転化せしめ、次いで該式(ハ)化合物
を例えば、銅触媒およびEtMgBrの存在下に下記
式(ニ) で表わされるプロパギルアルコールテトラヒドロ
ピラニルエーテルと接触反応せしめ、次いで酸の
存在下に加水分解させることにより下記式(ホ) で表わされるシス,シス−5,8−ウンデカジエ
ン−2−イン−1−オールを形成させる。更に該
式(ホ)化合物を例えば、水素化リチウムアルミニウ
ムの存在下に水素化反応させて下記式(ヘ) で表わされるトランス2−シス,シス−5,8−
ウンデカトリエン−オールを形成せしめ、次いで
該式(ヘ)化合物を例えば、三臭化リン及びピリジン
の存在下にハロゲン化させて下記式(ト) で表わされる1−ブロム−トランス−2−シス,
シス−5,8−ウンデカトリエンに転化せしめ、
次いで該式(ト)化合物を塩基触媒の存在下にアセト
酢酸エチルと反応させ、次いで常法に従つてケン
化、脱炭酸反応させることにより容易に且つ工業
的に合成することができる。
本発明の式(A)−3の製造例を工程図で示すと以
下のように表わすことができる。
本発明の上記式(A)に包含される式(A)−1 シス
−5,8,11−テトラデカトリエンの合成法は、
上記態様において、上記式(1)2−ペンチニルブロ
ミドは市場で容易に入手できる化合物である。
本発明によれば、上記式(3)2,5−オクタジイ
ン−1−オールを合成するには、例えば、式(1)化
合物を別に調整したEtMgBrエーテル溶液と
CuCNの存在下に式(2)プロパギルアルコールテト
ラヒドロピラニルエーテル(テトラヒドロピラン
とプロパギルアルコールから容易に合成できる)
と反応させ、次いで酸の存在下に加水分解するこ
とにより式(3)化合物を容易に得ることができる。
式(1)化合物と式(2)化合物の接触反応は、例えば温
度約25°〜約35℃程度の範囲で約4〜約7時間程
度の条件で行うことができる。この反応において
式(2)化合物の使用量としては、式(1)化合物に対し
て例えば、約1〜約2モル程度の範囲の使用量を
例示することができる。又、EtMgBrの使用量と
しては、式(1)化合物に対して、例えば約1.0〜約
2.0モル程度の範囲を挙げることができる。又、
銅触媒としては、例えばCuCl、CuBr、CuCN、
CuCl2、CuBr2等を例示でき、式(1)化合物に対し
例えば、約1/1000〜約1/100モル程度の範囲の使
用量を例示できる。加水分解反応は、例えば硫酸
のごとき酸の存在下に、例えば室温下に約1〜約
5時間反応することにより容易に行うことができ
る。硫酸は、例えば、アルコール溶液として用い
るのが良く、その濃度は、例えば約1〜約5%程
度の範囲が好ましい。反応終了後は、常法に従つ
て処理して式(3)化合物を得ることができる。
本発明の上記式(4)2,5−オクタジインブロミ
ドは、上記で得られた式(3)化合物を三臭化リン及
びピリジンの存在下に有機溶媒中で、例えば、約
20°〜約100℃程度の反応温度で約3〜約8時間程
度反応することにより容易に合成することができ
る。該反応は、例えばアルゴンの如き不活性ガス
雰囲気下で行うのが望ましい。上記反応に使用す
る三臭化リンの使用量としては、式(3)化合物に対
し例えば約1/3〜約1モル程度の範囲の使用量を
あげることができる。又、ピリジンの使用量とし
ては、三臭化リンに対して、例えば、約1/10〜約
3モル程度の範囲が例示できる。この反応に使用
する有機溶媒としては、例えばエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、トルエン、ベンゼン、ヘキ
サンなどが好ましく使用され、これら有機溶媒
は、式(3)化合物に対し例えば、約10重量倍程度ま
での範囲で使用することができる。反応終了後は
常法により後処理して、必要によりカラムクロマ
ト、蒸留などの手段により精製することができ
る。
本発明の上記式(6)化合物を合成するには、別に
合成した式(5)化合物2,2−エチレンジオキシ−
5−ヘキシン(後に合成法を述べる)と上記で合
成した式(4)化合物をEtMgBrテトラヒドロフラン
溶液と例えばCuCl、CuBr、CuCN、CuCl2
CuBr2等の如き銅触媒の存在下に反応することに
より、式(6)2,2−エチレンジオキシ−5,8,
11−テトラデカトリインを得ることができる。
EtMgBr、銅触媒の使用量及び反応条件は、上記
の式(3)を合成する場合と同様の方法により容易に
行うことができる。反応生成物は、カラムクロマ
ト、蒸留などの手段により精製することもでき
る。
本発明の式(5)5−ヘキシン−2−オンを合成す
るには、例えばソジウムエチラートの存在下にア
セト酢酸エチルとプロパギルプロミドを約−10℃
〜約60℃程度の温度範囲で約1〜約25時間程度反
応させ、反応終了後は中和し、抽出して生成物を
得、この生成物にアルカリ水溶液を添加し、約0°
〜約100℃程度の温度範囲の温度で約1〜約6時
間程度の範囲で加流還流を行うことにより合成で
きる。次いで硫酸水溶液を徐々に加えて約−10°
〜約100℃程度の温度範囲で約1〜約10時間程度
加熱脱炭酸反応を行つて式(5)化合物を容易に得る
ことができる。上記プロパギルブロミドの使用量
としては、例えばアセト酢酸エチル1モルにつき
