JP2834264B2 - 電動フレア工具 - Google Patents

電動フレア工具

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JP2834264B2
JP2834264B2 JP2062714A JP6271490A JP2834264B2 JP 2834264 B2 JP2834264 B2 JP 2834264B2 JP 2062714 A JP2062714 A JP 2062714A JP 6271490 A JP6271490 A JP 6271490A JP 2834264 B2 JP2834264 B2 JP 2834264B2
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克司 竹岡
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D41/00Application of procedures in order to alter the diameter of tube ends
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    • B21D41/021Enlarging by means of tube-flaring hand tools
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    • B21D41/02Enlarging
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は管の先端を擂鉢状に拡径する(フレア加工)
フレア工具、特に、モータ駆動の電動フレア工具に関す
る。
管を別の管、あるいは管接続具に溶接、あるいは溶着
する場合にその接合面積を確保するために、管端を内径
側から擂鉢状に拡げるフレアー加工が行われる。
〔従来の技術〕
管端を第15図に示す如く拡径(例えば、45゜フレア
ー)するために、従来から第12図に示す如き手動の簡易
フレア工具が用いられている。このフレア工具本体1に
は第13、14図に示す如く、上端にハンドル3を有する回
転軸7が回転自在に取り付けられ、回転軸7の下端に取
り付けられた偏心コーン5を管Pに押し付けながらハン
ドル3により回転せしめることにより管端Pの内径を偏
心コーン5の形状に応じた角度でフレア加工するもので
ある。偏心コーン5は第13、14図から明らかな如く、そ
の回転軸線は回転軸7の軸線に対して傾斜(偏心)して
いるが、先端(円錐頂点)の回転中心は固定(常に回転
軸7の軸線上にある)であり、従って、管端を少しずつ
滑らかに拡げることが出来る。尚、第14図は13図に対
し、偏心コーン5が180゜だけ回転した状態を示す。
図中、9は管Pを保持するホルダ(プレート)であ
り、図示例の場合、管径に応じた数種類の孔6が形成さ
れているが基本的には、1個の孔6が有ればよい。各孔
6には偏心コーン5の円錐面に対応した角度の面取りが
施されている。
ホルダ9は2つ割り式(9a、9b)になっており、管P
を対応する大きさの孔6に嵌めた後、本体1に取り付け
た締めつけねじハンドル8を締め付けることにより管P
をしっかりとクランプすることが出来る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかるに、上述のフレア工具は手動であり、従って、
加工に際して大きな力でハンドルを回転しなければなら
ず、不便である。特に、例えば住宅の天井を走る既設の
管の端部にフレア加工を施す場合等においては、上を見
上げる作業となり、この不便さは、肉体的にも許容し難
いものとなる。
また、手作業であるために加工精度が作業者の熟練度
に依存するところ大であり、信頼性に欠けるという問題
があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の目的は上記の如き問題点を解決し、簡易の電
動フレア工具を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明にかかる電動フレ
ア工具は、電源に連結されるモータを内蔵した本体と、
該モータの出力軸に減速装置を介して軸方向に相対的に
可動に連結され先端に偏心コーンを固設した回転駆動軸
と、該回転駆動軸に一方向回転伝達機構を介して連結さ
れ上記本体に形成したねじ部に螺合せしめられるねじ軸
部材と、該ねじ軸部材と回転駆動軸との間に介在せしめ
られ回転駆動軸を一軸線方向に付勢する弾性部材とを有
