JPH05171644A - 盛土構造物、その形成方法および形成材料 - Google Patents

盛土構造物、その形成方法および形成材料

Info

Publication number
JPH05171644A
JPH05171644A JP34155891A JP34155891A JPH05171644A JP H05171644 A JPH05171644 A JP H05171644A JP 34155891 A JP34155891 A JP 34155891A JP 34155891 A JP34155891 A JP 34155891A JP H05171644 A JPH05171644 A JP H05171644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
embankment
forming
plastic
slope
plastic net
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34155891A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2870275B2 (ja
Inventor
Hiroshi Ogawa
博 尾川
Ikuo Morihata
郁夫 守畠
Yukichi Fukuda
諭吉 福田
Atsushi Nishimura
淳 西村
Takashi Izumi
隆 和泉
Hisao Oshima
久生 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUI SEKIKA SANSHI KK
Original Assignee
MITSUI SEKIKA SANSHI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITSUI SEKIKA SANSHI KK filed Critical MITSUI SEKIKA SANSHI KK
Priority to JP34155891A priority Critical patent/JP2870275B2/ja
Publication of JPH05171644A publication Critical patent/JPH05171644A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2870275B2 publication Critical patent/JP2870275B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 急勾配の法面を有する場合でも、簡単な構造
の材料を用いて、凹凸が少なくて均一な法面を有し、強
度が大きく、かつ安全な盛土構造物を得る。 【構成】 盛土形成部1a、法面形成部1bおよび巻返
し部1cを有するプラスチック網状物1を地盤9上に敷
設し、複数のL字状部材2およびこれを連結する連結部
材3を有する枠材5を、プラスチック網状物1の法面形
成部1b付近の内側または外側に設置し、枠材5の立上
部2aを連接するように、連接部材11を係合部2cに
係合させて、プラスチック網状物1の法面形成部1bを
支持する。そしてプラスチック網状物1の法面形成部1
bの内側に盛土保持部材6を配置し、その内側に盛土7
を形成し、巻返し部1cを巻返し、その上に上段のプラ
スチック網状物1を敷設して、その盛土形成部1aと、
接合部材8により接合する。これにより盛土構造物を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はプラスチック網状物に
より補強された盛土構造物、特に急勾配の法面を形成す
ることが可能な盛土構造物、その形成方法および形成材
料に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば特開平3−51423、
同3−51424、同3−51425号に示されたプラ
スチック網状物を用いた従来の盛土構造物を示す断面
図、図13は枠材の斜視図である。
【0003】従来の盛土構造物は、盛土形成部1a、法
面形成部1bおよび巻返し部1cを有するプラスチック
網状物1と、L字状部材2、連結部材3および固着され
た格子状部材4からなる枠材5と、目開の細かいプラス
チックネットからなる盛土保持部材6と、盛土7を形成
した状態でプラスチック網状物1の巻返し部1cを上の
段の盛土形成部1aと接合する接合部材8とからなる。
9は地盤、10は土のうである。
【0004】上記の盛土構造物は、地盤9上にプラスチ
ック網状物1を敷設し、枠材5および盛土保持部材6を
配置して盛土7を形成し、プラスチック網状物1の法面
形成部1bを枠材5で支持して法面を形成し、盛土形成
部1aに盛土7を形成した状態で巻返し部1cを巻返し
て、上の段のプラスチック網状物1の盛土形成部1aと
接合部材8で接合し、これを繰返して、最上段に土のう
