JPH05176782A - Ngf作用増強因子 - Google Patents

Ngf作用増強因子

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JPH05176782A
JPH05176782A JP4001668A JP166892A JPH05176782A JP H05176782 A JPH05176782 A JP H05176782A JP 4001668 A JP4001668 A JP 4001668A JP 166892 A JP166892 A JP 166892A JP H05176782 A JPH05176782 A JP H05176782A
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JP
Japan
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ngf
methanol
factor
culture
measured
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JP4001668A
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English (en)
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Yuriko Orii
由利子 折居
Mayumi Ito
まゆみ 伊藤
Kazutoshi Mizogami
一敏 溝上
Fumio Mizobe
文夫 溝部
Noriyoshi Sakai
則義 酒井
Kazunori Hanada
和紀 花田
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】NGF(神経成長因子)様作用及びNGFの作
用増強効果を有する新規な生理活性物質を提供し、アル
ツハイマーの治療薬として用いる際の投与を簡便にする
こと。 【構成】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は神経成長因子(以下、N
GFと称する。)様作用とその作用増強効果を有する新
規な生理活性物質に関する。
【0002】
【従来の技術】近年増えつつあるアルツハイマー型老年
痴呆においては、大脳基底核神経細胞であるアセチルコ
リン作動性神経の変性、脱落が、記憶障害、知的活動低
下に深く係わっていることが示唆されている[ウイット
ホースら、サイエンス(Science)第215巻、
第1237頁(1982年)]。
【0003】NGFは、繊維切断によるアセチルコリン
作動性神経の変性、脱落を抑制すること[コーシング
ら、ニューロサイエンス レター(Neuroscie
nceLett.)第66巻、第175頁(1986
年)]及び老齢ラットの迷路学習障害を改善すると共に
アセチルコリン作動性神経細胞の萎縮を抑制ことが報告
されている[茂野 卓ら、医学のあゆみ 第145巻、
第579頁(1986年)]。これらからNGFがアル
ツハイマー型老年痴呆の治療薬となりうることが示唆さ
れる。
【0004】一方、NGFは、脳虚血スナネズミの海馬
神経細胞脱落を防ぐことも確かめられており、脳卒中後
後遺症治療薬としても有用である。
【0005】また、本発明のNGF作用増強因子は、こ
れらと同一の物理化学的性質、および生理活性作用を有
する物質の存在は知られていない新規な物質である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】NGF様の神経細胞保
護活性を示す生体成分は、いくつか発見されているが、
NGFも含めそのいずれもがタンパク質である。タンパ
ク質はアルツハイマーの治療薬として用いる際、脳室内
投与が必要となることが予想されるため、より簡単な投
与方法が可能な治療薬が望まれている。
【0007】本発明の目的は、NGF様作用及びNGF
の作用増強効果を有する新規な生理活性物質を提供し、
アルツハイマーの治療薬として用いる際の投与方法を簡
便にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
の達成のために多数の菌株を土壌より分離し、その菌株
の代謝産物について種々検討した結果、ある種の菌株
が、NGF作用増強効果を有する新規な生理活性物質を