することを構成上の特徴とする(請求項1)。
好ましくは、モータはその出力軸が上記回転駆動軸の
軸線と平行になるようにして回転駆動軸の下方に配置さ
れる(請求項2)。
また、好ましくは上記回転駆動軸とねじ軸部材との間
には上記一方向回転伝達機構を介しての両者の連結をね
じ軸部材の軸線方向運動に応じて係脱するクラッチ部材
が設けられる(請求項3)。
被加工管は上記本体に着脱自在に取り付けられる管ホ
ルダにより解放自在に掴持される(請求項4)。
好ましくは、管ホルダには管端掴持時、管端に接して
その位置を一義的に決める、軸線と直交する面内で開閉
自在の位置決め用プレートが付設される(請求項5)。
〔作用〕
偏心コーン自体は従来技術(第13、14図)と全く同様
であり、その回転軸線は回転駆動軸の軸線に対して偏心
しているが頂点の回転中心は回転駆動軸の軸線上に固定
である。偏心コーンはモータにより減速装置を介して減
速回転駆動される。フレア加工時に、回転駆動軸が回転
すると、その回転はねじ軸部材にも伝達され、その結
果、本体に形成しためねじ部(固定側)に螺合してそれ
と共に送りねじ機構を構成するねじ軸部材は軸方向に動
く。ねじ軸部材が軸方向に動くと、その動きは弾性部材
を介して回転駆動軸、従って、偏心コーンに伝えられ、
偏心コーンも軸方向に動く。その結果、偏心コーンは回
転しながら管端に強く押しつけられ、管端を円錐状に拡
径する。
管端のフレア加工(拡径)が終了すると、偏心コーン
はもはやそれ以上軸線方向には進み得ず、従って、管端
内径内で空転する。そのため、モータが更に回転し続け
ると、ねじ軸部材は弾性部材を圧縮しながら尚も軸線方
向に移動し、終には回転駆動軸とねじ軸部材との連結が
解除され、一方向回転伝達機構の働きが無効となる。こ
のように、フレア加工終了後に偏心コーンを空転させる
のは無理な過負荷による工具の破損を防止すると同時
に、奇麗で均一な加工面を得るためである。
モータの出力軸と上記回転駆動軸の軸線とが平行にな
るようにモータを回転駆動軸の下方に配置することによ
り、工具全体がコンパクトになり、手持ち工具として簡
便となる。
一方向回転伝達機構の係脱(回転駆動軸とねじ軸部材
との連結)はクラッチ部材により行われるが、フレア加
工終了後に偏心コーンを空転させるのは上述の如く、過
負荷による工具の破損を防止すると共に、奇麗で均一な
加工面を得るためである。管ホルダにより、本発明の電
動フレア工具を管端に容易に取り付けることができる。
管はその一端を位置決め用プレートに押し当てるだけ
で軸方向の位置が一義的に決まり、作業者の感に頼るこ
とは不要である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
第1、2、3図は本発明の一実施例に係る電動フレア
工具の内部構造及び外観を示す。
フレア工具は把持部13を備えたピストル型の本体11を
有し、その保持部13の下端には交換電池Bを収容する電
池ケースが形成される。電池Bはコード15によりスイッ
チ17を介してモータMに連結される。ピストルのトリガ
に相当するスイッチ17は第3図から明らかな如く、その
上端を押すことによりモータMを左ねじ回転(L)、ま
た下端を押すことにより右ねじ回転(R)させる。スイ
ッチ17は押力を解放することによりオフとなる。電池B
は下端の底蓋19を開放することにより交換可能である。
モータMは本体11内において、把持部13の上端上に位
置する。モータMの出力軸21は夫々ベアリングにより回
転自在に支承される適当な数の歯車W1、W2、W3等から構
成される歯車減速装置23を介して回転出力軸27に連結さ
れる。即ち、回転出力軸27は歯車減速装置23の最終歯車
W3の歯車軸25にスプライン29を介して連結される環状ボ
ス部31を有する。ボス部31はノックピン33により回転出
力軸27に一体化される。回転出力軸27のボス部31はその
外周の一部に軸方向に延びる周溝35を有し、この周溝35
内に一方向回転伝達機構を構成するラチェットレバー39
がピン37により回動(揺動)自在に保持される。ラチェ
ットレバー39の後端はボス部31との間に設けたばね41に
より常に上方に押圧され、従って、ラチェットレバー39
は第1図において、ピン37を中心として常時時計方向に
回転付勢される。ラチェットレバー39の先端には後記の
ラチェット爪43が形成される。
モータMの出力軸21と回転駆動軸27の軸線とが平行に
なるようにモータMは回転駆動軸27の下方に配置される
が、このようにすることにより、工具全体がコンパクト
になり、手持ち工具として簡便なピストル型のフレア工