10を設置して形成される。
【0005】上記の盛土構造物は、法面の形成が容易で
あり、かつ盛土の位置ずれを生じない点で優れている
が、複雑な形状の型枠を使用する点で改良の余地が残さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単
な形状の材料によって、強度が大きく、かつ安全な法面
を形成できる盛土構造物を提供することである。本発明
の他の目的は、上記のような盛土構造物を、容易かつ短
時間に形成することができる盛土構造物の形成方法を提
案することである。本発明の他の目的は、上記のような
盛土構造物を形成するための簡単な構造の盛土構造物形
成材料を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は次の盛土構造
物、その形成方法および形成材料である。
【0008】(1) 盛土形成部、法面形成部および巻
返し部からなり、複数段に敷設されるプラスチック網状
物と、複数のL字状部材およびこれを連結する連結部材
からなり、前記プラスチック網状物の法面形成部付近の
内側または外側に設置される枠材と、各枠材の立上部を
連接するように係合し、かつ前記プラスチック網状物の
法面形成部を支持する連接部材と、前記プラスチック網
状物の法面形成部の内側に配置される透水性の盛土保持
部材とを備え、前記プラスチック網状物は盛土形成部に
盛土を形成した状態で、巻返し部が法面形成部を介して
巻返されていることを特徴とする盛土構造物。
【0009】(2) 下段のプラスチック網状物の巻返
し部と上段のプラスチック網状物の盛土形成部とを接合
する接合部材を備えていることを特徴とする上記(1)
記載の盛土構造物。
【0010】(3) 盛土形成部、法面形成部および巻
返し部を有するプラスチック網状物を地盤上に敷設する
工程と、複数のL字状部材およびこれを連結する連結部
材を有する枠材を、前記プラスチック網状物の法面形成
部付近の内側または外側に設置する工程と、前記枠材の
立上部を連接するように連接部材を係合させて、前記プ
ラスチック網状物の法面形成部を支持する工程と、前記
プラスチック網状物の法面形成部の内側に透水性の盛土
保持部材を配置する工程と、前記盛土保持部材の内側に
位置するプラスチック網状物の盛土形成部に盛土を形成
しててん圧する工程と、形成された盛土上にプラスチッ
ク網状物の巻返し部を法面形成部を介して巻返し、その
上に上段のプラスチック網状物を敷設して、盛土形成部
に盛土を形成する工程とを繰返すことを特徴とする盛土
構造物の形成方法。
【0011】(4) 下段のプラスチック網状物の巻返
し部と上段のプラスチック網状物の盛土形成部とを接合
部材により接合する工程を含むことを特徴とする上記
(3)記載の形成方法。
【0012】(5) 盛土形成部、法面形成部および巻
返し部からなり、複数段に敷設されるプラスチック網状
物と、複数のL字状部材およびこれを連結する連結部材
からなり、前記プラスチック網状物の法面形成部付近の
内側または外側に設置される枠材と、各枠材の立上部を
連接するように係合し、かつ前記プラスチック網状物の
法面形成部を支持する連接部材と、前記プラスチック網
状物の法面形成部の内側に配置される透水性の盛土保持
部材とを備え、前記プラスチック網状物は盛土形成部に
盛土を形成した状態で、巻返し部が法面形成部を介して
巻返すようにされていることを特徴とする盛土構造物の
形成材料。
【0013】(6) 下段のプラスチック網状物の巻返
し部と上段のプラスチック網状物の盛土形成部とを接合
する接合部材を備えていることを特徴とする上記(5)
記載の形成材料。
【0014】(7) 枠材は、立上部が底辺部に折たた
み可能に連結されたL字状部材と、前記立上部が立上が
った状態で係止する係止部材と、複数のL字状部材を連
結する連結部材とからなることを特徴とする上記(5)
または(6)記載の形成材料。
【0015】(8) 枠材は、金属棒状体の曲げ成形品
からなることを特徴とする上記(5)または(6)記載
の形成材料。
【0016】(9) 盛土保持部材は、プラスチック網
状体より目開の小さいプラスチックネット、不織布およ
び植生マットから選ばれる1以上のものであることを特
徴とする上記(5)ないし(8)のいずれかに記載の形
成材料。
【0017】プラスチック網状物としては、盛土形成部
に盛土を形成した状態で巻返すことができる程度の可と
う性を有するものであって、盛土および枠材を保持でき
る程度の剛性、強度を有するものを使用する。このよう
なプラスチック網状物としては、カーボンブラック等の
充填剤を配合したポリエチレンなどのポリオレフィンか
らなるものが好ましく、特に1軸または2軸延伸して剛
性を付与したものが好ましい。編目の大きさは特に制限
はないが、上下の層の土砂が接触して一体化でき、かつ
法面では土砂を保持できる程度のものが好ましい。一般
的にはたて1〜20cm、好ましくは2〜16cm、よ
こ1〜10cm、好ましくは2〜7cm程度のものが好
ましい。
【0018】枠材は埋め殺しの材料であり、法面形成部
