JPH08283689A - ラミネート用接着剤組成物 - Google Patents

ラミネート用接着剤組成物

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JPH08283689A
JPH08283689A JP7081540A JP8154095A JPH08283689A JP H08283689 A JPH08283689 A JP H08283689A JP 7081540 A JP7081540 A JP 7081540A JP 8154095 A JP8154095 A JP 8154095A JP H08283689 A JPH08283689 A JP H08283689A
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polyester
adhesive
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JP7081540A
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Hiroshi Fukushima
洋 福島
Kosei Okada
孝生 岡田
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【目的】短時間硬可能で、接着性、耐レトルト性に優れ
た、接着剤層がタックフリーで巻き取り保管が可能な、
ポリエステルフィルムラミネート用接着剤組成物を得
る。 【構成】特定ポリエステルポリマー20〜80重量部、
特定エポキシ樹脂10〜70重量部、及びポリイソシア
ネート1〜40重量部を含有する熱硬化型ラミネート用
接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステルフィルム
等のフィルムを金属板等の基材にラミネートする際に用
いる熱硬化型接着剤に関するものであり、さらに詳しく
は特にポリエステルフィルムの金属板へのラミネートに
適したラミネート用接着剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、製缶工業においては、製缶後
の金属表面に、缶内面及び外面に溶剤系あるいは水系の
樹脂による塗装が行われてきた。缶外面においては、複
数回の塗装が必要であり、長大な製造ラインと溶剤乾燥
のための膨大なエネルギーを必要としていた。そこで、
これを改良するためにポリエステルフィルムを金属板に
ラミネートするという技術が開発されており、具体的に
特開平3−212433号公報には、ポリエステルフィ
ルムを熱融着する方法が、そして特開平4−26698
4号公報には熱硬化型接着剤を用いてポリエステルフィ
ルムをラミネートする方法が挙げられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなポリエステルフィルムの熱融着の場合、接着性
が金属表面の処理条件やラミネート条件の影響を大きく
受けるため、精密な工程管理が必要となる。また、熱硬
化型の接着剤を用いた場合には、硬化時間が長く、設備
規模、工場スペース、使用エネルギーが大きくなり、コ
スト負担が大きくなってしまうという問題点を有してい
た。そこで、ラミネートの高速化が望まれており、短時
間で硬化する接着剤が要求されている。
【0004】この問題を解決する方法として、特開平4
−266984号公報にはガラス転移温度(以下、Tg
と示す)−30〜40℃のブロック共重合体ポリエステ
ル樹脂と、ブロックイソシアネート、及び必要によりエ
ポキシ樹脂を配合した熱ラミネート用接着剤組成物によ
り、短時間で耐沸水性に優れたポリエステルフィルムラ
ミネート金属板の接着剤層を得る方法のような、ブロッ
クイソシアネートを用いた短時間で熱硬化が可能な接着
剤が提案されている。
【0005】ところが、上記方法では、ポリエステルフ
ィルム上に接着剤を塗布し、乾燥させて得た接着剤層が
タックフリーにならず、したがって接着剤塗布後に該フ
ィルムを巻き取り保管することができないという欠点が
あった。フィルムラミネートによる製缶の際には、金属
板へのフィルムラミネート時の位置合わせの精度向上
や、在庫の調整の点などから、接着剤塗布後のフィルム
を巻き取り保管できることは、極めて重要な要求性能で
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、巻き取り保管