具を実現出来る。
回転出力軸27の先端には本体11から突出する偏心コー
ン47が固設される。偏心コーン47の回転状態は第12、13
図に示したものと全く同様であり、その回転中心Yは回
転出力軸27の軸線Xに対して傾斜(偏心)しており、回
転に伴い円錐母面の軌跡を描くが、頂点は常に回転出力
軸27の軸線上にあり固定である。
回転出力軸27の周囲には環状の送りねじ軸49が相対回
転且つ相対軸方向運動可能に取り付けられる。送りねじ
軸49の外周ねじ49aは本体11と一体的なナット部材53に
形成されるめねじ部(ねじ孔)51に螺合せしめられ、該
両者で送りねじ軸機構を構成する。従って、送りねじ軸
49が回転するとき、固定側のナット部材53に対し送りね
じ軸49が軸方向に移動する。
送りねじ軸49と回転出力軸27の先端拡大部28との間に
は第1のばね55が配設され、偏心コーン47を第1図にお
いて常に右方に付勢する。また、送りねじ軸49の後端に
はボス部31との間に第1ばね55よりも弱い第2のばね59
が設けられ、該両者を離す方向に付勢する。
送りねじ軸49の後端にはフランジ状突起61が形成さ
れ、その一部に軸線方向に延びる周溝62が形成される。
従って、送りねじ軸49の軸線方向位置に応じて上記ラチ
ェット爪43の係合位置が変化する。
ラチェット爪43は第8A、8B、8C図に示す如くその軸線
方向位置で横断面形状が異なり、その先端(偏心コーン
47側に近い方の端部)側から見て、左下がりテーパ面43
a(第8A図)、V字状テーパ面43b(第8B図)及び右下が
りテーパ面43c(第8C図)を形成する。テーパ面43a、43
b、43cの傾斜角度は例えば18゜程度である。
本体11と一体的なナット部材53の先端にはフレア工具
を管Pに取り付けるための管ホルダ71が着脱自在に取り
付けられる。管ホルダ71は第9A、9B図及び第10図に詳細
に示される。
管ホルダ71はホルダ本体73と、該ホルダ本体73と工具
本体11のナット部材53とを連結するホルダリング75とを
有する。ホルダリング75はその両面に所定角度間隔で配
置した複数個(図では各3個づつ)のフランジ状突起7
7、79を有し、突起77はナット部材53の先端に形成した
溝91内に嵌め込まれる。溝91は第11図に示す如く、その
溝入口から周方向に延びる部分91aを有し、この溝部分9
1aはナット部材53の後端に向かって僅かな角度θだけ傾
斜している。また、突起79の内側にはホルダ本体73の対
向フランジ状突起80が嵌め込まれる。突起80は突起79と
位相を異ならせた状態でホルダ本体73をホルダリングに
付き合わせ、次いで適当な角度だけ相対的に回転させる
ことにより突起80が突起79の内側(裏側)にきて両者は
一体化する。一方、突起77も溝91に合わせてから相対回
転させることにより突起77は溝91の傾斜溝部分91aに案
内され、その傾斜分だけホルダリング75が軸方向におい
てナット部材53側に移動するので、結果として、ホルダ
本体73はナット部材53に強く引きつけられ、両者は合体
する。
ホルダ本体73は第9A、9B図に示す如く、開閉自在な2
つ割り式の一対のプレート95a、95bを有し、これら両プ
レート95a、95bはその一端側でピン93により枢着され、
他端側で締結ボルト94により開閉自在に締着される。締
結ボルト94の基端部はプレート95bにピン99により枢着
され、これを第9A、9B図において94′で示す如く反時計
方向に回す(倒す)ことによりプレート95aがフリーと
なる。即ち、プレート95aを開放して管をホルダ本体73
内に抱持することができる。管Pを掴持した後の締め付
け時には、第9A、9B図の状態でハンドル98を回すことに
よりボルト94を締め付ければ良い。
各プレート95a、95bは半円状の開口96a、96bを有し、
両プレート95a、95bの閉鎖時に組み合わさって管Pに略
等しい径の円形開口を形成する。
好ましくは、管ホルダ本体73には第9A、9B、10図に示
す如き管端Pの位置決めプレート81が設けられる。この
位置決めプレート81はその一端にピン孔92を有し、前述
のプレート95a、95bの枢軸ピン93に枢着される。位置決
めプレート81はホルダ本体73上においてナット部材53側
に置かれる。
位置決めプレート81は第9A、9B図に示す如く、ピン93
を中心として開閉(揺動)自在であるが、その閉鎖位置
(第9A図)において、円開口(96a、96b)の半円より小
さい領域を覆い、円の中心を覆うことのない様な形状で
ある。従って、偏心コーン47は位置決めプレート81に邪
魔されずにその中心(頂点)が位置決めプレート81を越
