JPH0517940B2 - - Google Patents

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JPH0517940B2
JPH0517940B2 JP21044884A JP21044884A JPH0517940B2 JP H0517940 B2 JPH0517940 B2 JP H0517940B2 JP 21044884 A JP21044884 A JP 21044884A JP 21044884 A JP21044884 A JP 21044884A JP H0517940 B2 JPH0517940 B2 JP H0517940B2
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msmaa
melt
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Rinichi Tsunoda
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明はポリアミド樹脂組成物に関し、更に詳
しくは、ポリアミドの非吸湿時の機械的強靭性、
耐薬品性、耐熱性、耐摩耗性、耐擦傷性が優れて
いる点を保持したまま、成形時の収縮、吸湿性、
吸湿時における機械的強度の低下、成形品の大き
な寸法変化といつた欠点を改善し、更には、剛
性、タフネス、成形時の流動性等を向上せしめた
ポリアミド樹脂組成物に関する。 [従来の技術] ポリアミド樹脂は、その耐薬品性、耐熱性、耐
摩耗性の優れていることから、成形材料として広
く使用されている。しかしながら、ポリアミドは
成形時の収縮が大きく、成形品に“ヒケ”や“ソ
リ”が発生しやすいと共に吸湿性が大であり、吸
湿による機械的強度の低下が大きく、また寸法変
化が大であるという欠点がある。ポリアミドの吸
湿性などを改善するために、ポリアミドにポリス
チレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体等
を溶融混合することが提案されている(特公昭40
−7380号)が、これらの樹脂はポリアミドとの相
溶性が悪く、成形品が層状剥離(成形品において
例えば杉の皮がむけるように表面層が皮状に剥離
する現象)状態を示し、機械的強度が著しく低下
して良好な成形材料とはならないことが知られて
いる。 一方、特開昭56−50931号には、スチレン−無
水マレイン酸共重合体の如き五員環酸無水物単位
を含有する共重合体とポリアミドとが各々の高分
子鎖で化学的に結合した共重合体が提案されてい
る。しかしながらこの共重合体は、剛性、タフネ
ス(アイゾツト衝撃強度、落錘衝撃強度)、耐擦
摩傷性、耐摩耗性等が不十分であつた。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明は、上記の点に鑑みなされたものであつ
て、ポリアミドに特定の樹脂をプレンドして均一
にミクロ分散した構造のものとすることにより、
ポリアミドの耐薬品性、耐熱性、耐摩耗性が優れ
ている点を保持したまま、成形時の収縮、吸湿性
吸湿時における機械的強度の低下、成形品の寸法
変化といつた欠点を改善し、更には剛性、タフネ
ス、成形時の流動性等を向上せしめることを目的
とするものである。 [問題点を解決するための手段及び作用] ポリアミド45〜70重量%と (A) 一般式(): (式中のR1及びR2は水素原子又はメチル基であ
る。) で示される六員環酸無水物単位3〜20重量%、 (B) メタクリル酸メチル単位1〜80重量%、 (C) 芳香族ビニル化合物単位1〜65重量%、及び (D) メタクリル酸又はアクリル酸単位0.5〜10重
量%の組成を有する共重合体(以下MSMAA
共重合体と略す)55〜30重量%とからなること
を特徴とするポリアミド樹脂組成物が提供され
る。 本発明の組成物に用いられるポリアミドは、く
り返し構成単位
【式】又は 又はそれらの入りまじつた構造からなるポリア
ミド又はポリアミド共重合体からなる(ここで、
x,y,zは各々1〜10の整数を示す)。このよ
うなポリアミドとしては、ポリカプロラクタム
(6−ナイロン)、ポリヘキサメチレンアジパミド
