JPH0516754A - エアバツグ - Google Patents
エアバツグInfo
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- JPH0516754A JPH0516754A JP3165856A JP16585691A JPH0516754A JP H0516754 A JPH0516754 A JP H0516754A JP 3165856 A JP3165856 A JP 3165856A JP 16585691 A JP16585691 A JP 16585691A JP H0516754 A JPH0516754 A JP H0516754A
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- JP
- Japan
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- air bag
- airbag
- fine powder
- cloth
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、エアバッグとしての機械的特性なら
びに空気遮断面などの必要な特性を保持しつつ、エアバ
ッグに顔面、頭部が接触した際に、擦過傷ならびに摩擦
熱による火傷を防止するエアバッグを提供せんとするも
のである。 【構成】本発明のエアバッグは、フィラメント布帛で構
成されたエアバッグにおいて、該布帛の外側表面に微粉
体が塗布されていることを特徴とするものである。
びに空気遮断面などの必要な特性を保持しつつ、エアバ
ッグに顔面、頭部が接触した際に、擦過傷ならびに摩擦
熱による火傷を防止するエアバッグを提供せんとするも
のである。 【構成】本発明のエアバッグは、フィラメント布帛で構
成されたエアバッグにおいて、該布帛の外側表面に微粉
体が塗布されていることを特徴とするものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輌、例えば自動車衝
突時に膨張させ、着座乗員の衝撃を吸収し、その保護を
図るエアバッグの改良に関し、特に、乗員の顔面、頭部
への被害を防止し得るエアバッグに関するものである。
突時に膨張させ、着座乗員の衝撃を吸収し、その保護を
図るエアバッグの改良に関し、特に、乗員の顔面、頭部
への被害を防止し得るエアバッグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車における乗員の安全確保の
ためのエアバッグの実用化が急速に高まりつつある。こ
のエアバッグは、自動車の衝突事故の際、衝突のショッ
クを感知センサーが受けて、高温、高圧のガスを発生さ
せ、このガスによってエアバッグを瞬間的に膨張し、衝
突時に乗員の顔面および頭部を保護しようとするもので
ある。従来、エアバッグは、400〜1000デニール
のナイロン6・6またはナイロン6フィラメント糸を用
いた平織物の片面に、耐熱性、難燃性、空気遮断性など
の向上のため、クロロプレン、クロルスルホン化オレフ
ィン、シリコーンなどの合成ゴムなどのエラストマーを
塗布、積層した基布、または、エラストマー樹脂面同志
の粘着性を抑制するために、タルクなどの滑剤をエラス
トマー樹脂面に塗布した基布により、袋状に形成されて
いた。特に、助手席のエアバッグにおいては、運転席用
のエアバッグにくらべ容積が大きく、インフレーター作
動により発生する熱が伝わりにくいため、エラストマー
の塗布、積層なしで、単に熱カレンダーなどで空気遮断
性をもたせた、いわゆるノンコートエアバッグも一部に
は使用されつつある。
ためのエアバッグの実用化が急速に高まりつつある。こ
のエアバッグは、自動車の衝突事故の際、衝突のショッ
クを感知センサーが受けて、高温、高圧のガスを発生さ
せ、このガスによってエアバッグを瞬間的に膨張し、衝
突時に乗員の顔面および頭部を保護しようとするもので
ある。従来、エアバッグは、400〜1000デニール
のナイロン6・6またはナイロン6フィラメント糸を用
いた平織物の片面に、耐熱性、難燃性、空気遮断性など
の向上のため、クロロプレン、クロルスルホン化オレフ
ィン、シリコーンなどの合成ゴムなどのエラストマーを
塗布、積層した基布、または、エラストマー樹脂面同志
の粘着性を抑制するために、タルクなどの滑剤をエラス
トマー樹脂面に塗布した基布により、袋状に形成されて
いた。特に、助手席のエアバッグにおいては、運転席用