時の耐ブロッキング性と可撓性とを合わせもつポリマー
として、特定のポリエステルポリマー、金属に対する密
着性が良く架橋により凝集力を発揮するエポキシ樹脂、
及びフィルム基材表面の活性水素基やエポキシ樹脂の水
酸基又はグリシジル基と反応する特定のポリイソシアネ
ートを含有する組成物が、短時間の加熱で硬化可能であ
り、フィルムと金属板等の基材間の接着性に優れ、かつ
加工後の耐レトルト性にも優れていることを見いだし
た。
【0007】更に、ポリイソシアネートとしてフィルム
に塗布した接着剤層の乾燥条件で十分に反応が進行する
特定のポリイソシアネートを用いることによって、乾燥
後の接着性がタックフリーとなり、接着剤塗布後の巻き
取り保管が可能となることを見いだし、本発明を完成し
た。
【0008】すなわち本発明は、(A)重量平均分子量
5000〜50000の範囲にあり、Tgが45℃〜8
0℃の範囲にあるポリエステルポリマー20〜80重量
部、(B)重量平均分子量500〜6000の範囲にあ
るエポキシ樹脂10〜70重量部、(C)ポリイソシア
ネート1〜40重量部、(但し、(A)、(B)及び
(C)成分の合計量を100重量部とする。)を含有す
る熱硬化型ラミネート用接着剤組成物にある。以下、本
発明のラミネート用接着剤組成物について、より詳細に
説明する。本発明で用いる(A)成分であるポリエステ
ルポリマーは、重量平均分子量が5000〜50000
の範囲であるものが用いられる。
【0009】この(A)成分の重量平均分子量が500
0より少ない場合、得られる接着剤組成物からなる接着
剤層の凝集力が低下し、レトルト処理などの加熱処理に
よる接着剤層の凝集破壊や、基材との界面での剥離が起
こりやすくなる。逆に、重量平均分子量が50000よ
り多い場合、得られる接着剤組成物をフィルムに塗布す
る際に粘度が高くなり作業性が低下するので好ましくな
い。また、(A)成分であるポリエステルポリマーは、
Tgが45℃より低い場合には、接着剤組成物を塗布・
乾燥後の接着剤層がタックフリーになり難く、80℃を
越える接着剤組成物の場合には、金属板等の基材への高
温でのラミネートが必要となり、工業的に好ましくな
い。
【0010】(A)成分であるポリエステルポリマー
は、多塩基酸と多価アルコールの縮合物である。多塩基
酸の具体例としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸等の芳香族多塩基酸;ジヒドロフタル酸、テトラ
ヒドロフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環
式多塩基酸;コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、ドデカンジオイック酸等の脂肪
族多塩基酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不
飽和脂肪酸;不飽和脂肪酸から誘導されたダイマー酸等
と、前記脂肪酸の酸無水物、低級エステル類等が挙げら
れる。
【0011】また、多価アルコールの具体例としては、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタン
ジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジ
オール、ポリブチレングリコール、1,3−ペンタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジ
オール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメ
タノール、ビスフェノールA、水添ビスフェノールA、
ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフ
ェノールAのプロピレンオキサイド付加物等が挙げられ
る。
【0012】本発明の(A)成分であるポリエステルポ
リマーの製造方法としては、例えば多塩基酸と多価アル
コールとを反応容器中で200〜250℃で重縮合させ
るなど、公知の方法が使用できる。
【0013】(A)成分の使用割合は、(A)、(B)
及び(C)成分の合計100重量部中、20〜80重量
部、さらに好ましくは30〜70重量部である。これ
は、(A)成分の含有量が20重量部より少ない場合に
は、ラミネート加工後のフィルム接着性に劣るためであ
り、逆に80重量部より多い場合には、ラミネート品加
工後のレトルト処理等の加熱処理によりフィルムが金属