(6,6−ナイロン)、ポリヘキサメチレンセバサ
ミド(6,10−ナイロン)、6,6/6,10ナイ
ロン共重合体、6,6/6ナイロン共重合体など
がある。このうち、ポリカプロラクタムとポリヘ
キサメチレンアジパミドは殊に好ましい結果を与
える。ポリアミドとしては、重量平均分子量
40000〜90000のものが好ましく、50000〜80000の
ものがより好ましい。 MSMAA共重合体は、(B)メタクリル酸メチル、
(C)芳香族ビニル化合物と(d)メタクリル酸又はアク
リル酸とを共重合させた後、メタクリル酸又はア
クリル酸の分子内縮合による環化を起こさせ、上
記一般式()で示される六員環酸無水物単位を
形成させてなり、基本的には四元の共重合体とし
て把握し得る共重合体である。 MSMAA共重合体の製造に用いられる芳香族
ビニル化合物としてはスチレン、α−メチルスチ
レン、p−メチルスチレンなどが単独又は混合し
て使用できる。 一般式()で示される六員環酸無水物単位の
MSMAA共重合体中における含有量は、ポリア
ミドとの相溶性に大きく影響を与える。上記の範
囲の含有量が組成物中の成分の均一分散性の点か
ら特に好ましい結果を与えるものである。
MSMAA共重合体の重量平均分子量は100000〜
500000が好ましく、20000〜350000がより好まし
い。MSMAA共重合体の分子量が低くなると、
成形品の機械的強度が低下する傾向がある。これ
を補うために、分子量の大きい他の重合体、たと
えばポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレンなどと
ブレンドして用いることもできるがそのような組
成物においては相溶性が充分でなく、射出成形に
て複雑な形状の成形品を成形した場合に剥離現象
が生じて好ましくない。MSMAA共重合体の分
子量が高すぎると組成物の成形加工性が低下する
傾向がある。 MSMAA共重合体製造の具体例を示すと以下
の通りである。まず、(b)芳香族ビニル化合物と(c)
メタクリル酸メチルと(d)メタクリル酸又はアクリ
ル酸とを、適当な溶媒例えばメチルエチルケトン
中に溶解し、重合開始剤として1,1−ビス
(tert−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメ
チルシロキサンを加え、約125℃の温度において、
反応率50%程度まで重合させ、次いでこの反応混
合物を1〜10mmHgの減圧下で260℃において5〜
60分間保持して溶媒及び未反応単量体を除去する
とともに、メタクリル酸又はアクリル酸の分子内
縮合による環化を起こさせ、一般式()で示さ
れる六員環酸無水物単位を形成させる。 反応温度、触媒量、反応率などの条件を適当に
制御することにより、得られる共重合体のメチル
エチルケトン中10重量%濃度の25℃における粘度
を3〜20センチポイズになるように調整するのが
望ましい。 本発明の新規なポリアミド樹脂組成物は
MSMAA共重合体とポリアミドとを溶融混練し
て均一にブレンドすることによつて製造すること
ができる。溶融混練は、押出機、ニーダー、バン
バリーミキサーなど通常の樹脂を溶融混練する装
置にて行いうる。溶融混練は剪断力のかかつた状
態で混合することにより行うのが好ましい。溶融
混練温度は220〜320℃、好ましくは240〜280℃で
ある。溶融混練する温度が低すぎると、均一分散
が困難になり、また温度が高すぎると共重合体の
熱分解が起こり好ましくない。 本発明の新規なポリアミド樹脂組成物のMFR
(メルトフローレート)は溶融混練前のMSMAA
共重合体およびポリアミドのMFRより小さい。
これに反してメタアクリル酸−スチレン共重合体
(以下SMAA共重合体と略す)とポリアミドの溶
融混練物、及びアクリロニトリル−スチレン共重
合体(旭化成工業株式会社製のスタイラツクAS
−783を使用)とポリアミドとの溶融混練物は、
混合前のSMAA共重合体とポリアミド及びアク
リロニトリル−スチレン共重合体とポリアミドの
各々の中間のMFRを示しうMFRに加成性がみら
れる。以上の現象よりすれば、本発明の組成物に
あつてはおそらくMSMAA共重合体とポリアミ
ドとが何らかの反応をしており、それに対し
SMAA共重合体とポリアミド、及びアクリロニ