のエアバッグにくらべ容積が大きく、インフレーター作
動により発生する熱が伝わりにくいため、エラストマー
の塗布、積層なしで、単に熱カレンダーなどで空気遮断
性をもたせた、いわゆるノンコートエアバッグも一部に
は使用されつつある。
【0003】エアバッグによる顔面および頭部保護は、
衝突事故の瞬間にエアバッグが膨張し、衝突の衝撃で前
方につんのめる顔面および頭部を膨張したエアバッグで
吸収、緩和するもので、ハンドルへの叩打は防止できる
が、エアバッグが作動する時は、車体に設けられた感知
センサーが2.0G以上の加速度を感知した時であるこ
とから、エアバッグと顔面、頭部が接触するとエアバッ
グの顔面接触側表面の布帛のざらつき、または膨張時の
布帛硬化により、擦過傷あるいは摩擦熱による火傷をす
る危険性が高く十分と言えないのが実情であった。
衝突事故の瞬間にエアバッグが膨張し、衝突の衝撃で前
方につんのめる顔面および頭部を膨張したエアバッグで
吸収、緩和するもので、ハンドルへの叩打は防止できる
が、エアバッグが作動する時は、車体に設けられた感知
センサーが2.0G以上の加速度を感知した時であるこ
とから、エアバッグと顔面、頭部が接触するとエアバッ
グの顔面接触側表面の布帛のざらつき、または膨張時の
布帛硬化により、擦過傷あるいは摩擦熱による火傷をす
る危険性が高く十分と言えないのが実情であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
のエアバッグの有する問題点に鑑み、エアバッグとして
の機械的特性ならびに空気遮断面などの必要な特性を保
持しつつ、エアバッグに顔面、頭部が接触した際に、擦
過傷ならびに摩擦熱による火傷を防止するエアバッグを
提供せんとするものである。
のエアバッグの有する問題点に鑑み、エアバッグとして
の機械的特性ならびに空気遮断面などの必要な特性を保
持しつつ、エアバッグに顔面、頭部が接触した際に、擦
過傷ならびに摩擦熱による火傷を防止するエアバッグを
提供せんとするものである。
【0005】
【課題を改善するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次のような構成を有する。すなわち、本発
明のエアバッグは、フィラメント布帛で構成されたエア
バッグにおいて、該布帛の外側表面に微粉体が塗布され
ていることを特徴とするものである。
成するために次のような構成を有する。すなわち、本発
明のエアバッグは、フィラメント布帛で構成されたエア
バッグにおいて、該布帛の外側表面に微粉体が塗布され
ていることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明は、エアバッグの外側表面、特に顔面接
触側表面に微粉体が塗布されていることを基本とし、ハ
ンドル等への顔面、頭部叩打およびむちうちを防止し、
またエアバッグに接触した際に、低摩擦化効果により、
擦過傷ならびに摩擦による火傷を防止するものである。
触側表面に微粉体が塗布されていることを基本とし、ハ
ンドル等への顔面、頭部叩打およびむちうちを防止し、
またエアバッグに接触した際に、低摩擦化効果により、
擦過傷ならびに摩擦による火傷を防止するものである。
【0007】本発明で言うフィラメント布帛を構成する
フィラメント糸としては、ナイロン6・6、ナイロン
6、ナイロン12、ナイロン4・6およびナイロン6と
ナイロン6・6共重合体、ナイロンにポリアルキレング
リコール、ジカルボン酸やアミン類などを共重合したポ
リアミド繊維、ポリエチレンテレフタレートなどのホモ
ポリエステル、ポリエステルの繰り返し単位を構成する
酸成分にイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸またはアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを
共重合したポリエステル繊維、パラフェニレンテレフタ
ルアミドおよび芳香族エーテルとの共重合などに代表さ
れるアラミド繊維、レーヨン繊維、超高分子量ポリエチ
レン繊維、パラフェニレンサルフォン、ポリサルフォン
などのサルフォン系繊維、ポリエーテルケトン繊維、炭
素繊維、ガラス繊維などからなる連続繊維を使用するこ
とができる。これらの繊維の中でもポリアミド、特にナ
イロン6・6またはナイロン6からなる繊維がエアバッ
グ特性に優れている。
フィラメント糸としては、ナイロン6・6、ナイロン
6、ナイロン12、ナイロン4・6およびナイロン6と
ナイロン6・6共重合体、ナイロンにポリアルキレング
