JPH0517241A - アルミナ質キヤスタブル耐火物 - Google Patents
アルミナ質キヤスタブル耐火物Info
- Publication number
- JPH0517241A JPH0517241A JP3165479A JP16547991A JPH0517241A JP H0517241 A JPH0517241 A JP H0517241A JP 3165479 A JP3165479 A JP 3165479A JP 16547991 A JP16547991 A JP 16547991A JP H0517241 A JPH0517241 A JP H0517241A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mullite
- aggregate
- andalusite
- alumina
- lining
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Abstract
(57)【要約】
【目的】製鋼炉用容器の内張りの亀裂・座屈・浸食・ス
ポーリングを防止する。 【構成】アンダルサイト20〜80重量%とムライト8
0〜20重量%とよりなる配合物を骨材とし、該骨材を
20〜70重量%含有するアルミナ質キャスタブル耐火
物。
ポーリングを防止する。 【構成】アンダルサイト20〜80重量%とムライト8
0〜20重量%とよりなる配合物を骨材とし、該骨材を
20〜70重量%含有するアルミナ質キャスタブル耐火
物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンディッシュなどの
製鋼炉用容器の内張りに使用するアルミナ質キャスタブ
ル耐火物に関する。
製鋼炉用容器の内張りに使用するアルミナ質キャスタブ
ル耐火物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タンディッシュ等の製鋼炉用容器
の内張りは、ろう石、あるいは高アルミナ質焼成煉瓦が
一般的に使用されてきた。しかし、近年、築炉時の作業
労働負荷軽減等から窯炉の不定形耐火物化が進められて
おり、タンディッシュ等の製鋼炉用容器に関してもその
例外ではない。
の内張りは、ろう石、あるいは高アルミナ質焼成煉瓦が
一般的に使用されてきた。しかし、近年、築炉時の作業
労働負荷軽減等から窯炉の不定形耐火物化が進められて
おり、タンディッシュ等の製鋼炉用容器に関してもその
例外ではない。
【0003】この製鋼炉用容器の内張り不定形耐火物と
して、特開昭59−30762号公報に示されるように
アルミナ質原料を骨材とするキャスタブルが適用され、
大幅な労力削減が図られている。しかし、適用容器の形
状によっては、アルミナ質原料の膨張特性により、低膨
張による亀裂の発生、又は膨張過多による炉壁の迫り出
し、座屈等の問題があり、容器の寿命向上を図る必要が
あった。
して、特開昭59−30762号公報に示されるように
アルミナ質原料を骨材とするキャスタブルが適用され、
大幅な労力削減が図られている。しかし、適用容器の形
状によっては、アルミナ質原料の膨張特性により、低膨
張による亀裂の発生、又は膨張過多による炉壁の迫り出
し、座屈等の問題があり、容器の寿命向上を図る必要が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
を解決するために、内張りの熱間線膨張率を製鋼炉用容
器の形状によって希望の範囲とし、使用中の亀裂の発
生、座屈を防止し得るアルミナ質キャスタブル耐火物を
提供することを目的とする。
を解決するために、内張りの熱間線膨張率を製鋼炉用容
器の形状によって希望の範囲とし、使用中の亀裂の発
生、座屈を防止し得るアルミナ質キャスタブル耐火物を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、アンダルサイト20〜80重量%とムライ
ト80〜20重量%とよりなる配合物を骨材とし、該骨
材を20〜70重量%含有することを特徴とするアルミ
ナ質キャスタブル耐火物を提供するものである。
するために、アンダルサイト20〜80重量%とムライ
ト80〜20重量%とよりなる配合物を骨材とし、該骨
材を20〜70重量%含有することを特徴とするアルミ
ナ質キャスタブル耐火物を提供するものである。
【0006】
【作用】製鋼炉用容器の内張りの亀裂・屈曲を防止する
には、使用する容器の形状によって内張りの熱膨張率を
適切に設定する必要がある。本発明はこのために、骨材
の種類及び配合量を特定したもので、骨材としてアンダ
ルサイト(Al2 O3 ・SiO2 )とムライト(3Al
2O3 ・2SiO2)を用いる。シリマナイト鉱物である
アンダルサイトは加熱によってムライトとシリカにな
り、その際3〜6%の大きな容積膨張を起こし、一方、
ムライトは加熱による容積膨張が小さいので、骨材中の
アンダルサイト及びムライトの配合割合、並びにキャス
タブル中の骨材の含有量を変化させることにより、キャ
スタブルの熱膨張率を適切に設定することができる。
には、使用する容器の形状によって内張りの熱膨張率を
適切に設定する必要がある。本発明はこのために、骨材
の種類及び配合量を特定したもので、骨材としてアンダ
ルサイト(Al2 O3 ・SiO2 )とムライト(3Al
