JPH0516893B2 - - Google Patents

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JPH0516893B2
JPH0516893B2 JP59270415A JP27041584A JPH0516893B2 JP H0516893 B2 JPH0516893 B2 JP H0516893B2 JP 59270415 A JP59270415 A JP 59270415A JP 27041584 A JP27041584 A JP 27041584A JP H0516893 B2 JPH0516893 B2 JP H0516893B2
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JP
Japan
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suspension
chitin
microcrystalline
microcrystalline chitin
gel
Prior art date
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JP59270415A
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English (en)
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JPS61149237A (ja
Inventor
Hiroshi Yokota
Katsutada Fukui
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
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  • Colloid Chemistry (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は水媒体中に懸濁している微結晶キチン
をさらに均質化することにより極めて懸濁安定性
にすぐれた微結晶キチンを製造する方法に関する
ものである。 精製キチンは、たとえば甲殻類の殻や昆虫類に
存在するキチンを常法により脱灰、脱蛋白して得
られるが、この精製キチンをさらに酸で処理して
非晶部分を除去し、結晶部分の微粒子を取得した
ものが微結晶キチンである。 微結晶キチンは粉末状で、圧縮成型性があるた
めに、薬品錠剤の賦形剤としての利用の可能性が
ある。また、微結晶キチンはこれを水に添加し、
攪拌して得られる懸濁液は増粘性、分散安定性、
ゲル形成性などの機能を有することから、食品工
業、化粧品工業での利用の可能性がある。しか
し、微結晶キチンが水懸濁液で上述のような効果
を示すためにはかなり高濃度で使用する必要があ
り、添加量が多くなるときめの粗さのために製品
の舌ざわり、肌ざわりを悪くする傾向がある。 (発明の構成) 本発明者等は安定性、均質性にすぐれたキチン
の水懸濁体について研究した結果、微結晶キチン
を水中で特殊な方法で均質化することにより、非
常に低い固形分濃度でも安定な分散性と高い粘性
を示す懸濁液を得ることに成功した。 すなわち、本発明は微結晶キチンの懸濁液を小
径オリフイスを通過させるに際し、その懸濁液に
少なくとも200Kg/cm2の圧力差で高速度を与え、
次にこれをオリフイス出口近傍の壁体に衝突させ
て急速に減速させることにより剪断および切断作
用を行なわせる工程と、この工程を繰り返して微
結晶キチン懸濁液が実質的に安定な懸濁液となる
ようにする工程とからなる微結晶キチン懸濁液の
均質化方法に関するものである。 本発明の実施に好適な均質化装置は乳製品業者
などで広く使われているエマルジヨンおよび分散
体製造用の高圧用均質化装置である。この種の均
質化装置とその作動機構についてはよく知られて
おり、例えばChemical Engineering 13(5)
86−92(1974)にも記載されている。 均質化装置については図面を参照して、その概
要を説明する。 この種装置では低粘性懸濁液にエネルギーを加
えて狭い場所から高速で流出させるようになつて
いる。この装置の心臓部は高圧ポンプの放出端に
装着されている均質化装置の弁装置と弁座装置で
ある。第1図に代表的な弁装置を示してある。 弁装置1に懸濁液を矢印で示すように流入させ
る。この液の流入場所では懸濁液は高圧下にある
が、低速度の状態である。この液が弁4と弁座2
の間の狭い間〓に形成された小径オリフイス3中
に進入するにつれ圧力の作動により、その流速は
200m/秒まで急速に加速される。オリフイス3
の入口側と出口側との間で圧力は降下する。懸濁
液が弁4と弁座2の間から出てくるときにオリフ
イスを取り囲んでいる衝突リング5に衝突し、そ
の高速度は減速される。 本発明の実施に際しては、微結晶キチン製造工
程中酸加水分解後、酸を中和除去した段階の水湿
微結晶キチンを用いてもよいし、あるいは乾燥し
た微結晶キチン粉末を用いてもよい。均質懸濁液
製造時における微結晶キチン分散量は重量百分率
で最大15%であり、好ましくは約1〜10%の範囲
である。 この懸濁液を前記均質化装置に導入して少なく
とも200Kg/cm2、好ましくは350〜560Kg/cm2の圧
力を加える。その後、この懸濁液は均質化装置を
何回もくりかえし通過させることにより増粘しゲ
ル状の安定な懸濁液となる。懸濁液の温度は、そ
れが均質化装置内を通過するにつれ上昇する。均