において盛土を保持して法面を形成する程度の強度と剛
性を有するものを使用する。枠材としては、金属棒状体
の曲げ成形品からなるもののほか、立上部が底辺部に折
たたみ可能に連結されたL字状部材と、前記立上部が立
上がった状態で係止する係止部材と、複数のL字状部材
を連結する連結部材とからなるものが好ましい。
【0019】連接部材も盛土を支持できる程度の強度お
よび剛性を有するものを使用する。このような連接部材
としては、金属または硬質プラスチック製の長尺材など
が使用できる。
【0020】盛土保持部材は、盛土を法面付近で保持す
る透水性の材料からなるものである。プラスチック網状
体より目開の小さい、例えば0.5〜5cm、好ましく
は1〜3cmの網目のプラスチックネット、不織布およ
び目の細いマットに草の種子を付着させた植生マットな
どが使用できる。これらは1種のもののみを使用しても
よく、2種のものを併用してもよい。仮設の法面を形成
するためには、プラスチック網状体、不織布等でもよい
が、長期にわたるときは、植生マットを用い、植物を生
育させるのが好ましい。
【0021】接合部材は下側のプラスチック網状物の巻
返し部と、上段のプラスチック網状物の盛土形成部を接
合する構造であればよく、これらのプラスチック網状物
と一体に形成されていてもよく、あるいは別部材でもよ
い。
【0022】
【作用】本発明の盛土構造物は、盛土形成部、法面形成
部および巻返し部を有するプラスチック網状物を地盤上
に敷設し、複数のL字状部材およびこれを連結する連結
部材を有する枠材を、前記プラスチック網状物の法面形
成部付近の内側または外側に設置し、前記枠材の立上部
を連接するように連接部材を係合させて、前記プラスチ
ック網状物の法面形成部を支持し、前記プラスチック網
状物の法面形成部の内側に透水性の盛土保持部材を配置
し、前記盛土保持部材の内側に位置するプラスチック網
状物の盛土形成部に盛土を形成しててん圧し、形成され
た盛土上にプラスチック網状物の巻返し部を巻返し、そ
の上に上段のプラスチック網状物を敷設して、その盛土
形成部に盛土を形成し、これを繰返すことにより形成さ
れる。
【0023】プラスチック網状物1枚に対して、枠材を
複数段に積層し、盛土を一括して1枚のプラスチック網
状物で包込むようにしてもよい。こうして形成された盛
土構造物では、枠材の底辺部が盛土により固定された状
態で、立上部および連接部材に支持されたプラスチック
網状物の法面形成部が法面を形成する。このため法面は
強度が大きく、かつ安全で、凹凸の少ない均一な面とな
る。この枠材は簡単な構造で、製造、運搬が容易であ
り、設置作業も容易である。
【0024】
【実施例】以下本発明を図面の実施例により説明する。
【0025】図1は実施例の盛土構造物の断面図、図2
はその一部の斜視図、図3はプラスチック網状物の正面
図、図4は枠材および連接部材の斜視図、図5は接合部
の斜視図、図6はその側面図であり、図12および図1
3と同一符号は同一または相当部分を示す。
【0026】この実施例の盛土構造物は、図1、図2お
よび図4に示すように、盛土形成部1a、法面形成部1
bおよび巻返し部1cからなるプラスチック網状物1
と、複数のL字状部材2およびこれを連結する連結部材
3からなる枠材5と、各枠材5の立上部2aを連接する
連接部材11と、透水性の盛土保持部材6と、プラスチ
ック網状物1の盛土形成部1aに盛土7を形成した状態
で巻返された巻返し部1cおよび上の段のプラスチック
網状物1の盛土形成部1aを接合する接合部材8とから
なる盛土形成材料を多段に積層して形成されている。最
上段のプラスチック網状物1は土のう10を巻込むよう
にして巻返されている。
【0027】プラスチック網状物1は図3に示すよう
に、長穴状の網目1dを有し、プラスチックの網状成形
体を二軸延伸して形成されているが、プラスチックシー
トに穴をあけて延伸したものでもよい。
【0028】枠材5は、立上部2aが底辺部2bに折た
たみ可能に連結されたL字状部材2と、立上部2aが立
上がった状態で係止する係止部材12と、複数のL字状
部材2を連結する連結部材3とから構成されている。L
字状部材2は、L字状の係合部2cおよび係合穴2dを
有する立上部2aと、複数の調整穴2eを有する底辺部
2bとが、ヒンジ2fによって折たたみ可能に連結され
ている。
【0029】係止部材12は両端に引掛部を有するコ字
状の部材からなり、両端の引掛部を係合穴2dおよび調
整穴2eに引掛けて、立上部2aと底辺部2bとを所定
角度に開いた状態で係止するようになっている。連結部
材3は各L字状部材2の立上部2a同士、および底辺部
2b同士を連結している。枠材5は組立てた状態で現場
に持込んでもよいが、バラバラの状態で、あるいは一部
を組立てた状態で持込み、現場で組立てることもでき
る。
【0030】連接部材11は、金属または硬質プラスチ
ック等の強度および剛性を有する長尺材からなり、一列
に並べられた枠材5の各立上部2aを横方向に連接する
