JPH0499788A - 生理活性物質ng―061 - Google Patents

生理活性物質ng―061

Info

Publication number
JPH0499788A
JPH0499788A JP2218521A JP21852190A JPH0499788A JP H0499788 A JPH0499788 A JP H0499788A JP 2218521 A JP2218521 A JP 2218521A JP 21852190 A JP21852190 A JP 21852190A JP H0499788 A JPH0499788 A JP H0499788A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spectrum
methanol
measured
physiologically active
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2218521A
Other languages
English (en)
Inventor
Mayumi Ito
伊藤 まゆみ
Kazutoshi Mizogami
溝上 一敏
Kazunori Hanada
和紀 花田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2218521A priority Critical patent/JPH0499788A/ja
Publication of JPH0499788A publication Critical patent/JPH0499788A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規な生理活性物wNG 関する。
061に [従来の技術] 本発明の生理活性物質NG−061は分J量270、 
 分子式;C15814N203の新規な物質であり、
これと同一の物理化学的性質、および生理活性物質を有
する物質の存在は知られていない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、神経成長因子(以下、NGFと略称す
る。)の作用増強効果を有する新規な生理活性物質を提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、上記目的の達成のために多数の菌株を植
物試料より分離し、その菌株の培養物について種々検討
した結果、本発明者らの見出した特定の微生物が、NG
Fの作用増強効果を有する新規な生理活性物質を生産す
ることを見出し本発明を完成するに至った。
本発明のNG−061を生産する菌株は、本発明者らが
、新潟市郊外で採取した落葉より新たに分離した菌株で
あり、微生物の名称rPenicillium+164
8)として、工業技術院微生物工業技術研究所に寄託さ
れている。
この菌株の菌学的性状を以下に示す。
■ 形態 本菌株は麦芽汁寒天培地、バレイショ・ブドウ糖培地、
ツアペック−ドックス寒天培地、オートミール寒天培地
、YpSs寒天培地など、多くのに 寒天培地で良好呑生育し、胞子の形成も極めて良好であ
る。本菌株が麦芽エキス寒天培地上、25℃、7日間の
培養で形成したコロニーを顕微鏡下で観察すると、菌糸
は隔壁を有し、白色から一部黄色を呈し、高度に分岐し
ている。分生子形成細胞は、基底菌糸あるいは気中菌糸
から分岐して立ち上がった分生子柄の先端にメトレ(m
etre)を介して輪生状、二段階に分岐して形成され
ており、ペニシリウム属に特徴的な形態、すなわちベニ
シリ(Penicilli)が観察される。分生子柄は
隔壁を有し、表面はほとんどが滑面、希にわずかな粗面
を呈しており、その径は3〜41Jm、長さは]oO〜
2001.1mである。メトレは分生子柄の先端から5
〜6本が対称型、比較的密着して輪生し、同じくその先
端にフィアライドが輪生している。メトレの表面は滑面
を呈し、その大きさは10〜14−mX2〜3μmであ
る。分生子はほとんどが亜球形、希に球形で、多くは両
端がやや尖っており、表面は滑面、大きさは2〜4(〜
6)1.1mx2〜3μmである。
尚、培養を延長して、観察を続けたが、子嚢果の形成は
認められなかった。
■ 培地上での諸性状 各培地上で25℃、14日間培養した場合の肉眼的観察
結果を次の第1表に示した。
第1表 ■ 生理的的性質 1)生育pH範囲および最適p)−1 本菌株はYpSs培地においてp)−12〜8で生育し
、最適pHは3〜5である。
2)生育温度範囲および最適温度範囲 本菌株はサブロー培地において10〜37℃の範囲で生
育し、最適温度範囲は26〜36℃である。
3)好気性、嫌気性の区別、好気性 以上の形態的特徴及び培養上の性状から本菌株が不完全
菌、Penicillium属に属することが明らかに
なったので、前記諸性状を基に、宇田用俊−1椿啓介編
 「菌類図鑑J  (1978)およびに、  B。
Raper、 c、Thom著rA  MANUALO
F  T)−IE  PENICILLAJ  (+9
49)およびJ、1.Pitt著のrA  LAB○−
RATORY  GLIIDE  To  COMMO
NPenicillium  5PECIESJ  (
