JPH05177274A - フレキシブル管の鍔出し工具 - Google Patents

フレキシブル管の鍔出し工具

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JPH05177274A
JPH05177274A JP34498891A JP34498891A JPH05177274A JP H05177274 A JPH05177274 A JP H05177274A JP 34498891 A JP34498891 A JP 34498891A JP 34498891 A JP34498891 A JP 34498891A JP H05177274 A JPH05177274 A JP H05177274A
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JP
Japan
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tool
tube
axis
pipe
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JP34498891A
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Katsushi Takeoka
克司 竹岡
Kazuhiko Suzuki
和彦 鈴木
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RETSUKISU KOGYO KK
Rex Industries Co Ltd
Original Assignee
RETSUKISU KOGYO KK
Rex Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレキシブル管(コルゲート管)の先端端面
を平面出しを行う鍔出し工具に関し、小さな力で然も平
面精度(垂直度)の出しやすい簡易な鍔出し工具を提供
することを目的とする。 【構成】 被加工フレキシブル管の端面にその軸線が管
軸線に対して所定の傾斜角となるように押し付けて管端
面の平面出しを行う鍔出し工具であって、該鍔出し工具
は上記傾斜角をθとした時にα=(180°−2θ)で
表される頂角αを有する円錐母面の少なくとも一部から
構成される本体を有することを特徴とする鍔出し工具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフレキシブル管(コルゲ
ート管)の先端端面の平面出しを行う鍔出し工具に関す
る。管を別の管、あるいは管接続具に溶接、あるいは溶
着する場合にその接合面の面出しをするために、管端端
面の平面出しを行う鍔出し加工が行われる。
【0002】
【従来の技術】従来、このような鍔出し加工に際して
は、図21に示す如く一般に平板上の手動工具20を加
工すべきコルゲート状のフレキシブル管Pの端面に押し
当て、単にその端面を平らに押し潰して平面出しを行っ
ていたに過ぎない。この場合、管Pをその軸線を中心と
して回転する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るにこのような平板
状の工具を押し当てるやり方では、平板平面全体が同時
に管端面に接触せしめられるため、切削抵抗が極めて大
きく、従って作業者に過大な作業力を必要としていた。
又、管端面に形成される鍔(端面)の平面度は手動工具
20の平板平面の精度にのみ依存し、従って、力のかけ
具合等に応じて管端面が軸線に対して簡単に傾斜してし
まう等の問題があった。
【0004】本発明の目的は、このような従来技術の問
題点に鑑み、小さな力で然も平面精度(垂直度)の出し
やすい簡易な鍔出し工具を提供することにある。又、本
発明の別の目的は回転駆動軸を内蔵した電動工具に簡単
に着脱自在に取り付けることができ、それによりその回
転駆動力により鍔出し加工を容易に行い得る鍔出し工具
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明によれば、被加工フレキシブル管の端面にそ
の軸線が管軸線に対して所定の傾斜角となるように押し
付けて管端面の平面出しを行う鍔出し工具であって、該
鍔出し工具は上記傾斜角をθとした時にα=(180°
−2θ)で表される頂角αを有する円錐母面の少なくと
も一部から構成される本体を有することを構成上の特徴
とする。又、上記本体にはこれを外部回転駆動手段に取
り付けるための軸部が一体的に形成され、且つ鍔出し工
具は該軸部の軸線に関して対称的な形状をなす。
【0006】
【作用】本発明によれば、鍔出し工具の円錐母面がその
