JP2000001660A - 電子線硬化型接着剤及びこれを用いたポリエステルフィルム貼合せ金属板 - Google Patents

電子線硬化型接着剤及びこれを用いたポリエステルフィルム貼合せ金属板

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JP2000001660A
JP2000001660A JP10168164A JP16816498A JP2000001660A JP 2000001660 A JP2000001660 A JP 2000001660A JP 10168164 A JP10168164 A JP 10168164A JP 16816498 A JP16816498 A JP 16816498A JP 2000001660 A JP2000001660 A JP 2000001660A
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metal plate
adhesive
electron beam
polyester
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JP10168164A
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Tadashi Nishimoto
忠史 西本
Toshio Kurihara
俊夫 栗原
Hisanao Yuasa
久尚 湯浅
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤層が耐ブロッキング性に優れ、金属板
との密着性、加工性、耐レトルト性などの良好なPET
ラミネート金属板を製造できる接着剤を得る。 【解決手段】 (a)数平均分子量が7,000〜4
0,000の範囲内である水酸基含有ポリエステル樹脂
100重量部あたり、(b)0.3〜10モル/kg量
の重合性不飽和二重結合を有し、かつ数平均分子量が3
00〜5,000の範囲内である重合性不飽和ポリエス
テル2〜200重量部、及び(c)平均粒子径が1〜1
0μmの範囲内であり、軟化点が100〜200℃の範
囲内である有機樹脂微粒子0.1〜10重量部、を含有
することを特徴とする電子線硬化型接着剤、並びにこの
接着剤を介して、インキ層を有していてもよいポリエス
テルフィルムが積層されてなるポリエステルフィルム貼
合せ金属板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステルフィ
ルム貼合せ金属板の製造に用いられる耐ブロッキング性
に優れた電子線硬化型接着剤、この電子線硬化型接着剤
を用いたポリエステルフィルム貼合せ金属板及びこの貼
合せ金属板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
飲料缶又は食缶に利用されるポリエステルフィルム貼合
せ金属板(以下、このものを「PETラミネート金属
板」ということがある)は、通常、接着剤を介してポリ
エステルフィルムと金属板とが積層されている(例えば
特開平3−87249号公報等)。
【0003】従来のPETラミネート金属板は、例えば
(1)透明プラスチックフィルムであるポリエステルフ
ィルムに必要に応じてインキを印刷し乾燥させた後、こ
の上に接着剤を塗布し、タックフリーになるまで乾燥
(通常、約50〜150℃、数秒間)させる工程、
(2)接着剤層が形成されたポリエステルフィルムと金
属板とを加熱(通常、約180℃で0.5秒程度)、圧
着することによって硬化させる工程からなっている。
【0004】上記した従来の製造方法では下記のような
問題がある。
【0005】1.近年におけるPETラミネート金属板
を大量に生産する必要性から高速生産ラインで短時間に
製造できる条件を満たすには、焼き付け炉を長くしなけ
ればならず、大型設備となり設備費用が膨大となると同
時に広い工場スペースを必要とする。
【0006】2.従来の製造方法では、ラミネート速度
が150m/分より高速の場合、又はラミネート温度が
180℃より低い場合には十分な接着ができない箇所
(硬化不十分)が現れ、外観上のムラを生じやすい。
【0007】3.従来の方法で得られたPETラミネー
ト金属板から製造される飲料缶又は食缶は、加工性(ネ
ック加工、フランジ加工、ビード加工など)に劣った
り、溶接近傍の缶胴見切線に溶接熱及びサイドシーム塗
料(溶接部補修塗料)の焼付熱(最高到達温度230〜
280℃で7〜100秒程度)によるレトルト処理後の
白化やブリスタを発生したり、ポリエステルフィルム表
面にウオータスポット(水跡)様の模様を生じたり、光
沢が低下するなど表面の仕上がりが低下しやすい。
【0008】そこで本発明者らは、上記問題を解決する
ために先に特開平6−192637号公報において、接
着剤として電子線硬化型接着剤を使用し、金属板に電子
線硬化型接着剤を介してインキ層を有するポリエステル
フィルムを貼合せた後、ポリエステルフィルムを通して
電子線を照射し硬化させてフィルムラミネート金属板を
得る方法を提案した。
