JPH05175057A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents
内燃機関用点火コイルInfo
- Publication number
- JPH05175057A JPH05175057A JP3304506A JP30450691A JPH05175057A JP H05175057 A JPH05175057 A JP H05175057A JP 3304506 A JP3304506 A JP 3304506A JP 30450691 A JP30450691 A JP 30450691A JP H05175057 A JPH05175057 A JP H05175057A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- resin
- ignition coil
- groove
- bobbin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】従来の点火コイルは、二次コイルの巻始め部に
電界集中が発生する可能性があった。本発明の目的は、
二次コイルの電界集中を防ぐ事にある。 【構成】あらかじめ成形されたコイルケース１０に、一
次ボビン１及び二次ボビン３などの構成部品を挿入し、
エポキシ樹脂などの絶縁注型樹脂１１が注入含浸された
のち、加熱硬化され、これに鉄心１２を挿入したのち、
熱可塑性合成樹脂などにより成形し、内燃機関用点火コ
イルを構成している。 【効果】本発明によれば、二次コイル巻始め部の電界集
中を防止する事ができるので、コイルの長寿命化及び信
頼性の向上を計る事ができる。
電界集中が発生する可能性があった。本発明の目的は、
二次コイルの電界集中を防ぐ事にある。 【構成】あらかじめ成形されたコイルケース１０に、一
次ボビン１及び二次ボビン３などの構成部品を挿入し、
エポキシ樹脂などの絶縁注型樹脂１１が注入含浸された
のち、加熱硬化され、これに鉄心１２を挿入したのち、
熱可塑性合成樹脂などにより成形し、内燃機関用点火コ
イルを構成している。 【効果】本発明によれば、二次コイル巻始め部の電界集
中を防止する事ができるので、コイルの長寿命化及び信
頼性の向上を計る事ができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主に内燃機関用点火コ
イルにおいて、二次コイル巻始め部の電界集中を防止す
る事にある。
イルにおいて、二次コイル巻始め部の電界集中を防止す
る事にある。
【０００２】
【従来の技術】従来のコイルは、巻始め及び巻終り溝の
深さが、他の溝に対して浅くなっていたが、巻始め溝の
コイルと隣接する溝のコイルとの電位差については、配
慮がなされていなかった。
深さが、他の溝に対して浅くなっていたが、巻始め溝の
コイルと隣接する溝のコイルとの電位差については、配
慮がなされていなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、二次
コイル巻始め部の電界集中を緩和するという点につい
て、配慮がされておらず、長時間耐久において、二次コ
イルがショートする可能性があった。
コイル巻始め部の電界集中を緩和するという点につい
て、配慮がされておらず、長時間耐久において、二次コ
イルがショートする可能性があった。
【０００４】本発明の目的は、二次コイル巻始め溝の溝
渡り部に傾斜を付けることにより、層間の電位差を減少
し、電界集中を防止する事により長寿命コイルを提供す
る事にある。
渡り部に傾斜を付けることにより、層間の電位差を減少
し、電界集中を防止する事により長寿命コイルを提供す
る事にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、二次ボビン巻始め溝の溝渡り部に、横溝を設けて二
次コイル傾斜を持たせたものである。
に、二次ボビン巻始め溝の溝渡り部に、横溝を設けて二
次コイル傾斜を持たせたものである。
【０００６】
【作用】二次ボビンの巻始め溝の溝渡り部に設けた横溝
は、二次コイルに傾斜を持たせる。それによって、隣接
する巻線との間に段差が生じ層間の電位差が減少するた
め、巻始め溝の巻線に対する電界集中を防止する事がで
きる。
は、二次コイルに傾斜を持たせる。それによって、隣接
する巻線との間に段差が生じ層間の電位差が減少するた
め、巻始め溝の巻線に対する電界集中を防止する事がで
きる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１により説明す
る。
る。
【０００８】一次ボビン１には、一次コイル２が巻装さ
れており、二次ボビン３には、二次コイル４が巻装され
ている。一次ボビン１は、熱可塑性合成樹脂により成形
されている。一次コイル２は、線径０.３〜１.０mm程度
のエナメル線を一層当り数十回ずつ、数層に渡り合計１
００〜２００回程度積層巻きされていて、一次コイル２
の巻始め及び巻終りは、各々一次リード線５，６に接続
されている。二次ボビン３は、一次ボビン１と同じよう
な合成樹脂により、成形されており、軸方向に配慮され
た複数個の鍔７と、鍔７によって区切られた複数個の溝
８を有している。二次コイル４は、線径０.０３〜０.１
mm程度のエナメル線を用いて、合計10,000〜15,000回程
度巻装され、二次コイル４の巻始めは、一次リード５に
一次コイル２と一緒に接続され、巻終りは、高圧端子９
に接続されている。
れており、二次ボビン３には、二次コイル４が巻装され
ている。一次ボビン１は、熱可塑性合成樹脂により成形
されている。一次コイル２は、線径０.３〜１.０mm程度
のエナメル線を一層当り数十回ずつ、数層に渡り合計１
００〜２００回程度積層巻きされていて、一次コイル２
の巻始め及び巻終りは、各々一次リード線５，６に接続
されている。二次ボビン３は、一次ボビン１と同じよう
な合成樹脂により、成形されており、軸方向に配慮され
た複数個の鍔７と、鍔７によって区切られた複数個の溝
８を有している。二次コイル４は、線径０.０３〜０.１
mm程度のエナメル線を用いて、合計10,000〜15,000回程
度巻装され、二次コイル４の巻始めは、一次リード５に
一次コイル２と一緒に接続され、巻終りは、高圧端子９
に接続されている。