2O3 ・2SiO2)を用いる。シリマナイト鉱物である
アンダルサイトは加熱によってムライトとシリカにな
り、その際3〜6%の大きな容積膨張を起こし、一方、
ムライトは加熱による容積膨張が小さいので、骨材中の
アンダルサイト及びムライトの配合割合、並びにキャス
タブル中の骨材の含有量を変化させることにより、キャ
スタブルの熱膨張率を適切に設定することができる。
【0007】骨材の粒径は1〜5mm程度が使用上好適
で、耐食性、耐スポーリング性の面からキャスタブル中
に20〜70重量%含有させる。キャスタブルの粉末部
分としてはボーキサイト、アルミナ超微粉、アルミナセ
メント等のアルミナ質原料が用いられる。図1に、骨材
中のアンダルサイトとムライトの配合割合、キャスタブ
ル中の骨材含有量と、キャスタブルの1500℃におけ
る熱間線膨張率との関係を示す。
で、耐食性、耐スポーリング性の面からキャスタブル中
に20〜70重量%含有させる。キャスタブルの粉末部
分としてはボーキサイト、アルミナ超微粉、アルミナセ
メント等のアルミナ質原料が用いられる。図1に、骨材
中のアンダルサイトとムライトの配合割合、キャスタブ
ル中の骨材含有量と、キャスタブルの1500℃におけ
る熱間線膨張率との関係を示す。
【0008】図1に示すようにアンダルサイト20重量
%未満・ムライト80重量%超であると膨張率が小さ
く、加熱−使用−冷却−(修理)サイクルにより亀裂の
発生が起こり易く、アンダルサイト80重量%超・ムラ
イト20重量%未満であると膨張率が大きく、使用中に
座屈が発生し易いので、アンダルサイトとムライトの配
合割合はアンダルサイト20〜80重量%・ムライト8
0〜20重量%とする。これによりキャスタブルの熱間
線膨張率を0.5〜2.0%に設定することが可能で、
種々な形状の内張りの浸食・スポーリング・亀裂・座屈
を防ぐことができる。
%未満・ムライト80重量%超であると膨張率が小さ
く、加熱−使用−冷却−(修理)サイクルにより亀裂の
発生が起こり易く、アンダルサイト80重量%超・ムラ
イト20重量%未満であると膨張率が大きく、使用中に
座屈が発生し易いので、アンダルサイトとムライトの配
合割合はアンダルサイト20〜80重量%・ムライト8
0〜20重量%とする。これによりキャスタブルの熱間
線膨張率を0.5〜2.0%に設定することが可能で、
種々な形状の内張りの浸食・スポーリング・亀裂・座屈
を防ぐことができる。
【0009】
〔実施例1〕表1に示す各原料を配合した。アンダルサ
イト,ムライトのAl2 O3 含有量は各々61重量%,
72重量%である。
イト,ムライトのAl2 O3 含有量は各々61重量%,
72重量%である。
【0010】
【表1】 ──────────────────────────────────── 配合割合(重量%) 原 料 粒 径 実 施 例 (mm) A B C D ──────────────────────────────────── アンダルサイト 5〜1 10 10 30 40 ムライト 〃 20 30 10 15 ボーキサイト 1未満 55 45 45 30 アルミナ超微粉 (平均粒径1μm) 5 5 5 5 アルミナセメント − 10 10 10 10 ──────────────────────────────────── ──────────────────────── 配合割合 (重量%) 原 料 比 較 例 E F ──────────────────────── アンダルサイト 60 − ムライト − 60 ボーキサイト 25 25 アルミナ超微粉 5 5 アルミナセメント 10 10 ──────────────────────── 上記配合原料を用い、流し込み不定形耐火物を調製し、
内法40×40×160mmの金型に鋳込んで成形し、
次いで110℃で24時間乾燥後、熱間線膨張率をJI
SR2555−81に基づいて測定した。その結果を図
2に示す。
内法40×40×160mmの金型に鋳込んで成形し、
次いで110℃で24時間乾燥後、熱間線膨張率をJI
SR2555−81に基づいて測定した。その結果を図
2に示す。
【0011】本発明のアルミナ質のキャスタブル耐火物
は、骨材となるアンダルサイトとムライトの配合割合及
びキャスタブル中の骨材含有量を変えることにより、1
500℃における熱間線膨張率を0.5〜2.0%に調
節し得ることが明かである。 〔実施例2〕表1に示す配合原料を10tタンディッシ
ュの内張りに使用した。
は、骨材となるアンダルサイトとムライトの配合割合及
びキャスタブル中の骨材含有量を変えることにより、1
500℃における熱間線膨張率を0.5〜2.0%に調
節し得ることが明かである。 〔実施例2〕表1に示す配合原料を10tタンディッシ
ュの内張りに使用した。
【0012】使用結果を表2に示す。
【0013】
【表2】 ──────────────────────────────────── 配合 使 用 結 果 評価 寿命 ──────────────────────────────────── 実施例 A 使用後期に亀裂、剥離が発生 〇 120 実施例 B 亀裂及び座屈の発生もなく良好 ◎ 150 実施例 C 使用後期に施工体の座屈発生 〇 130 実施例 D 使用中期に施工体の座屈発生 △ 100 比較例 E 使用前期に施工体の壁部倒壊 × 70 比較例 F 使用前期に亀裂、剥離が発生 × 70 ──────────────────────────────────── 本発明により、アルミナ質キャスタブル耐火物の熱間線
