JPH05179205A - 電子線硬化型接着剤、これを用いたポリエステルフイルム貼り合わせ金属板及びその製造方法 - Google Patents

電子線硬化型接着剤、これを用いたポリエステルフイルム貼り合わせ金属板及びその製造方法

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JPH05179205A
JPH05179205A JP5445992A JP5445992A JPH05179205A JP H05179205 A JPH05179205 A JP H05179205A JP 5445992 A JP5445992 A JP 5445992A JP 5445992 A JP5445992 A JP 5445992A JP H05179205 A JPH05179205 A JP H05179205A
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polyester
weight
adhesive
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oligomer
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JP5445992A
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Tadashi Nishimoto
忠史 西本
Hideki Masuda
秀樹 増田
Tsutomu Maruyama
孜 丸山
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリエステルフイルムと金属素材間の付着性
が優れ、食品罐に使用した際のレトルト性等の性質にも
優れた電子線硬化型接着剤と、この接着剤を用いてポリ
エステルフイルム貼り合わせた金属板及び該金属板の製
造方法を提供する。 【構成】 ポリエステル樹脂100重量部に対し、不飽
和二重結合を有するポリエステル系もしくはポリウレタ
ン系オリゴマー2〜200重量部配合した電子線硬化型
接着剤と、この接着剤を介してポリエステルフイルムと
金属素材を貼合した後、加熱及び電子線硬化して両者を
貼り合せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子線硬化型接着剤
と、この接着剤を用いたポリエステルフイルム貼り合わ
せ金属板及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、飲料罐あるいは食罐に利用される
ポリエステルフイルム貼り合わせ金属板(以下このもの
を「PETラミネート金属板」という)は、通常接着剤
を介してポリエステルフイルムと金属板を貼り合せて製
造されている(例えば特開平3−87249号公報
等)。
【0003】従来のPETラミネート金属板の製造方法
は、(1)ポリエステルフイルム(以下「PETフイル
ム」という)に接着剤を塗布し、タックフリーになる迄
乾燥(通常約100℃、数秒間)させる工程、(2)接
着剤が塗布されたPETフイルムと金属板を加熱(通常
約180℃、0.5秒間)することによって貼り合わせ
る工程及び(3)接着剤を後焼付(通常約180℃、6
0〜100秒間)することによって完全硬化させる工程
からなっている。上記した従来の製造方法では、近年に
おけるPETラミネート金属板を大量に生産する必要か
ら高速生産ラインで短時間に製造できる条件を満たすに
は、後焼付炉を長くしなければならず大型設備となり設
備費用が膨大となると同時に広い工場スペースを必要と
するという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した状
況に鑑み、大型の設備と場所を必要としないでPETラ
ミネート金属板を高速生産するに適した製造方法を開発
することを目的とし、さらにPETフイルムと金属素材
間の付着性に優れ、食品罐に使用した際の耐レトルト性
等の性能においても従来品を凌駕するPETラミネート
金属板を得ることを目的とし、またこの用途に優れた効
果を奏する電子線硬化型接着剤を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記した課
題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、従来のPE
Tラミネート金属板の製造方法は、(1)工程では塗布
された接着剤がタックフリーの状態になるまで溶剤を蒸
発させるために加熱が必要であり、(2)工程でもPE
Tフイルムを軟化させ且つ接着剤を密着させるために加
熱を必要とするが、(3)工程は接着剤の硬化反応を完
成させて耐レトルト性等を向上させることが目的である
から、必ずしも加熱手段をを用いることを必要としない
ことに着目し、特定の電子線硬化型接着剤を使用すれば
短時間(数秒)で硬化反応させることができ、付着性、
耐レトルト性等の性能に優れたPETラミネート金属板