リコール、ジカルボン酸やアミン類などを共重合したポ
リアミド繊維、ポリエチレンテレフタレートなどのホモ
ポリエステル、ポリエステルの繰り返し単位を構成する
酸成分にイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸またはアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを
共重合したポリエステル繊維、パラフェニレンテレフタ
ルアミドおよび芳香族エーテルとの共重合などに代表さ
れるアラミド繊維、レーヨン繊維、超高分子量ポリエチ
レン繊維、パラフェニレンサルフォン、ポリサルフォン
などのサルフォン系繊維、ポリエーテルケトン繊維、炭
素繊維、ガラス繊維などからなる連続繊維を使用するこ
とができる。これらの繊維の中でもポリアミド、特にナ
イロン6・6またはナイロン6からなる繊維がエアバッ
グ特性に優れている。
【0008】かかる連続繊維には、原糸糸条の製造工程
や加工工程での生産性あるいは特性改善のために通常使
用されている各種添加剤を含んでいてもよい。たとえ
ば、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯電防
止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃剤などを含有せしめ
ることができる。
や加工工程での生産性あるいは特性改善のために通常使
用されている各種添加剤を含んでいてもよい。たとえ
ば、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯電防
止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃剤などを含有せしめ
ることができる。
【0009】また、本発明で言う微粉体としては、酸化
チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、ベンガラなど
の酸化物、タルク、カオリン、雲母、ベントナイト、ケ
イ酸マグネシウムなどのケイ酸塩また、シリコーンパウ
ダーなどのような合成樹脂からなる微粉体が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。微粉体の平均粒
径としては、特に0.05〜20μが好ましい。
チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、ベンガラなど
の酸化物、タルク、カオリン、雲母、ベントナイト、ケ
イ酸マグネシウムなどのケイ酸塩また、シリコーンパウ
ダーなどのような合成樹脂からなる微粉体が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。微粉体の平均粒
径としては、特に0.05〜20μが好ましい。
【0010】本発明で言う該布帛の外側表面に微粉体が
塗布されているということは、エアバッグが膨張した際
に、顔面と直接接触する布帛面に微粉体が存在すること
を意味する。本発明のエアバッグの種類としては、たと
えば、図1に示したように、クロロプレン、クロルスル
ホン化オレフィン、シリコーンなどの合成ゴムなどのエ
ラストマー4を、経糸1と緯糸2からなる布帛の片面に
塗布、積層した側の反対側の外側表面に、微粉体3を塗
布適用したもの、さらには、図2に示したように、布帛
に熱カレンダー加工および難燃加工などの処理を施した
だけで、エラストマーを塗布、積層しないノンコーティ
ング布帛に該微粉体3を塗布適用したものの2種のもの
がある。
塗布されているということは、エアバッグが膨張した際
に、顔面と直接接触する布帛面に微粉体が存在すること
を意味する。本発明のエアバッグの種類としては、たと
えば、図1に示したように、クロロプレン、クロルスル
ホン化オレフィン、シリコーンなどの合成ゴムなどのエ
ラストマー4を、経糸1と緯糸2からなる布帛の片面に
塗布、積層した側の反対側の外側表面に、微粉体3を塗
布適用したもの、さらには、図2に示したように、布帛
に熱カレンダー加工および難燃加工などの処理を施した
だけで、エラストマーを塗布、積層しないノンコーティ
ング布帛に該微粉体3を塗布適用したものの2種のもの
がある。
【0011】上述のエラストマーを塗布、積層する方法
としては、ナイフコート、ロールコート、リバースコー
トなどの通常のコーティング法、さらに接着剤を用いた
ドライラミネート法、ウェットラミネート法、さらに、