生産することを見いだし本発明を完成するに至った。す
なわち、本発明は、
【0009】
【0010】で表される化合物(以下、NG―121と
略称する。)、
【0011】
【0012】で表される化合物(以下、NG―122と
略称する。)及び
【0013】
【0014】で表される化合物(以下、NG―123と
略称する。)である。
【0015】本発明のNG−121,NG−122,N
G−123を生産する菌株は、本発明者らが、埼玉県大
宮市吉野町にて採取した落葉から新たに分離した菌株で
あり、微生物の名称 Stachybotrys parvispora F-47
08 および微生物寄託番号「微工研菌寄第12660号
(FERM P−12660)」として、工業技術院微
生物工業技術研究所に寄託されている。
【0016】次に、この菌株の菌学的性状を以下に示
す。 [形態]本菌株は、バレイショ・ブドウ糖寒天培地、オ
−トミ−ル寒天培地、YpSs寒天培地等で良好に生育
し、また胞子の形成も良好である。本菌株がバレイショ
・ブドウ糖寒天培地上、26℃、14日間の培養で形成
したコロニ−を光学顕微鏡で観察すると、菌糸は隔壁を
有し高度に分岐しており、ロープ状の菌糸束を多数形成
している。分生子柄は菌糸束から側生し、単生か稀に分
岐する。表面は滑面、無色で隔壁を有し、先端付近に脱
落性の顆粒が多数付着している。高さは45〜83μ
m、幅は基部で2.9〜4.8μm、先端付近ではやや
先細りとなり1.7〜2.9μmである。フィアライド
は分生子柄の先端に複数個形成され、棍棒形、表面は滑
面、大きさは6.7〜11.4×2.9〜4.8μm
(膨潤部)である。分生子は長円形、暗灰緑色、大きさ
は3.8〜5.9×2.7〜2.9μm、フィアライド
の先端で粘球状の塊となる。また、走査型電子顕微鏡で
分生子の表面を観察すると、わずかに粗面を呈してい
る。
【0017】なお、培養を3週間に延長したが有性生殖
器官の形成は認められなかった。
【0018】[培地上での諸性状]各種培地上で、26
℃、14日間培養した場合の肉眼的観察結果を次の表1
に示した。なお色の表示は日本規格協会、JIS色名帳
(1985)の系統色名を引用した。
【0019】
【表1】
【0020】[生理的性質] 1)生育pH範囲及び最適pH 本菌株はYpSs液体培地中26℃においてpH4〜1
0の範囲で生育し、最適pHは5〜7である。 2)生育温度範囲及び最適温度 本菌株はpH6.0のサブロ−液体培地において、12
〜31℃の範囲で生育し、最適温度は24〜27℃であ
る。 3)好気性,嫌気性の区別 ; 好気性
【0021】以上の形態的特徴および培養上の性状か
ら、本菌株が不完全菌亜門、Stachy-botrys 属の1菌種
であることが明らかであり、宇田川 俊一,椿 啓介 編
『菌類図鑑』(1978年)、M. B. Ellis 著『DEMATIACEO
US HYPHOMYCETES』(1971年)および 『MORE DEMATIACE
OUS HYPHOMYCETES』(1976年)、Jong and Davis, MYC
OTAXON, 3, PP409-485(1976)に報告されている多くの
既知菌株と比較検討した。その結果、本菌株は Stachy
botrys parvispora hughesに最も近い性状を示すこ
とが明かとなり、本菌株を Stachybotrys parvispor
aF-4708と命名した。
【0022】NG−121,NG−122,NG−12
3の生産は、大略一般の発酵生成物を生産する場合に準
じ、各種の栄養物質を含む培地で Stachybotrys parvis
poraF-4708 を好気的条件下で培養することにより行
う。
【0023】培地は主として液体培地を用い、炭素源、
窒素源、無機塩よりなり、必要に応じてビタミン類、先
駆物質、消泡剤を加えることができ、pHは6前後に調
整する。炭素源としては、例えばグルコース、マルトー
ス、デキストリン、グリセリン、澱粉などを単独かまた
は混合して用いる。窒素源としては、例えば酵母エキ
ス、ペプトン、肉エキス、大豆粉、コーン・スティープ
・リカー、尿素、アンモニウム塩などを単独かまたは混
合して用いる。無機塩としては、例えば燐酸一カリウ
ム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、炭酸カルシウ
ムなどを単独かまたは混合して用いる。消泡剤としては