が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったも
のである。
【0006】本発明は、 「1. 数平均分子量7,000〜40,000のポリ
エステル樹脂(固形分)100重量部に対し、0.3〜
5.0モル/kg分子の重合性不飽和二重結合を有し、
且つ数平均分子量が300〜5,000のポリエステル
系オリゴマー及び/又はポリウレタン系オリゴマー(固
形分)2〜200重量部の割合で配合してなる電子線硬
化型接着剤。 2. 数平均分子量7,000〜40,000のポリエ
ステル樹脂(固形分)100重量部に対し、0.3〜
5.0モル/kg分子の重合性不飽和二重結合を有し、
且つ数平均分子量が300〜5,000のポリエステル
系オリゴマー及び/又はポリウレタン系オリゴマー(固
形分)2〜200重量部の割合で配合してなる電子線硬
化型接着剤を介して、金属素材とポリエステルフイルム
を貼り合わせ、該接着剤を電子線硬化させてなるポリエ
ステルフイルム貼り合わせ金属板。 3. 数平均分子量7,000〜40,000のポリエ
ステル樹脂(固形分)100重量部に対し、0.3〜
5.0モル/kg分子の重合性不飽和二重結合を有し、
且つ数平均分子量が300〜5,000のポリエステル
系オリゴマー及び/又はポリウレタン系オリゴマー(固
形分)2〜200重量部の割合で配合してなる電子線硬
化型接着剤を介して、金属素材とポリエステルフイルム
を貼り合わせた後、ポリエステルフイルムの熱軟化温度
以下の温度で短時間該接着剤を加熱し、ついでフイルム
層を通して電子線を照射して該接着剤を硬化させること
を特徴とするポリエステルフイルム貼り合わせ金属板の
製造方法。」に関する。
【0007】以下本発明を具体的に説明する。本発明の
電子線硬化型接着剤は、数平均分子量7,000〜4
0,000のポリエステル樹脂100重量部に対し、
0.3〜5.0モル/kg分子の重合性不飽和二重結合
を有し、且つ数平均分子量が300〜5,000のポリ
エステル系オリゴマー及び/又はポリウレタン系オリゴ
マー(以下、「オリゴマー」ということもある)2〜2
00重量部の割合で配合してなるものである。
【0008】ポリエステル樹脂成分には、本発明の目的
からすると金属とPETフイルムを接着するものである
から、先ず付着性が求められ、製品が加工される場合に
は、柔軟性も要求され、更には、耐水性、耐候性、耐薬
品性、耐熱性その他が貼り合わせ金属板の接着剤層にも
耐久性という意味で要求される。
【0009】本発明で使用するポリエステル樹脂は、従
来から公知の多塩基酸と多価アルコールの縮合物で熱可
塑性樹脂であり数平均分子量7,000〜40,00
0、好ましくは10,000〜30,000の範囲のも
のが使用される。
【0010】多塩基酸としては、アジピン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバチン酸、デカン−1,10−ジ
カルボン酸などの脂肪族二塩基酸;ヘキサヒドロフタル
酸、ヘキサヒドロトリメリット酸、テトラヒドロフタル
酸などの脂環族多塩基酸及びその無水物;フタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリ
ット酸などの芳香族多塩基酸及びその無水物;その他マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸など;を挙げること
ができる。
【0011】多価アルコールとしては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
1,2−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチ
ルグリコール、ポリラクトンジオール等を挙げることが
できる。ポリエステル樹脂の製造は、従来から公知の方
法で、すなわち前記の酸成分とアルコール成分とを反応
容器中で200〜250℃の温度で縮合重合させること
によって行なわれる。
【0012】ポリエステル樹脂と組合わせて用いるオリ
ゴマー成分は、数平均分子量300〜5,000、好ま
しくは1,000〜2,000のポリエステル系オリゴ
マー及び/又はポリウレタン系オリゴマーであり、これ
らは0.3〜5.0モル/kg分子、好ましくは1.0
〜3.0モル/kg分子の重合性不飽和二重結合を有す
るものである。
【0013】ポリエステル系オリゴマーは、数平均分子
量5,000以下の水酸基含有低分子量ポリエステルに
(メタ)アクリル酸をエステル結合させたものを挙げる
ことができ、低分子量ポリエステルとしては、前記した
ポリエステル樹脂成分の多塩基酸と多価アルコールを縮
合して得られるものである。
【0014】また、ポリウレタン系オリゴマーは、1分
子中に2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシ
アネート、および該ポリイソシアネートと1分子中に2
個以上の水酸基を有するポリオールとを反応せしめて得
られる1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する