トリル−スチレン共重合体とポリアミドの溶融混
練物においては、各樹脂成分が反応していないも
のと考えられる。 更に特開昭56−50931号のスチレン−無水マレ
イン酸(五員環酸無水物)とポリアミドの溶融混
練物と本発明のMSMAA(六員環酸無水物)とポ
リアミドの溶融混練物とを比較すると、 本発明のポリアミド樹脂組成物を製造するた
めに工業的に大規模に溶融混練を実施する際、
急激な溶融粘度上昇によるサージング現象もな
く、すみやかに押出混練が可能であり量産性が
極めてよい(単位時間あたりの吐出量が多い)。 原因は明らかでない点があるが推定すると五
員環酸無水物と六員環酸無水物の違いかあるい
は六環酸無水物単位に加えてメタクリル酸単位
が入つている効果か、溶融混練物を電子顕微鏡
で観察すると、分散性は六員環酸無水物単位を
含むMSMAA共重合体とポリアミドの混練物
の方が五員環酸無水物単位を含むスチレン−無
水マレイン酸共重合体とポリアミドの混練物に
比べて極めて細かく良く分散している。すなわ
ち、本発明の樹脂組成物では分散微粒子平均径
が1.0μ以下、好ましくは0.7μ以下のものが容易
に得られ、後述の実施例に示すように0.1μ以下
のものが得られることも実証されている。 上記、の違いもあり、本発明のMSMAA
共重合体とポリアミド溶融混練物は成形材料とし
て従来のスチレン−無水マレイン酸共重合体とポ
リアミド溶融混練物に比べてタフネス(アイゾツ
ト衝撃強さ、落錘衝撃強さ)、剛性(曲げ弾性率、
曲げ強さ)及び耐擦傷性、耐摩耗性が高く、かつ
成形品剥離が起り難く、また成形時の流動性が良
好で成形品外観フローマークも無いという特徴を
有する。 溶融混練下に均一分散させる場合にMSMAA
共重合体の分子量と共重合体中の六員環酸無水物
基の含有量が特に重要となる。MSMAA共重合
体の重量平均分子量は100000〜500000が好まし
く、20000〜350000がより好ましい。分子量が高
すぎるとポリアミドと溶融混練した場合に溶融粘
度が著しく上昇し、得られる組成物の成形加工性
が低下する傾向がある。また、分子量が低すぎる
と、得られる組成物の機械的強度が低下する傾向
がある。 また、MSMAA共重合体中の一般式()で
示される六員環酸無水物単位の含有量も重要であ
り、共重合体中の一般式()で示される六員環
酸無水物単位の含有量が3〜20重量%、好ましく
は4〜12重量%であることが必要である。六員環
酸無水物単位の含有量が少なすぎる場合には細か
く分散したミクロ構造の組成物が得られ難く、そ
の含有量が多すぎる場合、特にMSMAA共重合
体の分子量が100000以上と高い場合には、得られ
る組成物の成形加工性が悪くなり好ましくない。 本発明の組成物を製造する際に、MSMAA共
重合体とポリアミドの混合比率がもう一つの重要
な点であり、ポリアミド45〜70重量%に対し
MSMAA共重合体55〜30重量%、好ましくはポ
リアミド50〜65重量%に対しMSMAA共重合体
50〜35重量の混合比率とされる。ポリアミドの混
合比率が45重量%未満の場合は、ポリアミド固有
の耐薬品性、耐熱性、耐摩耗性、耐擦傷性が有効
に発現されず好ましくない。70重量%を越えると
吸湿性、吸湿時における機械的強度の低下及び寸
法変化が大きくなり、剛性及びタフネスが大きく
なり、また成形時の流動性が低下し成形品の外観
にフローマークが見られるようになり好ましくな
い。 本発明の組成物(実施例1)を、従来のポリア
ミドとスチレン系共重合体とからなるブレンド
(比較例1〜3)と比較すると、下記表1に示す
ように分散性、成形加工性、成形品の耐剥離性、
タフネス性、剛性のいずれにおいても優れている
ことがわかる。
【表】 本発明のポリアミド樹脂組成物にガラス繊維、
炭酸カルシウム、マイカなどの無機充填剤、ゴム
成分例えばスチレンブタジエンブロツク共重合体
エラストマーなどを添加して複合材料として用い
ることができるし、顔料、染料、熱安定剤、紫外
線吸収剤、可塑剤、核剤を添加して、または他の
熱可塑性重合体とブレンドして使用することもで
きる。 [実施例] 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を説明す
る。 なお、以下の実施例及び比較例においては、混