【０００９】ケース１０は、熱可塑性合成樹脂により成
形されている。また、高圧端子９は、成形後に圧入され
ている。
形されている。また、高圧端子９は、成形後に圧入され
ている。
【００１０】巻装された一次コイル２は、二次ボビン３
の内周側に挿入され、これらをケース１０に入れ、エポ
キシ樹脂などの熱硬化性合成樹脂よりなる絶縁注型樹脂
１１が注入含浸されたのち、加熱硬化され、これに鉄心
１２を挿入し、これら構成部品をポリブチレンテレフタ
レートなどの熱可塑性合成樹脂１３により成形し、内燃
機関用点火コイルを構成している。
の内周側に挿入され、これらをケース１０に入れ、エポ
キシ樹脂などの熱硬化性合成樹脂よりなる絶縁注型樹脂
１１が注入含浸されたのち、加熱硬化され、これに鉄心
１２を挿入し、これら構成部品をポリブチレンテレフタ
レートなどの熱可塑性合成樹脂１３により成形し、内燃
機関用点火コイルを構成している。
【００１１】本発明の主要部をなす、二次ボビン３の巻
始め溝１４は、他溝１５に対して、段差がついている
が、巻線の溝渡り部１６では、巻線の高さが同じにな
り、電位差が大となる。そこで、溝渡り部１６に横溝１
７を設けて、巻線に傾斜を生じ、層間の絶縁距離を増す
事により、コイルの信頼性を高め、寿命を高める事がで
きる。
始め溝１４は、他溝１５に対して、段差がついている
が、巻線の溝渡り部１６では、巻線の高さが同じにな
り、電位差が大となる。そこで、溝渡り部１６に横溝１
７を設けて、巻線に傾斜を生じ、層間の絶縁距離を増す
事により、コイルの信頼性を高め、寿命を高める事がで
きる。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば、二次コイル巻線部の絶
縁距離を増す事ができるので、二次コイル巻線部の電界
集中を防ぎ、コイルの長寿命化及び信頼性の向上を計る
事ができる。
縁距離を増す事ができるので、二次コイル巻線部の電界
集中を防ぎ、コイルの長寿命化及び信頼性の向上を計る
事ができる。
【図１】本発明の一実施例を示す分割巻き形モールド点
火コイルの断面図である。
火コイルの断面図である。
【図２】上記点火コイルの二次ボビンの外形図である。
【図３】上記二次ボビンのコイル巻始め部の断面図であ
る。
る。
１…一次ボビン、２…一次コイル、３…二次ボビン、４
…二次コイル、５，６…一次リード線、７…鍔、８…
溝、９…高圧端子、１０…ケース、１１…絶縁注型樹
脂、１２…鉄心、１３…熱可塑性合成樹脂、１４…巻始
め溝、１５…他溝、１６…溝渡り部、１７…横溝。
…二次コイル、５，６…一次リード線、７…鍔、８…
溝、９…高圧端子、１０…ケース、１１…絶縁注型樹
脂、１２…鉄心、１３…熱可塑性合成樹脂、１４…巻始
め溝、１５…他溝、１６…溝渡り部、１７…横溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 博 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内
Claims (1)
- 【請求項１】一次コイル，二次コイル及び一次端子等の
構成部品を熱可塑性合成樹脂によりあらかじめ成形され
たケースに収納し、このケースに、エポキシレジン等の
熱硬化性合成樹脂を注入，硬化し、絶縁処理を施した点
火コイルにおいて、二次ボビンの巻始め溝の溝渡り部に
傾斜を設け、隣接する巻線との電位差をなくし、電界の
集中を防止したことを特徴とする内燃機関用点火コイ
ル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3304506A JPH05175057A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 内燃機関用点火コイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3304506A JPH05175057A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 内燃機関用点火コイル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05175057A true JPH05175057A (ja) | 1993-07-13 |
Family
ID=17933860
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3304506A Pending JPH05175057A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 内燃機関用点火コイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05175057A (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5221613A (en) * | 1975-08-13 | 1977-02-18 | Hitachi Ltd | Ignition coil |
| JPS609111A (ja) * | 1983-06-15 | 1985-01-18 | ロ−ベルト・ボツシユ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング | 室型コイル、特に点火装置用の点火コイル |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP3304506A patent/JPH05175057A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5221613A (en) * | 1975-08-13 | 1977-02-18 | Hitachi Ltd | Ignition coil |
| JPS609111A (ja) * | 1983-06-15 | 1985-01-18 | ロ−ベルト・ボツシユ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング | 室型コイル、特に点火装置用の点火コイル |
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