【0009】この提案による方法によって上記問題は解
決できた。しかしながら上記接着剤層を形成したポリエ
ステルフィルムは、接着剤層の乾燥後、通常、コイル状
に巻き取られ、使用時まで保管され、使用時にコイルが
解かれ金属板に貼合せられるが、上記提案による積層フ
ィルムは、保管中にコイルがブロッキングしてコイルが
解けなくなったり、解けても接着剤層の一部がポリエス
テルフィルムの裏面に付着してしまうといった問題があ
った。また、ブロッキングを防止するために接着剤層の
硬化を進行させすぎると、積層フィルムを金属板に貼合
せた際に接着剤層と金属板との接着力が弱くなってしま
うといった問題があった。
【0010】そこで本発明者らは、上記問題を解決で
き、耐ブロッキング性が良好で、かつ金属板との接着性
に優れた接着剤層を形成でき、この接着剤層を有する積
層フィルムをラミネートしてなるPETラミネート金属
板が、外観、加工性及び耐レトルト性などに優れた性能
を発現できる電子線硬化型接着剤を得るために鋭意研究
を行った。
【0011】その結果、特定のポリエステル系の接着剤
層中に、特定範囲の粒子径を有する有機樹脂微粒子を含
有させることによって上記目的を達成できることを見出
し本発明を完成するに至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(a)数平均分子量が7,000〜40,000の範囲
内である水酸基含有ポリエステル樹脂100重量部あた
り、(b)0.3〜10モル/kg量の重合性不飽和二
重結合を有し、かつ数平均分子量が300〜5,000
の範囲内である重合性不飽和ポリエステル2〜200重
量部、及び(c)平均粒子径が1〜10μmの範囲内で
あり、軟化点が100〜200℃の範囲内である有機樹
脂微粒子0.1〜10重量部、を含有することを特徴と
する電子線硬化型接着剤を提供するものである。
【0013】また、本発明は、金属板の片面又は両面
に、請求項1記載の接着剤を介して、インキ層を有して
いてもよいポリエステルフィルムが積層されてなるポリ
エステルフィルム貼合せ金属板を提供するものである。
【0014】さらに、本発明は、[1]インキ層を有し
ていてもよいポリエステルフィルム上に、請求項1記載
の接着剤を塗布、乾燥させる工程、[2]乾燥された接
着剤層を有するポリエステルフィルムをコイル状に巻き
取る工程、及び[3]コイル状に巻き取られた接着剤層
を有するポリエステルフィルムのコイルを解いて、金属
板の片面又は両面にポリエステルフィルムの接着剤層面
を合わせて熱圧着する工程、を有することを特徴とする
ポリエステルフィルム貼合せ金属板の製造方法を提供す
るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、まず本発明の電子線硬化型
接着剤について詳細に説明する。
【0016】本発明の接着剤は、水酸基含有ポリエステ
ル樹脂(a)、重合性不飽和ポリエステル(b)及び有
機樹脂微粒子(c)を必須成分として含有する。
【0017】水酸基含有ポリエステル樹脂(a) 水酸基含有ポリエステル樹脂(a)は、多塩基酸成分と
多価アルコール成分とを主原料成分とするエステル化物
であり、数平均分子量が7,000〜40,000、好
ましくは10,000〜30,000を有するものであ
り、水酸基価は、1〜20mgKOH/g、さらに好ま
しくは3〜15mgKOH/gを有することが好適であ
る。
【0018】多塩基酸成分としては、例えば無水フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フ
タル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、コハク酸、フマル
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン
二酸、無水マレイン酸、イタコン酸、ダイマー酸などか
ら選ばれる1種以上の二塩基酸及びこれらの酸の低級ア
ルキルエステル化物が主として用いられ、必要に応じて
安息香酸、クロトン酸、p−t−ブチル安息香酸などの
一塩基酸、無水トリメリット酸、メチルシクロヘキセン
トリカルボン酸、無水ピロメリット酸などの3価以上の
多塩基酸などが併用される。多価アルコール成分として
は、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、3−メチルペンタンジオー
ル、1,4−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノー
ルA、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、
ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物などの
二価アルコールが主に用いられ、さらに必要に応じてグ
リセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトールなどの3価以上の多価アル
コールを併用することができる。これらの多価アルコー
ルは単独で、又は2種以上を混合して使用することがで