ウレタンプレポリマーに、水酸基含有不飽和モノマー例
えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、アリルア
ルコールなどを反応させたものである。
【0015】1分子中に2個以上、好ましくは2〜3個
のイソシアネート基を有するポリイソシアネートは脂肪
族系、脂環式系、芳香族系、芳香−脂肪族系のいずれの
タイプのポリイソシアネートであってもよく、例えばト
リレンジイソシアネート、4,4′−ジフエニルメタン
ジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、
1,6−ヘキサンジイソシアネート等を挙げることがで
きる。
【0016】また、ウレタンプレポリマーを得るために
用いられる1分子中に2個以上の水酸基をもったポリオ
ールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール(分子量4,000以下のもの)、トリメチレング
リコール、ポリプロピレングリコール(分子量4,00
0以下のもの)、テトラメチレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール(分子量4,000以下のも
の)、1,2−ブタンジオール、1,3−、ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,3−ペンタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,2−ヘキシレング
リコール、1,6−ヘキサンジオールなどを挙げること
ができる。
【0017】前記したポリエステル樹脂の数平均分子量
が7,000以下であると耐食性、耐水性が低下する傾
向がある。他方、40,000以上であると、ハイソリ
ッドの接着剤が得られない。
【0018】また、前記したオリゴマーの数平均分子量
が300以下であると加熱ラミネート前の接着剤層がタ
ックフリーの状態になり難い。他方、5,000以上で
あると電子線による硬化性が低下する。
【0019】ポリエステル樹脂100重量部に対するオ
リゴマーの配合量は、2〜200重量部、好ましくは5
〜100重量部、さらに好ましくは10〜50重量部で
ある。配合量が2重量部以下の場合、接着剤の電子線硬
化反応が不十分で耐レトルト性等の性能が低下する。他
方、200重量部以上の場合は、加熱ラミネート前の接
着剤層がタックフリーになり難い。また電子線照射後の
PETラミネート金属板の熱処理による熱安定性が劣
る。
【0020】本発明の電子線硬化型接着剤は、ポリエス
テル樹脂とオリゴマー成分を混合し、有機溶剤例えば、
メチルエチルケトン、トルエンなどで希釈して用いられ
る。また、該接着剤に顔料例えば、酸化チタンなどを配
合して着色することもできる。
【0021】本発明において、電子線硬化型接着剤を介
して金属素材と貼り合わせるPETフイルムは、エステ
ル反復単位の75〜100%がエチレンテレフタレート
単位からなるもので、エチレンテレフタレート単位以外
のエステル単位としては、フタル酸、イソフタル酸、コ
ハク酸、アジピン酸等のエステル単位を挙げることがで
きる。PETフイルムは、接着剤との付着性を向上させ
るために、表面をコロナ放電処理等の表面処理が通常行
われている。
【0022】また、使用する金属板としては、熱延板、
冷延板、溶融亜鉛および亜鉛合金メッキ鋼板、電気亜鉛
および亜鉛合金メッキ鋼板、ブリキ、テインフリースチ
ール、アルミメッキ鋼板、ターンメッキ鋼板、ニッケル
メッキ鋼板その他の各種合金メッキ鋼板、ステンレスス
チール、アルミニウム板、銅板、チタン板その他の金属
板およびそれらに必要に応じて、化成処理、例えば、リ
ン酸塩処理、クロメート処理、有機クロメート処理、コ
バルト複合酸化膜処理、ニッケル置換メッキその他の処
理を行なったものを用いることができる。
【0023】次にPETラミネート金属板の製造方法に
ついて説明する。まず、厚さ5〜30μmのPETフイ
ルムに接着剤をロールコーター方式、グラビア方式、グ
ラビアオフセット方式、スプレー塗装等通常の塗装手段
を用いて乾燥膜厚1〜5μmに塗装し、必要に応じてタ
ックフリーの状態になるまで約100℃前後の温度で数
秒間乾燥させる。ついで、金属素材を接着剤層に貼り合
わせ、PETフイルムの熱軟化温度以下の温度(約23
0℃以下)で2秒以下加熱ラミネートする。
【0024】かくして得られたラミネート金属板にPE
Tフイルムを通して電子線が照射されるが、電子線照射
に使用する電子線発生源の加速器としては、コッククロ
フト型、コッククロフトワルトン型、バン・デ・グラー
フ型、共振変圧器型、変圧器型、絶縁コア変圧器型、ダ
イナミトロン型、リニア−フイラメント型、エリアビー
ム型、高周波型などがある。本発明による電子線硬化型
接着剤を硬化・乾燥させるのに要する電子線エネルギー
は100KeV〜300KeV、好ましくは150Ke
V〜200KeVの範囲が適当である。照射線量は0.