母線で常に被加工管の端面に線接触する。従って鍔出し
工具にかかる抵抗は極めて小さくなる。又、鍔出し工具
本体の円錐母面はその軸線が管軸線に対して所定の傾斜
角θとなるように取り付けた時に頂角αがα=(180
°−2θ)で表される大きさとなっているので、円錐母
面は常に管軸線に対して直交する面に一致する。その結
果、管端面に形成される鍔は管軸線に対し正確に直交す
る面となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例につき図面を
参照して説明する。図1は本発明にかかる鍔出し工具の
外観を示す斜視図である。同図において、1は円錐状の
本体、3は軸部をそれぞれ示す。本体1は円錐状の母面
5を有するが、頂部7は加工に関与しないので、必ずし
も完全な円錐コーンである必要はなく、例えば、図示の
如く、截頭円錐形状にしたり、或いはその他の任意の形
状でよい。軸部3は本体1の裏面に一体的に形成され、
好ましくは後述の如く電動フレア工具の回転駆動軸に取
り付けるための周溝9を有する。
【0008】本発明にかかる鍔出し工具は後述の如く、
加工すべきフレキシブル管(コルゲート管)Pの管軸線
Xに対し所定の傾斜角αで取付けられるが、この場合、
円錐母面5の頂角θは次式を満足する関係を満たす。 α=(180°−2θ) この関係を図2に示す。尚、同図においてYは鍔出し工
具の軸線を示し、Lは管軸線Xに垂直な管端面をそれぞ
れ示す。
【0009】図3,図4に本発明による鍔出し工具によ
るフレキシブル管Pの加工原理を示す。図3は鍔出し工
具の本体1の円錐母面を管Pの端面に押し当てる直前の
状態(下図)から管端面に円錐母面を押し当て管Pの端
面に鍔Sを形成した状態(上図)を示す。この場合、工
具の軸線Yは管軸線Xに対し角度αだけ傾斜せしめられ
ることは前述の通りである。
【0010】図4では、このように傾斜角αで偏心した
鍔出し工具の180°位相の異なる位置を示す。つまり
鍔出し工具は180°回転する間にそれぞれ1、3で示
す位置から1′、3′で示す位置に来る。鍔出し工具の
本体1の円錐母面の頂点(図示実施例では想像上の頂
点)は管軸線X上に位置し、鍔出し工具の回転中も常に
管P上に固定されたままである。つまり鍔出し工具は円
錐母面の頂点を固定回転中心として偏心回転運動(首振
り運動)をする。一実施例によればθ=8°であり、従
ってα=180°−2×8°=164°である。
【0011】尚、本実施例では鍔出し工具を回転し、フ
レキシブル管Pは固定したままであることを前提として
いるが、理論的には両者の間で相対回転が生じればよ
く、従って、図3に示す傾斜状態に鍔出し工具を何らか
の固定保持手段で保持し、管Pを回転させても同様の鍔
出し加工を行い得ることは容易に理解されよう。
【0012】次に、本発明にかかる鍔出し工具の回転駆
動源として利用することが出来る電動工具について図5
〜図20を参照して説明する。尚、この電動工具は本願
出願人が先に、特願平2−62714号において提案し
た電動フレア工具をそのまま利用したものである。
【0013】フレア工具は把持部13を備えたピストル
型の本体11を有し、その把持部13の下端には交換電
池Bを収容する電池ケースが形成される。電池Bはコー
ド15によりスイッチ17を介してモータMに連結され
る。ピストルのトリガに相当するスイッチ17は図7か
ら明らかな如く、その上端を押すことによりモータMを
左ねじ回転(L)、また下端を押すことにより右ねじ回
転(R)させる。スイッチ17は押力を解放することに
よりオフとなる。電池Bは下端の底蓋19を開放するこ
とにより交換可能である。
【0014】モータMは本体11内において、把持部1
3の上端上に位置する。モータMの出力軸21は夫々ベ
アリングにより回転自在に支承される適当な数の歯車W
1,W2,W3等から構成される歯車減速装置23を介
して回転駆動軸27に連結される。即ち、回転駆動軸2
7は歯車減速装置23の最終歯車W3の歯車軸25にス
プライン29を介して連結される環状ボス部31を有す
る。ボス部31はノックピン33により回転駆動軸27
に一体化される。回転駆動軸27のボス部31はその外
周の一部に軸方向に延びる周溝35を有し、この周溝3
5内に一方向回転伝達機構を構成するラチェットレバー
39がピン37により回動(揺動)自在に保持される。
ラチェットレバー39の後端はボス部31との間に設け
たばね41により常に上方に押圧され、従って、ラチェ
ットレバー39は図5において、ピン37を中心として
常時時計方向に回転付勢される。ラチェットレバー39
の先端には後記のラチェット爪43が形成される。
【0015】モータMの出力軸21と回転駆動軸27の