ように、係合部2cに係合し、プラスチック網状物1の
法面形成部1bを支持する。この場合、図2に示すよう
に、連接部材11をプラスチック網状物1の一部の網目
1dに通すことにより、プラスチック網状物1を保持す
る。連接部材11は接続部材13により接続して使用さ
れる。
【0031】盛土保持部材6は、透水性のシート状材料
からなり、プラスチック網状体1より目開の小さいプラ
スチックネット、不織布または植生マット等が使用され
ているが、これらを併用してもよい。
【0032】上記の構成において、プラスチック網状物
1は枠材5の外側に配置され、法面形成部1bにおい
て、連接部材11により枠材5に一体化されている。そ
してこれらの内側に盛土保持部材6が配置され、その中
に盛土7が形成されている。この状態で、プラスチック
網状物は盛土7を巻込むように巻返され、その巻返し部
1cが接合部材8により、上の段のプラスチック網状物
1に接合されている。
【0033】接合部材8は図5および図6に示すよう
に、ビーム状体からなり、下側のプラスチック網状物1
の巻返し部1cの網目を、上側のプラスチック網状物1
の網目内に挿入して接合部材8と係合させることによ
り、上下のプラスチック網状物1を接合するようになっ
ている。
【0034】上記の盛土構造物は次のようにして形成さ
れる。すなわち、まずプラスチック網状物1を地盤9上
に敷設し、枠材5を、プラスチック網状物1の法面形成
部1b付近の内側に一列に並べて設置する。そして各枠
材5の立上部2aを連接するように、連接部材11を係
合部2cに係合させて、プラスチック網状物1の法面形
成部1bを一体化して支持する。次いでプラスチック網
状物1の法面形成部1bの内側に盛土保持部材6を配置
し、この盛土保持部材6の内側に位置するプラスチック
網状物1の盛土形成部1a上に盛土7を形成しててん圧
する。そして上記により形成された盛土7上にプラスチ
ック網状物1の巻返し部1cを巻返し、その上に上段の
プラスチック網状物1を敷設して、その盛土形成部1a
と接合部材8により接合する。最上段のプラスチック網
状物1は土のうを巻込むように敷設し、これにより盛土
構造物が形成される。
【0035】このようにして形成された盛土構造物にお
いては、枠材5の底辺部2bおよびこれを連結する連結
部材3が盛土7中に埋設されて固定された状態で、立上
部2aおよび連接部材11によって支持されたプラスチ
ック網状物1の法面形成部1bが法面を形成する。そし
てその内側に盛土保持部材6を介在させた状態で盛土7
を形成するため、盛土7の土砂の流出は防止され、凹凸
の少ない均一な法面が形成される。
【0036】枠材5はプラスチック網状物1を巻返すこ
とにより、所定の位置に保持され、かつ法面に対応する
角度を維持する。そしてプラスチック網状物1は上下の
段が接合され、かつ盛土7の荷重を受けるため、枠材5
のずれは防止され、急勾配の法面でも安全で強度の大き
い法面が形成される。また盛土保持部材6として植生マ
ットを用いると、植物が生育して法面を補強するため、
長期の使用に適する。
【0037】枠材5は構造が簡単なため、製造が容易で
あり、現場で容易に組立てることができる。このため、
各部品ごとに製造、保管、運搬し、現場で組立てると、
保管、運搬時のスペースを小さくすることができるが、
一部または全部を組立てた状態で現場に持込んでもよ
い。
【0038】図7は他の実施例による盛土構造物を示す
断面図、図8はその一部の斜視図、図9は枠材および連
接部材の斜視図である。
【0039】この実施例では、枠材5は金属棒状体の曲
げ成形品からなり、2個のL字状部材2と連結部材3が
一体的に形成されている。そして係合部2cは、L字状
部材2の立上部2aの外側にリング状に形成され、連接
部材11が中に挿入されて係合するようになっている。
この枠材5はプラスチック網状物1の外側に設置され、
法面形成部1bを連接部材11で支持するようにされて
いる。
【0040】上記の盛土構造物は前記実施例のものとほ
ぼ同様にして形成され、ほぼ同様の作用、効果が得られ
るが、プラスチック網状物1の敷設と、枠材5の設置は
どちらが先でもよい。
【0041】図10は別の実施例における枠材および連
接部材を示す斜視図である。この実施例における枠材5
は図9とほぼ同様に形成されているが、L字状部材2の
立上部2aの内側にリング状の係合部2cが形成されて
いる。この枠材5は図9のものとほぼ同様にして使用さ
れ、ほぼ同様の作用、効果で得られる。
【0042】図11はさらに他の実施例による盛土構造
物を示す断面図である。この実施例では、最下段のプラ
スチック網状物1の盛土形成部1aおよび巻返し部1c
はともに長くなっているが、これより上段のプラスチッ
ク網状物1は、盛土形成部1aが短く、巻返し部1cが
長くなっている。これにより上段の盛土7は、その段の
盛土形成部1aと下段の巻返し部1cの上に形成されて
いる。
【0043】前記図1ないし図6の実施例においては、
枠材5をプラスチック網状物1の内側に配置したが、外
側に配置してもよい。また図7ないし図9の実施例にお