質化装置通過の際の圧力の降下と温度上昇の相互
作用が本発明による安定な微結晶キチンのゲル状
懸濁液を生成させるのに必要であると考えられ
る。 本発明の説明にあたり、懸濁液の安定量および
粘度は具体的には次の測定方法によつて得た数値
を用いる。 (1) 安定量:微結晶キチンのゲル状懸濁液を水で
稀釈して0.5重量%の分散液を調製する。これ
を100mlのメスシリンダーに入れ室温で1時間
放置した後に生ずる透明な上澄液量をAmlとし
たとき安定量は100−Aで定義される値である。 (2) 粘度:B型(ブルツクフイールド型)粘度計
を用い25℃で測定し、ローター回転数60rpmで
の測定値を示す。 なお、安定量は固形分濃度が高いほど高い値が
得られるが、本発明にいう実質的に安定な懸濁液
とは上記の方法で測定した0.5重量%懸濁液の100
−Aが60以上であり、4重量%懸濁液の粘度が
200cps以上の値を有するものを指す。 (発明の効果) 本発明によつて得られる均質化された微結晶キ
チン懸濁液は比較的低濃度でも分散安定作用、増
粘作用を有し、粒子が滑らかであるため食品添加
用、化粧品添加用などに好適である。 以下に実施例をあげて本発明を説明する。 実施例 1 市販のキチンフレーク(共和油脂(株)製)
50gを5%塩酸水溶液2.5に分散させ、これをセ
パラブルフラスコに仕込んだ。これを100℃で2
時間加水分解処理し冷却した後、過・水洗を繰
り返し、微量の塩酸を中和するため稀アンモニア
水溶液を加えた。次いで液が中性を示すように
なるまで過・水洗を繰り返し、固形分濃度約10
重量%の微結晶キチンスラリーを得た。 この微結晶キチンスラリーに水を加え、固形分
濃度を約4重量%となし、90℃に加温してから
Gaulin均質化装置(15M−8TA)に仕込み490
Kg/cm2の圧力で20回通過させた。懸濁液は通過回
数が増すにつれて粘稠なゲル状になつてくる。 このものの安定量は100(0.5重量%固形分濃度)
であり、粘度は310cps(4重量%固形分濃度)で
あつた。 実施例2および3 均質化装置通過時の懸濁液固形分濃度の影響を
みるための実験を行なつた。実施例1で述べたの
と同じ原料キチンを用い同じ手順で微結晶キチン
の水スラリーを2バツチ分得た。 この微結晶キチンスラリーに水を加え、1つは
固形分濃度を約6%となし、残りの1つは約8%
となし、Gaulin均質化装置(15M−8TA)に90
℃で仕込み、490Kg/cm2の圧力で処理した。固形
分6%の試料は上記装置を20回通過させゲル状物
を得たが、固形分8%の試料は15回通過の時点で
粘性が極めて高くなりそれ以上の処理ができなく
なつたので、そこで実験を中止した。得られたゲ
ル状微結晶キチン懸濁液の特性を第1表に示す。
【表】 実施例 4〜6 均質化装置通過回数と生成物の特性の関連を把
握するための実験を行なつた。実施例1と全く同
様の実験を行ない、通過回数だけを10,15,30回
と変化させた。 得られたゲル状微結晶セルロース懸濁液の特性
を第2表に示す。
【表】 比較例 1〜6 通常の高速攪拌下で微結晶キチンの水の混合物
を処理した時、どの程度の固形分濃度で粘稠ゲル
状物を与えるか実験を行なつた。実施例1と全く
同様にして得た微結晶キチン水スラリーを遠心脱
液機で固液分離を行ない、固形分30重量%の水湿
ケーキを得た。 各固形分濃度になるよう調製した微結晶キチン
ケーキと水との混合物をホモミキサーを用い、
10000rpmで5分間処理した(日本薬局方微結晶
セルロースの項に準拠)。 実施例と同様に得られた懸濁液の安定量および
粘度を測定した。結果を第3表に示す。
【表】 本表からわかるように、ゲル状の懸濁液を与え
るためには固形分濃度が12〜13重量%以上必要で
ある。また、安定量はいずれも低い値を示してお
り、稀薄懸濁液にしたとき、分散安定性は全くな
いといつてよい。さらにゲル状物を指頭でこねた
ときに感じる滑らかさは先述の実施例と比べると
いずれも劣つていた。 実施例で得た均質化微結晶キチン懸濁液を比較
例で得た通常の攪拌方法で分散させた微結晶キチ
ン懸濁液の固形分濃度〜粘度の関係を第2図に示
す。図から本発明によつて得た懸濁液の増粘性が
大きいことがよくわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するのに用いた均質化装
置の概略断面図およびその要部拡大図である。 1……弁装置、2……弁座、3……小径オリフ
イス、4……弁、5……衝突リング 第2図は微結晶キチン懸濁液の固形分濃度と粘
度の関係を示すグラフである。 ……本発明の方法を用いた均質化懸濁液、
……通常の高速攪拌による懸濁液。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 微結晶キチンの懸濁液を小径オリフイスを通
    過させるに際し、その懸濁液に少なくとも200
    Kg/cm2の圧力差で高速度を与え、次にこれをオリ
    フイス出口近傍の壁体に衝突させて急速に減速さ
    せることにより、剪断および切断作用を行なわせ
    る工程と前記工程を繰り返して、前記微結晶キチ
    ンが実質的に安定な懸濁液となるようにする工程
    とからなる微結晶キチン懸濁液の均質化方法。
JP59270415A 1984-12-21 1984-12-21 微結晶キチン懸濁液の均質化方法 Granted JPS61149237A (ja)

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