押出しラミネート法などのラミネート法を用いることが
でき、特に限定されるものではない。
としては、ナイフコート、ロールコート、リバースコー
トなどの通常のコーティング法、さらに接着剤を用いた
ドライラミネート法、ウェットラミネート法、さらに、
押出しラミネート法などのラミネート法を用いることが
でき、特に限定されるものではない。
【0012】また、必要に応じ、粘着性を抑制するため
に、タルクなどの滑剤をエラストマー樹脂面に塗布して
あってもよい。
に、タルクなどの滑剤をエラストマー樹脂面に塗布して
あってもよい。
【0013】一方、該布帛の外側表面、特に顔面接触側
表面に、微粉体を塗布する際には、エアバッグ形状(す
なわち袋状)でも、シート状の段階でもよく、さらに全
面あるいは所要な面に塗布せしめることができる。ま
た、かかる微粉体の塗布量は、微粉体の種類によって異
なり、特に限定はされない。塗布方法については、袋状
の段階では、ハケなどによる手塗り、シート状の段階で
は粉体塗布装置などによる塗布方法を適用するのが好ま
しく、布帛表面、すなわち糸条間や糸条交錯部に微粉体
を保持させることもできる。
表面に、微粉体を塗布する際には、エアバッグ形状(す
なわち袋状)でも、シート状の段階でもよく、さらに全
面あるいは所要な面に塗布せしめることができる。ま
た、かかる微粉体の塗布量は、微粉体の種類によって異
なり、特に限定はされない。塗布方法については、袋状
の段階では、ハケなどによる手塗り、シート状の段階で
は粉体塗布装置などによる塗布方法を適用するのが好ま
しく、布帛表面、すなわち糸条間や糸条交錯部に微粉体
を保持させることもできる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。なお、実施例中の摩擦係数は下記の方法により
測定した。
明する。なお、実施例中の摩擦係数は下記の方法により
測定した。
【0015】すなわち、織物摩擦係数測定機(興和商会
製)を用い、押圧25g/cm2 で該微粉体塗布面と5mm
のシリコーン成形板との摩擦係数を測定した。
製)を用い、押圧25g/cm2 で該微粉体塗布面と5mm
のシリコーン成形板との摩擦係数を測定した。
【0016】実施例1,比較例2
トータル繊度840デニール、162フィラメント、強
度9.5 g/デニールのナイロン6・6繊維を使用し、
経糸ならびに緯糸とも25本/inchの平織物を製織し
た。次いで、常法にて精練、乾燥、中間セットした後、
クロロプレンゴムにて塗布量が105 g/ m2 になるよ
うにコーティングした。該コーティングが布帛を裁断
し、コーティング部が内側になるように袋体を縫製し
た。その後、本発明品においては、袋体表面(顔面接触
側表面)に平均粒径が1.5μのタルク微粉体を手塗り
で塗布した。
度9.5 g/デニールのナイロン6・6繊維を使用し、
経糸ならびに緯糸とも25本/inchの平織物を製織し
た。次いで、常法にて精練、乾燥、中間セットした後、
クロロプレンゴムにて塗布量が105 g/ m2 になるよ
うにコーティングした。該コーティングが布帛を裁断
し、コーティング部が内側になるように袋体を縫製し
た。その後、本発明品においては、袋体表面(顔面接触
側表面)に平均粒径が1.5μのタルク微粉体を手塗り
で塗布した。
【0017】比較例1としては、上述の微粉体を塗布し
なかった布帛を用意し、これを上述のようにして袋体を
形成した。
なかった布帛を用意し、これを上述のようにして袋体を
形成した。
【0018】このようにして得られたエアバッグの評価
結果を表1に示した。表1からわかるように、袋体表面
にタルク微粉体を塗布した本発明のエアバッグは、摩擦
係数が小さく、布帛表面のざらつきもなく、また顔面に
接触、移動させても、擦過による痛さがなかった。これ
に対し、比較例1のエアバッグは、摩擦係数が大きく、
布帛表面にざらつきがあり、顔面に接触、移動させると
擦過による痛さがあった。
結果を表1に示した。表1からわかるように、袋体表面
にタルク微粉体を塗布した本発明のエアバッグは、摩擦
係数が小さく、布帛表面のざらつきもなく、また顔面に
接触、移動させても、擦過による痛さがなかった。これ
に対し、比較例1のエアバッグは、摩擦係数が大きく、
布帛表面にざらつきがあり、顔面に接触、移動させると
擦過による痛さがあった。
【0019】実施例2,比較例2
トータル繊度420デニール、72フィラメント、強度
9.1 g/デニールのナイロン6繊維を使用し、経糸な
らびに緯糸ともに45本/inchの平織物を製織した。次