いては枠材5をプラスチック網状物1の外側に配置した
が、内側に配置してもよい。
【0044】またプラスチック網状物1、枠材5、盛土
保持部材6、接合部材8、連接部材11等は図示のもの
に限定されず、形状、構造、材質等は変更可能である。
接合部材8はなくともよいが、ある方が盛土に対する保
持力が大きくなる。
【0045】
【発明の効果】本発明の盛土構造物は、盛土形成部、法
面形成部および巻返し部からなるプラスチック網状物
と、複数のL字状部材およびこれを連結する連結部材か
らなる枠材と、各枠材の立上部を連接するように係合す
る連接部材と、プラスチック網状物の法面形成部の内側
に配置される透水性の盛土保持部材と、プラスチック網
状物の巻返し部および上の段のプラスチック網状物の盛
土形成部を接合する接合部材とから形成されているた
め、急勾配の法面を形成する場合でも、簡単な形状の材
料によって、凹凸が少なくて均一な法面を有し、強度が
大きく、かつ安全な盛土構造物が得られる。
【0046】本発明の盛土構造物の形成方法は、前記の
ような盛土構造物の形成材料を用いて形成するため、急
勾配の法面を形成する場合でも、凹凸が少なくて均一な
法面を有する安全な盛土構造物を、簡単な部材と操作に
より短時間に形成することができる。
【0047】また本発明盛土構造物の形成材料は、前記
構成となっているため、構造が簡単で、製造が容易であ
り、小さいスペースを利用して保管、運搬することがで
き、しかも現場における組立作業も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の盛土構造物の断面図である。
【図2】図1の盛土構造物の一部の斜視図である。
【図3】プラスチック網状物の正面図である。
【図4】枠材および連接部材の斜視図である。
【図5】接合部の斜視図である。
【図6】接合部の側面図である。
【図7】他の実施例の盛土構造物の断面図である。
【図8】図7の盛土構造物の一部の斜視図である。
【図9】枠材および連接部材の斜視図である。
【図10】別の実施例における枠材および連接部材の斜
視図である。
【図11】他の実施例の盛土構造物の断面図である。
【図12】従来の盛土構造物の断面図である。
【図13】従来の枠材の斜視図である。
【符号の説明】
1 網状物 1a 盛土形成部 1b 法面形成部 1c 巻返し部 2 L字状部材 2a 立上部 2b 底辺部 2c 係合部 2d 係合穴 2e 調整穴 2f ヒンジ 3 連結部材 5 枠材 6 盛土保持部材 7 盛土 8 接合部材 9 地盤 10 土のう 11 連接部材 12 係止部材 13 接続部材
フロントページの続き (72)発明者 西村 淳 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 和泉 隆 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 大島 久生 東京都文京区湯島3丁目39番10号 三井石 化産資株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 盛土形成部、法面形成部および巻返し部
    からなり、複数段に敷設されるプラスチック網状物と、 複数のL字状部材およびこれを連結する連結部材からな
    り、前記プラスチック網状物の法面形成部付近の内側ま
    たは外側に設置される枠材と、 各枠材の立上部を連接するように係合し、かつ前記プラ
    スチック網状物の法面形成部を支持する連接部材と、 前記プラスチック網状物の法面形成部の内側に配置され
    る透水性の盛土保持部材とを備え、 前記プラスチック網状物は盛土形成部に盛土を形成した
    状態で、巻返し部が法面形成部を介して巻返されている
    ことを特徴とする盛土構造物。
  2. 【請求項2】 下段のプラスチック網状物の巻返し部と
    上段のプラスチック網状物の盛土形成部とを接合する接
    合部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の盛
    土構造物。
  3. 【請求項3】 盛土形成部、法面形成部および巻返し部
    を有するプラスチック網状物を地盤上に敷設する工程
    と、 複数のL字状部材およびこれを連結する連結部材を有す
    る枠材を、前記プラスチック網状物の法面形成部付近の
    内側または外側に設置する工程と、 前記枠材の立上部を連接するように連接部材を係合させ
    て、前記プラスチック網状物の法面形成部を支持する工
    程と、 前記プラスチック網状物の法面形成部の内側に透水性の
    盛土保持部材を配置する工程と、 前記盛土保持部材の内側に位置するプラスチック網状物
    の盛土形成部に盛土を形成しててん圧する工程と、 形成された盛土上にプラスチック網状物の巻返し部を法
    面形成部を介して巻返し、その上に上段のプラスチック
    網状物を敷設して、盛土形成部に盛土を形成する工程と