合物を射出成形にて試験片を作成し、引張強さ
(ASTM−D638)、曲げ強さ(ASTM−D790)
曲げ弾性率(ASTM−D790)、アイゾツト衝撃
強さ(ASTM−D256)、荷重たわみ温度
(ASTM−D648)、メルトフローインデツクス
(230℃、3.8Kg荷重、ISO−R1133)、吸水率
(ASTM−D570)、成形収縮率(第5図参照、但
し、A=150mm、B=150mm、厚み3mm、片ピンゲ
ートの条件である。)を測定した。 落錘衝撃試験法(旭化成法)即ち150mm角、厚
み2mm、片ピンゲートの成形品にミサイル(R=
3/4inch)を使用し、ミサイルにのせる荷重とミ
サイルの落下させる距離(ミサイル先端から成形
品の面までの距離)をかえて、成形品が割れると
ころの破壊エネルギーを計算する。 また、成形品の剥離状態は試験片破壊面に接着
テープを付着させ、後にとりはずすという方法で
剥離試験を行つた後の状態を肉眼にて観察した。 成形品判定基準 1 成形品外観(フローマーク)
【表】 2 剥離 成形品の剥離状態は試験片破壊面に接着テープ
を付着させ、後にとりはずすという方法で剥離試
験を行つた後の状態を肉眼にて観察。
【表】 3 耐擦傷性
【表】 実施例1、比較例1、比較例2及び比較例3 ポリカプロラクタム(2300、旭化成工業(株))50
重量部と表2に示す組成比を有するMSMAA共
重合体50重量部(実施例1)、ポリカプロラクタ
ム(2300)50重量部とスチレン−無水マレイン酸
共重合体(SMA)50重量部(比較例1)、ポリカ
プロラクタム(2300)50重量部とスチレン−アク
リロニトリル共重合体(アクリロニトリル含有量
30重量%)50重量部(比較例3)、ポリカプロラ
クタム(2300)50重量部とスチレン−メタクリル
酸共重合体(SMAA)50重量部(比較例2)よ
りなる樹脂配合物をペレツト状態にて混合し、
250℃で40mmφ単軸押出機にて溶融混練した。こ
の各々の混合物について電子顕微鏡により観察し
た。 第1図に本発明(実施例1)のMSMAA共重
合体とポリカプロラクタムのブレンド体の電子顕
微鏡写真を、第2図にスチレン−無水マレイン酸
共重合体とカプロラクタムとのブレンド体(比較
例1)の電子顕微鏡写真を、第3図にスチレン−
メタクリル酸共重合体とポリカプロラクタムのブ
レンド体(比較例2)の電子顕微鏡写真を、第4
図にスチレン−アクリロニトリル共重合体とポリ
カプロラクタムのブレンド体(比較例3)の電子
顕微鏡写真を示す。ミクロ分散は第1図〜0.1μ以
下、第2図〜1.0μ以下、第3図0.5〜5μであり、
第4図20μ、また海−島の関係はナイロンが海の
状態である。 実施例1の樹脂組成物の成形品外観及び剥離も
無く極めて良好であり、かつ機械的物性バランス
において高剛性であり更にアイゾツト衝撃強さ及
び実用タフネス評価項目の落錘衝撃強さもナイロ
ンの海へMSMAA共重合体が極めて細かく島と
して分散しているため、アイゾツト衝撃強さ3.3
Kg−cm/cm、落錘衝撃強さ17.5Kg・cmとなり、又
吸水率も1.0%と低く、かつ成形収縮率もA側
0.84、B側0.79%と低減していた。比較例1の場
合タフネスとしてアイゾツト衝撃強さ2.3Kg−
cm/cm、落錘衝撃強さ8.6Kg・cmと低くかつ剛性
例えば曲げ強さ1240Kg/cm2と低い。 比較例2の場合はアイゾツト衝撃強さ1.0Kg−
cm/cm、落錘衝撃強さ4.1Kg・cmと低く、また成
形品の外観フローマークが目立つ。比較例3では
タフネス性も低くかつ成形品フローマークも極め
て目立ち更に致命的には成形品剥離がみとめられ
成形材料として使用出来ない。 実施例 2 実施例1におけるMSMAA共重合体40重量部
とポリカプロラクタム60重量部の配合にかえ、実
施例1と同様に溶融混練した。その物性試験の結
果を表−2に示した。 実施例 3 実施例1におけるポリカプロラクタムのかわり
にポリヘキサメチレンアジパミド[レオナ(登録
商標)1200S、旭化成工業(株)]を用いて、溶融混
練温度を270℃にする以外は実施例1と同様に実
施した。その物性試験の結果を表−2に示した。 実施例 4 実施例1のMSMAA共重合体の組成比及び
SolVis.を変えたMSMAA共重合体を用いて実施