きる。両成分のエステル化又はエステル交換反応は、そ
れ自体既知の方法によって行うことができ、例えば、前
記多塩基酸成分と多価アルコール成分とを180〜25
0℃程度の温度で重縮合させることによって得ることが
できる。
【0019】また、前記多塩基酸成分と多価アルコール
成分とから水酸基を有するポリエステルを得た後、この
水酸基を有するポリエステルの水酸基に、マレイン酸、
無水マレイン酸、無水フタル酸、無水トリメリット酸、
アジピン酸、アゼライン酸などの多塩基酸を反応させる
ことによって樹脂中にカルボキシル基を導入したポリエ
ステル樹脂も水酸基含有ポリエステル樹脂(a)に包含
される。
【0020】上記水酸基含有ポリエステル樹脂(a)の
製造は、使用原料の種類、量、反応時間などを適宜選択
することによって、数平均分子量が7,000〜40,
000で、水酸基価が1〜20mgKOH/gの範囲内
とすることができる。
【0021】重合性不飽和ポリエステル(b) 重合性不飽和ポリエステル(b)は、数平均分子量が3
00〜5,000、好ましくは1,000〜2,000
であり、重合性不飽和二重結合を、該ポリエステル中、
0.3〜10モル/kg、好ましくは1.0〜5.0モ
ル/kgの濃度で有するものである。また、水酸基価
は、0〜80mgKOH/g、さらに好ましくは3〜5
0mgKOH/gの範囲内であることが好適である。
【0022】重合性不飽和ポリエステル(b)は、例え
ば、数平均分子量約4,900以下の水酸基含有低分子
量ポリエステルに(メタ)アクリル酸をエステル結合さ
せて重合性二重結合を導入することによって得ることが
できる。上記水酸基含有低分子量ポリエステルは、前記
水酸基含有ポリエステル樹脂(a)の製造のための多塩
基酸成分と多価アルコール成分とを主原料とする成分を
重縮合することによって得ることができる。
【0023】有機樹脂微粒子(c) 有機樹脂微粒子(c)は、接着剤中に配合することによ
って、接着剤層を有するポリエステルフィルムをコイル
状に巻き取ったときの、接着剤層とポリエステルフィル
ムとの耐ブロッキング性を改良することができるもので
ある。
【0024】有機樹脂微粒子(c)は、平均粒子径1〜
10μm、好ましくは1〜7μmを有し、かつ軟化点が
100〜200℃の範囲内にあるものである。有機樹脂
微粒子(c)の樹脂種としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ四弗化エチレン;ナイロン1
1やナイロン12などのナイロン;カルボン酸変性ポリ
エチレンなどの変性ポリエチレン;マレイン化ポリプロ
ピレンなどの変性ポリプロピレン;シリコンゴム、アク
リル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂などを挙げる
ことができる。これらのうち、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ナイロンが特に好適である。
【0025】有機樹脂微粒子(c)の平均粒子径が1μ
m未満では、耐ブロッキング性の効果が不十分となりや
すく、一方、平均粒子径が10μmを超えると得られる
接着剤層表面の平滑性が低下しやすくなる。
【0026】本発明の接着剤における各成分の配合量
は、水酸基含有ポリエステル樹脂(a)100重量部あ
たり、下記の範囲内である。
【0027】重合性不飽和ポリエステル(b):2〜2
00重量部、好ましくは5〜100重量部、さらに好ま
しくは10〜50重量部、有機樹脂微粒子(c):0.
1〜10重量部、好ましくは0.5〜8重量部、さらに
好ましくは1〜5重量部。
【0028】本発明の接着剤には、接着剤の塗装作業性
を良くするなどの目的で、通常、有機溶剤が配合され、
さらに必要に応じて、例えば、硬化剤、硬化触媒、顔
料、潤滑性付与剤、シランカップリング剤、消泡剤、静
電防止剤などを適宜配合することができる。
【0029】上記有機溶剤としては接着剤成分を溶解な
いしは分散できるもの、例えば、トルエン、キシレン、
ソルベッソ#150(エッソ石油社製、高沸点芳香族石
油溶剤)などの芳香族炭化水素溶剤、ブタノールなどの
アルコール系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤、酢
酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールモノエチル
エーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエ
ーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエー
テルアセテートなどのエステル系溶剤、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテルなどのエーテル系溶剤などを挙げることがで
き、これらの1種以上を適宜選定して使用することがで
きる。
【0030】上記硬化剤としては、樹脂(a)、樹脂
(b)と加熱などにより反応して、接着剤を硬化させる
ことができるものであり、例えば、ポリイソシアネート