    を繰返すことを特徴とする盛土構造物の形成方法。
  4. 【請求項4】 下段のプラスチック網状物の巻返し部と
    上段のプラスチック網状物の盛土形成部とを接合部材に
    より接合する工程を含むことを特徴とする請求項3記載
    の形成方法。
  5. 【請求項5】 盛土形成部、法面形成部および巻返し部
    からなり、複数段に敷設されるプラスチック網状物と、 複数のL字状部材およびこれを連結する連結部材からな
    り、前記プラスチック網状物の法面形成部付近の内側ま
    たは外側に設置される枠材と、 各枠材の立上部を連接するように係合し、かつ前記プラ
    スチック網状物の法面形成部を支持する連接部材と、 前記プラスチック網状物の法面形成部の内側に配置され
    る透水性の盛土保持部材とを備え、 前記プラスチック網状物は盛土形成部に盛土を形成した
    状態で、巻返し部が法面形成部を介して巻返すようにさ
    れていることを特徴とする盛土構造物の形成材料。
  6. 【請求項6】 下段のプラスチック網状物の巻返し部と
    上段のプラスチック網状物の盛土形成部とを接合する接
    合部材を備えていることを特徴とする請求項5記載の形
    成材料。
  7. 【請求項7】 枠材は、立上部が底辺部に折たたみ可能
    に連結されたL字状部材と、前記立上部が立上がった状
    態で係止する係止部材と、複数のL字状部材を連結する
    連結部材とからなることを特徴とする請求項5または請
    求項6記載の形成材料。
  8. 【請求項8】 枠材は、金属棒状体の曲げ成形品からな
    ることを特徴とする請求項5または請求項6記載の形成
    材料。
  9. 【請求項9】 盛土保持部材は、プラスチック網状体よ
    り目開の小さいプラスチックネット、不織布および植生
    マットから選ばれる1以上のものであることを特徴とす
    る請求項5ないし請求項8のいずれかに記載の形成材
    料。
JP34155891A 1991-12-24 1991-12-24 盛土構造物、その形成方法および形成材料 Expired - Lifetime JP2870275B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34155891A JP2870275B2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 盛土構造物、その形成方法および形成材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34155891A JP2870275B2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 盛土構造物、その形成方法および形成材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05171644A true JPH05171644A (ja) 1993-07-09
JP2870275B2 JP2870275B2 (ja) 1999-03-17

Family

ID=18347002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34155891A Expired - Lifetime JP2870275B2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 盛土構造物、その形成方法および形成材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2870275B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07113234A (ja) * 1993-10-20 1995-05-02 Kyokado Eng Co Ltd 補強土構造
KR20030062149A (ko) * 2002-01-16 2003-07-23 주식회사 화광건설 절개지 법면 구조체 성형용 형틀
KR100454740B1 (ko) * 2002-01-16 2004-11-05 주식회사 화광건설 암절개지의 법면 구조체 시공방법
JP2011226165A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Hiroyuki Nakanishi 盛土の補強構造及び、それに用いられる取付金具
JP2013199785A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Tensho:Kk 補強法面の補修方法
CN106284374A (zh) * 2016-09-26 2017-01-04 广东省建筑设计研究院 一种旧坝整体加高结构及新旧坝的连接结构