えて管P側に入り込む(第1図)。加工時には、上述の
如く、偏心コーン47は偏心回転しながら前進するので一
回転の度に位置決めプレート81を蹴り上げながら管P内
に進入する。即ち、位置決めプレート81はかたかた振動
(揺動)する。若し、位置決めプレート81が円開口の中
心を覆う大きさを有すると、偏心コーン47の中心(頂
点)が位置決めプレート81が当たってしまい管P内に進
入出来ない。偏心コーン47は偏心回転するので、その頂
点が位置決めプレート81を越えさえすれば、回転しなが
ら位置決めプレート81を押し退けることが出来る。
以上の如く構成したフレア工具は次の如く作動する。
第4A図はスタート位置を示す。この状態では、ラチェ
ット爪43は第4B図に示す如く、その略中央部分のV字状
テーパ面43b(第8B図)が送りねじ軸49の周溝62内に位
置する。ここで、スイッチ17を押してモータMを作動さ
せると、回転駆動軸27、従って、偏心コーン47はモータ
により減速装置23、スプライン29、ボス部31を介して回
転駆動される。回転駆動軸27と一体的なラチェットレバ
ー39が例えば第4B図において反時計方向に回転すると、
ラチェット爪43と周溝62とにより形成される一方向回転
伝達機構を介して送りねじ軸49が同方向に回転せしめら
れる。この時、駆動側であるラチェット爪43の左端面が
周溝62の左端壁に接触する(第5B図)。その結果、本体
に形成したねじ部(固定側)51に螺合してそれと共に送
りねじ機構を構成する送りねじ軸49は軸方向(第1図右
方)に動く。ねじ軸49が軸方向に動くと、その動きは第
1ばね55を介して回転駆動軸27、従って、偏心コーン28
に伝えられ、偏心コーン28も軸方向に動く。その結果、
偏心コーン28は回転しながら管端Pに強く押しつけら
れ、管端を円錐状に拡径する(第5A、5B図)。
管端のフレア加工(拡径)が終了すると、偏心コーン
28はもはやそれ以上軸線方向には進み得ず、従って、管
端内径内で空転する。そのため、モータが更に回転し続
けると、ねじ軸49はばね55を圧縮しながら尚も軸線方向
に移動し、終にはラチェットレバー39のラチェット爪43
の先端テーパ面43aが周溝62内に位置する。その結果、
第6A、6B図に示す如く、ラチェット爪43aはそのテーパ
方向から見て、一回転毎に周溝62の縁壁に乗り上げなが
ら、空転する。即ち、ラチェットレバー39は空転し、そ
の回転は送りねじ軸49には伝えられない。即ち、回転駆
動軸27とねじ軸49との連結が解除され、一方向回転伝達
機構の働きが無効となる。このように、フレア加工終了
後に偏心コーン28を空転させるのは過負荷による工具の
破損を防止すると共に、奇麗で均一な加工面を得るため
である。
尚、上記の空転時には、ラチェットレバー39はそのラ
チェット爪43aが周溝62の縁壁に乗り上げる度に、ピン3
7を中心として揺動を繰り返すことになる。
上記から理解されるように、送りねじ軸49の周溝62は
その軸線方向に応じて一方向回転伝達機構の係脱(回転
駆動軸とねじ軸部材との連結)を行うクラッチを構成す
る。
フレア加工が終了したら、モータMはスイッチ17によ
り逆転せしめられる。その結果、基本的には、上述の正
転時とは全く逆の動きをするが、この場合には、第6B図
とは逆にラチェット爪43の右端面が周溝62の右端壁に引
っ掛かり、従って、ラチェットレバー39(従って、回転
駆動軸27)の回転が送りねじ軸49に伝えられる。詰ま
り、逆転時にはラチェット爪43は回転を伝達する。その
結果、送りねじ軸49は第1図において左方に動き、圧縮
されていたばね55が元の自由状態に戻るまで送りねじ軸
49のみが軸方向に移動する。その結果、第4B図に示す状
態に戻り、V字テーパ面43bが周溝62内に位置する。こ
の状態に戻ると、送りねじ軸49の左方運動は第2ばね59
を介してボス部31、回転駆動軸27に伝えられ、これを左
方に動かす。その結果、回転駆動軸27の左端が減速歯車
装置23の最終歯車の歯車軸25に当接する。その結果、回
転駆動軸27はそれ以上左方には動き得ず、従って、送り
ねじ軸49のみが第2ばね59を圧縮しながら、更に左方に
動く。その結果、ラチェット爪43はその後端テーパ面43
c(第8c図)が周溝62内に来る。この位置では、ラチェ
ット爪43cは第7A、7B図に示す如く、第6A、6B図の場合
と同様に、そのテーパ方向から見て、一回転毎に周溝62
の縁壁に乗り上げながら、空転する。即ち、ラチェット
レバー39は空転し、その回転は送りねじ軸49には伝えら
れない。即ち、回転駆動軸27とねじ軸49との連結が解除