+985)に報告されている多くの既知菌株と比較検討
した。
その結果、本菌株はPenicillium  min
ioluteumに最も近い性状を示すことが明かとな
った。以上の結果から本菌株をrPenicilliu
m  minioluteumF−4627Jと命名し
た。
次に、生理活性物質の生産は、大略して、一般発酵生産
物を生産する場合に準じて行われる。
即ち、各種の栄養物質を含む培地でを好気的条件下で培
養する。
培地は主として液体培地を用い、炭素源としてはグルコ
ース、廃蜜糖、スターチなどを単独菰たは混合して用い
ることができる。窒素源としては、ポリペプトン、大豆
粉、酵母エキスなどを単独または混合して用いることが
できる。その他、菌株の生育を助は生理活性物質の生産
を促進する有機物および無機塩を必要により添加するこ
とができる。
培養法は振盪培養、通気攪拌培養などの好気的培養が適
しており、pH5〜7.25〜30℃で、2〜4日間培
養する。
この培養液中に生産された生理活性物質NG061を単
離するには、発酵生産物を採取する船釣な方法に準じて
行えば良い。すなわち培養終了後、違・し・分離または
濾過により培養液を得、ポリスチレン樹脂に吸着させた
後、低級アルコール、アセトンなどの有機溶媒でNG−
〇61を溶出させる。菌体はアセトンなどの有機溶媒で
抽出する。
次いでこの菌体抽圧液及び吸着樹脂からの溶出液を合わ
せて濃縮後、酢酸エチルエステル、クロロホルムなどの
非水溶性有機溶媒に転溶し、これを濃縮してシロップ状
とする。
このシロップを再度クロロホルム、メタノールなどの有
機溶媒に溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
、中低圧カラムクロマトグラフィーにより、生理活性物
質NG−〇61を精製単離することができる。
以上の精製法によって得られた生理活性物質NG−06
1の理化学的性質は、次の通りである。
NG−061の理化学的性質 (1)外観:淡黄色粉末 (2)融点、193〜195℃ (3)元素分析値 CI6H14N 203 として、 計算値: C;66.66%、H,5,22%、N、I
0.36%。
実測値 C,65,+9%、H;514%、N;10.
30%(4)Elマススペクトル m/z  270(M)’″ (5)FABマススペクトル m/z  271(M十H)” (6)高分解能マススペクトル 実測値:270 1002 計算値(C151”’1I4N203として):270
.+ooa (7)分子式: Cl6HI4N203(8)分子量:
270 (9)[Q]D  −3゜ (c=0.I、  メタノール溶液) (+0)UV吸収スペクトル メタノール溶液で測定し
た結果、 入rl、、==  207nm(ε=15joo)34
0nm(ε=30300) (11)lR吸収スペクトル KBr錠で測定したスペクトルを第1図に示す。
(+ 2)1H−NMRスペクトル: 重ジメチルスジメチルスルフオキシド中Hzで測定した
スペクトルを第2図に示す。
(+ 3)’3C−NMRスペクトル 重ジメチルスルフオキシド中、+OOMHzで測定した
スペクトルを第3図に示す。
(14)溶解性 メタノール、エタノール、アセトンに可溶。
酢酸エチルエステル、エチルエーテル、n−ヘキサン、
ベンゼンに離溶。
水に不溶。
(15)呈色反応。
陽性 硫酸、ヨウ素 (16)塩基性、酸性、中性の区別 中性(17)薄層
クロマトグラフィ Rf値、021 吸着剤1シリカゲルプレートN0.5715(メルク社
製) 展開溶媒、ベンセン−アセトン(51)[発明の効果] 近年増えつつあるアルツハイマー型痴呆症は、前脳基底
野のコリン作動性神経細胞が選択的に脱落するために起
こるといわれている。
NGFは、この神経細胞の脱落を抑制する作用があるこ
とから、その作用増強効果を有する本発明の化合物NG
−064は、抗痴呆薬として利用できる。
[実施例] 以下、実施例および試験例を挙げて本発明を具体的に説
明する。
実施例(NG−061の単離、精製) (+)   100m1当り、グルコース29、酵母エ
キス02g、硫酸マグネシウム0059、ポリペプトン
0.59、リン酸水素−カリウム019を含むpi−1
6の無菌液体培地にF4627株を接種し、28℃、7
2時間振とう培養し、種培養液とした。次に、内容H5
o1のジャーファーメンタ−を用いて、種培養と同じ組
成の無菌培地30λに前記種培養液300m1を接種し
、28℃、48時間通気攪拌、培養した。
(2) 培養終了後、培養液271を遠心分離機で上溝
と菌体に分け、菌体は70%含水アセトン1ozで抽出
した。上清は、ダイヤイオンHP−20(ポリスチレン
樹脂の商品名、三菱化成社製)のカラム(容量15りに
吸着させた後、精製水31で洗浄後、メタノール2)で
活性物質を溶出した。先の菌体アセトン抽出液と合わせ
、溶媒留去後、残渣を、酢酸エチルエステル1ノで4回
抽出した。この酢酸エチルエステル画分を無水硫酸ナト
リウムで脱水後、濃縮し褐色のシロップ状物質8.89
を得た。
(3) シロップ状物質をクロロホルム101に溶解し
、クロロホルムで調製したシリカゲル(商品名;シリカ
ゲル60.メルク社製)を充填した400m1のカラム