約1〜約2モル程度の範囲の使用量が例示でき
る。又、ソジウムエチラートの使用量としては、
例えばアセト酢酸エチルに対して約1〜約2モル
程度の範囲の使用量をあげることができる。又、
上記アルカリ水溶液としては例えば、NaOH、
KOHなどの水溶液が好ましく例示でき、これら
水溶液の濃度としては例えば、約1〜約30%程度
の範囲の濃度が適当であり、又これらアルカリ水
溶液の使用量としては、例えば、上記生成物に対
して約1〜約5重量倍程度の範囲を挙げることが
できる。脱炭酸反応に使用する硫酸水溶液の濃度
としては、例えば約1〜約10%程度の範囲がしば
しば採用され、硫酸水溶液の使用量としては、生
成物に対して約0.1〜約10重量倍程度の範囲が例
示できる。脱炭酸反応生成物は、有機溶媒抽出
し、水洗処理して例えば、蒸留、カラムクロマト
などの如き手段により精製して式(5)化合物を容易
に得ることができる。
本発明の式(7)テトラデカ−5,8,11−トリイ
ン−2−オンは、上述のようにして得られる式(6)
化合物を有機溶媒中、酸の存在下に例えば反応温
度約−10〜約100℃程度の範囲で約0.5〜約24時間
程度加水分解反応することにより合成することが
できる。反応は、アルゴンの如き不活性ガス雰囲
気下で行うことが望ましい。上記反応に使用する
酸としては、例えばリン酸、硫酸、塩酸などが好
ましく利用でき、これら酸の濃度としては、例え
ば約0.1〜約10%程度の濃度がしばしば採用され
る。これら酸水溶液の使用量には特別の制限はな
く、適宜に選択すれば良いが、例えば、式(6)化合
物に対し約10〜約100重量倍程度の範囲を挙げる
ことができる。又有機溶媒としては、例えばアセ
トン、エチルエーテル、テトラヒドロフランなど
が例示できる。有機溶媒の使用量は適宜に選択す
れば良く、式(6)化合物につき例えば、約20重量倍
程度までの範囲を例示できる。反応終了後は、常
法に従つて処理して式(7)化合物を得ることができ
る。
本発明の式(A)−1 シス5,8,11−テトラデ
カトリエン−2−オンは、上述の式(7)化合物を有
機溶媒中、リンドラー触媒の存在下に接触水素還
元して合成できる。反応は、常圧下で例えば約−
20°〜約50℃程度の温度で約0.5〜約24時間程度の
範囲で反応することにより行うことができる。リ
ンドラー触媒の使用量としては、例えば式(7)化合
物に対して約0.01〜約10重量%程度の範囲が例示
できる。又、有機溶媒としては、ヘキサン、酢酸
エチル、シクロヘキサンなどが好ましく利用さ
れ、これら有機溶媒は、式(7)化合物に対して例え
ば、約0.5〜約20重量倍程度の範囲の使用量を挙
げることができる。反応生成物は、例えばカラム
クロマト、蒸留などの手段により精製することが
できる。
更に、本発明の式(A)に包含される式(A)−2 ト
ランス−5,8,11−テトラデカトリエン−2−
オンの合成例につき前記工程図に従つて説明す
る。
本発明の上記式(2)′2−ペンテン−1−オール
は、市場で容易に入手できる式(1)′2−ペンチン
−1−オールを有機溶媒中で還元試薬の存在下に
水素化することにより容易に合成することができ
る。反応は、例えば約10°〜約40℃程度の温度で
約5〜約10時間程度の範囲で行うことができる。
還元試薬としては、例えば水素化リチウムアルミ
ニウムの如き、還元試薬がしばしば利用され、こ
れら還元試薬の使用量としては、例えば、式(1)′
化合物に対し、約1/4〜約1モル程度の範囲を例
示することができる。又、有機溶媒としては例え
ば、1,2−ジメトキシエタン、エチルエーテ
ル、テトラヒドロフランなどの溶媒を例示でき
る。これら有機溶媒の使用量は、適宜に選択すれ
ば良く、例えば式(1)′化合物に対して約1〜約20
重量倍程度の範囲を挙げることができる。反応生
成物は常法に従つて処理して、例えば、蒸留、カ
ラムクロマトなどの如き手段で精製することがで
きる。
本発明の上記式(3)′1−クロル−2−ペンテン
は、上記で得られた式(2)′化合物をピリジンおよ
び三塩化リンの存在下に、例えば約1°〜約10℃程
度の温度条件下に約3〜約6時間程度反応するこ
とにより容易に合成することができる。ピリジン
の使用量は適宜に選択すれば良く、式(2)′化合物
に対して例えば、約0.1〜約3モル程度の範囲が
しばしば利用される。又、三塩化リンの使用量と
しては、式(2)′化合物に対して例えば、約1/3〜約
1モル程度の範囲の使用量が例示できる。反応生
成物は、例えば蒸留などの手段で精製することが
できる。
本発明の上記式(5)′5−オクテン−2−イン−
1−オールを合成するには、例えば上述のように
して得ることのできる式(3)′化合物を、有機溶媒
中、EtMgBrテトラヒドロフラン溶液及びCuCN
の存在下に1−テトラヒドロピラニルオキシ−2
−プロピン式(4)′と反応させることにより容易に
合成できる。反応方法は前述の式(3)化合物の合成
と同様の方法により容易に行うことができる。反
応生成物は、常法に従つて処理して、例えば蒸留
によつて精製して式(5)′化合物を容易に得ること
ができる。
本発明の式(6)′2,5−オクタジエン−1−オ
ールは、例えば上記で得られた式(5)′化合物を例
えば1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフ
ラン、エチルエーテル等の如き有機溶媒中、還元
試薬の存在下に上述の式(2)′化合物の合成と同様
の反応操作により容易に合成することができる。
本発明の式(7)′1−ブロム−2,5−オクタジ
エンは、例えば上述のようにして合成することの
できる式(6)′化合物を例えばエチルエーテル、テ
トラヒドロフランの如き有機溶媒中、三臭化リン
及びピリジンの存在下に例えば約1°〜約10℃程度
の温度下に約1〜約5時間程度反応することによ
り容易に合成することができる。三臭化リンの使
用量としては、式(6)′化合物に対して例えば約1/3
〜約1モル程度の範囲が好ましく利用できる。又
ピリジンの使用量としては、式(6)′化合物に対し
て例えば約0.1〜約3モル程度の範囲の使用量を
例示することができる。又、有機溶媒の使用量は
適宜に選択すれば良く、例えば、式(6)′化合物に
つき約20重量倍程度までの範囲を挙げることがで
きる。生成物は常法に従つて処理して式(6)′化合
物を容易に得ることができる。更に望むなら例え
ば、蒸留によつて精製することができる。
本発明の式(9)′5,8ウンデカジエン−2−イ
ン−1−オールは、例えば上述のようにして合成
できる式(7)′化合物を有機溶媒中、EtMgBrテト
ラヒドロフラン溶液及びCuCNの存在下に1−テ
トラヒドロキシピラニルオキシ−2−プロピン式
(8)′(2−プロピン−1−オールとジヒドロピラ
ンから容易に合成できる)と反応して、1−テト
ラヒドロピラニルオキシ−5,8−ウンデカジエ
ン−2−インを合成し、次いで酸触媒の存在下に
加水分解することにより容易に合成することがで
きる。反応方法は、上記に述べた式(4)′化合物か
ら式(5)′化合物を合成する方法と同様の反応操作
で行うことができる。
本発明の上記式(10)′2,5,8−ウンデカトリ
エン−1−オールは、例えば上述のようにして合
成できる式(9)′化合物を、例えばテトラヒドロン、
エチルエーテルの如き有機溶媒中、例えば水素化
リチウムアルミニウムの如き還元試薬の存在下に
水素化することにより容易に合成することができ
る。反応操作は、上述の式(5)′化合物から式(6)′化
合物を合成する方法と同一操作で行うことができ
る。
本発明の上記式(11)′1−ブロム−2,5,8−
ウンデカトリエンを合成するには、例えば上述の
ようにして得ることのできる式(10)′化合物を三臭
化リン及びピリジンの存在下に臭素化することに
より容易に得ることができ、反応操作は、上述の
式(6)′化合物から式(7)′化合物を得る方法と同様な
操作で行うことができる。
本発明の上記式(A)−2のトランス−5,8,11
−テトラデカトリエン−2−オン,、例えば上述
のようにして合成できる式(11)′化合物をアセト酢
酸エチルと、前述の式(5)′の合成において1−ヘ
キシン−5−オンの製造について前述したと同様
な反応条件下で反応させて容易に合成することが
できる。反応終了後は、常法に従つて処理して、
式(A)−2化合物を容易に得ることができる。更に
望むならば蒸留、カラムクロマトの如き手段によ
り精製することができる。
本発明の上記式(A)に包含される式(A)−3 トラ
ンス−5−シス,シス−8,11−テトラデカトリ
エンの合成法は、例えば前記工程図に従つて容易
に行うことができる。
本発明の上記式(イ)2,5−オクタジイン−1−
オールは、例えば前述の式(1)化合物と式(2)化合物
から式(3)化合物を合成する方法と同様の方法で容
易に合成することができる。
本発明の上記式(ロ)シス,シス−2,5−オクタ
ジエン−1−オールは、リンドラー触媒の存在下
に前述の式(7)テトラデカ−5,8,11−トリイン
−2−オンから式(A)−1 シス,シス,シス−テ
トラデカトリエン−2−オンを合成する方法と同
様な方法で水素化することにより容易に合成する
ことができる。
本発明の上記式(ハ)1−ブロム−シス,シス−
2,5−オクタジエンは、(ロ)化合物と例えば三臭
化リン及びピリジンの存在下に前述の式(3)化合物
から式(4)化合物を合成する方法と同様な方法によ
り臭素化して容易に合成することができる。
本発明の上記式(ホ)シス,シス−5,8−ウンデ
カジエン−2−イン−1−オールの合成は、上記
で得られた式(ハ)化合物を例えば、式(ニ)の1−テト
ラヒドロピラニルオキシ−2−プロピンと
EtMgBrの存在下に接触反応し、次いで加水分解
することにより容易に得ることができる。反応方
法は、上述の式(1)化合物と式(2)化合物から式(3)化
合物を合成する方法と同様な方法で行うことがで
きる。
本発明の上記式(ヘ)トランス−2−シス,シス−
5,8−ウンデカトリエン−1−オールは、例え
ば上述のようにして合成できる式(ホ)化合物を例え
ば、水素化リチウムアルミニウムの如き還元剤の
存在下に水素化することにより容易に合成するこ
とができる。反応方法は例えば、上述の(9)′化合
物から(10)′化合物を合成する方法と同様に行うこ
とができる。
本発明の上記式(ト)1−ブロム−トランス−2−
シス,シス−5,8−ウンデカトリエンを合成す
るには、例えば三臭化リン及びピリジンの存在下
に式(ヘ)化合物をハロゲン化することにより容易に