される。こうして、仮令、モータMを回転し続けても回
転駆動軸は空転し、過負荷による工具の破損を防止す
る。
〔発明の効果〕
以上に記載した如く、本発明によれば、モータを内蔵
した取扱いの簡便な電動フレア工具が実現できる。
また、加工完了時及び工具(偏心コーン)後退時に工
具を空転させる機構を組み込むことにより、過負荷によ
る工具の破損を防止することが出来る。
本発明の電動工具によれば、作業者の技倆に左右され
ることなく、奇麗で均一なフレア加工面を得ることが出
来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる電動フレア工具の全体構造を示
す長手断面図、第2図は本発明にかかる電動フレア工具
の外観を示す正面図、第3図は同右側面図、第4A図はス
タート位置を示す要部断面図、第4B図は第4A図の4B−4B
線断面図、第5A図はフレア加工完了位置を示す要部断面
図、第5B図は第5A図の5B−5B線断面図、第6A図はフレア
加工完了後の空転状態を示す要部断面図、第6B図は第6A
図の6B−6B線断面図、第7A図は逆転時の空転状態を示す
要部断面図、第7B図は第7A図の7B−7B線断面図、第8A〜
8C図は夫々第1図の8A−8A線、8B−8B線、8C−8C線に沿
った断面図、第9A図及び第9B図は第1図に示されるホル
ダの位置決めプレート閉鎖時及び開放時における右側面
図、第10図は第9A、9B図に示される位置決めプレートの
拡大図、第11図は第1図に示されるナット部材の先端の
溝形状を示すための概略斜視図、第12図は従来の手動フ
レア工具の斜視図、第13図及び第14図はフレア加工を説
明するための偏心コーンの180゜位相の異なる2つの位
置を示す図、第15図はフレア加工前と加工後の管を示す
図。 11……偏心コーン、21……モータ出力軸、23……減速装
置、27……回転駆動軸、49……ねじ軸、55……ばね、43
……ラチェエト爪、62……周溝、71……管ホルダ、81…
…位置決め用プレート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池中 芳治 大阪府東大阪市渋川町1丁目1番26号 (56)参考文献 実開 平3−120926(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 41/02 B25D 16/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円錐頂点の回転中心が固定の偏心コーン
    (47)を回転させながら管端内径部に押し付けることに
    より該管端部を擂鉢状に拡径するフレア工具であって、
    電源(B)に連結されるモータ(M)を内蔵した本体
    (11)と、該モータの出力軸(21)に減速装置(23)を
    介して軸方向に相対的に可動に連結され先端に上記偏心
    コーンを固設した回転駆動軸(27)と、該回転駆動軸に
    一方向回転伝達機構(43等)を介して連結され上記本体
    に形成しためねじ部(51)に螺合せしめられるねじ軸部
    材(49)と、該ねじ軸部材と上記回転駆動軸との間に介
    在せしめられ回転駆動軸を常時一軸線方向に付勢する弾
    性部材(55)とを有する電動フレア工具。
  2. 【請求項2】上記モータ(M)はその出力軸(21)が上
    記回転駆動軸(27)と平行になるようにして回転駆動軸
    の下方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の
    電動フレア工具。
  3. 【請求項3】上記回転駆動軸(27)とねじ軸部材(49)
    との間には上記一方向回転伝達機構(43等)を介しての
    両者の連結をねじ軸部材の軸線方向運動に応じて係脱す
    るクラッチ部材(62等)が設けられることを特徴とする
    請求項1に記載の電動フレア工具。
  4. 【請求項4】上記本体(11)に着脱自在に取り付けら
    れ、被加工管(P)を解放自在に掴持する管ホルダ(7
    1)を有することを特徴とする請求項1に記載の電動フ
    レア工具。
  5. 【請求項5】上記管ホルダ(71)には管端掴持時、管端
    に接してその位置を一義的に決める、軸線と直交する面
    内で開閉自在の位置決め用プレート(81)が付設される
    ことを特徴とする請求項4に記載の電動フレア工具。
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