に吸着させた。 クロロホルム800m1で洗浄後、ク
ロロホルム−メタノール(99:1)の混合溶媒900
m1で溶出される区分を除いた。次いで、クロロホルム
−メタノール(98:2)の混合溶媒9o01で溶出を
行い、濃縮乾固し、褐色のシロップ状物質996mQを
得た。
(4) 前項のシロップ状物質996m9を、熱メタノ
ール51に溶解し、以下の条件で行った中低圧カラムク
ロマトグラフィーの試料とした。
カラムサイズ22φX 300mm 担体    OOSシリカゲル (C,1,G、草野科学器械製) 溶媒組成  35%アセトニトリル、65%水流速  
   5ml/min 活性画分を合わせて濃縮し、黄色粉末66m9を得た。
(5) 前項の黄色粉末66m9を熱メタノール51に
溶解し、急冷することによりNG−061の淡黄色粉末
42m9を得た。
試験例 (NGF作用増強効果) (検体) 実施例で得られた淡黄色粉末をメタノールに溶解し、1
00μg/+nl 〜1mg/+nlとした。
(試験細胞) PC−12細胞 ラット褐色細胞腫 (NGF応答細胞) (使用した培地) 10%熱非働化(56℃、30分処理)牛胎児血清(f
etal bovine serum、F B S、 
Gibco社)、5%熱非働化馬血清(horse s
erum、 HS、 Gibco社)50U/ifペニ
シリン、50μg/IIItストレプトマイシンを含有
するダルベツコ改良型イーグル培地(Dulbecco
os modified Eagle medium、
 DM EM。
高グルコース含有、 Gibco社) (試験方法) PC−12細胞を、上記培地にて、2X+04cell
s /mlに調製し、コラーゲンコート24孔プレート
(2cm2. Corning社)へ、0.5ml/w
eずつまき、37℃、5%COスで培養した。24時間
後、プレート下部に付着した細胞を残して、0 、5 
ng/ ml N G F (Sigma社、50ng
/mlの 0.1%牛血清アルブミン含有リン酸緩衝生
理食塩水溶液を1%)と各種濃度の検体1%を含む上記
培地 0 、3 ml/wellと交換した。さらに4
8時間培養後、細胞の突起伸長を、顕微鏡下に観察した
観察結果を細胞の突起長で4種類に分類し、形態変化の
ない細胞を0点、突起の伸長を伴わず形態変化を起こし
た細胞を1点、細胞体の直径以内の突起を持つ細胞を2
点、細胞体の直径以上の突起を持つ細胞を3点とし、1
00細胞の合計点を突起伸長活性とし、3視野を平均し
た。
(結果) 結果を第2表に示す。
第  2  表
【図面の簡単な説明】
第1図は、KBr錠にて測定したNG−OatのIRス
ペクトルを示す。 第2図は重ジメチルスルフオキシド中、400MHzで
測定したNG−061の1H−NMRスペクトルを示す
。 第3図は重ジメチルスルフオキシド中、100MH
zで測定したNG−061の13C−NMRスペク トルを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記理化学的性質を有する生理活性物質 NG−061化合物。 (1)外観:淡黄色粉末 (2)融点:193〜195℃ (3)元素分析値;C_1_5H_1_4N_2O_3
    として、計算値:C;66.66%、H;5.22%、
    N;10.36%、実測値:C;66.19%、H;5
    .14%、N;10.30%、(4)Elマススペクト
    ル m/z270(M)^+ (5)FABマススペクトル m/z271(M+H)^+ (6)高分解能マススペクトル 実測値:270.1002 計算値(C_1_5H_1_4N_2O_3として):
    270.1004 (7)分子式:C_1_5H_1_4N_2O_3(8
    )分子量:270 (9)[a]^2^6_D:−3゜ (c=0.1、メタノール溶液) (10)UV吸収スペクトル:メタノール溶液で測定し
    た結果、 λ_M_a_x=207nm(ε=15100)340
    nm(ε=30300) (11)lR吸収スペクトル:KBr錠で測定したスペ
    クトルを第1図に示す。 (12)^1H−NMRスペクトル:重ジメチルスルフ
    ォキシド中、400MHzで測定したスペクトルを第2
    図に示す。 (13)^1^3C−NMRスペクトル:重ジメチルス
    ルフォキシド中、100MHzで測定したスペクトルを
    第3図に示す。 (14)溶解性:メタノール、エタノール、アセトンに
    可溶。 酢酸エチルエステル、エチルエーテル、n−ヘキサン、
    ベンゼンに難溶。 水に不溶。 (15)呈色反応:陽性:硫酸、ヨウ素 (16)塩基性、酸性、中性の区別:中性 (17)薄層クロマトグラフィーRf値;0.21 吸着剤;シリカゲルプレートNo.5715(メルク社
    製) 展開溶媒;ベンゼン−アセトン(5:1)
JP2218521A 1990-08-20 1990-08-20 生理活性物質ng―061 Pending JPH0499788A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2218521A JPH0499788A (ja) 1990-08-20 1990-08-20 生理活性物質ng―061