アデカノール、シリコン化合物などを用いることができ
る。
【0024】培養方法としては振盪培養、通気撹拌培養
などの好気的培養が適しており、pH5〜7、25〜3
0℃で3〜5日間、望ましくはpH5〜7、25〜27
℃で4日間培養する。この培養により生産されたNG−
121,NG−122,NG−123を単離するには、
発酵生産物を採取する一般的な方法に準じて行えばよ
い。
【0025】すなわち、培養終了後、遠心分離または濾
過により分離した菌体からNG−121、NG−12
2,NG−123を低級アルコール、アセトンなどの有
機溶媒で抽出し、この抽出液を減圧濃縮し有機溶媒を除
去した後、酢酸エチル、ベンゼン、クロロホルムなどの
非水溶性有機溶媒に転溶し、これを減圧濃縮してシロッ
プ状とする。このシロップを再度酢酸エチル、ベンゼ
ン、クロロホルム、アセトン、メタノールなどの有機溶
媒に溶解し、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフ
ィー、逆相分配用シリカゲルODSを充填した高速液体
クロマトグラフィー及びゲル濾過カラムクロマトグラフ
ィーに付すことによりNG−121、NG−122,N
G−123を精製、単離することができる。
【0026】以上の精製によって得られた本発明の目的
物質であるNG−121,NG−122,NG−123
は、その分子量、紫外線吸収スペクトル、1H−NMR
スペクトル、13C−NMRスペクトル等の解析結果より
化2のように構造式が決定された。
【0027】NG−121の理化学的性質は以下の通り
である。 (a)HREIマススペクトル 実測値 386.2083 理論値 386.2093 (C23305として計
算) (b)EIマススペクトル: EI m/z 386(M+) (c)分子量:386 (d)分子式:C23305 (e)紫外線吸収スペクトル: λmax 214nm(ε=27200) 257nm(ε=5600) 310nm(ε=200) (メタノール溶液中で測定) (f)1H−NMRスペクトル: CDCl3中、400MHzで測定した結果を図1に示
す。 (g)13C−NMRスペクトル: CDCl3中、100MHzで測定した結果を図2に示
す。 (h)IR吸収スペクトル CHCl3中で測定した結果を図3に示す。 (i)溶剤に対する溶解性: メタノ−ル、エタノ−ル、アセトンに可溶 n−ヘキサン、ベンゼンに難溶 水に不溶 (j)呈色反応; 陽性:H2SO4、I2、FeCl3 陰性:ニンヒドリン (k)塩基性、酸性、中性の区別:酸性 (l)物質の色:白色油状
【0028】NG−122の理化学的性質は以下の通り
である。 (a)HREIマススペクトル 実測値 505.2840 理論値 505.2828 (C3139NO5として
計算) (b)EIマススペクトル: EI m/z 505(M+) (c)分子量:505 (d)分子式:C3139NO5 (e)紫外線吸収スペクトル: λmax 216nm(ε=52800) 258nm(ε=12600) 301nm(ε=4000) (メタノール溶液中で測定) (f)1H−NMRスペクトル: CDCl3中、400MHzで測定した結果を図4に示
す。 (g)13C−NMRスペクトル: CDCl3中、100MHzで測定した結果を図5に示
す。 (h)IR吸収スペクトル CHCl3中で測定した結果を図6に示す。 (i)溶剤に対する溶解性: メタノ−ル、エタノ−ル、アセトンに可溶 n−ヘキサン、ベンゼンに難溶 水に不溶 (j)呈色反応; 陽性:H2SO4、I2、FeCl3 陰性:ニンヒドリン (k)塩基性、酸性、中性の区別:酸性 (l)物質の色:白色
【0029】NG−123の理化学的性質は以下の通り
である。 (a)FABマススペクトル: FAB m/z 389(M−H)- (c)分子量:390 (d)分子式:C23345 (e)紫外線吸収スペクトル: λmax 206nm(ε=16700) 295nm(ε=5800) (メタノール溶液中で測定) (f)1H−NMRスペクトル: CDCl3中、400MHzで測定した結果を図7に示
す。 (g)13C−NMRスペクトル: CDCl3中、100MHzで測定した結果を図8に示
す。 (h)IR吸収スペクトル CHCl3中で測定した結果を図9に示す。 (i)溶剤に対する溶解性: メタノ−ル、エタノ−ル、アセトンに可溶 n−ヘキサン、ベンゼンに難溶 水に不溶 (j)呈色反応; 陽性:H2SO4、I2、FeCl3 陰性:ニンヒドリン (k)塩基性、酸性、中性の区別:酸性 (l)物質の色:白色