化合物、アミノ樹脂などを挙げることができ、なかでも
PETフィルム表面との付着性などの点からポリイソシ
アネート化合物が好適である。
【0031】上記ポリイソシアネート化合物の具体例と
しては、例えばヘキサメチレンジイソシアネート、トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネートの如き脂肪族ジ
イソシアネート類;水素添加キシリレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネートの如き環状脂肪族ジイ
ソシアネート類;トリレンジイソシアネート、4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアネートの如き芳香族ジイ
ソシアネート類;トリフェニルメタン−4,4′,4″
−トリイソシアネート、1,3,5−トリイソシアナト
ベンゼン、2,4,6−トリイソシアナトトルエン、
4,4′−ジメチルジフェニルメタン−2,2′,5,
5′−テトライソシアネートなどの3個以上のイソシア
ネ−ト基を有するポリイソシアネート化合物の如き有機
ポリイソシアネートそれ自体、またはこれらの各有機ポ
リイソシアネートと多価アルコール、低分子量ポリエス
テル樹脂もしくは水等との付加物、あるいは上記した各
有機ポリイソシアネート同志の環化重合体、更にはイソ
シアネート・ビウレット体等を挙げることができる。な
かでもヘキサメチレンジイソシアネートが環化重合した
イソシアヌレートが好適に使用される。硬化剤を配合す
る場合には、その配合量は、前記(a)及び(b)成分
の合計100重量部に対し、通常、1〜30重量部の範
囲内が好適である。
【0032】前記硬化触媒は、硬化剤の反応の促進など
を目的に配合されるものであり、硬化剤がポリイソシア
ネート化合物である場合には、例えば、オクチル酸
錫、、ジブチル錫ジ(2−エチルヘキサノエート)、ジ
オクチル錫ジ(2−エチルヘキサノエート)、ジブチル
錫ジラウレート、ジブチル錫オキサイド、ジオクチル錫
オキサイド、2−エチルヘキサン酸鉛などの有機金属触
媒などを挙げることができる。硬化触媒を配合する場合
には、その配合量は、前記(a)成分、(b)成分及び
硬化剤の合計100重量部に対し、通常、0.01〜5
重量部の範囲内が好適である。
【0033】前記顔料としては、例えば、シリカ微粉
末、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、
クレーなどの体質顔料;着色顔料などを挙げることがで
きる。着色顔料として、例えば、チタン白、亜鉛華など
の白色顔料を配合することによって接着剤層を白色に着
色することができ、接着剤層にホワイコートとしての働
きを持たせることができる。顔料を配合する場合には、
その配合量は特に限定されるものではないが、通常、前
記(a)成分及び(b)成分の合計100重量部に対し
て、10〜250重量部の範囲内であることが好適であ
る。
【0034】前記潤滑性付与剤は、接着剤表面に潤滑性
を付与するために配合されるものであり、接着剤を塗布
した金属板貼合せ用積層フィルムをコイル状に円滑に巻
き取るため、また、このコイルを解くときの接着剤層表
面の傷付きを防止するためなどの目的で配合されるもの
である。潤滑性付与剤としては、例えば、脂肪酸エステ
ルワックス;ポリエチレンワックスなどのポリオレフィ
ンワックス;ラノリン、蜜ろうなどの動物系ワックス;
カルナウバワックス、水ろうなどの植物系ワックス;マ
イクロクリスタリンワックス、シリコン系ワックス、フ
ッ素系ワックスなどのワックス類を挙げることができ
る。潤滑性付与剤を配合する場合には、その配合量は、
前記(a)及び(b)成分の合計100重量部に対し、
通常、0.01〜10重量部の範囲内が好適である。
【0035】次に本発明の金属板貼合せ用積層フィルム
について詳細に説明する。
【0036】本発明の金属板貼合せ用積層フィルムは、
インキ層を有していてもよいポリエステルフィルム
(A)、該ポリエステルフィルム(A)上に形成された
接着剤層(B)からなっている。
【0037】インキ層を有していてもよいポリエステル
フィルム(A) 本発明において、インキ層を有していてもよいポリエス
テルフィルム(A)(以下、「ポリエステルフィルム
(A)」と略称することがある)は、インキ層を有しな
いポリエステルフィルムそのものであっても、ポリエス
テルフィルム上にインキ層を形成したものであってもよ
い。
【0038】上記ポリエステルフィルムとしては、エス
テル反復単位の75〜100%がエチレンテレフタレー
ト単位からなるものが好適である。エチレンテレフタレ
ート単位以外のエステル単位の酸成分としては、フタル
酸、イソフタル酸、コハク酸、アジピン酸などを挙げる
ことができる。ポリエステルフィルムは、インキや接着
剤との付着性を向上させるために、その表面にコロナ放
電処理等の表面処理が施されたものであってもよく、表
面処理が施されたものであるが好ましい。ポリエステル
フィルムの膜厚は、特に限定されるものではないが、通
常、5〜30μm程度の膜厚のものが好適に使用され
る。