いで、常法にて精練、乾燥、中間セットした後、シリコ
ーンゴムにて塗布量が48 g/ m2 になるようにコーテ
ィングした。
9.1 g/デニールのナイロン6繊維を使用し、経糸な
らびに緯糸ともに45本/inchの平織物を製織した。次
いで、常法にて精練、乾燥、中間セットした後、シリコ
ーンゴムにて塗布量が48 g/ m2 になるようにコーテ
ィングした。
【0020】このコーティング布帛の非コーティング側
表面に平均粒径が8.2μの酸化アルミニウム微粉体を
粉体塗布装置にて塗布した。この布帛を用いて、コーテ
ィング部が内側になるように縫製して、袋体を形成し
た。比較例2としては、上述の微粉体を塗布しなかった
布帛を用意し、これを上述のようにして袋体を形成し
た。
表面に平均粒径が8.2μの酸化アルミニウム微粉体を
粉体塗布装置にて塗布した。この布帛を用いて、コーテ
ィング部が内側になるように縫製して、袋体を形成し
た。比較例2としては、上述の微粉体を塗布しなかった
布帛を用意し、これを上述のようにして袋体を形成し
た。
【0021】このようにして得られたエアバッグの評価
結果を表1に示した。
結果を表1に示した。
【0022】表1からわかるように、実施例2のエアバ
ッグは、布帛表面のざらつきがなく、摩擦係数が小さ
く、また顔面に接触、移動させても、擦過による痛さは
なかった。これに対し、比較例2のエアバッグは、布帛
表面が粗硬でざらつきがあり、また摩擦係数が大きく、
顔面に接触、移動させると擦過による痛さがあった。
ッグは、布帛表面のざらつきがなく、摩擦係数が小さ
く、また顔面に接触、移動させても、擦過による痛さは
なかった。これに対し、比較例2のエアバッグは、布帛
表面が粗硬でざらつきがあり、また摩擦係数が大きく、
顔面に接触、移動させると擦過による痛さがあった。
【0023】実施例3,比較例3
トータル繊度420デニール、72フィラメント、強度
9.5 g/デニールのナイロン6・6繊維を使用し、経
糸ならびに緯糸ともに45本/inchの平織物を製織し
た。次いで、常法にて、精練、乾燥、中間セットした
後、チオ尿素系化合物にて、含浸法による難燃加工を施
した。この布帛を用いて、片面(顔面接触側表面)に平
均粒径が2.8μのシリコーンパウダーを粉体塗布装置
にて塗布し、さらに、シリコーンパウダー塗布面が顔面
接触側表面になるように縫製して袋体を形成した。比較
例3としては、上述の微粉体を塗布しなかった布帛を用
意し、これを上述のようにして袋体を形成した。
9.5 g/デニールのナイロン6・6繊維を使用し、経
糸ならびに緯糸ともに45本/inchの平織物を製織し
た。次いで、常法にて、精練、乾燥、中間セットした
後、チオ尿素系化合物にて、含浸法による難燃加工を施
した。この布帛を用いて、片面(顔面接触側表面)に平
均粒径が2.8μのシリコーンパウダーを粉体塗布装置
にて塗布し、さらに、シリコーンパウダー塗布面が顔面
接触側表面になるように縫製して袋体を形成した。比較
例3としては、上述の微粉体を塗布しなかった布帛を用
意し、これを上述のようにして袋体を形成した。
【0024】このようにして得られたエアバッグの評価
結果を表1に示した。
結果を表1に示した。
【0025】表1からわかるように、顔面接触側表面に
シリコーンパウダーを塗布した本発明のエアバッグは、
比較例3にくらべ、摩擦係数が小さく、布帛表面のざら
つきもなかった。
シリコーンパウダーを塗布した本発明のエアバッグは、
比較例3にくらべ、摩擦係数が小さく、布帛表面のざら
つきもなかった。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明で得られたエアバッグは、衝突の
衝撃で前方につんのめる顔面および頭部を膨張したエア
バッグで吸収、緩和し、ハンドル等への叩打ならびにむ
ちうちを防止し、またエアバッグに接触した際に、低摩
擦化効果により擦過傷、および摩擦による火傷を防止で
きる。このように本発明によれば、極めて安全性、信頼
性の高いエアバッグを提供することができる。
衝撃で前方につんのめる顔面および頭部を膨張したエア
バッグで吸収、緩和し、ハンドル等への叩打ならびにむ
ちうちを防止し、またエアバッグに接触した際に、低摩
擦化効果により擦過傷、および摩擦による火傷を防止で
きる。このように本発明によれば、極めて安全性、信頼
性の高いエアバッグを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は、本発明に係るエアバッグの一例を示