行うことができる。反応に例えば、上述の式(ロ)化
合物から式(ハ)化合物を合成する方法と同様な方法
により行うことができる。
本発明の式(A)化合物に包含される式(A)−3 ト
ランス−5−シス,シス−8,11−テトラデカト
リエン−2−オンは、例えば上記で得られた式(ト)
化合物をナトリウムエチラートの如き塩基触媒の
存在下にアセト酢酸エチルと接触反応せしめ、次
いで常法に従つてケン化、脱炭酸することにより
容易に合成することができる。反応方法は、例え
ば、上述の式(11)′化合物から式(A)−2化合物を合
成する方法と同様な方法により行うことができ
る。
例えば、上述のようにして製造することのでき
る本発明の式(A)化合物は、従来文献未記載の新規
化合物であつて、該化合物は、ソフトで甘いグリ
ーン感、果実感を伴つたうり類、海そう類、干し
草類を思わせる持続性の香気香味物質として有用
である。本発明の上記式(A)化合物に包含される式
(A)−1、式(A)−2及び式(A)−3化合物の香気香味
の特徴を以下に示す。化合物名 香気香味の特徴 (A)−1 シス5,8,11 グリーン感、果実感 −テトラデカトリエ を伴つたう類、海 ン−2−オン そう類を思わせる。
(A)−2 トランス−5,8,ソフトで甘いケリー 11−テトラデカト ン感、果実感を伴つ リエン−2−オン たうり類、海そう類 を思わせる。
(A)−3 トランス−5−シ ソフトなグリーン感 ス,シス−8,11 を伴つた海そう類、 −テトラデカトリエ 干し草類を ン−2−オン 思わせる。
本発明の式(A)シス−又はトランス−5,8,11
−テトラデカトリエン類は、持続性香気香味賦与
乃至改良補強剤として有用であることが発見され
た。該式(A)化合物はソフトで甘いグリーン感、果
実感を伴つたうり類、海そう類、干し草類を思わ
せる調子を示し、且つ優れた持続性を有する新規
化合物であつて、特に各種の飲食品、香粧品類、
保険・衛生・医薬品などの香気香味賦与乃至変調
剤として優れた持続性及びユニークな香気香味を
有する。
本発明の式(A)のシス−又はトランス−5,8,
11−テトラデカトリエン類は、各種の合成香料、
天然香料、天然精油、合成精油、柑橘油などと良
く調和し、式(A)化合物を利用して新規な香料組成
物が調製できる。より具体的には、式(A)化合物を
例えば、ベルガモツト油、レモン油、ゼラニウム
油、ラベンダー油、マンダリン油などの合成精油
中に配合すると、天然精油が本来有する香気香味
にマイルドでこくがあり且つ持続性ある改良効果
を合成精油に賦与することができる。また、例え
ば、オレンジ、ライム、レモン、グレープフルー
ツなどの如き柑橘精油類;ラベンダー油、ベチバ
ー油、シダーウツド油、シトロネラ油、ゼラニウ
ム油、ラバンジン油、サンダル油などの如き天然
精油;に対しても良く調和し、その精油の特徴を
強調することができ、まろやかでこくがあり天然
らしさを有し、加えてすぐれた持続性のある新規
な香料組成物を調製することができる。更に、例
えば、各種合成香料、天然香料、天然精油、柑橘
油などから調整される例えば、ストロベリー、レ
モン、オレンジ、グレープフルーツ、アツプル、
パイナツプル、バナナ、メロンなどの如きフレー
バー組成物に配合するとマイルドでこくのある天
然らしさがあり且つ持続性の強調された香料組成
物が調製できる。上記式(A)化合物の配合量は、そ
の目的及び配合される香気香味組成物によつても
異なるが、例えば、一般的には全体の約0.001〜
約30重量%程度の範囲を例示することができる。
斯くして、本発明によれば、式(A)化合物を有効
成分としてなる持続性香気香味賦与乃至改良補強
剤が提供でき、該剤を利用して、式(A)化合物を香
気香味成分として含有することを特徴とする飲食
物類、式(A)化合物を香気成分として含有すること
を特徴とする香粧品類、式(A)化合物を香気香味成
分として含有することを特徴とする保健・衛生・
医薬品類等を提供することができる。
例えば、果汁飲料類、果実酒類、乳飲料類、炭
酸飲料の如き飲料類;アイスクリーム類、シヤー
ベツト類、アイスキヤンデー類の如き冷菓類;
和・洋菓子類、ジヤム類、チユーインガム類、パ
ン類、コーヒー、ココア、紅茶、お茶の如き嗜好
品類;和風スープ類、洋風スープ類の如きスープ
類;風味調味料、各種インスタント飲料乃至食品
類、各種スナツク食品類などに、そのユニークな
香気香味賦与できる適当量を配合した飲食物類を
提供できる。又例えば、シヤンプー類、ヘアクリ
ーム類、ポマード、その他の毛髪用化粧料基剤;
オシロイ、口紅、その他の化粧用基材や化粧用洗
剤類基剤などに、そのユニークな香気を賦与でき
る適当量を配合した化粧品類が提供できる。更に
又、洗濯用洗剤類、消毒用洗剤類、防臭洗剤類、
室内芳香剤その他各種の保健・衛生用洗剤類:歯
みがき、テイツシユー、トイレツトペーパーなど
の各種の保健・衛生材料類;医薬品の服用を容易
にするための矯味、賦香剤など保健・衛生・医薬
品類に、そのユニークな香味を賦与できる適当量
を配合もしくは施用した保健・衛生・医薬品類を
提供できる。
以下に実施例を掲げて、本発明の式(A)化合物の
製造例及び利用例について数態様を、更に詳細に
説明する。
実施例 1 式(A)−1シス−5,8,11−テトラデカトリエ