【0030】
【発明の効果】NGF様作用及びNGF作用増強効果を
有する本発明の化合物 NG−121,NG−122,
NG−123は、アルツハイマーなどの抗痴呆薬及び脳
卒中後後遺症治療薬として有用である。
【0031】
【実施例】以下、実施例及び試験例を示し、本発明を更
に詳細に説明する。
【0032】実施例 100ml当りグルコース2g、ポリペプトン0.5
g、酵母エキス0.2g、リン酸一カリウム0.1g、
硫酸マグネシウム0.05gからなるpH6の無菌液体
培地に Stachybotrys parvispora F4708株 を接種
し、26℃、96時間振盪培養した。次に5L容培養ミ
ニジャー2基を用いて、種培養と同じ組成の無菌培地6
Lに前記種培養液200MLを接種し26℃、96時間
撹拌通気培養した。培養終了後吸引濾過により上澄液と
菌体に分けた。得られた上澄液を酢酸エチル2.5Lで
4回抽出し、この抽出液を合わせ無水硫酸ナトリウムで
脱水後、減圧濃縮乾固し褐色のシロップ状物質2.7g
を得た。
【0033】この褐色シロップ状物質をクロロホルムに
溶解し、クロロホルムで調製したシリカゲル[ワコーゲ
ルC−200(商品名、和光純薬社製)]の120ml
カラムに吸着させた。クロロホルム240mlで洗浄
後、クロロホルム−メタノール(99:1)の混合溶媒
で溶出し、この区分を除去した。次にクロロホルム−メ
タノ−ル(98:2,96:4,90:10)の混合溶
媒で順次溶出を行い、1フラクション80mlずつ分画
した。これらの分画をFr.1(混合溶媒比98:
2)、Fr.2(混合溶媒比96:4〜90:10)と
し、それぞれを減圧乾固し褐色物質83.4mg、38
6.5mgを得た。
【0034】シリカゲルカラム精製で得られたFr.1
を少量のメタノ−ルに溶解し、セファデックスLH−2
0(商品名:ファルマシア社製)を用いメタノ−ルでゲ
ル濾過し、得られた活性区分を集め減圧乾固し褐色物質
9.7gを得た。
【0035】ゲル濾過で得られた褐色物質をメタノ−ル
に溶解し、この溶液を70%メタノ−ルを移動相とした
分取高速液体クロマトグラフィ−[使用装置:センシュ
−科学社製3110;カラム:センシュ−パックODS
−4251−N(10φ*250mm)]を用い、UV
吸収215nmでモニタ−しながら流速5ml/min
条件で25.0〜27.5minに溶出されるピ−クを
分取した。
【0036】分取で得られた区分を合わせ減圧濃縮乾固
してNG−121の白色粉末3.4mgを得た。
【0037】また先に得られたFr.2を少量のメタノ
−ルに溶解しセファデックスLH−20を用いメタノ−
ルでゲル濾過し、得られた分画を集めて減圧乾固し褐色
物質110.6mgを得た。
【0038】ゲル濾過で得られた褐色物質をジクロロメ
タン−ヘキサン−メタノ−ル(5:5:1)の混合溶媒
に溶解し、セファデックスLH−20を用いジクロロメ
タン−ヘキサン−メタノ−ル(5:5:1)の混合溶媒
でゲル濾過し、得られた分画を集め減圧乾固しNG−1
22の粗精製粉末35.8mgとNG−123の粗精製
粉末11.0mgを得た。
【0039】NG−122の粗精製粉末を少量のアセト
ニトリルに溶解し、この溶液を60%アセトニトリルを
移動相とした分取高速液体クロマトグラフィ−を用いて
UV吸収215nmでモニタ−しながら流速4.5ml
/min条件で10〜12minに溶出されるピ−クを
分取した。
【0040】分取で得られた区分を合わせ減圧濃縮乾固
してNG−122の白色粉末9.2mgを得た。
【0041】またNG−123の粗精製粉末を少量のア
セトニトリルに溶解し、この溶液を55%アセトニトリ
ルを移動相とした分取高速液体クロマトグラフィ−を用
いてUV吸収215nmでモニタ−しながら流速4.5
ml/min条件で12〜14minに溶出されるピ−
クを分取した。
【0042】分取で得られた区分を合わせ減圧濃縮乾固
してNG−123の白色粉末3.7mgを得た。
【0043】試験例1 [NGF作用増強効果試験] NGF作用増強効果は、PC−12細胞の突起伸長で評
価した。
【0044】PC−12細胞は、NGFに反応して神経
突起の伸長、神経伝達物質の生合成に関する酵素活性の
上昇などを示し、神経様細胞へと分化する。この性質を
利用し、本培養細胞へNGFと本発明化合物を同時添加