例1と同様に溶融混練した。その物性試験の結果
を表−2に示した。 実施例 5 実施例1におけるMSMAA共重合体40重量部
とポリカプロラクタム40重量部およびガラス繊維
20重量部の配合にかえ、実施例1と同様に溶融混
練した。その物性試験の結果を表−2に示した。 比較例 4 実施例1のMSMAA共重合体10重量部にして、
ポリカプロラクタムを90重量部にかえ、その他は
実施例1と同様にして得た樹脂組成物は実用タフ
ネスの落錘衝撃強さ250Kg・cmになるが、耐熱性
が大巾に下がり、かつ吸水率1.8%、成形収縮率
(A側/B側)1.45%/1.35%と高く大きくなり
射出成形材料としては実用的でない。 比較例 5 実施例1のMSMAA共重合体70重量部にして、
ポリカプロラクタムを30重量部にかえ、その他は
実施例1と同様にして得た樹脂組成物はナイロン
が海にならないためタフネス性、アイゾツト衝撃
強さ及び落錘衝撃強さが極端に低いため射出成形
材料としては実用的でない。
【表】
【表】
【表】
【表】 [発明の効果] 本発明で提供するポリアミド樹脂組成物は熱可
塑性であり、従来のスチレン系樹脂とポリアミド
樹脂とのブレンド品に比べてタフネス(アイゾツ
ト衝撃強さ、落錘衝撃強さ)が向上し、かつ高剛
性(曲げ強さ、曲げ弾性率が大きい)になるだけ
でなく、ポリアミド特有の非吸湿時の機械的強靭
性、耐薬品性、耐熱性、耐摩耗性、耐擦傷性を保
持するとともに、吸湿性が低く、成形時の流動
性、成形品の寸法安定性が良好なことから、大型
成形品、精密成形品の分野などで好適な成形材料
となる。その他として、押出成形、ブロー成形に
も適し、フイルム、シート、びん、積層物、絶縁
被膜などにも利用でき、更に、発泡体、繊維用の
材料としても好ましい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例として六員環酸無水物
−メタクリル酸メチル−スチレン−メタクリル酸
共重合体とポリカプロラクタムよりなる樹脂組成
物(実施例1)におけるポリカプロラクタム中に
分散した六員環酸無水物−メタクリル酸メチル−
スチレン−メタクリル酸共重合体粒子の粒子構造
を示す電子顕微鏡写真、第2図はスチレン−無水
マレイン酸共重合体とポリカプロラクタムとから
なる樹脂組成物(比較例1)におけるポリカプロ
ラクタム中に分散したスチレン−無水マレイン酸
共重合体粒子の粒子構造を示す電子顕微鏡写真、
第3図はスチレン−メタアクリル酸共重合体とポ
リカプロラクタムとからなる樹脂組成物(比較例
2)におけるポリカプロラクタム中に分散したス
チレン−メタアクリル酸共重合体粒子の粒子構造
を示す電子顕微鏡写真、第4図はスチレン−アク
リロニトリル共重合体とポリカプロラクタムより
なる樹脂組成物(比較例4)におけるポリカプロ
ラクタム中に分散したスチレン−アクリロニトリ
ル共重合体粒子の粒子構造を示す電子顕微鏡写
真、第5図は成形収縮率測定のための試料及び落
錘衝撃強さ測定用成形品形状を示す平面図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリアミド45〜70重量%と (A) 一般式(): (式中のR1及びR2は水素原子又はメチル基であ
    る。) で示される六員環酸無水物単位3〜20重量%、 (B) メタクリル酸メチル単位1〜80重量%、 (C) 芳香族ビニル化合物単位1〜65重量%、及び (D) メタクリル酸又はアクリル酸単位0.5〜10重
    量%の組成を有する共重合体55〜30重量%とか
    らなることを特徴とするポリアミド樹脂組成
    物。 2 ポリアミドがポリカプロラクタム、ポリヘキ
    サメチレンアジパミド、ポリヘキサメチレンセバ
    サミドである特許請求の範囲第1項記載のポリア
    ミド樹脂組成物。 3 共重合体が溶融混練組成物中において平均粒
    径0.7μ以下の分散相を形成している特許請求の範
    囲第1項記載のポリアミド樹脂組成物。
JP21044884A 1984-10-09 1984-10-09 ポリアミド樹脂組成物 Granted JPS6189255A (ja)

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