JPH0517845U - 発泡ポリエチレン絶縁電線 - Google Patents

発泡ポリエチレン絶縁電線

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JPH0517845U
JPH0517845U JP071589U JP7158991U JPH0517845U JP H0517845 U JPH0517845 U JP H0517845U JP 071589 U JP071589 U JP 071589U JP 7158991 U JP7158991 U JP 7158991U JP H0517845 U JPH0517845 U JP H0517845U
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JP
Japan
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insulated wire
conductor
inner layer
foamed
foamed polyethylene
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Withdrawn
Application number
JP071589U
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English (en)
Inventor
秀夫 大槻
育雄 関
秀樹 柳生
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発泡ポリエチレンを絶縁被覆とした絶縁電線
の見掛けの誘電率が上昇するのを抑制しつつ導体と絶縁
被覆との密着性を高める。 【構成】 絶縁電線の導体7の周囲には厚さ10μm程
度の薄い非発泡ポリビニルアルコールからなる内層8が
形成され、この内層8の外側には発泡ポリエチレンから
なる外層9が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は発泡ポリエチレンを絶縁被覆とした絶縁電線に関する。
【0002】
【従来の技術】
比誘電率等の電気的特性の向上を図るべく、発泡樹脂によって絶縁被覆を形成 した絶縁電線が知られている。この絶縁電線にあっては樹脂の発泡度を高めれば それだけ電気的特性が向上するが、導体と絶縁被覆との密着性が悪くなる。そこ で、特開平3−8219号或いは特開平3−8219号に、導体と発泡絶縁被覆 との間に内層(接着層)として非発泡のふっ素樹脂層或いはポリエチレン層を介 在せしめたものが提案されている。
【0003】 そして上記の非発泡のふっ素樹脂層或いはポリエチレン層を内層とし、発泡ポ リエチレンを外層とする絶縁電線を製造するには、発泡剤を含まない樹脂の押出 機と発泡剤を含む樹脂の押出機を連結したクロスヘッドを用い、このクロスヘッ ドの先端部において、発泡剤を含まない樹脂と発泡剤を含む樹脂とを二層状態を 維持しながら同時に導体の周囲に押出し被覆するようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の絶縁電線にあっては、内層を通して発泡剤が飛散するため、充 分な導体密着性が得られず、また導体密着性を高めるために内層を厚くすると誘 電率の上昇を招く不利がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく本考案に係る絶縁電線は、導体の外周に非発泡ポリビニ ルアルコールからなる内層を形成し、この内層の外側に発泡ポリエチレンからな る外層を形成した。
【0006】
【作用】
導体の周囲に先にポリビニルアルコールからなる内層を形成することで、この 内層を通して外層の材料中の発泡剤が飛散しなくなる。
【0007】
【実施例】
以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。ここで、図1は本考案 に係る絶縁電線を製造する装置のクロスヘッドの部分の断面図であり、このクロ スヘッド1には発泡剤を含まない樹脂材料の押出機2、発泡剤を含む樹脂材料の 押出機3が連結され、更にニップル4,5及びダイス6が取付けられている。
【0008】 この装置を用いて絶縁電線を製造するには、ニップル4,5及びダイス6の孔 に導体7を通過せしめる際に、押出機2から発泡剤を含まない樹脂材料を、押出 機3から発泡剤を含む樹脂材料を同時にクロスヘッド内に供給し、ダイス6を経 て導体7が外部に出た時に外層として被覆された発泡剤を含む樹脂材料が発泡し 、その後冷却されることで、図2に示すように導体7の周囲に非発泡ポリビニル アルコールからなる内層8が形成され、この内層8の外側に発泡ポリエチレンか らなる外層9が形成された絶縁電線が得られる。
【0009】 以下に具体的な実施例と比較例を示す。 (実施例1) ポリビニルアルコール(MI=4g/10min)を押出機2を介してクロスヘッド 1内に導入し、一方ポリエチレン(MI=0.7g/10min ρ=0.943)100重量 部に対し、発泡剤としてアゾジカルボンアミド2.3を重量部配合したコンパウ ンドを押出機3を介してクロスヘッド1内に導入した。また導体7としては外径 3mmの軟銅線を用いた。そして、導体7の周囲に内層として形成する非発泡の ポリビニルアルコールの厚さは10μmとし、このポリビニルアルコールの上に 外層として形成する発泡ポリエチレンの発泡度は83%とし、更に絶縁電線とし ての外径は12mmとした。 尚、ポリビニルアルコールとしてはMFR(メルトフローレート)が0.5〜 7g/10minのものを用いる。これはMFRが0.5未満では高速で押出す際に切 れが発生して絶縁体と導体との間に空隙を生じ、MFRが7を超えると内層の均 一化が困難になるからである。 実施例1によって製造された絶縁電線の導体と絶縁被覆とは充分な密着性を有 し、且つ見掛けの比誘電率は1.22であった。
【0010】 (比較例1) 実施例1のポリビニルアルコールの代りに、ポリエチレン(MI=3g/min ρ=0.920)を用い、同じサイズの発泡ポリエチレン絶縁電線を製造したところ 、内層の厚さが10μmでは導体とポリエチレン絶縁体との間に空隙が生じた。 この空隙をなくすため、内層の厚さを厚くしていったところ、500〜800μ mが必要であった。そしてこの時の発泡度は82%、見掛けの比誘電率は1.3 0であり、実施例1と比較して比誘電率が高くなっていた。
【0011】
【考案の効果】
以上に説明したように本考案によれば、絶縁電線の導体と発泡ポリエチレンか らなる絶縁被覆との間に厚さが1/50〜1/80(mm)の極めて薄い非発泡 ポリビニルアルコールからなる内層を形成することで、見掛けの誘電率が上昇す るのを抑制しつつ導体と絶縁被覆との密着性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る絶縁電線の製造装置の要部断面図
【図2】本考案に係る絶縁電線の拡大断面図
【符号の説明】
1…クロスヘッド、2,3…押出機、7…導体、8…非
発泡ポリビニルアルコールからなる内層、9…発泡ポリ
エチレンからなる外層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体の外周に内層と外層を形成した絶縁
    電線において、前記内層は非発泡ポリビニルアルコール
    からなり、前記外層は発泡ポリエチレンからなることを
    特徴とする発泡ポリエチレン絶縁電線。
JP071589U 1991-08-12 1991-08-12 発泡ポリエチレン絶縁電線 Withdrawn JPH0517845U (ja)

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JPH0517845U true JPH0517845U (ja) 1993-03-05

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1649471A1 (en) 2003-07-25 2006-04-26 Pirelli & C. S.p.A. Continuous process for manufacturing electrical cables

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1649471A1 (en) 2003-07-25 2006-04-26 Pirelli & C. S.p.A. Continuous process for manufacturing electrical cables
EP1652196A1 (en) 2003-07-25 2006-05-03 Pirelli & C. S.p.A. Continuous process for manufacturing electrical cables
EP1652196B1 (en) * 2003-07-25 2017-05-10 Prysmian S.p.A. Continuous process for manufacturing electrical cables

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