軸線とが平行になるようにモータMは回転駆動軸27の
下方に配置されるが、このようにすることにより、工具
全体がコンパクトになり、手持ち工具として簡便なピス
トル型のフレア工具を実現出来る。回転駆動軸27の先
端には本体11から突出する偏心コーン47が固設され
る。偏心コーン47の回転中心Yは回転駆動軸27の軸
線Xに対して角度θだけ傾斜(偏心)しており、回転に
伴い円錐母面の軌跡を描くが、頂点は常に回転駆動軸2
7の軸線に上にあり固定である。
【0016】回転駆動軸27の周囲には環状の送りねじ
軸49が相対回転且つ相対軸方向運動可能に取り付けら
れる。送りねじ軸49の外周ねじ40aは本体11と一
体的なナット部材53に形成されるめねじ部(ねじ孔)
51に螺合せしめられ、該両者で送りねじ軸機構を構成
する。従って、送りねじ軸49が回転するとき、固定側
のナット部材53に対し送りねじ軸49が軸方向に移動
する。
【0017】送りねじ軸49と回転駆動軸27の先端拡
大部28との間には第1のばね55が配設され、偏心コ
ーン47を図5において常に右方に付勢する。また、送
りねじ軸49の後端にはボス部31との間に第1ばね5
5よりも弱い第2のばね59が設けられ、該両者を離す
方向に付勢する。
【0018】送りねじ軸49の後端にはフランジ状突起
61が形成され、その一部に軸線方向に延びる周溝62
が形成される。従って、送りねじ軸49の軸線方向位置
に応じて上記ラチェット爪43の係合位置が変化する。
【0019】ラチェット爪43は図16に示す如くその
軸線方向位置で横断面形状が異なり、その先端(偏心コ
ーン47側に近い方の端部)側から見て、左下がりテー
パ面43a(図16(A))、V字状テーパ面43b(図1
6(B))、及び右下がりテーパ面43c(図16(C))を形
成する。テーパ面43a,43b,43cの傾斜角度は
例えば18°程度である。
【0020】本体11と一体的なナット部材53の先端
にはフレア工具を管Pに取り付けるための管ホルダ71
が着脱自在に取り付けられる。管ホルダ71は図17,
図18及び図19に詳細に示される。管ホルダ71はホ
ルダ本体73と、該ホルダ本体73と工具本体11のナ
ット部材53とを連結するホルダリング75とを有す
る。ホルダリング75はその両面に所定角度間隔で配置
した複数個(図では各3個ずつ)のフランジ状突起7
7,79を有し、突起77はナット部材53の先端に形
成した溝91内に嵌め込まれる。溝91は図20に示す
如く、その溝入口から周方向に延びる部分91aを有
し、この溝部分91aはナット部材53の後端に向かっ
て僅かな角度βだけ傾斜している。
【0021】また、突起79の内側にはホルダ本体73
の対向フランジ状突起80が嵌め込まれる。突起80は
突起79と位相を異ならせた状態でホルダ本体73をホ
ルダリングに突き合わせ、次いで適当な角度だけ相対的
に回転させることにより突起80が突起79の内側(裏
側)にきて両者は一体化する。一方、突起77も溝91
に合わせてから相対回転させることにより突起77は溝
91の傾斜溝部分91aに案内され、その傾斜分だけホ
ルダリング75が軸方向においてナット部材53側に移
動するので、結果として、ホルダ本体73はナット部材
53に強く引きつけられ、両者は合体する。
【0022】ホルダ本体73は図17,図18に示す如
く、開閉自在な2つ割り式の一対のプレート95a,9
5bを有し、これら両プレート95a,95bはその一
端側でピン93により枢着され、他端側で締結ボルト9
4により開閉自在に締着される。
【0023】締結ボルト94の基端部はプレート95b
にピン99により枢着され、これを図17,図18にお
いて94′で示す如く反時計方向に回す(倒す)ことに
よりプレート95aがフリーとなる。即ち、プレート9
5aを開放して管をホルダ本体73内に抱持することが
できる。管Pを掴持した後の締め付け時には、図17,
図18の状態でハンドル98を回すことによりボルト9
4を締め付ければ良い。
【0024】各プレート95a,95bは半円状の開口
96a,96bを有し、両プレート95a,95bの閉
鎖時に組み合わさって管Pに略等しい径の円形開口を形
成する。
【0025】好ましくは、管ホルダ本体73には図1
7,図18,図19に示す如き管端Pの位置決めプレー
ト81が設けられる。この位置決めプレート81はその
一端にピン孔92を有し、前述のプレート95a,95
bの枢軸ピン93に枢着される。位置決めプレート81
はホルダ本体73上においてナット部材53側に置かれ
る。
【0026】位置決めプレート81は図17,図18に
示す如く、ピン93を中心として開閉(揺動)自在であ
るが、その閉鎖位置(図17)において、円開口(96