2Mrad〜15Mradが適し、特に1Mrad〜5
Mradが好ましい。照射線量が0.2Mradより少
い場合には接着剤の硬化が完全ではなく十分な接着層の
性能が得られない。また、照射線量が15Mradを超
えるとPETフイルムの機械的強度の低下をもたらすお
それがある。電子線の照射時間は約1秒以下であり、加
熱硬化の場合の約1/100である。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。 ポリエステル樹脂の製造
【0026】製造例1 ジメチルテレフタレート18.3重量部、ジメチルイソ
フタレート11.7重量部、エチレングリコール11.
9重量部、ネオペンチルグリコール20.5重量部、エ
ステル交換触媒として酢酸亜鉛二水和物118mg、重
縮合触媒として三酸化アンチモン246mgを1リット
ルのオートクレープに仕込み、160〜210℃に加熱
し、エステル交換反応を行ない、約2時間後理論量のメ
タノールが溜出した時点でエステル交換反応を終了し
た。ここで少量のトリメチルフォスフェートを添加し、
200〜210℃で30分間撹拌した。次いで220℃
に昇温し、アゼライン酸37.6重量部を添加し、22
0〜230℃で30分間エステル化反応を行なった。次
いで温度を250℃に上げると同時に徐々に減圧し25
0℃、10mmHgで過剰のグリコールを除去した。さ
らに昇温と減圧を行ない、数平均分子量30,000、
OH価6.5のポリエステル樹脂(I)を得た。さら
に、上記樹脂(I)を加熱残分が30重量%になるよう
に、メチルケトン/シクロヘキサノン=50/50から
なる溶剤に希釈した。
【0027】製造例2 製造例1に準じて、下記の組成によりポリエステル樹脂
(II)溶液を合成した。 テレフタル酸ジメチル 22.2重量部 イソフタル酸ジメチル 32.7重量部 セバシン酸 19.0重量部 エチレングリコール 10.1重量部 ネオペンチルグリコール 26.2重量部 得られた樹脂(II)の数平均分子量は25,000で
あった。
【0028】ポリエステル系オリゴマーの製造例 製造例3 トリメチロールプロパン1.0モル、トリエチレングリ
コール2.0モル、1,6−ヘキサンジオール1.0モ
ル、アジピン酸3.0モル及びジブチル錫酸化物を触媒
量配合して、従来から公知の製造方法で数平均分子量約
850、水酸基価200のポリエステルを製造した。次
いで,得られたポリエステルの水酸基1.0当量に対
し、アクリル酸1.25当量の割合になるようにポリエ
ステルとアクリル酸を配合し、重合禁止剤(ハイドロキ
ノン)100ppmを加えて80〜100℃で反応さ
せ、約85重量%転化率で反応がやんだとき、溶剤と未
反応のアクリル酸を蒸留によって除去して、約3.0モ
ル/Kg分子の重合性二重結合を有するポリエステルア
クリレートオリゴマー(I)を得た。
【0029】電子線硬化型接着剤の実施例1〜4 実施例1 30重量%ポリエステル樹脂(I)溶液330重量部に
対し、ポリエステルアクリレートオリゴマー(I)20
重量部を加えてメチルエチルケトン溶剤で固形分30重
量%溶液に調整した。接着剤Aという。
【0030】実施例2 30重量%ポリエステル樹脂(II)溶液330重量部
に対し、ポリエステルアクリレートオリゴマー(I)6
0重量部を加えてメチルエチルケトン溶剤で固形分30
重量%溶液に調整した。接着剤Bという。
【0031】実施例3 30重量%ポリエステル樹脂(I)溶液330重量部に
対し、ポリエステルアクリレートオリゴマー(I)10
重量部ポリウレタンオリゴマー“アロニックスM120
0”(東亜合成社製)10重量部を加えてメチルエチル
ケトン溶液で固形分30重量%溶液に調整した。接着剤
Cという。
【0032】実施例4 実施例1で調整した接着剤4を使用して、顔料/バイン
ダー=2の比率で、チタン白顔料JR−300(帝国化
工株式会社製)を分散させた塗料を製造した。その塗料
の固形分45重量%に調整した。接着剤Dという。
【0033】PETラミネート金属板とその製造の実施
例5〜9 実施例5 東洋紡社製エステル・エスペットフイルム E510
0、(12μ膜厚PETフイルム)〔片面をコロナ放電
処理〕のコロナ放電処理面に接着剤Aをバーコーターを
用いて3μm塗布した。ついで120℃×20秒間乾燥
炉を通過させ、溶剤分を蒸発させ、タックフリーの状態
にした。この塗布PETフイルムと板厚0.19mmの
ブリキ板キャンライト(新日鉄社製)をロール加圧力
5.0kg/cm、ロール温度180℃の条件で、熱