【0039】ポリエステルフィルム上にインキ層を形成
する場合、インキ層を形成するインキとしては、ポリエ
ステルフィルム用のインキが使用でき、熱硬化型、活性
光線硬化型のいずれのインキであってもよいが、なかで
も電子線硬化型インキが好適に使用される。この電子線
硬化型インキとしては、例えば、重合性不飽和基を有す
る樹脂成分と着色剤とを含有するラジカル重合型インキ
などを挙げることができる。インキの塗布は、1色で
も、2色以上のインキを塗り重ねてもよい。
【0040】インキ層は、上記ポリエステルフィルム上
に、例えばグラビア印刷法などによりインキを印刷し、
必要に応じて、加熱、活性光線照射などによって溶剤の
除去や硬化を行うことによって形成することができる。
【0041】金属板貼合せ用積層フィルムの製造 本発明の金属板貼合せ用積層フィルムは、ポリエステル
フィルム(A)上(ポリエステルフィルム(A)がイン
キ層を有する場合は、通常、インキ層面上)に、本発明
の接着剤を塗布、乾燥することによって得ることができ
る。
【0042】ポリエステルフィルム(A)上への本発明
接着剤の塗布は、ロールコータ方式、ダイコータ方式、
グラビア方式、グラビアオフセット方式、スプレー塗装
方式など、それ自体既知の塗装手段にて、通常、乾燥膜
厚が0.3〜15μm程度となるように行われ、ついで
通常、溶剤除去のため、例えば50〜180℃の温度で
乾燥される。上記のようにして本発明の金属板貼合せ用
積層フィルムを得ることができる。
【0043】得られた金属板貼合せ用積層フィルムは、
通常、コイル状に巻き取られ、金属板に貼合せを行う使
用時まで保管される。
【0044】PETラミネート金属板 本発明のPETラミネート金属板は、上記のようにして
得られた金属板貼合せ用積層フィルムの接着剤層表面に
金属板を熱圧着して貼合せることによって得ることがで
きる。
【0045】上記の貼合せに使用される金属板として
は、例えば、熱延鋼板、冷延鋼板、溶融亜鉛メッキ鋼
板、電気亜鉛メッキ鋼板、鉄−亜鉛合金メッキ鋼板、亜
鉛−アルミニウム合金メッキ鋼板、ニッケル−亜鉛合金
メッキ鋼板、ニッケル−錫合金メッキ鋼板、ブリキ、ク
ロムメッキ鋼板、アルミニウムメッキ鋼板、ターンメッ
キ鋼板、ニッケルメッキ鋼板、ステンレススチール、テ
ィンフリースチール、アルミニウム板、銅板、チタン板
などの金属板素材;これらの金属板素材に化成処理、例
えば、リン酸塩処理、クロメート処理、複合酸化膜処理
などを行った化成処理金属板;これらの金属板素材又は
化成処理金属板の表面にホワイトコートなどのプライマ
ー層を形成したプライマー塗装金属板などの塗装金属板
を挙げることができる。また、本発明において、「金属
板」としては、上記金属板素材、化成処理金属板又はプ
ライマー塗装金属板などの平板状の金属板が、例えば缶
胴などに成型加工された加工金属板も包含するものとす
る。
【0046】前記金属板貼合せ用積層フィルムの接着剤
層表面に上記金属板を貼合せる条件は、金属板貼合せ用
積層フィルムが劣化せず、PETフィルムと金属板とが
十分に接着され、良好な外観のPETラミネート金属板
が得られる限り特に限定されるものではない。貼合せ条
件の一例として、例えば、加熱ロールを用いる方法や金
属板を予熱する方法などにより熱圧着時の金属板の温度
を約120〜200℃とし、短時間(通常、2秒以下程
度)で、金属板と金属板貼合せ用積層フィルムとを熱圧
着してラミネートする方法を挙げることができる。平板
状の金属板を用いる場合には、平板状の金属板の片面又
は両面に金属板貼合せ用積層フィルムを加熱ラミネート
することができる。
【0047】上記のようにして得られるラミネートされ
た金属板の接着剤層は、電子線照射によって硬化される
が、この電子線照射は、平板状などのPETラミネート
金属板を加工する前に行ってもよいし、加工後に行って
もよい。もちろん、PETラミネート金属板が目的とす
る形状である場合には、電子線照射したPETラミネー
ト金属板を加工しなくてもよい。
【0048】電子線照射に使用する電子線発生源の加速
器としては、コッククロフト型、コッククロフトワルト
ン型、バン・デ・グラーフ型、共振変圧器型、変圧器
型、絶縁コア変圧器型、ダイナミトロン型、リニアフィ
ラメント型、エリアビーム型、高周波型などを挙げるこ
とができる。上記接着剤層を硬化させるに要する電子線
エネルギーは、100keV〜300keV、好ましく
は150keV〜200keVの範囲が適当である。照
射線量は、0.2Mrad〜15Mradが適し、特に
1Mrad〜5Mradが接着剤層の硬化性及び機械的
強度の点から好適である。電子線の照射時間は、通常、
約1秒以下とでき、加熱硬化の場合の硬化時間の場合の
約1/50以下とすることができる。
【0049】本発明のPETラミネート金属板は、飲料
缶、食缶、雑缶、5ガロン缶などの缶用途やキャップな
どの金属蓋用途に好適に使用され、さらに、魔法ビン、
冷蔵庫外面などの家庭用機器の外面などにも適用でき
る。
【0050】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
る。
【0051】以下、「部」及び「%」は、いずれも重量