ン−2−オンの合成:− (1)2,5−オクタジイン−1−オール(3)の合成 2規定EtMgBrエーテル溶液330ml(0.66mol)
中にCuCN0.6gを加える。
エーテル還流条件下にプロパギルアルコールテ
トラヒドロピランエーテル91g(0.65mol)とエ
ーテル120mlの混合溶液を滴下する。滴下終了後
更に1時間反応を続ける。次にCuCN0.6gを加
え、更にエーテル還流条件下、1−ブロム−2−
ペンチン86g(0.59mol)とエーテル120mlの混
合溶液を滴下する。滴下終了後同温度で更に3時
間反応を続ける。
反応液を飽和NH4Cl氷水中に注入、エーテル
抽出を行なう。抽出液を食塩水洗、無水MgSO4
乾燥処理し、溶剤を除去。残液をシリカゲルカラ
ムにより分離精製する。ワコーゲルC−200 250
g n−Hexane/EtOAc=95/5(v/v)粗
製品120gを得る。粗製120gを1%H2SO4
MeOH(w/w)600gとともに室温下2時間撹
拌する。未反応THPエーテルの消失を確認後
Na2CO3粉末を加え中和、MeOHをエバポレータ
ーで回収する。残液に水、エーテルを加え抽出、
洗浄処理を行なう。無水MgSO4、乾燥処理、溶
媒除去後残液を蒸留することにより(3)を得る。38
g(収率53%対2−ブロム−2−ペンチン)沸点
83〜85℃/1.5mmHg (2) 1−ブロム−2,5−オクタジイン(4)の合成 500ml四つ口フラスコに(3)35.5g(0.28mol)、
ピリジン0.55g(7mmol)乾燥エーテル150
mlを仕込み、コンデンサー、滴下ロート、撹拌
器をセツトする。エーテル還流条件下
PBr328.5g(0.105mol)を1時間半で滴下反
応する。滴下終了後加温し更に2時間35±3℃
で撹拌を続ける。反応終了後反応液を氷水中に
注入、有機層を分離、食塩水洗、重ソー水中
和、食塩水洗、MgSO4乾燥処理を行なう。溶
媒除去後残液をシリカゲルカラムにより精製す
る。〔ワコーゲルC−200 300gn−Hexane/
EtOAc=95/5(v/v)〕収量50g、収率93
%、Rf:0.654〔n−Hexane/EtOAc=3/1
(v/v)〕 (3) 2,2−エチレンジオキシ−5−ヘキシン(5)
の合成 (3)−1 1−ヘキシン−5−オンの合成 3四つ口フラスコに無水エタノール1500
mlを仕込み、コンデンサー、撹拌器をセツト
する。この中に金属ナトリウム片79.2g
(3.3mol)を徐々に加え、ナトリウムエチラ
ートを調製する。次いでアセト酢酸エチル
442g(3.4mol)を加える。50±5℃で1時
間撹拌した後1−ブロム−2−プロピン357
gを滴下反応温度40±5℃で滴下する。終了
後一夜撹拌を続ける。翌日更に1時間加熱還
流を行なう。冷却後酢酸を加え中和、エバポ
レーターにてエタノールを回収する。
残渣に水、エーテルを加え抽出、洗浄処理
を行なう。エバポレーターにてエーテルを回
収する。得られた残液418gを10%NaOH水
2000gとともに仕込み加熱還流を行なう。4
時間反応した後冷却、50%硫酸水を徐々に加
えPH≒6にする。次いで再び加熱1時間加熱
還流を行なう。終了後冷却、エーテルを加え
抽出を行なう。抽出液を洗浄処理し、
MgSO4乾燥後、溶媒を回収、得られた残液
を蒸留することにより1−ヘキシン−5−オ
ン52gを得た。(収率18%)沸点65〜68℃/
30mmHg。
(3)−2 2,2−エチレンジオキシ−5−ヘキシ
ン(5)の合成 1−ヘキシン−5−オン51g(0.53mol)、
エチレングリコール50g(0.8mol)、トルエ
ン150g、p−トルエンスルホン酸(PTSA)
1.5gを500ml四つ口フラスコに仕込み、
Dean Stark trap、撹拌器をセツトする。加
熱還流下反応を行ない水の留去が認められな
くなる迄4時間反応を行なう。(留去水10.5
ml)終了後冷却、ソーダ灰水洗、食塩水洗を
行なう。トルエンを回収し得られた残液を減
圧下に蒸留することにより(5)42gを得た。
(収率57%)沸点45〜47℃/2mmHg。
(4) 2,2−エチレンジオキシ−5,8,11−テ
トラデカトリイン(6)の合成 あらかじめ調製した1規定EtMgBrテトラ
ヒドロフラン溶液120ml(0.1mol)中に(5)14
g(0.1mol)を反応温度−5±5℃で導入
する。終了後反応温度を徐々に上げ室温下30
分撹拌を続ける。次いでCuCN0.2gを加え
た後、(4)18.5g(0.1mol)をこの中に滴下す
る。(滴下温度35±5℃)終了後室温下一夜
撹拌を続ける。
反応液を飽和NH4Cl氷水中に注入、エー
テル抽出を行なう。抽出液を食塩水洗、無水
MgSO4乾燥処理し、溶剤を除去。残液をシ
リカゲルカラムにより分離精製する。(5)1.5
gを得た。収率62%〔ワコーゲルC−200
350gn−Hexane/EtOAc=95/5(v/
v)〕 Rf:0.464〔n−Hexane/EtOAc=3/1
(v/v)〕 NMR(CDCl5)δ:1.09(3H、t、J=7
Hz)、1.25(3H、s)、1.60〜2.40(6H)、3.05
(4H)、3.81(4H、s) (5) テトラデカ−5,8,11−2−オン(7)の合成 5%の塩酸水200ml、テトラヒドロフラン80ml、