す概略断面図である。
す概略断面図である。
【図2】この図は、本発明に係るエアバッグの他の例を
示す概略断面図である。
示す概略断面図である。
1:経糸フィラメント糸条
2:緯糸フィラメント糸条
3:シリコーンパウダー
4:シリコーンゴム膜
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
D06M 101:40
Claims (5)
- 【請求項1】 フィラメント布帛で構成されたエアバッ
グにおいて、該布帛の外側表面に微粉体が塗布されてい
ることを特徴とするエアバッグ。 - 【請求項2】 微粉体が、該布帛の外側表面の顔面接触
部分に塗布されていることを特徴とする請求項1記載の
エアバッグ。 - 【請求項3】 微粉体の平均粒径が、0.05〜20μ
の範囲である特許請求の範囲第1項記載のエアバッグ。 - 【請求項4】 フィラメント布帛が、ナイロン6・6ま
たはナイロン6である特許請求の範囲第1項記載のエア
バッグ。 - 【請求項5】 フィラメント布帛が、フィラメント平織
物である特許請求の範囲第1項記載のエアバッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3165856A JP2853919B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | エアバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3165856A JP2853919B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | エアバッグ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0516754A true JPH0516754A (ja) | 1993-01-26 |
JP2853919B2 JP2853919B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=15820298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3165856A Expired - Fee Related JP2853919B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | エアバッグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2853919B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6998009B2 (en) * | 2003-06-10 | 2006-02-14 | Ut-Battelle, Llc | Filter and method of fabricating |
JP2016055824A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | トヨタ自動車株式会社 | 自動車用カーテンエアバッグ装置 |
JPWO2018181695A1 (ja) * | 2017-03-31 | 2020-02-06 | セーレン株式会社 | ノンコートエアバッグ用織物およびエアバッグ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4849139A (ja) * | 1971-10-22 | 1973-07-11 | ||
JPS5154179U (ja) * | 1974-10-19 | 1976-04-24 | ||
JPH0291055U (ja) * | 1988-12-29 | 1990-07-19 |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP3165856A patent/JP2853919B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11752968B2 (en) | 2017-03-31 | 2023-09-12 | Seiren Co., Ltd. | Non-coated air bag fabric and air bag |
Also Published As
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