基準によるものとする。
【0052】水酸基含有ポリエステル樹脂(a)の製造 製造例1 ジメチルフタレート18.3部、ジメチルイソフタレー
ト11.7部、エチレングリコール11.9部、ネオペ
ンチルグリコール20.5部、適量のエステル交換触媒
及び重縮合触媒の適量をオートクレーブに仕込み、16
0〜210℃に加熱し、エステル交換反応を行い、約2
時間後、理論量のメタノールが留出した時点でエステル
交換反応を終了した。ついで少量のトリメチルホスフェ
ートを添加し、200〜210℃で30分間撹拌した。
さらに220℃に昇温し、アゼライン酸37.6部を添
加し、220〜230℃で30分間エステル化反応を行
った。ついで温度を250℃に上げると同時に徐々に減
圧し過剰のグリコールを除去した。さらに昇温と減圧を
行い、数平均分子量約30,000の水酸基含有ポリエ
ステル樹脂(a−1)を得た。この樹脂(a−1)に、
メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=50/50
(重量比)からなる混合溶剤を加えて、固形分30%の
水酸基含有ポリエステル樹脂(a−1)溶液を得た。
【0053】製造例2 製造例1に準じて、酸成分及びアルコール成分を下記の
組成とする以外、製造例1と同様に行い、水酸基含有ポ
リエステル樹脂(a−2)を得た。
【0054】 ジメチルテレフタレート 22.2部 ジメチルイソフタレート 32.7部 セバシン酸 19.0部 エチレングリコール 10.1部 ネオペンチルグリコール 26.2部 得られた樹脂(a−2)の数平均分子量は、約25,0
00であった。この樹脂(a−2)に製造例1と同様の
混合溶剤を加えて、固形分30%の水酸基含有ポリエス
テル樹脂(a−2)溶液を得た。
【0055】電子線硬化型接着剤の製造 実施例1 製造例1で得た固形分30%の水酸基含有ポリエステル
樹脂(a−1)溶液333部(固形分量で100部)に
チタン白200部、及び適当量のメチルエチルケトンを
加えて分散し、ついで、この分散物に「アロニクスM−
7100」(東亜合成(株)製、重合性不飽和基含有ポ
リエステル、重合性不飽和二重結合濃度約5モル/k
g、数平均分子量約600)20部、「デュラネートT
PA100」(旭化成社製、ヘキサメチレンジイソシア
ネート系ポリイソシアネート化合物)3部及び「Non
skid 5389」(シャムロック ケミカル社製、
商品名、ポリプロピレンワックス、平均粒子径約6.5
μm、軟化点約147℃)5部を加え、さらにメチルエ
チルケトンを加えて固形分30%の電子線硬化型接着剤
を得た。
【0056】実施例2〜6及び比較例1〜6 実施例1において、配合組成を後記表1に示すとおりと
する以外は、実施例1と同様に行い、各電子線硬化型接
着剤を得た。
【0057】実施例7 製造例2で得た固形分30%の水酸基含有ポリエステル
樹脂(a−2)溶液333部(固形分量で100部)に
チタン白200部、及び適当量のメチルエチルケトンを
加えて分散し、ついで、この分散物に20部の「アロニ
クスM−7100」、5部の「デュラネートTPA10
0」及び「Newkem TF−920」(クローダ社
製、商品名、ポリエチレンとポリテトラフルオロエチレ
ンとの複合ワックス、平均粒子径約7.5μm、軟化点
約125℃を有する)1部を加え、さらにメチルエチル
ケトンを加えて固形分30%の電子線硬化型接着剤を得
た。
【0058】実施例8〜10及び比較例7 実施例7において、配合組成を後記表1に示すとおりと
する以外は、実施例7と同様に行い、各電子線硬化型接
着剤を得た。
【0059】後記表1における(註)はそれぞれ以下の
とおりの意味を有する。
【0060】(*1)アロニクスM−8100:東亜合
成(株)製、重合性不飽和基含有ポリエステル、重合性
不飽和二重結合濃度6.7モル/kg、数平均分子量約
600を有する。
【0061】(*2)アロニクスM−305:東亜合成
(株)製、重合性不飽和基含有ポリエステル、重合性不
飽和二重結合濃度約10モル/kg、数平均分子量約3
00を有する。
【0062】(*3)Newkem TN−2950:
クローダ社製、ポリエチレンワックス、商品名、平均粒
子径約6μm、軟化点約130℃を有する。
【0063】(*4)トレフィルE−605:東レ・ダ
ウコーニング・シリコン社製、シリコンゴム、商品名、
平均粒子径約2μm、軟化点約165℃を有する。
【0064】(*5)東レナイロンSP−500:東レ
(株)製、ナイロンパウダー、商品名、平均粒子径約5
μm、軟化点約165〜171℃を有する。
【0065】(*6)S−381N1:シャムロック
ケミカル社製、ポリエチレンワックス、商品名、平均粒
子径約5μm、軟化点約97℃を有する。
【0066】(*7)Nonskid 59:シャムロ
ック ケミカル社製、ポリプロピレンワックス、商品
名、平均粒子径約13μm、軟化点約156℃を有す
る。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】PETラミネート金属板の製造 実施例11〜20及び比較例8〜14 東洋紡績(株)製の、エステルフィルムE5100(膜