a,96b)の半円より小さい領域を覆い、円の中心を
覆うことのない様な形状である。従って、偏心コーン4
7は位置決めプレート81に邪魔されずにその中心(頂
点)が位置決めプレート81を越えて管P側に入り込む
(図5)。
【0027】加工時には、上述の如く、偏心コーン47
は偏心回転しながら前進するので一回転の度に位置決め
プレート81を蹴り上げながら管P内に進入する。即
ち、位置決めプレート81はかたかた振動(揺動)す
る。若し、位置決めプレート81が円開口の中心を覆う
大きさを有すると、偏心コーン47の中心(頂点)が位
置決めプレート81に当たってしまい管P内に進入出来
ない。偏心コーン47は偏心回転するので、その頂点が
位置決めプレート81を越えさえすれば、回転しながら
位置決めプレート81を押し退けることが出来る。
【0028】以上の如く構成したフレア工具は次の如く
作動する。図8Aはスタート位置を示す。この状態で
は、ラチェット爪43は図9に示す如く、その略中央部
分のV字状テーパ面43b(図16)が送りねじ軸49
の周溝62内に位置する。ここで、スイッチ17を押し
てモータMを作動させると、回転駆動軸27、従って、
偏心コーン47はモータにより減速装置23、スプライ
ン29、ボス部31を介して回転駆動される。
【0029】回転駆動軸27と一体的なラチェットレバ
ー39が例えば図9において反時計方向に回転すると、
ラチェット爪43と周溝62とにより形成される一方向
回転伝達機構を介して送りねじ軸49が同方向に回転せ
しめられる。この時、駆動側であるラチェット爪43の
左端面が周溝62の左端壁に接触する(図11)。その
結果、本体に形成しためねじ部(固定側)51に螺合し
てそれと共に送りねじ機構を構成する送りねじ軸49は
軸方向(図5右方)に動く。ねじ軸49が軸方向に動く
と、その動きは第1ばね55を介して回転駆動軸27、
従って、偏心コーン28に伝えられ、偏心コーン28も
軸方向に動く。その結果、偏心コーン28は回転しなが
ら管端Pに強く押しつけられ、管端を円錐状に拡径する
(図10,図11)。
【0030】管端のフレア加工(拡径)が終了すると、
偏心コーン28はもはやそれ以上軸線方向には進み得
ず、従って、管端内径内で空転する。そのため、モータ
が更に回転し続けると、ねじ軸49はばね55を圧縮し
ながら尚も軸線方向に移動し、終にはラチェットレバー
39のラチェット爪43の先端テーパ面43aが周溝6
2内に位置する。その結果、図12,図13に示す如
く、ラチェット爪43はそのテーパ方向から見て、一回
転毎に周溝62の縁壁に乗り上げながら、空転する。即
ち、ラチェットレバー39は空転し、その回転は送りね
じ軸49には伝えられない。即ち、回転駆動軸27とね
じ軸49との連結が解除され、一方向回転伝達機構の働
きが無効となる。このように、フレア加工終了後に偏心
コーン28を空転させるのは過負荷による工具の破損を
防止すると共に、綺麗で均一な加工面を得るためであ
る。
【0031】尚、上記の空転時には、ラチェットレバー
39はそのラチェット爪43が周溝62の縁壁に乗り上
げる度に、ピン37を中心として揺動を繰り返すことに
なる。上記から理解されるように、送りねじ軸49の周
溝62はその軸線方向に応じて一方向回転伝達機構の係
脱(回転駆動軸とねじ軸部材との連結)を行うクラッチ
を構成する。
【0032】フレア加工が終了したら、モータMはスイ
ッチ17により逆転せしめられる。その結果、基本的に
は、上述の正転時とは全く逆の動きをするが、この場合
には、図13とは逆にラチェット爪43の右端面が周溝
62の右端壁に引っ掛かり、従って、ラチェットレバー
39(従って、回転駆動軸27)の回転が送りねじ軸4
9に伝えられる。詰まり、逆転時にはラチェット爪43
は回転を伝達する。その結果、送りねじ軸49は図5に
おいて左方に動き、圧縮されていたばね55が元の自由
状態に戻るまで送りねじ軸49のみが軸方向に移動す
る。その結果、図9に示す状態に戻り、V字状テーパ面
43bが周溝62内に位置する。
【0033】この状態に戻ると、送りねじ軸49の左方
運動は第2ばね59を介してボス部31、回転駆動軸2
7に伝えられ、これを左方に動かす。その結果、回転駆
動軸27の左端が減速歯車装置23の最終歯車の歯車軸
25に当接する。その結果、回転駆動軸27はそれ以上
左方には動き得ず、従って、送りねじ軸49のみが第2
ばね59を圧縮しながら、更に左方に動く。その結果、
ラチェット爪43はその後端テーパ面43c(図16)
が周溝62内に来る。この位置では、ラチェット爪43
は図14,図15に示す如く、図12,図13の場合と
同様に、そのテーパ方向から見て、一回転毎に周溝62
の縁壁に乗り上げながら、空転する。即ち、ラチェット