して本発明化合物のNGF作用増強効果を調べた。 (検体)実施例で得られた白色粉末をメタノ−ルに溶解
し、NG−121,NG−122を300μg/ml〜
1mg/ml,NG−123を1mg/ml〜3mg/
mlとした。 (試験細胞)PC−12細胞 ラット褐色細胞腫(NG
F応答細胞)
【0045】(試験方法)PC−12細胞を10%牛胎
児血清、5%馬血清、50ユニット/mlペニシリン、
50μg/mlストレプトマイシンを含有するダルベッ
コ改変イーグル培地(Gibco社製,高グルコース含有)
にて、2×104細胞/mlに調製し、コラーゲンコー
ト24孔プレート(培養孔あたりの面積2cm2,Corning
社製)へ、0.5ml/孔ずつまき、37℃、5%CO
2 で培養した。24時間後、プレ−ト下部に付着したP
C−12細胞を残して、NGF(Sigma社製、2.5
s)と各種濃度の検体1%を含む上記培地0.3ml/
孔と交換し、各種サンプルを調製した。ここで、NGF
は0.1%牛血清アルブミンを含むPBSに溶解し、培
地に溶かした最終濃度が0.5ng/mlとなるように
添加した。また、本発明化合物はメタノールに溶解し、
培地に溶かした最終濃度が下記表2に示す各種濃度とな
るように添加した。なお、比較としてNGF,本発明化
合物共に加えない無添加サンプル、本発明化合物のみ加
えない対照サンプルも調製した。
【0046】このようにして調製した各種サンプルを4
8時間培養した後、PC−12細胞の神経突起の伸長
を、顕微鏡下に観察した。
【0047】観察結果を細胞の突起長で4段階に分類
し、形態変化のない細胞を0点、突起の伸長を伴わず形
態変化を起こした細胞を1点、細胞体の直径以内の突起
を持つ細胞を2点、細胞体の直径以上の突起を持つ細胞
を3点とし、100細胞の合計点を突起伸長活性とし
た。 (結果)結果を表2に示す。
【0048】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】CDCl3中、400MHzで測定したNG−
121の1H−NMRスペクトルを示す。
【図2】CDCl3中、100MHzで測定したNG−
121の13C−NMRスペクトルを示す。
【図3】CHCl3中で測定したNG−121の赤外線
吸収スペクトルを示す。
【図4】CDCl3中、400MHzで測定したNG−
122の1H−NMRスペクトルを示す。
【図5】CDCl3中、100MHzで測定したNG−
122の13C−NMRスペクトルを示す。
【図6】CHCl3中で測定したNG−122の赤外線
吸収スペクトルを示す。
【図7】CDCl3中、400MHzで測定したNG−
123の1H−NMRスペクトルを示す。
【図8】CDCl3中、100MHzで測定したNG−
123の13C−NMRスペクトルを示す。
【図9】CHCl3中で測定したNG−123の赤外線
吸収スペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 491/052 7019−4C 493/04 106 C 7329−4C C12P 7/24 8114−4B //(C12P 17/06 C12R 1:01) (C12P 7/24 C12R 1:01) (72)発明者 溝部 文夫 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 酒井 則義 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 花田 和紀 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 で表される化合物。
  2. 【請求項2】 で表される化合物。
  3. 【請求項3】 で表される化合物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020070280A (ja) * 2018-11-02 2020-05-07 学校法人昭和大学 Smtp一群又はsmtp−7の製造中間体及びその化学的製造方法
WO2020184691A1 (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 学校法人昭和大学 薬剤及び該薬剤を用いて糖尿病合併症を治療又は予防する方法

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