厚12μmのポリエステルフィルム)[片面をコロナ放
電処理]のコロナ放電処理面に、実施例1〜10及び比
較例1〜7で得た各電子線硬化型接着剤を、グラビア塗
装にて乾燥膜厚が約3μmとなるように塗布した。つい
で100℃の乾燥炉内を10秒間かけて通過させ、溶剤
分を蒸発させた。得られた接着剤塗布ポリエステルフィ
ルムについて、接着剤層表面の粘着性、ブロッキング性
を後記試験方法に基いて試験した。これらの試験結果を
後記表2に示す。
【0070】この接着剤塗布ポリエステルフィルムと板
厚0.19mmのブリキ板であるキャンライト(新日本
製鉄(株)製)とを、ロール温度180℃、ロール加圧
力5.0kg/cm2 の条件にて熱ラミネートした。次
に、該熱ラミネートされた貼り合わせ金属板のポリエス
テルフィルムを通して、電子線加速器を用いて、加速電
圧270keV、電子線電流50mAで4Mrad照射
し、接着剤層を硬化せしめて各PETラミネート金属板
を得た。
【0071】得られた各PETラミネート金属板につい
て、ラミネートされたポリエステルフィルム面の外観、
耐レトルト付着性の試験を後記試験方法に基いて行っ
た。
【0072】実施例21 実施例11において、エステルフィルムE5100のコ
ロナ放電処理面に、ウレタン系印刷インキを印刷し、こ
の印刷面上に実施例1で得た電子線硬化型接着剤を塗布
する以外は実施例11と同様に行いPETラミネート金
属板を得た。
【0073】実施例22 実施例11において、板厚0.19mmのブリキ板であ
るキャンライトの代わりに板厚0.3mmの化成処理さ
れた5052アルミニウム板(表2中において「Al」
と略記する)を使用する以外は実施例11と同様に行い
PETラミネート金属板を得た。
【0074】上記実施例11〜22及び比較例8〜14
で得た各PETラミネート金属板について、ラミネート
されたポリエステルフィルム面の外観、耐レトルト付着
性の試験を後記試験方法に基いて行った。これらの試験
結果を後記表2に示す。
【0075】試験項目 粘着性:溶剤分を蒸発させて得られた接着剤塗布ポリエ
ステルフィルム(乾燥炉から出て約10秒後)の2枚の
接着剤塗布面同志を重ね合せ、十分に手で圧着させた
後、その2枚のフィルムを引きはがし、その2枚の接着
剤塗布面のうちポリエステルフィルム面からの接着剤の
剥離面積の大きい方の剥離面積にて評価した。 ◎:2枚の接着剤塗布面に剥離が全く認められない ○:剥離が認められ、大きい方の剥離面積が10%未満
である △:大きい方の剥離面積が10%以上、30%未満であ
る ×:大きい方の剥離面積が30%以上である。
【0076】ブロッキング性:溶剤分を蒸発させて得ら
れた接着剤塗布ポリエステルフィルムの接着剤層表面
に、別の「エステルフィルムE5100」をコロナ放電
処理していない面が接着剤表面に面するように被せて、
10kg/cm2 の圧力をかけて、温度25℃、湿度6
0%RHの室内にて3日間保存した。この貯蔵ラミネー
トフィルムを30mm幅に切って、上記別のPETフィ
ルムを乾燥塗膜面から引張速度500mm/分で180
度剥離する際の剥離強度(g/30mm)を測定し下記
基準にて評価した。 ◎:剥離強度が10g/30mm未満 ○:剥離強度が10g/30mm以上で20g/30m
m未満 △:剥離強度が20g/30mm以上で50g/30m
m未満 ×:剥離強度が50g/30mm以上。
【0077】フィルム面の外観:上記耐ブロッキング性
試験に際して作成した貯蔵ラミネートフィルムを用い、
該貯蔵ラミネートフィルムから乾燥塗膜面に被せてあっ
た別のPETフィルムを剥離し、現れた乾燥塗膜面に板
厚0.2mmのブリキ板をラミネート温度160℃、線
圧50kg、速度200m/分の条件でラミネートして
得たPETラミネート金属板のPETラミネート面の外
観を下記基準にて評価した。 ◎:PETラミネート面に異常は認められない ○:PETラミネート面に僅かにユズ肌が認められる △:PETラミネート面にかなりのユズ肌が認められる ×:PETラミネート面にユズ肌が著しく認められる。
【0078】ラミネート強度:PETラミネート金属板
を15mm幅に切断し、PETフィルムとブリキ板との
引き剥がし試験を行って剥離のされ難さを下記基準にて
評価した。 ○:PETフィルムが剥離しない △:PETフィルムの一部が剥離するが途中でPETフ
ィルムが切れる ×:PETフィルムの全面が剥離する。
【0079】耐レトルト付着性:PETラミネート金属
板を、200エンド加工機(缶蓋加工機)にてブリキ板
側を上にしてプレス加工して作成した缶蓋を125℃で
30分間水蒸気中でレトルト処理したときのPETフィ
ルムの剥離状態を下記基準にて評価した。 ◎:PETフィルムの剥離が全く認められない ○:周辺部のPETフィルムの一部が僅かに剥離する △:周辺部のPETフィルムの一部がかなり剥離する ×:周辺部のPETフィルムが全周にわたって剥離す
る。
【0080】
【表3】
【0081】
【表4】
【0082】
【発明の効果】本発明接着剤を使用することによって、
接着剤層を形成したポリエステルフィルムは、接着剤層
の耐ブロッキング性が良好であり、しかも金属板との接