US9895854B2 (en) 2013-12-06 2018-02-20 Continental Reifen Deutschland Gmbh Vulcanizing mold for winter and all-season vehicle tires and method for making the vulcanizing mold and pneumatic vehicle tire

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07113234A (ja) * 1993-10-20 1995-05-02 Kyokado Eng Co Ltd 補強土構造
KR20030062149A (ko) * 2002-01-16 2003-07-23 주식회사 화광건설 절개지 법면 구조체 성형용 형틀
KR100454740B1 (ko) * 2002-01-16 2004-11-05 주식회사 화광건설 암절개지의 법면 구조체 시공방법
JP2011226165A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Hiroyuki Nakanishi 盛土の補強構造及び、それに用いられる取付金具
JP2013199785A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Tensho:Kk 補強法面の補修方法
US9895854B2 (en) 2013-12-06 2018-02-20 Continental Reifen Deutschland Gmbh Vulcanizing mold for winter and all-season vehicle tires and method for making the vulcanizing mold and pneumatic vehicle tire
CN106284374A (zh) * 2016-09-26 2017-01-04 广东省建筑设计研究院 一种旧坝整体加高结构及新旧坝的连接结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2870275B2 (ja) 1999-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6360760B1 (en) Self-erecting and collapsible shelter
JPH06280267A (ja) セル材料構造体
JPH05171644A (ja) 盛土構造物、その形成方法および形成材料
KR101688098B1 (ko) 망사로 된 톤백 제작방법
JP2924432B2 (ja) 盛土構造物、その形成方法および形成材料
US20210115694A1 (en) Self-opening and collapsible tent structure
JPH0351424A (ja) 盛土形成方法および形成材料
JP4652552B2 (ja) 布団篭
JP3056926B2 (ja) 法面形成方法及び法面型枠
JPH0351425A (ja) 盛土形成方法および形成材料
JP2000008378A (ja) 法面構造およびその構築方法
JP2003138542A (ja) フトン籠構造および土留め擁壁およびフトン籠構造の組立方法
JP3668872B2 (ja) 鉄線製メッシュカゴ
KR102125697B1 (ko) 범용 랩핑 그물망 및 이를 이용한 적재물 적재방법
JPH073797A (ja) 盛土用枠体と盛土の施工方法
JP3516132B2 (ja) 法面緑化構造体および法面緑化方法
JPH069068Y2 (ja) 土留用組立式溶接網籠
JP2647564B2 (ja) 補強盛土の施工法および盛土用ネット篭
JP2711477B2 (ja) 盛土の補強構造
JPH02164922A (ja) 盛土の造成方法
JP3072557U (ja) 土木構築物用ユニット、土木構築物用ユニットの網状片及び土木構築物
JP2834796B2 (ja) 盛土法面形成法
JPH054494B2 (ja)
JP2001011865A (ja) 法面補強ユニット用連結部材、それを用いた盛土補強構造及び盛土補強工法
JP4184553B2 (ja) 盛土補強用接続部材、それを用いた盛土補強構造及び盛土補強工法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090108

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100108

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110108

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120108

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term