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2218521A JPH0499788A (ja) 1990-08-20 1990-08-20 生理活性物質ng―061

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0499788A true JPH0499788A (ja) 1992-03-31

Family

ID=16721238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2218521A Pending JPH0499788A (ja) 1990-08-20 1990-08-20 生理活性物質ng―061

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0499788A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3233476B2 (ja) Fo−1289物質およびその製造法
JPH08239385A (ja) Fo−1289物質およびその製造法
CN107164422A (zh) 续随子二萜醇衍生物的转化方法及其在制备抗肿瘤药物中的用途
JPH0499788A (ja) 生理活性物質ng―061
JPH06239869A (ja) Ngf作用増強物質
JPH0748397A (ja) ステロイド化合物
JPH05176782A (ja) Ngf作用増強因子
JPH06256350A (ja) Ngf作用増強物質
JPS6112291A (ja) 生理活性物質pi−885
JPH0532656A (ja) デカリン系化合物
JPH07145161A (ja) 新規セスキテルペン誘導体
FI58514C (fi) Samtidig framstaellning av ergokornin ergokryptin och ergometrin med hoegt utbyte med tillhjaelp av ett fermentativt foerfarande
JPH03262489A (ja) 生理活性物質ng―011,012
JP3641013B2 (ja) 新規な細胞接着阻害剤マクロスフェライドa及びb並びにそれらの製造法
JPH04197191A (ja) 化合物ms―347
JPH0341089A (ja) 生理活性物質3127
JPS62175494A (ja) 生理活性物質fd−885
JPS6232892A (ja) ニユ−ロスポラ・クラサによるフオ−スコリンおよびその誘導体の微生物的ヒドロキシル化法
JPH0770101A (ja) 不飽和ラクトン化合物
JP2599599B2 (ja) 生理活性物質fa−4283,その誘導体および製造法
JPH06172378A (ja) ステロイド化合物
JPH03178974A (ja) 化合物es―242
JPH06128264A (ja) Ngf作用増強因子
JPH07285862A (ja) 脂質低下剤
JPH01124392A (ja) 生理活性物質pi3430