板から剥離しやすくなるためである。
【0014】本発明で用いる(B)成分であるエポキシ
樹脂は、重量平均分子量500〜6000、好ましくは
700〜4000の範囲にあるものが用いられる。この
(B)成分の重量平均分子量が500より少ない場合、
硬化した接着剤層の可撓性が不足し、レトルト処理など
の加熱処理により接着剤層の凝集破壊や、基材との界面
での剥離が起こりやすくなり、重量平均分子量が600
0を越える場合、接着剤組成物の融点が高くなってしま
うため、フィルムラミネート温度を非常に高温に設定す
る必要があり、工業的に不利である。また、本発明で用
いる(B)成分は、可撓性、耐熱性などの点からビスフ
ェノールA型のエポキシ樹脂を用いることが好ましい。
【0015】(B)成分の使用割合は、(A)、(B)
及び(C)成分の合計100重量部中、10〜70重量
部、さらに好ましくは15〜65重量部である。(B)
成分の含有量が10重量部より少ない場合には、硬化後
の接着剤層の架橋が不十分となり凝集力が不足し、フィ
ルムラミネート金属板加工後のレトルト処理等の加熱処
理によりフィルムが基材より剥離するため好ましくな
い。また、(B)成分を70重量部より多く使用する
と、接着剤層の可撓性が不足しフィルムラミネート品の
加工後のフィルム接着性が低下する。
【0016】本発明で用いる(C)成分は、少なくとも
2つ以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネー
トである。この(C)成分は、本発明の接着剤組成物に
溶剤を添加し、乾燥できる程度の比較的低温かつ短時間
の加熱条件で硬化して得られた接着剤層をタックフリー
にするための成分である。
【0017】また(C)成分は高い反応性を有するた
め、接着剤をフィルムに塗布する直前に他成分と混合す
る必要がある。
【0018】本発明で用いられる(C)成分の具体例と
しては、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、ビトリレンジイソシアネート、トリフェニルメタ
ントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニ
ル)チオフォスフェートなどの芳香族ポリイソシアネー
ト;ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシア
ネート;4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート等の脂環式ポリイ
ソシアネートや、上記ポリイソシアネートと多価アルコ
ールとを反応させて得られるアダクト体、上記ポリイソ
シアネートのアロファネート変性体、上記ポリイソシア
ネートのビュレット変性体、上記ポリイソシアネートの
イソシアヌレート変性体、上記ポリイソシアネートのカ
ルボジイミド変性体等のポリイソシアネートの変性体等
が挙げられる。
【0019】これらのうち、芳香族ポリイソシアネー
ト、脂肪族ポリイソシアネート、ポリイソシアネート変
性体等が、反応性が高く好ましく、芳香族ポリイソシア
ネートが特に好ましい。
【0020】さらに、より好ましいポリイソシアネート
の具体例としては、トリレンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート、ビトリレンジイソシアネート、トリフ
ェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネ
ートフェニル)チオフォスフェート等の芳香族ポリイソ
シアネートや、上記ポリイソシアネートと多価アルコー
ルを反応させて得られるアダクト体、上記ポリイソシア
ネートのアロファネート変性体、上記ポリイソシアネー
トのビュレット変性体、上記ポリイソシアネートのイソ
シアヌレート変性体、上記ポリイソシアネートのカルボ
ジイミド変性体等のポリイソシアネートの変性体などが
挙げられる。
【0021】(C)成分の使用割合は、(A)、(B)
及び(C)成分の合計100重量部中、1〜40重量
部、さらに好ましくは5〜35重量部である。(C)成
分の含有量が1重量部より少ない場合、イソシアネート
基とフィルム表面の官能基との反応が不十分なため、フ
ィルムを金属板等の基材へラミネート加工した後に行う
レトルト処理で、フィルムが剥離してしまう。また、
(C)成分の使用量が40重量部を越えると耐水性の低
下するため、ラミネート加工後のレトルト処理等等の加
熱処理により接着剤層の凝集破壊や基材との界面で剥離