(6)2.5gを仕込み24時間室温下撹拌を行なう。
TLCで反応終了をチエツク〔Rf:0.402n−
Hexane/EtOAc=3/1(v/v)〕する。反応
液を重ソー水中に注入エーテル抽出を行なう。抽
出液を食塩水洗、MgSO4乾燥処理する。(7)は極
めて不安定な為ここでは単離することなく次の工
程に移る。
(6) シス−5,8,11−テトラデカトリエン−2
−オン(A)−1の合成 (7)のエーテル溶液とn−ヘキサン100mlで溶
媒置換し、Lindlar触媒2g、キノリン5gと
ともに100mlフラスコに仕込み常圧下水素添加
反応を行なう。TLCで反応を追跡し未反応及
び中間体のスポツトが消失する迄12時間反応を
行なつた。終了後触媒をロ別し、母液を2%塩
酸水洗後、食塩水洗浄、重ソー水洗浄、食塩水
洗浄する。次いでHgSO4乾燥処理し、溶媒を
除去、残液をシリカゲルカラム処理することに
より(A)−1 1.1gを得た。収率54%対(6)〔ワ
コーゲルC−200 200gn−Hexane/EtOAc
=3/1(v/v)〕 Rf:0.554n−Hexane/
EtOAc=95/5(v/v)〕 IRνfilm naxcm-1=3000、2950、1720、1360、
1160、710。
NMR(CDCl3)δ:0.98(3H、t、J=7
Hz)、2.12(3H、s)、2.20〜3.00(10H)、5.18〜
5.50(6H)。
実施例 2 式(A)−2 トランス−5,8,11−テトラデ
カトリエン−2−オンの合成:− (1) 2(E)−ペンテン−1−オール(2)′の合成 1四つ口フラスコに1,2−ジメトキシタ
エン(以下DMEと略す)600mlを仕込みこの中
に水素化リチウムアルミニウム38g(1.0モル)
を懸濁させる。
水浴で冷却し、25±3℃の反応温度を保ちつ
つ2−ペンチン−1−オール126g(1.5モル)
を1.5時間で滴下する。滴下終了後冷却浴をは
ずし、室温で5時間撹拌反応を続ける。次に再
び水浴で冷却下酢酸エチルを加え過剰の水素化
リチウムアルミニウムを分解し、反応を終了す
る。反応液を、5%塩酸水に注入し、エーテル
で抽出する。
抽出液を、食塩水洗、重ソー水中和洗浄無水
硫酸マグネシウム乾燥処理し、エバポレーター
で濃縮する。得られた残液を減圧蒸留すること
により沸点140〜143℃(760mmHg)を有する2
(E)−ペンテン−1−オール106gを得た。収率
82% (2) 1−クロル−2(E)−ペンテン(3)′の合成 300ml四つ口フラスコに(2)′69g(0.8モル)
ピリジン13g(0.16モル)を仕込む。氷水浴で
冷却し、5±5℃の反応温度を保ちつつ三塩化
リン44g(0.32モル)を2時間で滴下する。滴
下終了後冷却浴をはずし、室温で2時間撹拌を
続ける。
次に蒸留塔をセツトし160〜150mmHgで通し
蒸留を行ない〜70℃迄の留分を63gを得た。得
られた留分を食塩水洗、重ソー水中和洗浄、無
水硫酸マグネシウム乾燥処理し減圧蒸留するこ
とにより沸点58〜62℃(160mmHg)を有する1
−クロル−2(E)−ペンテン55gを得た。収率66
% NMR(CDCl3)δ:1.00(3H、t、J=7
Hz)、1.70〜2.30(2H)、3.80〜4.10(2H) 5.20
〜6.05(2H) IRνfilm naxcm-1:965 (3) 5(E)−オクテン−2−イン−1−オール(5)′
の合成 反応はアルゴン雰囲気下におこなう。500ml
四つ口フラスコにマグネシウム8.2g(0.34モ
ル)乾燥テトラヒドロフラン(以下THFと略
す)100gを仕込む。
水浴で冷却し50±5℃の反応温度を保ちつ
つ、臭化エチル37g(0.34モル)と乾燥
THF50gの溶液を滴下し、グリニア試薬を調
製する。
この中に1−テトラヒドロピラニルオキシ−
2−ピロピン(4)′40g(0.29モル)と乾燥
THF50gの溶液を35±5℃の滴下反応温度で、
約30分間で滴下する。
滴下終了後55〜60℃に加温しエタンの発生が
止むのを確認し再び冷却する。
シアン化第一銅0.5gをこの中に加え、続い
て30±5℃の滴下反応温度で(3)′27g(0.26モ
ル)と乾燥THF50gの溶液を30分で加える。
終了後室温で12時間撹拌を続け反応を終了す
る。反応液を飽和アンモニア水に注入油層を分
離する。水層をエーテルで抽出し、エーテル層
を油層と合わせる。油層を水洗、無水硫酸マグ
ネシウム乾燥処理し、濃縮することにより、1
−テトラヒドロ−ピラニルオキシ−5(E)−オク
テン−2−インの粗製60gを得た。
次に500mlナスフラスコで上記の粗製60gを
1%硫酸−メタノール300gとともに室温下1
時間撹拌する。終了後反応液を水に注入、エー
テル抽出を行なう。抽出液を水洗、重ソー水中
和洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥処理し濃
縮する。得られた残液を減圧蒸留粗製すること
により沸点69〜70℃(2mmHg)を有する5(E)
−オクテン−2−イソ−1−オール23gを得
た。
収率72%対(3)′ (4) 2,5(E,E)−オクタジエン−1−オール
(6)′の合成 (5)′22g(0.18モル)、水素化リチウムアルミ
ニウム3.8g(0.10モル)THF100mlを用い(2)′