ラミネートを行った。次に、該貼り合わせ金属板のPE
Tフイルムを通して、電子線加速器を用いて加速電圧2
70KeV、電子線電流50mAで4Mrad照射し、
接着剤層を硬化せしめてPETラミネート金属板を得
た。得られたPETラミネート金属板の各種性能試験を
行いその結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】実施例6〜9 表1に示す条件で実施例5と同様の方法によってPET
ラミネート金属板を得た。このものの性能試験結果を表
1に示す。尚、これらの試験方法は次の通りである。
【0036】(1)180℃剥離: JIS K−67
44による。
【0037】(2)デュポン衝撃試験: 1/2イン
チ、500g荷重、50cm高さの条件で、PETフイ
ルム面を裏打ちし、金属板とPETフイルム間で、剥離
が起こってないか観察する。
【0038】(3)耐レトルト性 オートクレーブの圧力1.4気圧、125℃×30分
間、水道水の蒸気中に暴露した塗膜の白化状態、ゴバン
目付付着性を評価する。
【0039】(4)熱安定性 ラミネート板を5cm×5cmの寸法に切断し、200
℃×2分間熱処理し、PETフイルムの熱収縮の程度を
観察する。
【0040】比較例1 実施例5において用いた接着剤Aの代わりに、製造例1
で得られたポリエステル樹脂(I)溶液300重量部に
硬化剤としてブロックされたトリレンジイソシアネート
を加えて得た接着剤(比−1)を用いて実施例5と同様
の方法でPETラミネート金属板を得た。性能試験結果
を表1に示す。
【0041】
【発明の効果】本発明によって得られるPETラミネー
ト金属板は、PETフイルムと金属素材間の接着性に優
れ、また食品罐用に使用した場合の耐レトルト性に非常
に優れている。また本発明において、ポリエステル樹脂
系電子線硬化型接着剤を用いてPETフイルムと金属素
材を貼り合わせることによって製造工程における接着剤
の完全硬化時間を大巾に短縮でき、その結果工場のスペ
ースを大巾に節約できるというメリットがある。また、
省エネルギーとなり経済的にも有利である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均分子量7,000〜40,000
    のポリエステル樹脂(固形分)100重量部に対し、
    0.3〜5.0モル/kg分子の重合性不飽和二重結合
    を有し、且つ数平均分子量が300〜5,000のポリ
    エステル系オリゴマー及び/又はポリウレタン系オリゴ
    マー(固形分)2〜200重量部の割合で配合してなる
    電子線硬化型接着剤。
  2. 【請求項2】 数平均分子量7,000〜40,000
    のポリエステル樹脂(固形分)100重量部に対し、
    0.3〜5.0モル/kg分子の重合性不飽和二重結合
    を有し、且つ数平均分子量が300〜5,000のポリ
    エステル系オリゴマー及び/又はポリウレタン系オリゴ
    マー(固形分)2〜200重量部の割合で配合してなる
    電子線硬化型接着剤を介して、金属素材とポリエステル
    フイルムを貼り合わせ、該接着剤を電子線硬化させてな
    るポリエステルフイルム貼り合わせ金属板。
  3. 【請求項3】 数平均分子量7,000〜40,000
    のポリエステル樹脂(固形分)100重量部に対し、
    0.3〜5.0モル/kg分子の重合性不飽和二重結合
    を有し、且つ数平均分子量が300〜5,000のポリ
    エステル系オリゴマー及び/又はポリウレタン系オリゴ
    マー(固形分)2〜200重量部の割合で配合してなる
    電子線硬化型接着剤を介して、金属素材とポリエステル
    フイルムを貼り合わせた後、ポリエステルフイルムの熱
    軟化温度以下の温度で短時間該接着剤を加熱し、ついで
    フイルム層を通して電子線を照射して該接着剤を硬化さ
    せることを特徴とするポリエステルフイルム貼り合わせ
    金属板の製造方法。
JP5445992A 1991-11-07 1992-01-30 電子線硬化型接着剤、これを用いたポリエステルフイルム貼り合わせ金属板及びその製造方法 Pending JPH05179205A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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