しやすくなる。
【0022】本発明の接着剤組成物には、アミン類、ジ
カルボン酸、ポリフェノール等のエポキシ樹脂の硬化剤
や、ジブチルチンジラウリレートなどのイソシアネート
硬化触媒、酸化チタン、シリカ等の顔料等を、本発明の
効果を損なわない範囲で配合してもよい。本発明の接着
剤組成物は、通常、塗布時の作業性を挙げる目的で、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン、エタノール等
の希釈溶剤を添加することができる。
【0023】次に、本発明のラミネート用接着剤を用い
たフィルムラミネート金属板の製造方法について具体的
に説明する。まず、本発明のラミネート用接着剤組成物
を、フィルムにロールコーター、ナイフコーター、グラ
ビア印刷、スプレー塗装等の通常の塗装方法で、フィル
ムに膜厚0.5〜10μm程度になるように塗布する。
その後、加熱して該組成物中の希釈溶剤を乾燥除去し、
タックフリーとなった接着剤層を有するラミネート用フ
ィルムを巻き取り保管する。
【0024】この希釈溶剤の乾燥条件は、通常、乾燥温
度100〜150℃、乾燥時間数秒〜数十秒程度であ
り、使用するポリイソシアネートの種類と使用量に応じ
て、溶剤乾燥後の接着剤層がタックフリーとなるような
乾燥条件を選べばよい。次いで、得られたラミネート用
フィルムを、金属板等の基材に加熱加圧ロールを用いて
ラミネートすることでフィルムラミネート品を得ること
ができる。
【0025】本発明の接着剤組成物は、熱ラミネートの
みでも十分な性能を発揮することができるが、得られた
フィルムラミネート品を加熱処理することがより好まし
く、例えば3ピース缶では缶胴部の溶接や、溶接後の上
塗り塗料の硬化の際に加熱処理が必要であるので、この
熱を利用してより強い接着力を発揮させることができ
る。
【0026】本発明の接着剤組成物は、ポリエステルフ
ィルムの金属板へのラミネート用接着剤として、特に、
缶用のラミネート用接着剤として適している。金属板に
ラミネートするポリエステルフィルムとしては、コロナ
放電処理等の表面処理を施すことが好ましい。また、ポ
リエステルフィルムには、延伸または未延伸したポリエ
ステルフィルムが用いられ、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルムが好ま
しい。
【0027】本発明の接着剤組成物を用いてラミネート
する金属板としては、熱延鋼板、冷延鋼板、ブリキ、及
びチンフリースチール、チンニッケルスチール、亜鉛メ
ッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板等の各種メッキ鋼板、ス
テンレス鋼板、アルミニウム鋼板等の金属板が好まし
い。また、この必要に応じて、金属板表面には各種表面
処理、並びにプライマー処理がなされているのがより好
ましい。
【0028】
【実施例】以下、実施例及び比較例をあげて、本発明を
更に詳しく説明する。
【0029】なお、実施例の評価方法は、以下の試験方
法で行った。 [評価方法] 碁盤目剥離試験:JIS K 5400に基づいて行っ
た。 加工性:得られたポリエステルフィルムラミネート金属
板のフィルム側から基材に達するように、カッターで碁
盤目状に5cm角の切り込みを入れ、切り込みの交点を
裏側からエリクセン試験機(JIS B 7729)を用
いて6mm押し込み、フィルムの接着性を評価した。 ○:剥離しない。 ×:切り込みの交点から剥離する。 耐熱性:加工性試験後の試験片の耐熱性試験(125
℃、30分間)で、加熱処理後の接着性を評価した。 ○:剥離しない。 ×:切り込みの交点から、花びら状にめくれ上がって剥
離する、あるいは、周辺部分がテント張り状に剥離す
る。 耐レトルト性:加工性試験後の試験片のプレッシャーク
ッカー試験(125℃、30分間)で、レトルト処理後
の接着性を評価した。 ○:剥離しない。 ×:切り込みの交点から、花びら状にめくれ上がって周
辺部まで剥離する、あるいは、周辺部分がテント張り状
に剥離する。 タック:乾燥後の接着性塗布フィルムを接着剤層を内側
にして折りたたみ、3kgf/cm2の荷重をかけて5
0℃で24時間保持した後、フィルムをひろげた際のブ
ロッキングの有無を目視で判定した。 ○:ブロッキングなし(タックフリーの状態) ×:ブロッキングあり
【0030】[実施例1] (1)ポリエステルポリマー PE1の合成 ジメチルテレフタレート 466.1g、ジメチルイソ
フタレート 310.7g、エチレングリコール 62.