の合成と同様に反応操作を行なうことにより沸
点89〜90℃(9mmHg)を有する2,5(E,
E)−オクタジエン−1−オール18gを得た。
収率81% NMR(CDCl3)δ:0.98(3H、t、J=7
Hz)、1.75〜2.30(2H)、2.40(1H)、2.60〜2.85
(2H)、3.85〜4.10(2H)、5.20〜5.50(2H)、5.50
〜5.75(2H)。
IRνfilm naxcm-1:3300、3000、2950、965 (5) 5,8(E,E)−ウンデカジエン−2−イン
−1−オール(9)′の合成 300ml四つ口フラスコに(6)′17g(135ミリモ
ル)、ピリジン4g(51ミリモル)、乾燥エーテ
ル800gを仕込む。
氷水浴で冷却し、5±5℃の反応温度を保ち
つつ三臭化リン14g(52ミリモル)を30分間で
滴下する。滴下終了後、冷却浴をはずし、室温
で更に1時間撹拌を続け反応を終了する。反応
液を氷水中に注入エーテル層を分離する。エー
テル層を水洗、重ソー水中和洗浄無水硫酸マグ
ネシウム乾燥処理し、濃縮することにより1−
ブロム−2,5(E,E)−オクタジエン(7)′の
粗製21gを得た。
マグネシウム4.1g(170ミリモル)、臭化エ
チル18.5g(170ミリモル)、1−テトラヒドロ
ピラニルオキシ−2−プロピン(8)′20g(140ミ
リモル)、(7)′20.5g(108ミリモル)を用い
(5)′の合成と同様の反応操作を行うことにより
1−テトラヒドロピラニルオキシ−5,8(E,
E)−ウンデカジエン−2−インの粗製37gを
経て沸点102〜105℃(2mmHg)を有する5,
8(E,E)−ウンデカジエン−2−イン−1−
オール(9)′を12.5gを得た。収率57%対(6)′ (6) 2,5,8(E,EE)ウデカトリエン−1−
オール(10)′の合成 (9)′7g(43ミリモル)、水素化リチウムアル
ミニウム1g(26ミリモル)、THF50mlを用い
(3)の合成と同様の反応操作を行なうことにより
沸点90〜92℃(2mmHg)を有する2,5,8
(E,EE)ウデカトリエン−1−オール6.4g
を得た。収率90% NMR(CDCl3)δ:0.98(3H、t、J=7
Hz)、1.70〜2.10(2H)、2.40(1H)、2.40〜2.80
(4H)、3.90〜4.10(2H)、5.30〜5.50(4H)、5.50
〜5.70(2H) IRνfilm naxcm-1:3300、3000、2950、965。
(7) 1−ブロム−2,5,8(E,E,E)−ウデ
カトリエン(11)′の合成 (10)′6.0g(36ミリモル)、ピリジン2.0g(25
ミリモル)、三臭化リン6g(22ミリモル)を
用い(7)′の合成と同様の反応操作を行なうこと
により(11)′の粗製7gを得た。シリカゲルカラ
ムクロマトにより精製し1−ブロム−2,5,
8(E,E,E)−ウンデカトリエン2.3gを得
た。収率28%(ワコーゲル100gn−ヘキサ
ン/酢酸エチル=3/1(v/v)Rf:0.782) NMR(CDCl3)δ:0.98(3H、t、J=7Hz)、
1.70〜2.10(2H)、2.40〜2.80(4H)、4.25〜4.70
(2H)、5.30〜5.50(4H)、5.50〜5.70(2H)。
(8) トランス−5,8,11−テトラデカトリエン
−2−オン(A)−2の合成 乾燥エタノール50g中に金属ナトリウム0.35g
(15ミリモル)を溶解させナトリウムエチラート
のエタノール溶液を調整する。この中にアセト酢
酸エチル2g(15ミリモル)を注入し30分間室温
で撹拌する。続いてこの中に(11)′2.3g(10ミリモ
ル)を加え12時間室温で撹拌を続ける。終了後酢
酸を加え中和した後反応液を水中に注入、エーテ
ル抽出を行なう。抽出液を水洗、重ソー中和洗浄
し、濃縮する。得られた残液3.9gを20%水酸化
ナトリウム水溶液15ml、95%エタノール15mlとと
もに〜65℃30分間撹拌を行なう。終了後冷却、水
50ml、エーテル50ml中に投入水層をフラスコに移
し50%硫酸水を加えPH6にする。トルエン50ml
を加え加熱撹拌脱炭酸反応を行なう。(70℃、30
分間)終了後冷却、トルエン層を分離、水洗、重
ソー水中和洗浄、無水硫酸マグネシウム乾燥処理
し、濃縮する得られた残液1.1gをガスクロマト
分取精製することによりトランス−5,8,11−
テトラデカトリエン−2−オン(A)−2 350mgを
得た。収率17%(PEG20M1m×10mm〓190℃) NMR(CDCl3)δ:0.98(3H、t、J=7Hz)、
1.80〜2.25(2H)、2.10(3H,s)、2.25〜2.60
(4H)、2.60〜2.80(4H)、5.30〜5.55(6H) IRνfilm naxcm-1:3300、2950、1720、1160、965 MS:206(M+)、43(100)、79(48)、41(33)、
95(24)、67(24)、148(14)、91(17)、55(14) 実施例 3 式(A)−3 トランス−5−シス,シス−8,11
−テトラデカトリエン−2−オンの合成:− (1) 2,5−オクタジイン−1−オール(イ)の合成 実施例式(A)−1の(1)と同一方法により2,5
−オクタジイン−1−オールを得た。