膨張率を調節することにより、施工体の亀裂及び座屈を
防止でき、容器の寿命向上を図ることができる。
膨張率を調節することにより、施工体の亀裂及び座屈を
防止でき、容器の寿命向上を図ることができる。
【0014】
【発明の効果】本発明のアルミナ質キャスタブル耐火物
は、骨材である膨張性アルミナ原料であるアンダルサイ
トと低膨張性アルミナ原料であるムライトの配合割合を
変えると共に骨材含有量を変えることにより、自在に熱
間線膨張率を調節することができ、製鉄炉用容器の内張
りの寿命を大幅に向上させることができる。
は、骨材である膨張性アルミナ原料であるアンダルサイ
トと低膨張性アルミナ原料であるムライトの配合割合を
変えると共に骨材含有量を変えることにより、自在に熱
間線膨張率を調節することができ、製鉄炉用容器の内張
りの寿命を大幅に向上させることができる。
【図1】骨材のアンダルサイト/ムライト配合割合と、
骨材の含有量と、熱間線膨張率との関係を示す図であ
る。
骨材の含有量と、熱間線膨張率との関係を示す図であ
る。
【図2】アルミナ質キャスタブル耐火物の配合割合と、
加熱温度と、熱間線膨張率との関係を示す図である。
加熱温度と、熱間線膨張率との関係を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 アンダルサイト20〜80重量%とムラ
イト80〜20重量%とよりなる配合物を骨材とし、該
骨材を20〜70重量%含有することを特徴とするアル
ミナ質キャスタブル耐火物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3165479A JPH0517241A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | アルミナ質キヤスタブル耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3165479A JPH0517241A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | アルミナ質キヤスタブル耐火物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0517241A true JPH0517241A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=15813188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3165479A Withdrawn JPH0517241A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | アルミナ質キヤスタブル耐火物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0517241A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995008520A1 (en) * | 1993-09-22 | 1995-03-30 | British Steel Plc | Thermally insulating bricks |
CN1321944C (zh) * | 2005-12-23 | 2007-06-20 | 郑州豫兴耐火材料有限公司 | 泥浆结合的抗热震耐火砖及其生产方法 |
CN107151134A (zh) * | 2017-06-01 | 2017-09-12 | 中钢集团洛阳耐火材料研究院有限公司 | 一种工业窑炉用高强高铝质耐火泥浆 |
JP2019098363A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | 黒崎播磨株式会社 | タンディッシュ内張り用不定形耐火物 |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP3165479A patent/JPH0517241A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995008520A1 (en) * | 1993-09-22 | 1995-03-30 | British Steel Plc | Thermally insulating bricks |
CN1321944C (zh) * | 2005-12-23 | 2007-06-20 | 郑州豫兴耐火材料有限公司 | 泥浆结合的抗热震耐火砖及其生产方法 |
CN107151134A (zh) * | 2017-06-01 | 2017-09-12 | 中钢集团洛阳耐火材料研究院有限公司 | 一种工业窑炉用高强高铝质耐火泥浆 |
JP2019098363A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | 黒崎播磨株式会社 | タンディッシュ内張り用不定形耐火物 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981008 |