レバー39は空転し、その回転は送りねじ軸49には伝
えられない。即ち、回転駆動軸27とねじ軸49との連
結が解除される。こうして、仮令、モータMを回転し続
けても回転駆動軸は空転し、過負荷による工具の破損を
防止する。
【0034】以上の電動フレア工具において偏心コーン
47の代わりに本発明の鍔出し工具を取り付けることに
より電動の鍔出し工具が実現できる。尚、偏心コーン4
7あるいは鍔出し工具の回転駆動軸27の先端の拡径部
(ホルダ)28内には例えばねじ(図示せず)等により
着脱自在に取り付けられる。図1に示す周溝9は位置決
め用の溝である。
【0035】
【発明の効果】以上に記載した如く、本発明によれば加
工すべきフレキシブル管の管軸線に対する取付け傾斜角
と本体円錐母面の頂角との間に所定の特別な関係を持た
せることにより、フレキシブル管の管端に円錐母面(母
線)により管軸線に垂直な平坦面(鍔)を小さな力で簡
単且つ確実に形成することが出来る。又、本発明にかか
る鍔出し工具を既存の電動工具に取り付けることによ
り、作業者の技量に左右されることなく、綺麗で均一な
鍔面を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる鍔出し工具の全体外観を示す斜
視図である。
【図2】図1に示す鍔出し工具の円錐頂角と管軸線に対
する傾斜角との関係を示す図解図である。
【図3】図1に示す鍔出し工具によるフレキシブル管の
加工原理を示すための加工前後の状態を示す正面図であ
る。
【図4】図1に示す鍔出し工具によるフレキシブル管の
加工原理を示すために、鍔出し工具を180°位相の異
なる2つの位置で示した加工前後の状態の図3と同様の
図である。
【図5】本発明において用いられる電動フレア工具の全
体構造を示す長手断面図である。
【図6】図5に示す電動フレア工具の外観を示す正面図
である。
【図7】同右側断面図である。
【図8】スタート位置を示す要部断面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】フレア加工完了位置を示す要部断面図であ
る。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】フレア加工完了後の空転状態を示す要部断面
図である。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図である。
【図14】逆転時の空転状態を示す要部断面図である。
【図15】図14のXV−XV線断面図である。
【図16】図5のXVIA線、XVIB線、XVIC線に沿った断面
図である。
【図17】図5に示されるホルダの位置決めプレート閉
鎖時における右側断面図である。
【図18】図5に示されるホルダの位置決めプレート開
放時における右側断面図である。
【図19】位置決めプレートの拡大図である。
【図20】図5に示されるナット部材の先端の溝形状を
示すための概略斜視図である。
【図21】従来の手動鍔出し工具の斜視図である。
【符号の説明】
1…本体 3…軸部 5…円錐母面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工フレキシブル管の端面にその軸線
    が管軸線に対して所定の傾斜角となるように押し付けて
    管端面の平面出しを行う鍔出し工具であって、該鍔出し
    工具は上記傾斜角をθとした時にα=(180°−2
    θ)で表される頂角αを有する円錐母面の少なくとも一
    部から構成される本体(1)を有することを特徴とする
    鍔出し工具。
  2. 【請求項2】 上記本体にはこれを外部回転駆動手段に
    取り付けるための軸部(3)が一体的に形成され、該軸
    部の軸線に関して対称的な形状をなす請求項1に記載の
    鍔出し工具。
JP34498891A 1991-12-26 1991-12-26 フレキシブル管の鍔出し工具 Pending JPH05177274A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116532541A (zh) * 2023-07-06 2023-08-04 四川岷河管道建设工程有限公司 一种不锈钢管道翻边设备

Cited By (2)

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CN116532541A (zh) * 2023-07-06 2023-08-04 四川岷河管道建设工程有限公司 一种不锈钢管道翻边设备
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