(2) シス,シス−2,5−オクタジエン−1−オ
ール(ロ)の合成 2,5−オクタジイン−1−オール(イ)24.4g、
n−ヘキサン200ml、リンドラ−触媒6g、キノ
リン6gを用い、実施例式(A)−1の(6)と同様の反
応操作を行うことにより、沸点90〜91℃(9mm
Hg)を有する式(ロ)化合物23gを得た。収率91%。
(3) シス,シス−5,8−ウンデカジエン−2−
イン−1−オール(ホ)の合成 シス,シス−2,5−オクタジエン−1−オ
ール(ロ)19g、ピリジン5g、三臭化リン10gを
用い、実施例(A)−1の(2)と同様の反応操作を行
うことにより、1−ブロム−シス,シス−5,
8−オクタジエン23.5gを得る。次いでマグネ
シウム4.6g、臭化エチル21g、1−テトラピ
ラニルオキシ−2−プロピン22gを用い、実施
例(A)−1の(1)と同様の反応操作を行つて沸点
95°〜97℃(1.5mmHg)を有する式(ホ)化合物15.5
gを得た。収率63%。
(4) トランス−5−シス,シス−8,11−テ
トラデカトリエ−2−オン式(A)−3の合成 トランス−5,8,11−テトラデカトリエン
−2−オンの合成において、トランス−2,
5,8−ウンデカトリエン−1−オールの替り
に、トランス−2−シス,シス−5,8−ウン
デカトリエン−1−オール(ヘ)12gを用い以下同
様の反応操作を行なうことにより、1−ブロム
−トランス−2−シス,シス−5,8−ウンデ
カトリエン(2.9g、収率35%)を経由し式(A)
−3753mgを得た。
NMR:0.98(3H、t、J=7Hz)、1.80〜2.25
(2H)、2.10(3H,s)、2.25〜2.60(4H)、2.60
〜2.80(4H)、5.25〜5.60(6H) IR:3300、2950、1720、965、720 本発明の式(A)化合物を利用した香料組成物の例
を以下に説明する。
実施例 4 グレープ様フレーバ組成分として下記の各成分
(重量部)を混合した。
アミルイソバレレート 8 シンナミルアルコール 5 シンナミルイソバレレート 3 シンナミルプロピオネート 3 シトラール 1 エチルアセテート 62 エチルベンゾエート 3 エチブチレート 15 エチルカプロエート 3 エチルエナントエート 8 ハイドロキシシトロネラール 1 メチルアンスラニレート 132 メチルサリシレート 12 ペチグレン 1 ターピニルアセテート 10 エタノール 733 1000 上記組成物1000gにシス−5,8,11−テトラ
デカトリエン−2−オン30gを加えることにより
グレープのフレーバー成分としてこくのある持続
性を有する非常に優れた新規組成物が得られた。
シス−5,8,11−テトラデカトリエン−2−オ
ンの代りにトランス−5,8,11−テトラデカト
リエン−2−オン30gを加えることによつても同
様の結果が得られた。しかしこの場合は、ソフト
なグリーン感が増加していた。
実施例 5 アツプルフレーバ組成分として下記の各成分
(重量部)を混合した。
エチルアセテート 50 エチルプロピオネート 20 エチルブチレート 30 エチルイソバレレート 60 イソアミルアセテート 30 ブチルアルコール 150 アミルアルコール 50 ブチルプロピオネート 70 ブチルブチレート 10 2−ヘキセノール 100 2−ヘキセニルアセテート 180 イソ酪酸 40 ワニリン 20 ヘキシルブチレート 10 エチルアルコール 180 1000 上記組成物1000gにトランス−5,8,11−テ
トラデカトリエン−2−オン40gを加えることに
より、アツプルのフレーバ成分としてソフトで甘
いグリーン感を思わせる持続性を有する非常に優
れた新規組成物が得られた。同様の結果がシス−
5,8,11−テトラデカトリエン−2−オンによ
つても得られた。しかしこの場合はグリーン感が
幾分強くなつていた。又、同様の結果がトランス
−5−シス,シス−8,11−テトラデカトリエン
−2−オンによつても得られた。しかしこの場合
は、青味のある新鮮感が強く感じられた。
実施例 6 ブーケ調合香料組成物として下記の各成分(重
量部)を混合した。
フエニルエチルアルコール 180 リナリルアセテート 30 ベルガモツト油 40 ゼラニウム油 50 ベンジルアセテート 60 ヘリオトロピン 80 ゲラニオール 110 ラベンダー 20 β−イオノン 100 アミルサリシレート 45 ターピニルアセテート 135 シダーオイル 100 シトロネロール 50 1000 上記組成物1000gにシス−5,8,11−テトラ
デカトリエン−2−オン50gを加えることによ
り、新鮮な甘さのあるグリーンを伴つた持続性を
有する新規なブーケ調合香料組成物が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式(A) で示されるシス−又はトランス−5,8,11−テ
    トラデカトリエン−2−オンおよびトランス−5
    −シス,シス−8,11−テトラデカトリエン−2
    −オンの少なくとも1種を有効成分として含有す
    ることを特徴とする持続性香気香味賦与乃至改良
    補強剤。
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