1g、ネオペンチルグリコール 104.2g、シクロ
ヘキサンジメタノール144.2g、及びエステル交換
触媒として酢酸亜鉛二水和物0.5gを2リットルの4
つ口フラスコに仕込み、窒素気流下で攪拌しながら16
0〜200℃に加熱し、メタノールを留出させながらエ
ステル交換を行った。メタノールの留出が止まった時点
で三酸化アンチモン1.0gを加え、250℃に昇温
し、10mmHg減圧下重縮合させ、Tg55℃、重量
平均分子量35000のポリエステルポリマーPE1を
得た。 (2)接着剤組成物の調製 ポリエステルポリマーPE1 60重量部、エポキシ樹
脂EP1 30重量部、ポリイソシアネートTDI 10
重量部、イソシアネート硬化触媒としてジブチルチンジ
ラウリレート0.5重量部を、メチルエチルケトンで希
釈し、固形分25重量%の接着剤組成物を得た。 (4)金属板へのPETフィルムのラミネート 厚さ12μmのコロナ放電処理済みPETフィルム上
に、溶剤乾燥後の厚さが2μmになるようにバーコータ
ーを用いて接着剤組成物を塗布した。このフィルムを1
30℃、30秒間、乾燥炉中で溶剤を乾燥した後、加熱
加圧ロールを用いてロール温度150℃、ロール圧力4
Kg/cm2の条件で、チンニッケルスチール板にラミ
ネートした。次に、200℃、1分間加熱処理をし、P
ETフィルムラミネート金属板を得た。得られた該ラミ
ネート金属板の評価結果は、表1に示す。
【0031】[実施例2〜12、比較例1〜15]表1
に示す割合で配合した接着剤組成物を用いる以外は、実
施例1と同様にしてポリエステルフィルムラミネート金
属板を作成し、その評価結果を表1に示した。
【0032】なお、使用したポリエステルポリマーは、
以下の通りである。但し、()内の数値はモル比を示
す。 PE1:ジメチルテレフタレート(6モル)、ジメチル
イソフタレート(4モル)、エチレングリコール(2.
5モル)、ネオペンチルグリコール(6モル)、シクロ
ヘキサンジメタノール(2.5モル)の割合で仕込んで
得られたTg55℃、重量平均分子量35000のポリ
エステルポリマー PE2:ジメチルテレフタレート(3.5モル)、ジメ
チルイソフタレート(6モル)、メチルセバケート
(0.5モル)、エチレングリコール(6モル)、ネオ
ペンチルグリコール(6モル)の割合で仕込んで得られ
たTg55℃、重量平均分子量40000のポリエステ
ルポリマー PE3:ジメチルテレフタレート(4.5モル)、ジメ
チルイソフタレート(4モル)、メチルセバケート
(1.5モル)、エチレングリコール(4.5モル)、
ネオペンチルグリコール(6モル)、ジエチレングリコ
ール(0.5モル)、トリエチレングリコール(1モ
ル)の割合で仕込んで得られたTg20℃、重量平均分
子量30000のポリエステルポリマー PE4:ジメチルテレフタレート(5.5モル)、ジメ
チルイソフタレート(4.5モル)、エチレングリコー
ル(4.5モル)、ネオペンチルグリコール(5モ
ル)、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物
(1.5モル)の割合で仕込んで得られたTg55℃、
重量平均分子量3000のポリエステルポリマー
【0033】
【表1】
【0034】なお、表中の略号は、以下の通りである。 EP1:商品名エピコート1001(油化シェル社
製)、重量平均分子量900 EP2:商品名エピコート1009(油化シェル社
製)、重量平均分子量3800 EP3:商品名エピコート828(油化シェル社製)、
重量平均分子量380 TDI:2,4−トリレンジイソシアネート TPA:ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシヌレ
ート変性体(商品名:デュラネートTPA(旭化成
(株)製) IPI:イソホロンジイソシアネート
【0035】実施例1〜12に示すように、2種類のポ