着性に優れる。
【0083】また、この接着剤層を形成したポリエステ
ルフィルムをラミネートしてなるPETラミネート金属
板は、PETフィルム面の外観、加工性及び耐レトルト
性などに優れたものである。
【0084】本発明の接着剤を使用したPETラミネー
ト金属板は、缶蓋、缶内外面などの缶用途に好適に使用
することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C09J 167/02 167:06 123:12) (C09J 167/02 167:06 123:06) (C09J 167/02 167:06 183:04) (C09J 167/02 167:06 177:00) Fターム(参考) 4F100 AA21A AB01B AB03 AB21 AK01A AK01H AK04A AK04H AK07A AK07H AK18A AK18H AK41A AK41C AK41G AK41J AK44A AK44G AK48A AK48H AK51A AK52A AK52H AL01 AL05A AL06A AL06H AN02A AN02H BA03 BA05 BA06 BA07 BA10B BA10C BA13 CA19 CA23 CA23A CB04 DE01A DE01H EH012 EH461 EH71 EJ083 EJ182 EJ422 EJ533 EJ861 EJ932 EJ941 GB16 GB18 HB31C JA04A JA04H JA07A JB07 JB14A JJ03 JK06 JL00 JL01 JL11A YY00A YY00H 4J040 DA022 DA102 DA152 DC092 ED001 ED112 EF111 EG002 EK032 GA05 JB01 JB07 KA03 LA01 MA02 MA10 PA30 PA32 PA33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)数平均分子量が7,000〜4
    0,000の範囲内である水酸基含有ポリエステル樹脂
    100重量部あたり、 (b)0.3〜10モル/kg量の重合性不飽和二重結
    合を有し、かつ数平均分子量が300〜5,000の範
    囲内である重合性不飽和ポリエステル2〜200重量
    部、及び (c)平均粒子径が1〜10μmの範囲内であり、軟化
    点が100〜200℃の範囲内である有機樹脂微粒子
    0.1〜10重量部、を含有することを特徴とする電子
    線硬化型接着剤。
  2. 【請求項2】 有機樹脂微粒子が、ポリエチレン、ポリ
    プロピレン、ナイロン、ポリ四弗化エチレン、変性ポリ
    エチレン、変性ポリプロピレン、シリコンゴムから選ば
    れる少なくとも1種である請求項1記載の電子線硬化型
    接着剤。
  3. 【請求項3】 さらに、水酸基含有ポリエステル樹脂
    (a)と重合性不飽和ポリエステル(b)との合計量1
    00重量部あたり、ポリイソシアネート化合物を1〜2
    0重量部含有する請求項1又は2記載の電子線硬化型接
    着剤。
  4. 【請求項4】 金属板の片面又は両面に、請求項1記載
    の接着剤を介して、インキ層を有していてもよいポリエ
    ステルフィルムが積層されてなるポリエステルフィルム
    貼合せ金属板。
  5. 【請求項5】 [1]インキ層を有していてもよいポリ
    エステルフィルム上に、請求項1記載の接着剤を塗布、
    乾燥させる工程、 [2]乾燥された接着剤層を有するポリエステルフィル
    ムをコイル状に巻き取る工程、及び [3]コイル状に巻き取られた接着剤層を有するポリエ
    ステルフィルムのコイルを解いて、金属板の片面又は両
    面にポリエステルフィルムの接着剤層面を合わせて熱圧
    着する工程、を有することを特徴とするポリエステルフ
    ィルム貼合せ金属板の製造方法。
  6. 【請求項6】 さらに、[4]熱圧着された接着剤層に
    電子線を照射して接着剤層を硬化させる工程、を有する
    請求項5記載のポリエステルフィルム貼合せ金属板の製
    造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002212530A (ja) * 2001-01-15 2002-07-31 Lock Paint Kk ラミネーション用接着剤組成物及びその製造方法
JP2010064441A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Fujifilm Corp 開環型光重合性組成物を用いた構造体、および接合方法
WO2023201408A1 (en) * 2022-04-20 2023-10-26 Actega Do Brasil Tintas E Vernizes Ltda. Process for decorating a metal substrate

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