リエステルポリマー、2種類のエポキシ樹脂のいずれの
組み合わせを用いても、本発明の範囲内では良好な接着
性を示す。
【0036】比較例1、2に示すように、(C)成分の
ポリイソシアネートを使用しない場合は、碁盤目剥離試
験、並びに加工性は良好であるが、加工後の耐熱性並び
に耐レトルト性試験で周辺部のPETフィルムと接着剤
との界面がテント張り状に剥離する。
【0037】比較例3、4に示すように、(A)成分の
ポリエステルポリマーの使用量が80重量部を越える、
もしくは(B)成分のエポキシ樹脂の使用量が10重量
部未満では凝集力が不足し、加工後の耐熱性試験、及び
耐レトルト性試験で周辺部のPETフィルムが凝集破壊
し、テント状に剥離する。
【0038】比較例5、6に示すように、(A)成分の
ポリエステルポリマーの使用量が20重量部未満、ある
いは(B)成分のエポキシ樹脂の使用量が80重量部を
越えると、加工性が低下し、加工性試験後では金属板基
材と接着剤層との界面で剥離する。
【0039】比較例7に示すように、(C)成分のポリ
イソシアネートの使用量が40重量部を越えると、碁盤
目剥離試験、加工性、並びに加工後の耐熱性は良好であ
るが、加工後の耐レトルト性試験で接着剤層が吸湿し、
接着剤層の凝集破壊か、或いは金属板基材と接着剤層と
の界面で剥離する。
【0040】比較例8に示すように、(B)成分として
重量平均分子量が500未満のエポキシ樹脂を使用した
場合には、可撓性が不足し、加工後の耐熱性試験並びに
耐レトルト性試験で接着剤層の凝集破壊あるいは金属板
基材と接着剤層との界面で剥離する。
【0041】比較例9に示すように、(A)成分として
Tgが45℃未満のポリエステルポリマーを使用した場
合には、接着性は良好であるが、乾燥後の接着剤層がタ
ックフリーにならない。
【0042】比較例10に示すように、(A)成分とし
て重量平均分子量が5000未満のポリエステルポリマ
ーでは、凝集力が不足し、加工後の耐熱性試験並びに耐
レトルト性試験で接着剤層の凝集破壊あるいは金属板基
材と接着剤層との界面で剥離する。
【発明の効果】このように、本発明の接着剤組成物を塗
布したフィルムは、接着性、加工後の接着性、レトルト
処理後の接着性に優れており、また、タックフリーとな
るため巻き取り保管が可能である。そして、ポリエステ
ルフィルムラミネート金属板の製造を短時間かつ使用エ
ネルギー量を低減させてしかも高速で行うことができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)重量平均分子量5000〜5000
    0の範囲にあり、Tgが45℃〜80℃の範囲にあるポ
    リエステルポリマー20〜80重量部、(B)重量平均
    分子量500〜6000の範囲にあるエポキシ樹脂10
    〜70重量部、(C)ポリイソシアネート1〜40重量
    部、(但し、(A)、(B)及び(C)成分の合計量を
    100重量部とする。)を含有することを特徴とする熱
    硬化型ラミネート用接着剤組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003129024A (ja) * 2001-10-25 2003-05-08 Dainippon Ink & Chem Inc ラミネート用接着剤組成物およびそのラミネート方法
JP2010006898A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Nitto Shinko Kk ホットメルト接着シート
CN102703013A (zh) * 2012-06-28 2012-10-03 东莞市群跃电子材料科技有限公司 一种聚酯热熔胶胶粘剂及涂布方法

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